JPH09175416A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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Publication number
JPH09175416A
JPH09175416A JP7349975A JP34997595A JPH09175416A JP H09175416 A JPH09175416 A JP H09175416A JP 7349975 A JP7349975 A JP 7349975A JP 34997595 A JP34997595 A JP 34997595A JP H09175416 A JPH09175416 A JP H09175416A
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JP
Japan
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variable displacement
displacement pump
passage
actuator
discharge amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP7349975A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Aihara
俊徳 相原
Norihiro Saida
憲宏 齋田
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Tadaharu Yokota
忠治 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリング装置全体の構成が複雑
で、高価である。 【解決手段】 吐出量を変化させる変更手段5を有する
可変容量ポンプ4を設け、この可変容量ポンプ4から吐
出される作動油をアクチュエータ1に導く作動油圧通路
7を設ける。この作動油圧通路7の途中に、可変容量ポ
ンプ4からアクチュエータ1への作動油の流通を許容
し、逆方向の流通を阻止するチェック弁8を設ける。チ
ェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7に、この作動
油圧通路7内の圧力を所定圧力に保持可能なアキューム
レータ9を設ける。前記可変容量ポンプ4の吐出量が増
加する方向に変更手段5を付勢する制御ばね10と、こ
の制御ばね10のばね力に抗して、可変容量ポンプ4の
吐出量が減少する方向に変更手段5を付勢する制御装置
11とを設け、この制御装置11にチェック弁8よりも
下流側の作動油圧通路7の作動油を導く制御油圧通路1
2を連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に施用し
て良好なパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等には、操舵操作を軽快ならしめ
るために、操舵機構に設けたアクチュエータに作動油を
給排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置が用
いられており、各種の改良されたパワーステアリング装
置が提案されている。
【0003】例えば、特開平4−321803号公報に
は、可変容量ポンプと、この可変容量ポンプの吐出量を
減少させる方向に付勢するばねと、このばねのばね力に
抗して可変容量ポンプの吐出量を増大させる方向に付勢
する制御装置と、前記可変容量ポンプの吐出油をアクチ
ュエータに導く油圧回路と、この油圧回路の残圧を所定
量に保持するアキュームレータと、前記油圧回路と制御
装置とを連結する導圧路に設けられた開閉弁と、この開
閉弁を開閉操作する荷役スイッチとを有し、アクチュエ
ータの非作動時は前記開閉弁を閉弁して可変容量ポンプ
の吐出量を零とする一方、荷役スイッチからの信号によ
って開閉弁を開弁することにより、アキュームレータに
よって所定圧力に保持されていた油圧回路の残圧を制御
装置に導き、可変容量ポンプの吐出量を増大させるよう
にしたパワーステアリング装置が開示してある。
【0004】この改良されたパワーステアリング装置
は、可変容量ポンプを常時作動させつつ、アクチュエー
タの非作動時はポンプの吐出量を零として動力損出を避
けることができるから、ポンプによる動力損出を避ける
ために、アクチュエータの非作動時にポンプの駆動を中
止するクラッチ機構等を設けることがなく、構成の簡素
化が図れるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、導圧路に開閉弁を設け、この開閉弁を
荷役スイッチによって開閉操作することにより、制御装
置を作動させるようにしてある。したがって、開閉弁及
び荷役スイッチを必要とするから、構成の簡素化が十分
とは言えず、パワーステアリング装置全体が高価となる
虞がある。
【0006】本発明は上記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、構成を更に簡素化して、低廉なパワーステア
リング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、操舵機
構のアクチュエータに作動油を給排して操舵助勢力を得
るパワーステアリング装置において、駆動手段によって
常時回転駆動され、吐出量を変化させる変更手段を有す
る可変容量ポンプと、該可変容量ポンプから吐出される
作動油をアクチュエータに導く作動油圧通路と、該作動
油圧通路の途中に設けられ、前記可変容量ポンプからア
クチュエータへの作動油の流通を許容し、逆方向の流通
を阻止するチェック弁と、該チェック弁よりも下流側の
作動油圧通路に接続され、該作動油圧通路内の圧力を所
定圧力に保持可能なアキュームレータと、前記可変容量
ポンプの吐出量が増加する方向に変更手段を付勢する制
御ばねと、該制御ばねのばね力に抗して、可変容量ポン
プの吐出量が減少する方向に変更手段を付勢する制御装
置と、該制御装置にチェック弁よりも下流側の作動油圧
通路の作動油を導く制御油圧通路と、を備えた構成にし
てある。
【0008】なお、従属請求項は本発明の有利な実施の
態様に関するものである。
【0009】ここで、前記可変容量ポンプとしては、複
数の摺動部材を略放射方向に出没自在に取付けたロータ
と、該ロータを回転自在に収容し、該ロータに対して偏
心可能なカムリングとを有し、前記ロータに取付ける摺
動部材がプランジャであるプランジャポンプ、或いは摺
動部材がベーンであるベーンが採用可能であるほか、ピ
ストンに連繋し、その傾斜角度が変化する斜板を備えた
斜板式ピストンポンプなど、各種の可変容量ポンプが採
用可能である。これら可変容量ポンプは、内燃機関等の
駆動手段によって回転駆動され、前記カムリングや斜板
が変更手段としてポンプの吐出量を変化させる。
【0010】前記可変容量ポンプは、内燃機関等の駆動
手段によって常時回転駆動されており、この可変容量ポ
ンプから吐出される作動油は、作動油圧通路及びチェッ
ク弁を介してアクチュエータに導かれる。このアクチュ
エータに導かれる作動油は、操舵助勢力を必要とするア
クチュエータの作動時、適宜操舵助勢力を発揮するため
に消費される。
【0011】前記可変容量ポンプから作動油が吐出され
ている状態において、操舵助勢力が不要となり、アクチ
ュエータが作動状態から非作動状態に移行すると、アク
チュエータで消費される作動油量は漸減して遂には零と
なり、可変容量ポンプの吐出油の一部または全部はチェ
ック弁よりも下流側の作動油圧通路からアキュームレー
タに供給され、このアキュームレータに蓄圧される。し
たがって、このアキュームレータはアクチュエータの非
作動時にチェック弁よりも下流側の作動油圧通路内の圧
力を所定圧力に保持する。
【0012】前記チェック弁よりも下流側の作動油圧通
路内の作動油は、制御油圧通路を介して制御装置に導か
れており、制御装置は制御ばねのばね力に抗して可変容
量ポンプの吐出量が減少する方向に変更手段を付勢す
る。この制御装置に与えられる付勢力は、チェック弁よ
りも下流側の作動油圧通路内の作動油の圧力に比例して
与えられ、作動油の圧力が増加するにしたがって可変容
量ポンプの吐出量を漸減させ、作動油圧通路の最大圧力
で可変容量ポンプの吐出量を零とする。この吐出量が零
の状態では、可変容量ポンプは駆動手段によって継続し
て回転駆動されているけれども、ポンプとしての仕事を
しないことになるから、可変容量ポンプの駆動エネルギ
は消費されず、動力損出が有利に回避される。
【0013】前記可変容量ポンプの吐出量が零の状態で
は、この可変容量ポンプから作動油の供給はないけれど
も、チェック弁よりも下流側の作動油圧通路は、チェッ
ク弁によって上流側との連通が遮断され、前記の如くア
キュームレータによる加圧力が与えられて所定圧力に保
持されている。これによって、急操舵時等においては、
前記チェック弁よりも下流側の作動油圧通路及びアキュ
ームレータに蓄圧された作動油がアクチュエータに速や
かに供給され、円滑な操舵助勢動作が成就される。
【0014】前記アクチュエータの作動によってアキュ
ームレータに蓄圧されたエネルギが消費され、チェック
弁よりも下流側の作動油圧通路の圧力が低下すると、こ
の作動油圧通路内の作動油が導かれる制御装置の圧力が
減じられることになるから、この圧力に応じて制御装置
の付勢力が漸減する。これによって、制御ばねのばね力
が勝り、このばね力によって可変容量ポンプの吐出量が
増加する方向に変更手段を付勢して、吐出量を増加させ
る。
【0015】前記可変容量ポンプから吐出された作動油
はアクチュエータに供給され、適宜操舵助勢動作を司
る。
【0016】これによって、アクチュエータの非作動時
にポンプの駆動を中止するクラッチ機構等を設けること
がなく、また、アクチュエータ側の作動油圧通路内の圧
力に関連して可変容量ポンプの変更手段を操作し、吐出
量を連続的に変更可能であるから、格別変更手段の操作
のための開閉弁等を用いる必要がなく、パワーステアリ
ング装置全体の構成の簡素化が有利に達成できる。
【0017】また、可変容量ポンプで消費される駆動力
は吐出量に関連するところ、本発明は、操舵助勢力が不
要の場合は変更手段を操作して可変容量ポンプの吐出量
を零とすると共に、操舵助勢力が必要とする場合には操
舵トルクに関連して変更手段を制御することにより、ア
クチュエータで発揮すべき操舵助勢力に応じて吐出量を
逓増または逓減させることができるから、可変容量ポン
プは必要に応じて駆動力を消費することになり、したが
って、可変容量ポンプでの無用な動力消費を防止して、
動力損出を有利に回避することが可能なパワーステアリ
ング装置が得られる。
【0018】更に、前記変更手段を操舵助勢力に関連す
るトルクによる操作力で操作して、可変容量ポンプの吐
出特性を微小に変化させることができることにより、滑
らかな操舵感覚のパワーステアリング装置が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0020】図1は本発明の実施の形態を示すパワース
テアリング装置の説明図である。図において、1はパワ
ーステアリング装置のアクチュエータで、このアクチュ
エータ1は、常閉バルブ及び常閉バルブからなるセンタ
ークローズド型の制御バルブ2とパワーシリンダ3を備
えている。
【0021】4は可変容量ポンプで、この可変容量ポン
プ4は、吐出量を変化させる変更手段5を有し、駆動手
段としての内燃機関6によって常時回転駆動されること
が可能である。7は前記可変容量ポンプ4から吐出され
る作動油をアクチュエータ1に導く作動油圧通路で、こ
の作動油圧通路7の途中には、前記可変容量ポンプ4か
らアクチュエータ1への作動油の流通を許容し、逆方向
の流通を阻止するチェック弁8が設けてある。9は前記
チェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7に接続され
たアキュームレータで、このアキュームレータ9は作動
油圧通路7内の圧力を所定圧力に保持可能である。
【0022】10は前記可変容量ポンプ4の吐出量が増
加する方向に変更手段5を付勢する制御ばね、11はこ
の制御ばね10のばね力に抗して、可変容量ポンプ4の
吐出量が減少する方向に変更手段5を付勢する制御装置
である。この制御装置11には、制御油圧通路12を介
してチェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内の作
動油を導くようにしてあり、この制御油圧通路12を介
して導かれる作動油の圧力に応じて付勢力を発揮する。
【0023】13はアクチュエータ1からの作動油を導
くドレン通路、14は可変容量ポンプ4に作動油を導く
吸入通路、Tは貯油タンクである。
【0024】前記可変容量ポンプ4は、この実施の形態
において、図2及び図3に示すように、複数のプランジ
ャ15を略放射方向に出没自在に取付けたロータ16
と、このロータ16を回転自在に収容し、このロータ1
