JPH09257275A - 構築物の冷暖房・換気システム - Google Patents

構築物の冷暖房・換気システム

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JPH09257275A
JPH09257275A JP6692796A JP6692796A JPH09257275A JP H09257275 A JPH09257275 A JP H09257275A JP 6692796 A JP6692796 A JP 6692796A JP 6692796 A JP6692796 A JP 6692796A JP H09257275 A JPH09257275 A JP H09257275A
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wall
cooling
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Soichiro Ochiai
総一郎 落合
Masaru Ito
賢 伊藤
Osamu Tsuji
修 辻
Hidetoshi Sato
英俊 佐藤
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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SYSTEC KANKYO KENKYUSHO KK
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各居室間における温度差及び一つの居室内に
おいても上下、水平の温度差をなくし、住空間の快適性
を向上させ得る建築物の冷暖房・換気システムを提供す
る 【解決手段】 それぞれ気密材26,27,28が併設
される断熱材21,22,23によって前後左右及び上
下を気密的に囲まれて建築物の内部に住空間25が形成
され、この住空間内に内装材31,32,33によって
囲まれる部屋30,…が設けられ、住空間を形成する断
熱材と部屋を形成する内装材との間に隙間が形成されて
躯体内空気層39が形成され、空調手段40によって、
前記部屋のみならずと躯体内空気層も冷暖房並びに換気
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の冷暖房・
換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な木造建築物では、気密性
が悪く比較的隙間風が多く吹き込むこと並びに断熱性能
が劣っていること等のため、居室どうしの間で温度差が
大きくなってしまう、あるいは冷暖房の効率が悪くなる
といった問題があった。このような問題に対処するため
に、建築物自体の高断熱化・高気密化が押し進められる
ようになった。しかしながら、建築物において、高気密
化が進むと自然換気が少なくなることから、室内汚染が
進むという新たな問題が生じた。このため、例えば図4
に示すような換気システム1を導入し、居室等を強制的
に換気することも行われている。上記の換気システム1
では、換気用の送風機2を用い、一階の天井裏側に配置
した横ダクト3Aあるいはこの水平ダクト3Aから立ち
上がる縦ダクト3Bを介し、それらダクト3A,3Bに
つながる吸込口4,…から室内の空気を強制的に吸引し
て外部へ排出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の換気システムでは、次の欠点があった。すな
わち、外気を取り入れるため外壁5に吸気口6を設ける
必要があるが、この吸気口6を設けた居室あるいは非居
室では、外部から冷気あるいは熱気が直接侵入するた
め、他の室との間で大きな温度差が生じる等の室内環境
が阻害される問題が生じていた。一方、住宅を設計する
場合、プライバシーの確保及び個室化への強い要望等が
あり、間仕切り壁等で住空間を幾つかに仕切ることがあ
る。このとき、ドア部分にガラリ(通気口)を設け、居
室間の通気(風)を確保する工夫がされることもある
が、このような手段を講じても、冷暖房をする居室とし
ない居室との間で温度差が生じてしまい、そのような居
室間を行き来するときに居住者が不快感を覚えるという
問題もある。また、暖房手段として既存の床暖房を用い
る場合では、床面だけの一面輻射であるため不均一な輻
射暖房となり、思ったほど快適な住空間は得られない。
といって、ストーブ等のその他の暖房設備を用いるにし
ても、基本的には部分的な暖房であるために、一つの居
室内において上下及び水平方向に温度差が発生してしま
う。ちなみに、上記のように居室同士の間で温度差があ
る場合、あるいは一つの居室内での温度差がある場合、
躯体内において結露等が生じ、カビ、ダニの発生を招く
おそれもある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、各居室間における温度差及び一つの居室内に
おいても上下、水平の温度差をなくし、住空間の快適性
を確保できる建築物の冷暖房・換気システムを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、それぞれ気密材が併設
される土間断熱材、外壁断熱材並びに天井断熱材によっ
て前後左右及び上下を気密的に囲まれて建築物の内部に
住空間が形成され、この住空間内に、床材、内壁材並び
に天井材等の内装材によって囲まれる部屋が設けられ、
住空間を形成する前記断熱材と前記部屋を形成する前記
内装材との間に隙間が形成されて、互いに連通する床下
空気層、壁躯体内空気層、天井上空気層からなる躯体内
空気層が形成され、前記部屋と前記躯体内空気層を冷暖
房並びに換気する空調手段が設けられていることを特徴
とする。請求項2記載の発明では、前記躯体内空気層に
空調手段の吹出口と吸入口がそれぞれ配置されているこ
とを特徴とする。請求項3記載の発明では、空調手段は
空調器で構成され、しかも、空調器は前記躯体内空気層
内に配置されていることを特徴とする。請求項4記載の
発明では、前記床下空気層には放熱器が配置されている
ことを特徴とする。請求項5記載の発明では、前記放熱
器と前記土間断熱材との間には土間コンクリートが打設
されていることを特徴とする。請求項6記載の発明で
は、外装材と前記外壁断熱材との間には隙間が設けられ
て外壁通気層が形成されていることを特徴とする。請求
項7記載の発明では、前記外壁通気層の下部には外気に
連通する空気流入口が設けられているとともに、外壁通
気層の上部には外気に連通する空気流出口が設けられて
いることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、建築物の内部に断熱材で
囲まれた気密性の高い住空間を形成し、この住空間の内
部に躯体内空気層を介して部屋を設けるとともに、空調
手段によって部屋のみならず躯体内空気層も空調するの
で、部屋を構成する天井材、床材、内壁材をも暖めたり
冷やしたりする。したがって、前後左右及び上下の6面
全体からの理想的な輻射的効果によって、各居室間にお
ける温度差並びに一つの居室内においても上下及び水平
方向の温度差をなくし、温度差の少ない快適な住空間が
得られることとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明にかかる冷暖房・換
気システムを備えた建築物を示す。この建築物は、地盤
に敷設された基礎11上に構築されるもので、基礎11
上に立設される柱、及びこれら柱間に渡される梁によっ
て躯体が構成され、この躯体の外周側に例えば、モルタ
ル壁、サイディング壁等の外壁12が設けられるととも
に、躯体の上側に例えば金属板、かわら屋根、スレート
屋根材等からなる屋根13が設けられている。
【0008】建築物の内部には、土間断熱材21、外壁
断熱材22、天井断熱材23によって前後左右及び上下
を囲まれて住空間25が形成されている。上記断熱材2
1、22、23の内側には気密材26,27,28が設
けられており、これにより、住空間25は高気密化が確
保されている。なお、断熱材21,22,23と気密材
26,27,28は別々に設けてもあるいはパネル化し
て一体的に設けてもよい。
【0009】住空間25の内部には、複数の部屋30
が、床材31、内壁材32及び天井材33等の内装材に
よって囲まれて画成されている。ここでは、部屋30,
…が上下に2段に設けられる2階建て構造になってお
り、住空間25を画成する前記断熱材21,22,23
と前記部屋30を画成する前記床材31,内壁材32及
び天井材33等の内装材との間には隙間が設けられて、
互いに連通する床下空気層34、壁躯体内空気層35、
天井上空気層(2階天井上空気層)36が形成されてい
る。また、複数の部屋30の内壁材の間、並びに、1階
の部屋30の天井材33と2階の部屋30の床材31と
の間にはそれぞれ隙間が設けられ、これにより、間仕切
空気層37並びに1階天井上空気層38がそれぞれ形成
されている。そして、それら床下空気層34、壁躯体内
空気層35、天井上空気層36、間仕切空気層37及び
1階天井上空気層38はそれぞれ互いに連通されて躯体
内空気層39が形成されている。なお、各部屋30の例
えば床近傍の内壁にはガラリ等の開口29が設けられ、
これにより各部屋30と躯体内空気層39とはそれぞれ
連通している。
【0010】躯体内空気層39を構成する前記1階天井
上空気層38には、前記複数の部屋30,…と前記躯体
内空気層39を同時に冷暖房並びに換気する空調器40
が設けられている。空調器40は、冷暖房用のコイル、
除塵用のフィルタ、送風機等を備えてなるものであり、
塵埃が取り除かれて所定の温湿度になるように調整され
た空気を、該空調器40から延びる給気ダクト41及び
それから分岐されて主要な部屋(居室30A,30B,
…)に開口された吹出口41a,…を通じて供給する一
方、所定の部屋30に設けられた吸入口42a,…から
空気を吸い込み、排気ダクト42を通じて回収するよう
になっている。また、前記居室30A,30B,…に開
口された吹出口41aに通じる給気ダクト41には調整
ダンパ43が介装され、該調整ダンパ43が介装される
給気ダクト41から分岐する給気ダクト44には前記躯
体内空気層39、具体的には1階天井上空気層38と2
階天井上空気層36にそれぞれ開口する吹出口44aが
設けられる。そして、前記調整ダンパ43は前記居室3
0A,30B,…に設けられた温度センサ30aからの
信号によって開度調整され、例えば、吹出口41a,…
から各居室30A,30B,…へ供給する空気が絞られ
た際には余分な空気は、給気ダクト44につながる躯体
内吹出口44aから躯体内空基層39へ供給されるよう
になっている。
【0011】また、空調器40の前記排気ダクト42と
外気取り入れダクト45との間も調整ダンパ46が介装
され、この調整ダンパ46の開度は外気温度センサ46
aの出力信号に基づき調整される。すなわち、取り入れ
ダクト45から流入する外気による空調負荷が大きい場
合には、調整ダンパ46が絞られて前記排気ダクト42
から流入する回収空気量が増し、逆に、前記空調負荷が
小さい場合には、調整ダンパ46は所定開度まで開かれ
て、外気取り入れダクト45から流入する空気量は増え
る。なお、空調器40で取り入れられる外気量に匹敵す
る空気は、外気用排気ダクト47によってその先端の排
出口47aから外部へ排出される。なお、48は躯体内
空気層39に開口されて空調器40につながる空気吸込
口である。
【0012】50は前記床下空気層34に配置された放
熱器である。この放熱器50には温水管が張り巡らさ
れ、この温水管内をボイラ51によって加熱された温水
が通ることによって、床下空気層34を暖めるようにな
っている。なお、ボイラ51の出力は、床下空気層34
に設けられた温度センサ51aの出力信号によって調整
される。前記土間断熱材21と前記放熱器50との間に
は土間コンクリート53が打設されている。具体的に
は、前記基礎11の間にはフーチン11aと同じ高さ位
置に前記土間断熱材21が配置され、この土間断熱材2
1の上側に前記土間コンクリート53が打設されてい
る。なお、54は基礎の外側に配置された基礎気密材、
55は基礎外側仕上げである。
【0013】前記外壁12と前記外壁断熱材22との間
には隙間が設けられて外壁通気層60が形成されてい
る。この外壁通気層60には、前記基礎外側仕上げ55
と水切材62との間に形成された空気流入口63から外
気が流入されるとともに、外壁通気層60内の空気が小
屋裏換気口64から外部へ流出され、これにより、自然
換気がされるようになっている。なお、この住宅の外壁
部分等に使用される開口部(サッシ、ドア等)は断熱、
気密性の高いものが用いられる。
【0014】次に、上記構成の建築物の冷暖房・換気シ
ステムの作用について、冬季と夏季とに分けてそれぞれ
説明する。 〈冬季の場合〉ボイラ51により暖められた温水を放熱
器50に循環させ、床下空気層34を例えば約25℃に
なるように加温する。このとき、床下空気層34の加温
された空気は、壁躯体内空気層35、間仕切空気層37
を通って、1階天井上空気層38及び2階天井上空気層
36へ達する。すなわち、温度センサ51aによって制
御されるボイラ51を介して放熱器50へ熱が供給され
るが、この放熱器から発散される熱は、床下空気層3
4、壁躯体内空気層35、間仕切空気層37等の躯体内
空気層39を均一に暖める。このように躯体内空気層3
9を暖めた熱が、ひいては各部屋30の床材31、内壁
材32、天井材33等の内装材を暖めることとなり、こ
の結果、内装材の表面温度を均一化し、住空間25に存
する人に対して全体的な輻射暖房効果をもたらす。
【0015】一方、居室30A,30B,…内の換気は
空調器40を介して行われる。また、居室30A,30
B,…に吹き出された空気のうち余剰分は例えば内壁材
や床材の開口29から、床下空気層34あるいは1階天
井上空気層38に排出され、壁躯体内空気層35または
間仕切空気層37及び1階天井上空気層38等を経由
し、空調器40の躯体内吸入口48から空調器40内へ
吸い込まれる。これにより、対流効果及び除湿効果をも
たらす。
【0016】ここで、空調器40から吹き出される空気
の流れを、1階の居室30Aを例にあげて説明すると、
居室30Aの上部吹出口41aから例えばボリューム
「3」の空気が吹き出され、かつ、居室30Aの上部吸
入口42aからボリューム「2」の空気が吸い込まれる
とすると、居室30Aの下部に設けられた開口29から
はボリューム「3」からボリューム「2」を引いた残り
のボリューム「1」の空気が排出される。そして、この
排出されたボリューム「1」の空気が、床下空気層3
4、壁躯体内空気層35または間仕切空気層37、1階
天井上空気層38を通って躯体内吸入口48から空調器
40内へ吸い込まれるのである。
【0017】なお、空調器40は補助暖房としての役割
を併せ持ち、居室30A,30B,…の吹出口41aか
ら温風を吹き出させることもできる。また、居室30
A,30B,…内の温度センサ30aの出力信号に基づ
き制御される調整ダンパ43の開度が絞られて居室30
A,30B,…へ供給される空気量が減少したときに
は、余剰空気は躯体内吹出口44aから1,2階天井上
空気層38,36へそれぞれ吹き出される。また、前記
放熱器50より放熱された熱は土間コンクリート53に
蓄熱されることとなり、ボイラ51が作動していない時
においても、この土間コンクリート53に蓄熱された熱
が発散され、躯体内の温度が低下するのを防止する。さ
らに、前記基礎外側仕上げ55と水切材62との間に形
成された空気流入口63から流入する外気は、外壁通気
層60を通って上方の小屋裏換気口64から外部へ流出
されるが、このとき、外壁12あるいは外壁断熱材22
の内部結露の発生を未然に防止する。
【0018】〈夏季の場合〉空調器40により、まず、
吹出口41aから空調空気を供給するとともに、吸入口
42aから室内の空気を吸い込むことで、居室30A等
を急冷する。その際に余剰空気は、床近傍に設けた開口
29からわずかに居室外に流出するが、この流出した空
気は、床下空気層34、壁躯体内空気層35または間仕
切空気層37、2階天井上空気層36を通って1階天井
上空気層38に至る。つまり、躯体内空気層39を循環
し、そこから躯体内吸入口48を通って空調器40内に
吸い込まれる。これにより、躯体内空気層39も冷房さ
れることとなり、対流効果及び除湿効果がもたらされ
る。
【0019】そして、居室内が所定温度まで下がると、
その旨を温度センサ30aが検出し、該温度センサ30
aから発せられる信号に基づき調整ダンパ43の開度が
絞られる。これに伴い、居室30A,…内へ吹き出され
る調和空気の吹出量が減少する一方、躯体内吹出口44
aから吹き出される調和空気の吹出量が増す。このよう
に空調開始時点で、居室30A,30B,…内の温度を
急速に下げることができ、かつ、居室が所定温度まで下
がった後は、躯体内空気層39の温度を徐々に居室30
A,30B,…内の温度と同程度まで下げることができ
る。躯体内空気層39の温度が居室30A,30b,…
と同程度まで下がると、部屋30,…を構成する床材3
1、内壁材32、天井材33の温度も同時に下がり、そ
れらの表面温度の均一化が図れ、もって、住空間25に
存する人に対して全体的な輻射冷房効果をもたらす。
【0020】また、外壁12が日射により相当温度まで
加温されるが、外側通気層60は、下側の空気流入口6
3から空気が流れ込む一方、上方の小屋裏換気口64か
ら外部へ流出されることで自然循環されることとなり、
このとき、外壁12に収集されがちな日射熱を効率良く
外部へ排出することができる。
【0021】なお、前記した実施の形態では、天井断熱
材23は、屋根13の下端位置と略同一の高さ位置に設
けているが、これに限られることなく、屋根13の下面
に接するように直接設けてもよい。また、前記した実施
の形態では、外側通気層60の上部を外部へ連通させる
のに小屋裏換気口64を利用しているが、これに限られ
ることなく、外壁12の上部に開口を設け、この開口を
利用してもよい。また、前記した実施の形態では、住空
間25に部屋30,…を複数設けているが、これに限ら
れることなく、部屋30,…は一つでもよく、また、1
階建て構造の部屋にしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、それぞ
れ気密材が併設される断熱材によって前後左右及び上下
を気密的に囲まれて建築物の内部に住空間が形成され、
この住空間内に内装材によって囲まれる部屋が設けら
れ、住空間を形成する断熱材と部屋を形成する内装材と
の間に隙間が形成されて躯体内空気層が形成され、空調
手段によって、前記部屋のみならずと躯体内空気層も冷
暖房並びに換気しているため、部屋を構成する天井材、
床材、内壁材等の内装材も冷暖房することとなり、した
がって、部屋の前後左右及び上下の6面全てが輻射面と
なって、各居室間における温度差並びに一つの居室内に
おいても上下及び水平方向の温度差をなくすることがで
きる。この結果、温度差の少ない快適な住空間が得られ
る。また、建築物全体の熱容量を有効利用することがで
き、時間的に温度変化の少ない冷暖房が行える。さら
に、躯体内特に床下空気層等も空調しているので、土台
の腐食を防止できかつ内部結露も防止できる。請求項2
記載の発明によれば、前記躯体内空気層に空調手段の吹
出口と吸入口がそれぞれ配置されているので、躯体内空
気層を直接冷暖房できるので、躯体内空間を早期に所定
温度に制御できる。請求項3記載の発明によれば、空調
手段は空調器で構成され、しかも、空調器は前記躯体内
空気層内に配置されているので、居室等に空調手段を配
置する場合に比べて、空間の有効利用が行え、居室等を
広く使うことができる。請求項4記載の発明によれば、
前記床下空気層には放熱器が配置されているので、この
放熱器が主熱源となって暖房を行うことができ、もっ
て、住空間全体の快適な暖房を実現できる。なお、放熱
器の熱源が不足している場合には空調手段が熱源を補
う。請求項5記載の発明では、前記放熱器と前記土間断
熱材との間には土間コンクリートが打設されているの
で、放熱器より発散される熱を土間コンクリートで蓄積
することができ、放熱器を停止させた後に住空間の温度
が急速に下がるのを防止できる。請求項6記載の発明で
は、外装材と前記外壁断熱材との間には隙間が設けられ
て外壁通気層が形成されているので、この空間を換気用
として利用することができ、もって、内部結露の防止並
びに夏季において日射熱が住空間に侵入するのを防止で
きる。請求項7記載の発明では、前記外壁通気層の下部
