JPH09256800A - 導水樋 - Google Patents
導水樋Info
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- JPH09256800A JPH09256800A JP9752996A JP9752996A JPH09256800A JP H09256800 A JPH09256800 A JP H09256800A JP 9752996 A JP9752996 A JP 9752996A JP 9752996 A JP9752996 A JP 9752996A JP H09256800 A JPH09256800 A JP H09256800A
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- Japan
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- anchor
- base plate
- gutter
- water
- anchor cover
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定用のボルトを含む導水樋全体からの水滴
の落下を防止し、導水樋の信頼性を高める。 【解決手段】 トンネルなどのコンクリート構造体表面
との間に導水用空間を形成する樋本体10と、樋本体1
0を構造体表面に固定するアンカー15を有する固定具
11と、アンカー15を外部から覆う水滴落下防止用の
アンカーカバー12とを備えている。
の落下を防止し、導水樋の信頼性を高める。 【解決手段】 トンネルなどのコンクリート構造体表面
との間に導水用空間を形成する樋本体10と、樋本体1
0を構造体表面に固定するアンカー15を有する固定具
11と、アンカー15を外部から覆う水滴落下防止用の
アンカーカバー12とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルや大型暗
渠のクラック等から発生する漏水を所定位置まで導水す
るために使用する導水樋に関する。
渠のクラック等から発生する漏水を所定位置まで導水す
るために使用する導水樋に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造体、特にトンネル等、
地盤中に構築されたコンクリート構造体においては、コ
ンクリートの硬化収縮、地盤沈下、地震、温度変化等に
よって発生するクラック個所や、また、打ち継ぎ目に設
けられたシール材の劣化等により発生した隙間等から地
下水の漏水が発生し易い。この漏水は、雫状やはなはだ
し場合滝状となって通行者へ直接落下したり、電気機器
類に悪影響を及ぼす。
地盤中に構築されたコンクリート構造体においては、コ
ンクリートの硬化収縮、地盤沈下、地震、温度変化等に
よって発生するクラック個所や、また、打ち継ぎ目に設
けられたシール材の劣化等により発生した隙間等から地
下水の漏水が発生し易い。この漏水は、雫状やはなはだ
し場合滝状となって通行者へ直接落下したり、電気機器
類に悪影響を及ぼす。
【0003】このため、従来よりクラック個所にコーキ
ング材等を充填しこれらのクラックや隙間を補修するこ
とも行われているが、このような補修では、補修を施し
た他の部分からの漏水が新たに発生するなど完全な漏水
防止は困難である。
ング材等を充填しこれらのクラックや隙間を補修するこ
とも行われているが、このような補修では、補修を施し
た他の部分からの漏水が新たに発生するなど完全な漏水
防止は困難である。
【0004】そこで近年、クラック個所から発生した漏
水を落下させることなく集水し、路側体等に設けられた
側溝まで導く、いわゆる導水樋が用いられている。
水を落下させることなく集水し、路側体等に設けられた
側溝まで導く、いわゆる導水樋が用いられている。
【0005】例えば、このような導水樋として、特開昭
58−50300号公報、特開平2−132300号公
報、実開平3−40400号公報、実開平4−7310
0号公報等に各種構造のものが提案されている。
58−50300号公報、特開平2−132300号公
報、実開平3−40400号公報、実開平4−7310
0号公報等に各種構造のものが提案されている。
【0006】図5は実開平3−40400号公報に開示
された導水樋の使用状態を示す正面断面図で、Sはコン
クリート壁面、Cはクラック、51は漏水部に対して充
分な巾を有しコンクリート構造体の壁面に沿う形状とし
た樋本体、52は樋本体51の長手方向に沿って壁面側
に設けられたシール材、53は樋本体51を壁面に固定
するためのアンカーボルトである。
された導水樋の使用状態を示す正面断面図で、Sはコン
クリート壁面、Cはクラック、51は漏水部に対して充
分な巾を有しコンクリート構造体の壁面に沿う形状とし
た樋本体、52は樋本体51の長手方向に沿って壁面側
に設けられたシール材、53は樋本体51を壁面に固定
するためのアンカーボルトである。
【0007】施工にあたっては、コンクリート構造体の
クラックCに沿って樋本体51を配置し、アンカーボル
ト53によって、シール材52がコンクリート壁面Sに
密着するように取り付ける。これによって、コンクリー
ト壁面Sと樋本体51及びシール材52によって導水用
の空間が形成され、壁面Sと樋本体51の間から漏水さ
せることなく所定位置まで導水することが可能となる。
クラックCに沿って樋本体51を配置し、アンカーボル
ト53によって、シール材52がコンクリート壁面Sに
密着するように取り付ける。これによって、コンクリー
ト壁面Sと樋本体51及びシール材52によって導水用
の空間が形成され、壁面Sと樋本体51の間から漏水さ
せることなく所定位置まで導水することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造であると、樋本体51からの漏水は防止できるもの
の、アンカーボルト53の頭部がむき出し状態であるた
め、アンカーボルト53を伝い滲みだした水が、ボルト
53の頭部に集まり、ここで水滴となりやすい。また、
アンカーボルト53が樋本体から突出しているため、通
行者や樋を洗浄する際に支障をきたすという問題もあ
る。このような水滴の落下は、特に寒冷地では冬期路盤
凍結やつらら発生の問題を引き起こす結果となる。
構造であると、樋本体51からの漏水は防止できるもの
の、アンカーボルト53の頭部がむき出し状態であるた
め、アンカーボルト53を伝い滲みだした水が、ボルト
53の頭部に集まり、ここで水滴となりやすい。また、
アンカーボルト53が樋本体から突出しているため、通
行者や樋を洗浄する際に支障をきたすという問題もあ
る。このような水滴の落下は、特に寒冷地では冬期路盤
凍結やつらら発生の問題を引き起こす結果となる。
【0009】本発明は、従来の導水樋における上記問題
点を解消するもので、固定用のボルトを含む導水樋全体
からの水滴の落下を防止し、かかる導水樋の信頼性をさ
らに高めることを目的とする。
点を解消するもので、固定用のボルトを含む導水樋全体
からの水滴の落下を防止し、かかる導水樋の信頼性をさ
らに高めることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の導水樋は、上記
目的を達成するために、トンネルなどのコンクリート構
造体表面との間に導水用空間を形成する樋本体と、同樋
本体を前記構造体に固定するアンカーを有する固定具
と、同アンカーを外部から覆う水滴落下防止用のアンカ
ーカバーとを備えたことを特徴とする。
目的を達成するために、トンネルなどのコンクリート構
造体表面との間に導水用空間を形成する樋本体と、同樋
本体を前記構造体に固定するアンカーを有する固定具
と、同アンカーを外部から覆う水滴落下防止用のアンカ
ーカバーとを備えたことを特徴とする。
【0011】このような構造によって、クラックから発
生する水滴の落下を防止することができるばかりでな
く、従来のようにボルトから落下していた水滴をもほぼ
完全に防ぐことが可能となり、かかる導水樋の信頼性を
さらに高めることができる。
生する水滴の落下を防止することができるばかりでな
く、従来のようにボルトから落下していた水滴をもほぼ
完全に防ぐことが可能となり、かかる導水樋の信頼性を
さらに高めることができる。
【0012】本発明の導水樋は、特に漏水の原因となる
クラックが発生しやすいコンクリート構造物のトンネル
やカルバートボックスに効果的に用いることができる
が、これに限定されず、例えば、地下構造物の施工ジョ
イント部の漏水にも導水用として用いることができる。
クラックが発生しやすいコンクリート構造物のトンネル
やカルバートボックスに効果的に用いることができる
が、これに限定されず、例えば、地下構造物の施工ジョ
イント部の漏水にも導水用として用いることができる。
【0013】また、樋本体の材質としては、ステンレス
や硬質樹脂やゴム製品を用いることができるが、特に施
工性、防災上の点からは難燃性の硬質樹脂が望ましい。
や硬質樹脂やゴム製品を用いることができるが、特に施
工性、防災上の点からは難燃性の硬質樹脂が望ましい。
【0014】さらに、樋本体を構造体に固定する固定具
として、樋本体の端部を係合するベースプレートを備え
ることができる。これによって、樋本体を固定具との係
合によって取り付けることが可能となり、大きな部材で
ある樋本体の構造体表面への取り付けが容易となるばか
りでなく、樋本体及び固定具のいずれかが破損した場合
にもいずれかの交換によりこれに対処することができ
る。
として、樋本体の端部を係合するベースプレートを備え
ることができる。これによって、樋本体を固定具との係
合によって取り付けることが可能となり、大きな部材で
ある樋本体の構造体表面への取り付けが容易となるばか
りでなく、樋本体及び固定具のいずれかが破損した場合
にもいずれかの交換によりこれに対処することができ
る。
【0015】このベースプレートに、横方向に突出した
係合片を有する係合突起を形成し、前記アンカーカバー
にベースプレートの係合片と係合する係合爪を有する係
合突起を形成することにより、これら係合片及び係合爪
の機械的嵌合によりアンカーカバーを固定具に装着する
ことができる。
係合片を有する係合突起を形成し、前記アンカーカバー
にベースプレートの係合片と係合する係合爪を有する係
合突起を形成することにより、これら係合片及び係合爪
の機械的嵌合によりアンカーカバーを固定具に装着する
ことができる。
【0016】ベースプレートには構造体表面と水密状に
密着させるための凸型のシール材を備えることができ
る。このシール材の材質としては、水密性を保持可能で
あれば従来のシール材と同様の発泡ポリエチレンやゴム
スポンジを用いることができるが、特にコンクリート壁
面に強い力で圧着させることができる点からは、耐久性
に優れたポリエチレンと合成ゴムの発泡体が望ましい。
また、シール材の表面を凸型とすることによって、従来
のものに比べ、特にコンクリート壁面の凹凸部がより確
実に密着させることができる。
密着させるための凸型のシール材を備えることができ
る。このシール材の材質としては、水密性を保持可能で
あれば従来のシール材と同様の発泡ポリエチレンやゴム
スポンジを用いることができるが、特にコンクリート壁
面に強い力で圧着させることができる点からは、耐久性
に優れたポリエチレンと合成ゴムの発泡体が望ましい。
また、シール材の表面を凸型とすることによって、従来
のものに比べ、特にコンクリート壁面の凹凸部がより確
実に密着させることができる。
【0017】また、アンカーカバーを物の飛来、接触や
火災などに対し、耐衝撃性で難燃性に優れた硬質樹脂製
とし、かつその表面に合成ゴムや塩化ビニール、ウレタ
ンなどからなる衝撃吸収用の軟質樹脂層を形成すること
ができる。このような構造によって、アンカーカバー全
体は必要な強度及び漏水防止効果を維持しつつ、且つ、
車両の通行に伴って発生する飛散物、接触等の衝突によ
っても割れが生じない衝撃強度に優れたものとなる。
火災などに対し、耐衝撃性で難燃性に優れた硬質樹脂製
とし、かつその表面に合成ゴムや塩化ビニール、ウレタ
ンなどからなる衝撃吸収用の軟質樹脂層を形成すること
ができる。このような構造によって、アンカーカバー全
体は必要な強度及び漏水防止効果を維持しつつ、且つ、
車両の通行に伴って発生する飛散物、接触等の衝突によ
っても割れが生じない衝撃強度に優れたものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の導水樋を図面を参
照して詳細に説明する。図1は樋本体の正面図、図2は
樋本体を構造物に固定する固定具の正面図である。
照して詳細に説明する。図1は樋本体の正面図、図2は
樋本体を構造物に固定する固定具の正面図である。
【0019】本実施の形態の導水樋は、トンネルなどの
コンクリート構造体表面との間に導水用空間を形成する
樋本体10、この樋本体10を構造体に固定するアンカ
ー15を備えた固定具11、及び、アンカー15を外部
から覆う水滴落下防止用のアンカーカバー12によって
構成される。
コンクリート構造体表面との間に導水用空間を形成する
樋本体10、この樋本体10を構造体に固定するアンカ
ー15を備えた固定具11、及び、アンカー15を外部
から覆う水滴落下防止用のアンカーカバー12によって
構成される。
【0020】樋本体10は硬質樹脂製で、クラック部分
を覆う巾を有する平坦部10aと、平坦部10a両側を
折り曲げて形成した屈曲部10bとからなる。屈曲部1
0bは固定具11に着脱自在に装着するためのもので、
平坦部10aからほぼ直角方向に折り曲げられている。
18は屈曲部10bの外側に接着剤で取り付けられた断
面円形の押えゴムで、その表面には、後述するベースプ
レート16の係合片に充分抵抗させ脱落しないようにす
る目的で長手方向に溝が形成されている。
を覆う巾を有する平坦部10aと、平坦部10a両側を
折り曲げて形成した屈曲部10bとからなる。屈曲部1
0bは固定具11に着脱自在に装着するためのもので、
平坦部10aからほぼ直角方向に折り曲げられている。
18は屈曲部10bの外側に接着剤で取り付けられた断
面円形の押えゴムで、その表面には、後述するベースプ
レート16の係合片に充分抵抗させ脱落しないようにす
る目的で長手方向に溝が形成されている。
【0021】固定具11は、アンカー15及び硬質プラ
スチック製のベースプレート16からなり、ベースプレ
ート16の両端には端片16aが形成され、その内側に
は、端片16aと同じ方向に、先端に鈎型の係合片16
cを有する係合突起16bが形成されている。
スチック製のベースプレート16からなり、ベースプレ
ート16の両端には端片16aが形成され、その内側に
は、端片16aと同じ方向に、先端に鈎型の係合片16
cを有する係合突起16bが形成されている。
【0022】アンカー15は、後端外周に雌ねじを形成
し先端が構造物内で開いて構造物に固定されるアンカー
ボルト15a、このアンカーボルト15aに螺合される
ナット15c、及び、ナット15cとベースプレート1
6との間に、ベースプレート16を均等に固定する目的
で設けられるサドル15bによって構成される。
し先端が構造物内で開いて構造物に固定されるアンカー
ボルト15a、このアンカーボルト15aに螺合される
ナット15c、及び、ナット15cとベースプレート1
6との間に、ベースプレート16を均等に固定する目的
で設けられるサドル15bによって構成される。
【0023】17はベースプレート16の両端壁面側に
設けられた発泡樹脂製の凸型シール材で、このシール材
17が圧縮された状態で構造物壁面に密着することによ
り、この部分からの漏水を防止することができる。特
に、シール材17の表面を凸型とすることによって、従
来のものに比べ、特にコンクリート壁面とシール材17
が完全密着状態となる。
設けられた発泡樹脂製の凸型シール材で、このシール材
17が圧縮された状態で構造物壁面に密着することによ
り、この部分からの漏水を防止することができる。特
に、シール材17の表面を凸型とすることによって、従
来のものに比べ、特にコンクリート壁面とシール材17
が完全密着状態となる。
【0024】アンカーカバー12は、断面形状が船底形
をしたアンカーカバー本体12aに、ベースプレート1
6の係合片16cと係合する係合爪12bを有する係合
突起12cを形成している。このアンカーカバー12
を、ベースプレート16の下方から押し込むことによっ
て、ベースプレート16の係合片16cとアンカーカバ
ー12の係合爪12bとが機械的に嵌合し、アンカーカ
バー12を固定具11に装着することができる。
をしたアンカーカバー本体12aに、ベースプレート1
6の係合片16cと係合する係合爪12bを有する係合
突起12cを形成している。このアンカーカバー12
を、ベースプレート16の下方から押し込むことによっ
て、ベースプレート16の係合片16cとアンカーカバ
ー12の係合爪12bとが機械的に嵌合し、アンカーカ
バー12を固定具11に装着することができる。
【0025】このアンカーカバー12は、石などの飛
来、接触や火災などに対して耐衝撃性、難燃性に優れた
硬質樹脂製とし、かつアンカーカバー本体12aの表面
に衝撃吸収用の軟質樹脂層を12dを形成している。こ
のような構造によって、アンカーカバー12全体は必要
な強度及び漏水防止効果を維持しつつ、且つ、車両の通
行に伴って発生する飛散物、接触等の衝突によっても割
れが生じない衝撃強度に優れたものとなっている。
来、接触や火災などに対して耐衝撃性、難燃性に優れた
硬質樹脂製とし、かつアンカーカバー本体12aの表面
に衝撃吸収用の軟質樹脂層を12dを形成している。こ
のような構造によって、アンカーカバー12全体は必要
な強度及び漏水防止効果を維持しつつ、且つ、車両の通
行に伴って発生する飛散物、接触等の衝突によっても割
れが生じない衝撃強度に優れたものとなっている。
【0026】次いで、導水樋の使用状態を示す正面断面
図である図3、及び樋本体と固定具との接続状況を示す
図4を参照して、上記導水樋の施工手順について説明す
る。
図である図3、及び樋本体と固定具との接続状況を示す
図4を参照して、上記導水樋の施工手順について説明す
る。
【0027】第1手順 加工 ベースプレート16の両突起16bの中心に所定の
間隔でアンカーボルト用の孔を開ける。 ベースプレート16にシール材17を貼り付ける。 樋本体10の両屈曲部10bをベースプレート16
の端片16aと係合突起16bの間に装着させ、ベース
プレート16と樋本体10を一体とする。
間隔でアンカーボルト用の孔を開ける。 ベースプレート16にシール材17を貼り付ける。 樋本体10の両屈曲部10bをベースプレート16
の端片16aと係合突起16bの間に装着させ、ベース
プレート16と樋本体10を一体とする。
【0028】第2手順 準備 導水樋取り付け位置のコンクリート壁に付着する水
あか、遊離石灰などを除去し、壁面を平滑にする。 支障物の電線、照明具、保安機器などを移設または
撤去する。
あか、遊離石灰などを除去し、壁面を平滑にする。 支障物の電線、照明具、保安機器などを移設または
撤去する。
【0029】第3手順 アンカーボルト用孔の削孔 ベースプレート16と樋本体10が一体に加工され
たものを漏水個所に合わせ、樋本体10の位置、方向を
決定する。 ベースプレート16に開けたアンカーボルト用孔に
合わせて、コンクリートにボルト用孔を所定の深さに削
孔する。
たものを漏水個所に合わせ、樋本体10の位置、方向を
決定する。 ベースプレート16に開けたアンカーボルト用孔に
合わせて、コンクリートにボルト用孔を所定の深さに削
孔する。
【0030】第4手順 アンカーボルトの取り付け ナット15c、サドル15bをセットしたアンカー
15をベースプレート16のボルト用孔に合わせ、コン
クリートのボルト用孔にハンマーで叩き込み、アンカー
の機能を充分に発揮させるように定着する。 ナット15cを完全に締付け、ベースプレート16
をコンクリート壁面に定着させる。
15をベースプレート16のボルト用孔に合わせ、コン
クリートのボルト用孔にハンマーで叩き込み、アンカー
の機能を充分に発揮させるように定着する。 ナット15cを完全に締付け、ベースプレート16
をコンクリート壁面に定着させる。
【0031】第5手順 導水樋の仕上げ コンクリート壁面の凹部又は剥落箇所でベースプレ
ート16との間にできる隙間及び導水樋の継手部をシー
ル材で補修する。 アンカーカバー12をベースプレート16に完全に
嵌め込む。
ート16との間にできる隙間及び導水樋の継手部をシー
ル材で補修する。 アンカーカバー12をベースプレート16に完全に
嵌め込む。
【0032】これによって,図3に示す状態とすること
ができる。なお、クラック箇所が複数にわたる場合に
は、図3の右端に一部記載しているように、さらにこの
固定具11を利用して連続的に樋本体10を取り付ける
ことができる。
ができる。なお、クラック箇所が複数にわたる場合に
は、図3の右端に一部記載しているように、さらにこの
固定具11を利用して連続的に樋本体10を取り付ける
ことができる。
【0033】これによって、クラックCから発生する水
は、樋本体10とコンクリート壁面Sとの間に形成され
た空間内に封じられながら導水樋の長手方向に導かれ、
途中で水滴として落下することなく、排水溝に排水され
る。
は、樋本体10とコンクリート壁面Sとの間に形成され
た空間内に封じられながら導水樋の長手方向に導かれ、
途中で水滴として落下することなく、排水溝に排水され
る。
【0034】また、これに加え、アンカーボルト15a
がアンカーカバー12によって覆われているため、従来
のようにボルトから落下していた水滴をもほぼ完全に防
ぐことが可能となり、かかる導水樋の信頼性をさらに高
めることができる。
がアンカーカバー12によって覆われているため、従来
のようにボルトから落下していた水滴をもほぼ完全に防
ぐことが可能となり、かかる導水樋の信頼性をさらに高
めることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【0036】(1)樋本体を固定する固定具のアンカー
を外部から覆う水滴落下防止用のアンカーカバーを備え
たことによって、従来のようなアンカーからの水滴の落
下が確実に防止され、漏水防止効果をさらに高めると共
に、アンカーボルトの頭部が露出しないため、通行者に
対しても安全である。
を外部から覆う水滴落下防止用のアンカーカバーを備え
たことによって、従来のようなアンカーからの水滴の落
下が確実に防止され、漏水防止効果をさらに高めると共
に、アンカーボルトの頭部が露出しないため、通行者に
対しても安全である。
【0037】(2)樋本体を構造体に固定する固定具と
して、樋本体の端部を係合するベースプレートを備える
ことによって、樋本体を固定具との係合によって取り付
けることが可能となり、大きな部材である樋本体の構造
体表面への取り付けが容易となるばかりでなく、樋本体
及び固定具のいずれかが破損した場合にもいずれかを交
換することができる。
して、樋本体の端部を係合するベースプレートを備える
ことによって、樋本体を固定具との係合によって取り付
けることが可能となり、大きな部材である樋本体の構造
体表面への取り付けが容易となるばかりでなく、樋本体
及び固定具のいずれかが破損した場合にもいずれかを交
換することができる。
【0038】(3)ベースプレートに横方向に突出した
係合片を有する突起を形成し、アンカーカバーに係合片
と係合する係合爪を有する係合突起を形成することによ
り、これら係合片及び係合爪の機械的嵌合により簡単に
アンカーカバーを装着することができる。
係合片を有する突起を形成し、アンカーカバーに係合片
と係合する係合爪を有する係合突起を形成することによ
り、これら係合片及び係合爪の機械的嵌合により簡単に
アンカーカバーを装着することができる。
【0039】(4)構造体表面と導水樋とを水密状に密
着させるためのシール材を、凸型とすることによって、
形状に柔軟となり、これによって、平滑でない構造体表
面においても水密性を保持することができる。
着させるためのシール材を、凸型とすることによって、
形状に柔軟となり、これによって、平滑でない構造体表
面においても水密性を保持することができる。
【0040】(5)硬質樹脂製のアンカーカバー表面に
衝撃吸収用の軟質樹脂層を形成することによって、車両
の通行に伴って発生する飛散物、接触等の衝突によって
も割れが生じない衝撃強度に優れたものとなる。
衝撃吸収用の軟質樹脂層を形成することによって、車両
の通行に伴って発生する飛散物、接触等の衝突によって
も割れが生じない衝撃強度に優れたものとなる。
【図1】 樋本体の正面図である。
【図2】 固定具の正面図である。
【図3】 導水樋の使用状態を示す正面断面図である。
【図4】 樋本体と固定具との接続状況を示す正面図で
ある。
ある。
【図5】 従来の導水樋の使用状態を示す正面断面図で
ある。
ある。
10 樋本体 10a 平坦部 10b 屈曲部 11 固定具 12 アンカーカバー 12a カバー本体 12b 係合爪 12c 係合突起 12d 軟質塩化ビニル層(軟質樹脂層) 15 アンカー 15a アンカーボルト 15b サドル 15c ナット 16 ベースプレート 16a 端片 16b 係合突起 16c 係合片 17 シール材 18 押えゴム S コンクリート壁面 C クラック
Claims (4)
- 【請求項1】 構造体の表面に装着される漏水誘導用の
導水樋であって、 前記構造体表面との間に導水用空間を形成する樋本体
と、同樋本体を前記構造体に固定するアンカーを有する
固定具と、同アンカーを外部から覆う水滴落下防止用の
アンカーカバーとを備えたことを特徴とする導水樋。 - 【請求項2】 前記固定具に前記樋本体の端部を係合す
るベースプレートを備え、かつ同ベースプレートに前記
構造体表面と水密状に密着させる凸型のシール材を備え
た請求項1記載の導水樋。 - 【請求項3】 前記ベースプレートに横方向に突出した
係合片を有する係合突起を備えるとともに、前記アンカ
ーカバーに前記係合片と係合する係合爪を有する係合突
起を備えた請求項1、2記載の導水樋。 - 【請求項4】 前記アンカーカバーを硬質樹脂製とし、
かつその表面に衝撃吸収用の軟質樹脂層を形成した請求
項1〜3記載の導水樋。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9752996A JP2952191B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 導水樋 |
KR1019970009030A KR970065964A (ko) | 1996-03-26 | 1997-03-17 | 도수통 |
Applications Claiming Priority (1)
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