JPH09259675A - 碍子コーナー部への付釉方法及び装置 - Google Patents

碍子コーナー部への付釉方法及び装置

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JPH09259675A
JPH09259675A JP6791696A JP6791696A JPH09259675A JP H09259675 A JPH09259675 A JP H09259675A JP 6791696 A JP6791696 A JP 6791696A JP 6791696 A JP6791696 A JP 6791696A JP H09259675 A JPH09259675 A JP H09259675A
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glazing
glazed
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Hajime Fujiyoshi
肇 藤▲吉▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】碍子頭部と笠部との間のコーナー部に釉薬を均
一に付釉することができる方法と装置を提供する。 【解決手段】先端にスポンジ等の多孔質体よりなる付釉
ローラ8を備えたアーム2を、回転する碍子Gと釉薬供
給用の親ローラ15との間を移動できるように設ける。
アーム2には傾動手段を設け、付釉ローラ8を傾斜させ
た状態として碍子コーナー部Cに弾性的に接触させ、釉
薬を付釉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術手段】本発明は、碍子の製造工程に
おいて用いられる碍子コーナー部への付釉方法及び装置
に関するものであり、特に導電釉懸垂碍子の製造に適し
た碍子コーナー部への付釉方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】碍子の頭部にはキャップ金具がセメント
により固着されているのであるが、そのためにはまず碍
子の頭部外周に釉薬を塗布してサンドと呼ばれるセラミ
ック粒子を接着し、その外側にキャップ金具を被せてセ
メントを充填する方法が取られている。このための釉薬
を碍子の頭部に付釉するには、従来は図5の左半部に示
すように釉薬を含浸させたスポンジローラを、回転する
碍子Gの頭部G1に押し当てていた。
【0003】この従来の方法によれば、円筒状の頭部G
1に対しては問題なく付釉できるので、通常の碍子の製
造には支障はなかった。ところが、導電釉碍子と呼ばれ
る特殊な碍子の製造工程においては、碍子の笠部G2の
表面の導電釉とキャップ金具との間の導電性を確保する
ために、図5の右半部に示すように碍子頭部G1と笠部
G2との間のコーナー部Cにも、導電サンドを接着する
必要が生ずる。そしてこのためにはコーナー部Cにも釉
薬を塗布する必要があるが、上記のスポンジローラによ
っては湾曲したコーナー部Cへの付釉を行うことは不可
能であった。
【0004】またコーナー部Cへの付釉のために上記の
スポンジローラを無理にコーナー部Cに押しつけると、
スポンジローラが次第に塑性変形してしまい、均一な付
釉ができないために導電サンドの厚みも不均一となる等
の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、碍子頭部と笠部との間のコーナー
部に釉薬を均一に付釉することができる碍子コーナー部
への付釉方法及び装置を提供するためになされたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の碍子コーナー部への付釉方法は、
釉薬を含浸させた多孔質体よりなる薄肉円板状の付釉ロ
ーラを、回転する碍子の頭部と笠部との間のコーナー部
に、碍子の軸線に対して傾斜させた状態で弾性的に接触
させ、碍子コーナー部の全周に釉薬を付着させることを
特徴とするものである。また本発明の碍子コーナー部へ
の付釉装置は、先端に多孔質体よりなる薄肉円板状の付
釉ローラを備えたアームを、この付釉ローラが回転する
碍子と釉薬供給用の親ローラとの間を移動できるように
設けるとともに、このアームには付釉ローラを碍子の軸
線に対して傾斜させるための傾動手段と、付釉ローラを
碍子コーナー部に弾性的に接触させる弾性手段とを設け
たことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ説明する。図1において、Gは
図示しない台上に載せられてその軸線の回りに回転され
る碍子(懸垂碍子)、1はその側方に設けられた垂直な
首振り軸である。この首振り軸1の下端部には、水平な
アーム2が水平軸3を介して取り付けられている。この
ため、傾斜手段を構成する傾斜シリンダ4によりアーム
2の側方レバー5を引き上げると、アーム2は水平軸3
を中心として図1の状態から図3の状態にまで回転する
ことができる。
【0008】アーム2の先端にはピン6によりブラケッ
ト7が軸支されており、そのブラケット7の先端に多孔
質体よりなる薄肉円板状の付釉ローラ8が回転自在に支
持されている。この付釉ローラ8は例えば円板状のスポ
ンジゴムよりなるもので、その両面を金属板9で挟んで
ある。またこのブラケット7の基部には側方に延びるフ
ォーク10が一体に設けられており、押し付けシリンダ
11のピストンロッド12の先端をこのフォーク10に
貫通させてある。
【0009】そしてピストンロッド12を図3のように
フォーク10側に伸ばしたときには、ブラケット7はア
ーム2との間に設けられた輪ゴムのような弾性手段13
によってピン6を中心として回転し、その先端の付釉ロ
ーラ8が碍子Gに接触する。逆にピストンロッド12を
縮めたときには、ピストンロッド12の先端のストッパ
14がフォーク10と係合するので、図1のようにブラ
ケット7はピン6を中心として逆方向に回転し、付釉ロ
ーラ8が碍子Gから離れるようになっている。なお、弾
性手段13として輪ゴムを用いると弾力の調整が容易な
利点があるが、ロータリートルクダンパ等の適宜の手段
を用いることもできる。
【0010】15は碍子Gの後方位置に設置された釉薬
供給用の親ローラであって、モータ16により回転す
る。またその側方にはシリンダ17により進退できるブ
ラシ18が設けられ、親ローラ15の表面から過剰の釉
薬を除去して図示を略した下方の釉薬受けへ流下させる
ことができる。親ローラ15には常時釉薬が供給されて
いる。前記のアーム2は首振り軸1を中心として水平面
内を揺動し、アーム2の先端の付釉ローラ8を親ローラ
15に接触する位置と、碍子Gに接触する位置との間が
動かすことができる。
【0011】このように構成された本発明の付釉装置に
より碍子Gのコーナー部Cに付釉するには、まず付釉ロ
ーラ8を親ローラ15に接触させ、釉薬を付釉ローラ8
に含浸させる。このとき付釉ローラ8は水平状態にあ
る。次に図1のように付釉ローラ8を碍子G側に移動
し、傾斜シリンダ4によりアーム2を水平軸3を中心と
して図3のように傾斜させると、アーム2の先端の付釉
ローラ8も碍子Gの軸線に対して傾斜する。
【0012】これと同時に押し付けシリンダ11のピス
トンロッド12を伸ばすと、前記したようにブラケット
7はピン6を中心として弾性手段13の力によって回転
し、図3のように付釉ローラ8は碍子Gのコーナー部C
に傾斜したまま弾性的に接触する。碍子Gは回転してい
るため、付釉ローラ8は追従して回転しながら含浸され
ている釉薬を碍子Gのコーナー部Cに全周にわたり付釉
する。このときの接触圧は弾性手段13によって自由に
調節できるので、付釉ローラ8を過度に変形させること
なく、均一に釉薬を塗布することが可能となる。このよ
うにして碍子Gのコーナー部Cへの付釉を完了したら、
再び付釉ローラ8を水平に戻し、アーム2を回転させて
親ローラ15に付釉ローラ8を接触させて釉薬を補給
し、以下同様の工程を繰り返す。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
碍子頭部と笠部との間のコーナー部に釉薬を均一に付釉
することができるので、このコーナー部に導電サンドを
付着させる必要のある導電釉懸垂碍子の製造等に好適な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の斜視図である。
【図2】図2の要部の平面図である。
【図3】本発明の装置の付釉状態の斜視図である。
【図4】図3の要部の平面図である。
【図5】従来例の側面図である。
【符号の説明】
G 碍子、G1 頭部、G2 笠部、C コーナー部、
1 首振り軸、2 アーム、3 水平軸、4 傾斜シリ
ンダ、5 側方レバー、6 ピン、7 ブラケット、8
付釉ローラ、9 金属板、10 フォーク、11 押
し付けシリンダ、12 ピストンロッド、13 弾性手
段、14 ストッパ、15 親ローラ、16 モータ、
17 シリンダ、18 ブラシ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釉薬を含浸させた多孔質体よりなる薄肉
    円板状の付釉ローラを、回転する碍子の頭部と笠部との
    間のコーナー部に、碍子の軸線に対して傾斜させた状態
    で弾性的に接触させ、碍子コーナー部の全周に釉薬を付
    着させることを特徴とする碍子コーナー部への付釉方
    法。
  2. 【請求項2】 先端に多孔質体よりなる薄肉円板状の付
    釉ローラを備えたアームを、この付釉ローラが回転する
    碍子と釉薬供給用の親ローラとの間を移動できるように
    設けるとともに、このアームには付釉ローラを碍子の軸
    線に対して傾斜させるための傾動手段と、付釉ローラを
    碍子コーナー部に弾性的に接触させる弾性手段とを設け
    たことを特徴とする碍子コーナー部への付釉装置。
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