JPH09264397A - 二出力駆動装置 - Google Patents

二出力駆動装置

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JPH09264397A
JPH09264397A JP8073349A JP7334996A JPH09264397A JP H09264397 A JPH09264397 A JP H09264397A JP 8073349 A JP8073349 A JP 8073349A JP 7334996 A JP7334996 A JP 7334996A JP H09264397 A JPH09264397 A JP H09264397A
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motor
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worm
worm gear
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JP8073349A
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Seiji Wakagi
誠司 若木
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのモータで2つの出力軸を駆動させるこ
とができ、かつモータにより駆動していない側の出力軸
が回動してしまうことがない二出力駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 正逆回転自在の1つのモータ11に対し
て、モータ11の正転駆動力だけを伝達する正転側一方
向クラッチ17と、モータ11の逆転駆動力だけを伝達
する逆転側一方向クラッチ18とを設けて、モータ11
の正転逆転方向により、駆動力を出力する方法を切り換
えるとともに、それぞれの駆動伝達部にウォームギヤ1
9,20とウォームホイール21a,22aとを介装
し、これにより第1の出力軸23と第2の出力軸25と
を切り換えて駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの出力軸を駆
動する二出力駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータを用いて出力軸を駆動することは
従来より行われている。出力軸が複数必要な場合は、出
力軸と同数だけモータを設け、各モータから各種ギヤな
どを介してモータの駆動力を各出力軸に伝達していた。
したがって、出力軸数が2つ必要である場合にはモータ
も2つ設けていた。
【0003】しかしながら、このような構造であると出
力軸数が増えた分と同数のモータを増設しなければなら
ないため、その分だけ製造コストが高くなってしまうと
ともに、設置スペースとしても多大な場所が必要となっ
ていた。
【0004】これに対処する手段としては、図9,図1
0に示すように、モータ1の回転軸2に、互いに異なる
方向に回転した場合だけに回転駆動力を伝える2つの一
方向クラッチ3A,3Bを内蔵したギヤ4A,4Bを設
け、このクラッチ内蔵ギヤ4A,4Bに、各出力軸5
A,5Bに取り付けたギヤ6A,6Bを噛合させること
が考えられる。この構造によれば、モータ1をa方向に
回動させると、モータ1の回転駆動力をクラッチ内蔵ギ
ヤ4Aだけがギヤ6Aを介して伝達して出力軸5Aがb
方向に回転し、一方、モータ1をc方向に回動させる
と、モータ1の回転駆動力をクラッチギヤ4Bだけがギ
ヤ6Bを介して伝達して出力軸5Bがd方向に回転す
る。したがって、1つのモータ1で2つの出力軸5A,
5Bを駆動させることができて、モータ1が1つで済む
ため、その分だけ製造コストを低減できるとともに、設
置スペースを小さな場所で済ますことができる。
【0005】なお、一方向クラッチ3A,3Bは例えば
図11に示すように、外輪部7aと軸部7bとの間にこ
ろ8aおよび保持器8bやばね8cが適当間隔ごとに複
数設けられた構造とされ、例えば図11において軸部7
bが矢印方向に回転すると、保持器8bに支持されたば
