JPH09256810A - タービンロータ等のターニング装置 - Google Patents
タービンロータ等のターニング装置Info
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- JPH09256810A JPH09256810A JP8063206A JP6320696A JPH09256810A JP H09256810 A JPH09256810 A JP H09256810A JP 8063206 A JP8063206 A JP 8063206A JP 6320696 A JP6320696 A JP 6320696A JP H09256810 A JPH09256810 A JP H09256810A
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- rotor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大型回転機械のロータを通常運転停止時に低
回転数で回転して曲がり発生等を防止するターニング装
置において、ロータを一度も静止させることなく通常運
転からターニング運転に移行して曲がり等を完全に防止
する。 【解決手段】 ターニング装置10は、ロータ1に設け
られたロータ歯車11と、電動機13と、その電動機1
3により駆動される減速歯車列20と、ロータ歯車11
に減速歯車列20の最終減速平歯車33を選択的に係合
させる係合機構40とを有し、ロータ歯車11の回転数
を検出する回転数検出器15と、回転数検出器15の出
力信号を受けロータ歯車11と最終減速平歯車33の回
転数差に基づき係合機構40の駆動用シリンダ41に係
合指令信号を発する係合タイミング判定器50とが付設
されて構成されている。
回転数で回転して曲がり発生等を防止するターニング装
置において、ロータを一度も静止させることなく通常運
転からターニング運転に移行して曲がり等を完全に防止
する。 【解決手段】 ターニング装置10は、ロータ1に設け
られたロータ歯車11と、電動機13と、その電動機1
3により駆動される減速歯車列20と、ロータ歯車11
に減速歯車列20の最終減速平歯車33を選択的に係合
させる係合機構40とを有し、ロータ歯車11の回転数
を検出する回転数検出器15と、回転数検出器15の出
力信号を受けロータ歯車11と最終減速平歯車33の回
転数差に基づき係合機構40の駆動用シリンダ41に係
合指令信号を発する係合タイミング判定器50とが付設
されて構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン、ガ
スタービン、ブロワ等のような大型の回転機械や通常運
転時に高温になる回転機械の運転停止時に、ロータの曲
がり防止等の目的でこれを低速で回転するターニング装
置に関する。
スタービン、ブロワ等のような大型の回転機械や通常運
転時に高温になる回転機械の運転停止時に、ロータの曲
がり防止等の目的でこれを低速で回転するターニング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービンの出力運転のようにタービ
ンロータが高温雰囲気中で回転する回転機械等におい
て、通常の運転を停止した後にタービンロータをそのま
ま静止させておくと熱の偏りで湾曲したり、ロータの自
重で撓んだりする等の不具合が発生することがあり、こ
れらを防止するためタービンロータを極低速で回転させ
ることが行われている。このような極低速回転駆動を行
う装置所謂ターニング装置においては、一般に電動機で
駆動する減速歯車とタービンロータ側の歯車との噛み合
いによりタービンロータを回転させるが、通常運転から
ターニング装置による低速回転への切り換えは、噛み合
い歯車の衝撃損傷を防止するため、タービンロータを一
旦静止させた後に行っていた。この手順を図6を参照し
て説明すると、先ずロータの回転数が落ちてきて600
rpm程度以下に達したらゼロ検出器を作動せしめ、回
転数が1rpmのところでゼロスピード検出信号を出
す。ゼロスピード検出信号が出ると、予め設定された遅
れ時間で係合用シリンダの操作指令信号が出され、無回
