JPH09261969A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH09261969A
JPH09261969A JP8066224A JP6622496A JPH09261969A JP H09261969 A JPH09261969 A JP H09261969A JP 8066224 A JP8066224 A JP 8066224A JP 6622496 A JP6622496 A JP 6622496A JP H09261969 A JPH09261969 A JP H09261969A
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JP
Japan
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inverter
abnormality
voltage
fuel cell
circuit
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JP8066224A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takeda
淳 武田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常検知時における電力潮流バランスによっ
ては燃料電池発電設備が非常停止に至ることがあった。
また、サイリスタスイッチ等の高速動作の高価な遮断器
が必要であった。 【解決手段】 異常を検知すると、インバータへのゲー
トパルスの送出を停止してインバータの発振を停止させ
る。この異常が所定時間内に正常に復帰した場合は、再
びゲートパルスをインバータへ送出し、速やかに系統連
系運転に復帰する。系統電圧低下の異常が所定時間を越
えて継続した場合は遮断器11を開放して所内単独運転
に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池等の直
流発生源からの直流電力を交流電力に変換して交流電源
系統へ送出するインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば三菱電機技報Vol.6
6,No.11,1992,p.22〜25に示された
従来の燃料電池用インバータ装置を含む燃料電池発電設
備を示す主回路構成図である。図において、1は直流発
生源としての燃料電池、2は燃料電池用のインバータ、
3は燃料電池発電設備起動後の系統併列用遮断器(52
M2)、4は燃料電池発電設備内の所内補機、5は系統
併列時の同期合わせ用計器用変圧器(PT2)、6は燃
料電池起動後系統併列までの間、インバータ2からの発
生電力を消費させるためのロードヒータ、7は構内単独
運転用の系統解列もしくは系統併列用の高速遮断器(5
2M1)、8は構内単独運転から系統連系運転に戻る際
の同期合わせ用計器用変圧器(PT1)、9は構内単独
運転時の選択された構内単独負荷、10は受電点に設け
られた系統連系リレーを内蔵した系統連系盤である。
【0003】次に動作について説明する。先ず、燃料電
池1およびインバータ2を起動する際には、事前に遮断
器(52M1)7が投入されており所内補機4が受電状
態で起動電力が供給されていることが必要である。更
に、遮断器(52M2)3は開放されていなければなら
ない。次いで、燃料電池1を起動し昇温が完了すると、
その直流出力端に直流無負荷電圧が発生し、直流発電が
可能な状態になるとインバータ2が発振し交流電圧を確
立する。この状態から徐々にインバータ2の出力を増大
していき燃料電池1の最低許容出力まで出力を上昇させ
る。この最低許容出力は抵抗体であるロードヒータ6に
消費させる。
【0004】次いでインバータ2は同期合わせ用計器用
変圧器(PT2)5により系統電圧を検知し、インバー
タ発生電圧と系統電圧との同期合わせを行い、同期合わ
せが完了すると遮断器(52M2)3を投入する。遮断
器(52M2)3を投入し系統連系運転になった後は、
ロードヒータ6を順次開放していき、ロードヒータ6の
消費電力を順次系統側に置き換えていく。最低許容出力
がすべて系統へ送電されている状態になると、以後は、
随時、出力指令を増加させ、送電出力を定格まで上昇さ
せることが可能になる。
【0005】次に、系統連系運転から構内単独運転に移
行するには、先ず、送電端出力Pが構内単独負荷9の
消費電力Pに見合うように出力調整し、その後、遮断
器(52M1)7を開放する。更に、構内単独運転から
系統連系運転に戻る場合は、同期合わせ計器用変圧器
(PT1)8により系統電圧を検知し、遮断器(52M
1)7を投入する。
【0006】次に、回路に異常が発生した場合の動作に
