JPH09257602A - X線応力測定装置 - Google Patents

X線応力測定装置

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Publication number
JPH09257602A
JPH09257602A JP8062822A JP6282296A JPH09257602A JP H09257602 A JPH09257602 A JP H09257602A JP 8062822 A JP8062822 A JP 8062822A JP 6282296 A JP6282296 A JP 6282296A JP H09257602 A JPH09257602 A JP H09257602A
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JP
Japan
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stress
measurement
feed screw
holes
movable
Prior art date
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Pending
Application number
JP8062822A
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English (en)
Inventor
Junji Yamamoto
純司 山本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09257602A publication Critical patent/JPH09257602A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型の溶接構造物の残留応力の測定を可能にす
るX線応力測定装置を提供する。 【解決手段】一面に、所定の間隔で並行に配置された一
対の送りねじ3a、3bと一対の案内部材5を設け、他
面に、前記溶接構造物の応力測定位置に取り付けるため
の複数の脚2を設け、中央部に貫通穴1aが形成された
ベースフレーム1と、一面に、この面と並行な平面内を
移動可能に支持された撮影手段20を設け、中央部に貫
通穴6a、周縁部に前記送りねじ3aに螺合するねじ穴
6bと送りねじ3bおよび前記案内部材5に摺動可能に
嵌合する複数の貫通穴6cが形成された第1の移動フレ
ーム6と、ベースフレーム1側の面と並行な平面内を移
動可能に、かつ前記各貫通穴1a、6aを貫通可能に支
持されたX線応力測定手段48を設け、前記送りねじ3
b螺合するねじ穴34bと他方の送りねじ3aおよび前
記案内部材5に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴34a
が形成された第2の移動フレーム34とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のフレー
ム、アーム、あるいはプラントなどの大型の溶接構造物
の残留応力を測定するためのX線応力測定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】試料を破壊することなく、その内部の残
留応力を測定する装置として、たとえば、特開平5−2
23660号公報に開示されたX線応力測定装置が提案
されている。
【0003】このX線応力測定装置は、試料をXZ軸方
向位置調整治具にセットし、予め、試料の形状、測定区
域等が入力された測定装置の端末に、試料No、測定位
置No等を入力し、試料の測定位置の位置決めを行い、
応力の測定を行うようになっている。このとき、端末に
入力された測定位置とXZ軸方向位置調整治具で位置決
めされた設定位置との間にずれが生じている場合には、
画像認識によりずれ量を求めて補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の技術において
は、試料をXY軸方向位置調整治具にセットし、位置決
め、測定する構造であるため、被測定物がXY軸方向位
置調整治具に取付け可能であり、かつ容易に移動できる
大きさのものに限定される。したがって、建設機械のフ
レーム、アーム、あるいはプラントなどの大型の溶接構
造物の残留応力を測定することはできない。
【0005】また、X線応力測定においては、被測定物
の表面存在する凹凸や微細な亀裂がその測定結果に大き
な影響を与えるため、大型の溶接構造物のX線応力測定
においては、予め測定位置を電解研磨し、研磨された領
域の中から最も測定に適した位置を選択して、その位置
で測定を行うことが要求されている。