転減速歯車が静止状態のタービン側歯車に係合され噛合
状態に入る。そして、両歯車の完全噛合を検出したリミ
ットスイッチの出力信号を受けて電動機始動信号が出さ
れ、電動機が回転を始める。この電動機の始動を検出し
て、モータ始動確認タイマの設定時間後、係合用シリン
ダの操作指令が解除される。そして、タービンロータは
3rpm程度の低回転数で回転される。
ンロータが高温雰囲気中で回転する回転機械等におい
て、通常の運転を停止した後にタービンロータをそのま
ま静止させておくと熱の偏りで湾曲したり、ロータの自
重で撓んだりする等の不具合が発生することがあり、こ
れらを防止するためタービンロータを極低速で回転させ
ることが行われている。このような極低速回転駆動を行
う装置所謂ターニング装置においては、一般に電動機で
駆動する減速歯車とタービンロータ側の歯車との噛み合
いによりタービンロータを回転させるが、通常運転から
ターニング装置による低速回転への切り換えは、噛み合
い歯車の衝撃損傷を防止するため、タービンロータを一
旦静止させた後に行っていた。この手順を図6を参照し
て説明すると、先ずロータの回転数が落ちてきて600
rpm程度以下に達したらゼロ検出器を作動せしめ、回
転数が1rpmのところでゼロスピード検出信号を出
す。ゼロスピード検出信号が出ると、予め設定された遅
れ時間で係合用シリンダの操作指令信号が出され、無回
転減速歯車が静止状態のタービン側歯車に係合され噛合
状態に入る。そして、両歯車の完全噛合を検出したリミ
ットスイッチの出力信号を受けて電動機始動信号が出さ
れ、電動機が回転を始める。この電動機の始動を検出し
て、モータ始動確認タイマの設定時間後、係合用シリン
ダの操作指令が解除される。そして、タービンロータは
3rpm程度の低回転数で回転される。
【0003】又前述のような手順では、共に回転してい
ない減速歯車とタービンロータの歯車とを係合させるの
で歯と歯が干渉して円滑に噛み合いに入れないこともあ
るから、この状態を改良するため減速歯車を遊転状態で
タービンロータ側歯車に係合させることも行われてい
る。この手順が図7に概略図示されている。図6の手順
との相違点を説明すれば、係合用シリンダ操作指令を出
す前に電動機を極短時間駆動して減速歯車を回転し、そ
の後給電を断ち微速で慣性回転(遊転)せしめ、減速歯
車に回転トルクがかからない遊転状態でこれをタービン
ロータ側歯車に係合させる。そして、両歯車の完全噛合
が完了した後に電動機を再起動する。
ない減速歯車とタービンロータの歯車とを係合させるの
で歯と歯が干渉して円滑に噛み合いに入れないこともあ
るから、この状態を改良するため減速歯車を遊転状態で
タービンロータ側歯車に係合させることも行われてい
る。この手順が図7に概略図示されている。図6の手順
との相違点を説明すれば、係合用シリンダ操作指令を出
す前に電動機を極短時間駆動して減速歯車を回転し、そ
の後給電を断ち微速で慣性回転(遊転)せしめ、減速歯
車に回転トルクがかからない遊転状態でこれをタービン
ロータ側歯車に係合させる。そして、両歯車の完全噛合
が完了した後に電動機を再起動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
手順でタービンロータを低速回転即ちターニングさせる
と、当初両歯車は静止乃至ほぼ静止しているので歯車の
歯の衝撃損傷が効果的に防止されるのであるが、短時間
とはいえタービンロータが静止する。従って、前述した
ようなターニングの本来の目的が犠牲になっており、タ
ービンロータが静止している間にその曲がりが生じやす
い。このロータの曲がりが集積されたりして過大になる
と最早タービンロータの正常な運転ができなくなる。従
って、本発明は、タービンロータ等の回転機械のロータ
を一度も静止することなく回転機械の通常運転の停止か
らターニングに切り換え移行できるターニング装置を提
供することを課題とする。
手順でタービンロータを低速回転即ちターニングさせる
と、当初両歯車は静止乃至ほぼ静止しているので歯車の
歯の衝撃損傷が効果的に防止されるのであるが、短時間
とはいえタービンロータが静止する。従って、前述した
