JPH0821605B2 - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JPH0821605B2
JPH0821605B2 JP63094968A JP9496888A JPH0821605B2 JP H0821605 B2 JPH0821605 B2 JP H0821605B2 JP 63094968 A JP63094968 A JP 63094968A JP 9496888 A JP9496888 A JP 9496888A JP H0821605 B2 JPH0821605 B2 JP H0821605B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子回路基板等の被写体をX線により非破
壊検査するX線検査装置に関する。
(従来の技術) この種のX線検査装置は、X線発生源とX線TVカメラ
との間に被写体を配置し、X線発生源より被写体に向け
てX線を曝射するように構成している。
そして、被写体を透過したX線がX線TVカメラに入力
され、ここでX線透過像を光学像に変換し、これをカメ
ラにて撮影して電気信号に変換し、モニタ上に被写体像
を表示するように構成している。
ここで、例えば電子回路基板を被写体とする場合に
は、この電子回路基板上には複数のIC等の電子部品が搭
載されているので、X-Yテーブル上にこの電子回路基板
を支持し、テーブル制御によって被写体位置を可変と
し、電子回路基板上の各種部品の画像化を実行するよう
にしている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、この種の非破壊検査では、作業者の負担が
大きく検査効率が極めて悪かった。
例えば、電子回路基板等のように、一枚の基板上に多
数のICなどの被検査体が存在し、これら全ての画像検査
を実行する必要がある場合には、一枚の基板に対してX-
Yテーブルの位置決めを行う必要があり、さらに、通常
の検査では同一種類の回路基板を多数枚検査する必要が
あるので、各基板毎に上述したX,Y位置の位置決めを実
行する必要があった。
従って、X線検査時に必要な上記位置決めのための入
力操作が極めて繁雑であり、検査スピードが遅く、作業
者に多大な負担がかかっていた。
また、電子回路基板上には大きさの異なる種々の部品
が存在し、場合によっては撮影倍率を変更する必要があ
るが、この各基板毎にかつ部品の種類毎に撮影倍率を変
更する操作にも多大な負担がかかっていた。
また、X線撮影された被写体像に基づく欠陥の有無の
検査は、作業者がディスプレー上の像を見て判断するこ
とにより行われていたので、検査に時間がかかり、正確
な検査が実行されるとは限らなかった。
そこで、本発明の目的とするところは、一つの被写体
に検査位置の異なる複数の検査部位が存在し、かつ、こ
のような同一種類の被写体を多数検査する場合であって
も、被写体の位置決め及び検査を自動化することがで
き、検査スピードを向上し、かつ、作業者の負担を大幅
に軽減することができるX線検査装置を提供することに
ある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、微小焦点のX線源と、 IC等の電子部品を搭載した基板を被写体とし、複数の
前記基板を収容する検査用治具と、 前記検査用治具を前記X線源に対して2次元平面上で
移動可能に支持する支持するX-Yテーブルと、 前記被写体を透過したX線像を撮像する撮像手段と、 前記被写体の複数箇所の画像化に必要なX,Y移動座標
及び撮影倍率を予め記憶した第1のメモリと、 前記第1のメモリから各々のX,Y移動座標を読みだ
し、この座標情報に基づき前記X-Yテーブルを駆動制御
して、同一種類の被写体中の複数箇所の画像化のための
自動位置決め制御を、前記X-Yテーブルに支持された前
記検査用治具内の複数の前記被写体について順次実行す
る制御手段と、 前記第1のメモリから各々の撮影倍率を読みだし、こ
の撮影倍率に基づき前記X線源に対して前記撮像手段を
移動させて、前記複数箇所の画像化のための撮影倍率を
設定する手段と、 X,Y位置及び撮影倍率の設定後の位置での前記被写体
のX線像信号をディジタル値として記憶する第2のメモ
リと、 検査比較基準となる欠陥のない前記被写体のX線像信
号をディジタル値として記憶する第3のメモリと、 前記第2,第3のメモリの内容を比較する比較手段と、 を設けたことを特徴とする。
(作用) 本発明では、一つの被写体に対する検査位置情報を予
め検出しておき、この検査位置情報であるX,Y座標位置
を第1のメモリに記憶するようにしている。
このようにして、一つの被写体に対する複数検査箇所
のX,Y座標を記憶しておけば、これと同一の被写体を連
続して検査する場合に、上記第1のメモリより順番にX,
Y座標を読みだし、この各座標位置に検査部位が配置さ
れるように制御手段によってX-Yテーブルを駆動制御す
ることで、被写体に対する複数検査部位に対する位置決
めを自動化することができる。
さらに、被写体中の複数箇所の画像化のための自動位
置決め制御を、X-Yテーブルに支持された検査用治具に
保持された複数の被写体について順次実行する。これに
より、X-Yテーブルに支持された複数の全ての被写体つ
いて、それぞれの複数箇所のX線撮像のための自動位置
決め制御を行うことができ、電子部品、基板の検査を迅
速に行うことができる。
また、各検査部位に対する撮影倍率が変更される場合
には、この撮影倍率を可変するパラメータをも上記第1
のメモリに記憶しておけば、撮影倍率の自動設定も実行
可能となる。すなわち、第1図に示すようにX線源より
被写体の中心までの距離を1とし、被写体の中心より
イメージセンサの入力面までの距離をl2した時、ディス
プレー上に表示される被写体像の撮影倍率は、(1+
l2)/1となる。従って、上記距離1又はl2に関す
る数値等を記憶しておけばよい。
さらに、本発明では撮影した被写体のX線像信号に基
づき、被写体の欠陥検査を自動化している。
すなわち、第3のメモリには欠陥のない検査比較対象
としてのX線像信号がディジタル値として予め記憶され
ており、順次X線撮影される被写体のX線像信号はディ
ジタル値として第2のメモリに記憶される。そして、こ
の第2,第3のメモリの内容を同一位置毎に比較すること
で、被写体の欠陥の有無を自動検査可能となる。なお、
このような比較は、被写体のX線像信号の全てについて
必ずしも行う必要はなく、例えばパターンショート等の
発生が予想されるような欠陥が生じやすい部位のみを関
心対象として実施することでも良い。
また、本発明では、微小焦点のX線源を採用している
ので、焦点が大きいことに起因する像のボヤケを解消で
き、鮮明な高分解能のX線透過像を画像化することがで
きる。そして、このように微小焦点のX線源とすること
で、特にこの種のX線非破壊検査での微細な欠陥の検出
に必要な所定拡大率での撮影に際しても、高分解能で高
倍率の影像を得ることができる。また、X線密度を高め
るために、大電力を要さない点でも優れている。
(実施例) 以下、本発明を電子回路基板の非破壊検査装置である
X線検査装置に適用した一実施例について、図面を参照
して具体的に説明する。
このX線検査装置は、X線発生装置10のX線管11とX
線検出を行うイメージセンサ30との間に被写体20を配置
してX線撮影を実行可能とすると共に、イメージセンサ
30の前面側に配置可能なX線記録媒体例えばインスタン
トフィルム200上にX線透過像を撮影可能となってい
る。
前記X線発生部10は、X線を発生する前記X線管11
と、このX線管11に高電圧を印加する高電圧発生部12と
から構成されている。X線管11は、その内部の真空中に
陰極フィラメントと、その対向極である陽極とを具備
し、フィラメントを加熱することで飛び出す熱電子を直
流高電圧によって加速し、これを陽極に衝突させ、この
ときの熱電子の運動エネルギーをX線として得るもので
ある。なお、このX線の曝射量は、X線管11の管電圧ま
たはフィラメント電流を可変することで、変化させるこ
とが可能である。
また、上記X線管11として、いわゆる微小焦点X線源
を採用している。本実施例ではその焦点の大きさを100
ミクロン以下好ましくは15ミクロン以下の微小焦点X線
源を採用している。このような微小焦点とするために
は、熱電子のターゲットである陽極上の微小領域に熱電
子を衝突させればよく、ターゲット領域を集束電極など
によって絞ることで実現できる。
前記被写体20は、本実施例の場合IC等の電子部品を実
装した電子回路基板であり、例えばX-Yテーブル100のX-
Yステージ109上に配置された支持用治具110に複数枚配
置され、X-Yステージ109の移動によってX線曝射領域に
設定可能となっている。なお、前記X-Yテーブル100及び
支持用治具110の詳細については後述する。
上記X線像を画像化するために、被写体20を介してX
線を入力する前記イメージセンサ40が設けられている。
ここで、本実施例ではこのイメージセンサ40としてビジ
コンを採用しているが、このビジコンはX線入力面であ
る光導電面がX線にも感応するもので、X線強度に応じ
た電気信号が出力される。
前記イメージセンサ40の後段には例えば利得可変型の
増幅器50が設けられ、最適画像が得られるように決定さ
れるゲインによって前記電気信号を増幅して出力するよ
うになっている。
また、前記増幅器50の出力を入力する画像処理部60が
設けられ、この画像処理部60では前記電気信号を予め定
められた一定のレベル範囲毎に256段階又は512段階に2
値化し、この2値化された階調信号に対して輪郭強調等
の画像処理を施して出力する。
さらに、画像処理部60の後段にはTV信号処理部70が設
けられ、画像処理部60の出力であるディジタル信号をア
ナログ信号に変換し、さらに同期信号の重畳等の処理を
施してTV信号とし、後段のディスプレー80にて影像表示
可能としている。
また、本実施例ではX線像のフィルム撮影が可能であ
って、このために載置台201上に前記インスタントフィ
ルム200が載置可能となっている。このインスタントフ
ィルム200とは、一枚のフィルムの中にネガとポジが密
封されていて、同時に現像と定着を行う液剤が柔らかい
物質に包まれて収容されている。そして、このフィルム
への撮影後に上記液剤を押しつぶすことで現像,定着が
開始され、白黒フィルムであれば15秒程度で画像を認識
することができるようになっている。この種のインスタ
ントフィルムとしては、例えばポラロイドカメラ(商品
名)に使用されるフィルムを挙げることができ、上記フ
ィルムがX線の波長にも感応するものである。
次に、被写体20の自動検査機能について説明すると、
この自動検査機能の制御を司どるCPU210が設けられ、こ
のCPU210の制御に基づき、前記被写体2のX線信号であ
って、前記画像処理部60の出力であるディジタル信号を
第2のメモリ150又は第3のメモリ160に記憶するように
なっている。
前記第2のメモリ150は、順次検査される被写体20の
X線像信号をディジタル値として記憶するものであり、
一方、前記第3のメモリ160は欠陥のないことが予め分
かっている被写体20のX線像信号をディジタル値として
記憶するものである。
また、前記CPU210は上記第2,第3のメモリ150,160の
記憶内容を読み出し制御し、被写体20の同一位置に関す
る上記第2,第3の信号値を比較器170で比較させるよう
になっている。
前記比較器170の出力は、CPU210に入力するようにな
っていて、このCPU210は上記比較器170の出力に基づ
き、第2のメモリ150内に記憶されているX線像信号と
対応する被写体20に、欠陥があるか否かを判別し、この
内容を出力部180に出力し、ここで、プリントアウト等
の出力を行うことになる。
上記構成のX線検査装置において、前記X-Yテーブル1
00上の2次元面上の直交軸方向をX,Yとし、このX,Y軸に
直交する方向をZとした場合、本実施例では被写体20の
X,Y位置、及び前記インスタントフィルム200のZ方向位
置,イメージセンサ40のZ方向位置を可変としている。
まず、前記X-Yテーブル100の構成について、第2図を
参照して説明する。
このX-Yテーブル100は、基台101上にX方向に沿って
形成されたボールねじ102を有し、このボールねじ102は
モータ103によって回転駆動され、このボールねじ102の
回転によって軸方向に移動可能なナット部104を有して
いる。そして、前記基台101上には、X方向移動板105が
設けられ、前記ナット部104によって同方向に移動可能
となっている。
前記X方向移動板105上には、Y方向に沿って形成さ
れたボールねじ106が設けられ、モータ107によって回転
駆動されるようになっている。また、このボールねじ10
6の回転によってY方向に移動自在なナット部108が設け
られ、このナット部108にX-Yステージ109が支持されて
いる。
従って、前記X-Yステージ109は、前記モータ103,107
の駆動によって、X,Y方向に移動可能となっている。な
お、前記基台101及びX-Yステージ109は、X線曝射領域
内に設定されるので、前記基台101はステンレスで構成
しながらも、そのX線通過領域を切欠し、前記X-Yステ
ージ109はX線を透過し易い材質例えばアルミニウム等
で形成されている。
次に、前記X-Yステージ109上に固定支持され、前記被
写体20を支持する支持用治具110について、第3図を参
照して説明する。
本実施例での上記被写体20としては第3図に示すよう
な電子回路基板であり、上記支持用治具110は、枠体111
の内面に段差面112を有し、かつ、基板20の幅方向の端
面を規制するロッド114を掛け渡した構成となってい
て、上記段差面112上に基板20の端部を支持すること
で、基板20をX-Yステージ109と平行に、かつ、ロッド11
4によって仕切ることで複数枚の基板20を支持可能とな
っている。
次に、前記インスタントフィルム200及びイメージセ
ンサ40のZ方向高さを可変とするZ方向調整機構130に
ついて、第4図を参照して説明する。
同図に示すように、Z方向に沿ってボールねじ131が
設けられ、このボールねじ131の一端にはアイドルプー
リ132が固着され、このアイドルプーリ132と、モータ13
3の出力軸に固着された駆動プーリ134とにタイミングベ
ルト135を掛け渡すことで、前記ボールねじ131を回転駆
動するようになっている。
また、前記イメージセンサ40とインスタントフィルム
200の載置台201は、図示しないZ方向ガイドに支持さ
れ、かつ、前記ボールねじ131に螺合するナット部136を
固着することで、Z方向高さが可変となっている。
次に、上述した各種駆動部の駆動制御系について第5
図を参照して説明する。なお、この駆動制御も上記CPU2
10が司どるようになっている。
本実施例では、装置の入力部より入力される駆動情報
によって制御可能となっていて、第5図に示すように、
第1入力部220または第2入力部222より入力された情報
は、CPU210に送出され、このCPU210によってモータ駆動
制御部230を制御することで、対応するモータ103,107,1
33を駆動するようになっている。
ここで、上記2種の入力部220,222について説明する
と、第2入力部222はジョイスティク又はマウス等で構
成され、ジョイステックの操作量またはマウスの移動量
に応じて、撮影中心を2次元面上で任意に移動可能とす
るものである。
一方、第1入力部220は、第6図に示すように、キー
ボード220aと、X,Y,Z方向指定キー220bから構成され、
方向指定キーで移動方向を特定した後、同方向の移動量
を数値(例えばmm単位)で入力可能となっている。ま
た、訂正を要する場合に使用される訂正キー220c,数値
データ入力後に移動を実行する場合のスタートキー220d
を設けている。
なお、本実施例のディスプレー80は、第7図に示すよ
うに撮影中心0と、これを交点とする直交軸座標の目盛
り81を有している。また、ディスプレー80上には、前記
イメージセンサ40のZ方向位置に応じてCPU210で計算さ
れる撮影倍率が、撮影倍率欄82に表示され、かつ、この
撮影倍率よりCPU210で計算可能な前記目盛り81の1目盛
りの単位長さが、単位長さ表示欄83に表示可能となって
いる。
ここで、本実施例の被写体20は、第3図に示すように
複数の電子部品を搭載した電子回路基板であり、この各
電子部品を被検査体としているため、一つの被写体20に
対して撮影位置情報は複数有するようになっている。こ
のため、最初に設定された被写体20のX,Y座標位置をテ
ィーチングさせ、また、必要に応じて撮影倍率を変更す
る場合にはイメージセンサ40のZ座標をティーチングさ
せ、この各座標位置を記憶できる構成としている。
このために、前記各モータ103,107,133には、エンコ
ーダ等の回転位置センサ103A,107A,133Aが接続され、被
写体20のX,Y位置座標、イメージセンサ40のZ座標を検
出可能に構成している。なお、この位置検出は、モータ
出力を検出するものに限らず、X,Y,Z位置を直接検出す
るものでもよい。
この各センサ103A,107A,133Aの位置検出情報は、CPU2
10に入力され、ここで、基準位置に対するX,Y,Z座標位
置情報とされ、固定ディスク240あるいはフロッピーデ
ィスク242に記憶可能となっている。そして、X線検査
時には、上記固定ディスク240,フロッピーディスク242
の情報は、CPU210を介して第1のメモリとしてのRAM244
にロードされるようになっている。また、検査部位を変
更する毎にCPU210はRAM244からX,Y座標を読みだし、こ
のCPU210によって制御される駆動制御部230が、上記情
報に基づきモータ103,107,133を駆動制御するように構
成している。
次に、作用について説明する。
まず、検査ロットの最初の被写体20をX線検査する場
合、撮影位置及び撮影倍率のティーチングを行う。この
ために、まずインスタントフィルム装置台201にインス
タントフィルム200を載置しない状態で、被写体20のX,Y
方向の各位置およびイメージセンサ40のZ方向位置を所
定に設定し、X線管11より被写体20に向けてX線を曝射
する。
なお、本実施例では、微小焦点X線源を採用している
ので、X線密度を高めるために大電力を要することもな
い。
そうすると、被写体20を透過したX線はイメージセン
サ30に入力され、ここでX線透過像がイメージセンサ40
で撮影されることになる。この際、本実施例では微小焦
点のX線源であるX線管11を採用しているので、ボヤケ
のない鮮明なX線像をイメージセンサ40の光導電面に投
影することができる。
すなわち、第8図(b)示すように、微小焦点でない
場合には、本来の被写体透過像A1の他に、大焦点である
が故に発生する像のボヤケA2が発生するが、第8図
(a)示すように、微小焦点の場合には被写体20のX線
透過像のみがイメージセンサ40に入射することになるの
で、像のボヤケのない鮮明な画像を得ることができる。
イメージセンサ40では、検出された光強度に応じた電
気信号として出力され、この電気信号が増幅器50で増幅
された後に画像処理部60に入力されることになる。この
画像処理部60では、種々の画像処理を実行するために、
前記アナログの電気信号を例えば256,512段階等の階調
に2値化し、このディジタル信号の段階で各種処理を実
行することになる。
その後、このディジタル信号は、後段のTV信号処理部
70に入力され、ここでアナログ変換されると共に、同期
信号等が重畳されたTV信号に処理され、このTV信号に基
づきディスプレー80上画像表示することで、被写体20の
X線透過像が画像化されることになる。
なお、従来の第8図(b)に示すように大焦点のX線
源とした場合には、この大焦点より平行なX線が曝射さ
れるので、X線蛍光増倍管等の入力面積が大きなものを
使用しなければX線撮影が不可能であったが、本実施例
では微小焦点のX線管11を使用しているので、入力面の
口径が数インチと小さいビジコン等をイメージセンサ40
として採用できる。また、このように口径の小さい入力
面であっても、被写体20のX,Y位置を移動してスキャニ
ングすることで、あるいは上述したようにX線像の撮影
倍率を拡大することで、電子部品の全体又はその一部を
所望に撮影することが可能となる。さらに、X線蛍光増
倍管はビジコンに比べれば極めて高価であり、本実施例
の場合装置を安価にできる点でも優れている。
ここで、オペレータは、ディスプレー80上の画像を見
て、適切な検査部位であるか及び撮影倍率が所定に設定
されているか否かを判断する。
ここで、時に撮影中心がずれている場合には、ジョイ
ステック等の第2入力部222を使用する以外に、本実施
例では移動量を数値入力可能な第1入力部220の使用が
可能となっている。
そして、本実施例の場合にはデイスプレー80に目盛り
81が表示され、かつ、この目盛り81の単位長さもその該
当表示欄83より認識可能となっている。従って、撮影中
心がずれている場合には、前記X,Y方向の目盛り81を見
てX,Y方向の移動量を把握し、かつ、この1単位目盛り
の長さを単位長さ表示欄83で把握することにより、設定
すべき撮影中心までのX,Y方向の移動量を容易に認識す
ることができる。この後、方向指定キー220bで方向を指
定し、続いてテンキー220aを操作して移動量を数値入力
した後にスタートキー220dを押下することで、所望する
撮影中心への移動を容易に実施することができる。な
お、大まかな移動量を数値で入力し、その後の微調整を
第2入力部222であるジョイステック等で行うようにし
てもよい。
このようにして、訂正を要しない場合にはその時の設
定条件で、訂正を要する場合には、位置,撮影倍率を変
化させて再度撮影を実行して適否を確認し、修正後の設
定条件で、前記被写体20のX,Y座標位置及びイメージセ
ンサ40のZ座標位置を検出する。すなわち、各モータ10
3,107,133のセンサ103A,107A,133Aの出力をCPU210が入
力することで、基準位置に対するX,Y,Z座標が検出され
る。
この第1座標を(X1,Y1,Z1)とする。この第1座標は
CPU210よりディスク240又は242に記憶されることにな
る。
次に、被写体20の第2の検査位置に設定するため、入
力部220を介してX,Y座標を指定し、X-Yテーブル100のX-
Yステージ109を駆動す。そして、同様にしてX線撮影を
実行し、ディスプレー80上に表示された画像を見てその
適否を確認する。この際、撮影倍率についても適否を行
う。そして、検査部位,撮影倍率が適切である場合に
は、そのX,Y座標及びイメージセンサ40のZ座標を前述
した動作と同様にして検出し、この第2座標(X2,Y2,Z
2)をデイスク240又は242に記憶する。
以降、同様にして第3座標,第4座標,…についても
同様な動作を実行する。
このような座標位置の記憶動作の終了後、上記座標情
報をデイスク240又は242からRAM244にロードし、X線検
査が開始されることになる。
本実施例では、まず欠陥のない基準となる被写体20を
セットし、この基準の被写体20についてX線像信号を収
集することになる。そして、この基準被写体20について
上記のように第1座標,第2座標…についてX線像信号
を収集し、この信号についての画像処理部60の出力を、
CPU210の制御によって第3のメモリ160に記憶するよう
になっている。
このような基準被写体20についての画像信号の記憶後
に、第3図に示すように検査対象となる複数枚の被処理
体20を支持用治具110に搭載して、Y線検査を実行して
いる。まず、支持用治具110上の左端の被写体20をX線
曝射領域に設定し、以降CPU210は予めプログラミングさ
れているフローチャートに従って前記RAM244より位置情
報を順次読みだし、まず第1座標でのX線検査を実行制
御し、続いて第2座標,第3座標…と自動的に被写体20
のX,Y位置及び撮影倍率を可変制御することで、連続し
てX線検査を実行することができる。
そして、上記各座標のX線画像信号が前記CPU210の制
御によって前記第2のメモリ150に記憶されることにな
る。
上記のようにして被写体20に関して第1座標,第2座
標…とX線像信号を第2のメモリ150に記憶した後に、C
PU210の制御にしたがつて、被写体20についての同一位
置に関する第2,第3のメモリ150,160の内容が読み出さ
れ、比較器170に入力されることになる。
そして、比較器170では、前記基準被写体20のディジ
タル値と、検査対象である第2のメモリ150内の被写体2
0のディジタル値とを比較し。その比較結果をCPU210に
出力することになる。
そして、前記CPU210では前記比較器170の比較結果に
基づき検査対象である被写体20の欠陥の有無を判別する
ことになる。
例えば、基板のパターンショート等が生じている場合
には、ショートのない基準被写体20のディジタル階調値
と、ショートを起こしている検査対象である被写体20の
ディジタル階調値とは、明らかにその階調値として差が
生じている。そこで、上記CPU210の欠陥の有無の基準と
して、パターンショートを生じているか否かが明らかな
階調値差をしきい値として持っていれば、欠陥の有無の
判別を自動的に実行可能となる。
そして、階調値として明らかに基準被写体20と差が生
じている場合には、その欠陥が生じている旨の信号を、
好ましくはアドレス位置と共に前記出力部180に出力す
ることになる。したがって、オペレータは出力部180の
プリント出力を見ることで、被写体20の欠陥の有無を判
別することが可能となる。なお上述したように欠陥原因
のある被写体20のアドレス位置を出力するようにしてお
けば、どの位置で欠陥が生じているかの認識が容易とな
り、欠陥原因も即座に判別可能であるので、その欠陥原
因を製造工程に即座にフィードバックすることで、スル
ープットの向上にも役立つことになる。
上述した最初の被写体20についての検査が終了した
ら、支持用治具110の2番目の被写体20をX線曝射領域
に設定し、同様にして各座標位置でのX線撮影を実行
し、かつ、CPU210による自動検査を実行する。以下、同
様にして支持用治具110内の全ての被写体20に対してX
線検査を実行することになる。支持用治具110内の全て
の被写体20に対する検査が終了した後は、治具110内の
被写体20を新たな被写体20に交換して、同一種類の被写
体20についてのX線検査を進めてゆくことになる。な
お、必要に応じてインスタントフィルム200を設定し、
X線透過像をインスタントフィルム200上に撮影するこ
とも可能である。
このように、本実施例装置によれば一つの被写体20に
複数の検査部位が存在し、このような同一種類の被写体
20を連続して検査する場合において、被写体20毎に位置
決めを手動設定する必要がなく、第1のメモリ244の記
憶情報に基づき自動的に位置決めすることができ、しか
もCPU210によって第3のメモリ160の記憶内容に基づき
被写体20自動検査が可能となるので、検査スピードが向
上し、かつ、作業者の負担も大幅に軽減することができ
る。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であ
る。
例えば、上述した被写体20のX,Y位置を可変するため
の機構及び撮影倍率を変更するための機構は、上記実施
例に限定されず同一機能を有する他の機構に置き換え可
能である。
また、例えば不良の被写体20については、例えば半導
体ウエハのプローブ装置のように、インカー又はスクラ
ッチマーカー等によって不良であることを容易に認識可
能なマーキングを実行することもできる。
また、本発明のX線検査装置に適用される被写体とし
ては、電子回路基板に限らず、一つの被写体の中で検査
部位を変えてX線検査を要する種々の被写体に適用する
ことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば一つの被写体に
検査位置の異なる複数の検査部位が存在し、かつ、この
ような同一種類の被写体を多数検査する場合に、X-Yテ
ーブルに支持された複数の被写体について、各被写体の
複数の撮影箇所の位置決め及び撮影倍率設定を自動化す
ることができ、しかも欠陥検査を基準の検査比較対象と
比較することによって自動検査可能となるので、検査ス
ピードが向上し、かつ、作業者の負担を大幅に軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明を電子回路基板の非破壊検査に適用し
た場合の、X線撮影システム及び画像処理系の一実施例
を説明するための概略説明図、 第2図は、被写体を配置するためのX-Yテーブルの平面
図、 第3図は、被写体及び支持用治具を説明するための概略
斜視図、 第4図は、イメージセンサ及びX線記録媒体の位置可変
機構を説明するための概略説明図、 第5図は、駆動制御系の概略ブロック図、 第6図は、数値によりX,Y座標を指定する第1入力部の
概略説明図、 第7図は、目盛り,単位目盛り長さ等を有するディスプ
レーを説明するための概略説明図、 第8図(a),(b)は、微小焦点とそうでない場合の
X線透過像を説明するための概略説明図である。 11……X線発生源、20……被写体、103,107,133……モ
ータ、103A,107A,133A……センサ、109……X-Yステー
ジ、150……第2のメモリ、160……第3のメモリ、170
……比較手段、210……制御手段、244……第1のメモ
リ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小焦点のX線源と、 IC等の電子部品を搭載した基板を被写体とし、複数の前
    記基板を収容する検査用治具と、 前記検査用治具を前記X線源に対して2次元平面上で移
    動可能に支持する支持するX-Yテーブルと、 前記被写体を透過したX線像を撮像する撮像手段と、 前記被写体の複数箇所の画像化に必要なX,Y移動座標及
    び撮影倍率を予め記憶した第1のメモリと、 前記第1のメモリから各々のX,Y移動座標を読みだし、
    この座標情報に基づき前記X-Yテーブルを駆動制御し
    て、同一種類の被写体中の複数箇所の画像化のための自
    動位置決め制御を、前記X-Yテーブルに支持された前記
    検査用治具内の複数の前記被写体について順次実行する
    制御手段と、 前記第1のメモリから各々の撮影倍率を読みだし、この
    撮影倍率に基づき前記X線源に対して前記撮像手段を移
    動させて、前記複数箇所の画像化のための撮影倍率を設
    定する手段と、 X,Y位置及び撮影倍率の設定後の位置での前記被写体の
    X線像信号をディジタル値として記憶する第2のメモリ
    と、 検査比較基準となる欠陥のない前記被写体のX線像信号
    をディジタル値として記憶する第3のメモリと、 前記第2,第3のメモリの内容を比較する比較手段と、 を設けたことを特徴とするX線検査装置。
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