6に対して偏心可能なカムリング17を備えたプランジ
ャポンプが示されている。18は前記ロータ16及びカ
ムリング17を収容するポンプハウジングである。
【0025】前記カムリング17は、外側リング19と
内側リング20とを有し、これら外側リング19と内側
リング20との間に軸受け21が設けてある。前記外側
リング19の一端側(図2において上側)がポンプハウ
ジング18に枢支ピン22を介して回動自在に支持され
ており、これによって、前記カムリング17はロータ1
6に対して揺動自在で、ロータ16の中心とカムリング
17の中心が偏心可能である。したがって、前記カムリ
ング17が変更手段として可変容量ポンプ4の吐出量を
変化させる。なお、前記外側リング16とこれを回動自
在に支持する枢支ピン22との間には軸受け23が設け
てある。
【0026】前記プランジャ15は有底筒状を呈してお
り、このプランジャ15は、ロータ16に設けた、外周
に解放する略放射方向の複数のプランジャ収容孔24内
にそれぞれ出没自在に取付けられている。このプランジ
ャ15は、このプランジャ15の筒状内部とプランジャ
収容孔24の底部との間に縮設したばね25によって略
放射方向に付勢され、その底部外周が前記カムリング1
7の内周カム面17aに接している。
【0027】前記プンジャ収容孔24のそれぞれの底部
には作動油の給排通路26が開口しており、これら給排
通路26は前記ロータ16に一体形成された駆動軸27
の軸方向に形成され、この駆動軸27の一方(図3にお
いて左側)の端面にそれぞれ開口している。また、これ
ら給排通路26の開口は、駆動軸27の一方の端面にお
いて円周上略等間隔に配列してある。
【0028】前記ポンプハウジング18の内部には、前
記駆動軸27の一方の端面に面してバルブプレート28
が設けられており、このバルブプレート28には一対の
ポート29,29が形成してある。これらポート29,
29は、前記枢支ピン22の中心とロータ16の中心を
結ぶ線分方向に、ロータ16の中心を挟んで両側に対峙
配設してある。また、これらポート29,29のそれぞ
れは、ロータ16と略同心の円弧状を呈しており、前記
駆動軸27の端面に開口する給排通路26の幾つかと同
時に連通可能である。なお、前記バルブプレート28
は、ばね30によって駆動軸27の一方の端面に接する
ように付勢してある。
【0029】31は、前記可変容量ポンプ4の吐出量が
増加する方向にカムリング(変更手段)17を付勢する
制御ばねである。32は、前記制御ばね31のばね力に
抗して、可変容量ポンプ4の吐出量が減少する方向にカ
ムリング(変更手段)17を付勢する制御装置である。
この制御装置32は、前記ポンプハウジング18内に形
成した一端封止のシリンダ33内に摺動自在に挿入さ
れ、一端が前記制御ばね31に接するピストン34を有
し、このピストン34によって、シリンダ33の封止端
側に制御油室35を形成してある。この制御油室35に
は制御油圧通路12が連通しており、この制御油室35
内に導かれる作動油の圧力によって、前記ピストン34
は制御ばね31のばね力に抗して移動可能である。
【0030】36は前記シリンダ33の開口端を閉塞す
ると共に、前記制御スプリング31のばね受けを兼ねる
プラグで、このプラグ36はシリンダ33の開口端に捩
じ込み固定され、ナット37と共働して、前記制御スプ
リング31のばね力(セット荷重)を調整する調整装置
38を構成している。なお、前記プラグ36が閉塞す
る、制御ばね24を収容した室の内部はドレン通路14
に連通している。
【0031】前記ピストン34は連結ピン39を介して
カムリング17の他端側(図2において下側、詳しくは
カムリング17の中心を挟んで前記枢動ピン22と略対
象な位置)に連結してある。これによって、前記ピスト
ン34がシリンダ33内を移動するのに伴って、カムリ
ング17が枢支ピン22を支点として揺動し、前記ロー
タ16に対するカムリング17の偏心量が制御可能とな
る。なお、前記ピストン34と連結ピン39との間には
軸受け40が設けてある。
【0032】41,42は前記駆動軸27をポンプハウ
ジング18に支持するラジアル軸受けで、43は前記ロ
ータ16とポンプハウジング18との間に配置されたス
ラスト軸受けである。また、44は前記駆動軸27を封
止するシール部材である。
【0033】斯かる構成において、前記可変容量ポンプ