【0006】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、大型
の溶接構造物の残留応力の測定を可能にするX線応力測
定装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、予め測定位置
を電解研磨し、研磨された領域の中から最も測定に適し
た位置を選択して、その位置で測定を行うことができる
ようにしたX線応力測定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明においては、一面に、その面に対し垂直方向
に立設され、所定の間隔で並行に配置された一対の送り
ねじと一対の案内部材を設け、他面に、前記溶接構造物
の応力測定位置に着脱可能に取り付けるための複数の脚
を設け、中央部に貫通穴が形成されたベースフレーム
と、一面に、この面と並行な平面内を移動可能に支持さ
れた撮影手段を設け、前記送りねじの一方に螺合するね
じ穴と他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に
嵌合する複数の貫通穴が形成された第1の移動フレーム
と、ベースフレーム側の面に、この面と並行な平面内を
移動可能に、かつ前記ベースフレームおよび第1の移動
フレームに形成された貫通穴を貫通可能に支持されたX
線応力測定手段を設け、前記送りねじの他方に螺合する
ねじ穴と他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能
に嵌合する複数の貫通穴が形成された第2の移動フレー
ムとを設け、前記脚を介して、X線応力測定装置を被測
定物の測定位置に取付け、撮影手段で測定位置を確認し
た後、X線応力測定手段で応力の測定を行うようにし
た。
【0009】また、所定の位置に電解加工により測定領
域が形成された溶接構造物の残留応力を測定するため、
一面に、その面に対し垂直方向に立設され、所定の間隔
で並行に配置された一対の送りねじと一対の案内部材を
設け、他面に、前記溶接構造物の応力測定位置に着脱可
能に取り付けるための複数の脚を設け、中央部に貫通穴
が形成されたベースフレームと、一面に、この面と並行
な平面内を移動可能に支持された撮影手段を設け、他面
に、この面と並行な平面内を移動可能に支持され、測定
位置の周囲をX線を吸収する塗料で塗装するマーキング
手段とを設け、前記送りねじの一方に螺合するねじ穴と
他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に嵌合す
る複数の貫通穴が形成された第1の移動フレームと、ベ
ースフレーム側の面に、この面と並行な平面内を移動可
能に、かつ前記ベースフレームおよび第1の移動フレー
ムに形成された貫通穴を貫通可能に支持されたX線応力
測定手段を設け、前記送りねじの他方に螺合するねじ穴
と他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に嵌合
する複数の貫通穴が形成された第2の移動フレームとを
設け、前記脚を介して、X線応力測定装置を被測定物の
測定位置に取付け、撮影手段で測定位置を確認し、測定
位置の周囲にX線を吸収する塗料で塗装した後、X線応
力測定手段で応力の測定を行うことにより、必要な領域
のみの応力測定を可能にし、測定精度を向上させるよう
にした。
【0010】所定の位置に電解加工により測定領域が形
成された溶接構造物の残留応力を測定するため、一面
に、その面に対し垂直方向に立設され、所定の間隔で並
行に配置された一対の送りねじと一対の案内部材を設
け、他面に、前記溶接構造物の応力測定位置に着脱可能
に取り付けるための複数の脚を設け、中央部に貫通穴が
形成されたベースフレームと、一面に、この面と並行な
平面内を移動可能に支持された撮影手段を設け、他面
に、この面と並行な平面内を移動可能に支持され、測定
位置の周囲をX線を吸収する塗料で塗装するマーキング
手段とを設け、前記送りねじの一方に螺合するねじ穴と
他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に嵌合す
る複数の貫通穴が形成された第1の移動フレームと、ベ
ースフレーム側の面に、この面と並行な平面内を移動可
能に、かつ前記ベースフレームおよび第1の移動フレー
ムに形成された貫通穴を貫通可能に支持されたX線応力
測定手段を設け、前記送りねじの他方に螺合するねじ穴
と他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に嵌合
する複数の貫通穴が形成された第2の移動フレームと、
前記撮影手段で撮影された電解研磨面のデータに基づい
て応力測定に適した位置を求める制御手段とを設け、前
記脚を介して、X線応力測定装置を被測定物の測定位置