ようなターニングの本来の目的が犠牲になっており、タ
ービンロータが静止している間にその曲がりが生じやす
い。このロータの曲がりが集積されたりして過大になる
と最早タービンロータの正常な運転ができなくなる。従
って、本発明は、タービンロータ等の回転機械のロータ
を一度も静止することなく回転機械の通常運転の停止か
らターニングに切り換え移行できるターニング装置を提
供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】如上の課題を解決するた
め、本発明によれば、回転機械のロータに設けられたロ
ータ歯車と、電動機と、その電動機に駆動される減速歯
車と、ロータ歯車に減速歯車を選択的に係合させる係合
機構とを有するターニング装置において、ロータ歯車の
回転数を検出する回転数検出器と、その回転数検出器の
出力信号を受けロータ歯車と減速歯車の回転数差に基づ
き前記係合機構に係合指令信号を発する係合タイミング
判定器とが付設されている。係合タイミング判定器にお
いて、ロータ歯車と減速歯車の回転数差を求めるには、
減速歯車乃至電動機の回転数を検出する回転計を用いて
もよいが、電動機が周波数が安定している配電系統から
の給電で駆動される場合には減速歯車の回転数は狭い範
囲でしか変動しないので、これを一定の回転数として演
算することとし前述の回転計の付加を割愛してもよい。
以上の両歯車の係合を容易にするため、ロータ歯車と前
記減速歯車の回転数差を最適範囲内に維持するようにロ
ータ歯車の回転数を検出する回転数検出器の出力信号を
受けて前記電動機の回転を制御する回転数制御器を電動
機に設けると、係合操作を何度も繰り返せるので更に好
適である。
め、本発明によれば、回転機械のロータに設けられたロ
ータ歯車と、電動機と、その電動機に駆動される減速歯
車と、ロータ歯車に減速歯車を選択的に係合させる係合
機構とを有するターニング装置において、ロータ歯車の
回転数を検出する回転数検出器と、その回転数検出器の
出力信号を受けロータ歯車と減速歯車の回転数差に基づ
き前記係合機構に係合指令信号を発する係合タイミング
判定器とが付設されている。係合タイミング判定器にお
いて、ロータ歯車と減速歯車の回転数差を求めるには、
減速歯車乃至電動機の回転数を検出する回転計を用いて
もよいが、電動機が周波数が安定している配電系統から
の給電で駆動される場合には減速歯車の回転数は狭い範
囲でしか変動しないので、これを一定の回転数として演
算することとし前述の回転計の付加を割愛してもよい。
以上の両歯車の係合を容易にするため、ロータ歯車と前
記減速歯車の回転数差を最適範囲内に維持するようにロ
ータ歯車の回転数を検出する回転数検出器の出力信号を
受けて前記電動機の回転を制御する回転数制御器を電動
機に設けると、係合操作を何度も繰り返せるので更に好
適である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付の図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。先ず図1の系統図を参照する
に、タービンロータ1に同軸的にロータ歯車11が取り
付けられ、これは本実施形態のターニング装置10に含
まれる。タービンロータ1に近接して電動機13が適当
な架台上に設置され、その出力軸は減速歯車列20に連
絡している。減速歯車列20は、減速比を大きくとるた
めの曲歯傘歯車ピニオン21及び同ギア23の対と中間
減速平歯車25,27,29,31を有し、これは最終
減速平歯車33に繋がっている。その最終減速平歯車3
3は、中間減速平歯車31の回転支持軸の回りに回動す
る揺動レバー35に回転自在に支持されている。そして
揺動レバー35は、係合機構40の駆動用シリンダ41
に連接した係合駆動リンク43に連絡している。一方ロ
ータ歯車11に近接して設けられその回転数を検出する
回転数検出器15及び電動機13の出力軸に近接して設
けられ電動機13の回転数を検出する回転数検出器17
は、それぞれケーブルを介して係合タイミング判定器5
0に連絡している。係合タイミング判定器50は、駆動
用シリンダ41に指令制御線を介して連絡し、図示しな
い作動流体の給排弁を制御するようになっているが、給
排制御弁を近くにおいてそこから作動流体供給配管を駆
動用シリンダ41に連絡してもよい。
の実施形態を説明する。先ず図1の系統図を参照する
に、タービンロータ1に同軸的にロータ歯車11が取り
付けられ、これは本実施形態のターニング装置10に含
まれる。タービンロータ1に近接して電動機13が適当
な架台上に設置され、その出力軸は減速歯車列20に連
絡している。減速歯車列20は、減速比を大きくとるた
めの曲歯傘歯車ピニオン21及び同ギア23の対と中間
減速平歯車25,27,29,31を有し、これは最終
減速平歯車33に繋がっている。その最終減速平歯車3
3は、中間減速平歯車31の回転支持軸の回りに回動す
る揺動レバー35に回転自在に支持されている。そして
揺動レバー35は、係合機構40の駆動用シリンダ41
に連接した係合駆動リンク43に連絡している。一方ロ
ータ歯車11に近接して設けられその回転数を検出する
回転数検出器15及び電動機13の出力軸に近接して設
けられ電動機13の回転数を検出する回転数検出器17
は、それぞれケーブルを介して係合タイミング判定器5
0に連絡している。係合タイミング判定器50は、駆動
用シリンダ41に指令制御線を介して連絡し、図示しな
い作動流体の給排弁を制御するようになっているが、給
排制御弁を近くにおいてそこから作動流体供給配管を駆
動用シリンダ41に連絡してもよい。
【0007】以上のような構成のターニング装置10の
作用を次に図2も参照して説明する。タービンロータ1
の通常出力運転を停止するとその回転数は徐々に減少し
てくる。この状態では最終減速平歯車33は、ロータ歯
車11とは噛み合っておらず、図1に示すように離れて
いる。タービンロータ1の回転数を回転数検出器15に
よりロータ歯車11の回転数として検出し、それが60
0rpm程度以下になればロータ低回転と判断して係合
タイミング判定器50を作動せしめ、適当なタイミング
で電動機13を始動する。こうすると、電動機13の出
力軸は回転し、その回転数は回転数検出器17で検出さ
れて係合タイミング判定器50に送られる。この状態で
は、減速歯車列20は駆動され最終減速平歯車33も回
転していて、出力軸の回転数は係合タイミング判定器5
0で最終減速平歯車33の回転数に換算される。ロータ
歯車11の回転数と最終減速平歯車33の回転数とが比
較され、回転数偏差αが噛み合い開始に適した所定の値
になれば、噛み合いスピード検出信号が得られ、係合機
構40の駆動用シリンダ41に操作指令信号を与える。
この操作指令信号を受けて駆動用シリンダ41が係合駆
動リンク43を矢印の方向に回動し、揺動レバー35を
して最終減速平歯車33をロータ歯車11に近づけて係
合し噛み合わせる。両歯車が完全に噛み合えばリミット
スイッチがこれを検出する。駆動用シリンダ41の操作
指令信号は、リミットスイッチの信号出力後所定時間経
過後に出力を停止する。尚、最終減速平歯車33の回転
軸中心とロータ歯車11の回転軸中心を結ぶ直線上に両
歯車の噛み合い点はなく、このため最終減速平歯車33
からロータ歯車11に回転トルクが伝達されるときは、
両歯車の歯と歯が接近する方向の力が働いて噛み合いが
保たれるようになっている。他方、ロータ歯車11の回
転の方が速くなり、ロータ歯車11が最終減速平歯車3
3を回転する方向に駆動力が働くと、両歯車の歯と歯を
引き離す方向に力が働いて揺動レバー35が押し戻され
るようになっている。
作用を次に図2も参照して説明する。タービンロータ1
の通常出力運転を停止するとその回転数は徐々に減少し
てくる。この状態では最終減速平歯車33は、ロータ歯
車11とは噛み合っておらず、図1に示すように離れて
いる。タービンロータ1の回転数を回転数検出器15に
よりロータ歯車11の回転数として検出し、それが60
0rpm程度以下になればロータ低回転と判断して係合
タイミング判定器50を作動せしめ、適当なタイミング
で電動機13を始動する。こうすると、電動機13の出
力軸は回転し、その回転数は回転数検出器17で検出さ
れて係合タイミング判定器50に送られる。この状態で
は、減速歯車列20は駆動され最終減速平歯車33も回
転していて、出力軸の回転数は係合タイミング判定器5
0で最終減速平歯車33の回転数に換算される。ロータ
歯車11の回転数と最終減速平歯車33の回転数とが比
較され、回転数偏差αが噛み合い開始に適した所定の値
になれば、噛み合いスピード検出信号が得られ、係合機
構40の駆動用シリンダ41に操作指令信号を与える。
この操作指令信号を受けて駆動用シリンダ41が係合駆
動リンク43を矢印の方向に回動し、揺動レバー35を
して最終減速平歯車33をロータ歯車11に近づけて係
合し噛み合わせる。両歯車が完全に噛み合えばリミット
スイッチがこれを検出する。駆動用シリンダ41の操作
指令信号は、リミットスイッチの信号出力後所定時間経
過後に出力を停止する。尚、最終減速平歯車33の回転
軸中心とロータ歯車11の回転軸中心を結ぶ直線上に両
歯車の噛み合い点はなく、このため最終減速平歯車33
からロータ歯車11に回転トルクが伝達されるときは、
両歯車の歯と歯が接近する方向の力が働いて噛み合いが
保たれるようになっている。他方、ロータ歯車11の回
転の方が速くなり、ロータ歯車11が最終減速平歯車3
3を回転する方向に駆動力が働くと、両歯車の歯と歯を
引き離す方向に力が働いて揺動レバー35が押し戻され
るようになっている。
【0008】処で、電動機13の種類によっては、その
回転数が実用上一定と考えてよい場合がある。本発明の
電動機として一般的な籠形交流誘導電動機が使用できる
が、その回転数Nは次の式で表される。 N=60F/P*(1−S) ここで、Nは回転数(rpm) Fは電源周波数(Hz) Pは極対数 Sはすべり である。以上の式において、極対数PとすべりSは電動
機に固有の値であり、極対数Pは一定値である。すべり
Sは電動機の負荷により図3に示されるように多少変動
するが、その変動範囲は高々0〜0.1の範囲であり本
発明における使用の場合は一定と考えても良い。又、電
源周波数Fは、通常の電力供給会社の配電系統端末にお
いて、±5%以内の一定値に保たれている。従って、電
動機13の回転数は10%程度の変動範囲にあるが、本
発明では実用上一定として演算しても良い場合があり、
その場合は回転数検出器17を割愛し、係合タイミング
判定器50の中に演算用設定値を組み入れても良い。
回転数が実用上一定と考えてよい場合がある。本発明の
電動機として一般的な籠形交流誘導電動機が使用できる
が、その回転数Nは次の式で表される。 N=60F/P*(1−S) ここで、Nは回転数(rpm) Fは電源周波数(Hz) Pは極対数 Sはすべり である。以上の式において、極対数PとすべりSは電動
機に固有の値であり、極対数Pは一定値である。すべり
Sは電動機の負荷により図3に示されるように多少変動
するが、その変動範囲は高々0〜0.1の範囲であり本
発明における使用の場合は一定と考えても良い。又、電
源周波数Fは、通常の電力供給会社の配電系統端末にお
いて、±5%以内の一定値に保たれている。従って、電
動機13の回転数は10%程度の変動範囲にあるが、本
発明では実用上一定として演算しても良い場合があり、
その場合は回転数検出器17を割愛し、係合タイミング
判定器50の中に演算用設定値を組み入れても良い。
【0009】以上の実施形態においては、タービンロー
タ1乃至ロータ歯車11の回転数は、徐々に低下して行
くので最終減速平歯車33の回転数とロータ歯車11の
回転数の差が係合操作に適する状態にある時間が限られ
た範囲になる場合がある。これらを改良した改変実施形
態を図4及び図5を参照して説明する。図4において、
ターニング措置110は、殆どがターニング装置10
(図1)と同じであり、同一の部分には同一の符号が付
してある。相違する部分について説明すると、電動機1
13は回転数変動型の交流電動機であって、サイリスタ
インバータを利用した回転数制御器115が設けられて
いる。そしてこの回転数制御器115は、電気的に係合
タイミング判定器150に連絡している。なお、回転数
制御器としては、サイリスタインバータ型でなく別の形
式のもので良いことは勿論で、電動機との組み合わせに
おいてターニングされるロータが含まれる回転機械の性
質にマッチした適当なものを使用すれば良い。
タ1乃至ロータ歯車11の回転数は、徐々に低下して行
くので最終減速平歯車33の回転数とロータ歯車11の
回転数の差が係合操作に適する状態にある時間が限られ
た範囲になる場合がある。これらを改良した改変実施形
態を図4及び図5を参照して説明する。図4において、
ターニング措置110は、殆どがターニング装置10
(図1)と同じであり、同一の部分には同一の符号が付
してある。相違する部分について説明すると、電動機1
13は回転数変動型の交流電動機であって、サイリスタ
インバータを利用した回転数制御器115が設けられて
いる。そしてこの回転数制御器115は、電気的に係合
タイミング判定器150に連絡している。なお、回転数
制御器としては、サイリスタインバータ型でなく別の形
式のもので良いことは勿論で、電動機との組み合わせに
おいてターニングされるロータが含まれる回転機械の性
質にマッチした適当なものを使用すれば良い。
【0010】そしてターニング装置110の作用をター
ニング装置10のものとの対比において説明すると、タ
ービンロータ1の低下してくる回転数は、回転数検出器
15により監視されており、600rpm程度以下にな
れば係合タイミング判定器150が作動し始め、電動機
113の回転数調節可能範囲に達すると噛合スピード検
出信号を発する。噛合スピード検出信号を受けて回転数
制御器115が作動を開始し、電動機113が始動す
る。徐々に低下するロータ歯車11の回転数は回転数検
出器15により刻々検出され、その回転数信号は係合タ
イミング判定器150に入力され、ロータ歯車11と最
終減速平歯車33との回転数差が噛合に適した値に保た
れるように回転数制御指令信号が係合タイミング判定器
150から回転数制御器115に与えられ、これに応じ
て電動機113の回転数が調節される。即ち、電動機1
13の回転数は、ロータ歯車11の回転数に追従して低
下する。電動機113の回転数が目標値に達するのを見
計らって、即ち電動機113の始動から所定のタイマ設
定時間の経過後、係合機構40へ駆動用シリンダ41の
操作指令信号が出され、駆動用シリンダ41が係合駆動
リンク43を引き、最終減速平歯車33をロータ歯車1
1に係合し、噛み合わせる。両歯車が完全に噛み合えば
リミットスイッチで検出され、電動機113は定速運転
即ちターニング運転に入る。駆動用シリンダ41の操作
指令信号は、所定のタイマ設定時間経過後出力が停止さ
れ、駆動用シリンダ41は解放状態になる。前述の係合
操作が円滑にいかないときは、無理に最終減速平歯車3
3を押し付けるのではなく、係合、噛合が成功するまで
操作が何度も繰り返される。その間中前記両歯車の回転
数差は回転数制御器115により最適状態に維持され
る。
ニング装置10のものとの対比において説明すると、タ
ービンロータ1の低下してくる回転数は、回転数検出器
15により監視されており、600rpm程度以下にな
れば係合タイミング判定器150が作動し始め、電動機
113の回転数調節可能範囲に達すると噛合スピード検
出信号を発する。噛合スピード検出信号を受けて回転数
制御器115が作動を開始し、電動機113が始動す
る。徐々に低下するロータ歯車11の回転数は回転数検
出器15により刻々検出され、その回転数信号は係合タ
イミング判定器150に入力され、ロータ歯車11と最
終減速平歯車33との回転数差が噛合に適した値に保た
れるように回転数制御指令信号が係合タイミング判定器
150から回転数制御器115に与えられ、これに応じ
て電動機113の回転数が調節される。即ち、電動機1
13の回転数は、ロータ歯車11の回転数に追従して低
下する。電動機113の回転数が目標値に達するのを見
計らって、即ち電動機113の始動から所定のタイマ設
定時間の経過後、係合機構40へ駆動用シリンダ41の
操作指令信号が出され、駆動用シリンダ41が係合駆動
リンク43を引き、最終減速平歯車33をロータ歯車1
1に係合し、噛み合わせる。両歯車が完全に噛み合えば
リミットスイッチで検出され、電動機113は定速運転
即ちターニング運転に入る。駆動用シリンダ41の操作
指令信号は、所定のタイマ設定時間経過後出力が停止さ
れ、駆動用シリンダ41は解放状態になる。前述の係合
操作が円滑にいかないときは、無理に最終減速平歯車3
