JPH09255680A - スピロトリプロスタチン、その製造法、細胞周期阻害剤および抗腫瘍剤 - Google Patents

スピロトリプロスタチン、その製造法、細胞周期阻害剤および抗腫瘍剤

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JPH09255680A
JPH09255680A JP7007196A JP7007196A JPH09255680A JP H09255680 A JPH09255680 A JP H09255680A JP 7007196 A JP7007196 A JP 7007196A JP 7007196 A JP7007196 A JP 7007196A JP H09255680 A JPH09255680 A JP H09255680A
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JP
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spirotryprostatin
cell cycle
antitumor
medium
antitumor agent
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JP7007196A
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Hiroyuki Osada
裕之 長田
Shiyouhin Sai
承彬 崔
Hideaki Kakeya
秀昭 掛谷
Kiyoshi Isono
清 磯野
Fumio Yamashita
富美男 山下
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞周期阻害活性、抗腫瘍活性を有する新規
物質、その製造方法、それを有効成分とする細胞周期阻
害剤および抗腫瘍剤を提供すること。 【解決手段】 アスペルギルス・フミガタスBM939 株が
生産する、下記式(I)で表されるスピロトリプロスタ
チン、同株を用いたその製造方法、それを有効成分とす
る細胞周期阻害剤および抗腫瘍剤。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規物質スピロト
リプロスタチン、その製造方法、それを有効成分とする
細胞周期阻害剤および抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】人体を構成する細胞は、生体の恒常性を
維持するためにその増殖と分化が厳しく制御されてい
る。細胞は、M期・G1期・S期・G2期という一連の
過程からなる細胞周期を回転することにより分裂、増殖
する。この細胞周期の制御機構に異常が生じると恒常性
に乱れが生じ、癌や免疫疾患になる可能性が高まる。最
近では、細胞周期の調節機構が分子レベルで解明されつ
つあり、細胞周期を調節する物質には抗腫瘍剤や免疫抑
制剤の可能性が示されつつある。これらの用途のための
従来の薬剤には毒性や副作用などの面で問題があり、こ
れらの用途に適する新規化合物の開発が要望されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、細胞周期阻
害活性、抗腫瘍活性を有する新規物質、その製造方法、
それを有効成分とする細胞周期阻害剤および抗腫瘍剤の
提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題の解
決のために鋭意検討した結果、静岡県大井川沖の海底か
ら採取した土壌から分離された、アスペルギルス属に属
するカビBM939 株が細胞周期阻害活性および抗腫瘍活性
を有する物質を生産することを見い出し、本発明を完成
するに至った。本発明は、以下の式(I)で表される新
規物質スピロトリプロスタチンを提供するものである。
【0005】
【化2】 本発明のスピロトリプロスタチンは、アスペルギルス属
に属する、スピロトリプロスタチン生産菌を培地に培養
し、スピロトリプロスタチンを生成蓄積せしめ、これを
採取することにより製造することができる。本発明で使
用するスピロトリプロスタチン生産菌の好ましい例とし
ては、アスペルギルス・フミガタスBM939 株が挙げられ
る。本発明はさらに、新規物質スピロトリプロスタチン
を有効成分とする細胞周期阻害剤およびスピロトリプロ
スタチンを有効成分とする抗腫瘍剤を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の物質スピロトリプロスタチンを生産す
る、アスペルギルス属に属する菌の代表例としてはアス
ペルギルス・フミガタスが挙げられ、その具体的な例と
してはBM939 株が挙げられる。BM939 株は以下の菌学的
性質を有する。 (1)各種培地上での生育形態 培養はすべて25℃で行い、寒天平板培地上での生育形成
を記載した。 (1-1) CYA 寒天培地 生育は良好であり、25℃、7日間の培養でコロニーの直
径は65mmである。コロニーはビロード状に生育して多く
の分生子を形成し、分生子は青緑色である。コロニの裏
