JPH061680Y2 - 漏水の導水装置 - Google Patents

漏水の導水装置

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JPH061680Y2
JPH061680Y2 JP1986100954U JP10095486U JPH061680Y2 JP H061680 Y2 JPH061680 Y2 JP H061680Y2 JP 1986100954 U JP1986100954 U JP 1986100954U JP 10095486 U JP10095486 U JP 10095486U JP H061680 Y2 JPH061680 Y2 JP H061680Y2
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法栄 内藤
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ニホン・ドレン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、漏水の導水装置に関する。
背景技術 コンクリート等によって構築されるトンネルや建築物に
おいては、コンクリートの打継部分や振動あるいは伸縮
によって壁面に入ったクラック箇所から水漏れが生ずる
ことが多々あり、交通障害や室内作業に不便の起こるこ
とがある。
従来は、壁体に溝を堀り込んで盲排水管を埋め込んだり
していたが、漏水の範囲は全く一様でないため、また広
範囲に漏水がある場合に簡単に処理することができなか
った。
本件出願人は実願昭60−5722で以下に述べるよう
な出願をしている。合成樹脂より成形される部材と、耐
衝撃性合成樹脂板と、薄鉄板とから構成され、地下構造
物のコンクリート打継部やクラック部分からの漏水箇所
にアンカーボルトによって取付けて、漏水を受け所定の
所まで導水する地下構造物の漏水用導水樋であって、前
記合成樹脂部材は軟質部材と硬質部材が同時に一体成形
されていることを特徴とする地下構造物の漏水用導水樋
である。
考案が解決しようとする問題点 前述の考案は、縦方向(鉛直方向)からの漏水に対して
実用的であるが、水平方向からの漏水を完全に処理する
ことができない。
本考案の目的は、作業性、耐久性に優れ、簡単な構造で
水平方向からの漏水を完全に受水し、所定の所まで導水
処理することを可能とした漏水の導水装置を提供するこ
とである。
問題点を解決するための手段 本考案は、(a)鉛直のコンクリート壁面10のクラッ
ク8よりも下方に配置され、横方向に細長く延びる合成
樹脂製導水樋1であって、 (a1)コンクリート壁面10に対向する取付壁14
と、 (a2)取付壁14の上端部から、前記壁面10から遠
去かる方向に突出する底12と、 (a3)底12の前記壁面10とは反対側の端部から立
上る立上り壁11と、 (a4)取付壁14の上端部から立上って形成され、立
上り壁11よりも低い仕切り壁13とを有し、 (a5)仕切り壁13の前記壁面10に対向する面に
は、液状突起16が形成される導水樋1と、 (b)前記壁面10と取付壁14との間に介在され、弾
力性を有する止水材4と、 (c)前記壁面10と波状突起16との間に介在される
コーキング剤3と、 (d)クラック8と仕切り壁13との間で前記壁面10
に形成されるスリット9に嵌込まれた上端部を有し、仕
切り壁13およびコーキング剤3とを覆い、下端部が底
12上に乗載される不織布2と、 (e)取付壁14を挿通して前記壁面10に固定するア
ンカーボルト5およびナット6の組合せと、 (f)立上り壁11の上端部に嵌まる下方に開放した第
1嵌合凹所61と、上方に開放した第2嵌合凹所62と
を有する軸直角断面がH字状の継手部材37と、 (g)カバー36であって、 (g1)継手部材37の第2嵌合凹所62に下端部35
aが嵌まり、上端部35bはクラック8よりも上方にあ
る立下り壁35と、 (g2)立下り壁35の上端部35bから前記壁面10
に向って延びる上壁34と、 (g3)上壁34の前記壁面10側の端部34aから前
記壁面10に沿って上方に延びる壁33とを有するカバ
ー36とを含むことを特徴とする漏水の導水装置であ
る。
作用 本考案に従えば、アンカーボルト5およびナット6の組
合せを用いて、合成樹脂製導水樋1を鉛直のコンクリー
ト壁面10に固定することによって、クラック8からの
漏水が、導水樋1の底12に流れて導かれる。止水材4
とコーキング剤3とによって、導水樋1よりも下方に水
が漏れることを確実に防ぐことができる。
さらに本考案によれば、不織布を用いてわずかな水をそ
の不織布の毛細管現象によって導いて底12に水を流す
ことができ、したがってコンクリート壁面10に沿って
水が漏れて流れることをさらに一層確実にすることがで
きる。
さらに本考案によれば、H字状の継手部材37を用いて
導水樋1によって導くことができる水の量を増大するこ
とが可能である。
さらに本考案によれば、この継手部材37の上方にカバ
ー36を装着し、したがって導水樋1内に石および土な
どが入り込んでその導水樋1が詰ってしまうことを防ぐ
ことができ、水を円滑に流すことが可能である。
実施例 第1図は、本考案の基礎となる構成を示し、導水樋1を
コンクリート壁面10に取付けた断面図である。導水樋
1は立上り壁11、底12、仕切り壁13と取付壁14
とから成る合成樹脂製であり、アンカーボルト5とナッ
ト6との組合せによってコンクリート壁面10に固定さ
れている。取付壁14のコンクリート壁面10側先端に
は、突片15を設け、弾力性のある止水材4を充分把持
できるようにしている。止水材4は、コンクリート壁面
10が全くなめらかでなく凹凸があるため、弾力性があ
って、これらの不陸を吸収する機能を持つものであっ
て、たとえばスポンジやゴム等の緊密性部材である。コ
ーキング剤3は、仕切り壁13のコンクリート壁面10
側の先端に設けた液状突起16の部分に装着されること
により、仕切り壁13との剥離が防止されるとともに導
水樋1を定着させ、また、コンクリート壁面10との密
着止水効果を向上させている。コーキング剤3は急結セ
メント等てあってもよい。止水材4とコーキング剤3で
ほとんど止水は可能であるが、極少量のしみ出る漏水は
時に完全受水することができないことがある。そのため
にコンクリート壁面10にスリット9を導水樋1の長手
方向に切込んで形成し、接着剤により固定された不織布
2の毛細管現象により、この水を底12に滴らせること
によって受水が完全に果たされる。不織布2を使用する
のは、不織布2の毛細管現象を利用するとともに、コン
クリート壁面10にスリット9を加工する場合、スリッ
ト9が直線に加工しにくく不織布なら挿入しやすいから
である。導水樋1は水路になっているため底12は、取
付壁外方に向かって傾斜した構造になっている。以上の
ようにクラック8からの漏水と、スリット9より不織布
2を介しての漏水は、底12に滴り底12に沿って所定
の所に導水される。
第2図は第1図に示される構成の全体を示す図であり、
第3図は第2図の構成の受水部17の斜視図である。あ
る一定の長さの導水樋1が2組、継目20の反対側端部
をそれぞれ蓋21で閉じられ、底12に滴った漏水が継
目20方向へ流れるように、水平線に対し角度θの傾き
でそれぞれ固定されている。また導水樋1の継目20は
漏水が受水部17へ落ちるように間隙を設けて固定され
ている。継目20に流れてきた漏水は受水部17へ落
ち、接続管18を通り接続管18に嵌合した排水管19
により所定の所へ排水される。
第4図に一実施例の断面図を示す。前述の実施例に対応
する部分には同一の参照符を付す。本実施例は底12の
表面に塵土等の堆積を防ぐために、取付壁33、上壁3
4、立下り壁35から成るカバー36を導水樋1とはH
形継手部材37を介して固定し、コンクリート壁面10
にはアンカーボルト38とナット39により固定し、容
易に着脱が可能な構造としている。カバー36は市販の
合成樹脂板を熱加工し曲げたものであり、市販の合成樹
脂板を用いるため希望の高さが得られる。H形継手部材
37が嵌まる立上り壁11の先端には、立上り壁11の
表面とH形継手部材37の面とを面一にして美観を向上
するため切欠き40が設けてある。合成樹脂製導水樋1
は、鉛直コンクリート壁面10のクラック8よりも下方
に配置されており、横方向(第4図の紙面に垂直方向)
に細長く延びる。導水樋1の取付壁14は、鉛直のコン
クリート壁面10に対向する。底12は取付壁14の上
端部から、前記壁面10から遠去かる方向(第4図の右
方)に突出する。立上り壁11は、底12の前記壁面1
0とは反対側(第4図の右方)の端部から立上る。仕切
り壁13は、取付壁14の上端部から立上って形成さ
れ、立上り壁11よりも低い。仕切り壁13の前記壁面
10に対向する面には、波状突起16が形成される。
止水材4は、前記壁面10と取付壁14との間に介在さ
れ、弾力性を有する。コーキング剤3は前記壁面10と
波状突起16との間に介在される。
不織布2は、クラック8と仕切り壁13との間で前記壁
面10に形成されるスリット9に嵌込まれた上端部を有
する。この不織布2は、仕切り壁13およびコーキング
剤3とを覆う。不織布2の下端部は、底12上に乗載さ
れる。アンカーボルト5およびナット6の組合せは、取
付壁14を挿通して前記壁面10にその取付壁14を固
定する。
継手部材37は、立上り壁11の上端部に嵌まる下方に
開放した第1嵌合凹所61を有し、また上方に開放した
第2嵌合凹所62を有し、軸直角断面がH字状である。
カバー36の立下り壁35は、継手部材37の第2嵌合
凹所62に下端部35aが嵌まる。立下り壁35の上端
部35bはクラック8よりも上方にある。カバー36の
上壁34は、立下り壁35の上端部35bから前記壁面
10に向って延びる。カバー36の壁33は、上壁34
の前記壁面10側の端部34aから前記壁面10に沿っ
て上方に延びる。
第5図は寒冷地対策用のものを示した断面図である。前
述の実施例に対応する部分には同一の参照符を付す。立
上り壁11から底12の内面にかけて保温材43を取付
けて完全に密封して、外気と遮断し漏水の凍結を防止す
るようにしたものである。保温材43はスポンジ41の
内面に約1mm厚のビニールシート42を貼合せることに
よりスポンジ41に漏水が染み込まないようにしたもの
で、漏水はビニールシート42の表面を伝って所定の所
へ導水される。カバー36の上壁34から立下り壁35
の内面にかけても保温材43が取付けてあり、外気と遮
断するようになっている。保温材43は上下に別れてお
り掃除等のために着脱可能となっている。
第6図はアーチ形トンネル44における実施例の断面図
である。アーチ形トンネル44の円弧部45と基端部4
6との接続部47に導水樋1を取付ける。接続部47よ
り流れ出た漏水は導水樋1により所定の所まで導水さ
れ、排水される。
効果 以上のように本考案によれば、作業性、耐久性に優れ、
簡単な構造で水平方向からの漏水を完全に受水し、所定
の所まで導水処理することが可能になる。
特に本考案によれば、弾力性を有する止水材4の他に、
鉛直のコンクリート壁面10と波状突起16との間にコ
ーキング剤3を介在して漏水を確実に防ぐようにしたの
で、水の染み出しを防ぐことができる。
さらに本考案によれば、不織布2を用いてその毛細管現
象によってわずかな水を、底12に導くようにしたの
で、壁面10に沿って水が落下することを確実に防ぐこ
とができる。壁面10にスリット9がたとえ直線に形成
されなくても、その不織布2をスリット9に嵌込むこと
が容易であり、作業性が良好であるという優れた効果が
達成される。
アンカーボルト5およびナット6の組合せは、取付壁1
4に関連して設けられ、したがって導水樋1の壁面10
への取付作業が容易である。
さらに本考案によれば、H字状の継手部材37を用いる
ことによって、多量の漏水を導くことができる。
さらに本考案によれば、カバー36を用いることによっ
て、導水樋1の底12上に石および土などが落下してそ
の導水樋1が詰ってしまうことが防がれ、こうして長期
間にわたって導水樋1によって漏水を導くことができる
という優れた効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基礎となる構成を示す構造の断面図、
第2図は第1図に示される構成の全体の正面図、第3図
は第2図の構成の受水部17の斜視図、第4図は本考案
の一実施例の断面図、第5図は本考案の寒冷地対策用の
実施例の断面図、第6図は本考案のアーチ形トンネルに
おける実施例の簡略化した断面図である。 1…導水樋、3…コーキング剤、4…止水材、5…アン
カーボルト、6…ナット、8…クラック、10…コンク
リート壁面、11…立上り壁、12…底、13…仕切り
壁、14…取付壁、17…受水部、21…蓋、33…取
付蓋、34…上壁、35…立上り壁、36…カバー、3
7…H形継手部材、43…保温材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)鉛直のコンクリート壁面10のクラ
    ック8よりも下方に配置され、横方向に細長く延びる合
    成樹脂製導水樋1であって、 (a1)コンクリート壁面10に対向する取付壁14
    と、 (a2)取付壁14の上端部から、前記壁面10から遠
    去かる方向に突出する底12と、 (a3)底12の前記壁面10とは反対側の端部から立
    上る立上り壁11と、 (a4)取付壁14の上端部から立上って形成され、立
    上り壁11よりも低い仕切り壁13とを有し、 (a5)仕切り壁13の前記壁面10に対向する面に
    は、液状突起16が形成される導水樋1と、 (b)前記壁面10と取付壁14との間に介在され、弾
    力性を有する止水材4と、 (c)前記壁面10と波状突起16との間に介在される
    コーキング剤3と、 (d)クラック8と仕切り壁13との間で前記壁面10
    に形成されるスリット9に嵌込まれた上端部を有し、仕
    切り壁13およびコーキング剤3とを覆い、下端部が底
    12上に乗載される不織布2と、 (e)取付壁14を挿通して前記壁面10に固定するア
    ンカーボルト5およびナット6の組合せと、 (f)立上り壁11の上端部に嵌まる下方に開放した第
    1嵌合凹所61と、上方に開放した第2嵌合凹所62と
    を有する軸直角断面がH字状の継手部材37と、 (g)カバー36であって、 (g1)継手部材37の第2嵌合凹所62に下端部35
    aが嵌まり、上端部35bはクラック8よりも上方にあ
    る立下り壁35と、 (g2)立下り壁35の上端部35bから前記壁面10
    に向って延びる上壁34と、 (g3)上壁34の前記壁面10側の端部34aから前
    記壁面10に沿って上方に延びる壁33とを有するカバ
    ー36とを含むことを特徴とする漏水の導水装置。
JP1986100954U 1986-06-30 1986-06-30 漏水の導水装置 Expired - Lifetime JPH061680Y2 (ja)

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JPS639399U JPS639399U (ja) 1988-01-21
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JPS60500U (ja) * 1983-06-11 1985-01-05 山本 明雄 ずい道、地下道等の漏水部における導水装置

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JPS639399U (ja) 1988-01-21

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