3を押し付けるのではなく、係合、噛合が成功するまで
操作が何度も繰り返される。その間中前記両歯車の回転
数差は回転数制御器115により最適状態に維持され
る。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
転機械の通常運転停止後ロータの回転数が係合噛合に適
する値まで低下したら、静止を待たずに減速歯車をロー
タ歯車に係合させるので、静止によるロータの曲がりを
防止することができる。
転機械の通常運転停止後ロータの回転数が係合噛合に適
する値まで低下したら、静止を待たずに減速歯車をロー
タ歯車に係合させるので、静止によるロータの曲がりを
防止することができる。
【図1】本発明の実施形態の構成概念図である。
【図2】前記実施形態の作用説明図である。
【図3】前記実施形態に含まれる電動機の特性図の一例
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図4】前記実施形態の一部を改変した実施形態の構成
概念図である。
概念図である。
【図5】前記改変実施形態の作用説明図である。
【図6】従来装置の作用を説明する作用説明図である。
【図7】別の従来装置の作用を説明する作用説明図であ
る。
る。
1 タービンロータ 10 ターニング装置 11 ロータ歯車 13 電動機 15 回転数検出器 20 減速歯車列 33 最終減速平歯車 40 係合機構 41 駆動用シリンダ 50 係合タイミング判定器 110 ターニング装置 113 電動機 115 回転数制御器 150 係合タイミング判定器
Claims (2)
- 【請求項1】 ロータに設けられたロータ歯車と、電動
機と、同電動機により駆動される減速歯車と、前記ロー
タ歯車に前記減速歯車を選択的に係合させる係合機構と
を有し、前記ロータ歯車の回転数を検出する回転数検出
器と、同回転数検出器の出力信号を受け前記ロータ歯車
と前記減速歯車の回転数差に基づき前記係合機構に係合
指令信号を発する係合タイミング判定器を付設してなる
ことを特徴とするタービンロータ等のターニング装置。 - 【請求項2】 前記ロータ歯車の回転数を検出する前記
回転数検出器の出力信号を受けて前記ロータ歯車と前記
減速歯車の回転数差を最適範囲内に維持するように前記
電動機の回転を制御する回転数制御器を更に設けたこと
を特徴とする請求項1記載のタービンロータ等のターニ
ング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8063206A JPH09256810A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | タービンロータ等のターニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8063206A JPH09256810A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | タービンロータ等のターニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256810A true JPH09256810A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13222506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8063206A Withdrawn JPH09256810A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | タービンロータ等のターニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09256810A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-03-19 JP JP8063206A patent/JPH09256810A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |