JPH09254798A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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Publication number
JPH09254798A
JPH09254798A JP8094711A JP9471196A JPH09254798A JP H09254798 A JPH09254798 A JP H09254798A JP 8094711 A JP8094711 A JP 8094711A JP 9471196 A JP9471196 A JP 9471196A JP H09254798 A JPH09254798 A JP H09254798A
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JP
Japan
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hydraulic
hydraulic motor
input shaft
passage
steering
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Pending
Application number
JP8094711A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Norihiro Saida
憲宏 齋田
Tadaharu Yokota
忠治 横田
Toshinori Aihara
俊徳 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アキュームレータに必要以上のエネルギの作
動油を蓄圧する。 【解決手段】 入力軸1に対してトーションバー3を介
して連結された出力軸4及び作動油の吸入・排出ポート
5,6からの作動油の吸入量及び排出量を変化させるカ
ムリング17を有し、出力軸4がラック軸28に連結さ
れた可変容量の油圧モータ2を設ける。油圧モータ2の
カムリング17を中立位置に保つ保持装置8を設ける。
油圧ポンプ4から吐出される作動油を油圧モータ2に導
く作動油圧通路11の途中にチェック弁8とアキューム
レータ13設ける。アキュームレータ13よりも下流側
の作動油圧通路11に、油圧モータ2の吸入ポート5と
作動油圧通路11との連通及び遮断を司る切替え弁14
を設ける。入力軸1と出力軸4との相対回動によって軸
方向に移動する移動部材41を設け、この移動部材41
によって油圧モータ2のカムリング17及び切替え弁1
4を操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に施用し
て良好なパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等には、操舵操作を軽快ならしめ
るために、操舵機構に設けたアクチュエータに作動油を
給排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置が用
いられており、各種の改良されたパワーステアリング装
置が提案されている。
【0003】例えば、特開昭61−85272号公報に
は、制御弁とパワーシリンダとで構成されるアクチュエ
ータと、電動モータで駆動される油圧ポンプとの間の油
圧通路に、アキュームレータを設け、前記油圧通路の圧
力を圧力センサで検知し、この圧力センサの検出信号が
入力されるコントローラによって前記電動モータの駆動
・停止を制御するようにしたパワーステアリング装置が
開示してある。
【0004】この改良されたパワーステアリング装置
は、前記油圧回路内の圧力低下を圧力センサが検知した
時点で、電動モータで油圧ポンプを駆動することによ
り、油圧ポンプが常に回転することがなく、省エネルギ
を図ることができる。また、予めアキュームレータに作
動油圧を蓄圧しておくことにより、急操舵時等におい
て、油圧ポンプの始動時にその立上がり特性により吐出
容量不足が生ずることによる不具合を解消するようにし
てある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、アキュームレータによって保持される
油圧回路の残圧は、このアキュームレータの能力によっ
て決定される所定圧力に維持される。つまり、前記可変
容量ポンプが作動油を吐出している状態において、常に
アキュームレータの最大容量(最大圧力と最大容積によ
って定まる)に至まで蓄圧されることになる。
【0006】ところで、操舵操作時にアクチュエータで
必要とするエネルギは、アクチュエータの制御弁の制御
に基づく所定の作動圧力とアクチュエータのパワーシリ
ンダのストローク量とに応じて定まる。したがって、前
記アクチュエータがアキュームレータに蓄圧されたエネ
ルギで作動すると仮定すると、アクチュエータがアキュ
ームレータの最大圧力に等しい作動圧力で比較的短くス
トロークする場合は、アキュームレータに蓄圧されたエ
ネルギを効率良く利用することになるが、これとは逆
に、小さな操舵助勢力しか必要とせず、アクチュエータ
がアキュームレータの最大圧力よりも小さな作動圧力で
比較的長くストロークする場合には、アキュームレータ
に蓄圧されたエネルギが有効利用されないことになる。
【0007】つまり、前記アキュームレータは、常に最
大容量に蓄圧されようとするけれども、アクチュエータ
は常に最大の作動圧力で作動するとは限らず、アクチュ
エータが比較的小さな操舵助勢力しか必要としないとき
は、アクチュエータの作動圧力は小さくて良く、この場
合、アキュームレータの蓄圧エネルギは小さくて良いこ
とになる。換言すると、前記アクチュエータが小さな作
動圧力しか必要としないとき、可変容量ポンプはアキュ
ームレータに作動圧力よりも極めて大きいエネルギを蓄
圧するために、無駄にエネルギを消費することになる。
【0008】なお、前記従来例においては、無駄な動力
消費を避けるために、アキュームレータで蓄圧される最
大圧力を低下させると、車輪の接地抵抗が大きい場合
に、操舵操作開始時に十分な操舵助勢力が得られないこ
とになる。したがって、アキュームレータの最大圧力を
むやみに低下させることはできない。
【0009】本発明は上記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、アキュームレータに蓄圧するエネルギが、操
舵助勢力に関連する量だけ消費されるようにして、ポン
プの作動時間を減少させてエネルギ損失を少なくするこ
とができ、動力消費の少ないパワーステアリング装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、入力軸に与えられる操舵トルクに応じて操舵助
勢力を得るパワーステアリング装置において、前記入力
軸に対してトーションバーを介して連結された出力軸及
び作動油の吸入ポート並びに排出ポートを備え、前記吸
入ポートからの作動油の吸入量及び排出ポートからの作
動油の排出量を変化させる変更手段を有すると共に、前
記出力軸が操舵機構に連結されて操舵助勢力を得る可変
容量の油圧モータと、該油圧モータの変更手段を常態に
おいて中立位置に保つ保持装置と、前記油圧モータに作
動油を吐出する油圧ポンプと、該油圧ポンプから吐出さ
れる作動油を前記油圧モータの吸入ポートに導く作動油
圧通路と、前記油圧モータの排出ポートを貯油タンクに
連通するドレン通路と、前記作動油圧通路の途中に設け
られ、前記油圧ポンプから油圧モータへの作動油の流通
を許容し、逆方向の流通を阻止するチェック弁と、該チ
ェック弁よりも下流側の作動油圧通路に接続され、該作
動油圧通路内の圧力を所定圧力に保持可能なアキューム
レータと、該アキュームレータよりも下流側の作動油圧
通路の途中に設けられ、前記油圧モータの吸入ポートと
作動油圧通路との連通及び遮断を司る切替え弁と、前記
入力軸と出力軸との相対回動によってこれら両軸の軸方
向に移動する移動部材と、を備え、該移動部材によって
前記油圧モータの変更手段を操作すると共に、前記切替
え弁を操作するようにした構成にしてある。
【0011】また、請求項2記載の発明は、入力軸に与
えられる操舵トルクに応じて操舵助勢力を得るパワース
テアリング装置において、前記入力軸に対してトーショ
ンバーを介して連結された出力軸及び作動油の吸入ポー
ト並びに排出ポートを備え、前記吸入ポートからの作動
油の吸入量及び排出ポートからの作動油の排出量を変化
させる変更手段を有すると共に、前記出力軸が操舵機構
に連結されて操舵助勢力を得る可変容量の油圧モータ
と、該油圧モータの変更手段を常態において中立位置に
保つ保持装置と、前記油圧モータに作動油を吐出する油
圧ポンプと、該油圧ポンプから吐出される作動油を前記
油圧モータの吸入ポートに導く作動油圧通路と、前記油
圧モータの排出ポートを貯油タンクに連通するドレン通
路と、前記作動油圧通路の途中に設けられ、前記油圧ポ
ンプから油圧モータへの作動油の流通を許容し、逆方向
の流通を阻止するチェック弁と、該チェック弁よりも下
流側の作動油圧通路に接続され、該作動油圧通路内の圧
力を所定圧力に保持可能なアキュームレータと、前記入
力軸と出力軸との相対回動によってこれら両軸の軸方向
に移動する移動部材と、を備え、該移動部材によって前
記油圧モータの変更手段を操作するようにした構成にし
てある。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1乃
至請求項2記載の発明の構成のうち、移動部材を、前記
入力軸に対して摺動自在かつ回動自在に嵌挿され、出力
軸に対して軸方向に相対移動可能かつ一体回動可能に連
結された第1スリーブと、該第1スリーブに相対回動可
能に連結され、前記入力軸に対して摺動自在かつ回動自
在に嵌挿されると共に、不動部分に対して前記入力軸の
軸方向への移動のみを許容するように連結された第2ス
リーブと、前記第1スリーブに半径方向に貫通形成さ
れ、前記入力軸の軸線に対して傾斜した第1案内スロッ
トと、前記第2スリーブに半径方向に貫通形成され、前
記入力軸の軸線に対して傾斜した第2案内スロットと、
前記入力軸に半径方向に突設され、前記第1スリーブの
第1案内スロットに係合する案内ピンと、を備えた構成
にしてある。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明の構成の第1スリーブと第2スリーブとの間に
軸受けを設けた構成にしてある。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項2記載の発明の構成のうち、可変容量の油圧モ
ータが、複数の摺動部材を略放射方向に出没自在に取付
けたロータと、このロータを回転自在に収容し、該ロー
タに対して偏心可能なカムリングとを有し、このカムリ
ングをロータに対して偏心して吸入量及び排出量を変化
させる変更手段とした構成にしてある。
【0015】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の発明の構成のうち、摺動部材をプランジャとした構
成にしてある。
【0016】また、請求項7記載の発明は、請求項5記
載の発明の構成のうち、摺動部材をベーンとした構成に
してある。
【0017】ここで、前記可変容量の油圧モータとして
は、複数の摺動部材を略放射方向に出没自在に取付けた
ロータと、該ロータを回転自在に収容し、このロータに
対して偏心可能なカムリングとを有し、前記ロータに取
付ける摺動部材がプランジャであるプランジャ型モー
タ、或いは摺動部材がベーンであるベーン型モータが採
用可能であるほか、往復道可能なピストンに連繋され、
その傾斜角度が変化する斜板を備えた斜板式ピストンモ
ータなど、各種の可変容量のモータが採用可能である。
これら可変容量のモータは、前記カムリングや斜板が変
更手段としてモータの吸入量及び排出量を変化させ、こ
れによって、出力軸で得られる出力トルクが変化し、そ
れに応じて操舵助勢力を発揮することになる。
【0018】また、前記油圧ポンプの変更手段を中立位
置に保つ保持装置は、常態において、即ち操舵トルクが
零乃至は操舵助勢力を必要としない程度に小さい場合に
おいて、変更手段を中立位置、即ち油圧ポンプの吸入ポ
ート及び排出ポートから作動油が吸入及び排出されない
状態の位置に保持するものであって、例えば、変更手段
の両側に対峙配設されてこれを両側から弾発付勢するば
ね部材が採用可能である。
【0019】前記油圧ポンプは、内燃機関や電動モータ
等の駆動手段によって回転駆動される。この油圧ポンプ
から吐出される作動油は、作動油圧通路、チェック弁を
介して、請求項1記載の発明においては更に切替え弁を
介して油圧モータに導かれることが可能である。この油
圧モータに導かれる作動油は、操舵助勢力を必要とする
油圧モータの作動時、適宜操舵助勢力を発揮するために
消費される。
【0020】即ち、操舵操作され、操舵機構に連結され
る車輪の接地抵抗が大きい場合には、入力軸とこの入力
軸にトーションバーを介して連結された出力軸との間に
相対回動が生じる。この入力軸と出力軸との相対回動に
よって移動部材が軸方向に移動し、この移動部材の軸方
向移動によって油圧モータの変更手段が中立位置から所
定方向に移動操作される。また、請求項1記載の発明に
おいては更に切替え弁が操作される。これによって、油
圧モータは作動油の吸入量及び排出量が増加して、作動
油が油圧モータに作用することとなり、この油圧モータ
が所定方向に駆動される。この油圧モータの駆動力は出
力軸を介して操舵機構に伝達され、操舵助勢力を発揮す
る。
【0021】このとき、油圧モータの変更手段は、入力
部材と出力部材との相対回動に応じて、即ち操舵トルク
の大きさに応じて移動する移動部材によって操作される
から、操舵トルクに応じた助勢力が発揮される。
【0022】次に、操舵操作されないか或いは車輪の接
地抵抗が小さく、操舵助勢力が不要の場合には、入力軸
に与えられる操舵トルクがが零か或いは極めて小さいか
ら、入力軸と出力軸との間には実質的に相対回動は生じ
ない。このため、移動部材は軸方向に移動せず、この移
動部材は油圧モータの変更手段を操作しない。また、請
求項1記載の発明にあっては更に切替え弁をも操作しな
い。したがって、前記油圧モータの変更手段は保持装置
によって中立位置に保たれるから、油圧モータは作動油
の供給の有無に拘らず駆動されないことになり、何れの
方向にも操舵助勢力を発揮しない。
【0023】この場合には、前記油圧ポンプから吐出さ
れた作動油は油圧モータで消費されないから、油圧ポン
プの吐出油の一部または全部はチェック弁よりも下流側
の作動油圧通路を介してアキュームレータに供給され、
このアキュームレータに蓄圧される。したがって、この
アキュームレータは油圧モータの非作動時に、チェック
弁よりも下流側の作動油圧通路内の圧力を所定圧力に保
持することになる。なお、この場合に、前記切替え弁は
作動油圧通路と油圧モータの吸入ポートとを遮断するか
或いは連通するか何れでも可能である。即ち、前記油圧
モータの変更手段は中立位置にあるから、アキュームレ
ータで蓄圧される作動油圧が導かれても油圧モータの出
力軸には出力トルクを生じないからである。
【0024】また、操舵操作されない状態では、前述の
ごとく、チェック弁よりも下流側の作動油圧通路はチェ
ック弁によって上流側との連通が遮断され、アキューム
レータによる加圧力が与えられて所定圧力に保持されて
いる。これによって、急操舵時等においては、操舵トル
クによって移動する移動部材が油圧モータの変更手段を
所定方向に操作することにより、前記チェック弁よりも
下流側の作動油圧通路及びアキュームレータに蓄圧され
た作動油が油圧モータに速やかに作用して、この油圧モ
ータを駆動することにより、円滑な操舵助勢動作が成就
される。
【0025】したがって、前記油圧モータの変更手段を
操舵トルクに応じて操作することにより、油圧モータの
作動時に、アキュームレータに蓄圧される作動油は、操
舵助勢力に関連する油圧モータの容量即ち操舵トルクに
関連する量だけ消費されることになるから、従来のよう
に、アキュームレータによって作動油圧通路内を作動ト
ルクに無関係の高い圧力に保持しておく必要はなく、そ
の分、油圧ポンプの作動時間を減少させてエネルギ損出
を少なくすることができ、動力消費の少ないパワーステ
アリング装置が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0027】図1及び図2は本発明の実施の形態を示す
パワーステアリング装置の説明図で、図1は図2のA−
A線断面図を含む図面、図2は図1のB−B線断面図を
含む図面である。図において、1は中空状の入力軸で、
