JP2000059204A - ダイナミック型論理回路および半導体集積回路装置 - Google Patents

ダイナミック型論理回路および半導体集積回路装置

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JP2000059204A
JP2000059204A JP10224004A JP22400498A JP2000059204A JP 2000059204 A JP2000059204 A JP 2000059204A JP 10224004 A JP10224004 A JP 10224004A JP 22400498 A JP22400498 A JP 22400498A JP 2000059204 A JP2000059204 A JP 2000059204A
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level
mos transistor
signal
clock signal
dynamic logic
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Noboru Masuda
昇 益田
Michitaka Yamamoto
通敬 山本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/08Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
    • H03K19/094Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors
    • H03K19/096Synchronous circuits, i.e. using clock signals
    • H03K19/0963Synchronous circuits, i.e. using clock signals using transistors of complementary type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミック型論理回路にて、入力信号立上
りから出力信号立上りまでの信号遅延時間が長くならな
くし、貫通電流を減少させ、プリチャージに必要な時間
を短縮する。 【解決手段】 ソース電極を高電位側電源Vddに接続
されゲート電極にクロック信号Csを加えたPチャネル
型MOSトランジスタ(PMOS)と、Nチャネル型M
OSトランジスタ(NMOS)により構成され上記PM
OSのドレイン電極と低電位側電源Vssとの間に接続
された論理部から成るダイナミック型論理回路におい
て、上記NMOSのうち上記Vssに最も近い1個に接
続される入力信号と上記Vssとの間にNMOSを設
け、そのNMOSのゲート電極に上記Csの反転信号を
接続する。 【効果】 プリチャージ時には入力信号が強制的にロー
レベルに引き込まれ、貫通電流が減少し、又プリチャー
ジに必要な時間が短縮される。また信号遅延時間が長く
ならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOS半導体集
積回路チップの内部に搭載されるダイナミック型論理回
路をおよびそれを有する回路に関し、特に、高速に動作
するダイナミック型論理回路およびそれを有する回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−224623号公報の特許
明細書として開示され、その図4に記載された従来の回
路を図3に示す。また、同明細書の図7にその時点にお
ける従来の回路として記載された回路を図4に示す。た
だし、同明細書ではいずれも入力信号が5本有る場合に
ついて記載されているが、図3および図4には入力信号
が3本の場合について記載した。
【0003】図4の回路は、クロック信号160がロー
レベルの時には、Pチャネル型のMOSトランジスタ1
00が導通しNチャネル型のMOSトランジスタ400
が遮断するため、入力信号151〜153の状態にかか
わらず内部信号171がハイレベルとなって出力信号1
70がローレベルとなる。この状態はプリチャージされ
た状態と呼ばれる。その後クロック信号160がハイレ
ベルになると、Pチャネル型のMOSトランジスタ10
0が遮断しNチャネル型のMOSトランジスタ400が
導通する。この時、入力信号151〜153の内の少な
くとも1本がローレベルであると、内部信号171はフ
ローティング状態となってハイレベルに保持され、出力
信号170はローレベルに保持される。また、この時に
入力信号151〜153の全てがハイレベルになると、
Nチャネル型のMOSトランジスタ101〜103が導
通するため内部信号171がローレベルとなり出力信号
170がハイレベルとなる。従って、入力信号151〜
153の内の少なくとも1本がローレベルであると出力
がローレベルとなり、入力信号151〜153の全てが
ハイレベルになると出力がハイレベルとなる、いわゆる
AND回路として作用する。
【0004】しかしながら図4の回路では、入力信号1
51〜153がハイレベルとなって内部信号171が立
ち下がる時に、入力信号が3本しかないにもかかわらず
4個のMOSトランジスタ103,102,101,4
00を直列に経由して電流が流れる。従って、入力信号
がハイレベルとなってから内部信号171が立ち下がり
出力信号170が立ち上がるまでにかかる時間が、MO
Sトランジスタが3個の場合に較べて長いという欠点が
ある。
【0005】これを改良したのが図3の従来例である。
図3の回路は、図4の回路と同様にAND回路として作
用するが、入力信号151〜153がハイレベルとなっ
て内部信号171が立ち下がる時には3個のMOSトラ
ンジスタ103,102,101を経由して電流が流れ
るため、図4の回路と較べて短い時間で済む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図3の回
路は、入力信号151〜153が全てハイレベルである
時にクロック信号160がローレベルになると、Pチャ
ネル型のMOSトランジスタ100およびNチャネル型
のMOSトランジスタ103〜101を経由して電源V
ddから電源Vssに向けて無駄に電流が流れる。これ
が貫通電流と呼ばれる。
【0007】特開昭61−224623号公報には、P
チャネル型のMOSトランジスタ100や300のコン
ダクタンスを充分小さくしておけば貫通電流は小さくな
るとの記載がある。しかし、Pチャネル型のMOSトラ
ンジスタ100のコンダクタンスを小さくすると、プリ
チャージする時に内部信号171のノードに付く寄生容
量を充電する電流が減少するため、プリチャージするた
めに必要な時間が長くなる。
