JPH0536886Y2 - - Google Patents

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JPH0536886Y2
JPH0536886Y2 JP8912188U JP8912188U JPH0536886Y2 JP H0536886 Y2 JPH0536886 Y2 JP H0536886Y2 JP 8912188 U JP8912188 U JP 8912188U JP 8912188 U JP8912188 U JP 8912188U JP H0536886 Y2 JPH0536886 Y2 JP H0536886Y2
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roof
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heat insulating
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、家屋の屋根を断熱構造とするため
に、屋根野地板とその上に葺く屋根瓦との間に介
在使用される断熱下地材に関する。
〔従来の技術〕
従来、屋根を断熱構造とする場合、第7図イの
ように上下複数の屋根瓦Aに対応する発泡樹脂成
形体製の断熱下地材21を野地板Bの上面に接着
して敷設し、この断熱下地材上面の横溝22に瓦
桟Cを嵌め、該瓦桟を断熱下地材21を通して野
地板Bに釘打ちし、その上に屋根瓦A……を葺く
か、あるいは第7図ロのように野地板Bの全面に
シート状の断熱材23を接着固定し、同じくその
上から瓦桟Cを釘打ちして屋根瓦A……を葺いて
いた。
〔従来技術の問題点〕
しかし、第7図イ,ロのいずれの断熱構造も瓦
桟Cが軟弱な断熱下地材21、断熱材23に載つ
て、野地板Bからは浮いた状態で釘打ちされてい
るから、野地板Bに対する瓦桟Cの止着強度が十
分ではなく、強風下においては瓦飛散などのおそ
れがあるため、断熱下地材21、断熱材23の接
着止めが必要となり、補修時等におけるこれらの
差し替えが困難となつている。また屋根瓦Aの下
に入つた雨水が屋根勾配に沿つて流下排水される
時に、第7図イでは矢印aの部分で、第7図ロで
は矢印bの部分で雨水が堰き止められ、瓦桟Cの
腐蝕の原因となる問題があつた。
さらに第7図ロのものは、屋根瓦Aの葺き幅調
整のために上下段の屋根瓦相互の重なり量を可変
して葺くことができるが、第7図イのものではそ
れができず、施工上融通性に欠ける問題があつ
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
この考案は上記問題点に鑑み、瓦桟の止着強度
を十分なものにでき、従つて断熱下地材の接着に
よる敷設が不要となり、しかも屋根瓦の葺き幅調
整が簡易に行なえる、排水性のよい断熱下地材を
提供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するに至つた技術〕
即ち、この考案の断熱下地材は、屋根野地板と
その上に葺かれる屋根瓦裏面との間の空間に充填
可能な断面形状とされた発泡樹脂より成る成形体
の瓦葺き足方向の上方側端部が、偏平厚の差口と
されていると共に、下方側端部の裏面角部には、
内奥に瓦葺き幅調整用リブを有する前記差口嵌挿
用空所部が形成され、前記本体上面には前記差口
上面より本体下方側端部に至る連通した排水溝が
複数条形成され、前記差口には瓦桟止着用スペー
サの嵌着孔が前記排水溝の間に貫設されたことを
特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、この考案を実施例により説明する。
第1図は断熱下地材の一部破断上面斜視図、第
2図は断熱下地材の裏面斜視図、第3図は断熱下
地材の縦側面図である。
この考案の断熱下地材1は屋根野地板Bとその
上に葺かれる屋根瓦A裏面との空間S(第5図)
に充填可能な断面形状とされた発泡樹脂による成
形体とされ、屋根瓦一段分に相当する瓦葺き足方
向の長さと、上面に屋根瓦Aを横方向に複数枚並
べて葺くことができる程度の横幅を備えると共
に、その上下厚が瓦葺き足方向の下方側程漸増す
る形状とされている。
この断熱下地材1の瓦葺き足方向の上方側端部
には、上面を一定長さ切除した形で偏平厚の差口
2が形成され、この差口2の上面に生じる凹段部
3が瓦桟張設部とされる。この凹段部3は断面3
aによつて瓦桟Cの位置決めをする。また瓦葺き
足方向の下方側端部では裏面角部が切除され、上
下段の断熱下地材1,1接合のための差口挿嵌用
空所部4が形成される。この空所部4にはその内
奥部から入口側に向かい突出する瓦葺き幅調整用
リブ5……が横方向に多数並んで設けられ、下段
側の断熱下地材1の差口2を挿嵌して接合した
際、第5図に見られるように該差口2の先端がリ
ブ5……に接当することで上下段の断熱下地材
1,1の相対位置関係が決められ、かつ、一定の
瓦葺き幅が得られるようになつている。
また、後述するようにリブ5……の切断によつ
て瓦葺き幅が調整できるようにもなつている。
また、断熱下地材1の上面には瓦葺き足方向に
排水溝6……が多数条横にならんで条設されてい
る。これら排水溝6……は断熱下地材1の端面ま
で開設されているが、瓦桟張設用凹段部側(上流
側)では差口先端の手前で閉じられると共に、こ
の上流から下流に至る間の溝深さは第5図に示す
ように水の流れが下流に向かつて円滑に生じるよ
う連通された状態とされている。
さらに瓦桟張設用凹段部3では、該部に条設さ
れている排水溝6……を避けた位置に瓦桟止着用
スペーサ7の嵌着孔8が差口2に上下方向に貫設
される。このスペーサ7は第4図に示すような釘
孔9を備えた金属製又は硬質合成樹脂製とされた
剛性を有した駒片とされている。
〔作用〕
この考案の断熱下地材1は第5図のように下段
側の差口2を上段側の空所部4に挿嵌するように
して相互接合され、野地板Bの上面に敷設され
る。また、各断熱下地材1……のそれぞれの嵌着
孔8に瓦桟止着用スペーサ9を嵌め込んだ状態
で、その上に第6図のようなシールテープ10を
貼り、瓦桟Cを重ねて該瓦桟側から瓦桟止着用ス
ペーサ7の釘孔9を通して野地板Bに釘打11に
より固定され、その後屋根瓦A……を葺き上げて
いく。
従つて、瓦桟Cが発泡樹脂成形体である断熱下
地材1の上に載つていても、瓦桟釘打ち部分では
該瓦桟が金属体である瓦桟止着用スペーサ7に載
つて安定した野地板Bに支えられ、かつ、該スペ
ーサを通した釘11で該スペーサと共に強固に野
地板Bに固定されるから、この瓦桟C及びその上
の屋根瓦Aの止着力は十分なものとなる。同時に
断熱下地材1の固定力も強くなるので、該断熱下
地材を野地板Bに接着する必要がなくなる。
また、屋根瓦A……の下に流入した雨水は断熱
下地材1の上面の排水溝6……に導かれて流下す
ると共に、上下端の断熱下地材1,1同士の接合
部では差口2と空所部4との相互嵌合構造故に、
上段側断熱下地材1の排水溝6……から流下する
雨水がその直下で下段側断熱下地材1の排水溝6
……にそのまま流入するため、全体として円滑に
軒先に導かれ、上記接合部に溜まつたり、この接
合部から野地板B側へ漏れることがない。
なお瓦Aの葺き幅、つまり上下段の屋根瓦A,
Aの重なり量は、空所部4のリブ5……に差口2
が接当することで自動的に一定に決まつてくる
が、この瓦葺き幅を変更したい時は、その変更量
に応じて瓦葺き幅調整リブ5……を切除し、空所
部4に対する差口2の挿嵌量を調整することで簡
単に行なえる。そのためには例えば第2図の鎖線
12の位置で切除してリブ長さを調整したいとす
ると、墨糸を用いてこの鎖線相当位置でリブ5…
…にマーキングし、その部分に刃物を入れるよう
にすれば調整が容易である。
〔効果〕
この考案にかかる断熱下地材によれば、瓦桟を
瓦桟止着用スペーサにて屋根野地板上に支えた状
態で釘もしくはアンカープラグで留めつけること
ができ、瓦桟を直接野地板に接して留めつけるの
と同等の大きな止着力が得らる。
また、差口と空所部との嵌合部においては、瓦
葺き幅調整用リブの長さの切除によつて加減可能
であるから、相互嵌合量を変更して瓦葺き幅を調
整できる。
さらに上下段の断熱下地材同士をこれらの差口
と空所部との相互嵌合で接合することで、上段側
断熱下地材から流れ落ちた雨水が下段側断熱下地
材の排水溝にそのまま流入するので、漏れや溜ま
りが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の一部破断上面斜視
図、第2図は同じく裏面斜視図、第3図は同じく
縦断側面図、第4図は瓦桟止着用スペーサの斜視
図、第5図は実施例の使用状態を示す縦断側面
図、第6図は第5図要部の拡大図、第7図イ,ロ
は従来の断熱構造のそれぞれ縦断側面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 屋根野地板とその上に葺かれる屋根瓦裏面との
    間の空間に充填可能な断面形状とされた発泡樹脂
    より成る成形体の瓦葺き足方向の上方側端部が、
    偏平厚の差口とされていると共に、下方側端部の
    裏面角部には、内奥に瓦葺き幅調整用リブを有す
    る前記差口嵌挿用空所部が形成され、前記本体上
    面には前記差口上面より本体下方側端部に至る連
    通した排水溝が複数条形成され、前記差口には瓦
    桟止着用スペーサの嵌着孔が前記排水溝の間に貫
    設されたことを特徴とする断熱下地材。
JP8912188U 1988-07-05 1988-07-05 Expired - Lifetime JPH0536886Y2 (ja)

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JP8912188U JPH0536886Y2 (ja) 1988-07-05 1988-07-05

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JP8912188U JPH0536886Y2 (ja) 1988-07-05 1988-07-05

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Publication Number Publication Date
JPH0211925U JPH0211925U (ja) 1990-01-25
JPH0536886Y2 true JPH0536886Y2 (ja) 1993-09-17

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