JPH09262526A - 塗装用ダイ - Google Patents
塗装用ダイInfo
- Publication number
- JPH09262526A JPH09262526A JP9926496A JP9926496A JPH09262526A JP H09262526 A JPH09262526 A JP H09262526A JP 9926496 A JP9926496 A JP 9926496A JP 9926496 A JP9926496 A JP 9926496A JP H09262526 A JPH09262526 A JP H09262526A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- die
- lower lip
- lip part
- jetting
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリット状の吐出口7を形成する上下リップ
部8、9の吐出方向端部が概略同じ突出長さになった塗
装用ダイ1において、100μm以上の厚膜塗装を帯状
物に施すのに適したものを提供する。 【解決手段】 下リップ部9の吐出方向端部を上リップ
部8より突出させた。
部8、9の吐出方向端部が概略同じ突出長さになった塗
装用ダイ1において、100μm以上の厚膜塗装を帯状
物に施すのに適したものを提供する。 【解決手段】 下リップ部9の吐出方向端部を上リップ
部8より突出させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイコ−ティング法に
より100μm以上の厚膜塗装を金属帯などのような帯
状物に施すのに適した塗装用ダイに関する。
より100μm以上の厚膜塗装を金属帯などのような帯
状物に施すのに適した塗装用ダイに関する。
【0002】
【従来技術】金属帯の連続塗装は、バッキングロ−ルに
金属帯を巻き付けて、その巻き付けた金属帯に塗装ロ−
ルを接触させ、塗料を金属帯に転写するロ−ル塗装法で
行われている。この塗装法では塗装ロ−ルが金属帯との
接触により摩耗し、金属帯を所定の長さ塗装した時点で
交換しなければらならない。また、塗膜厚は塗料粘度、
金属帯の通板速度と塗装ロ−ル周速との速度比、塗装ロ
−ルと汲み上げロ−ルの周速比や圧着力などにより制御
しなければならない。このため、ロ−ル消耗費が高く、
塗膜厚制御には職人技を要するという欠点を有してい
た。
金属帯を巻き付けて、その巻き付けた金属帯に塗装ロ−
ルを接触させ、塗料を金属帯に転写するロ−ル塗装法で
行われている。この塗装法では塗装ロ−ルが金属帯との
接触により摩耗し、金属帯を所定の長さ塗装した時点で
交換しなければらならない。また、塗膜厚は塗料粘度、
金属帯の通板速度と塗装ロ−ル周速との速度比、塗装ロ
−ルと汲み上げロ−ルの周速比や圧着力などにより制御
しなければならない。このため、ロ−ル消耗費が高く、
塗膜厚制御には職人技を要するという欠点を有してい
た。
【0003】そこで、このような欠点のない塗装法とし
て、従来より合成樹脂フィルム加工や紙加工の分野で接
着剤の塗布に使用されているダイコ−ティング法を金属
帯の塗装に利用することが検討されている。このダイコ
−ティング法による塗装は、図3に示すように、塗装ロ
−ルの代わりにダイ1を使用して、そのダイ1に定量ポ
ンプ(図示せず)で塗料を供給することにより吐出口か
ら塗料を吐出させ、その吐出塗料をバッキングロ−ル2
に巻き付けた金属帯3に転写する方法である。この方法
によれば、塗装にロ−ルを使用しないので、ロ−ル消耗
費がかからず、塗膜厚は金属帯3の通板速度と定量ポン
プの吐出量により設定できるので、その設定は容易であ
る。
て、従来より合成樹脂フィルム加工や紙加工の分野で接
着剤の塗布に使用されているダイコ−ティング法を金属
帯の塗装に利用することが検討されている。このダイコ
−ティング法による塗装は、図3に示すように、塗装ロ
−ルの代わりにダイ1を使用して、そのダイ1に定量ポ
ンプ(図示せず)で塗料を供給することにより吐出口か
ら塗料を吐出させ、その吐出塗料をバッキングロ−ル2
に巻き付けた金属帯3に転写する方法である。この方法
によれば、塗装にロ−ルを使用しないので、ロ−ル消耗
費がかからず、塗膜厚は金属帯3の通板速度と定量ポン
プの吐出量により設定できるので、その設定は容易であ
る。
【0004】この塗装法で使用するダイ1には、合成樹
脂フィルム加工や紙加工の分野に使用されていたものを
そのまま転用していた。このダイ1は図3に示すように
上ヘッド部材4と下ヘッド部材5とを合わせることによ
り両者の内部境界部にマニホ−ルド6とそれに連通する
スリット状の吐出口7とを形成したもので、吐出口7を
形成する上ヘッド部材4の上リップ部8と下ヘッド部材
5の下リップ部9とは吐出方向端部が概略同じ突出長さ
にしていた。
脂フィルム加工や紙加工の分野に使用されていたものを
そのまま転用していた。このダイ1は図3に示すように
上ヘッド部材4と下ヘッド部材5とを合わせることによ
り両者の内部境界部にマニホ−ルド6とそれに連通する
スリット状の吐出口7とを形成したもので、吐出口7を
形成する上ヘッド部材4の上リップ部8と下ヘッド部材
5の下リップ部9とは吐出方向端部が概略同じ突出長さ
にしていた。
【0005】このダイ1による金属帯3の塗装は、吐出
口7を水平方向に向けて行うが、金属帯3と吐出口7の
吐出方向端部の間隔はウエットで目標塗膜厚より狭い
と、上リップ部8で金属帯3に塗装した塗料を掻き取っ
てしまうので、両者の間隔は目標塗膜厚より大きくする
必要がある。このため、塩化ビニル樹脂積層金属板のよ
うに乾燥塗膜厚が通常100μm以上の塗装製品を製造
する場合には、金属帯3と吐出口7の吐出方向端部の間
隔を少なくとも乾燥塗膜厚以上にしなければならない。
口7を水平方向に向けて行うが、金属帯3と吐出口7の
吐出方向端部の間隔はウエットで目標塗膜厚より狭い
と、上リップ部8で金属帯3に塗装した塗料を掻き取っ
てしまうので、両者の間隔は目標塗膜厚より大きくする
必要がある。このため、塩化ビニル樹脂積層金属板のよ
うに乾燥塗膜厚が通常100μm以上の塗装製品を製造
する場合には、金属帯3と吐出口7の吐出方向端部の間
隔を少なくとも乾燥塗膜厚以上にしなければならない。
【0006】しかし、両者の間隔をあまり大きくする
と、金属帯3の通板により引き起こされた気流が気泡に
なって塗膜中に混入し、塗膜ブツを発生させ、また、塗
料粘度が高くても塗料の一部が下リップ部9より垂れ落
ちて、吐出塗料の全量が金属帯3に転写されず、目標の
塗膜厚が得られないという問題があった。
と、金属帯3の通板により引き起こされた気流が気泡に
なって塗膜中に混入し、塗膜ブツを発生させ、また、塗
料粘度が高くても塗料の一部が下リップ部9より垂れ落
ちて、吐出塗料の全量が金属帯3に転写されず、目標の
塗膜厚が得られないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この塗膜ブ
ツと塗料の垂れ落ちの問題を解決した塗装用ダイを提供
するものである。
ツと塗料の垂れ落ちの問題を解決した塗装用ダイを提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、スリット状の
塗料吐出口を形成する上下リップ部の塗料吐出方向端部
が概略同じ突出長さになった塗装用ダイにおいて、下リ
ップ部の前記端部を上リップ部より突出させた。
塗料吐出口を形成する上下リップ部の塗料吐出方向端部
が概略同じ突出長さになった塗装用ダイにおいて、下リ
ップ部の前記端部を上リップ部より突出させた。
【0009】
【作用】本発明のダイは、下リップ部の吐出方向端部が
上リップ部より突出していても、下リップ部は吐出塗料
の手前に位置しているので、金属帯に接近させても、ウ
ェト塗膜を掻き取ることがない。そこで、金属帯に接近
させれば、金属帯の通板により引き起こされた気流に対
して邪魔板になり、塗膜中に気泡が混入しにくくなり、
また、吐出された塗料のガイドにもなるので、塗料が下
リップ部より垂れ落ちることがない。
上リップ部より突出していても、下リップ部は吐出塗料
の手前に位置しているので、金属帯に接近させても、ウ
ェト塗膜を掻き取ることがない。そこで、金属帯に接近
させれば、金属帯の通板により引き起こされた気流に対
して邪魔板になり、塗膜中に気泡が混入しにくくなり、
また、吐出された塗料のガイドにもなるので、塗料が下
リップ部より垂れ落ちることがない。
【0010】
【実施例】図1、図2は、本発明のダイを示すもので、
ダイ1は従来のように上ヘッド部材4と下ヘッド部材5
とを合わせて、内部境界部に長手方向に伸長したマニホ
−ルド6とそこから幅方向の一端側まで伸長した吐出口
7とを形成してある。上ヘッド部材4と下ヘッド部材5
の長手方向両側には側板10を固着して、マニホ−ルド
6と吐出口7の長手方向両端を封鎖してある。一方の側