【0008】本発明の目的は、ダイナミック型論理回路
において、入力信号がハイレベルとなってから出力信号
170が立ち上がるまでの信号伝搬時間が長くならない
ようにしながら、貫通電流を減少させ、プリチャージす
るために必要な時間を短縮することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、回路に
おいて、クロック信号が入力され、複数の入力信号が入
力され、出力信号を出力し、上記クロック信号が第1の
レベルの時に上記出力信号を第2のレベルとし、上記ク
ロック信号が上記第1のレベルとは逆のレベルの時に上
記出力信号を上記複数の入力信号に基づいて定まるレベ
ルとする回路と、上記クロック信号に応答して上記入力
信号のレベルを制御する回路を備えることで達成するこ
とができる。
【0010】また本発明の目的は、クロック信号が第1
のレベルである時には出力信号が第2のレベルとなり、
上記クロック信号が上記第1のレベルとは逆のレベルで
ある時には上記出力信号は複数の入力信号に基づいて決
まる所望のレベルとなるように構成されたダイナミック
型論理回路において、上記複数の入力信号の内の少なく
とも1つを強制的に上記第2のレベルに引き込むための
手段を備えることにより解決できる。
【0011】次にまた本発明の目的は、ソース電極を第
1の電源に接続されゲート電極をクロック信号に接続さ
れた第1導電型の第1のMOSトランジスタと、ソース
電極を第2の電源に接続されゲート電極を第1の入力信
号に接続されドレイン電極を上記第1のMOSトランジ
スタのドレイン電極に直接または他のMOSトランジス
タを介して接続された上記第1導電型とは異なる第2導
電型の第2のMOSトランジスタとを備え、上記第1の
MOSトランジスタのドレイン電極から出力信号を取り
出すように構成されたダイナミック型論理回路におい
て、上記第2のMOSトランジスタのゲート電極と上記
第2の電源との間に接続された第3のMOSトランジス
タを備えることにより解決できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるダイナミッ
ク型論理回路の実施の一形態を示す。図1のダイナミッ
ク型論理回路は、Pチャネル型のMOSトランジスタ1
00,120,130、Nチャネル型のMOSトランジ
スタ101〜103,111,121,131から構成
される。また、ダイナミック型論理回路は、高電位側電
源Vddおよび低電位側電源Vssに接続される。更
に、入力信号151〜153、およびクロック信号16
0が入力され、出力信号170が出力される。更に又、
このダイナミック型論理回路は内部信号161,17
1,181および182を有する。なお、実施例におい
て、入力信号、クロック信号、内部信号、電源等の名前
および参照番号は、図1の有る特定ノード又は端子を指
摘するのに、または各ノードでの信号を示すものとして
用いる。即ち、信号そのものを参照番号で参照したり、
あるいは、当該信号そのものが供給/出力されるまたは
発生するノードや端子を参照番号で参照する。
【0013】次に、この回路の動作を説明する。クロッ
ク信号160がローレベルの時は、Pチャネル型のMO
Sトランジスタ100が導通し内部信号171がハイレ
ベルとなる。すると、MOSトランジスタ120および
121が構成するインバータの動作によって出力信号1
70はローレベルとなる。これがプリチャージされた状
態である。またこの時、MOSトランジスタ130およ
び131が構成するインバータの動作によって内部信号
161がハイレベルとなるため、Nチャネル型のMOS
トランジスタ111が導通する。すると、入力信号15
1が強制的にローレベル(またはローレベルに近い電
圧)に引き込まれるため、Nチャネル型のMOSトラン
ジスタ101が遮断状態(または遮断に近い状態)にな
り、MOSトランジスタ100,103,102,10
1を通って流れる貫通電流は無くなる(または小さくな
る)。その後クロック信号160がハイレベルになる
と、Pチャネル型のMOSトランジスタ100が遮断す
ると共に、MOSトランジスタ130および131が構
成するインバータの動作によって内部信号161がロー
レベルとなりNチャネル型のMOSトランジスタ111
も遮断する。この時、入力信号151〜153の内の少
なくとも1つがローレベルであれば、Nチャネル型のM
OSトランジスタ101〜103の内の少なくとも1つ
が遮断し、内部信号171はフローティング状態となっ
てハイレベルのまま保持され、出力信号170はローレ
ベルのまま保持される。この時またはその後、入力信号
151〜153が全てハイレベルになれば、Nチャネル
型のMOSトランジスタ101〜103が全部導通し、
内部信号171がローレベルとなって、出力信号170
はハイレベルとなる。すなわち、図1の回路はAND回
路として作用する。
【0014】この回路では、クロック信号160がロー
レベルの時にMOSトランジスタ100,103,10
2,101を通って流れる貫通電流の大きさは、Nチャ
ネル型のMOSトランジスタ101によって制限された
め、貫通電流を大きくせずにPチャネル型のMOSトラ
ンジスタ100のコンダクタンスを大きくすることが可
能である。従って、内部信号171の立ち上がりおよび
出力信号170の立ち下がりに必要な時間(すなわちプ
リチャージするために必要な時間)を短くできる。
【0015】なお、入力信号151がハイレベルの時に
クロック信号160がローレベルになると、入力信号1
51に接続された前段の回路からNチャネル型のMOS
トランジスタ111を介して貫通電流が流れる。しか
し、前段の回路として本発明のようにプリチャージする
ためにかかる時間の短いダイナミック型論理回路を使え
ば、入力信号151は短時間でローレベルになるため、
貫通電流が流れる時間は短くて済む。その場合の動作
を、図2を使って説明する。
【0016】図2は、本発明のダイナミック型論理回路
の接続の一形態を示す回路図である。図2は、着目する
ダイナミック型論理回路200、前段のダイナミック型
論理回路201、後段のダイナミック型論理回路202
を有する。これらのダイナミック型論理回路200〜2
02は、いずれも図1の構成のダイナミック型論理回路
を想定する。各ダイナミック型論理回路にはクロック信
号160、高電位側電源Vdd、低電源側電源Vssが
供給される。着目するダイナミック型論理回路200で
は、入力信号151〜153が入力され、出力信号17
0が出力される。前段のダイナミック型論理回路201
では、入力信号251〜253が入力され、出力信号2
70が出力される。後段のダイナミック型論理回路20
2では、入力信号281〜283が入力され、出力信号
290が出力される。ここで、着目するダイナミック型
論理回路200の入力信号151として前段のダイナミ
ック型論理回路201の出力信号270が入力される
(前段の回路201の出力信号270の出力ノードが着
目する回路200の入力信号151の入力ノードに接続
される)。また、着目するダイナミック型論理回路20
0の出力信号170が後段のダイナミック型論理回路2
02の入力信号281として入力される(着目する回路
200の出力信号170の出力ノードが後段の回路20
2の入力信号281の入力ノードと接続される)。
【0017】この回路でクロック信号160がローレベ
ルになると、ダイナミック型論理回路200〜202は
一斉にプリチャージされる。ここでもし、クロック信号
160がローレベルになる直前まで270および151
の信号がハイレベルであったとすると、前段の回路20
1の中の120に対応するPチャネル型のMOSトラン
ジスタは、クロック信号160がローレベルになった直
後には導通している。従って、前段の回路201の中の
120に対応するPチャネル型のMOSトランジスタと
着目する回路200の中のNチャネル型のMOSトラン
ジスタ111を通って貫通電流が流れる。この時には、
151の電圧は前段の回路201の中の120に対応す
るPチャネル型のMOSトランジスタと着目する回路2
00の中のNチャネル型のMOSトランジスタ111の
オン抵抗によって決まる電圧まで下がるため、151の
信号がハイレベルの場合(すなわち図3の従来の回路)
と較べて、着目する回路200の中のNチャネル型のM
OSトランジスタ101のオン抵抗は高くなる。従っ
て、着目する回路200の中の内部信号171は151
の信号がハイレベルの場合より速く立ち上がり、出力信
号170はより速く立ち下がる。同じことが前段の回路
201の中でも起きるため、前段の回路201の中の1
20に対応するPチャネル型のMOSトランジスタはよ
り速く遮断状態となる。従って、このMOSトランジス
タ(前段の120)を通って貫通電流が流れている時間
は短くて済む。
【0018】更に、前段の回路201と着目する回路2
00の間にある程度の距離がある場合は、前段の回路2
01の出力信号270と着目する回路200の入力信号
151の間をつなぐ配線の配線抵抗が無視できなくな
る。従来の回路を使った場合は入力信号151の電圧を
下げる素子は前段の回路201の中にしか無いため、こ
の配線抵抗が大きくなると151の電圧が下がるのに要
する時間が更に長くなり、プリチャージするために要す
る時間も更に長くなる。本発明の図1の回路を使うと、
着目する回路200の中に151の電圧を下げるための
MOSトランジスタ111が存在するため、この配線抵
抗が大きくなると151の電圧が下がるのに要する時間
はかえって短くなり、プリチャージするために要する時
間も更に短くなる。
【0019】また、図1の回路は内部信号171のノー
ドから低電位側の電源Vssまでの間が3個のNチャネ
ル型のMOSトランジスタ103〜101で接続されて
いるため、入力数より多いMOSトランジスタで接続さ
れる図4の従来回路の欠点を解消していることは言うま
でもない。
【0020】本発明によるダイナミック型論理回路の実
施の他の形態を図5に示す。図5の回路は、図1の回路
にNチャネル型のMOSトランジスタ112および11
3を追加した構成であり、全ての入力信号151〜15
3に対してプリチャージする時に強制的にローレベルに
引き下げるためのNチャネル型のMOSトランジスタ1
11〜113を備える。従って、この回路では前段の回
路のNチャネル型のMOSトランジスタ121は引き下
げられた後の出力信号170をローレベルに保持するの
が専らの役目となり、Nチャネル型のMOSトランジス
タ121のコンダクタンスを小さく設定したり、場合に
よってはNチャネル型のMOSトランジスタ121を省
略することも可能である。
【0021】図6は、本発明によるダイナミック型論理
回路の実施の更に他の形態を示す。図6の回路は、Nチ
ャネル型のMOSトランジスタ101〜103が内部信
号171のノードと低電位側の電源Vssとの間に並列
に入っているため、入力信号151〜153が全てロー
レベルの場合にのみ出力信号170がローレベルとな
り、入力信号151〜153の内の1本でもハイレベル
になれば出力信号170はハイレベルとなる、いわゆる
OR回路として作用する。その他については図1や図5
の回路と同様である。
【0022】図7は、本発明によるダイナミック型論理
回路の実施の更に他の形態を示す。図7の回路は、Nチ
ャネル型のMOSトランジスタ701〜702および7
11、入力信号751〜752を有する。この回路は、
各々直列に接続されたNチャネル型のMOSトランジス
タ101および102と701および702が内部信号
171のノードと低電位側の電源Vssとの間に並列に
入っているため、いわゆるAND−OR型の複合回路と
して作用する。即ち、入力信号151および152が両
方ともハイレベルの時または入力信号751および75
2が両方ともハイレベルの時に出力信号170がハイレ
ベルとなり、入力信号151もしくは152のいずれか
がローレベルで且つ入力信号751もしくは752のい
ずれかがローレベルの時に出力信号170がローレベル
となる。その他については図1や図6の回路と同様であ
る。
【0023】図8は、本発明によるダイナミック型論理
回路の実施の更に他の形態を示す。この回路は、各々並
列に接続されたNチャネル型のMOSトランジスタ10
1および701と、102および702とが、内部信号
171のノードと低電位側の電源Vssとの間に直列に
入っているため、いわゆるOR−AND型の複合回路と
して作用する。即ち、入力信号151もしくは751の
いずれかがハイレベルで且つ入力信号152もしくは7
52のいずれかがハイレベルの時に出力信号170がハ
イレベルとなり、入力信号151および751が両方と
もローレベルまたは入力信号152および752が両方
ともローレベルの時に出力信号170がローレベルとな
る。その他については図1や図6〜図7の回路と同様で
ある。
【0024】また図7や図8においては、低電位側の電
源Vssと直接接続されるNチャネル型のMOSトラン
ジスタ101および701に接続される入力信号151
および751に対してのみ、プリチャージの時に強制的
にローレベルに引き下げるためのNチャネル型のMOS
トランジスタ111および711を設けた構成を示した
が、図1の回路を図5の回路に変更したのと同様に、入
力信号152や752も含めた全ての入力信号に対して
プリチャージの時に強制的にローレベルに引き下げるた
めのNチャネル型のMOSトランジスタを設けることも
可能である。その場合には、図5の場合と同様に前段の
回路のNチャネル型のMOSトランジスタ121のコン
ダクタンスを小さく設定したり場合によっては省略する
ことも可能である。
【0025】図9および図10は、本発明によるダイナ
ミック型論理回路の実施の更に他の形態を示す。図9も
しくは図10の回路は、図1もしくは図6の回路に、P
チャネル型のMOSトランジスタ900を付加して、出
力信号170から内部信号171へフィードバックした
回路である。このMOSトランジスタ900を付加する
目的は、内部信号171がフローティング状態でハイレ
ベルになった時に、リーク電流等によってローレベルに
下がらないようにすることにある。即ち、内部信号17
1がハイレベルであれば出力信号170がローレベルと
なってPチャネル型のMOSトランジスタ900が導通
する。このため、内部信号171のフローティング状態
を回避できる。このMOSトランジスタ900は、内部
信号171をハイレベルに保持するための素子である。
そのためコンダクタンスを大きくする必要はない。この
様に、Nチャネル型のMOSトランジスタ101〜10
3の動作による信号伝搬時間への影響を抑えるため、N
チャネル型のMOSトランジスタ101〜103やPチ
ャネル型のMOSトランジスタ100よりコンダクタン
スが充分小さくなるように設定する。また、このような
Pチャネル型のMOSトランジスタ900を設けること
は、図5、図7、図8の回路に対しても可能である。
【0026】図11および図12は、本発明によるダイ
ナミック型論理回路の実施の更に他の形態を示す。図1
1もしくは図12の回路は、図1もしくは図9の回路に
Nチャネル型のMOSトランジスタ1101および11
02を付加した回路である。MOSトランジスタ110
1および1102を付加する目的は、プリチャージした
時に、Nチャネル型のMOSトランジスタ101〜10
3の接続点の内部信号181および182をハイレベル
に近い電圧に上げることにある。
【0027】即ち、クロック信号160がローレベルに
なる直前に入力信号151および152がハイレベルで
153がローレベルであったとすると、Nチャネル型の
MOSトランジスタ101および102は導通し、10
3は遮断している。このため、内部信号181および1
82はローレベルになっている。その後クロック信号1
60がローレベルになると、前段の回路がプリチャージ
されて入力信号151〜152もローレベルになり、N
チャネル型のMOSトランジスタ101〜103が全て
遮断する。この時、図1や図9の回路では内部信号18
1および182はローレベルのままである。その後クロ
ック信号160がハイレベルになってプリチャージの状
態が終わり、更に入力信号151がローレベルのまま入
力信号152および153がハイレベルになったとす
る。この場合には、内部信号171の電圧はハイレベル
のままでなければならないが、内部信号171と181
および182のノードに付く寄生容量によるチャージシ
ェアのため、その容量値の比に応じた分だけ内部信号1
71の電圧が下がることになる。その下がる程度がMO
Sトランジスタ120および121の構成するインバー
タのしきい値を超えると誤動作が生じる。
【0028】図11および図12の回路は、これを防ぐ
ためにNチャネル型のMOSトランジスタ1101およ
び1102を設けてある。この回路では、プリチャージ
した時にはNチャネル型のMOSトランジスタ1101
および1102が導通するため、内部信号181および
182はハイレベル(厳密には、MOSトランジスタ1
101および1102のしきい電圧分だけハイレベルよ
り低い電圧)に上がる。従って、その後プリチャージの
状態が終わって入力信号151がローレベルのまま入力
信号152および153がハイレベルになったとして
も、チャージシェアによる電圧の低下は殆どない。従っ
て、誤動作を防ぐことができる。なお、内部信号171
と181と182のノードに付く寄生容量の大きさによ
っては、Nチャネル型のMOSトランジスタ1102の
みを設ければ充分である場合もあり、また、Nチャネル
型のMOSトランジスタ1101および1102が全く
不要な場合もあり得る。
【0029】同じ目的でNチャネル型のMOSトランジ
スタ1101および1102の代わりにPチャネル型の
MOSトランジスタを設ける構成もあり得るが、Pチャ
ネル型のMOSトランジスタを設けた場合にはそのゲー
ト電極にクロック信号160を接続することになり、ク
ロック信号160の負荷が増える。すると、この回路を
搭載するLSIチップ内のクロックスキューが増大す
る。これに対し、図11および図12の回路のようにN
チャネル型のMOSトランジスタ1101および110
2を設けた場合には、そのゲート電極に接続する内部信
号161はMOSトランジスタ111のゲート電極に接
続する内部信号161と共通である。従って、クロック
信号160の負荷が増えることはない。また、このよう
なNチャネル型のMOSトランジスタを設けることは、
図5、図7、図8の回路に対しても可能である。
【0030】図13は、本発明のダイナミック型論理回
路を使って、あるまとまった論理機能を有する回路ブロ
ックを構成した時の一形態を示す。図13において、3
10〜317および320〜328は本発明のダイナミ
ック型論理回路、301〜306はフリップフロップ回
路である。また、360はフリップフロップ回路301
〜306のクロック信号、361はダイナミック型論理
回路320〜328のクロック信号、362はダイナミ
ック型論理回路310〜317のクロック信号、371
〜376はフリップフロップ回路301〜306の出力
信号、354〜356はフリップフロップ回路304〜
306の入力信号、451〜453はフリップフロップ
回路301〜303の入力信号である。
【0031】なお、フリップフロップ回路301〜30
3の出力信号371〜373とフリップフロップ回路3
04〜306の入力信号354〜356は、図13に示
した回路ブロック内の内部信号でもある。また、フリッ
プフロップ回路301〜303の入力信号451〜45
3とフリップフロップ回路306の出力信号376は、
図13に示した回路ブロック以外の部分と接続される入
出力信号でもある。フリップフロップ回路304および
305の出力信号374および375は、図13に示し
た回路ブロック内の内部信号でもあると同時にそれ以外
の部分と接続される出力信号でもある。380〜384
および番号を付けていないその他の端子は、ダイナミッ
ク型論理回路の入力信号が供給される。これらの入力信
号は図13に示した回路ブロック以外の部分から供給さ
れる。更に、390〜393は、ダイナミック型論理回
路310〜317から出力されダイナミック型論理回路
320〜328へ入力される信号、すなわち、クロック
信号362を受けるダイナミック型論理回路310〜3
17とクロック信号361を受けるダイナミック型論理
回路320〜328を接続するノードの信号である。
【0032】図13の回路ブロックに使用するフリップ
フロップ回路301〜306は、クロック信号360が
ローレベルの時には出力信号371〜376がローレベ
ルとなり、クロック信号360がハイレベルの時にはハ
イレベルになる直前の入力信号451〜453および3
54〜356に応じた信号が出力されるタイプのフリッ
プフロップ回路であることを想定する。このようなタイ
プのフリップフロップ回路の構成方法については図17
〜図18にて後述する。また、ダイナミック型論理回路
310〜317および320〜328は、図1および図
5〜図12等に示したような本発明のダイナミック型論
理回路であることを前提とするが、場合によっては一部
を図4等の従来型のダイナミック型論理回路に置き換え
た構成も有り得る。
【0033】図14は、図13の回路ブロックにおける
クロック信号360〜362と、フリップフロップ回路
の出力信号371〜376、内部信号390〜393、
フリップフロップ回路の入力信号354〜356のタイ
ミング関係を示す。図14に示すように、クロック信号
360がローレベルの間はフリップフロップ回路の出力
信号371〜376はローレベルであるが、クロック信
号360が立ち上がると入力信号451〜453および
354〜356に応じて出力信号371〜376の内の
いくつかが立ち上がる。すると、それがダイナミック型
論理回路310〜317を伝搬して内部信号390〜3
93の内のいくつかが立ち上がり、それがダイナミック
型論理回路320〜328を伝搬して内部信号354〜
356の内のいくつかが立ち上がる。この時、クロック
信号360の次のサイクルの立ち上がりの時刻までに内
部信号354〜356に到達していれば、次のサイクル
ではその信号354〜356に応じて出力信号374〜
376の内のいくつかが立ち上がる。同様に、前段の回
路ブロックからの入力信号451〜453が、クロック
信号360の次のサイクルの立ち上がりの時刻までに到
達していれば、次のサイクルではその信号451〜45
3に応じて出力信号371〜373の内のいくつかが立
ち上がる。これが繰り返されることによって、所望の論
理動作が実行される。なお、クロック信号361が立ち
下がるとダイナミック型論理回路320〜328がプリ
チャージされて内部信号354〜356がローレベルに
なり、クロック信号362が立ち下がるとダイナミック
型論理回路310〜317がプリチャージされて内部信
号390〜393がローレベルになる。
【0034】ここで、内部信号354〜356や内部信
号390〜393が立ち上がる時刻と立ち下がる時刻に
は、いくつかの制約がある。内部信号354〜356
は、フリップフロップ回路304〜306に確実に取り
込まれるためには、クロック信号360の立ち上がりの
時刻より所定の時間(普通は、フリップフロップのセッ
トアップ時間と呼ばれる)以上前に立ち上がり、クロッ
ク信号360の立ち上がりの時刻より所定の時間(普通
は、フリップフロップのホールド時間と呼ばれる)以上
後に立ち下がらなければならない。また、内部信号39
0〜393が立ち上がってから遅滞なくダイナミック型
論理回路320〜328へ伝わっていくためには、クロ
ック信号361が立ち上がってダイナミック型論理回路
320〜328のプリチャージが終了した後に内部信号
390〜393が立ち上がらなければならない。更に、
内部信号390〜393はダイナミック型論理回路32
0〜328へ確実に信号が伝わるために必要な最小パル
ス幅以上の時間の後に立ち下がらなければならない。更
に、クロック信号360が立ち上がって内部信号371
〜376が立ち上がる時刻までには、クロック信号36
2が立ち上がってダイナミック型論理回路310〜31
7のプリチャージが終了していなければならない。
【0035】以上の制約を満足した上でクロック信号3
60の周期をなるべく短くするためには、ダイナミック
型論理回路310〜317および320〜328として
信号伝搬時間の短い回路を使うと共に、クロック信号3
61および362がローレベルである時間(すなわちプ
リチャージの時間)をなるべく短くするのが望ましい。
そのためには、ダイナミック型論理回路310〜317
および320〜328として、信号伝搬時間が短くかつ
プリチャージするために必要な時間も短い本発明のダイ
ナミック型論理回路を使うのが望ましい。
【0036】また、以上の制約を満足するためには、ク
ロック信号362はクロック信号360が立ち上がる前
に立ち上がる必要があり、クロック信号361はクロッ
ク信号360の立ち上がりから少なくともフリップフロ
ップのホールド時間以上後に立ち下がらなければならな
い。また、クロック信号361の立ち上がりからクロッ
ク信号362の立ち下がりまでの間には、概ね内部信号
390〜393の最小パルス幅に相当する時間以上の間
隔が必要である。
【0037】図15は、図13の回路ブロックに使用す
るダイナミック型論理回路310〜317および320
〜328にこのようなクロック信号362および361
を供給する回路の実施の一形態を示す。図15におい
て、800〜803および810〜815はインバータ
回路、820および821はNOR回路である。また、
360〜362は図13に示したクロック信号、850
はクロック信号360〜362の元となるクロック信
号、851〜856はこの回路の内部信号のノードであ
る。
【0038】図16は、図15の中の各信号のタイミン
グ関係を示す。図16に示すように、クロック信号36
0はクロック信号850をインバータ回路800および
801による遅延時間分だけ遅らせた信号となる。クロ
ック信号361はクロック信号850の立ち上がりエッ
ジから作られる信号であり、クロック信号850の立ち
上がりエッジからインバータ回路800およびNOR回
路820およびインバータ回路802による遅延時間分
だけ遅れて立ち下がり、その時刻から更にインバータ回
路810〜814による遅延時間分だけ遅れて立ち上が
る。クロック信号362はクロック信号850の立ち下
がりエッジから作られる信号であり、クロック信号85
0の立ち下がりエッジからインバータ回路800および
810およびNOR回路821およびインバータ回路8
03による遅延時間分だけ遅れて立ち下がり、その時刻
から更にインバータ回路811〜815による遅延時間
分だけ遅れて立ち上がる。ここでNOR回路820およ
び821やインバータ回路801〜803および810
を構成するMOSトランジスタの大きさを適当に選択す
ることにより、クロック信号360とクロック信号36
1や362のタイミング関係を調整することができる。
また、インバータ回路810〜815の段数やこれらの
インバータ回路を構成するMOSトランジスタの大きさ
を適当に選択することにより、クロック信号361や3
62のパルス幅を調整することができる。これらの調整
により、図14に示した各信号のタイミングが制約条件
を満足するように、クロック信号360とクロック信号
361や362のタイミング関係を設定する。
【0039】図17は、図13の回路ブロックに使用す
るフリップフロップ回路301〜306の構成の一形態
を示す。図17において、501,502,511,5
12はPチャネル型のMOSトランジスタ、503,5
04,513,514はNチャネル型のMOSトランジ
スタ、520,530,531はインバータ回路、54
0はNOR回路である。また、451は入力信号、36
0はクロック信号、371は出力信号、551,55
2,561および562はこの回路の内部信号のノード
である。
【0040】この回路は、クロック信号360がローレ
ベルの時は、内部信号561がハイレベルとなって出力
信号371はローレベルとなる。またこの時はMOSト
ランジスタ501および504が導通するため、入力信
号451を反転した信号が内部信号551として現わ
れ、更にこれを反転した信号が内部信号552として現
われる。この時にはMOSトランジスタ512および5
13は遮断している。この後クロック信号360がハイ
レベルになると、内部信号561がローレベルとなって
出力信号371には内部信号551を反転した信号(す
なわち、直前の入力信号451と同じ信号)が現われる
と共に、MOSトランジスタ512および513が導通
するため内部信号551と552にはその時の状態が保
持され、更にMOSトランジスタ501および504が
遮断するため入力信号451が以後変化してもその影響
を受けなくなる。すなわちこの回路は、クロック信号3
60がローレベルの時には出力信号371はローレベル
となり、クロック信号360がハイレベルの時にはクロ
ック信号360がハイレベルになる直前の入力信号45
1と同じ信号が出力信号371として出力されるフリッ
プフロップ回路として動作する。
【0041】図18は、図13の回路ブロックに使用す
るフリップフロップ回路301〜306の構成の他の形
態を示す。図18は、図17のNOR回路540をNA
ND回路640とインバータ回路641に置き換えると
共に、そのNAND回路640に加えるクロック信号の
極性を替えた構成になっている。この回路の動作は図1
7の回路と殆ど同じであるが、クロック信号360がハ
イレベルの時に出力される信号371が、クロック信号
360がハイレベルになる直前の入力信号451を反転
した信号になる点が異なる。
【0042】以上、種々のダイナミック論理回路を説明
した。これらのダイナミック論理回路は、そのプリチャ
ージ時間を短縮することができるので、半導体集積回路
に組込むことで半導体集積回路の全体の性能を上げるこ
とができる。
【0043】また、スタティック回路網とダイナミック
回路網で構成される半導体集積回路において、ダイナミ
ック回路網の部分の回路に本願発明を適用することで、
ダイナミック回路網の部分が従来と比べて高速動作が可
能となり、スタティック回路網とダイナミック回路網で
構成される半導体集積回路においてタイミング設計の難
しかったダイナミック回路網の部分の速度が改善され
る。図13において、フリップフロップ301〜303
の前段にスタティック回路を接続し、フリップフロップ
304〜306の後段に別のスタティック回路を接続す
るなどして構成する。
【0044】具体的には、図13の回路ブロックの出力
信号376をスタティック型論理回路に出力する場合に
は、フリップフロップ回路306には普通のフリップフ
ロップ回路、すなわち、クロック信号360がハイレベ
ルの時にはクロック信号360がハイレベルになる直前
の入力信号356と同じ信号(または、それを反転した
信号)が出力信号376として出力されクロック信号3
60がローレベルの時にはその出力信号376が保持さ
れるタイプのフリップフロップ回路等を使用する。
【0045】また、図13の回路ブロックの入力信号4
51〜453をスタティック型論理回路から供給する場
合には、フリップフロップ回路301〜303を変更す
る必要は無く、ダイナミック型論理回路から供給する場
合と同様に、図17や図18に示したようなフリップフ
ロップ回路等を使えばよい。その場合、入力信号451
〜453のタイミングが図14の354〜356の信号
と同様にクロック信号360からのセットアップ時間と
ホールド時間を満足するように供給することも、ダイナ
ミック型論理回路から供給する場合と同様である。
【0046】更に、本願発明のダイナミック回路はダイ
ナミック回路の特性を保ちつつ高速動作を可能にするの
で、種々のタイプの部品回路を必要とするASIC等の
回路に標準的な部品に準備しておくことで、その使い勝
手を向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のダイナミック型論理回路によれ
ば、ダイナミック型論理回路の入力信号が立ち上がって
から出力信号が立ち上がるまでの遅延時間を増大させる
ことなく、プリチャージするためにかかる時間を短縮で
きる。
【0048】また本発明のダイナミック型論理回路によ
れば、ダイナミック型論理回路の入力信号が立ち上がっ
てから出力信号が立ち上がるまでの遅延時間を増大させ
ることなく、貫通電流を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイナミック型論理回路の実施の一形
態を示す回路図である。
【図2】本発明のダイナミック型論理回路を多数接続す
る時の実施の一形態を示す回路図である。
【図3】従来のダイナミック型論理回路の一例を示す回
路図である。
【図4】従来のダイナミック型論理回路の他の例を示す
回路図である。
【図5】本発明のダイナミック型論理回路の実施の他の
形態を示す回路図である。
【図6】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更に
他の形態を示す回路図である。
【図7】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更に
他の形態を示す回路図である。
【図8】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更に
他の形態を示す回路図である。
【図9】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更に
他の形態を示す回路図である。
【図10】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更
に他の形態を示す回路図である。
【図11】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更
に他の形態を示す回路図である。
【図12】本発明のダイナミック型論理回路の実施の更
に他の形態を示す回路図である。
【図13】本発明のダイナミック型論理回路を使ってあ
る論理機能を有する回路ブロックを構成した時の一形態
を示す回路図である。
【図14】図13の回路ブロックの動作を示すタイミン
グ図である。
【図15】図13の回路ブロックにクロック信号を供給
する回路の実施の一形態を示す回路図である。
【図16】図15の回路の動作を示すタイミング図であ
る。
【図17】図13の回路ブロックの構成要素として使う
フリップフロップ回路の実施の一形態を示す回路図であ
る。
【図18】図13の回路ブロックの構成要素として使う
フリップフロップ回路の実施の他の形態を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
100,120,130,300,900,501,5
02,511,512:Pチャネル型のMOSトランジ
スタ、101〜103,111〜113,121,13
1,400,701〜702,711,1101〜11
02,503,504,513,514:Nチャネル型
のMOSトランジスタ、200〜202,310〜31
7,320〜328:本発明のダイナミック型論理回
路、301〜306:フリップフロップ回路、520,
530,531,641,800〜803,810〜8
15:インバータ回路、540,820,821:NO
R回路、640:NAND回路、151〜153:入力
信号、160:クロック信号、170:出力信号。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号と、複数の入力信号と、少な
    くとも1つの出力信号とを有し、上記クロック信号が第
    1のレベル(ローレベルまたはハイレベル)である時に
    は上記出力信号は第2のレベル(ローレベルまたはハイ
    レベル)となり、上記クロック信号が上記第1のレベル
    とは逆のレベル(ハイレベルまたはローレベル)である
    時には上記出力信号は上記複数の入力信号に基づいて決
    まる所望のレベル(ローレベルまたはハイレベル)とな
    るように構成されたダイナミック型論理回路において、
    上記複数の入力信号の内の少なくとも1つを強制的に上
    記第2のレベルに引き込むための手段を備えたことを特
    徴とするダイナミック型論理回路。
  2. 【請求項2】上記引き込むための手段は、上記クロック
    信号が上記第1のレベルである時に上記複数の入力信号
    の内の少なくとも1つを上記第2のレベルに引き込むこ
    とを特徴とする請求項1記載のダイナミック型論理回
    路。
  3. 【請求項3】上記第2のレベルはローレベルであり、上
    記引き込むための手段は、上記少なくとも1つの入力信
    号と低電位側の電源との間に設けたトランジスタ素子を
    含む回路により構成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載のダイナミック型論理回路。
  4. 【請求項4】上記トランジスタ素子はNチャネル型のM
    OSトランジスタであることを特徴とする請求項3記載
    のダイナミック型論理回路。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載したダイナ
    ミック型論理回路を複数備え、上記ダイナミック型論理
    回路の入力端子の入力容量は、上記引き込むための手段
    の容量を含めて設計されていることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載したダイナ
    ミック型論理回路を複数備え、上記引き込むための手段
    は、上記複数の入力信号の内の1つを出力する側の回路
    よりも受ける側の回路に近い場所に配置されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】ソース電極を第1の電源に接続されゲート
    電極をクロック信号に接続された第1導電型の第1のM
    OSトランジスタと、ソース電極を第2の電源に接続さ
    れゲート電極を第1の入力信号に接続されドレイン電極
    を上記第1のMOSトランジスタのドレイン電極に直接
    または他のMOSトランジスタを介して接続された上記
    第1導電型とは異なる第2導電型の第2のMOSトラン
    ジスタとを備え、上記第1のMOSトランジスタのドレ
    イン電極から出力信号を取り出すように構成されたダイ
    ナミック型論理回路において、上記第2のMOSトラン
    ジスタのゲート電極と上記第2の電源との間に接続され
    た第3のMOSトランジスタを備えたことを特徴とする
    ダイナミック型論理回路。
  8. 【請求項8】上記第3のMOSトランジスタのゲート電
    極には、上記第1のMOSトランジスタが導通した時に
    上記第3のMOSトランジスタを導通させる信号が接続
    されたことを特徴とする請求項7記載のダイナミック型
    論理回路。
  9. 【請求項9】上記第3のMOSトランジスタは上記第2
    導電型であり、上記第3のMOSトランジスタのゲート
    電極には上記クロック信号を反転した信号が接続された
    ことを特徴とする請求項7または8記載のダイナミック
    型論理回路。
  10. 【請求項10】上記第3のMOSトランジスタは、上記
    第1の入力信号を出力する側の素子より上記第2のMO
    Sトランジスタに近い位置に配置されていることを特徴
    とする請求項7〜9のいずれかに記載のダイナミック型
    論理回路。
  11. 【請求項11】上記第1のMOSトランジスタのドレイ
    ン電極と上記第2のMOSトランジスタのドレイン電極
    は、ゲート電極を第2の入力信号に接続された上記第2
    導電型の第4のMOSトランジスタを含む少なくとも1
    個以上のMOSトランジスタを介して接続されたことを
    特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のダイナミ
    ック型論理回路。
  12. 【請求項12】ソース電極を第2の電源に接続されゲー
    ト電極を第3の入力信号に接続されドレイン電極を上記
    第1のMOSトランジスタのドレイン電極に直接または
    他のMOSトランジスタを介して接続された上記第2導
    電型の第5のMOSトランジスタを備え、ソース電極を
    上記第2の電源に接続されドレイン電極を上記第5のM
    OSトランジスタのゲート電極に接続されゲート電極に
    は上記第3のMOSトランジスタのゲート電極と同じ信
    号が接続された第6のMOSトランジスタを備えことを
    特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載のダイナミ
    ック型論理回路。
  13. 【請求項13】ソース電極を上記第1の電源に接続され
    ゲート電極を上記第1のMOSトランジスタのドレイン
    電極に接続された上記第1導電型の第7のMOSトラン
    ジスタと、ソース電極を上記第2の電源に接続されゲー
    ト電極を上記第1のMOSトランジスタのドレイン電極
    に接続されドレイン電極を上記第7のMOSトランジス
    タのドレイン電極に接続された上記第2導電型の第8の
    MOSトランジスタとを備え、上記第7および上記第8
    のMOSトランジスタのドレイン電極の接続点から出力
    信号を取り出すように構成されたことを特徴とする請求
    項7〜12のいずれかに記載のダイナミック型論理回
    路。
  14. 【請求項14】ソース電極を上記第1の電源に接続され
    ゲート電極を上記クロック信号に接続された上記第1導
    電型の第9のMOSトランジスタと、ソース電極を上記
    第2の電源に接続されゲート電極を上記クロック信号に
    接続されドレイン電極を上記第9のMOSトランジスタ
    のドレイン電極に接続された上記第2導電型の第10の
    MOSトランジスタとを備え、上記第9および上記第1
    0のMOSトランジスタのドレイン電極の接続点が上記
    第3のMOSトランジスタのゲート電極に接続されたこ
    とを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記載のダイ
    ナミック型論理回路。
  15. 【請求項15】ソース電極およびドレイン電極を上記第
    1のMOSトランジスタのソース電極およびドレイン電
    極にそれぞれ接続されゲート電極を上記第7のMOSト
    ランジスタのドレイン電極に接続された上記第1導電型
    の第11のMOSトランジスタを備えたことを特徴とす
    る請求項13または14に記載のダイナミック型論理回
    路。
  16. 【請求項16】上記第1導電型はPチャネル型であり、
    上記第2導電型はNチャネル型であることを特徴とする
    請求項7〜15のいずれかに記載のダイナミック型論理
    回路。
  17. 【請求項17】クロック信号と、複数の入力信号と、少
    なくとも1つの出力信号とを有し、上記クロック信号が
    第1のレベル(ローレベルまたはハイレベル)である時
    には上記出力信号は第2のレベル(ローレベルまたはハ
    イレベル)となり、上記クロック信号が上記第1のレベ
    ルとは逆のレベル(ハイレベルまたはローレベル)であ
    る時には上記出力信号は上記複数の入力信号に基づいて
    決まる所望のレベル(ローレベルまたはハイレベル)と
    なるように構成されたダイナミック型論理回路を複数備
    え、上記複数のダイナミック型論理回路の内の第1の一
    部には上記クロック信号として第1のクロック信号を加
    え、上記複数のダイナミック型論理回路の内の第2の一
    部には上記クロック信号として上記第1のクロック信号
    と同じ周期の第2のクロック信号を加え、上記第1およ
    び第2のクロック信号は、上記第1のクロック信号が上
    記第1のレベルとは逆のレベルになってから所定の時間
    以上経過した後に上記第2のクロック信号が上記第1の
    レベルとなり、上記第2のクロック信号が上記第1のレ
    ベルとは逆のレベルになってから所定の時間以上経過し
    た後に上記第1のクロック信号が上記第1のレベルとな
    るように構成されたことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  18. 【請求項18】上記第1および第2のクロック信号と同
    じ周期の第3のクロック信号に同期して第4の入力信号
    を取り込むフリップフロップ回路を備え、上記フリップ
    フロップ回路は、上記第3のクロック信号が第3のレベ
    ル(ローレベルまたはハイレベル)である時には、上記
    第2のレベルを出力し、上記第3のクロック信号が上記
    第3のレベルとは逆のレベル(ハイレベルまたはローレ
    ベル)である時には、上記第3のクロック信号が上記逆
    のレベルになる直前の上記第4の入力信号に基づいて決
    まる所定のレベル(ローレベルまたはハイレベル)を出
    力するように構成され、上記フリップフロップ回路から
    出力される信号は上記複数のダイナミック型論理回路の
    内の上記第2の一部に含まれるダイナミック型論理回路
    の内の少なくとも1つに入力され、上記フリップフロッ
    プ回路に入力される上記第4の入力信号は上記複数のダ
    イナミック型論理回路の内の上記第1の一部に含まれる
    ダイナミック型論理回路の内の1つから出力されること
    を特徴とする請求項17記載の半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】クロック信号が入力され、複数の入力信
    号が入力され、少なくとも1つの出力信号を出力し、上
    記クロック信号が第1のレベルの時に上記出力信号は第
    2のレベルとし、上記クロック信号が上記第1のレベル
    とは逆のレベルの時に上記出力信号は上記複数の入力信
    号に基づいて定まるレベルとするダイナミック型論理回
    路において、上記複数の入力信号の内の少なくとも1つ
    を強制的に上記第2のレベルに引き込む手段を備えたダ
    イナミック型論理回路を有する半導体回路。
  20. 【請求項20】前記ダイナミック型論理回路とフリップ
    フロップ回路で接続されたスタティック型論理回路を有
    する請求項19記載の半導体回路。
  21. 【請求項21】クロック信号が入力され、複数の入力信
    号が入力され、出力信号を出力し、上記クロック信号が
    第1のレベルの時に上記出力信号を第2のレベルとし、
    上記クロック信号が上記第1のレベルとは逆のレベルの
    時に上記出力信号を上記複数の入力信号に基づいて定ま
    るレベルとする論理回路と、上記クロック信号に応答し
    て上記入力信号のレベルを制御する回路を備えた半導体
    回路。
  22. 【請求項22】前記論理回路とフリップフロップ回路で
    接続されたスタティック型論理回路を有する請求項21
    記載の半導体回路。
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