ついて説明する。例えば、系統電圧低下等の系統事故が
発生すると、インバータ2内部の出力電圧検出器(図示
せず)に出力の低下が現れるため、これを検知して遮断
器(52M1)7を開放することにより無瞬断で構内単
独運転に移行し、系統の影響を受けることなく発電運転
を継続することができる。但し、この系統事故発生時の
電力潮流バランスが、(構内単独負荷9の消費電力PL
≧送電端出力PS)の場合には、遮断器(52M1)7
を開放して構内単独運転へ移行した直後に過負荷状態と
なり燃料電池発電設備は非常停止し、重大な影響を被る
ことになる。
【0007】また、電力潮流バランスが上記のような状
態になくても、これら系統事故発生時の一連の動作は、
電圧電流の保護レベルに引っかかり非常停止に至る前に
行われなければならないので、遮断器(52M1)7に
はサイリスタスイッチ等を用いた高速動作のものが要求
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池発電設
備のインバータ装置は以上のように構成されているの
で、系統事故時に構内単独負荷の消費電力PLと送電端
出力PSとの電力潮流バランスによっては燃料電池発電
設備が非常停止に至ることがあること、サイリスタスイ
ッチ等の高速動作の高価な遮断器が必要であること、ま
た、瞬停等の短時間現象で系統が即時復旧した場合でも
構内単独運転に移行してしまい、再度、系統連系運転に
戻すための操作が必要となり煩雑であることなどの問題
点があった。
【0009】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、サイリスタスイッチ等高速動作の
遮断器を別途必要とすることなく、また、系統事故時に
構内単独負荷量の大きさにかかわらず燃料電池発電設備
の発電を継続させ、かつ、瞬停等の短時間現象で系統が
即時復旧した場合であれば系統連系運転を続行すること
が可能な燃料電池発電設備用インバータ装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインバー
タ装置は、スイッチング素子を有するインバータ本体、
交流電源系統の電圧を検出し系統連系モードの運転が可
能となる電圧を出力するよう上記スイッチング素子をオ
ンオフ駆動する駆動信号を作成する駆動回路、およびこ
の駆動回路とインバータ本体との間に挿入され、異常発
生時上記駆動信号の上記インバータ本体への送出を停止
して上記インバータ本体の発振を停止させ、異常発生後
所定の第1の設定時間内に上記異常が正常に復帰したと
き上記駆動信号の送出停止を解除するインバータ発振停
止手段を備えたものである。
【0011】また、請求項2に係るインバータ装置は、
請求項1において、その交流電源系統とインバータ装置
との間に遮断器を挿入し、上記交流電源系統の電圧が低
下する異常が異常発生後第1の設定時間を越えて継続し
たとき、上記遮断器を開放して所内単独モードの運転に
移行するようにしたものである。
【0012】また、請求項3に係るインバータ装置は、
請求項1または2において、その直流発生源が燃料電池
である場合、インバータ本体の発振停止により上記燃料
電池の直流出力端に発生する開放電圧を検出し、この開
放電圧が上記発振停止後第1の設定時間より長い所定の
第2の設定時間を越えて継続したとき、上記燃料電池へ
の燃料の供給を停止するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1におけ
るインバータ装置を含む燃料電池発電設備を示す主回路
構成図である。図において、従来と同一または相当する
部分については同一符号を付して個々の説明は省略す
る。ここでは、その主回路上に遮断器(52M3)11
を追加しているが、この遮断器(52M3)11は、特
に高速動作のものとする必要はない。また、後述する説
明から理解されるように、この発明においては、遮断器
(52M1)7も同様、特に高速動作のものである必要
はない。
【0014】次に、図1のインバータ2を中心にした部
分の構成の詳細の一例を図2により説明する。図2は、
主として、この発明の主要部を構成する駆動回路および
インバータ発振停止手段を説明するためのものである。
図において、1は燃料電池、12は図12では図示を省
略しているが、リアクトル13および変流器14を介し
て燃料電池1の出力側に接続されたチョッパで、燃料電
池1からの直流電圧を一定のチョッパ出力電圧ECに変
換してコンデンサ15を充電する。2はIGBT等のス
イッチング素子からなるインバータ本体であるインバー
タで、その交流出力側には、順次、変流器16、リアク
トル17、変圧器18、変流器19、コンタクタ20お
よび遮断器(52M2)3が設けられ、更に上述した遮
断器(52M3)11および遮断器(52M1)7を介
して交流電源系統に接続されている。
【0015】Aは計器用変圧器(PT2)5からの系統
電圧VS、計器用変圧器(PT3)21および変流器1
9からの変圧器18線路側電圧VTおよび電流IT、更
に、有効電力指令P、無効電力指令Qを入力して同期合
わせおよび電流指令信号を作成する電流指令回路であ
る。Bは電流指令回路Aからの電流指令信号に基づきイ
ンバータ2のスイッチング素子をオンオフ駆動するイン
バータゲートパルスを作成する駆動回路としてのインバ
ータPWM変換回路で、フィードバック信号として変流
器16からのインバータ出力電流IIを入力している。
Cは所定の電圧指令に基づきチョッパ12のスイッチン
グ素子をオンオフ駆動するチョッパゲートパルスを作成
するチョッパPWM変換回路で、直流変成器22からの
チョッパ出力電圧ECおよび変流器14からのチョッパ
入力電流ICを入力している。
【0016】23は異常検出回路で、系統電圧VS、線
路側電圧、電流VT、IT、インバータ出力電流II、チ
ョッパ出力電圧ECおよびチョッパ入力電流ICがそれぞ
れ所定の設定範囲を越えたときインバータゲートEnable
信号およびチョッパゲートEnable信号を出力する。SW
1は半導体スイッチで、インバータゲートEnable信号を
入力すると開路してインバータPWM変換回路Bからの
インバータゲートパルスのインバータ2への送出を停止
させる。また、半導体スイッチSW2は、チョッパゲー
トEnable信号を入力すると開路してチョッパPWM変換
回路Cからのチョッパゲートパルスのチョッパ12への
送出を停止させる。
【0017】次に動作、特に異常発生時の動作について
説明する。図3はこの異常発生時のインバータ制御動作
を示すフローチャートである。異常検出回路23がその
監視信号のいずれかに異常を検知するとインバータゲー
トEnable信号およびチョッパゲートEnable信号を出力す
る。これによって、スイッチSW1、SW2が開路し、
インバータ2およびチョッパ12へのゲートパルスの入
力が断たれ、インバータ2の発振が停止する(ステップ
S1)。即ち、この時点では遮断器(52M2)3を開
放せず、仮故障としてインバータ2、燃料電池1の運転
は継続する。
【0018】図4は、このインバータ発振停止の状態を
説明するもので、ここでは簡単のため単相回路で示して
いる。図において、2aはスイッチング素子で、ゲート
パルスの供給が断たれてオープンとなっている。2bは
スイッチング素子2aと逆並列に接続されたダイオード
である。ここで、チョッパ出力電圧ECは、インバータ
発振停止直前の電圧を保持することになるが、当然なが
ら、EC>√2VI(VIはインバータ出力側電圧実効
値)が成立するので、ダイオード2bに電流が流れるこ
とはなく、主回路上、インバータ2はオープンの状態と
なる。
【0019】なお、ここで留意すべきは、このインバー
タ発振停止中にあっても、図2で示す電流指令回路A、
インバータPWM変換回路BおよびチョッパPWM変換
回路Cはいずれも正常に動作を継続しており、インバー
タ2が系統電圧と同期した電圧を出力するためのインバ
ータゲートパルスが継続して作成されていることであ
る。そして、燃料電池1では、燃料が継続的に供給され
無負荷の状態で運転が継続される。
【0020】図3に戻り、次にステップS2で、検知さ
れた異常が系統電圧VSの低下か否かを判別する。系統
電圧低下の場合(ステップS2でYES)は、系統異常
が考えられ、この状態が所定の時間(第1の設定時
間)、ここでは0.5secを越えて継続した場合(ス
テップS3でNO、ステップS4でYES)は、系統異
常復旧の見込みがないものとみなして後述する所内単独
モードである単独運転に移行する。
【0021】系統電圧低下状態が一定時間以内に解除し
たことを検知した場合(ステップS3でYES)は仮故
障をリセットし(ステップS5)、インバータ2を再起
動して運転を再開し系統連系運転を継続する(ステップ
S6〜S8)。具体的には、異常検出回路23からの各
Enable信号が途絶え、スイッチSW1、SW2が閉路し
て、インバータ2およびチョッパ12にそれぞれゲート
パルスが供給される。この場合、前述した通り、仮故障
中もインバータPWM変換回路Bは系統連系運転に必要
なゲートパルスの作成を継続しているので、運転再開が
円滑になされる。
【0022】異常が系統電圧低下でない場合(ステップ
S2でNO)は、系統電圧低下以外の系統異常で他の検
出要素が保護レベル(異常検知レベル)に引っかかった
可能性もあるので、この状態が一定時間(ここでは0.
5sec)を越えて経過したことを検知した場合(ステ
ップS9でYES)は仮故障をリセットし(ステップS
10)、インバータ2を再起動して系統連系運転をリト
ライする(ステップS11、S12)。
【0023】但し、再発振後、一定時間(ここでは0.