面は淡黄色である。 (1-2) CY20S 寒天培地 生育は中程度であり、25℃、7日間の培養でコロニーの
直径は50mmである。コロニーはビロード状に生育して分
生子を形成し、分生子は青緑色である。コロニーの裏面
は淡黄色である。 (1-3) MEA 寒天培地 生育は中程度であり、25℃、7日間の培養でコロニーの
直径は55mmである。コロニーはビロード状に生育して分
生子を形成し、分生子は淡黄色である。コロニーの裏面
は淡黄色である。
【0007】(2)形態的性質 25℃、7日間、CYA 寒天培地上での形態的性質は以下の
とおりであった。分生子柄の幅は2.5〜5μm、長さは
100 〜350 μmで、その先端に直径10〜25μm、淡緑色
の球〜半球状の頂のうを形成する。分生子柄の表面は平
滑状であり、メトレは生産していない。頂のうの約2/3
より上部に淡緑色の幅 5〜10μm×長さ2〜3.5μmの
フィアライドを一段形成する。分生子はフィアライドよ
り連鎖して形成され、直径2〜3.5μm、深緑色の球〜
半球状である。ヒューレ細胞は観察されなかった。以上
の菌学的性状から、本菌株はアスペルギルス(Aspergill
us) 属の菌であり、レイパーとフェンネル(Raper & Fen
nel)の「ザ・ジーナス・アスペルギルス」(1965) ("The
GENUS Aspergillus")を参考に既知菌種を検索したとこ
ろ、アスペルギルス・フミガタス( Aspergillus fumiga
tus ) の性状と一致した。なお、当該菌株Aspergillus
fumigatus BM939 は生命工学工業技術研究所に1995
年7月26日に寄託され、その受託番号はFERM P-15067
である。上記菌株カビBM939 株を培養し、当該培養物か
ら新規物質スピロトリプロスタチン(以下「本発明化合
物」と記載することがある)を採取する方法は、具体的
には後述する製造例に記載するが、概ねアスペルギルス
属に属する菌の培養方法に従って実施することができ
る。培養終了後、培養液から本発明のスピロトリプロス
タチンを単離、精製するには、一般に微生物代謝産物を
採取するのに通常用いられる手段を適宜利用して行うこ
とができる。例えば、各種イオン交換樹脂、非イオン性
吸着樹脂、ゲルろ過クロマトグラフィ、または活性炭、
アルミナ、シリカゲルなどの吸着剤によるクロマトグラ
フィーおよび高速液体クロマトグラフィー、或いは結晶
化、減圧濃縮、凍結乾燥などの手段をそれぞれ単独また
は適宜組み合わせて、或いは反復して使用することが可
能である。
【0008】以上のようにして製造される新規なスピロ
トリプロスタチンは、後述の試験例に示すように細胞周
期阻害活性、抗腫瘍活性を有する。本発明のスピロトリ
プロスタチンを有効成分とする細胞周期阻害剤および抗
腫瘍剤は、その使用目的に合わせて、使用方法、剤型、
投与量(使用量)が適宜決定される。例えば、本発明の
スピロトリプロスタチンを有効成分とする抗腫瘍剤の場
合、その投与形態は、経口投与でも非経口投与でもよ
い。剤型としては、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、
顆粒剤、エキス剤、シロップ剤などの経口投与剤または
注射剤もしくは座剤などの非経口投与剤を挙げることが
できる。これらの製剤は、賦形剤、結合剤などの製薬上
許容される添加剤を用いて、既知の方法で製造される。
また、上記のスピロトリプロスタチンを有効成分として
含有する抗腫瘍剤の臨床的投与量は、年齢、体重、患者
の感受性、症状の程度により異なるが、通常効果的な量
は、成人一日0.1mg〜1g程度であり、一日一回または
数回に分けて投与することも可能である。また、必要に
より上記の範囲外の量を用いることもできる。また、生
化学試験用試薬として使用する場合、有機溶剤または含
水有機溶剤に溶解して各種培養細胞系へ直接投与する
と、細胞周期の進行をG2/M期で阻止する。使用可能
な有機溶剤としては、例えば、メタノールやジメチルス
ルホキシドなどを挙げることができる。剤型としては、
例えば、粉末または顆粒などの固形剤もしくは有機溶剤
または含水有機溶剤に溶解した液体剤などを挙げること
ができる。通常、上記スピロトリプロスタチンを有効成
分とする細胞周期阻害剤の効果的な使用量範囲は5〜5
0μg/mlであるが、適切な使用量は培養細胞系の種類や
使用目的により異なる。また、必要により上記の範囲外
の量を用いることもできる。
【0009】
【実施例】以下、実施例等を記して本発明を具体的に記
載する。
【製造例】グルコース3%、可溶性澱粉2%、大豆粉2
%、リン酸第二カリウム0.5%、および硫酸マグネシウ
ム0.05%の組成の培地100ml (pH 6.5)に、前記BM939 株
を接種して28℃で47時間振盪培養を行った。この培養液
を、同組成の培地18 Lに接種し、30 Lジャーファメンタ
ーを用いて28℃で24時間にわたって毎分9L の通気を行
いながら、毎分350 回転の攪拌下種培養を行った。この
培養液を、同組成の培地400 L (600 Lジャーファメンタ
ー)に加え、28℃で66時間にわたって毎分200 L の通気
を行いながら、毎分350 回転の攪拌培養を行った。上記
培養液を吸引ろ過して菌体と上清(370 L)に分離し、菌
体を90%アセトン400 L を用いて抽出した。上清を400
L の酢酸エチルで1回抽出し、含水アセトン抽出液は減
圧濃縮して、得られる水溶液(60 L)を120 L の酢酸エ
チルで2回抽出を繰り返した。抽出後、全ての酢酸エチ
ルをあわせて減圧濃縮し、褐色のシロップ1200mlを得
た。
【0010】このシロップをn-ヘキサン処理(毎回1200
ml、3回)により、可溶分を溶出除去し、活性画分であ
るn-ヘキサン不溶部を得た。これをクロロホルム1200ml
で溶出し、不溶部をろ過した。不溶部は再度クロロホル
ム1200mlで溶出し、得られたクロロホルム液を合併濃縮
して油状の抽出物を得た。この抽出物をもう一度n-ヘキ
サン1200mlで処理し、油分を溶出除去した。n-ヘキサン
不溶部をクロロホルムー水に分配させ、クロロホルム層
を分取濃縮乾燥して、固形活性抽出物66gを得た。この
抽出物を200ml のn-ヘキサン−クロロホルム(20:80)で
溶解し、n-ヘキサンで調整したシリカゲルカラム(ベッ
ド容積:直径7.5 cm、長さ72cm)に浸潤させ、最初にn-
ヘキサン−クロロホルム溶液を配合割合50:50 、25:75
、10:90 の順でそれぞれ7500ml、13700ml 、9500mlず
つ流し、引き続いてクロロホルム12000 mlを流した後、
クロロホルム−メタノール溶液を配合割合を順次変えて
(95.5:0.5 、99:1、98:2 、96:4 、90:10)それ
ぞれ9000ml、12000ml 、6000ml、9000ml、9000mlずつ流
し、最後にクロロホルム−メタノール(割合80:20と7
0:30)溶液を各6000mlずつ流した。本発明化合物はn-
ヘキサンークロロホルム(10:90)流し液の後半とクロ
ロホルム溶出画分の初段回に溶出され、計766 mgの本発
明化合物を含有する活性画分を粉末として得た。この粉
末をメタノールで結晶化することにより、本発明化合物
以外の結晶性物質を除去した。メタノール溶液部を、OD
S カラム(直径2cm、長さ25cm; カプセルパック、資生
堂社製)と60%メタノール溶出溶媒を用いて流速10ml/
分と検出波長210nm の条件下で分取高速液体クロマトグ
ラフィーにより分離し、本発明化合物を含有する粗粉末
32mgを得た。これを、C8カラム(直径2cm、長さ25cm;
カプセルパック、資生堂社製)と40%メタノール溶出溶
媒を用いて流速10ml/分と検出波長210nm の条件下で再
度分取高速液体クロマトグラフィーにより分離精製し
た。この結果、本発明化合物を淡黄色結晶性粉末として
11mg得た。表1および表2にスピロトリプロスタチンの
物性値等を示す。
【0011】
【表1】 スピロトリプロスタチンの物理化学的諸性質 ────────────────────────────────── 項目 データ 性状 淡黄色結晶形固体 融点 137-138 ℃ 〔α〕D22 −162.15゜(c 0.92, CHCl3) 分子式(分子量) C21H21N3O3 (363) 高分解能質量分析 M+ 実験値 (m/z) 363.1612 理論値 (m/z) 363.1609 UV λmax MeOH nm(log ε) 212 (4.56), 227sh (4.46), 242 sh (4.39), 272 sh (4.24), 286 sh (4.17) IR νmax KBr cm-1 3440, 3240, 3070 2970, 2930, 2910, 2870, 2860, 1730, 1680, 1655, 1640, 1620, 1472, 1450, 1420, 750
【0012】
【表2】 スピロトリプロスタチンの500MHz 1H-NMR および125MHz 13C-NMRデータ(CDCl3 中) ──────────────────────────────────── 炭素と遠隔相関した水素核 位置 δH ( J in Hz) δC 1JCH(Hz) 2個結合 3個結合 1 8.67 br s − 2 − 178.52 s 1 8,18 3 − 61.87 s 8,18 1,4 3a − 127.23 s 1,5,7,8,18 4 7.06 br d (7.6) 127.75 d 161 5 6 5 6.99 td (7.6, 1.0) 122.22 d 162 6 7 6 7.23 td (7.6, 1.0) 129.07 d 160 5,7 4 7 6.89 br d (7.6) 110.07 d 162 6 5 7a − 140.68 s 1 4,6 8 5.79 s 116.47 d 184 18 9 − 138.18 s 8 18 11 − 162.60 s 12 13,18 12 4.35 dd (10.5, 6.1) 61.58 d 142 13 14,15 13 2.49 m 29.25 t 130 12,14 15 2.05−1.93 m 14 2.13 m 22.09 t 130 13,15 2.05−1.93 m 15 3.84 dt (12.2, 8.3) 44.84 t 144 13 3.58 ddd(12.2, 9.3, 2.9) 17 − 155.09 s 8,15 18 5.44 d (8.8) 64.12 d 148 19 8 19 5.22 dm (8.8) 120.44 d 156 18 21,22 20 − 138.33 s 21,22 18 21 1.56 s 25.31 q 126 19,2222 1.26 d (0.98) 18.27 q 130 19,21
【0013】本発明化合物の活性は以下の方法に従って
測定した。
【試験例1】 スピロトリプロスタチンの細胞周期阻害
活性 細胞周期の調節蛋白質である p34cdc キナーゼが温度感
受性に変異したマウス乳癌細胞tsFT210 細胞を用いた。
tsFT210 細胞は通常32℃で5%仔牛血清を含むRPMI1640
培地にて5%炭酸ガスと水蒸気を飽和させた培養器内で
培養する。tsFT210 細胞は39℃で培養すると、細胞周期
がG2期で停止し、これを32℃にシフトダウンすると再び
細胞分裂を開始してG1期へ移行する。シフトダウンと同
時にスピロトリプロスタチンを添加して、フローサイト
メーターと顕微鏡観察により細胞周期 (G2→M →G1) の
進行を解析した。結果を表3に示す。
【0014】
【表3】 スピロトリプロスタチンの細胞周期阻害活性 ────────────────────────── 濃度 (μg/ml) 阻害効果 1.56 無 3.13 軽微 6.25 有 12.5 有 25 有 50 有
【0015】表3の結果は、本発明のスピロトリプロス
タチンが細胞周期阻害剤として有効であることを示して
いる。
【0016】
【試験例2】 スピロトリプロスタチンの細胞増殖抑制
効果 ヒト白血病細胞K-562 及びHL-60 をRPMI1640培地(10%
の牛胎仔血清を含む)で培養した。これに一連の稀釈系
列のスピロトリプロスタチンを加え、17時間培養したの
ち、MTT 試薬を加えて生育を計測した。その結果を表4
に示す。
【0017】
【表4】 細胞増殖抑制効果(最少生育阻止濃度) ───────────────────────── 被検細胞 MIC (μg/ml) ヒト慢性骨髄性白血病細胞 K-562 35 ヒト前骨髄性白血病細胞 HL-60 10
【0018】表4の結果は、本発明のスピロトリプロス
タチンが抗腫瘍剤として有効であることを示している。
【0019】
【製剤例1】 (注射・点滴剤) スピロトリプロスタチン10mgを含有するように、粉末
ブドウ糖5gを加えてバイアルに無菌的に分配し密封し
た上、窒素、ヘリウムなどの不活性ガスを封入して冷暗
所に保存した。使用前にエタノールに溶解し、0.85%生
理的食塩水100mlを添加して静脈内注射剤とし、一日、1
0〜100 mlを症状に応じて静脈内注射または点滴で投与
する。
【製剤例2】 (顆粒剤) スピロトリプロスタチン1g、乳糖98gおよびヒドロキ
シプロピルセルロース1gを各々取り、よく混合した
後、常法に従って粒状に形成し、これをよく乾燥して篩
別し、ビン、ヒートシール包装などに適した顆粒剤を製
造した。一日、 100〜1000mgを症状に応じて経口投与で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピロトリプロスタチンのメタノール中の紫外
線吸収スペクトルを示す。
【図2】スピロトリプロスタチンの赤外線吸収スペクト
ル(KBr)を示す。
【図3】スピロトリプロスタチンの重クロロホルム中の
1H-NMRスペクトル(500MHz)を示す。
【図4】スピロトリプロスタチンの重クロロホルム中の
13C-NMR スペクトル(125MHz)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 1/14 C12R 1:68) (C12P 17/18 C12R 1:68) (72)発明者 磯野 清 埼玉県大宮市大和田町1−291−14 (72)発明者 山下 富美男 静岡県藤枝市源助301

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(I)で表されるスピロトリプ
    ロスタチン。 【化1】
  2. 【請求項2】 アスペルギルス属に属する、スピロトリ
    プロスタチン生産菌を培地に培養し、スピロトリプロス
    タチンを生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴と
    するスピロトリプロスタチンの製造方法。
  3. 【請求項3】 スピロトリプロスタチン生産菌が、アス
    ペルギルス・フミガタスBM939 株である請求項2記載の
    スピロトリプロスタチンの製造方法。
  4. 【請求項4】 スピロトリプロスタチンを有効成分とす
    る細胞周期阻害剤。
  5. 【請求項5】 スピロトリプロスタチンを有効成分とす
    る抗腫瘍剤。
JP7007196A 1996-03-26 1996-03-26 スピロトリプロスタチン、その製造法、細胞周期阻害剤および抗腫瘍剤 Pending JPH09255680A (ja)

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