JPH09260019A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents
内燃機関用スパークプラグInfo
- Publication number
- JPH09260019A JPH09260019A JP9466296A JP9466296A JPH09260019A JP H09260019 A JPH09260019 A JP H09260019A JP 9466296 A JP9466296 A JP 9466296A JP 9466296 A JP9466296 A JP 9466296A JP H09260019 A JPH09260019 A JP H09260019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mgo
- cao
- insulator
- sio
- spark plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 厳しい条件の下で使用される内燃機関用スパ
ークプラグを構成する絶縁体の耐熱衝撃性を向上させよ
うとするものである。 【解決手段】 中心電極(3)を突出して軸孔(21)
内に固持する絶縁体(2)を、主成分のAl2O3に対し
てSiO2、CaO及びMgOの成分割合をA〜Eで囲
まれる範囲内での混合物を1.5〜15wt%添加する
アルミナ絶縁碍子からなるものとすることで、絶縁体の
耐熱衝撃性を向上させることができるため、苛酷な条件
下においてもスパークプラグ絶縁体の耐久性をも十分に
確保することができる。
ークプラグを構成する絶縁体の耐熱衝撃性を向上させよ
うとするものである。 【解決手段】 中心電極(3)を突出して軸孔(21)
内に固持する絶縁体(2)を、主成分のAl2O3に対し
てSiO2、CaO及びMgOの成分割合をA〜Eで囲
まれる範囲内での混合物を1.5〜15wt%添加する
アルミナ絶縁碍子からなるものとすることで、絶縁体の
耐熱衝撃性を向上させることができるため、苛酷な条件
下においてもスパークプラグ絶縁体の耐久性をも十分に
確保することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の内燃
機関において装着されるスパークプラグを構成する絶縁
体における耐熱衝撃性の向上に関する。
機関において装着されるスパークプラグを構成する絶縁
体における耐熱衝撃性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の内燃機関において装着
されるスパークプラグを構成する絶縁体には、電気絶縁
性、耐熱性、機械的強度等において優れた性質を示すた
め、電子部品や産業機械部品等の分野で広く用いられて
いるAl2O3を主成分(88.3〜95.8%)とする
アルミナ絶縁碍子が一般的に使用されている。
されるスパークプラグを構成する絶縁体には、電気絶縁
性、耐熱性、機械的強度等において優れた性質を示すた
め、電子部品や産業機械部品等の分野で広く用いられて
いるAl2O3を主成分(88.3〜95.8%)とする
アルミナ絶縁碍子が一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動車等の内燃機関において装着されるスパークプ
ラグを構成する絶縁体で使用されるAl2O3を主成分
(88.3〜95.8%)とするアルミナ絶縁碍子は、
上述のように電気絶縁性、耐熱性、機械的強度等で優れ
た性質を示し、スパークプラグの絶縁材料としては極め
て良好であるが、焼成温度が約1600℃以上と著しく
高いため製造工程において作業性が低下してしまう欠点
があることから、主成分であるAl2 O3に対してSi
O2、CaO或はMgO等の焼結助剤を添加して焼成温
度の引き下げることがなされている。
来の自動車等の内燃機関において装着されるスパークプ
ラグを構成する絶縁体で使用されるAl2O3を主成分
(88.3〜95.8%)とするアルミナ絶縁碍子は、
上述のように電気絶縁性、耐熱性、機械的強度等で優れ
た性質を示し、スパークプラグの絶縁材料としては極め
て良好であるが、焼成温度が約1600℃以上と著しく
高いため製造工程において作業性が低下してしまう欠点
があることから、主成分であるAl2 O3に対してSi
O2、CaO或はMgO等の焼結助剤を添加して焼成温
度の引き下げることがなされている。
【0004】特に、このAl2O3を主成分(88.3〜
95.8%)とするアルミナ絶縁碍子は、同様のセラミ
ック中では比較的熱膨張係数が大きく、水中投下等の急
冷に対する耐熱衝撃性においても優れていることが知ら
れているが、更に厳しい条件、例えば内燃機関等で特殊
な条件において発生するような急冷条件の下では、Al
2O3を主成分とするアルミナ絶縁碍子よりなる絶縁体に
は割れ等の不具合が発生することがある。
95.8%)とするアルミナ絶縁碍子は、同様のセラミ
ック中では比較的熱膨張係数が大きく、水中投下等の急
冷に対する耐熱衝撃性においても優れていることが知ら
れているが、更に厳しい条件、例えば内燃機関等で特殊
な条件において発生するような急冷条件の下では、Al
2O3を主成分とするアルミナ絶縁碍子よりなる絶縁体に
は割れ等の不具合が発生することがある。
【0005】そこで、この発明は上記従来のものの持つ
欠点を改善するものであり、絶縁体を構成するAl2O3
を主成分とするアルミナ絶縁碍子に対して添加される副
原料組織の組成を改良することにより、絶縁体の耐熱衝
撃性を向上させようとするものである。
欠点を改善するものであり、絶縁体を構成するAl2O3
を主成分とするアルミナ絶縁碍子に対して添加される副
原料組織の組成を改良することにより、絶縁体の耐熱衝
撃性を向上させようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、中心電極を
突出して軸孔内に固持する絶縁体を、図に示す三角成分
図において、A(SiO2 70%,CaO 10%,
MgO 20%)、B(SiO2 40%,CaO 4
0,MgO 20%)、C(SiO2 30%,CaO
40% MgO 30%)、D(SiO2 30%,
CaO 20%,MgO 50%)、E(SiO2 4
0%,CaO 10%,MgO 50%)で囲まれる範
囲とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる混
合物1.5〜15wt%に対して、その残部をAl2O3
とするアルミナ絶縁碍子としてなるものである。
突出して軸孔内に固持する絶縁体を、図に示す三角成分
図において、A(SiO2 70%,CaO 10%,
MgO 20%)、B(SiO2 40%,CaO 4
0,MgO 20%)、C(SiO2 30%,CaO
40% MgO 30%)、D(SiO2 30%,
CaO 20%,MgO 50%)、E(SiO2 4
0%,CaO 10%,MgO 50%)で囲まれる範
囲とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる混
合物1.5〜15wt%に対して、その残部をAl2O3
とするアルミナ絶縁碍子としてなるものである。
【0007】また、中心電極を突出して軸孔内に固持す
る絶縁体を、上記A〜Eで囲まれる範囲とするSiO2
−CaO−MgOの三成分からなる混合物1.5〜15
wt%に対して、B2O3、BaO、SrO、ZnO、Z
rO2のうち少なくとも1種以上を0.1〜3wt%添
加した上、その残部をAl2O3とするアルミナ絶縁碍子
としてなるものである。
る絶縁体を、上記A〜Eで囲まれる範囲とするSiO2
−CaO−MgOの三成分からなる混合物1.5〜15
wt%に対して、B2O3、BaO、SrO、ZnO、Z
rO2のうち少なくとも1種以上を0.1〜3wt%添
加した上、その残部をAl2O3とするアルミナ絶縁碍子
としてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明を実施するにあたって、
スパークプラグを構成し、中心電極を突出して軸孔内に
固持する絶縁体を、上記三角成分図のA〜Eで囲まれる
範囲とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる
混合物1.5〜15wt%に対して、その残部をAl2
O3とするアルミナ絶縁碍子とすることで、絶縁体の急
激な熱変化に対する強度が強くなり耐熱衝撃性を向上さ
せることができる。
スパークプラグを構成し、中心電極を突出して軸孔内に
固持する絶縁体を、上記三角成分図のA〜Eで囲まれる
範囲とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる
混合物1.5〜15wt%に対して、その残部をAl2
O3とするアルミナ絶縁碍子とすることで、絶縁体の急
激な熱変化に対する強度が強くなり耐熱衝撃性を向上さ
せることができる。
【0009】また、中心電極を突出して軸孔内に固持す
る絶縁体を、上記A〜Eで囲まれる範囲とするSiO2
−CaO−MgOの三成分からなる混合物1.5〜15
wt%に対して、B2O3、BaO、SrO、ZnO、Z
rO2のうち少なくとも1種以上を0.1〜3wt%添
加した上、その残部をAl2O3とするアルミナ絶縁碍子
と同様に絶縁体の急激な熱変化に対する強度が著しく強
くなり耐熱衝撃性をより向上させることができるもので
ある。
る絶縁体を、上記A〜Eで囲まれる範囲とするSiO2
−CaO−MgOの三成分からなる混合物1.5〜15
wt%に対して、B2O3、BaO、SrO、ZnO、Z
rO2のうち少なくとも1種以上を0.1〜3wt%添
加した上、その残部をAl2O3とするアルミナ絶縁碍子
と同様に絶縁体の急激な熱変化に対する強度が著しく強
くなり耐熱衝撃性をより向上させることができるもので
ある。
【0010】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例である内燃機関用スパ
ークプラグであり、この内燃機関用スパークプラグ
(1)は、中心電極(3)を突出して軸孔(21)内に
配すると共に中心電極(3)の頭部(31)上に導電性
ガラス粉末(7)、抵抗体材(8)、更に導電性ガラス
粉末(7)、端子電極(9)を挿入して加熱し、ガラス
シールによって固持する絶縁体(2)と、上記絶縁体
(2)を内部にパッキン(10)を介して保持する主体
金具(4)、及び上記主体金具(4)の環状端面(6)
に突設される接地電極(5)から構成されるものであ
る。
る。(1)は、この発明の実施例である内燃機関用スパ
ークプラグであり、この内燃機関用スパークプラグ
(1)は、中心電極(3)を突出して軸孔(21)内に
配すると共に中心電極(3)の頭部(31)上に導電性
ガラス粉末(7)、抵抗体材(8)、更に導電性ガラス
粉末(7)、端子電極(9)を挿入して加熱し、ガラス
シールによって固持する絶縁体(2)と、上記絶縁体
(2)を内部にパッキン(10)を介して保持する主体
金具(4)、及び上記主体金具(4)の環状端面(6)
に突設される接地電極(5)から構成されるものであ
る。
【0011】そして、この発明の第1実施例において
は、上記主体金具(4)内部に保持され、中心電極
(3)を突出して軸孔(21)内に固持する絶縁体
(2)を、SiO2 、CaO、MgOの成分割合をA
(SiO2 70%,CaO 10%,MgO 20%)
…E(SiO2 40%,CaO 10%,MgO 50
%)のA〜Eの囲まれる範囲(図2の三角成分図参照)
とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる混合
物1.5〜15wt%に対して、その残部をAl2O3と
するアルミナ絶縁碍子としてなるものである。
は、上記主体金具(4)内部に保持され、中心電極
(3)を突出して軸孔(21)内に固持する絶縁体
(2)を、SiO2 、CaO、MgOの成分割合をA
(SiO2 70%,CaO 10%,MgO 20%)
…E(SiO2 40%,CaO 10%,MgO 50
%)のA〜Eの囲まれる範囲(図2の三角成分図参照)
とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる混合
物1.5〜15wt%に対して、その残部をAl2O3と
するアルミナ絶縁碍子としてなるものである。
【0012】なお、この第1実施例における内燃機関用
スパークプラグ(1)を構成する絶縁体(2)の製造に
当たっては、平均粒径1.5μmのAl2O3の原料粉末
に対して、第二成分としてSiO2 、CaO、MgOを
図3に示す試料No.3〜No.7及びNo.10のよ
うに所定量添加(但し、CaOはCaCO3として添加
する。)した上で、有機性バインダー及び水と共に5時
間混合を行ってスラリーとし、このスラリーを粉霧乾燥
すると共に造粒した上で10mm×10mm×50mm
の角棒状に98MPaの圧力により成形し、角に2Rの
面取り加工を施して、1500〜1600℃の温度範囲
内で1時間焼成することによりテスト用のアルミナ絶縁
碍子の試料を製造してなるものである。
スパークプラグ(1)を構成する絶縁体(2)の製造に
当たっては、平均粒径1.5μmのAl2O3の原料粉末
に対して、第二成分としてSiO2 、CaO、MgOを
図3に示す試料No.3〜No.7及びNo.10のよ
うに所定量添加(但し、CaOはCaCO3として添加
する。)した上で、有機性バインダー及び水と共に5時
間混合を行ってスラリーとし、このスラリーを粉霧乾燥
すると共に造粒した上で10mm×10mm×50mm
の角棒状に98MPaの圧力により成形し、角に2Rの
面取り加工を施して、1500〜1600℃の温度範囲
内で1時間焼成することによりテスト用のアルミナ絶縁
碍子の試料を製造してなるものである。
【0013】更に、この発明の第2実施例においては、
内燃機関用スパークプラグ(1)を構成し、中心電極
(3)を突出して軸孔(21)内に固持する絶縁体
(2)を、SiO、CaO、MgOの成分割合をA(S
iO2 70%,CaO 10%,MgO 20%)…
E(SiO2 40%,CaO 10%,MgO 50
%)のA〜Eで囲まれる範囲(図2の三角成分図参照)
とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる混合
物1.5〜15wt%に対して、B2 O3、BaO、S
rO、ZnO、ZrO2のうち少なくとも1種以上を
0.1〜3wt%添加した上、その残部をAl2O3とす
るアルミナ絶縁碍子としてなるものであり、この絶縁体
(2)を製造するにあたっては、平均粒径1.5μmの
Al2 O3 の原料粉末に対して、第二成分としてSiO
2 、CaO、MgOの成分比を図3に示す試料No.1
〜No.2及びNo.8〜No9のように所定量添加
(但し、CaOはCaCO3として添加する。)した上
で、第三成分としてB2 O3 、BaO、SrO、Zn
O、ZrO2のうちB2 O3 を選択して同じく所定量を
加え有機性バインダー及び水と共に5時間混合を行って
スラリーとし、このスラリーを粉霧乾燥すると共に造粒
した上で10mm×10mm×50mmの角棒状に98
MPaの圧力により成形し、角に2Rの面取り加工を施
して、1500〜1600℃の温度範囲内で1時間焼成
することにより、テスト用のアルミナ絶縁碍子の試料を
製造してなるものである。
内燃機関用スパークプラグ(1)を構成し、中心電極
(3)を突出して軸孔(21)内に固持する絶縁体
(2)を、SiO、CaO、MgOの成分割合をA(S
iO2 70%,CaO 10%,MgO 20%)…
E(SiO2 40%,CaO 10%,MgO 50
%)のA〜Eで囲まれる範囲(図2の三角成分図参照)
とするSiO2−CaO−MgOの三成分からなる混合
物1.5〜15wt%に対して、B2 O3、BaO、S
rO、ZnO、ZrO2のうち少なくとも1種以上を
0.1〜3wt%添加した上、その残部をAl2O3とす
るアルミナ絶縁碍子としてなるものであり、この絶縁体
(2)を製造するにあたっては、平均粒径1.5μmの
Al2 O3 の原料粉末に対して、第二成分としてSiO
2 、CaO、MgOの成分比を図3に示す試料No.1
〜No.2及びNo.8〜No9のように所定量添加
(但し、CaOはCaCO3として添加する。)した上
で、第三成分としてB2 O3 、BaO、SrO、Zn
O、ZrO2のうちB2 O3 を選択して同じく所定量を
加え有機性バインダー及び水と共に5時間混合を行って
スラリーとし、このスラリーを粉霧乾燥すると共に造粒
した上で10mm×10mm×50mmの角棒状に98
MPaの圧力により成形し、角に2Rの面取り加工を施
して、1500〜1600℃の温度範囲内で1時間焼成
することにより、テスト用のアルミナ絶縁碍子の試料を
製造してなるものである。
【0014】そこで、この発明の第1発明及び第2発明
の実施例である試料No.1〜No.5のアルミナ絶縁
碍子は比較例である試料No.6〜No.10に対し
て、図3に示すように、一旦所定温度まで加熱した試料
を水中に投下することにより急冷して、その急冷の際温
度差での強度、すなわちアルミナ絶縁碍子の耐衝撃性を
試験した結果、この発明の第1発明及び第2発明の第二
成分又は第三成分を所定量添加したものは比較例に比べ
て顕著な耐熱衝撃性を有することが認められるものであ
った。
の実施例である試料No.1〜No.5のアルミナ絶縁
碍子は比較例である試料No.6〜No.10に対し
て、図3に示すように、一旦所定温度まで加熱した試料
を水中に投下することにより急冷して、その急冷の際温
度差での強度、すなわちアルミナ絶縁碍子の耐衝撃性を
試験した結果、この発明の第1発明及び第2発明の第二
成分又は第三成分を所定量添加したものは比較例に比べ
て顕著な耐熱衝撃性を有することが認められるものであ
った。
【0015】なお、この発明の第2発明の実施例ではB
2 O3 、BaO、SrO、ZnO、ZrO2 を単独含有
したが、2種類以上含有しても同様の効果があるもので
ある。また、この発明の実施例No.1とNo.3をプ
ラグの絶縁体(2)に成形して焼成し、組付けたスパー
クプラグ(1)を2.0リットル、4サイクル6気筒エ
ンジンに装着し、5500rpm(4/4)×1分−ア
イドリング1分の繰返しを1000回行ったが、絶縁体
に異常は認められなかった。
2 O3 、BaO、SrO、ZnO、ZrO2 を単独含有
したが、2種類以上含有しても同様の効果があるもので
ある。また、この発明の実施例No.1とNo.3をプ
ラグの絶縁体(2)に成形して焼成し、組付けたスパー
クプラグ(1)を2.0リットル、4サイクル6気筒エ
ンジンに装着し、5500rpm(4/4)×1分−ア
イドリング1分の繰返しを1000回行ったが、絶縁体
に異常は認められなかった。
【0016】
【発明の効果】以上のとおり、内燃機関用スパークプラ
グを構成する絶縁体を、主成分のAl2O3に対してSi
O2、CaO、MgOの成分割合をA(SiO2 70
%,CaO 10%,MgO 20%)…E(SiO2
40%,CaO 10%,MgO 50%)で囲まれる
範囲とするSiO2 −CaO−MgOの三成分からなる
混合物又はこれらに、B2 O3 、SaO、SrO、Zr
O2の少なくとも1種を所定量添加してなるアルミナ絶
縁碍子とすることで、スパークプラグの絶縁体の耐熱衝
撃性をも十分に向上させるものとなるので、特に混合気
の吸入、燃焼により加熱、冷却が繰り返される燃焼室内
に突出する絶縁体等の厳しい耐熱衝撃性が要求される条
件下での耐久性を十分に確保できる優れた効果を有する
ものである。
グを構成する絶縁体を、主成分のAl2O3に対してSi
O2、CaO、MgOの成分割合をA(SiO2 70
%,CaO 10%,MgO 20%)…E(SiO2
40%,CaO 10%,MgO 50%)で囲まれる
範囲とするSiO2 −CaO−MgOの三成分からなる
混合物又はこれらに、B2 O3 、SaO、SrO、Zr
O2の少なくとも1種を所定量添加してなるアルミナ絶
縁碍子とすることで、スパークプラグの絶縁体の耐熱衝
撃性をも十分に向上させるものとなるので、特に混合気
の吸入、燃焼により加熱、冷却が繰り返される燃焼室内
に突出する絶縁体等の厳しい耐熱衝撃性が要求される条
件下での耐久性を十分に確保できる優れた効果を有する
ものである。
【図1】この発明の実施例である内燃機関用スパークプ
ラグの部分断面図である。
ラグの部分断面図である。
【図2】この発明の実施例において、主成分であるAl
2O3に添加すべきSiO2、CaO及びMgOの成分割
合の範囲を示す三角成分図である。
2O3に添加すべきSiO2、CaO及びMgOの成分割
合の範囲を示す三角成分図である。
【図3】この発明の実施例及び比較例に対する水中投下
による急冷試験の結果を示したものである。
による急冷試験の結果を示したものである。
1 内燃機関用スパークプラグ 2 絶縁体 3 中心電極 4 主体金具 5 接地電極 6 環状端面 7 導電性ガラス 8 抵抗体材 9 端子電極 10 パッキン 21 軸孔 31 中心電極の頭部
Claims (2)
- 【請求項1】 中心電極を突出して軸孔内に固持する絶
縁体を、図に示す三角成分図においてA(SiO2 7
0%,CaO 10%,MgO 20%)、B(SiO
2 40%,CaO 40%,MgO 20%)、C
(SiO2 30%,CaO 40%、MgO 30
%)、D(SiO2 30%,CaO 20%,MgO
50%)、E(SiO2 40%,CaO 10%,
MgO 50%)で囲まれる範囲とするSiO2−Ca
O−MgOの三成分からなる混合物1.5〜15wt%
に対して、その残部をAl2O3とするアルミナ絶縁碍子
からなるものとする内燃機関用スパークプラグ。 - 【請求項2】 中心電極を突出して軸孔内に固持する絶
縁体を、請求項1記載のA〜Eで囲まれる範囲とするS
iO2−CaO−MgOの三成分からなる混合物1.5
〜15wt%に対して、B2O3、BaO、SrO、Zn
O、ZrO2のうち少なくとも1種以上を0.1〜3w
t%添加した上、その残部をAl2O3とするアルミナ絶
縁碍子からなるものとする内燃機関用スパークプラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9466296A JPH09260019A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 内燃機関用スパークプラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9466296A JPH09260019A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 内燃機関用スパークプラグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09260019A true JPH09260019A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=14116469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9466296A Pending JPH09260019A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 内燃機関用スパークプラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09260019A (ja) |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP9466296A patent/JPH09260019A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4530380B2 (ja) | スパークプラグ用絶縁体及びそれを備えるスパークプラグ | |
US7799717B2 (en) | Spark plug having a ceramic insulator with improved high temperature electrical properties | |
KR100642349B1 (ko) | 스파크 플러그 | |
US8012898B2 (en) | Ceramic with improved high temperature electrical properties for use as a spark plug insulator | |
US9755404B2 (en) | Spark plug | |
JP4544597B2 (ja) | スパークプラグ | |
US9653888B2 (en) | Spark plug | |
US2272618A (en) | Ceramic body | |
JPS62132765A (ja) | 高絶縁性高アルミナ質磁器組成物の製造方法 | |
JPH09260019A (ja) | 内燃機関用スパークプラグ | |
JP4995863B2 (ja) | スパークプラグ用絶縁体、その製造方法及びそれを用いたスパークプラグ | |
US3408524A (en) | Sparkplug and seal therefor | |
JP3632953B2 (ja) | スパークプラグ | |
JP2011154908A (ja) | スパークプラグ、スパークプラグ用絶縁体及びその製造方法 | |
JPH09227221A (ja) | アルミナ磁器、及びスパークプラグ用の絶縁碍子 | |
US2272338A (en) | Ceramic body, especially adapted for use as a spark plug insulator | |
JPH09315849A (ja) | アルミナ質焼結体又はスパークプラグ用絶縁碍子及び その製造方法 | |
US1370276A (en) | Electrical insulator | |
JPS62119156A (ja) | 高絶縁性高アルミナ質磁器組成物の製造方法 | |
JP4833526B2 (ja) | スパークプラグ | |
JP2002117955A (ja) | スパークプラグ | |
JP2000272958A (ja) | スパークプラグ用絶縁体、その製造方法及びそれを用いたスパークプラグ | |
JP2006196474A (ja) | スパークプラグ | |
JPS58123602A (ja) | 点火プラグ用焼結質窒化けい素絶縁碍子 | |
JPH01159527A (ja) | ガス点火プラグ及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030624 |