JPH09258261A - 液晶パネル - Google Patents

液晶パネル

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JPH09258261A
JPH09258261A JP6294596A JP6294596A JPH09258261A JP H09258261 A JPH09258261 A JP H09258261A JP 6294596 A JP6294596 A JP 6294596A JP 6294596 A JP6294596 A JP 6294596A JP H09258261 A JPH09258261 A JP H09258261A
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tft
gate bus
bus line
gate
electrode
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JP6294596A
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Yoshinori Tanaka
義規 田中
Yoji Nagase
洋二 長瀬
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィールドスルー電圧の増大を招くことなく
画素への信号書込みの正常化を図る。 【解決手段】 交差状に配列した多数のゲートバスライ
ン及び多数のデータバスラインと、ゲートバスラインと
データバスラインの各交差点に配置した画素とを有し、
各画素はゲート電極をゲートバスライン接続しドレイン
電極をデータバスラインに接続しソース電極を画素電極
に接続したTFTを含む液晶パネルにおいて、ゲートバ
スラインにつながる各TFTのサイズをゲートバスライ
ンの末端になるにつれて拡大する。TFTの駆動能力が
アップし、ゲートバスライン末端付近の画素に対する速
やかな書込みを達成できるとともに、1ラインあたりの
ゲート−ソース間容量の増加を抑えてフィールドスルー
電圧の増大問題も回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
にTFT(thin film transistor)を用いたアクティブ
マトリクス方式の液晶パネルに関し、特に、高精細・大
画面化に寄与する液晶パネルの改良技術に関する。
【0002】
【背景説明】TFTを用いたアクティブマトリクス方式
の液晶パネルは、画素電極とデータバスラインとの間を
完全に切り離すことができ、画素電極に書き込まれた表
示電圧をリフレッシュするまで正確に保持できることか
ら、微妙な中間調の表現を必要とする用途(例えば、映
像表示用途)に向いており、すでに、EDTV(extend
ed definition television)の要求を満たす120〜1
60万画素の14インチクラスが実用化されているが、
より高精細な表示を行う、例えば、HDTV(high def
inition television)やSXGAに適用するには不十分
を否めず、大幅な画素数の増大と、さらなる大画面化に
寄与する有益な技術が求められている。
【0003】
【従来の技術】図5は、従来の液晶パネルの平面レイア
ウト概略図である。この図では、図示の都合上、実際よ
りもはるかに少ない画素数(6×6画素)としている。
図5において、1は液晶パネルであり、液晶パネル1
は、画面の縦方向にレイアウトされた6本のデータバス
ライン21 〜26 と、横方向にレイアウトされた6本の
ゲートバスライン31 〜36 と、各ラインの交点にレイ
アウトされた6×6個の画素とを有し、各画素は全て同
サイズ及び同一構成で、ITO等の透明導電材料からな
る画素電極4及びTFT5で構成されている。
【0004】6は図示を略した水平走査信号に同期して
全てのデータバスライン2i (iは1〜6;以下同様)
に1ライン(6画素)分の表示電圧を出力するデータラ
イン駆動回路、7は同じく水平走査信号に同期して線順
次で各ゲートバスライン3iに所定の“TFTオン信
号”(後述)を出力するゲートライン駆動回路である。
図6は、各画素の詳細レイアウト図である。この図では
TFT5を、データバスライン2i 及びゲートバスライ
ン3i の各一部をドレイン電極やゲート電極とすると共
に、ガラス基板上に形成されたアモーファスSi8をチ
ャネル層とするアモーファスSi TFTとしている
が、これに限らない。多結晶Si TFTであってもよ
い。
【0005】また、この図では、次順のゲートバスライ
ン3i+1 の一部を拡大し、その拡大部分と画素電極4と
を対向させることにより、画素電極4に書き込まれた表
示電圧を保持するための付加容量CADDiを形成している
(付加容量方式)が、これに限らない。画素電極4の対
向電極をゲートバスラインとは別の端子で引き出すよう
にした「蓄積容量方式」でも構わない。但し、ゲートバ
スラインの寄生容量は、付加容量方式の方が大きく、後
述のゲートバスラインの信号遅延問題を引き起こしやす
い点を強調する。
【0006】図7は、付加容量方式の回路図である。な
お、図6と共通する要素には同一の符号を付してある。
図7において、CADDi及びCADDi+1は上述の付加容量、
LC i 及びCLCi+1 は液晶電極4と共通電極(コモン電
極とも言う)VCOMMとの間に形成される液晶容量、C
gdi 、Cgdi+1 、Cgsi 、Cgsi+1 、Cdsi 及びCdsi+
1 はそれぞれTFT5の電極間容量、CgCOMMi及びC
gCOMMi+1は共通電極VCOMMとゲートバスライン2i 、2
i+1 との間に形成される容量である。符号の添え字の
「g」はTFT5のゲート電極、「s」はソース電極、
「d」はドレイン電極を表している。
【0007】図8は、図7のモデル図であり、i+1番
目のゲートバスライン3i+1 に注目したものである。こ
のモデル図によれば、ゲートバスライン3i+1 のトータ
ルの寄生容量Cは、次式で与えられる。
【0008】
【数1】
【0009】因みに、図9及び次式は、蓄積容量方式
におけるモデル図と、そのゲートバスライン3i+1 の寄
生容量C′の算出式である。図9及び次式において、
STは蓄積容量である。
【0010】
【数2】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶パネル
における1ラインの書込み時間は、ゲートバスライン駆
動回路(図5符号7参照)からの「TFTオン信号」の
幅で決まる“ある時間”内に完了しなければならない。
しかしながら、TFTオン信号は、水平走査周波数によ
ってその幅が一義的に決まる矩形状パルスであり、一般
に、矩形状パルスでは、その立ち上がりや立ち下がりの
電流変化分(di/dt)が大きいため、信号経路中の
時定数の影響を受けやすく、実際の立ち上がりや立ち下
がり波形が時定数カーブに沿った曲線的な波形(以下、
この曲線的な波形のことを“波形なまり”と称し曲率が
大きい波形のことを“波形なまりが大きい”と言う)に
なるから、しかも、その波形なまりは信号経路の末端に
なるにつれて大きくなるから、結局、上述のTFTオン
信号の有効なパルス幅はゲートバスラインの末端になる
につれて狭くなり、その結果、実質的な書込み時間が減
少し、ゲートバスライン末端付近の画素電極に充分な表
示電圧を書き込めなくなることがあるという問題点があ
った。
【0012】かかる問題点は、特に、画素数を増大した
場合や画面サイズ(横サイズ)を大きくした場合に顕著
である。上式及びに示すゲートバスラインの寄生容
量C、C′が画素数や画面サイズに比例して大きくなる
からである。以下、上記問題点を具体的に説明する。図
10は、液晶パネルの1ライン分の等価回路である。こ
の図において、10はTFTオン信号の入力端子(すな
わち図5のゲートバスライン駆動回路7の出力端子)で
あり、この端子10は、ゲートバスライン駆動回路7と
液晶パネルとの間の配線11を通して、液晶パネルのゲ
ートバスライン12に接続されている。R11及びC11
配線11の抵抗分と容量分をそれぞれ表している。ゲー
トバスライン12は画素単位に等価されており、各画素
のR12及びC12は各画素の抵抗分と容量分(上述のCま
たはC′に相当)をそれぞれ表している。
【0013】今、データバスライン12の二つの点a、
bに注目し、それぞれの点におけるTFTオン信号の波
形遅延を考える。aは端子10に最も近い点である。こ
の点aのTFTオン信号を便宜的にSaとする。bは端
子10から最も遠い(言い換えればライン末端の)点で
ある。この点bのTFTオン信号を便宜的にSbとす
る。
【0014】図11は、二つのTFTオン信号Sa、S
bの波形比較図である。いずれの信号Sa、Sbも、1
水平走査期間内に割当てられた所定の書込み期間Txで
立ち上がりから立ち下がりまで変化する矩形パルスであ
る。信号Saの波形なまりは、R11とC11の時定数によ
って生じた微小なものであるが、信号Sbの波形なまり
は、このR11とC11の時定数に、さらにライン画素数分
のR12とC12を加えた時定数によって生じた大きなもの
である。このため、信号Saに比べて信号Sbの立ち上
がりが相当に遅くなっている。遅れの程度(Tx−T
b)は、次式のように近似でき、画素数が増えるほ
ど、また、画面サイズが大きくなるほど顕著になる。上
述のCまたはC′(すなわちC12)が増大するからであ
る。
【0015】 Tx−Tb≒(1/2)×R12×C12(1ラインの画素数) ……… ここで、簡単化のために、TFTのオン電圧を、信号S
a、Sbのピーク電圧とすると、信号Saをゲートに受
けるTFT(点aに近い側のTFT)のオン期間はTa
となり、一方、信号Sbをゲートに受けるTFT(点b
に近い側のTFT)のオン期間はTbとなる。すなわ
ち、Ta>Tbの関係となり、その差は主に上述のCま
たはC′の大きさに依存する。Tbが小さすぎると、ゲ
ートバスライン末端付近の画素電極に充分な表示電圧を
書き込めない。
【0016】上述の問題点を解決するためには、次の二
つの手段が考えられる。第1の手段は、ゲートバスライ
ンの材料に比抵抗値の低いものを使用することであり、
第2の手段は、すべてのTFTの駆動能力を“一律”に
高めることである。第1の手段によれば、時定数を下げ
て波形なまりを減少できる。例えば、Al(アルミニウ
ム)は、他のゲートバスライン材料であるCr(クロ
ム)に比べて1桁以上低い抵抗値(3μΩ・cm)を示
す。しかしながら、Alをゲートバスラインに用いるた
めには、エッチング時の電気的反応、ITOとのコンタ
クト抵抗、絶縁膜へのヒロック形成、テーパ形状の制御
など様々なプロセス課題を克服しなければならず問題が
多い。なお、陽極酸化技術などのプロセス追加で上記課
題を克服できるが、コストアップを否めない。
【0017】一方、第2の手段によれば、短い時間で画
素電極を駆動できるようになるため、波形なまりが大き
い(言い換えれば実質的パルス幅の小さい)TFTオン
信号であっても、画素電極への書込みを支障なく行うこ
とができる。しかしながら、TFTの駆動能力向上(T
FTのサイズ拡大)は、TFTの電極間容量の増大を招
くから、次に述べる「フィールドスルー電圧」が大きく
なり、この電圧によって引き起こされるパネル特性への
様々な悪影響(焼き付き、フリッカまたは残像など)が
大きくなるという新たな不都合を招く。
【0018】図12は、TFTの各電極波形図である。
TFTのドレイン電極に任意階調の電位(便宜的にVd
とする)を有する表示電圧を与えた状態で、ゲート電極
にTFTオン信号を与えると、TFTは、TFTオン信
号が充分に高くなった時点(便宜的にピーク電圧Vgに
一致した時点t0)で直ちにオンする。このため、ソー
ス電極(すなわち画素電極)の電位がドレイン電極の電
位Vdに向けて変化を開始し、時点t1でVdに到達し
た後、TFTオン信号の立ち下がりの時点t2で、所定
電圧だけ下がった電位で安定する。この所定電圧とVg
との電位差がフィールドスルー電圧である。フィールド
スルー電圧は、次式で表される電圧である。
【0019】
【数3】
【0020】ここに、CgsはTFTのゲート−ソース間
容量、Cdsはドレイン−ソース間容量、CLCは画素電極
容量、CADD は付加容量、ΔVgはTFTオン信号の振
幅である。式から理解されるように、フィールドスル
ー電圧はTFTの電極間容量のうち、特にゲート−ソー
ス間容量Cgsの影響を受ける。この容量を通して、ゲー
トバスライン上の急激な電位変化成分(FETオン信号
の立ち上がり立ち下がり)が画素電極に飛び込むからで
ある。立ち上がり分はデータバスラインからの信号書込
みによって打ち消されるが、立ち下がり分はそのまま残
る。一般に液晶パネルでは信頼性改善の点から交流電圧
が印加される(AC駆動方式)ため、この残余成分が直
流分(フィールドスルー電圧)となって現れる。したが
って、液晶には常時直流電圧が印加される状態となり、
パネル特性に上述の様々な悪影響を及ぼす結果になる。
【0021】そこで、本発明は、フィールドスルー電圧
の増大を招くことなく、画素への信号書込みの正常化を
図ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
交差状に配列した多数のゲートバスライン及び多数のデ
ータバスラインと、該ゲートバスラインとデータバスラ
インの各交差点に配置した画素とを有し、各画素は、ゲ
ート電極を前記ゲートバスライン接続し、ドレイン電極
を前記データバスラインに接続し、且つ、ソース電極を
画素電極に接続したTFTを含む液晶パネルにおいて、
前記ゲートバスラインにつながる各TFTのサイズを、
該ゲートバスラインの末端になるにつれて拡大したこと
を特徴とする。
【0023】請求項2記載の発明は、交差状に配列した
多数のゲートバスライン及び多数のデータバスライン
と、該ゲートバスラインとデータバスラインの各交差点
に配置した画素とを有し、各画素は、ゲート電極を前記
ゲートバスライン接続し、ドレイン電極を前記データバ
スラインに接続し、且つ、ソース電極を画素電極に接続
したTFTを含む液晶パネルにおいて、前記ゲートバス
ラインにTFTを介してつながる各画素電極のサイズ
を、該ゲートバスラインの末端になるにつれて縮小した
ことを特徴とする。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、前記ゲートバスラインの方
向にパネル面を複数領域に分け、前記TFTまたは前記
画素電極のサイズを各領域ごとに段階的に変えたことを
特徴とする。請求項1記載の発明では、ゲートバスライ
ンの末端になるにつれてTFTの駆動能力がアップし、
または、請求項2記載の発明では、ゲートバスラインの
末端になるにつれて画素電極容量が減少する。
【0025】したがって、いずれも、ゲートバスライン
末端付近の画素に対する速やかな書込みを行うことがで
き、画素への信号書込みの正常化を図ることができる。
しかも、請求項1記載の発明では、TFTのサイズ拡大
を一律に行っていないため、1ラインあたりのCgsの増
加が抑えられ、フィールドスルー電圧の増大問題も回避
できる。
【0026】また、請求項3記載の発明では、各領域内
のTFTまたは画素電極のサイズを揃えることができる
ため、設計の容易化を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図4は本発明に係る液晶パネル
の一実施例を示す図である。図1は、本実施例における
液晶パネルの1ライン分の等価回路(従来の図10に対
応)である。
【0028】図1において、20はTFTオン信号の入
力端子(すなわち図5のゲートバスライン駆動回路7の
出力端子)であり、この端子20は、図示を略した配線
(図10の符号11参照)を通して、液晶パネルのゲー
トバスライン21に接続されている。ここで、本実施例
のポイントは、液晶パネルをゲートバスライン21の長
手方向に複数の領域(図では三つの領域22、23、2
4)に分け、各領域ごとのTFTのサイズを異ならせた
点にある。例えば、入力端子20に近い側の領域22を
「左領域」、中央の領域23を「中領域」、ゲートバス
ライン21の末端の領域24を「右領域」とすると、左
領域22の全てのTFTのチャネル幅を12μmとし、
中領域23の全てのTFTのチャネル幅を17μmと
し、さらに、右領域24の全てのTFTのチャネル幅を
26μmにしている。すなわち、チャネル幅と駆動能力
とは比例関係にあるから、本実施例のポイントは、ゲー
トバスライン21の末端に位置する右領域24内の全て
のTFTの駆動能力を最大にし、中領域23内の全ての
TFTの駆動能力をそれに次ぐものとし、さらに、入力
端子20に近い側の左領域23内の全てのTFTの駆動
能力を最低とするものである。
【0029】これによれば、例えば、ゲートバスライン
21の末端にいくにつれてTFTの駆動能力が段階的に
増大し、実質的な書込み時間(図12のt0〜t1)の
短縮化が図られるから、TFTオン信号の波形なまりに
伴う書込み時間の減少があっても、画素に対する信号電
圧の書込みを支障なく行うことができる。図2は、本実
施例の具体的な効果例である。TFTのチャネル幅は上
記例示のとおりである。左領域22の実質的な書込み時
間(20.67μs)に対して、中領域23のそれは
3.55μsも短く、左領域24に至っては6.41μ
sも短くなっている。しかも、各領域ごとにTFTのサ
イズを変えているため、また、各領域の付加容量を最適
化しているため、例えば、最大サイズの右領域24のフ
ィールドスルー電圧は、最小サイズの左領域22よりも
高々0.176V増えるだけあり、パネル特性に大きな
影響を与えることはない。
【0030】なお、上記実施例では、「入力端子20に
近い領域22から遠い領域24へと段階的にTFTサイ
ズを“拡大”」しているが、これは、「入力端子20に
遠い領域24から近い領域22へと段階的にTFTサイ
ズを“縮小”」することと同じ意味である。但し、入力
端子20に遠い領域24のTFTを従来と同じサイズに
した場合、「入力端子20に遠い領域24から近い領域
22へと段階的にTFTサイズを“縮小”」した方が、
ゲートバスラインの容量負荷を小さくしてTFTオン信
号の波形なまりを少なくできる。図3において、ケース
αは全てのTFTのチャネル幅を26μmに統一した場
合(従来技術)、ケースβは上記実施例の場合である。
表内の値は、ゲートバスラインの末端における値であ
る。τ1はTFTオン信号の立ち上がり開始から立ち下
がり開始までの時間、τ2はTFTオン信号の立ち上が
り開始からピーク電圧到達までの時間、τ4はTFTソ
ース電圧の変化開始からピーク電圧到達までの時間(図
12のt0〜t1)、τ5はTFTソース電圧のピーク
電圧到達からTFTオン信号の立ち下がり開始までの時
間(図12のt1〜t2)である。ケースαとβの間で
変化が認められるのはτ2とτ5である。τ2は波形な
まりの程度を示す時間であり、このτ2が小さくなると
必然的にτ5が大きくなる。τ5は0以上の正の値でな
ければならない。ケースαのような負の値(−0.04
μs)だと、その時間だけ書込み不足になるからであ
る。
【0031】因みに、図4は上記実施例(FETサイズ
を異ならせたもの)と従来例(FETサイズを一様とし
たもの)とのゲート波形シミュレーション結果比較図で
ある。液晶パネルの画素密度はXGAクラスである。1
00VピークのTFTオン信号を用いた。実線は本実施
例のシミュレーション結果、一点鎖線は従来例のシミュ
レーション結果である。時点t10は本実施例の書込み
開始タイミング、それよりも遅い時点t11は従来例の
書込み開始タイミングである。上記実施例によれば、t
11−t10の改善効果が得られる。
【0032】なお、上記実施例では、TFTの駆動能力
(サイズ)を変えることによってTFTオン信号の波形
なまりに対処しているが、本発明の意図する範囲はこれ
に限らない。例えば、ゲートバスラインにつながる画素
電極のサイズを異ならせてもよい。但し、この場合、ゲ
ートバスラインの末端になるにつれて画素電極のサイズ
を縮小する。このようにすると、ゲートバスラインの末
端になる程、容量負荷が減少するから、TFTの駆動能
力を変えるのと同等の効果が得られる。
【0033】TFTまたは画素電極のサイズをライン方
向に変えた場合、対向基板側のブラックマスクのレイア
ウトも変えなければならない。ブラックマスクは、画素
電極と同一面積の開口であり、その開口の位置は正確に
画素電極に一致していなければならないが、例えば、限
られた画素面積内でTFTサイズを拡大すると、その拡
大分を画素電極の縮小で補わなければならず、このた
め、対向するブラックマスクの面積も同様に縮小する必
要があるからである。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、フィールドスルー電圧
の増大問題を回避しつつ、ゲートバスライン末端付近の
画素に対する速やかな書込みを行うことができ、画素へ
の信号書込みの正常化を図ることができるという従来技
術にない格別有利な効果か得られ、特に、高画質・大画
面の液晶パネルに適用して好ましい技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例における液晶パネルの1ライン分の等
価回路図である。
【図2】一実施例の効果を示す図である。
【図3】一実施例の従来技術との効果比較図である。
【図4】一実施例の従来技術との特性比較図である。
【図5】従来の液晶パネルの平面レイアウト概略図であ
る。
【図6】画素の詳細レイアウト図である。
【図7】付加容量方式の回路図である。
【図8】付加容量方式のモデル図である。
【図9】蓄積容量方式のモデル図である。
【図10】従来の液晶パネルの1ライン分の等価回路図
である。
【図11】二つのTFTオン信号Sa、Sbの波形比較
図である。
【図12】TFTの各電極波形図である。
【符号の説明】
i :データバスライン 3i :ゲートバスライン 4:画素電極 5:TFT 21:ゲートバスライン 22〜24:領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交差状に配列した多数のゲートバスライン
    及び多数のデータバスラインと、該ゲートバスラインと
    データバスラインの各交差点に配置した画素とを有し、
    各画素は、ゲート電極を前記ゲートバスライン接続し、
    ドレイン電極を前記データバスラインに接続し、且つ、
    ソース電極を画素電極に接続したTFTを含む液晶パネ
    ルにおいて、前記ゲートバスラインにつながる各TFT
    のサイズを、該ゲートバスラインの末端になるにつれて
    拡大したことを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】交差状に配列した多数のゲートバスライン
    及び多数のデータバスラインと、該ゲートバスラインと
    データバスラインの各交差点に配置した画素とを有し、
    各画素は、ゲート電極を前記ゲートバスライン接続し、
    ドレイン電極を前記データバスラインに接続し、且つ、
    ソース電極を画素電極に接続したTFTを含む液晶パネ
    ルにおいて、前記ゲートバスラインにTFTを介してつ
    ながる各画素電極のサイズを、該ゲートバスラインの末
    端になるにつれて縮小したことを特徴とする液晶パネ
    ル。
  3. 【請求項3】前記ゲートバスラインの方向にパネル面を
    複数領域に分け、前記TFTまたは前記画素電極のサイ
    ズを各領域ごとに段階的に変えたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の液晶パネル。
JP6294596A 1996-03-19 1996-03-19 液晶パネル Withdrawn JPH09258261A (ja)

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