JPH018847Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフアンモータによりバーナの給排気、
或るいはそのいずれか一方を行うように構成し、
又フアンモータの回転数をバーナの燃焼量に応じ
て制御するようにした強制通風式燃焼装置に関す
るものである。

従来フアンモータによりバーナの給排気、或る
いはそのいずれか一方を行うようにしたもので
は、通電初期にはフアンモータの立ち上がりが悪
くてバーナの燃焼空気が不足し、不完全燃焼して
イエローが多く発生する問題があり、又かかるフ
アンモータの立ち上がりの悪さは低温時に顕著で
ある。

本考案は上記問題点を解決せんとしたものであ
り、以下図示の一実施例に基づいて具体的に説明
する。

１は強制通風式燃焼装置主体で、主体１内には
排気筒２、燃焼筒３、バーナ収納筒４を内蔵し
て、燃焼筒３内上部には熱交換器５を、バーナ収
納筒４内にはバーナ６を収納してある。７はバー
ナ６に至る燃料供給路８に介設したガス比例弁
で、このガス比例弁７は例えばコイル電流の強弱
により弁開度を変えてバーナ６への燃料供給量を
可変するものである。９はバーナ収納筒４内に吐
出口を連通せしめた送風機、１０はフアンモータ
である。１１はフアンモータ１０と連動する回転
数検出器で、本実施例ではフアンモータ１０の回
転軸１２に装着したマグネツト１３とその周囲に
配したコイル１４とからなる発電器を用いてあ
る。１５は給湯温度を検出する温度検出器、１６
は制御器、１７は給湯温度を設定する温度設定器
である。

次に制御器１６の構成を第２図に基づいて説明
する。回転数検出器１１により得られた信号は整
流回路、微分回路等により整形され、電圧変換器
１８により回転数に応じた電圧に変換される。１
９は電圧変換器１８の出力電圧によりフアンモー
タ１０の回転数を検出して判定する手段で、バー
ナ６の最少燃焼量と最大燃焼量に対応するフアン
モータ１０の回転数を夫々1700r・ｐ・ｍ・と
2800r・ｐ・ｍ・とした場合に2200r・ｐ・ｍ・と
1700r・ｐ・ｍ・の高低２つの回転数を判定する
ようにしてある。２４は着火時の一定時間バーナ
６への燃料供給を着火に必要な最少量に限定せし
める緩点火回路、２０は比例制御回路で、該回路
２０は温度検出器１５の信号と温度設定器１０の
信号との偏差を増巾した出力を与えるもので、該
回路２０の出力はガス比例弁７に与えると共に電
圧変換器１８の出力と共に差動増幅器２１に入力
され、両出力の差に応じた出力で位相角制御回路
２２によりフアンモータ１０と直列接続した例え
ばトライアツクの点弧角を可変してフアンモータ
１０の印加電圧を制御し、回転数を制御するよう
にしてあり、以上回転数検出器１１、電圧変換器
１８、比例制御回路２０、差動増幅器２１、位相
角制御回路２２により回転数制御回路Ａを構成す
る。２３はフアンモータ１０への通電当初のある
時間強制的に位相角制御回路２６と無関係にトラ
イアツクに点弧角が略零度の交流電圧を印加せし
めてフアンモータ１０を高回転数に制御する強制
回路であり、該回路２３の出力は判定手段１９が
2200r・ｐ・ｍ・に相当する電圧を判定すれば即
座に或るいは判定時から遅延して遮断するように
してあり、又上記した判定手段１９が一旦高回転
数を検出すれば判定レベルを低回転数に変更し
て、燃焼中に低回転数以下になれば制御器１６へ
の電源供給を断つて燃焼を停止せしめるようにし
てある。

以上の構成における作用を第３図に示したフロ
ーチヤート図に基づいて説明すると、図示しない
湯栓を開き、水スイツチが投入すれば（ステツプ
）強制回路２３の出力によりフアンモータ１０
には位相角制御回路２２に制御されない交流電源
が印加され、従つてフアンモータ１０は高速回転
され、送風機９は最大能力で送風を行うのであ
る。（ステツプ）尚上記送風機９の運転が行わ
れると回転数検出器１１がフアンモータ１０の回
転数を検出し、電圧変換器１８はフアンモータ１
０の回転数に応じた電圧を出力している。そして
かかる出力電圧に基づき判定手段１９が2200r・
ｐ・ｍ・の高回転数を検出すれば（ステツプ）、
判定手段１９の判定レベルを1700r・ｐ・ｍ・の
低回転数に設定して（ステツプ）プリパージタ
イマーで設定した時間Ｔが経過すれば強制回路２
３の出力を遮断して以後フアンモータ１０を回転
数制御回路Ａの出力で制御するようにして、フア
ンモータ１０をバーナ６の燃焼量に応じた回転数
で駆動せしめるのである（ステツプ）、そして
かかる燃焼中にフアンモータ１０の回転数が低回
転数レベルである1700r・ｐ・ｍ・以下になれば
判定手段１９がこれを検出して（ステツプ）制
御器１６への電源供給を断ち、燃焼を停止せしめ
る（ステツプ）のであり、このように本実施例
によれば通電が行われると燃焼前に高回転数でフ
アンモータ１０を駆動せしめるのでフアンモータ
１０の立ち上がりが迅速に行われて燃焼時、空気
不足によりイエローが発生することないのであ
り、更に上記した高回転数の駆動を判定手段１９
が高回転数を検出する迄行うのであるから温度に
よるフアンモータの立ち上がりの影響を考慮する
必要がなく、それ故温度変化に影響されず常に良
好な燃焼が行えるのである。加えて通常の燃焼時
には判定手段１９の判定レベルを低回転数に設定
してフアンモータ１０の回転数がバーナ６の最少
燃焼量に相当する回転数以下になれば燃焼を停止
するのであり、フアンモータ１０の故障に対して
安全な燃焼装置を提供できるのである。

尚第４図に示したフローチヤートは本考案の他
の実施例を示したものであり、この実施例では判
定手段１９が高回転数を検出すれば判定レベルを
低回転数に設定すると共に強制回路２３の出力を
遮断してフアンモータ１０を回転数制御回路Ａの
出力で制御する（ステツプ）ようにしており、
この例によればフアンモータ１０の不必要な立ち
上がりを防止することが出来、着火時の着火動作
が円滑に行える効果を有する。又同実施例ではプ
リパージ時間Ｔを設定してプリパージ時間Ｔ後に
燃焼を開始するようにしてあるが、プレパージを
必要としない場合にはステツプで燃焼を開始す
るようにしてもよい。

以上説明したように本考案によると、フアンモ
ータの立ち上がりが良好となり着火時のイエロー
がない等燃焼特性が優れ、かつフアンモータの故
障等に対して安全な強制通風式燃焼装置を提供す
ることが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体構成図、
第２図は同制御回路図、第３図は同フローチヤー
ト図、第４図は他の実施例におけるフローチヤー
ト図である。 ６……バーナ、１０……フアンモータ、１１…
…回転数検出器、１９……判定手段、２３……強
制回路、Ａ……回転数制御回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フアンモータによりバーナの給排気、或るいは
   そのいずれか一方を行うように構成し、上記フア
   ンモータをバーナの燃焼量に応じた回転数に制御
   する回転数制御回路を設けると共にフアンモータ
   の回転数検出器を設けたものにおいて、通電当初
   上記フアンモータを高回転数に制御せしめる強制
   回路を設けると共に設定した高低の回転数レベル
   を判定する手段を備えて、高回転数レベルの判定
   によりフアンモータを回転数制御回路の出力で駆
   動するようにし、低回転数レベル以下の判定で燃
   焼を停止するようにしたことを特徴とする強制通
   風式燃焼装置。