JP3154634B2 - 循環型炭酸泉の製造装置 - Google Patents
循環型炭酸泉の製造装置Info
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Description
酸泉を家庭等で容易に得るための炭酸泉の製造装置に関
する。
ら、古くから温泉を利用する浴場等で用いられている。
炭酸泉の保温作用は、基本的に、含有炭酸ガスの末梢血
管拡張作用により身体環境が改善されるためと考えられ
る。また炭酸ガスの経皮進入によって、毛細血管床の増
加及び拡張が起こり、皮膚の血行を改善する。
療に効果があるとされている。このように炭酸泉が優れ
た効能を持つことから、これを人工的に調合する試みが
行われてきた。例えば浴槽内に炭酸ガスを気泡の形で送
り込む方法、炭酸塩と酸とを作用させる化学的方法、タ
ンクに温水と炭酸ガスとを一定期間加圧封入する方法等
により炭酸温水を得ていた。
空糸半透膜を通じて炭酸ガスを供給し、水に吸収させる
方法が提案されている。
水の生成方法では、簡単に家庭の浴槽で利用できる装置
がなく、化学的方法では、炭酸ガス濃度を300ppm
にするには、多量の薬品を投入しなければならず、高濃
度の炭酸泉を家庭の浴内で製造できる装置が望まれてい
た。
家庭で製造することができる装置を提供することにあ
る。
に炭酸ガスを溶解する溶解器と、炭酸ガスを供給するガ
スボンベと、使用の際に浴槽中に浸漬して浴槽のお湯を
汲み上げ溶解器へ導く水中ポンプと、溶解器への炭酸ガ
ス供給量を調節するガス供給量調整手段とを有してな
り、溶解器内には中空糸膜が配設され、溶解器内へ導入
された温水は、その中空部に炭酸ガスが供給された中空
糸膜と接触した後浴槽に給湯するための導出管へ至るよ
う構成されてなる循環型炭酸泉の製造装置であって、該
中空糸膜が、薄膜状の非多孔質ガス透過層の両側を多孔
質層で挟み込んだ三層構造の複合中空糸膜であることを
特徴とする循環型炭酸泉の製造装置である。
する。
ある。浴槽に浸漬した水中ポンプ1によって浴槽から温
水を吸引し、フィルター2を経て温水を溶解器3へ導
く。また、炭酸ガスボンベ4からガス供給量調節手段と
しての減圧弁5を経て炭酸ガスを溶解器3の炭酸ガス導
入口7へ供給する。炭酸ガスは、溶解器内で中空糸膜の
中空部へ導かれ、ここで中空糸膜の外表面を流れる温水
と中空糸膜の膜面を介して接触して温水中に溶解し、温
水は炭酸泉となり、炭酸泉導出管8から浴槽へ戻され
る。
上流に配設され、温水中に混入しているゴミなどをトラ
ップし中空糸膜の膜面が閉塞するのを防ぐために配設さ
れ、金属製の金網、焼結材や、プラスチック製の不織
布、多孔質体が使用できる。孔径は小さい方がよいが、
あまり小さ過ぎると抵抗が増大するため、数十μmから
数百μmの間が好ましい。
のが採用できるが、本実施例では単に減圧弁をガス供給
量調節手段として用いた。開閉弁11は、温水の循環が
なされていないとき(お湯の汲み上げ停止時)、ガスボ
ンベから溶解器への炭酸ガスの供給を阻止するものであ
り、水中ポンプを停止しても中空糸膜が加圧されたまま
になるの防止する安全弁の役割を果す。本実施例では、
溶解器の入水側にセンサー12を配設し、温水が循環し
ているときは、開閉弁11を開の状態に保持し、循環が
止められたときに閉とされる構成とした。
きるためには2kgから5kg程度のものが好ましい。
なお、図において6はドレイン抜き、9は炭酸ガス配管
を表わす。
が一体となった形をとり、コンパクトでかつ持ち運びが
できる重量になっている。水中ポンプを浴槽内に浸漬
し、プラグ10を外部電源に接続して水中ポンプを作動
させると、炭酸ガスの供給が自動的に始まって炭酸泉導
出管から炭酸泉が流出し、浴槽の温水を簡便に炭酸泉に
できる。
一例を示す模式断面図である。
ず最初に炭酸ガス溶解器本体を構成する管体22内の先
端が遮断された内部多孔管23内へ導かれる。多孔管の
周りには、中空糸膜24が多孔管と同軸方向に配列さ
れ、その両端が開口状態を保ってポッティング剤25で
固定されており、その外周は外部多孔管29により覆わ
れている。中空糸膜の中空部は、炭酸ガス導入口26お
よびドレイン抜き27に連通し、温水の流路とは液密に
遮断されている。多孔管の孔から流れ出した温水は、そ
の中空部に炭酸ガス導入口26より供給された炭酸ガス
が流れる中空糸膜の表面を横切って管体の外周へ向け放
射状に流れ、中空糸膜表面と接触する際に、炭酸ガスが
温水に溶解される。この溶解器では、溶解器内へ供給さ
れた温水が中空糸膜と均一に接触するので、溶解器内へ
供給された温水への炭酸ガスの溶解効率が高まり、高濃
度の炭酸泉が得られる。外部多孔管29を通過した炭酸
泉は炭酸泉導出口28より取り出される。
しては、ガス透過性に優れるものであれば各種のものが
用いられる。特に好ましい中空糸膜は、薄膜状の非多孔
質ガス透過層の両側を多孔質層で挟み込んだ三層構造の
複合中空糸膜であり、例えば三菱レイヨン(株)製三層
複合中空糸膜(MHF)が挙げられる。図3はこのよう
な複合中空糸膜の一例を示す模式図であり、31は非多
孔質層、32は多孔質層である。
基質への溶解・拡散機構により透過する膜であり、分子
がクヌッセン流れのように気体がガス状で透過できる孔
を実質的に含まないものであればいかなるものでも良
い。
力でガスが気泡として放出されることなくガスを供給、
溶解でき、効率よい溶解ができると共に任意の濃度に制
御性良く簡便に溶解できる。また、膜を介して水または
水溶液がガス供給側へ逆流するようなこともない。
系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、ポリイミド系、ポリスルフォン系、セルロース系、
ポリウレタン系等が好ましいものとして挙げられる。
m以下が望ましい。50μm未満では中空糸膜内を流れ
る炭酸ガスの流路抵抗が大きく、十分な炭酸ガスの供給
が行えない。また、1000μmを超えると、溶解器の
サイズが大きくなり、コンパクトにならない。
る。 実施例1 図1に示した装置で炭酸泉を製造した。溶解器は図2の
構造を有するもので、内蔵される中空糸膜は三層構造を
有し、内径が200μm、内層と外層は厚みがそれぞれ
20μmのポリエチレン多孔質膜、中間層は厚みが0.
5μmのセグメント化ポリウレタン非多孔質膜からなる
ものであり、有効総膜面積は1.8m2である。炭酸ガ
スボンベは2kgのものを使用し、フィルターには10
0メッシュの不織布を使用した。水中ポンプは、消費電
力150W、吐出量37リットル/min、吐出圧10
mHのものを使用した。
inで供給した。同時に炭酸ガスボンベより、炭酸ガス
の圧力を調整して流量を調整した炭酸ガスを供給した。
その結果、炭酸ガス流量が4リットル/minのときは
500ppm、3リットル/minのときは380pp
mの濃度の炭酸泉が得られた。なお、炭酸ガス濃度は、
東亜電波工業製のイオンメーターIM40S炭酸ガス電
極CE−235で測定した。
槽に本装置の水中ポンプを浸漬してポンプを作動させる
という簡単な操作で炭酸ガスを温水に効率的に溶解で
き、家庭で高濃度の炭酸泉を得ることができる。また、
本発明の装置はコンパクトに構成されているので、手軽
に運搬できる。
である。
示す断面斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 温水に炭酸ガスを溶解する溶解器と、炭
酸ガスを供給するガスボンベと、使用の際に浴槽中に浸
漬して浴槽のお湯を汲み上げ溶解器へ導く水中ポンプ
と、溶解器への炭酸ガス供給量を調節するガス供給量調
整手段とを有してなり、溶解器内には中空糸膜が配設さ
れ、溶解器内へ導入された温水は、その中空部に炭酸ガ
スが供給された中空糸膜と接触した後浴槽に給湯するた
めの導出管へ至るよう構成されてなる循環型炭酸泉の製
造装置であって、該中空糸膜が、薄膜状の非多孔質ガス
透過層の両側を多孔質層で挟み込んだ三層構造の複合中
空糸膜であることを特徴とする循環型炭酸泉の製造装
置。 - 【請求項2】 溶解器への温水の循環がなされていない
とき、ガスボンベから溶解器への炭酸ガスの供給を阻止
する開閉弁が配設されている請求項1記載の製造装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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1995
- 1995-02-14 JP JP02500595A patent/JP3154634B2/ja not_active Expired - Lifetime
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