4は、内燃機関(駆動手段)6によって常時回転駆動さ
れており、この可変容量ポンプ4は貯油タンクTから吸
入通路14を介して作動油を吸入し、作動油圧通路7に
吐出する。この作動油圧通路7に吐出される作動油は、
チェック弁8を介してアクチュエータ1に導かれる。こ
のアクチュエータ1に導かれる作動油は、操舵助勢力を
必要とするアクチュエータ1の作動時、適宜操舵助勢力
を発揮するために消費される。即ち、このアクチュエー
タ1の制御バルブ2は、上流側(作動油圧通路7側)に
常閉バルブが配置され、下流側(ドレン通路13側)に
常開バルブが配置されており、この制御バルブ2が選択
的に開閉制御されることによって、パワーシリンダ3が
選択的に駆動されアクチュエータ1が作動することにな
る。これによって、アクチュエータ1に導かれる作動油
が、適宜操舵助勢力を発揮するために消費される。
【0034】前記可変容量ポンプ4から作動油が吐出さ
れている状態において、操舵助勢力が不要となり、アク
チュエータ1が作動状態から非作動状態に移行すると、
アクチュエータ1で消費される作動油量は漸減して遂に
は零となり、可変容量ポンプ4の吐出油の一部または全
部はチェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7からア
キュームレータ9に供給され、このアキュームレータ9
に蓄圧される。したがって、このアキュームレータ9
は、アクチュエータ1の非作動時にチェック弁8よりも
下流側の作動油圧通路7内の圧力を所定圧力に保持す
る。
【0035】前記チェック弁8よりも下流側の作動油圧
通路7内の作動油は、制御油圧通路12を介して制御装
置11に導かれており、この制御装置11は制御ばね1
0のばね力に抗して可変容量ポンプ4の吐出量が減少す
る方向に変更手段5を付勢する。この制御装置11に与
えられる付勢力は、チェック弁8よりも下流側の作動油
圧通路7内の作動油の圧力に比例して与えられ、作動油
の圧力が増加するにしたがって可変容量ポンプ4の吐出
量を漸減させ、作動油圧通路7内の最大圧力で可変容量
ポンプ4の吐出量を零とする。つまり、アクチュエータ
1の非作動時は可変容量ポンプ4の吐出量は零となる。
この吐出量が零の状態では、可変容量ポンプ4は内燃機
関(駆動手段)6によって継続して回転駆動されている
けれども、ポンプとしての仕事をしないことになるか
ら、可変容量ポンプ4の駆動エネルギは消費されず、動
力損失が有利に回避される。
【0036】この可変容量ポンプ4の吐出量が零の状態
では、可変容量ポンプ4から作動油の供給はないけれど
も、チェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7は、チ
ェック弁8によって上流側との連通が遮断され、アキュ
ームレータ9による加圧力が与えられて所定圧力に保持
されている。これによって、急操舵時等においては、前
記チェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7及びアキ
ュームレータ9に蓄圧された作動油がアクチュエータ1
に速やかに供給され、円滑な操舵助勢動作が成就され
る。
【0037】前記アクチュエータ1の作動によってアキ
ュームレータ9に蓄圧されたエネルギが消費され、チェ
ック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内の圧力が低下
すると、この作動油圧通路7内の作動油が導かれる制御
装置11の圧力が減じられることになるから、この圧力
に応じて制御装置11の付勢力が漸減する。これによっ
て、制御ばね10のばね力が勝り、このばね力によって
可変容量ポンプ4の吐出量が増加する方向に変更手段5
を付勢して、吐出量を増加させる。
【0038】前記可変容量ポンプ4から吐出された作動
油はアクチュエータ1に供給され、適宜操舵助勢動作を
司る。
【0039】具体的には、この実施の形態に示した可変
容量ポンプ1は、内燃機関(駆動手段)6によって常時
一方向に回転駆動され、ロータ4は駆動軸2を介して図
2の矢印Nで示す反時計方向に回転している。図2は作
動油圧通路7内の作動油が制御油圧通路12を介して制
御装置32に導かれ、この制御装置32が制御ばね24
のばね力に抗してカムリング(変更手段)17を付勢
し、可変容量ポンプ4の吐出量を零した状態を示してい
る。即ち、ロータ16とカムリング17とは同心位置に
あり、所謂ポンプの中立位置であって、この状態ではプ
ランジャ15の往復運動は生じない。したがって、前記
可変容量ポンプ4は、内燃機関6による回転駆動が継続
されているけれども、何等仕事をすることがなく、吸入
量及び吐出量とも零である。
【0040】この状態から、図外のステアリングホイー
ルが操作され、操舵助勢力を必要とする場合には、例え
ば、図外のステアリングホイールとステアリングギヤを
連繋する操舵軸に相対捩れを生じ、この相対捩じれに応
じてアクチュエータ1の制御バルブ2が選択的に開閉制
御され、供給される作動油によってアクチュエータ1が
作動することになる。アクチュエータ1の作動によって
作動油圧通路7に導かれた作動油が消費されると、この
作動油圧通路7内の作動油が制御油圧通路12を介して
導かれる制御装置32の付勢力が減じられる。つまり、
制御装置32の制御油室35内の圧力が減じられ、ピス
トン34が制御ばね31のばね力よって図2において左
側に移動し、カムリング17が枢支ピン22を支点とし
て図2において左方向に揺動されることになる。
【0041】このため、前記ロータ16に対してカムリ
ング17が偏心し、カムリング17の中心がロータ16
の中心よりも左側に位置するとになり、この結果、プラ
ンジャ15は、図2の左側略半分の領域において半径方
向外方に突出し、右側略半分の領域で半径方向内方に移
動する往復運動が生じる。
【0042】これによって、図2においてロータ16の
中心よりも略上側の領域に位置するプランジャ収容孔2
4の容積が漸増し、略下側の領域に位置するプランジャ
収容孔24の容積が漸減することになる。したがって、
この可変容量ポンプ4は、図2においてロータ16の中
心よりも略上側の領域に位置するポート29から、作動
油が給排通路26を介してプランジャ収容室29内に吸
入され、同じく略下側の領域に位置するポート29か
ら、プランジャ収容室11内に吸入された作動油を作動
油圧通路7に吐出する。この作動油圧通路7内に吐出さ
れた作動油はチェック弁8を介してアクチュエータ1に
供給され、図外のステアリングホイールの回動操作によ
る車輪の操向操作に助勢力を与える。
【0043】このとき、前記可変容量ポンプ4は、作動
油圧通路7内の作動油が導かれた制御装置32の付勢力
と制御ばね31のばね力との釣合いによってカムリング
17が制御され、このカムリング17によって吐出量が
制御されるから、可変容量ポンプ4の仕事量もそれに応
じた大きさとなる。ここで、前記制御装置32に導かれ
る作動油圧通路7内の作動油の圧力は、アクチュエータ
1で生じる操舵助勢力に関連しているから、結局、可変
容量ポンプ4の仕事量は操舵助勢力に応じた大きさとな
り、無駄な動力消費を回避することができる。
【0044】次に、可変容量ポンプ4からの作動油の供
給が継続している状態において、操舵助勢力が不要とな
り、制御バルブ2が閉弁してアクチュエータ1が非作動
状態になると、可変容量ポンプ4からの吐出油はアクチ
ュエータ1において消費されず、アキュームレータ9に
蓄圧のために供給され、このアキュームレータ9はチェ
ック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内を所定圧力に
保持する。
【0045】この作動油圧通路7内の圧力が高くなる
と、この作動油圧通路7内の作動油が制御油圧通路12
を介して制御装置32に導かれ、カムリング17を可変
容量ポンプ4の吐出量が減少する方向に付勢する。つま
り、制御装置32の制御油室35内の圧力が増加し、ピ
ストン34が制御ばね31のばね力に抗して図2におい
て右側に移動し、カムリング17が枢支ピン22を支点
として図2において右方向に揺動されることになる。
【0046】このため、ロータ16とカムリング17と
の偏心が漸減して、遂には同心位置に至る。この状態は
所謂ポンプの中立位置で、プランジャ15の往復運動は
生ぜず、可変容量ポンプ4は、再び吸入量及び吐出量が
零の無負荷運転をすることになる。
【0047】ここで、前記制御装置32がカムリング1
7をポンプの中立位置に移動(揺動)を開始させる操作
力の大きさは、制御ばね31のばね力によって決定さ
れ、このばね力は調整装置38によって調整可能であ
る。即ち、前記調整装置38のナット37を緩め、プラ
グ36の捩込み量を調整して、制御ばね31のばね力
(セット荷重)を変化させることで調整し、決定され
る。
【0048】これによって、アクチュエータ1の非作動
時にポンプの駆動を中止するクラッチ機構等を設けるこ
とがなく、また、アクチュエータ1側の作動油圧通路7
内の圧力に関連して可変容量ポンプ4の変更手段5を操
作し、吐出量を連続的に変更可能であるから、格別変更
手段5の操作のための開閉弁等を用いる必要がなく、パ
ワーステアリング装置全体の構成の簡素化が有利に達成
できる。
【0049】また、可変容量ポンプ4で消費される駆動
力は吐出量に関連するところ、本発明は、操舵助勢力が
不要の場合はカムリング4を中立位置として可変容量ポ
ンプ1の吐出量を零とする一方、操舵助勢力が必要とす
る場合には操舵トルクに関連してカムリング4を制御す
ることにより、アクチュエータ1で発揮すべき操舵助勢
力に応じて吐出量を逓増または逓減させることができる
から、可変容量ポンプ4は必要に応じて駆動力を消費す
ることになり、したがって、可変容量ポンプ4での無用
な動力消費を防止して、動力損失を有利に回避すること
ができる。
【0050】更に、前記変更手段としてのカムリング1
を操舵トルクによる操作力で移動(揺動)させ、可変容
量ポンプ1の吐出特性を微小に変化させることができる
ことにより、滑らかな操舵感覚のパワーステアリング装
置が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、構成を簡素化して、低廉なパワーステアリング
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング
装置の説明図である。
【図2】可変容量ポンプの断面図で、図3のA−A線に
沿って見た図面である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 4 可変容量ポンプ 5 変更手段 6 内燃機関(駆動手段) 7 作動油圧通路 8 チェック弁 9 アキュームレータ 10,31 制御ばね 11,32 制御装置 12 制御油圧通路 17 カムリング
フロントページの続き (72)発明者 横田 忠治 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵機構のアクチュエータに作動油を給
    排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置におい
    て、駆動手段によって常時回転駆動され、吐出量を変化
    させる変更手段を有する可変容量ポンプと、該可変容量
    ポンプから吐出される作動油をアクチュエータに導く作
    動油圧通路と、該作動油圧通路の途中に設けられ、前記
    可変容量ポンプからアクチュエータへの作動油の流通を
    許容し、逆方向の流通を阻止するチェック弁と、該チェ
    ック弁よりも下流側の作動油圧通路に接続され、該作動
    油圧通路内の圧力を所定圧力に保持可能なアキュームレ
    ータと、前記可変容量ポンプの吐出量が増加する方向に
    変更手段を付勢する制御ばねと、該制御ばねのばね力に
    抗して、可変容量ポンプの吐出量が減少する方向に変更
    手段を付勢する制御装置と、該制御装置にチェック弁よ
    りも下流側の作動油圧通路の作動油を導く制御油圧通路
    と、を備えてなることを特徴とするパワーステアリング
    装置。
  2. 【請求項2】 前記可変容量ポンプは、複数の摺動部材
    を略放射方向に出没自在に取付けたロータと、該ロータ
    を回転自在に収容し、該ロータに対して偏心可能なカム
    リングとを有し、該カムリングがロータに対して偏心し
    て吐出量を変化させる変更手段である、請求項1記載の
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材はプランジャである、請求
    項2記載のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材はベーンである、請求項2
    記載のパワーステアリング装置。
JP7349975A 1995-12-25 1995-12-25 パワーステアリング装置 Pending JPH09175416A (ja)

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