に取付け、撮影手段で撮影された電解研磨面のデータを
制御手段で解析し、最も測定に適した位置を測定位置と
して算出し、測定位置の周囲にX線を吸収する塗料で塗
装した後、X線応力測定手段で応力の測定を行うことに
より、必要な領域のみの応力測定を可能にし、さらに測
定精度を向上させるようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図4は、本発明による
X線応力測定装置の一実施の形態を示すもので、図1は
X線応力測定装置の正面図。図2はX線応力測定装置の
ベースプレートの平面図。図3は、第1の移動プレート
の平面図。図4は、第2の移動プレートの平面図であ
る。
【0012】図1および図2に示すように、1はベース
プレートで、中央部に貫通穴1aが形成されている。2
は脚で、マグネットチャックで構成され、前記ベースプ
レート1の下面に固定されている。3a、3bは制御モ
ータで、前記ベースプレート1の下面に固定されてい
る。4a、4bは送りねじで、前記ベースプレート1に
回転可能に支持され、それぞれ前記制御モータ3a、3
bに結合されている。5はガイドバーで、前記ベースプ
レート1に固定されている。
【0013】図1および図3に示すように、6は第1の
移動プレートで、中央部に貫通穴1aが形成されてい
る。この第1の移動プレート6には、前記送りねじ4a
と螺合するねじ穴6bと、前記送りねじ4bおよびガイ
ドバー5が貫通する貫通穴6cが形成されている。7は
ブッシュで、前記送りねじ4bおよびガイドバー5と摺
動可能に嵌合するように前記貫通穴6cに圧入されてい
る。したがって、前記制御モータ3aが作動し、前記送
りねじ4aを回転させると、前記第1の移動プレート6
がZ軸方向に移動する。
【0014】8は直線案内手段のレールで、前記第1の
移動プレート6の上面に所定の間隔で固定されている。
9は制御モータで、前記第1の移動プレート6の上面に
固定されている。10は送りねじで、前記第1の移動プ
レート6の上面に回転可能に支持され、その一端は前記
制御モータ9に結合されている。11は直線案内手段の
ベアリングで、前記レール8に移動可能に支持されてい
る。12はテーブルで、前記ベアリング11に固定支持
され、その下面に固定されたナット(図示せず)が前記
送りねじ10と螺合している。したがって、前記制御モ
ータ9が作動し、前記送りねじ10を回転させると、前
記テーブル12をX軸方向に移動させることができる。
【0015】13は直線案内手段のレールで、前記テー
ブル12の上面に固定されている。14は制御モータ
で、前記テーブル12の上面に固定されている。15は
送りねじで、前記テーブル12の上面に回転可能に支持
され、その一端は前記制御モータ14に結合されてい
る。16は直線案内手段のベアリングで、前記レール1
3に移動可能に支持されている。17はテーブルで、前
記ベアリング16に固定支持され、その下面に固定され
たナット18が前記送りねじ15と螺合している。した
がって、前記制御モータ14が作動し、前記送りねじ1
5を回転させると、前記テーブル12をY軸方向に移動
させることができる。すなわち、前記テーブル12と前
記テーブル17で、XYテーブルを構成している。
【0016】19はブラケットで、前記テーブル17の
下面に、前記貫通穴6aを貫通し前記第1の移動プレー
ト6の下面に突出するように固定されている。20は撮
影手段で、照明手段とテレビカメラとを備え、前記ブラ
ケット19の下端に支持されている。この撮影手段20
は、照明手段を中心として、テレビカメラが旋回するよ
うに、旋回駆動手段21(たとえば、回転型シリンダ、
ウォームとウォームホイールによる回転機構、カム式の
インデックス機構など)を配置し、被測定物の測定面を
多方向から撮影するようにしてもよい。
【0017】22は直線案内手段のレールで、前記第1
の移動プレート6の下面に所定の間隔で固定されてい
る。23は制御モータで、前記第1の移動プレート6の
下面に固定されている。24は送りねじで、前記第1の
移動プレート6の下面に回転可能に支持され、その一端
は前記制御モータ23に結合されている。25は直線案
内手段のベアリングで、前記レール22に移動可能に支
持されている。26はテーブルで、前記ベアリング25
に固定支持され、その上面に固定されたナット27が前
記送りねじ24と螺合している。したがって、前記制御
モータ23が作動し、前記送りねじ24を回転させる
と、前記テーブル26をY軸方向に移動させることがで
きる。
【0018】28は直線案内手段のレールで、前記テー
ブル26の下面に固定されている。29は制御モータ
で、前記テーブル26の下面に固定されている。30は
送りねじで、前記テーブル26の下面に回転可能に支持
され、その一端は前記制御モータ29に結合されてい
る。31は直線案内手段のベアリングで、前記レール2
8に移動可能に支持されている。32はテーブルで、前
記ベアリング31に固定支持され、その上面に固定され
たナット(図示せず)が前記送りねじ30と螺合してい
る。したがって、前記制御モータ29が作動し、前記送
りねじ30を回転させると、テーブル32をX軸方向に
移動させることができる。すなわち、前記テーブル26
とテーブル32で、XYテーブルを構成している。
【0019】33はマーキング手段で、前記テーブル3
2に支持されている。このマーキング手段33は、たと
えば、インクジェットプリンタ、バブルジェットプリン
タなどの塗料の吹き付け手段で構成する。
【0020】図1および図4に示すように、34は第2
の移動プレート。この第2の移動プレート34には、前
記送りねじ4bと螺合するねじ穴34bと、前記送りね
じ4aおよびガイドバー5が貫通する貫通穴34aが形
成されている。35はブッシュで、前記送りねじ4aお
よびガイドバー5と摺動可能に嵌合するように前記貫通
穴34aに圧入されている。したがって、前記制御モー
タ3bが作動し、前記送りねじ4bを回転させると、前
記第2の移動プレート34がZ軸方向に移動する。
【0021】36は直線案内手段のレールで、前記第2
の移動プレート34の下面に所定の間隔で固定されてい
る。37は制御モータで、前記第2の移動プレート34
の下面に固定されている。38は送りねじで、前記第2
の移動プレートの下面に回転可能に支持され、その一端
は前記制御モータ37に結合されている。39は直線案
内手段のベアリングで、前記レール36に移動可能に支
持されている。40はテーブルで、前記ベアリング39
に固定支持され、その上面に固定されたナット(図示せ
ず)が前記送りねじ38と螺合している。したがって、
前記制御モータ37が作動し、前記送りねじ38を回転
させると、前記テーブル40をX軸方向に移動させるこ
とができる。
【0022】41は直線案内手段のレールで、前記テー
ブル40の下面に固定されている。42は制御モータ
で、前記テーブル40の下面に固定されている。43は
送りねじで、前記テーブル12の下面に回転可能に支持
され、その一端は前記制御モータ42に結合されてい
る。44は直線案内手段のベアリングで、前記レール4
1に移動可能に支持されている。45はテーブルで、前
記ベアリング44に固定支持され、その上面に固定され
たナット46が前記送りねじ43と螺合している。した
がって、前記制御モータ42が作動し、前記送りねじ4
3を回転させると、前記テーブル45をY軸方向に移動
させることができる。すなわち、前記テーブル40と前
記テーブル45で、XYテーブルを構成している。
【0023】47はブラケットで、前記テーブル45の
下面に固定されている。48はX線応力測定手段で、ブ
ラケット47の下端に支持されている。なお、前記テー
ブル45にインデックス回転可能な回転テーブルを設
け、前記X線応力測定手段48を回転させて、異なる複
数の角度から応力を測定するようにしてもよい。
【0024】図5は制御手段の一例を示すブロック線図
である。同図において、51はメモリーで、前記撮影手
段20に接続され、撮影手段20から印加される二値化
信号を記憶する。52は演算回路で、メモリー51に接
続され、メモリー51に記憶された撮影データから、測
定領域、測定位置などを算出する。この演算回路52
は、さらに二次元データから三次元データを生成するよ
うにしてもよい。53は制御回路で、演算回路52から
印加される測定領域の位置データ、測定位置データに基
づいて、前記撮影手段20、前記マーキング手段33お
よび前記X線応力測定手段48を制御する。54は画像
表示手段で、演算回路52に接続され、演算回路52か
ら印加される測定領域の二次元画像あるいは三次元画像
をディスプレイ上に表示する。
【0025】前記の構成において、被測定物の電解研磨
された測定領域の上部を覆うようにX線応力測定装置を
配置し、脚2を操作して被測定物にX線応力測定装置を
固定する。
【0026】制御回路53は、制御モータ9、14を作
動させ、撮影手段20をベースプレート1の貫通穴1a
の中央部上方へ移動させる。撮影手段20は、この位置
で貫通穴1aから見える被測定物の表面を照明するとと
もに撮影し、その撮影結果を二値化信号に変換し、メモ
リー51に印加する。メモリー51は撮影手段20から
印加されたデータを記憶する。
【0027】演算回路52は、メモリー51に記憶され
たデータを読み出し、二値化信号のハイレベル信号の密
度の高い領域を測定領域とし、その領域の撮影手段20
で撮影された範囲内での座標を求める。この算出結果と
制御モータ9、14の駆動量から、測定領域を詳細に撮
影するために必要な撮影手段20の位置の補正量を算出
し、制御回路53に印加する。
【0028】制御回路53は、演算回路52から印加さ
れた補正量に基づいて、制御モータ9、14を作動さ
せ、撮影手段20を測定領域の上方へ移動させるととも
に、制御モータ3aを作動させて、第1の移動ベース6
を下降させ、図6に示すように撮影手段20を被測定物
55の測定領域に近付ける。この時、測定手段20のカ
メラ20aは、その光軸が測定領域に対し角度θになる
ように設定される。
【0029】この状態で、撮影手段20で測定領域を撮
影する。この時、撮影する方向は、一方向のみでもよい
し、測定精度を上げるため、あるいは、測定領域の状態
を三次元画像で見る場合には、図7に実線の矢印で示す
ように複数の方向から撮影してもよい。なお、図7にお
いて一点鎖線で示す領域は、電解研磨を行った領域であ
り、実線で示す領域が測定領域である。また、破線の矢
印は照明の方向を示すものである。撮影手段20で撮影
された測定領域のデータは、二値化されメモリー51に
記憶される。
【0030】演算回路52は、応力測定時にX線を照射
する幅にあわせて、測定領域中における凹凸や亀裂の最
も少ない(たとえば、二値化信号のレベルの変化が最も
少ない)領域を選択して測定位置を確定する。そして、
確定された測定位置に基づいて、その周囲に塗料を塗布
するための範囲、X線応力測定手段48の移動位置を算
出する。
【0031】制御回路53は、演算回路52から算出結
果が印加されると、制御モータ9、14を作動させ、撮
影手段20をその待機位置へ移動させる。ついで、制御
モータ23、29を作動させ、マーキング手段33を塗
料の塗布位置へ移動させる。そして、マーキング手段3
3を作動させ、塗料を塗布しながら制御モータ23、2
9を作動させて、所要の範囲にX線を吸収する塗料を塗
布する。所要の範囲に塗料を塗布すると、制御回路53
は、マーキング手段33をその待機位置へ移動させる。
【0032】ついで、制御回路53は、制御モータ3b
を作動させ、第2の移動プレート34を、X線応力測定
手段48が第1の移動プレート6の貫通穴6aと、ベー
スプレート1の貫通穴1aを貫通して測定位置と所定の
間隔になるまで下降させる。さらに、制御モータ37、
42を作動させ、X線応力測定手段48を測定位置に位
置決めする。この状態で、測定位置にX線を照射し、そ
の反射X線を検出することにより、被測定物の応力を測
定する。
【0033】応力の測定が終了すると、制御回路53
は、制御モータ37、42を作動させ、X線応力測定手
段48を待機位置へ戻すとともに、制御モータ3bを作
動させ、第2の移動プレート34をその待機位置へ上昇
させる。さらに、制御モータ3aを作動させ、第1の移
動プレート6をその待機位置へ上昇させる。そして、脚
2を操作して、被測定物からX線応力測定装置を取り外
す。
【0034】前記の実施の形態によれば、被測定物に対
しX線応力測定装置を着脱して測定するように構成して
いるので、溶接構造物のように大型の被測定物であって
も、X線応力測定装置を取り付けられれば、応力の測定
が可能であり、単に被測定物の残留応力だけでなく、被
測定物に荷重をかけたときに発生する応力を測定するこ
ともできる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、溶
接構造物の残留応力を測定するためのX線応力測定装置
であって、一面に、その面に対し垂直方向に立設され、
所定の間隔で並行に配置された一対の送りねじと一対の
案内部材を設け、他面に、前記溶接構造物の応力測定位
置に着脱可能に取り付けるための複数の脚を設け、中央
部に貫通穴が形成されたベースフレームと、一面に、こ
の面と並行な平面内を移動可能に支持された撮影手段を
設け、前記送りねじの一方に螺合するねじ穴と他方の送
りねじおよび前記案内部材に摺動可能に嵌合する複数の
貫通穴が形成された第1の移動フレームと、ベースフレ
ーム側の面に、この面と並行な平面内を移動可能に、か
つ前記ベースフレームおよび第1の移動フレームに形成
された貫通穴を貫通可能に支持されたX線応力測定手段
を設け、前記送りねじの他方に螺合するねじ穴と他方の
送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に嵌合する複数
の貫通穴が形成された第2の移動フレームとを設けたの
で、外形の大きな溶接構造物の残留応力を測定すること
ができる。また、応力測定時に被測定物に荷重をかけ発
生する応力を測定することもできる。
【0036】また、所定の位置に電解加工により測定領
域が形成された溶接構造物の残留応力を測定するための
X線応力測定装置であって、一面に、その面に対し垂直
方向に立設され、所定の間隔で並行に配置された一対の
送りねじと一対の案内部材を設け、他面に、前記溶接構
造物の応力測定位置に着脱可能に取り付けるための複数