には外気に連通する空気流入口が設けられているととも
に、外壁通気層の上部には外気に連通する空気流出口が
設けられているので、外壁通気層の自然換気が行え、内
部結露の防止並びに夏季において日射熱が住空間に侵入
するのをより一層防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す冷暖房・換気システ
ムを備えた建築物の縦断面図である。
【図2】図1に示す冷暖房・換気システムを備えた建築
物の冬季における空気及び熱のの流れを示す縦断面図で
ある。
【図3】図1に示す冷暖房・換気システムを備えた建築
物の夏季における空気及び熱のの流れを示す縦断面図で
ある。
【図4】従来の冷暖房・換気システムを備えた建築物を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 基礎 12 外壁 13 屋根 21 土間断熱材 22 外壁断熱材 23 天井断熱材 25 住空間 26,27,28 気密材 30 部屋 30A,30B,30C 居室 31 床材 32 内壁材 33 天井材 34 床下空気層 35 壁躯体内空気層 36 天井上空気層 37 1階天井上空気層 39 躯体内空気層 40 空調器 41 給気ダクト 42 排気ダクト 43,46 調整ダンパ 44a (躯体内)吹出口 48 (躯体内)吸入口 50 放熱器 51 ボイラ 53 土間コンクリート 60 外壁通気層 62 空気流入口 64 小屋裏換気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 修 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学工業株式会社東京支店内 (72)発明者 佐藤 英俊 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学工業株式会社東京支店内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ気密材(26,27,28)が
    併設される土間断熱材(21)、外壁断熱材(22)並
    びに天井断熱材(23)によって前後左右及び上下を気
    密的に囲まれて建築物の内部に住空間(25)が形成さ
    れ、 この住空間内に、床材(31)、内壁材(32)並びに
    天井材(33)等の内装材によって囲まれる部屋(3
    0,…)が設けられ、 住空間を形成する前記断熱材と前記部屋を形成する前記
    内装材との間に隙間が形成されて、互いに連通する床下
    空気層(34)、壁躯体内空気層(35)、天井上空気
    層(36)からなる躯体内空気層(39)が形成され、 前記部屋と前記躯体内空気層を冷暖房並びに換気する空
    調手段(40)が設けられていることを特徴とする構築
    物の冷暖房・換気システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構築物の冷暖房・換気シ
    ステムにおいて、 前記躯体内空気層に空調手段の吹出口(44a)と吸入
    口(48)がそれぞれ配置されていることを特徴とする
    構築物の冷暖房・換気システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の構築物の冷暖房
    ・換気システムにおいて、 空調手段は空調器で構成され、しかも、空調器は前記躯
    体内空気層(39)内に配置されていることを特徴とす
    る構築物の冷暖房・換気システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の構築物
    の冷暖房・換気システムにおいて、 前記床下空気層には放熱器(50)が配置されているこ
    とを特徴とする構築物の冷暖房・換気システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の構築物の冷暖房・換気
    システムにおいて、 前記放熱器と前記土間断熱材との間には土間コンクリー
    ト(53)が打設されていることを特徴とする構築物の
    冷暖房・換気システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の構築物
    の冷暖房・換気システムにおいて、 外装材(12)と前記外壁断熱材(22)との間には隙
    間が設けられて外壁通気層(60)が形成されているこ
    とを特徴とする構築物の冷暖房・換気システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の構築物の冷暖房・換気シ
    ステムにおいて、前記外壁通気層の下部には外気に連通
    する空気流入口(63)が設けられているとともに、外
    壁通気層の上部には外気に連通する空気流出口(64)
    が設けられていることを特徴とする構築物の冷暖房・換
    気システム。
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