JPH0925497A - ワックス及び水溶性加工液の洗浄剤 - Google Patents
ワックス及び水溶性加工液の洗浄剤Info
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- JPH0925497A JPH0925497A JP19712795A JP19712795A JPH0925497A JP H0925497 A JPH0925497 A JP H0925497A JP 19712795 A JP19712795 A JP 19712795A JP 19712795 A JP19712795 A JP 19712795A JP H0925497 A JPH0925497 A JP H0925497A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のワックスの洗浄方法に比べて、ワック
スの洗浄能力が高く、水溶性加工液の洗浄も同時に完結
でき、環境破壊物質の生成が無く、不快臭が無く、洗浄
ムラも無く、しかも操作性の良いワックス及び水溶性加
工液の洗浄剤を提供することにある。 【解決手段】 〔イ〕沸点が１００℃から３００℃の範
囲の直鎖パラフィン、イソパラフィン、オレフィン及び
ナフテンから選ばれた少なくとも一種の脂肪族炭化水素
類１〜９９重量％と〔ロ〕プロピレングリコールモノア
ルキルエーテルおよび／またはジプロピレングリコール
モノアルキルエーテル１〜９９重量％とを含有する組成
物からなるワックス及び水溶性加工液の洗浄剤。
スの洗浄能力が高く、水溶性加工液の洗浄も同時に完結
でき、環境破壊物質の生成が無く、不快臭が無く、洗浄
ムラも無く、しかも操作性の良いワックス及び水溶性加
工液の洗浄剤を提供することにある。 【解決手段】 〔イ〕沸点が１００℃から３００℃の範
囲の直鎖パラフィン、イソパラフィン、オレフィン及び
ナフテンから選ばれた少なくとも一種の脂肪族炭化水素
類１〜９９重量％と〔ロ〕プロピレングリコールモノア
ルキルエーテルおよび／またはジプロピレングリコール
モノアルキルエーテル１〜９９重量％とを含有する組成
物からなるワックス及び水溶性加工液の洗浄剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワックス及び水溶
性加工液の洗浄剤に関するものであり、更に詳しくは精
密機械部品のワックス及び水溶性加工液の洗浄に適した
洗浄剤に関する。
性加工液の洗浄剤に関するものであり、更に詳しくは精
密機械部品のワックス及び水溶性加工液の洗浄に適した
洗浄剤に関する。
【０００２】
【従来の技術およびその問題点】一般に、磁気ヘッドや
水晶振動子の製造プロセスにおいてはワックスの使用は
不可欠である。例えば、磁気ヘッドの製造では、小さな
ブロック材料に高精度の成形加工やラップ加工をしなけ
ればならない。直接チャックするのが困難な小さな材料
が多いので、金属ブロックの治具にワックスで貼り付け
て取り扱うのが一般的である。したがって、一連の加工
を終えたら治具から剥離し付着してくるワックスを洗浄
する必要がある。
水晶振動子の製造プロセスにおいてはワックスの使用は
不可欠である。例えば、磁気ヘッドの製造では、小さな
ブロック材料に高精度の成形加工やラップ加工をしなけ
ればならない。直接チャックするのが困難な小さな材料
が多いので、金属ブロックの治具にワックスで貼り付け
て取り扱うのが一般的である。したがって、一連の加工
を終えたら治具から剥離し付着してくるワックスを洗浄
する必要がある。
【０００３】また、最近では、安全面での配慮から、こ
れらの加工時に用いられる加工液（研削液など）も水溶
性のものが多く用いられている関係上、油溶性のワック
スと水溶性の加工液を同時に洗浄する必要がある。
れらの加工時に用いられる加工液（研削液など）も水溶
性のものが多く用いられている関係上、油溶性のワック
スと水溶性の加工液を同時に洗浄する必要がある。
【０００４】従来、このワックス及び水溶性加工液を洗
浄するにあたっては、１、１、１−トリクロルエタン、
トリクロルエチレン、塩化メチレンあるいはトリクロロ
トリフルオロエタン（フロン−１１３）などのハロゲン
化炭化水素を主剤としたものを用い、浸漬洗浄、蒸気洗
浄もしくはその両者の併用による洗浄が行われてきた。
浄するにあたっては、１、１、１−トリクロルエタン、
トリクロルエチレン、塩化メチレンあるいはトリクロロ
トリフルオロエタン（フロン−１１３）などのハロゲン
化炭化水素を主剤としたものを用い、浸漬洗浄、蒸気洗
浄もしくはその両者の併用による洗浄が行われてきた。
【０００５】しかし、これらハロゲン化炭化水素系溶剤
は沸点が比較的低いため、ワックスの融点が高い場合は
溶解力に欠け、清浄度が十分に得られない場合があっ
た。また、これらハロゲン化炭化水素系溶剤は水の溶解
性が低いため、水溶性加工液を洗浄するにあたっては清
浄度が十分に得られない場合があった。さらに、これら
のハロゲン化炭化水素系の溶剤は人体に対する毒性が懸
念されるうえ、オゾン層破壊という地球環境保全面での
問題も生じ、その使用が規制されつつある。
は沸点が比較的低いため、ワックスの融点が高い場合は
溶解力に欠け、清浄度が十分に得られない場合があっ
た。また、これらハロゲン化炭化水素系溶剤は水の溶解
性が低いため、水溶性加工液を洗浄するにあたっては清
浄度が十分に得られない場合があった。さらに、これら
のハロゲン化炭化水素系の溶剤は人体に対する毒性が懸
念されるうえ、オゾン層破壊という地球環境保全面での
問題も生じ、その使用が規制されつつある。
【０００６】このように、当業技術分野では、非ハロゲ
ン系溶剤を主成分とし、人体に対する毒性や安全性上の
問題がなく、環境破壊製物質の大気及び水系への排出が
なく、しかも各種ワックス及び水溶性加工液類に対し高
い溶解力を有するワックス及び水溶性加工液の洗浄剤の
開発が重要な課題になっている。
ン系溶剤を主成分とし、人体に対する毒性や安全性上の
問題がなく、環境破壊製物質の大気及び水系への排出が
なく、しかも各種ワックス及び水溶性加工液類に対し高
い溶解力を有するワックス及び水溶性加工液の洗浄剤の
開発が重要な課題になっている。
【０００７】本発明は、前述したような従来のワックス
及び水溶性加工液の洗浄剤の持つ欠点を克服し、低毒性
で安全な溶媒系からなり、ワックスの洗浄能力が高く、
水溶性加工液の洗浄も同時に完結でき、環境破壊物質の
生成が無く、不快臭も無いワックス及び水溶性加工液の
洗浄剤を提供することを目的としてなされたものであ
る。
及び水溶性加工液の洗浄剤の持つ欠点を克服し、低毒性
で安全な溶媒系からなり、ワックスの洗浄能力が高く、
水溶性加工液の洗浄も同時に完結でき、環境破壊物質の
生成が無く、不快臭も無いワックス及び水溶性加工液の
洗浄剤を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するワックス及び水溶性加工液の洗浄剤
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ワックスの洗浄能
の大きい脂肪族炭化水素類と水の溶解能の大きいプロピ
レングリコールモノアルキルエーテルおよびジプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルの混合物が、ワック
ス及び水溶性加工液の洗浄剤として優れた溶解性を示す
ことを見出した。本発明は、このような知見に基いて到
達したものである。
ましい性質を有するワックス及び水溶性加工液の洗浄剤
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ワックスの洗浄能
の大きい脂肪族炭化水素類と水の溶解能の大きいプロピ
レングリコールモノアルキルエーテルおよびジプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルの混合物が、ワック
ス及び水溶性加工液の洗浄剤として優れた溶解性を示す
ことを見出した。本発明は、このような知見に基いて到
達したものである。
【０００９】すなわち、本発明は、（イ）沸点が１００
℃から３００℃の範囲の直鎖パラフィン、イソパラフィ
ン、オレフィン及びナフテンからなる群から選ばれた少
なくとも一種の脂肪族炭化水素類１〜９９重量％と
（ロ）下式（１）で示されるプロピレングリコールモノ
アルキルエーテルおよび／または下式（２）で示される
ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル１〜９９
重量％とを含有する組成物からなるワックス及び水溶性
加工液の洗浄剤に関する。 （ただし、上記の式中、Ｒ1 は炭素数１〜４のアルキル
基を表す。）
℃から３００℃の範囲の直鎖パラフィン、イソパラフィ
ン、オレフィン及びナフテンからなる群から選ばれた少
なくとも一種の脂肪族炭化水素類１〜９９重量％と
（ロ）下式（１）で示されるプロピレングリコールモノ
アルキルエーテルおよび／または下式（２）で示される
ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル１〜９９
重量％とを含有する組成物からなるワックス及び水溶性
加工液の洗浄剤に関する。 （ただし、上記の式中、Ｒ1 は炭素数１〜４のアルキル
基を表す。）
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の洗浄剤は、植物系ワックス、動物系ワックス、
石液ワックス、鉱物系ワックス等の天然ワックス、合成
炭化水素ワックス、変性ワックス、水素化ワックス等の
合成ワックスなど、いずれのワックスに対しても有効に
適用される。
本発明の洗浄剤は、植物系ワックス、動物系ワックス、
石液ワックス、鉱物系ワックス等の天然ワックス、合成
炭化水素ワックス、変性ワックス、水素化ワックス等の
合成ワックスなど、いずれのワックスに対しても有効に
適用される。
【００１１】また、（ｉ）鉱物油、界面活性剤（アニオ
ン系、カチオン系、ノニオン系）、防錆剤、水等からな
るエマルジョンタイプもしくはソリューブルタイプの水
溶性研削油剤、（ii）炭酸塩、ほう酸塩、珪酸塩等の無
機塩と水からなるケミカルタイプの水溶性研削油剤など
に対しても有効に適用される。
ン系、カチオン系、ノニオン系）、防錆剤、水等からな
るエマルジョンタイプもしくはソリューブルタイプの水
溶性研削油剤、（ii）炭酸塩、ほう酸塩、珪酸塩等の無
機塩と水からなるケミカルタイプの水溶性研削油剤など
に対しても有効に適用される。
【００１２】本発明におけるワックス及び水溶性加工液
の洗浄剤は、（イ）沸点が１００℃から３００℃の範囲
の直鎖パラフィン、イソパラフィン、オレフィン及びナ
フテンからなる群から選ばれた少なくとも一種の脂肪族
炭化水素類１〜９９重量％と（ロ）プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルおよび／またはジプロピレング
リコールモノアルキルエーテル１〜９９重量％とを含有
することによって構成されている。
の洗浄剤は、（イ）沸点が１００℃から３００℃の範囲
の直鎖パラフィン、イソパラフィン、オレフィン及びナ
フテンからなる群から選ばれた少なくとも一種の脂肪族
炭化水素類１〜９９重量％と（ロ）プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルおよび／またはジプロピレング
リコールモノアルキルエーテル１〜９９重量％とを含有
することによって構成されている。
【００１３】脂肪族炭化水素としては、オクタン、ノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テト
ラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカンなどの直鎖パラ
フィン類、３−メチルデカン、２ーメチルウンデカン、
２、１０−ジメチルウンデカンなどのイソパラフィン
類、１−オクテン、１−ノネン、１−デセンなどのオレ
フィン類、メチルシクロヘキサン、ペンチルシクロヘキ
サン、ヘプチルシクロヘキサン、１、３、５−トリメチ
ルシクロヘキサン、１、１、３−トリメチルシクロヘキ
サン、１−エチル−４−メチルシクロヘキサン、ｐ−メ
ンタン、ビシクロヘキシル、α−ピネン、ジペンテン、
テトラリン、デカリンなどのナフテン類、等がが挙げら
れる。特に、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペ
ンタデカン、３−メチルデカン、２−メチルウンデカ
ン、２、１０−ジメチルウンデカン、ペンチルシクロヘ
キサン、ヘプチルシクロヘキサン、１、３、５−トリメ
チルシクロヘキサン、１、１、３−トリメチルシクロヘ
キサン、１−エチル−４−メチルシクロヘキサンおよび
テトラリンが洗浄力の点から好ましい。これらの脂肪族
炭化水素は単独で用いても良いし、また２種類以上を組
み合わせて用いても良い。更には、これらの脂肪族炭化
水素の一種類以上を主成分として含む炭化水素混合物と
して用いても良い。
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テト
ラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカンなどの直鎖パラ
フィン類、３−メチルデカン、２ーメチルウンデカン、
２、１０−ジメチルウンデカンなどのイソパラフィン
類、１−オクテン、１−ノネン、１−デセンなどのオレ
フィン類、メチルシクロヘキサン、ペンチルシクロヘキ
サン、ヘプチルシクロヘキサン、１、３、５−トリメチ
ルシクロヘキサン、１、１、３−トリメチルシクロヘキ
サン、１−エチル−４−メチルシクロヘキサン、ｐ−メ
ンタン、ビシクロヘキシル、α−ピネン、ジペンテン、
テトラリン、デカリンなどのナフテン類、等がが挙げら
れる。特に、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペ
ンタデカン、３−メチルデカン、２−メチルウンデカ
ン、２、１０−ジメチルウンデカン、ペンチルシクロヘ
キサン、ヘプチルシクロヘキサン、１、３、５−トリメ
チルシクロヘキサン、１、１、３−トリメチルシクロヘ
キサン、１−エチル−４−メチルシクロヘキサンおよび
テトラリンが洗浄力の点から好ましい。これらの脂肪族
炭化水素は単独で用いても良いし、また２種類以上を組
み合わせて用いても良い。更には、これらの脂肪族炭化
水素の一種類以上を主成分として含む炭化水素混合物と
して用いても良い。
【００１４】プロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレング
リコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノターシャリーブチルエーテル等、また、ジプロピ
レングリコールモノアルキルエーテルとしては、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコール
モノノルマルブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ターシャリーブチルエーテル等、をそれぞれ挙げられ
る。特に、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノ
ルマルプロピルエーテルまたはジプロピレングリコール
モノノルマルブチルエーテルが水溶性加工液の洗浄力の
点から好ましい。これらのプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルもしくはジプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルは単独で用いても良いし、また２種類以
上を組み合わせて用いても良い。
ルとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレング
リコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノターシャリーブチルエーテル等、また、ジプロピ
レングリコールモノアルキルエーテルとしては、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコール
モノノルマルブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ターシャリーブチルエーテル等、をそれぞれ挙げられ
る。特に、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノ
ルマルプロピルエーテルまたはジプロピレングリコール
モノノルマルブチルエーテルが水溶性加工液の洗浄力の
点から好ましい。これらのプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルもしくはジプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルは単独で用いても良いし、また２種類以
上を組み合わせて用いても良い。
【００１５】本発明に用いられる脂肪族炭化水素類とプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルもしくはジプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルの混合物はア
ルコール、エステル、ケトン、アミド、芳香族などの他
の有機溶剤とも良く相溶し、ワックス及び水溶性加工液
に対して極めて優れた溶解性を有する。このため、本発
明のワックス及び水溶性加工液の洗浄剤に用いられる脂
肪族炭化水素類とプロピレングリコールモノアルキルエ
ーテルもしくはジプロピレングリコールモノアルキルエ
ーテルの混合物はそのままで使用しても良いが、他の一
般有機溶剤を併用した混合物として使用することもでき
る。
ロピレングリコールモノアルキルエーテルもしくはジプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルの混合物はア
ルコール、エステル、ケトン、アミド、芳香族などの他
の有機溶剤とも良く相溶し、ワックス及び水溶性加工液
に対して極めて優れた溶解性を有する。このため、本発
明のワックス及び水溶性加工液の洗浄剤に用いられる脂
肪族炭化水素類とプロピレングリコールモノアルキルエ
ーテルもしくはジプロピレングリコールモノアルキルエ
ーテルの混合物はそのままで使用しても良いが、他の一
般有機溶剤を併用した混合物として使用することもでき
る。
【００１６】併用される有機溶剤としては、特に制限さ
れるものではなく、アルコール類、エステル類、エーテ
ル類、ケトン類、アミド類または芳香族炭化水素など幅
広く使用できる。
れるものではなく、アルコール類、エステル類、エーテ
ル類、ケトン類、アミド類または芳香族炭化水素など幅
広く使用できる。
【００１７】また、洗浄力向上のため、ノニオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤
などの界面活性剤や、酸性化合物または塩基性化合物を
必要により併用することもできる。
活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤
などの界面活性剤や、酸性化合物または塩基性化合物を
必要により併用することもできる。
【００１８】本発明のワックス及び水溶性加工液の洗浄
剤中における脂肪族炭化水素類の含有量は、その用途に
より異なるが１〜９９重量％、好ましくは３０〜９５重
量％、特に好ましくは５０〜９０重量％の範囲で用いら
れる。また、プロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルおよび／またはジプロピレングリコールモノアルキル
エーテルの含有量は、その用途により異なるが１〜９９
重量％、好ましくは５〜７０重量％、特に好ましくは１
０〜５０重量％の範囲で用いられる。
剤中における脂肪族炭化水素類の含有量は、その用途に
より異なるが１〜９９重量％、好ましくは３０〜９５重
量％、特に好ましくは５０〜９０重量％の範囲で用いら
れる。また、プロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルおよび／またはジプロピレングリコールモノアルキル
エーテルの含有量は、その用途により異なるが１〜９９
重量％、好ましくは５〜７０重量％、特に好ましくは１
０〜５０重量％の範囲で用いられる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定さ
れるものではない。
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定さ
れるものではない。
【００２０】実施例１〜１０ 幅１ｃｍ、長さ１０ｃｍのＳＵＳー３１６製テストピー
スに下記Ａ及びＢのワックスを２．０ｇ乗せ、ホットプ
レート上で約７０℃に加熱、溶融させた後、一昼夜放置
したものをテスト用部品として用いた。また、同じＳＵ
Ｓー３１６製テストピースに下記Ｃ、Ｄ及びＥの水溶性
加工液を２．０ｇ塗布したものをテスト用部品として用
いた。 Ａ：マグトロンワックスＧ−４（日化精工社製、固形ワ
ックス） Ｂ：スカイワックス４１５（日化精工社製、固形ワック
ス） Ｃ：ＴＣ−５９（クレノートン社製、ソリューブルタイ
プの水溶性研削油剤） Ｄ：Ｌ−６５０S(クレノートン社製、エマルジョンタイ
プの水溶性研削油剤） Ｅ：ＢＴ−１０４Ａ（クレノートン社製、ケミカルタイ
プの水溶性研削油剤） ワックス及び水溶性加工液を塗布したテスト用部品を、
本発明の組成のワックス及び水溶性加工液の洗浄剤の入
った洗浄ビンに投入、浸漬、揺動させ、５０℃で１分間
洗浄処理を行った。処理後、テスト用部品に付着してい
る溶剤を乾燥させた後、ワックス及び水溶性加工液の残
存付着量を測定し、評価した。洗浄率は洗浄前後の重量
変化で算出し、判定は以下の通りとした。 ◎ ： 洗浄率１００％ ○ ： 洗浄率９５％以上 △ ： 洗浄率８０％以上 × ： 洗浄率８０％未満 結果は表１にまとめて示した。
スに下記Ａ及びＢのワックスを２．０ｇ乗せ、ホットプ
レート上で約７０℃に加熱、溶融させた後、一昼夜放置
したものをテスト用部品として用いた。また、同じＳＵ
Ｓー３１６製テストピースに下記Ｃ、Ｄ及びＥの水溶性
加工液を２．０ｇ塗布したものをテスト用部品として用
いた。 Ａ：マグトロンワックスＧ−４（日化精工社製、固形ワ
ックス） Ｂ：スカイワックス４１５（日化精工社製、固形ワック
ス） Ｃ：ＴＣ−５９（クレノートン社製、ソリューブルタイ
プの水溶性研削油剤） Ｄ：Ｌ−６５０S(クレノートン社製、エマルジョンタイ
プの水溶性研削油剤） Ｅ：ＢＴ−１０４Ａ（クレノートン社製、ケミカルタイ
プの水溶性研削油剤） ワックス及び水溶性加工液を塗布したテスト用部品を、
本発明の組成のワックス及び水溶性加工液の洗浄剤の入
った洗浄ビンに投入、浸漬、揺動させ、５０℃で１分間
洗浄処理を行った。処理後、テスト用部品に付着してい
る溶剤を乾燥させた後、ワックス及び水溶性加工液の残
存付着量を測定し、評価した。洗浄率は洗浄前後の重量
変化で算出し、判定は以下の通りとした。 ◎ ： 洗浄率１００％ ○ ： 洗浄率９５％以上 △ ： 洗浄率８０％以上 × ： 洗浄率８０％未満 結果は表１にまとめて示した。
【００２１】
【表１】
【００２２】比較例１〜４ 従来使われているような組成のワックスの洗浄剤を用い
た以外は実施例１〜１０と同様な方法で実験を行った。
その結果は表２に示した。
た以外は実施例１〜１０と同様な方法で実験を行った。
その結果は表２に示した。
【００２３】
【表２】
【００２４】
【発明の効果】本発明のワックス及び水溶性加工液の洗
浄剤は、低毒性で安全な溶媒系からなり、ワックスの洗
浄能力が高く、水溶性加工液の洗浄も同時に完結でき
る。その上、不快臭が無く、環境保安上の問題も無い。
浄剤は、低毒性で安全な溶媒系からなり、ワックスの洗
浄能力が高く、水溶性加工液の洗浄も同時に完結でき
る。その上、不快臭が無く、環境保安上の問題も無い。
Claims (3)
- 【請求項１】 （イ）沸点が１００℃から３００℃の範
囲の直鎖パラフィン、イソパラフィン、オレフィン及び
ナフテンからなる群から選ばれた少なくとも一種の脂肪
族炭化水素類１〜９９重量％と（ロ）下式（１）で示さ
れるプロピレングリコールモノアルキルエーテルおよび
／または下式（２）で示されるジプロピレングリコール
モノアルキルエーテル１〜９９重量％とを含有する組成
物からなるワックス及び水溶性加工液の洗浄剤。 （ただし、上記の式中、Ｒ1 は炭素数１〜４のアルキル
基を表す。） - 【請求項２】 脂肪族炭化水素類が、オクタン、ノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テト
ラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカンなどの直鎖パラ
フィン類、３−メチルデカン、２−メチルウンデカン、
２、１０−ジメチルウンデカンなどのイソパラフィン
類、１−オクテン、１−ノネン、１−デセンなどのオレ
フィン類およびメチルシクロヘキサン、ペンチルシクロ
ヘキサン、ヘプチルシクロヘキサン、１、３、５−トリ
メチルシクロヘキサン、１、１、３−トリメチルシクロ
ヘキサン、１−エチル−４−メチルシクロヘキサン、ｐ
−メンタン、ビシクロヘキシル、α−ピネン、ジペンテ
ン、テトラリン、デカリンなどのナフテン類から選ばれ
た少なくとも一種の脂肪族炭化水素である請求項１記載
のワックス及び水溶性加工液の洗浄剤。 - 【請求項３】 プロピレングリコールモノアルキルエー
テルが、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコ
ールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノイソブチルエーテルまたはプロピレングリコール
モノターシャリーブチルエーテルであり、ジプロピレン
グリコールモノアルキルエーテルが、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマ
ルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソ
プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマ
ルブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブ
チルエーテルまたはジプロピレングリコールモノターシ
ャリーブチルエーテルである請求項１記載のワックス及
び水溶性加工液の洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19712795A JPH0925497A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | ワックス及び水溶性加工液の洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19712795A JPH0925497A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | ワックス及び水溶性加工液の洗浄剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0925497A true JPH0925497A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16369199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19712795A Pending JPH0925497A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | ワックス及び水溶性加工液の洗浄剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0925497A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2800746A1 (fr) * | 1999-11-10 | 2001-05-11 | Atofina | Composition de nettoyage |
| JP2007138046A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Momentive Performance Materials Japan Kk | 洗浄剤組成物 |
| JP2007270084A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nippon Oil Corp | 洗浄剤組成物 |
| KR100863526B1 (ko) * | 2004-08-04 | 2008-10-15 | 가부시끼가이샤 도꾸야마 | 세정제 조성물 |
| JP2014118441A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Three Bond Co Ltd | 洗浄剤組成物 |
| CN109694785A (zh) * | 2017-10-22 | 2019-04-30 | 麦达可尔(烟台)科技有限公司 | 一种高效防锈型环保碳氢清洗剂及其制备方法 |
| CN113667991A (zh) * | 2021-08-04 | 2021-11-19 | 诺而曼环保科技（江苏）有限公司 | 一种新能源铝电池壳除油除灰碳氢清洗剂及其制备方法 |
-
1995
- 1995-07-11 JP JP19712795A patent/JPH0925497A/ja active Pending
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