ね8cの押圧力によって、ころ8aが外輪部7aのカム
面に噛み合い、外輪部7aのカム面と軸部7bとのくさ
び作用で外輪部7aが駆動される一方、軸部7bが矢印
方向とは反対の方向に回転すると、ころ8aが外輪部7
aのカム面から離れて軸部7bが空転するようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな一方向クラッチ3A,3Bを用いた構造によれば、
一方向クラッチ3A,3B部分で他方向の回動力が伝達
された場合には空転してその回動が許容されるため、モ
ータ1からの回転駆動力が各出力軸5A,5Bに伝達さ
れていない状態では、出力軸5A,5Bの出力側である
外部から力が作用した際に、出力軸5A,5Bがモータ
1の制御とは関係なく回動してしまうおそれがある。
【0007】すなわち、モータ1が駆動されている場合
には、モータ1により駆動されていない側のギヤ6A,
6Bがe方向またはf方向に回動するおそれがあり、モ
ータ1が駆動されていない場合には、両方のギヤ6A,
6Bがe方向またはf方向に回動するおそれがある。し
たがって、モータ1により各出力軸5A,5Bを完全に
は駆動制御できないこととなる。
【0008】また、一方向クラッチ3A,3Bを介して
互いに反対方向に回転されるクラッチ内蔵ギヤ4A,4
Bに、各出力軸5A,5Bに取り付けたギヤ6A,6B
を噛合させただけの構造であるため、各出力軸5A,5
Bは互いに反対方向に回転してしまう。したがって、各
出力軸5A,5Bを同方向に回転させたい場合には、一
方に回転方向を反転させるための中間ギヤなどを設けな
ければならず、中間ギヤなどを設ける分だけ、収納スペ
ースが余分に必要になるという課題も生じてしまう。
【0009】本発明は上記問題や課題を解決するもの
で、1つのモータ1で2つの出力軸を駆動させることが
でき、かつモータにより駆動していない側の出力軸が回
動してしまうことがなく、さらには出力軸を同方向に回
転することなどを別途機構を付与したりすることなく容
易にできる二出力駆動装置を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、正逆回転自在の1つのモータと、モータの
正転駆動力だけを伝達する正転側一方向クラッチと、モ
ータの逆転駆動力だけを伝達する逆転側一方向クラッチ
と、前記正転側一方向クラッチを介して回転される第1
のウォームギヤと、前記逆転側一方向クラッチを介して
回転される第2のウォームギヤと、前記第1のウォーム
ギヤに噛合する第1のウォームホイールを介して回転さ
れる第1の出力軸と、前記第2のウォームギヤに噛合す
る第2のウォームホイールを介して回転される第2の出
力軸とを備えたものである。
【0011】この構成において、モータを正転させる
と、モータの正転駆動力が正転側一方向クラッチを介し
て第1のウォームギヤに伝達され、この第1のウォーム
ギヤの回転により第1のウォームホイールが回転され、
第1のウォームホイールの回転駆動力により第1の出力
軸が回転される。
【0012】また、モータを逆転させると、モータの逆
転駆動力が逆転側一方向クラッチを介して第2のウォー
ムギヤに伝達され、この第2のウォームギヤの回転によ
り第2のウォームホイールが回転され、第2のウォーム
ホイールの回転駆動力により第2の出力軸が回転され
る。
【0013】また、何れの場合もウォームギヤとウォー
ムホイールとを介して出力軸が回転されるため、ウォー
ムギヤが回転していない際にはウォームホイールが回転
せず、したがってモータからの回転駆動力が伝達されて
いない出力軸はその回転が規制され、確実に停止され
る。
【0014】また、上記構成において、第1のウォーム
ギヤと第2のウォームギヤとが互いに逆向きのねじれ方
向に形成されたものを用いることにより、2つの出力軸
を同一方向に回転させることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図5に示すように、この二出
力駆動装置10は、1つのモータ11の回転軸11aに
取り付けた1つの回転ギヤ12に、第1の伝達軸13の
一端部に取り付けた第1の伝達ギヤ14と第2の伝達軸
15の一端部に取り付けた第2の伝達ギヤ16とを噛合
させ、第1の伝達ギヤ14に、モータ11の正転方向
(g方向,図5参照)の駆動力だけを伝達する正転側一
方向クラッチ17を内蔵し、第2の伝達ギヤ16に、モ
ータ11の逆転方向(h方向,図5参照)の駆動力だけ
を伝達する逆転側一方向クラッチ18を内蔵し、第1の
伝達軸13の他端部に第1のウォームギヤ19を取付
け、第2の伝達軸15の他端部に第2のウォームギヤ2
0を取付け、第1の段付ギヤ21に設けた第1のウォー
ムホイール部21aを第1のウォームギヤ19に噛合さ
せ、第2の段付ギヤ22に設けた第2のウォームホイー
ル部22aを第2のウォームギヤ20に噛合させ、第1
の段付ギヤ21に設けた第1のギヤ部21bを第1の出
力軸23に取り付けた第1の出力軸ギヤ24に噛合さ
せ、第2の段付ギヤ22に設けた第2のギヤ部22bを
第2の出力軸25に取り付けた第2の出力軸ギヤ26に
噛合させた構成としている。
【0016】ここで、第1,第2の伝達軸13,15
と、第1,第2の段付ギヤ21,22を取り付けた第
1,第2の軸27,28とはそれぞれハウジング29に
設けられた図示しない軸受によって回転自在に支持され
ており、また、第1,第2の出力軸23,25の一端側
もハウジング29に設けられた図示しない軸受によって
回転自在に支持されている。
【0017】また、図1に示すように、第1のウォーム
ギヤ19と第2のウォームギヤ20とは互いに逆向きの
ねじれ方向に形成されたものを用いており、第1,第2
の出力軸23,25は同一軸心で並設されている。
【0018】この構成において、モータ11の回転軸1
1aをg方向(図5参照)に正転させると、モータ11
の正転駆動力が正転側一方向クラッチ17および第1の
伝達軸13を介して第1のウォームギヤ19に伝達さ
れ、この第1のウォームギヤ19の回転により第1のウ
ォームホイール部21aが回転され、第1のウォームホ
イール部21aの回転駆動力が第1のギヤ部21bおよ
び第1の出力軸ギヤ24を介して第1の出力軸23に伝
達され、第1の出力軸23が回転される。
【0019】ここで、図5に示すように、この際には、
回転軸11aのg方向の正転に伴って第1の伝達ギヤ1
4がi方向に回転されるとともに第2の伝達ギヤ16が
j方向に回転される。しかしながら、正転側一方向クラ
ッチ17だけにより回転駆動力が伝達されて、第1の伝
達軸13がk方向に回転され、これに伴って第1のウォ
ームギヤ19もk方向(図3参照)に回転する。そし
て、第1のウォームギヤ19に噛合した第1のウォーム
ホイール部21aがl方向(図3参照)に回転され、第
1の段付ギヤ21における第1のギヤ部21bのl方向
の回転により、第1の出力軸ギヤ24を介して第1の出
力軸23がm方向(図1,図3参照)に回転する。
【0020】また、この際には、逆転側一方向クラッチ
18は回転駆動力を伝達しないが、第2のウォームギヤ
20と第2のウォームホイール部22aとが噛合してい
るため、第2のウォームギヤ20により第2のウォーム
ホイール部22aが回動することを規制され、しがたっ
て、第2の出力軸25はその回転が規制されて、確実に
停止している。
【0021】一方、モータ11の回転軸11aをh方向
(図5参照)に逆転させると、モータ11の逆転駆動力
が逆転側一方向クラッチ18および第2の伝達軸15を
介して第2のウォームギヤ20に伝達され、この第2の
ウォームギヤ20の回転により第2のウォームホイール
部22aが回転され、第2のウォームホイール部22a
の回転駆動力が第2のギヤ部22bおよび第2の出力軸
ギヤ26を介して第2の出力軸25に伝達され、第2の
出力軸25が回転される。
【0022】ここで、図5に示すように、この際には、
回転軸11aのh方向の逆転に伴って第1の伝達ギヤ1
4がn方向に回転されるとともに第2の伝達ギヤ16が
o方向に回転される。しかしながら、逆転側一方向クラ
ッチ18だけにより回転駆動力が伝達されて、第2の伝
達軸15がp方向に回転され、これに伴って第2のウォ
ームギヤ20もp方向(図4参照)に回転する。そし
て、第2のウォームギヤ20に噛合した第2のウォーム
ホイール部22aがq方向(図4参照)に回転され、第
2の段付ギヤ22における第2のギヤ部22bのq方向
の回転により、第2の出力軸ギヤ26を介して第2の出
力軸25がr方向(図4,図1参照)に回転する。
【0023】また、この際には、正転側一方向クラッチ
17は回転駆動力を伝達しないが、第1のウォームギヤ
19と第1のウォームホイール部21aとが噛合してい
るため、第1のウォームギヤ19により第1のウォーム
ホイール部21aが回動することを規制され、しがたっ
て、第1の出力軸23はその回転が規制されて、確実に
停止される。
【0024】また、第1のウォームギヤ19と第2のウ
ォームギヤ20とが互いに逆向きのねじれ方向に形成さ
れたものを用いているため、2つの出力軸23,25を
同一方向(m方向とr方向)に回転させることができ
る。
【0025】なお、この二出力駆動装置10は、例え
ば、図6に示すような昇降装置に用いられる。この昇降
装置においては、各出力軸23,25に駆動側スプロケ
ット31,32が接続され、この駆動側スプロケット3
1,32と従動側スプロケット33,34との間にチェ
ン35,36が掛け渡され、チェン35,36に物品
A,Bを載せる昇降用荷台37,38が取り付けられて
いる。そして、各出力軸23,25がm方向やr方向に
回動されることにより昇降用荷台37,38がこれに沿
った方向に昇降される。
【0026】この場合に、各出力軸23,25が駆動さ
れていない場合でもチェン35,36には昇降用荷台3
7,38の重量分だけ荷重がかかっているため、これに
対応する外力が出力軸23,25に作用するが、それぞ
れの出力伝達部分において、ウォームギヤ19,20と
ウォームホイール部21a,22aとの噛み合い機構が
設けられているため、前記外力により出力軸23,25
が回動してしまうことはなく、確実に停止している。そ
して、この構造によれば、各別に2つの出力を出せなが
ら、モータ11が1つで済むため、その分だけ製造コス
トを低減できるとともに、設置スペースを小さな場所で
済ますことができる。また、出力軸23,25の回動方
向を変更する場合でも、ウォームギヤ19,20のねじ
れ方向が逆のものに変更するだけで済み、回転方向を反
転させるための中間ギヤなどを設ける必要もないため、
そのためのスペースも不要となり、小型化することがで
きる。さらに、ウォームギヤ19,20およびウォーム
ホイール部21a,22aのねじれ方向を調整すること
により、出力を伝達する軸同士が直交せずに傾斜したも
のなどの場合でも容易に対処できる。
【0027】なお、この実施の形態においては、各ウォ
ームギヤ19,20と各出力軸23,25との間に段付
ギヤ21,22を設けて駆動力や回転速度を調節してい
る場合を示したが、さらにギヤを設けたり、このような
段付ギヤ21,22を設けることなくウォームギヤに噛
み合うウォームホイールを出力軸に直接取り付けてもよ
く、この場合にはさらに設置スペースを少なくできて小
型化できる利点がある。
【0028】図7,図8は本発明の他の実施の形態を示
すものである。図7,図8に示すように、この二出力駆
動装置40は、1つのモータ41の回転軸41aに、モ
ータ41の正転駆動力だけを伝達する正転側一方向クラ
ッチ42を内蔵した第1の回転ギヤ43と、モータ41
の逆転駆動力だけを伝達する逆転側一方向クラッチ44
を内蔵した第2の回転ギヤ45とを取付け、第1の回転
ギヤ43に、第1の伝達軸46に取り付けられた第1の
伝達ギヤ47を噛合させ、第2の回転ギヤ45に、第2
の伝達軸48に取り付けられた第2の伝達ギヤ49を噛
合させ、第1の伝達軸46に第1のウォームギヤ50を
取付け、第2の伝達軸48に第2のウォームギヤ51を
取付け、第1のウォームギヤ50を、第1の出力軸52
に取り付けた第1のウォームホイール53に噛合させ、
第2のウォームギヤ51を、第2の出力軸54に取り付
けた第2のウォームホイール55に噛合させた構成とさ
れている。また、この二出力駆動装置40でも、第1の
ウォームギヤ50と第2のウォームギヤ51とは互いに
逆向きのねじれ方向に形成されたものを用いており、第
1,第2の出力軸52,54は同一軸心で並設されてい
る。
【0029】この構成においても、モータ41の回転軸
41aを正転させると、モータ41の正転駆動力が正転
側一方向クラッチ42を介して第1の回転ギヤ43に伝