5sec)以内に再故障が検知された場合(ステップS
13でYES)は、系統異常が継続しているかもしくは
発電設備内の固有異常とみなし、重故障出力を出して設
備全体を非常停止する(ステップS14)。一定時間内
に再故障が検知されない場合(ステップS13でNO、
ステップS15でYES)は、正常に復旧したとみなし
て系統連系運転を継続する(ステップS8)。
【0024】これら一連の動作フローにより、短時間の
系統電圧低下や他の系統異常に対しては、構内単独運転
に移行することなく、一瞬、系統への発電電力の供給が
停止するだけで、実質上、系統連系運転を継続すること
ができる。
【0025】次に、図3のフローで単独運転に移行した
場合の動作を、図6のフローチャートに基づき説明す
る。即ち、上述のとおり、系統電圧低下が一定時間
(0.5sec)を越えて継続した場合、所内単独モー
ドの移行する。この場合、新たに設けた遮断器(52M
3)11に開放指令を出し(ステップS16)、一定時
間(ここでは1.0sec)以内に遮断器(52M3)
11が開放動作すれば(ステップS18でYES)仮故
障をリセットしインバータ2を再起動する(ステップS
19、S20)。但し、一定時間内に遮断器(52M
3)11が開放動作しなければ(ステップS17でYE
S)重故障出力を出して設備全体を非常停止する(ステ
ップS21)。
【0026】ステップS20でインバータ2が再起動さ
れると所内単独モードに入り(ステップS22)、構内
単独負荷9とは分離され、燃料電池1への燃料供給を低
減し電圧一定制御で所内補機4に見合う送電電力にまで
出力低減制御を行い、構内単独負荷量PLとは全く無関
係に単独運転を維持することができる(ステップS2
3)。
【0027】ここで、系統電圧が依然として低下状態に
ある場合は、構内単独負荷9は無給電となって停止する
が、遮断器(52M1)7を開放して遮断器(52M
3)11を投入することにより、所内単独運転確立後の
燃料電池発電設備を利用して構内単独負荷9への給電を
再開することができる。もっとも、この場合には、燃料
電池1の過負荷耐量の範囲内で構内単独負荷9を順次段
階的に起動していく必要がある。このように、燃料電池
発電設備を非常用電源として活用することができる。
【0028】交流電源系統が復旧し、連系運転指令が出
されると(ステップS24でYES)計器用変圧器(P
T1)8にて系統電圧復旧を検知した後、インバータ2
出力電圧と系統電圧との同期合わせを行い、遮断器(5
2M1)7を投入すれば連系運転に移行することができ
る(ステップS25)。以後、電圧同期制御で系統連系
運転を継続することができる(ステップS26、S2
7)。
【0029】以上のように、一定時間を越えて系統電圧
が低下した場合には、構内単独負荷量の制約を受けるこ
となく所内単独運転に移行して発電を継続することがで
きる。また、異常検知直後はいずれもインバータ2の発
振停止で対処し、異常の状況を見極めた後、次の処理動
作に移る制御方式を採用するので、各遮断器には、従来
のような特別のサイリスタスイッチ等の高速動作のもの
を採用する必要がなく、機器コストの低減が可能とな
る。
【0030】実施の形態2.ここで、図5により、イン
バータ2の発振停止中における燃料電池1の挙動につい
て説明する。インバータ発振停止時は、燃料電池プラン
ト側は燃料供給を継続しており、直流電力の消費がない
ため、燃料電池1の直流出力端には0.8V程度の開放
電圧が発生する。この開放電圧は燃料電池の電極を腐食
させ寿命を縮める要因となり得るが、その影響は過電圧
の累積時間が1〜2時間にならないと現れず、以上のフ
ローで説明した2sec程度の時間であれば問題になら
ない。
【0031】また、燃料電池1で電流発生を生じないま
ま燃料が継続供給されていることによる影響として、残
燃料を改質器バーナーの燃料とする現行システムでは、
改質器のバーナーに対して余剰燃料となり、改質器温度
が上昇する現象が考えられる。しかし、その温度上昇は
分オーダーの現象であり、上記のような2sec程度の
間の燃料未消費では、改質器の温度は応答せず影響ない
ものと考えられる。
【0032】以上のように、短時間のインバータ発振停
止によって燃料電池1が影響を受けることはないが、こ
の発明によるシーケンスが正常に働かなかった場合のバ
ックアップとして、開放電圧が第1の設定時間より長い
所定の第2の設定時間、例えば5secを越えて継続し
た場合、インターラプトおよび所内単独モード移行異常
として燃料電池プラントを停止させ燃料の供給を断つよ
うにすることにより、燃料電池1へのダメージを確実に
回避し万全を期すことができる。
【0033】なお、以上の実施の形態では直流発生源を
燃料電池とした場合について説明したが、この発明はこ
れに限らず、種々の直流発生源を利用し、インバータを
介して交流電源系統との連系運転を行う場合にも適用す
ることができ同等の効果を奏する。また、異常検出の対
象となる信号は図2で説明したものに限られるものでは
ない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係るインバー
タ装置は、所定のインバータ本体、駆動回路およびイン
バータ発振停止手段を備えたので、特に高速動作の遮断
器を必要とせず、かつ異常が所定の短時間で正常に復帰
したときは速やかに系統連系モードの運転に戻ることが
できる。
【0035】また、請求項2に係るインバータ装置は、
交流電源系統とインバータ装置との間に遮断器を挿入
し、上記交流電源系統の電圧が低下する異常が異常発生
後第1の設定時間を越えて継続したとき、上記遮断器を
開放して所内単独モードの運転に移行するようにしたの
で、異常が所定時間を越えて継続した場合、簡単な構成
で構内単独負荷量の制約を受けることなく所内単独モー
ドに移行して発電を継続することができる。
【0036】また、請求項3に係るインバータ装置は、
直流発生源が燃料電池である場合、インバータ本体の発
振停止により上記燃料電池の直流出力端に発生する開放
電圧を検出し、この開放電圧が上記発振停止後第1の設
定時間より長い所定の第2の設定時間を越えて継続した
とき、上記燃料電池への燃料の供給を停止するようにし
たので、異常検知およびそれに伴う制御機構に不正常が
発生した場合にも、燃料電池にダメージを及ぼす可能性
を確実になくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるインバータ
装置を含む燃料電池発電設備を示す主回路構成図であ
る。
【図2】 図1のインバータ2を中心にした部分を示す
回路構成図である。
【図3】 この発明の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図4】 インバータ2の発振停止時の状態を説明する
図である。
【図5】 インバータ2の発振停止時の燃料電池1の状
態を説明する図である。
【図6】 図3のフローに続くこの発明の動作を説明す
るフローチャートである。
【図7】 従来の燃料電池発電設備を示す主回路構成図
である。
【符号の説明】
1 燃料電池、2 インバータ、3,7,11 遮断
器、4 所内補機、9 構内単独負荷、23 異常検出
回路、A 電流指令回路、B インバータPWM変換回
路、SW1 スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 3/38 H02J 3/38 S

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流発生源からの直流電力を交流電力に
    変換して交流電源系統へ送出するインバータ装置におい
    て、 スイッチング素子を有するインバータ本体、上記交流電
    源系統の電圧を検出し系統連系モードの運転が可能とな
    る電圧を出力するよう上記スイッチング素子をオンオフ
    駆動する駆動信号を作成する駆動回路、およびこの駆動
    回路とインバータ本体との間に挿入され、異常発生時上
    記駆動信号の上記インバータ本体への送出を停止して上
    記インバータ本体の発振を停止させ、異常発生後所定の
    第1の設定時間内に上記異常が正常に復帰したとき上記
    駆動信号の送出停止を解除するインバータ発振停止手段
    を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 交流電源系統とインバータ装置との間に
    遮断器を挿入し、上記交流電源系統の電圧が低下する異
    常が異常発生後第1の設定時間を越えて継続したとき、
    上記遮断器を開放して所内単独モードの運転に移行する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のインバータ
    装置。
  3. 【請求項3】 直流発生源が燃料電池である場合、イン
    バータ本体の発振停止により上記燃料電池の直流出力端
    に発生する開放電圧を検出し、この開放電圧が上記発振
    停止後第1の設定時間より長い所定の第2の設定時間を
    越えて継続したとき、上記燃料電池への燃料の供給を停
    止するようにしたことを特徴とする請求項1または2に
    記載のインバータ装置。
JP8066224A 1996-03-22 1996-03-22 インバータ装置 Pending JPH09261969A (ja)

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