の脚を設け、中央部に貫通穴が形成されたベースフレー
ムと、一面に、この面と並行な平面内を移動可能に支持
された撮影手段を設け、他面に、この面と並行な平面内
を移動可能に支持され、測定位置の周囲をX線を吸収す
る塗料で塗装するマーキング手段とを設け、前記送りね
じの一方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前記
案内部材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成され
た第1の移動フレームと、ベースフレーム側の面に、こ
の面と並行な平面内を移動可能に、かつ前記ベースフレ
ームおよび第1の移動フレームに形成された貫通穴を貫
通可能に支持されたX線応力測定手段を設け、前記送り
ねじの他方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前
記案内部材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成さ
れた第2の移動フレームとを設けたので、外形の大きな
溶接構造物の残留応力を測定することができる。また、
応力測定時に被測定物に荷重をかけ発生する応力を測定
することもできる。さらに、予め指定された測定領域内
で測定に最も適した測定位置を選択することができ、測
定精度を向上させることができる。
【0037】さらに、所定の位置に電解加工により測定
領域が形成された溶接構造物の残留応力を測定するため
のX線応力測定装置であって、一面に、その面に対し垂
直方向に立設され、所定の間隔で並行に配置された一対
の送りねじと一対の案内部材を設け、他面に、前記溶接
構造物の応力測定位置に着脱可能に取り付けるための複
数の脚を設け、中央部に貫通穴が形成されたベースフレ
ームと、一面に、この面と並行な平面内を移動可能に支
持された撮影手段を設け、他面に、この面と並行な平面
内を移動可能に支持され、測定位置の周囲をX線を吸収
する塗料で塗装するマーキング手段とを設け、前記送り
ねじの一方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前
記案内部材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成さ
れた第1の移動フレームと、ベースフレーム側の面に、
この面と並行な平面内を移動可能に、かつ前記ベースフ
レームおよび第1の移動フレームに形成された貫通穴を
貫通可能に支持されたX線応力測定手段を設け、前記送
りねじの他方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび
前記案内部材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成
された第2の移動フレームと、前記撮影手段で撮影され
た電解研磨面のデータに基づいて応力測定に適した位置
を求める制御手段とを設けたので、外形の大きな溶接構
造物の残留応力を測定することができる。また、応力測
定時に被測定物に荷重をかけ発生する応力を測定するこ
ともできる。また、予め指定された測定領域内で測定に
最も適した測定位置を選択することができ、測定精度を
向上させることができる。さらに、測定作業を自動化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線応力測定装置の正面図。
【図2】図1におけるベースプレートの平面図。
【図3】図1における第1の移動プレートの平面図。
【図4】図1における第2の移動プレートの平面図。
【図5】本発明によるX線応力測定装置の制御手段を示
すブロック線図。
【図6】本発明によるX線応力測定装置の撮影状況を示
す正面図。
【図7】被測定物の測定領域と撮影方向を示す平面図。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 1a 貫通穴 2 脚 4a、4b 送りねじ 5 ガイドバー 6 第1の移動フレーム 6a 貫通穴 6b ねじ穴 6c 貫通穴 20 撮影手段 33 マーキング手段 34 第2の移動フレーム 34a 貫通穴 34b ねじ穴 48 X線応力測定手段 51 メモリー 52 演算回路 53 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接構造物の残留応力を測定するためのX
    線応力測定装置であって、一面に、その面に対し垂直方
    向に立設され、所定の間隔で並行に配置された一対の送
    りねじと一対の案内部材を設け、他面に、前記溶接構造
    物の応力測定位置に着脱可能に取り付けるための複数の
    脚を設け、中央部に貫通穴が形成されたベースフレーム
    と、一面に、この面と並行な平面内を移動可能に支持さ
    れた撮影手段を設け、前記送りねじの一方に螺合するね
    じ穴と他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能に
    嵌合する複数の貫通穴が形成された第1の移動フレーム
    と、ベースフレーム側の面に、この面と並行な平面内を
    移動可能に、かつ前記ベースフレームおよび第1の移動
    フレームに形成された貫通穴を貫通可能に支持されたX
    線応力測定手段を設け、前記送りねじの他方に螺合する
    ねじ穴と他方の送りねじおよび前記案内部材に摺動可能
    に嵌合する複数の貫通穴が形成された第2の移動フレー
    ムとを設けたことを特徴とするX線応力測定装置。
  2. 【請求項2】所定の位置に電解加工により測定領域が形
    成された溶接構造物の残留応力を測定するためのX線応
    力測定装置であって、一面に、その面に対し垂直方向に
    立設され、所定の間隔で並行に配置された一対の送りね
    じと一対の案内部材を設け、他面に、前記溶接構造物の
    応力測定位置に着脱可能に取り付けるための複数の脚を
    設け、中央部に貫通穴が形成されたベースフレームと、
    一面に、この面と並行な平面内を移動可能に支持された
    撮影手段を設け、他面に、この面と並行な平面内を移動
    可能に支持され、測定位置の周囲をX線を吸収する塗料
    で塗装するマーキング手段とを設け、前記送りねじの一
    方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前記案内部
    材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成された第1
    の移動フレームと、ベースフレーム側の面に、この面と
    並行な平面内を移動可能に、かつ前記ベースフレームお
    よび第1の移動フレームに形成された貫通穴を貫通可能
    に支持されたX線応力測定手段を設け、前記送りねじの
    他方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前記案内
    部材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成された第
    2の移動フレームとを設けたことを特徴とするX線応力
    測定装置。
  3. 【請求項3】所定の位置に電解加工により測定領域が形
    成された溶接構造物の残留応力を測定するためのX線応
    力測定装置であって、一面に、その面に対し垂直方向に
    立設され、所定の間隔で並行に配置された一対の送りね
    じと一対の案内部材を設け、他面に、前記溶接構造物の
    応力測定位置に着脱可能に取り付けるための複数の脚を
    設け、中央部に貫通穴が形成されたベースフレームと、
    一面に、この面と並行な平面内を移動可能に支持された
    撮影手段を設け、他面に、この面と並行な平面内を移動
    可能に支持され、測定位置の周囲をX線を吸収する塗料
    で塗装するマーキング手段とを設け、前記送りねじの一
    方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前記案内部
    材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成された第1
    の移動フレームと、ベースフレーム側の面に、この面と
    並行な平面内を移動可能に、かつ前記ベースフレームお
    よび第1の移動フレームに形成された貫通穴を貫通可能
    に支持されたX線応力測定手段を設け、前記送りねじの
    他方に螺合するねじ穴と他方の送りねじおよび前記案内
    部材に摺動可能に嵌合する複数の貫通穴が形成された第
    2の移動フレームと、前記撮影手段で撮影された電解研
    磨面のデータに基づいて応力測定に適した位置を求める
    制御手段とを設けたことを特徴とするX線応力測定装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526775A (ja) * 1999-03-31 2003-09-09 プロト マニュファクチャリング リミテッド X線回折装置および方法
JP2009198296A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Nippon Steel Corp 疲労試験機および疲労強度評価方法

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