板10にはマニホ−ルド6の形成されている部分に塗料
供給管11が接続され、マニホ−ルド6に塗料を供給で
きるようになっている。吐出口7の吐出方向側は上ヘッ
ド部材4の上リップ部8と下ヘッド部材5の下リップ部
9により形成され、下ヘッド部材5の下リップ部9は吐
出方向端部が上リップ部8より吐出方向に突出してい
る。
ダイ1は従来のように上ヘッド部材4と下ヘッド部材5
とを合わせて、内部境界部に長手方向に伸長したマニホ
−ルド6とそこから幅方向の一端側まで伸長した吐出口
7とを形成してある。上ヘッド部材4と下ヘッド部材5
の長手方向両側には側板10を固着して、マニホ−ルド
6と吐出口7の長手方向両端を封鎖してある。一方の側
板10にはマニホ−ルド6の形成されている部分に塗料
供給管11が接続され、マニホ−ルド6に塗料を供給で
きるようになっている。吐出口7の吐出方向側は上ヘッ
ド部材4の上リップ部8と下ヘッド部材5の下リップ部
9により形成され、下ヘッド部材5の下リップ部9は吐
出方向端部が上リップ部8より吐出方向に突出してい
る。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明のダイは、下リッ
プ部の塗料吐出方向端部を上リップ部より突出させてあ
るので、下リップ部が金属帯に接触する直前まで接近さ
せることができる。このため、金属帯の通板により引き
起こされた気流をさえぎり、塗膜中への気泡混入を防止
する。また、吐出された塗料の金属帯へのガイドにもな
るので、塗料が下リップ部より垂れ落ちない。
プ部の塗料吐出方向端部を上リップ部より突出させてあ
るので、下リップ部が金属帯に接触する直前まで接近さ
せることができる。このため、金属帯の通板により引き
起こされた気流をさえぎり、塗膜中への気泡混入を防止
する。また、吐出された塗料の金属帯へのガイドにもな
るので、塗料が下リップ部より垂れ落ちない。
【図1】は本発明のダイの平面図である。
【図2】は図1のA−A線での断面拡大図である。
【図3】は従来のダイコ−ティング法による金属帯の塗
装方法を示すものである。
装方法を示すものである。
1…ダイ、2…バッキングロ−ル、3…金属帯、4…上
ヘッド部材、5…下ヘッド部材、6…マニホ−ルド、7
…吐出口、8…上リップ部、9…下リップ部、10…側
板、11…塗料供給管、
ヘッド部材、5…下ヘッド部材、6…マニホ−ルド、7
…吐出口、8…上リップ部、9…下リップ部、10…側
板、11…塗料供給管、
Claims (1)
- 【請求項1】 スリット状の塗料吐出口を形成する上
下リップ部の塗料吐出方向端部が概略同じ突出長さにな
った塗装用ダイにおいて、下リップ部の前記端部を上リ
ップ部より突出させたことを特徴とする塗装用ダイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9926496A JPH09262526A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 塗装用ダイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9926496A JPH09262526A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 塗装用ダイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09262526A true JPH09262526A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=14242848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9926496A Withdrawn JPH09262526A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 塗装用ダイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09262526A (ja) |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP9926496A patent/JPH09262526A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |