JPH0925659A - 便器用洗浄装置 - Google Patents

便器用洗浄装置

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Publication number
JPH0925659A
JPH0925659A JP19714795A JP19714795A JPH0925659A JP H0925659 A JPH0925659 A JP H0925659A JP 19714795 A JP19714795 A JP 19714795A JP 19714795 A JP19714795 A JP 19714795A JP H0925659 A JPH0925659 A JP H0925659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
cleaning
gas
water
dioxide gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP19714795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Matsuyama
裕一 松山
Soji Nakatani
宗嗣 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP19714795A priority Critical patent/JPH0925659A/ja
Publication of JPH0925659A publication Critical patent/JPH0925659A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 でん部、いわゆるしり洗浄のための洗浄水と
して痔疾の治療、予防に有効な炭酸ガス含有洗浄水の供
給可能な便器用洗浄装置を提供する。 【構成】 洗浄水噴出ノズルを備えた便器装着用でん部
洗浄装置において、供給される洗浄用水にガス透過性中
空糸膜を介して炭酸ガスを溶解させる溶解器及び溶解器
に炭酸ガスを供給するガスボンベを備えてなる洗浄水供
給装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器で使用されるでん
部、いわゆるしり洗浄のための洗浄水として、炭酸ガス
含有洗浄水を供給する便器用洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭酸泉は、優れた血行促進効果を
奏することから、温泉療法として古くから利用されてい
る。炭酸泉の血行促進効果は、含有する炭酸ガスの末梢
血管拡張作用によると考えられている。また、炭酸ガス
の経皮進入により毛細血管床の増加及び拡張が起こり、
皮膚の血行を改善する。
【0003】肛門や直腸の静脈のうつ血により起こる痔
疾に関しても、血液循環を良好に保ち、患部を清潔にす
る上で、炭酸泉或いは炭酸泉同等物の利用が従来から考
えられている。例えば、実開平2−91542号公報に
は、炭酸ガスボンベを備え、洗浄水と炭酸ガスを混合し
ながら噴出させて洗浄する痔治療用便器、「診断と新
薬」Vol.23、No.5、P.1091には、錠剤
型の炭酸ガス入浴剤を浴槽に入れ、炭酸ガスを発生させ
て人工炭酸泉とした入浴法等が提案されている。
【0004】しかしながら、前記の痔治療用便器では、
洗浄水に炭酸ガスが十分に溶解されず、また、洗浄水中
に溶解せず気泡状となった炭酸ガスが空気中に放散され
るという難点もある。また、錠剤型炭酸ガス入浴剤は、
浴槽への投入後2時間程度で或いは追い炊きで浴槽水の
炭酸ガス濃度が低下するという難点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中空糸膜に
より高濃度の炭酸ガス含有洗浄水を効率よく簡便に得ら
ることに基づき、でん部、いわゆるしり洗浄のための洗
浄水として痔疾の治療、予防に有効な炭酸ガス含有洗浄
水の供給可能な便器用洗浄装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄水噴出ノ
ズルを備えた便器に装着して用いるでん部洗浄装置にお
いて、供給される洗浄用水にガス透過性中空糸膜を介し
て炭酸ガスを溶解させる溶解器及び溶解器に炭酸ガスを
供給するガスボンベを備えてなる洗浄水供給装置を設け
たことを特徴とする便器用洗浄装置にある。
【0007】図1は、本発明の便器用洗浄装置の例の構
成図である。1は洗浄水供給装置、2は温水貯槽、3は
炭酸ガス溶解器、4は炭酸ガスボンベ、5は給水管、6
は洗浄水噴出ノズルを示す。
【0008】本発明の便器用洗浄装置は、洗浄水噴出ノ
ズル6を備えた便器用でん部洗浄装置において、洗浄用
水に炭酸ガスを溶解させる炭酸ガス溶解器3及びこの溶
解器3に炭酸ガスを供給するガスボンベ4を備えてなる
洗浄水供給装置1を設けてあり、洗浄水供給装置1は、
炭酸ガス溶解器3において、温水貯槽2から供給される
洗浄用水に、ガス透過性中空糸膜を介し、炭酸ガスボン
ベ4から供給される炭酸ガスを溶解し、炭酸ガス含有水
を洗浄水として洗浄水噴出ノズル6へ供給する。供給さ
れた炭酸ガス含有水は、洗浄水噴出ノズル6から噴出さ
せる。
【0009】洗浄水供給装置1には、洗浄水の水温調節
具を備えることは、加温された洗浄水の使用により、洗
浄の際の快適さを得るうえからも好ましいことであり、
例えば水温をヒーター等で適宜調節可能な温水貯槽2を
備える。
【0010】図2は、本発明の洗浄装置を便器に装着し
た状態の例の全体図である。3は洗浄水供給装置、5は
給水管、6は洗浄水噴出ノズル、7は便器、8は便座を
示す。
【0011】図3は、本発明の洗浄装置における炭酸ガ
ス溶解器の例の概略断面図である。31はガス透過性中
空糸膜、32は供給水流入口、33は炭酸ガス流入口、
34は炭酸ガス含有水流出口、35はポッティング部を
示す。
【0012】図3の本発明の洗浄装置における炭酸ガス
溶解器3は、多数本のガス透過性中空糸膜31を、任意
の容器内にその端部を開放状態としてポッティング剤で
固定して収納し、供給水流入口32からの供給水に炭酸
ガス流入口33からの炭酸ガスをガス透過性中空糸膜3
1を介して溶解させ、炭酸ガスが溶解された炭酸ガス含
有水を、炭酸ガス含有水流出口34から流出する構造を
有する。
【0013】炭酸ガス溶解器3におけるガス透過性中空
糸膜は、気体が中空糸膜壁への溶解、拡散機構により透
過するガス透過層を有する中空糸膜であり、分子のクヌ
ッセン流れのように気体が中空糸膜壁中の微孔をガス状
で透過してしまうような孔を含まないものであればいか
なるものでもよい。中空糸膜の素材は、シリコーン系ポ
リマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミド、ポリスルフォン、フッ素系ポリマー、セル
ロース、ポリウレタン等のいずれであってもよい。
【0014】また、ガス透過性中空糸膜は、内経が50
〜1000μmであることが好ましく、内経が50μm
未満では、中空糸膜内を流れる水の抵抗が大きく、十分
な流出量が得られず、1000μmを超えると、ガス透
過効率の点から炭酸ガス溶解器のサイズが大となり、装
置がコンパクトにならない。
【0015】本発明においては、ガス透過性中空糸膜と
して、非多孔質のガス透過層を、多孔質層で挟んだ三層
構造の複合中空糸膜であるものが好ましく用いられ、か
かる三層構造の複合中空糸膜として、例えば、三菱レイ
ヨン(株)製三層複合中空糸膜MHFが用いられる。図
4は、炭酸ガス溶解器に使用するガス透過性中空糸膜の
三層構造の中空糸膜の例の模式斜視図であり、aは非多
孔質のガス透過層、bは多孔質層を示す。
【0016】炭酸ガスを供給するガスボンベ4は、コン
パクトで、容易に交換可能という点から、小型のもの、
好ましくは容量100CC以下のものを用い、炭酸ガス
溶解器3の接続部に容易に脱着可能なように取り付け
る。
【0017】
【実施例】本発明の洗浄装置の構成を実施例で具体的に
説明する。図1において、洗浄装置は、洗浄水供給装置
1と洗浄水噴出ノズル6から構成され、洗浄水供給装置
1には温水貯槽2、炭酸ガス溶解器3及びガスボンベ4
を備えるが、炭酸ガス溶解器3として、図3に示す構造
の中空糸膜を膜面積0.6m2とした炭酸ガス溶解用中
空糸膜モジュールを用いた。中空糸膜モジュールに用い
たガス透過性中空糸膜は、内径200μmの三層構造の
複合中空糸膜で、中間層が厚さ0.5μmのポリウレタ
ン非多孔質ガス透過層、内層と外層がそれぞれ厚さ20
μmのポリエチレン多孔質層からなる。また、ガスボン
ベ4には、炭酸ガス100cc入りのボンベを用いた。
【0018】給水された洗浄用水を、温水貯槽2にて4
0℃に加温し、流量0.6リットル/minで炭酸ガス
溶解モジュールに供給し、同時にガスボンベ4より圧力
1kgf/cm2に調整した炭酸ガスを、流量を変えて
炭酸ガス溶解モジュールに供給した。炭酸ガス溶解モジ
ュールからの流出水の炭酸ガス濃度を東亜電波工業社製
イオンメーターIM400炭酸ガス電極CE−235で
測定したところ、流出水の炭酸ガス濃度は、炭酸ガス流
量が1.2リットル/minで550ppm、1.5リ
ットル/minで750ppmであった。従い、この洗
浄水供給装置1から供給され洗浄水噴出ノズル6から噴
出する洗浄水は、高濃度の炭酸ガスを含有するものであ
った。
【0019】
【発明の効果】本発明の便器用洗浄装置は、便器に装着
され、機能的かつコンパクトな装置により、洗浄用水に
炭酸ガスを効率よく溶解させ、高濃度の炭酸ガス含有洗
浄水を供給することができ、便器使用後にノズルからの
炭酸ガス含有水の噴出によりでん部の洗浄を効率よく行
うことができ、また、独立に用いて、肛門部への炭酸ガ
ス含有水の噴出により、苦痛を伴うことなく、手軽に痔
疾等を予防する或いは症状を軽減するのに有効なるもの
である。なお、本発明の洗浄装置は、ビデ洗浄において
も、適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便器用洗浄装置の例の構成図である。
【図2】図2は、本発明の洗浄装置を便器に装着した状
態の例の全体図である。
【図3】本発明の洗浄装置における炭酸ガス溶解器の例
の概略断面図である。
【図4】炭酸ガス溶解器に使用するガス透過性中空糸膜
の三層構造の中空糸膜の例の模式斜視図である。
【符号の説明】
1 洗浄水供給装置 2 温水貯槽 3 炭酸ガス溶解器 4 炭酸ガスボンベ 5 給水管 6 洗浄水噴出ノズル 7 便器 8 便座 31 ガス透過性中空糸膜 32 供給水流入口 33 炭酸ガス流入口 34 炭酸ガス含有水流出口 35 ポッティング部 a 非多孔質のガス透過層 b 多孔質層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水噴出ノズルを備えた便器に装着し
    て用いるでん部洗浄装置において、供給される洗浄用水
    にガス透過性中空糸膜を介して炭酸ガスを溶解させる溶
    解器、及び溶解器に炭酸ガスを供給するガスボンベを備
    えてなる洗浄水供給装置を設けたことを特徴とする便器
    用洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄水の水温調節具を備えた請求項1記
    載の便器用洗浄装置。
JP19714795A 1995-07-11 1995-07-11 便器用洗浄装置 Pending JPH0925659A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19714795A JPH0925659A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 便器用洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP19714795A JPH0925659A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 便器用洗浄装置

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JPH0925659A true JPH0925659A (ja) 1997-01-28

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ID=16369548

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JP19714795A Pending JPH0925659A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 便器用洗浄装置

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JP (1) JPH0925659A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4536204B2 (ja) * 1999-04-28 2010-09-01 三菱レイヨン株式会社 携帯用炭酸水洗浄器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4536204B2 (ja) * 1999-04-28 2010-09-01 三菱レイヨン株式会社 携帯用炭酸水洗浄器

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