この入力軸1は図外のステアリングホイールに連結され
る。2は操舵助勢力を発揮する可変容量の油圧モータ
で、この油圧モータ2は、前記入力軸1に対してトーシ
ョンバー3を介して連結された出力軸4及び作動油の吸
入ポート5並びに排出ポート6を有すると共に、前記吸
入ポート5からの作動油の吸入量及び排出ポート6から
の排出量を変化させる変更手段7を有している。8は前
記変更手段7を常態において中立位置に保つ保持装置で
ある。
【0028】9は作動油を吐出する油圧ポンプで、この
油圧ポンプ9は電動モータ10によって回転駆動される
ことが可能である。11は前記油圧ポンプ9から吐出さ
れる作動油を油圧モータ2の吸入ポート5に導く作動油
圧通路で、この作動油圧通路11の途中には、前記油圧
ポンプ9から油圧モータ2への作動油の流通を許容し、
逆方向の流通を阻止するチェック弁12が設けてある。
13は前記チェック弁12よりも下流側の作動油圧通路
11に接続されたアキュームレータで、このアキューム
レータ13は作動油圧通路11内の圧力を所定圧力に保
持可能である。14は前記アキュームレータ13よりも
下流側の作動油圧通路11の途中に設けられた切替え弁
である。
【0029】前記可変容量の油圧モータ2は、この実施
の形態において、図1及び図2に示すように、複数のプ
ランジャ15を略放射方向に出没自在に取付けたロータ
16と、このロータ16を回転自在に収容し、このロー
タ16に対して偏心可能なカムリング17を備えたプラ
ンジャ型モータが示されている。18は前記ロータ16
及びカムリング17を収容するモータハウジングであ
る。
【0030】前記カムリング17は、外側リング19と
内側リング20とを有し、これら外側リング19と内側
リング20との間に軸受け21が設けてある。前記外側
リング19の一端側(図1において上側)がモータハウ
ジング18に枢支ピン22を介して回動自在に支持され
ており、これによって、前記カムリング17はロータ1
6に対して揺動自在で、ロータ16の中心とカムリング
17の中心が偏心可能である。したがって、前記カムリ
ング17が変更手段として可変容量油圧モータ2の吸入
量及び吐出量を変化させる。なお、前記外側リング19
とこれを回動自在に支持する枢支ピン22との間には軸
受け23が設けてある。
【0031】前記プランジャ15は有底筒状を呈してお
り、このプランジャ15は、ロータ16に設けた、外周
に解放する略放射方向の複数のプランジャ収容孔24内
にそれぞれ出没自在に取付けられている。このプランジ
ャ15は、このプランジャ15の筒状内部とプランジャ
収容孔24の底部との間に縮設したばね25によって略
放射方向に付勢され、その底部外周が前記カムリング1
7の内周カム面17aに接している。
【0032】前記プンジャ収容孔24のそれぞれの底部
には作動油の給排通路26が開口しており、これら給排
通路26は前記ロータ16に一体形成された出力軸4の
軸方向に形成され、更に途中から半径方向外方に折れ曲
り、この出力軸4の外周にそれぞれ開口している。ま
た、これら給排通路26の開口は、出力軸4の外周面に
おいて円周上略等間隔に配列してある。
【0033】前記モータハウジング18の内部には、前
記給排通路26が開口する出力軸4の外周に位置して、
環状のバルブリング27が設けられており、このバルブ
リング27の内周に、作動油の吸入を司る前記吸入ポー
ト5及び排出を司る排出ポート6が形成してある。これ
ら吸入ポート5及び排出ポート6は出力軸4の中心を挟
んで両側に対峙配設してある。また、これら吸入ポート
5及び排出ポート6のそれぞれは、出力軸4と略同心の
円弧状を呈しており、前記出力軸4の外周に開口する給
排通路26の幾つかと同時に連通可能である。
【0034】前記油圧モータ2の出力軸4の一端側には
ピニオン歯車4aが形成され、このピニオン歯車4aが
操舵機構のラック軸28に噛合している。
【0035】29,30は前記出力軸4をモータハウジ
ング18に支持するラジアル軸受けである。
【0036】前記油圧モータ2の変更手段としてのカム
リング17を、常態において中立位置に保つ保持装置8
は、前記モータハウジング18に形成した一端封止のシ
リンダ32内に摺動自在に挿入されたピストン33と、
このピストン33の両端側に対峙配置されてピストン3
3を両側から拮抗するばね力で付勢する中立ばね34,
35を備えている。36は前記シリンダ35の開口端側
を封止するプラグである。
【0037】前記保持装置8のピストン33は連結ピン
37を介してカムリング17の他端側(図2において下
側、詳しくはカムリング17の中心を挟んで枢支ピン2
2と略対象な位置)に連結してある。これによって、中
立ばね34,35の拮抗するばね力で付勢されたピスト
ン33が中立位置にあるとき、カムリング17をその中
心がロータ16の中心と合致した位置に保つ。即ち、前
記保持装置8は、変更手段としてのカムリング17を常
態において中立位置に保つことになる。また、前記ピス
トン33が中立ばね34,35のばね力に抗してシリン
ダ32内を移動するのに伴って、カムリング17が枢支
ピン22を支点として揺動し、前記ロータ16に対する
カムリング17の偏心量が変化可能となる。
【0038】前記油圧モータ2の出力軸4の他端部に
は、軸方向に解放する環状凹部38が形成され、この環
状凹部38の底部中心位置に前記トーションバー3の一
方の端部が圧入固定してある。前記トーションバー3は
入力軸1の中空内部を貫通して延び、他方の端部におい
てピン39で入力軸1に連結してある。これによって、
前記入力軸1と出力軸4はそれらの軸線が一致した状態
でトーションバー3を介して連結されていることにな
る。また、前記入力軸1のピン39から遠い端部は、干
渉することなく前記出力軸4の環状凹部38内に延びて
いる。
【0039】前記トーションバー3は適当な捩じり弾性
を有していると共に、これの両端部が入力軸1と出力軸
4にそれぞれ連結してあるから、入力軸1と出力軸4と
の間に捩じりトルクが与えられることによってトーショ
ンバー3が捩じられ、入力軸1と出力軸4とは相対回動
可能である。
【0040】41は前記入力軸1と出力軸4との相対回
動によってこれら入力軸1と出力軸4の軸方向に移動す
る移動部材である。この移動部材41は、前記入力軸1
に対して摺動自在かつ回動自在に嵌挿された第1スリー
ブ42と、この第1スリーブ42に軸受け43を介して
相対回動可能に連結され、前記入力軸1に対して摺動自
在かつ回動自在に嵌挿された第2スリーブ44を有して
いる。
【0041】前記第1スリーブ42は、図3に拡大して
示すように、円筒部45及びこの円筒部45に連なるフ
ランジ部46を有している。前記円筒部45の外周の所
定位置には1本の軸方向の溝47が形成され、この溝4
7内には出力軸4に半径方向に植設したピン48が溝4
7の軸方向(長手方向)に移動可能に係合している。こ
れにより、つまり溝47にピン48が係合していること
によって、この第1スリーブ42は出力軸4に対して軸
方向に相対移動可能でかつ一体回動可能に連結されてい
る。また、前記第1スリーブ42には、その円筒部45
に、この円筒部45を半径方向に貫通し、かつ入力軸1
の軸線に対して傾斜した第1案内スロット49が形成し
てあり、この第1案内スロット49には、前記入力軸1
に半径方向に突設した案内ピン50が摺動自在に係合し
ている。
【0042】前記第2スリーブ44は、図3及び図4に
示すように、円筒部51とこの円筒部51に連なるフラ
ンジ部52を有している。前記円筒部51の端部の所定
位置には軸方向の盲穴53が形成され、この盲穴53内
には不動部分即ち前記モータハウジング18に固定した
ピン54が盲穴53の軸方向に摺動可能に係合してい
る。これによって、この第2スリーブ44は固定部分即
ちモータハウジング18に対して前記入力軸1の軸方向
への移動のみが許容された状態で連結されている。ま
た、前記第2スリーブ44には、その円筒部51に、半
径方向に貫通し、かつ入力軸1の軸線に対して傾斜した
第2案内スロット55が形成してあり、この第2案内ス
ロット55には、前記連結ピン37に係合したレバー5
6の内周端が摺動自在に係合している。即ち、前記レバ
ー56は第2スリーブ44の円筒部51の外周に嵌合さ
れる基部56aと、この基部56aから放射方向に延び
る腕部56bを備えており、前記基部65aの内周端に
形成した突起65cが第2案内スロット55に係合し、
前記腕部56bの先端に形成した突起56dが連結ピン
37に形成した係合孔37aに係合している。
【0043】前記第1スリーブ42と第2スリーブ44
とは、それぞれのフランジ部46,52が軸受け43を
介して背合わせ状となるように配置され、これらフラン
ジ46,52をフランジ46の外周に捩込み固定される
筒状の連結リング57によって連結することにより相互
に連結してある。また連結リング57の端部の内向き鍔
58と第2スリーブ44のフランジ部52との間には、
第1スリーブ42と第2スリーブ44との相対回動を円
滑にする軸受け59を配置してある。
【0044】前記切替え弁14は、アキュームレータ1
3と油圧モータ2との間の作動油圧通路11に設けられ
ており、油圧モータ2の吸入ポート5と作動油圧通路1
1との連通及び遮断を切替え接続可能である。この切替
え弁14は、図5に示すように、前記モータハウジング
18に形成した両端解放のシリンダ61内に摺動自在に
挿入されたスプール62と、このスプール62の両端側
に対峙配設されてスプール62を両側から拮抗するばね
力で付勢する中立ばね63,64を備えている。前記ス
プール62の胴部には、油圧モータ2の吸入ポート5に
連通する周溝65,65及び半径方向の貫通孔66が形
成してある。前記シリンダ61の開口両端はプラグ6
7,67によって封止してあると共に、前記シリンダ6
1内には、このシリンダ61の胴部に設けた導入ポート
68を介して作動油圧通路11の作動油が導びかれるよ
うにしてある。
【0045】また、前記スプール62に形成した貫通孔
66には、前記レバー56と一体の切替えレバー69が
係合している。詳しくは、図3にも示されるように、前
記切替えレバー69は前記レバー56の基部56aから
放射方向に延びており、この切替えレバー69の先端に
形成した突起69aがスプール62の貫通孔66に係合
している。
【0046】70は前記入力軸1をモータハウジング1
8に支持するラジアル軸受け、71は前記入力軸1の封
止を司るシール部材である。
【0047】72は圧力スイッチで、この圧力スイッチ
72は前記チェック弁12よりも下流側の作動油圧回路
11内の圧力をモニタしており、この圧力が所定圧力よ
りも低下した場合には電動モータ10の電源回路73を
閉成して、電動モータ10を作動させ、油圧ポンプ9を
駆動する。なお、74はバッテリである。また、75は
前記油圧モータ2の排出ポートに連通するドレン通路、
76はこのドレン通路75に連通する貯油タンクであ
る。
【0048】次に、斯かる構成のパワーステアリング装
置の作動について説明する。
【0049】前記油圧ポンプ9は、圧力スイッチ72で
モニタされる作動油圧通路11内の圧力が所定圧力より
も低下したときに電動モータ10によって回転駆動さ
れ、作動油を吐出する。この油圧ポンプ9から吐出され
る作動油は、作動油圧通路11、チェック弁12及び切
替え弁14を介して油圧モータ2に導かれることが可能
である。この油圧モータ2に導かれる作動油は、操舵助
勢力を必要とする油圧モータ2の作動時、適宜操舵助勢
力を発揮するために消費される。
【0050】即ち、操舵操作され、操舵機構のラック軸
28に連結される図外の車輪の接地抵抗が大きい場合に
は、図外のステアリングホイールから操舵トルクが入力
される入力軸1と、この入力軸1に対してトーションバ
ー3を介して連結されかつ操舵機構のラック軸28に噛
合する出力軸4との間に、相対回動が生じる。この入力
軸1と出力軸4との相対回動によって移動部材41が軸
方向に移動する。この移動部材41の軸方向移動によっ
て、油圧モータ2のカムリング17が中立位置から所定
方向に移動(揺動)操作されると共に、切替え弁14が
切替え操作される。これによって、カムリング17の中
心がロータ16の中心に対して偏心し、油圧モータ2は
作動油の吸入量及び排出量が増加して、作動油が油圧モ
ータ2に作用することになり、この油圧モータ2が所定
方向に回転駆動される。この油圧モータ2の駆動力は出
力軸4を介して操舵機構のラック軸28に伝達され、操
舵助勢力を発揮することになる。
【0051】詳しくは、前記入力軸1と出力軸4との間
に相対回動が生じると、入力軸1に半径方向に植設した
案内ピン50が第1スリーブ42に形成した第1案内ス
ロット49内を移動する。このとき、前記第1スリーブ
42は出力軸4に半径方向に植設したピン48によっ
て、この出力軸4に対して軸方向の移動のみが許容され
た状態で連結されており、また、第1案内スロット49
が入力軸1の軸線に対して傾斜して形成してあるから、
案内ピン50が第1案内スロット49内を移動すること
によって、第1スリーブ42が入力軸1に対して相対回
転しつつ軸方向に移動することになる。
【0052】前記第1スリーブ41の移動に伴って、こ
の第1スリーブ42に相対回動可能に連結された第2ス
リーブ44も軸方向に移動することになる。このとき、
前記第2スリーブ44はピン54によって不動部分のモ
ータハウジング18に対して入力軸1の軸方向への移動
のみが許容された状態で連結してあるから、この第2ス
リーブ44は入力軸1の軸方向に移動する。また、前記
第2スリーブ44に形成した第2案内スロット55は入
力軸1の軸線に対して傾斜して形成してあり、この第2
案内スロット55にレバー56が係合しているから、こ
のレバー56は、第2スリーブ44が入力軸1の軸方向
に移動することによって、入力軸1の軸線に対して傾斜
した第2案内スロット55の内面によって移動させられ
ることになる。
【0053】前記レバー56の移動は、図5において入
力軸1の軸線に対して回動方向の運動となって現れるか
ら、レバー56の腕部56b及び切替えレバー69が揺
動することになる。
【0054】前記レバー56の腕部56bの揺動によっ
て、切替え弁14のスプール62が中立ばね63または
中立ばね64のばね力に抗して図5において左方向また
は右方向に移動される。これによって、前記スプール6
2に設けた周溝65,65の一つが導入ポート68と連
通し、作動油圧通路11と油圧ポンプ2の吸入ポート5
とを連通させる。
【0055】また、前記切替えレバー69の揺動によっ
て、連結ピン37が、保持装置8のピストン33を中立
ばね34または中立ばね35のばね力に抗して図2にお
いて左方向または右方向に移動させると共に、連結ピン
37に連結したカムリング17が中立位置から枢支ピン
22を支点として図2において左方向または右方向に揺
動する。これによって、カムリング17の中心がロータ
16の中心に対して偏心し、作動油が油圧モータ2の吸
入ポート5から吸入されるようになり、この作動油によ
って油圧モータ2が所定方向に駆動される。この油圧モ
ータ2の駆動力は出力軸4を介して操舵機構のラック軸
28に伝達され、操舵助勢力を発揮する。このとき、移
動部材41は操舵トルクの大きさに応じて油圧モータ2
のカムリング17を操作し、この操作量に応じて油圧モ
ータ2は駆動トルクを発生するから、操舵トルクに応じ
た助勢力が得られる。
【0056】次に、操舵操作されないか或いは車輪の接
地抵抗が小さく、操舵助勢力が不要の場合には、入力軸
1及びトーションバー3に与えられるトルクが零或いは
極めて小さいから、入力軸1と出力軸4との間には実質
的に相対回動が生じない。このため、移動部材41は軸
方向の移動を生ぜず、変更手段としてのカムリング17
及び切替え弁14を操作することがなく、カムリング1
7及び切替え弁14は図2及び図5に示す中立状態とな
る。即ち、保持装置8は中立ばね34,35の拮抗する
ばね力によってピストン33を介してカムリング17を
付勢し、このカムリング17をロータ16との偏心が零
となる中立位置に保つ。また、切替え弁14はスプール
62が中立ばね63,64の拮抗するばね力によって中
立位置に付勢され、スプール62の周溝65と導入ポー
ト68との連通を中止し、油圧モータ2の吸入ポート5
と作動油圧通路11との連通を遮断する。
【0057】したがって、前記油圧モータ2は、変更手
段としてのカムリング17が中立位置に保持されると共
に、作動油圧通路11から作動油の供給を受けないか
ら、左右何れの方向にも回転駆動されないことになり、
この結果、何れの方向にも操舵助勢力を発揮しない。
【0058】この場合には、前記油圧ポンプ9から吐出
された作動油は油圧モータ2で消費されないから、油圧
ポンプ9の吐出油の一部または全部はチェック弁12よ
りも下流側の作動油圧通路11を介してアキュームレー
タ13に供給され、このアキュームレータ13に蓄圧さ
れる。したがって、このアキュームレータ13は油圧モ
ータ2の非作動時に、チェック弁12よりも下流側の作
動油圧通路11内の圧力を所定圧力に保持することにな
る。
【0059】また、操舵操作されない状態では、前述の
ごとく、チェック弁12よりも下流側の作動油圧通路1
1はチェック弁12によって上流側との連通が遮断さ
れ、アキュームレータ13による加圧力が与えられて所
定圧力に保持されている。これによって、急操舵時等に
おいては、操舵トルクによって移動部材41が軸方向に
移動し、この移動部材41が油圧モータ2のカムリング
17を所定方向に操作しすると共に、切替え弁14を切
替え制御して、この切替え弁14が油圧モータ2の吸入
ポート5と作動油圧通路11とを連通させることによ
り、前記チェック弁12よりも下流側の作動油圧通路1
1及びアキュームレータ13に蓄圧された作動油が油圧
モータ2に速やかに作用して、この油圧モータ2が左ま
たは右の所定方向に速やかに駆動される。その結果、円
滑な操舵助勢動作が成就される。
【0060】したがって、前記油圧モータ2のカムリン
グ17が操舵トルクに応じて操作されることにより、油
圧モータ2の作動時に、アキュームレータ13に蓄圧さ
れる作動油は、操舵助勢力に関連する油圧モータ2の容
量即ち操舵トルクに関連する量だけ消費されることにな
るから、従来のように、アキュームレータ13によって
作動油圧通路11内を作動トルクに無関係の高い圧力に
保持しておく必要はなく、その分、油圧ポンプ9の作動
時間を減少させてエネルギ損出を少なくすることがで
き、動力損失のパワーステアリング装置が得られる。
【0061】図6乃至図8は本発明の別の実施の形態を
示す図面である。この実施の形態が前記実施の形態と変
わるところは、前記実施の形態においてアキュームレー
タ13よりも下流側の作動油圧通路11の途中に設けた
切替え弁14及びこの切替え弁14を操作する切替えレ
バー69を、何れも廃止した点である。なお、その他の
構成は前記実施の形態と同様であるから、同一構成部分
には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0062】斯かる構成によれば、操舵操作されないか
或いは車輪の接地抵抗が小さく、操舵助勢力が不要の場
合には、保持装置8によってカムリング17は図7に示
す中立位置にある。一方、操舵操作され、操舵トルクに
よって入力軸1と出力軸4との間に相対回動が生じる
と、移動部材41が軸方向に移動する。これによって、
移動部材41はレバー56の腕部56b及び連結ピン3
7を介してカムリング17を図7において左方向または
右方向に揺動させる。このため、カムリング17の中心
がロータ16の中心に対して偏心し、作動油が油圧モー
タ2に作用して、この油圧モータ2が左方向または右方
向の所定方向に駆動される。これにより、操舵助勢力を
発揮することになる。
【0063】なお、この実施の形態においては、操舵操
作がされない場合においても前記油圧モータ2には作動
油圧通路11から作動油が導かれているけれども、操舵
操作されない場合には油圧モータ2のカムリング17は
中立位置に保たれるから、油圧モータ2は作動油の供給
があっても駆動されず、何れの方向にも操舵助勢力を発
揮しない。
【0064】したがって、この実施の形態によれば、前
記実施の形態で述べたと同様の効果が得られるのに加
え、切替え弁を廃止できるから、構成の簡素化を図るこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、アキュームレータに蓄圧するエネルギを、操舵
助勢力に関連する量だけ消費されるようにして、油圧ポ
ンプの作動時間を減少させてエネルギ損失を少なくする
ことができ、動力消費の少ないパワーステアリング装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング
装置の説明図で、図2のA−A線断面図を含む図面であ
る。
【図2】図1のB−B線断面図を含む説明図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】第2スリーブを、立面図(A)及び平面図
(B)で示す図面である。
【図5】図1のC−C線断面図を含む説明図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す説明図で、図7のA
−A線断面図を含む、図1と同様の図面である。
【図7】図6のB−B線を含む説明図である。
【図8】図6の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 油圧モータ 3 トーションバー 4 出力軸 5 吸入ポート 6 排出ポート 7 変更手段 8 保持装置 9 油圧ポンプ 11 作動油圧通路 12 チェック弁 13 アキュームレータ 14 切替え弁 17 カムリング(変更手段) 28 ラック軸(操舵機構) 41 移動部材 75 ドレン通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 俊徳 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に与えられる操舵トルクに応じて
    操舵助勢力を得るパワーステアリング装置において、前
    記入力軸に対してトーションバーを介して連結された出
    力軸及び作動油の吸入ポート並びに排出ポートを備え、
    前記吸入ポートからの作動油の吸入量及び排出ポートか
    らの作動油の排出量を変化させる変更手段を有すると共
    に、前記出力軸が操舵機構に連結されて操舵助勢力を得
    る可変容量の油圧モータと、該油圧モータの変更手段を
    常態において中立位置に保つ保持手段と、前記油圧モー
    タに作動油を吐出する油圧ポンプと、該油圧ポンプから
    吐出される作動油を前記油圧モータの吸入ポートに導く
    作動油圧通路と、前記油圧モータの排出ポートを貯油タ
    ンクに連通するドレン通路と、前記作動油圧通路の途中
    に設けられ、前記油圧ポンプから油圧モータへの作動油
    の流通を許容し、逆方向の流通を阻止するチェック弁
    と、該チェック弁よりも下流側の作動油圧通路に接続さ
    れ、該作動油圧通路内の圧力を所定圧力に保持可能なア
    キュームレータと、該アキュームレータよりも下流側の
    作動油圧通路の途中に設けられ、前記油圧モータの吸入
    ポートと作動油圧通路との連通及び遮断を司る切替え弁
    と、前記入力軸と出力軸との相対回動によってこれら両
    軸の軸方向に移動する移動部材と、を備え、該移動部材
    によって前記油圧モータの変更手段を操作すると共に、
    前記切替え弁を操作するようにしたことを特徴とするパ
    ワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 入力軸に与えられる操舵トルクに応じて
    操舵助勢力を得るパワーステアリング装置において、前
    記入力軸に対してトーションバーを介して連結された出
    力軸及び作動油の吸入ポート並びに排出ポートを備え、
    前記吸入ポートからの作動油の吸入量及び排出ポートか
    らの作動油の排出量を変化させる変更手段を有すると共
    に、前記出力軸が操舵機構に連結されて操舵助勢力を得
    る可変容量の油圧モータと、該油圧モータの変更手段を
    常態において中立位置に保つ保持手段と、前記油圧モー
    タに作動油を吐出する油圧ポンプと、該油圧ポンプから
    吐出される作動油を前記油圧モータの吸入ポートに導く
    作動油圧通路と、前記油圧モータの排出ポートを貯油タ
    ンクに連通するドレン通路と、前記作動油圧通路の途中
    に設けられ、前記油圧ポンプから油圧モータへの作動油
    の流通を許容し、逆方向の流通を阻止するチェック弁
    と、該チェック弁よりも下流側の作動油圧通路に接続さ
    れ、該作動油圧通路内の圧力を所定圧力に保持可能なア
    キュームレータと、前記入力軸と出力軸との相対回動に
    よってこれら両軸の軸方向に移動する移動部材と、を備
    え、該移動部材によって前記油圧モータの変更手段を操
    作するようにしたことを特徴とするパワーステアリング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記移動部材は、前記入力軸に対して摺
    動自在かつ回動自在に嵌挿され、出力軸に対して軸方向
    に相対移動可能かつ一体回動可能に連結された第1スリ
    ーブと、該第1スリーブに相対回動可能に連結され、前
    記入力軸に対して摺動自在かつ回動自在に嵌挿されると
    共に、不動部分に対して前記入力軸の軸方向への移動の
    みを許容するように連結された第2スリーブと、前記第
    1スリーブに半径方向に貫通形成され、前記入力軸の軸
    線に対して傾斜した第1案内スロットと、前記第2スリ
    ーブに半径方向に貫通形成され、前記入力軸の軸線に対
    して傾斜した第2案内スロットと、前記入力軸に半径方
    向に突設され、前記第1スリーブの第1案内スロットに
    係合する案内ピンと、を備えてなる請求項1乃至請求項
    2記載のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スリーブと第2スリーブとの間
    に、軸受けを設けてなる、請求項3記載のパワーステア
    リング装置。
  5. 【請求項5】 前記可変容量の油圧モータは、複数の摺
    動部材を略放射方向に出没自在に取付けたロータと、該
    ロータを回転自在に収容し、該ロータに対して偏心可能
    なカムリングとを有し、該カムリングがロータに対して
    偏心して吸入量及び排出量を変化させる変更手段であ
    る、請求項1乃至請求項2記載のパワーステアリング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記摺動部材はプランジャである、請求
    項5記載のパワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 前記摺動部材はベーンである、請求項5
    記載のパワーステアリング装置。
JP8094711A 1996-03-26 1996-03-26 パワーステアリング装置 Pending JPH09254798A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101876625B1 (ko) * 2016-07-26 2018-07-09 울산대학교 산학협력단 유압모터를 이용한 조향 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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