達され、この駆動力が第1の伝達ギヤ47および第1の
伝達軸46を介して第1のウォームギヤ50に伝達さ
れ、この第1のウォームギヤ50の回転により第1のウ
ォームホイール53が回転されて第1の出力軸52に伝
達され、第1の出力軸52だけが回転される。
【0030】また、モータ41の回転軸41aを逆転さ
せると、モータ41の逆転駆動力が逆転側一方向クラッ
チ44を介して第2の回転ギヤ45に伝達され、この駆
動力が第2の伝達ギヤ49および第2の伝達軸48を介
して第2のウォームギヤ51に伝達され、この第2のウ
ォームギヤ51の回転により第2のウォームホイール5
5が回転されて第2の出力軸54に伝達され、第2の出
力軸54だけが回転される。
【0031】そして、各出力軸52,54が駆動されて
いない場合でも、それぞれの出力伝達部分において、ウ
ォームギヤ50,51とウォームホイール53,55と
の噛み合い機構が設けられているため、外力などによっ
ても出力軸52,54が回動してしまうことはなく、確
実に停止される。そして、この構造によっても、各別に
2つの出力を出せながら、モータ41が1つで済むた
め、その分だけ製造コストを低減できるとともに、設置
スペースを小さな場所で済ますことができる。また、出
力軸52,54の回動方向を変更する場合でも、ウォー
ムギヤ50,51のねじれ方向が逆のものに変更するだ
けで済み、回転方向を反転させるための中間ギヤなどを
設ける必要もないため、そのためのスペースも不要とな
り、小型化することができる。さらに、ウォームギヤ5
0,51およびウォームホイール53,55のねじれ方
向を調整することにより、出力を伝達する軸同士が直交
せずに傾斜したものなどの場合でも容易に対処できる。
【0032】また、この実施の形態において、回転ギヤ
43,45や伝達ギヤ47,49、伝達軸46,48を
設けることなく、モータ41の回転軸41aに一方向ク
ラッチ42,44を介してウォームギヤ50,51を取
付け、これらのウォームギヤ50,51により出力軸5
2,54に取り付けたウォームホイール53,55を回
動させることも可能であり、この場合にも設置スペース
を少なくできて小型化できる。
【0033】また、これらの二出力駆動装置40は、上
述した昇降装置などだけでなく、各種装置に採用できる
ことは申すまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、正逆回転
自在の1つのモータと、モータの正転駆動力だけを伝達
する正転側一方向クラッチと、モータの逆転駆動力だけ
を伝達する逆転側一方向クラッチと、前記正転側一方向
クラッチを介して回転される第1のウォームギヤと、前
記逆転側一方向クラッチを介して回転される第2のウォ
ームギヤと、前記第1のウォームギヤに噛合する第1の
ウォームホイールを介して回転される第1の出力軸と、
前記第2のウォームギヤに噛合する第2のウォームホイ
ールを介して回転される第2の出力軸とを備えることに
より、1つのモータで2つの出力軸を駆動させることが
できて、各別に2つの出力を出せながら、モータが1つ
で済むため、その分だけ製造コストを低減できるととも
に、設置スペースを小さな場所で済ますことができる。
また、各出力軸が駆動されていない場合でも、それぞれ
の出力伝達部分において、ウォームギヤとウォームホイ
ールとの噛み合い機構が設けられているため、外力など
によっても出力軸が回動してしまうことはなく、確実に
停止でき、出力軸の駆動制御を正確に行うことができ
る。
【0035】また、ウォームギヤおよびウォームホイー
ルのねじれ方向を調整することにより、出力を伝達する
軸同士が直交せずに傾斜したものなどの場合でも容易に
対処でき、さらに、出力軸の回動方向を変更する場合で
も、ウォームギヤのねじれ方向が逆のものに変更するだ
けで済み、回転方向を反転させるための中間ギヤなどを
設ける必要もないため、そのためのスペースも不要とな
り、小型化することができる。したがって、第1のウォ
ームギヤと第2のウォームギヤとを互いに逆向きのねじ
れ方向に形成したものを用いることにより、2つの出力
軸を同一方向に回転させることも容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る二出力駆動装置の
正面図である。
【図2】同二出力駆動装置の平面図である。
【図3】同二出力駆動装置の左側面図である。
【図4】同二出力駆動装置の右側面図である。
【図5】同二出力駆動装置の回転方向を説明するための
図である。
【図6】同二出力駆動装置を用いた昇降装置を簡略的に
示す正面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る二出力駆動装置
の正面図である。
【図8】同二出力駆動装置の左側面図である。
【図9】従来提案されている二出力駆動装置の部分切欠
正面図である。
【図10】同提案されている二出力駆動装置の回転方向
を説明するための図である。
【図11】一方向クラッチの要部を示す図である。
【符号の説明】 10,40 二出力駆動装置 11,41 モータ 11a,41a 回転軸 12 回転ギヤ 13,46 第1の伝達軸 14,47 第1の伝達ギヤ 15,48 第2の伝達軸 16,49 第2の伝達ギヤ 17,42 正転側一方向クラッチ 18,44 逆転側一方向クラッチ 19,50 第1のウォームギヤ 20,51 第2のウォームギヤ 21a 第1のウォームホイール部 22a 第2のウォームホイール部 23,52 第1の出力軸 25,54 第2の出力軸 43 第1の回転ギヤ 45 第2の回転ギヤ 53 第1のウォームホイール 55 第2のウォームホイール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転自在の1つのモータと、モータ
    の正転駆動力だけを伝達する正転側一方向クラッチと、
    モータの逆転駆動力だけを伝達する逆転側一方向クラッ
    チと、前記正転側一方向クラッチを介して回転される第
    1のウォームギヤと、前記逆転側一方向クラッチを介し
    て回転される第2のウォームギヤと、前記第1のウォー
    ムギヤに噛合する第1のウォームホイールを介して回転
    される第1の出力軸と、前記第2のウォームギヤに噛合
    する第2のウォームホイールを介して回転される第2の
    出力軸とを備えた二出力駆動装置。
  2. 【請求項2】 1つのモータの回転軸に取り付けた1つ
    の回転ギヤに、第1の伝達軸に取り付けた第1の伝達ギ
    ヤと第2の伝達軸に取り付けた第2の伝達ギヤとを噛合
    させ、前記第1の伝達ギヤに、モータの正転駆動力だけ
    を伝達する正転側一方向クラッチを内蔵し、前記第2の
    伝達ギヤに、モータの逆転駆動力だけを伝達する逆転側
    一方向クラッチを内蔵し、第1の伝達軸に第1のウォー
    ムギヤを取付け、第2の伝達軸に第2のウォームギヤを
    取付け、第1のウォームギヤに噛み合う第1のウォーム
    ホイールの回転駆動力を第1の出力軸に伝達させ、第2
    のウォームギヤに噛み合う第2のウォームホイールの回
    転駆動力を第2の出力軸に伝達させてなる請求項1記載
    の二出力駆動装置。
  3. 【請求項3】 1つのモータの回転軸に、モータの正転
    駆動力だけを伝達する正転側一方向クラッチを内蔵した
    第1の回転ギヤと、モータの逆転駆動力だけを伝達する
    逆転側一方向クラッチを内蔵した第2の回転ギヤとを取
    付け、前記第1の回転ギヤに、第1の伝達軸に取り付け
    られた第1の伝達ギヤを噛合させ、前記第2の回転ギヤ
    に、第2の伝達軸に取り付けられた第2の伝達ギヤを噛
    合させ、第1の伝達軸に第1のウォームギヤを取付け、
    第2の伝達軸に第2のウォームギヤを取付け、第1のウ
    ォームギヤに噛み合うウォームホイールの回転駆動力を
    第1の出力軸に伝達させ、第2のウォームギヤに噛み合
    うウォームホイールの回転駆動力を第2の出力軸に伝達
    させてなる請求項1記載の二出力駆動装置。
  4. 【請求項4】 第1のウォームギヤと第2のウォームギ
    ヤとが互いに逆向きのねじれ方向に形成され、2つの出
    力軸が同一方向に回転される請求項1〜3の何れかに記
    載の二出力駆動装置。
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