JPH092301A - 油圧システム - Google Patents

油圧システム

Info

Publication number
JPH092301A
JPH092301A JP7159632A JP15963295A JPH092301A JP H092301 A JPH092301 A JP H092301A JP 7159632 A JP7159632 A JP 7159632A JP 15963295 A JP15963295 A JP 15963295A JP H092301 A JPH092301 A JP H092301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
control
control valve
piston
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7159632A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Hideoki Katsuta
秀興 勝田
Susumu Kubota
享 久保田
Minoru Ogura
稔 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP7159632A priority Critical patent/JPH092301A/ja
Publication of JPH092301A publication Critical patent/JPH092301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の運転状態全域における操舵フィーリン
グを向上させることができる油圧システムを提供するこ
と。 【構成】 流量制御弁14は、パワーステアリング機構
9に至る第2作動油路L 2 上に介在されている。切換手
段15はエンジン回転数NEに応じて流量制御弁14を
制御し、第2作動油路L2 の通過断面積を調整する。そ
して、同第2作動油路L2 がコントロールシリンダ33
及びコントロールピストン34を経由され、同コントロ
ールシリンダ33及びコントロールピストン34が流量
制御弁構成(14)を兼ねている。従って、同コントロ
ールピストン34のストローク量を、エンジン回転数N
Eに応じて規定する容量制御弁3は、流量制御弁14の
切換手段15をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータ及びパ
ワーステアリング機構を備えた車両搭載用の油圧システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧システムとして、本出願人
により特開平3−186600号公報に開示されたもの
が存在する。同油圧システムにおいては、空調用圧縮機
やオルタネータ等の補助機器を駆動するための油圧モー
タとパワーステアリング機構とが、エンジンによって駆
動される可変容量型ポンプに並列的に接続されている。
同ポンプには容量制御機構が連結されており、同容量制
御機構によりエンジン回転数が上昇されても吐出量がほ
ぼ一定となるように制御される。分流弁は前記油圧モー
タとパワーステアリング機構との分岐部に介在されてお
り、同パワーステアリング機構に対して所要流量の作動
油を優先的に供給するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の油圧システ
ムにおいては、エンジン回転数に係わらずポンプの吐出
量をほぼ一定とすることにより動力損失を低減すること
ができるという利点がある。しかし、パワーステアリン
グ機構に供給される作動油の流量も、エンジン回転数の
全域においてほぼ一定の所要流量に保持されるため、エ
ンジン低回転時(車両低速時と考えて良い)の操舵力を
軽くするように前記所要流量が設定されると、高回転時
(高速時と考えて良い)の操舵が軽くなりすぎるおそれ
がある。
【0004】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、車両の
運転状態全域における操舵フィーリングを向上させるこ
とができる油圧システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、第2作動油路上において分流弁
とパワーステアリング機構との間に介在され、同第2作
動油路の通過断面積を変更可能な流量制御弁と、同流量
制御弁に接続され、車両用エンジンの回転数又は車速度
に連動して流量制御弁を調整し、高回転数又は高速度の
時には、低回転数又は低速度の時と比較して第2作動油
路の通過断面積を小さくする切換手段とを備えた油圧シ
ステムである。
【0006】請求項2の発明では、前記可変容量型ポン
プは、回転軸に一体回転可能に嵌合されたシリンダブロ
ックと、同シリンダブロックに形成されたシリンダボア
内に収容されたピストンと、同ピストンの一端部を受承
し、傾角に応じてピストンストロークを規定する斜板と
を備え、前記容量制御手段は斜板を押動するコントロー
ルピストンを備えたコントロールシリンダと、車両用エ
ンジンの回転数に応じて、同コントロールシリンダの制
御室に流入される作動油の流量を調整する容量制御弁と
を備えたものである。
【0007】請求項3の発明では、前記流量制御弁は第
2作動油路を連通する入口側ポート及び出口側ポートを
有するケーシングと、同ケーシング内に収容され、前記
切換手段によりエンジン回転数又は車速度に応じてスト
ローク量が規定されることにより両ポート間の通過断面
積を調整するスプールとを備えたものである。
【0008】請求項4の発明では、前記コントロールシ
リンダが流量制御弁のケーシングを、コントロールピス
トンがスプールをそれぞれ構成し、容量制御弁が切換手
段を構成するものである。
【0009】請求項5の発明では、前記コントロールピ
ストンの外周面にはコントロールシリンダの入口側ポー
トと出口側ポートとを、そのいずれかの部位を以て連通
する可変絞り通路が凹設されており、同可変絞り通路に
おけるエンジン高回転時に対応する高回転数対応部位
は、他の部位と比較して溝深さが浅く形成されているも
のである。
【0010】請求項6の発明では、前記可変絞り通路の
内底面は、高回転数対応部位側に行く程溝深さが浅くな
る斜面に形成されたものである。請求項7の発明では、
前記可変絞り通路の内底面は、高回転数対応部位側に行
く程溝深さが段階的に浅くなる段状に形成されたもので
ある。
【0011】請求項8の発明では、前記可変絞り通路は
コントロールピストンの周方向に対して環状に形成され
たものである。
【0012】
【作用】上記構成の請求項1の発明においては、車両用
エンジンによって可変容量型ポンプが駆動されると、同
ポンプから吐出された作動油は分流弁及び第1作動油路
を介して、例えば、アクチュエータとしての油圧モータ
に供給され、同油圧モータが駆動される。従って、この
油圧モータの回転により、例えば、圧縮機、オルタネー
タ等の補助機器が駆動される。前記ポンプは容量制御手
段により、エンジン回転数に係わらず単位時間あたりの
吐出量がほぼ一定となるように制御される。
【0013】ここで例えば、前記車両用エンジンの回転
数が低回転数(例えば、アイドリング)或いは車両速度
が低速度(例えば、停止)の時には、分流弁により規定
されたほぼ所要流量の作動油が優先的にパワーステアリ
ング機構に供給される。従って、操舵時のアシスト(補
助)力が大きくなり、操舵フィーリングは軽いものとな
る。
【0014】逆に、車両用エンジンの回転数或いは車速
度が高回転数或いは高速度の時には、切換手段により流
量制御弁が調整されて、第2作動油路の通過断面積が小
さくなる。そのため、パワーステアリング機構には、分
流弁により規定された所要流量より小流量の作動油が優
先的に供給される。従って、操舵時のアシスト力が小さ
くなり、操舵フィーリングは重いものとなる。
【0015】以上のように、操舵フィーリングは、エン
ジン回転数或いは車両速度に応じた適正なものとなる。
また、高回転数或いは高速度時においては、パワーステ
アリング機構の必要流量は分流弁により規定された所要
流量より少なくなる。このため、従来は無駄に消費され
ていた必要流量と所要流量との差分は、アクチュエータ
に供給されて有効に活用され得る。
【0016】請求項2の発明においては、回転軸が回転
駆動されることにより、シリンダブロックが一体回転さ
れる。そして、シリンダボア内に収容されたピストンが
斜板により規定されたストロークを往復動されることに
よりポンプ作用が奏される。そして、容量制御弁は、エ
ンジン回転数に応じてコントロールシリンダの制御室に
流入される作動油の流量を調整してコントロールピスト
ンのストローク量を規定し、その結果、ポンプはエンジ
ン回転数に応じた吐出容量(単位回転数あたりの吐出
量)となる。つまり、同ポンプの単位時間あたりの吐出
量はほぼ一定となる。
【0017】請求項3の発明においては、切換手段によ
りエンジン回転数又は車速度に応じて、ケーシング内に
収容されたスプールのストローク量が規定され、それに
より、第2作動油路を連通する入口側ポート及び出口側
ポート間の通過断面積が調整される。
【0018】請求項4の発明においては、前記コントロ
ールシリンダが流量制御弁のケーシングを、コントロー
ルピストンがスプールをそれぞれ構成する。つまり、本
発明人は、容量制御弁がエンジン回転数に応じてコント
ロールピストンのストローク量を規定することに着目
し、前記コントロールピストンとコントロールシリンダ
に流量制御弁の機能を持たせたものである。従って、前
記容量制御弁は流量制御弁の切換手段をなす。
【0019】請求項5の発明においては、エンジン回転
数が高回転数の時に、容量制御弁はそれに対応したコン
トロールピストンのストローク量を規定する。この時、
同コントロールピストンの外周面に形成された絞り通路
は、他の部位と比較して溝深さが浅い高回転数対応部位
を以て両ポートを連通する。従って、第2作動油路内を
流動される作動油、つまり、パワーステアリング機構に
流入される作動油が、エンジン低回転数時と比較して絞
られることになる。
【0020】請求項6の発明においては、前記可変絞り
通路の内底面は高回転数対応部位側に行く程、溝深さが
浅くなる斜面に形成されている。従って、エンジン回転
数が低回転数から高回転数となるに従って、パワーステ
アリング機構に流入される作動油の流量が無段階に絞ら
れる。
【0021】請求項7の発明においては、前記可変絞り
通路の内底面は高回転数対応部位側に行く程、溝深さが
段階的に浅くなる段状に形成されている。従って、エン
ジン回転数が低回転数から高回転数となるに従って、パ
ワーステアリング機構に流入される作動油の流量が段階
的に絞られる。
【0022】請求項8の発明においては、前記可変絞り
通路はコントロールピストンの周方向に対して環状に形
成されており、例えば、コントロールピストンがなんら
かの理由でその周方向に回動されたとしても、両ポート
間の連通が遮断されることはない。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
説明する。図1は車両用の油圧システムを示す回路図で
あり、可変容量型ポンプ(以下、単にポンプとする)1
は車両用のエンジン2に作動連結されている。同ポンプ
1はそのポンプ作用によりリザーバタンクTから作動油
を汲み上げて、主油路Lに向けて送り出す。同ポンプ1
は容量制御手段を構成する容量制御弁3により、エンジ
ン2の回転数が一定値以上では吐出量が一定となるよう
に制御される。
【0024】第1作動油路L1 及び第2作動油路L
2 は、前記主油路Lに対して分流弁4を介して並列接続
されている。同分流弁4は後述するように、第2作動油
路L2 に対して優先的に作動油を供給するようになって
いる。
【0025】アクチュエータとしての油圧モータ5は前
記第1作動油路L1 上に介在され、その回転駆動により
空調用圧縮機6、オルタネータ7及びエンジン冷却用の
ファン8等の補助機器が駆動される。
【0026】パワーステアリング機構9を構成する制御
弁10は、前記第2作動油路L2 上に介在されている。
同制御弁10は車両のハンドル11を操作することによ
り中立ポート10α、2つの操舵ポート10βの各ポー
トに切り換えられる。パワーシリンダ12は前記制御弁
10に接続されている。そして、ハンドル11の操作に
より制御弁10のポートが中立ポート10αから操舵ポ
ート10βに切り換えられてパワーシリンダ12に圧油
が供給され、操舵輪13の舵角操作がアシストされる。
なお、図面において16は、第2作動油路L2 内の圧力
が過大となった時に、同圧力をリザーバタンクTに逃が
してパワーステアリング機構9を保護するリリーフ弁で
ある。
【0027】そして、本実施例においては、流量制御弁
14が第2作動油路L2 上において分流弁4と制御弁1
0との間に介在されている。切換手段15は前記流量制
御弁14に接続され、エンジン2が高回転数となるに従
って、前記流量制御弁14の通過断面積を小さい側に変
更することによりパワーステアリング機構9に流れ込む
作動油の流量を絞るようになっている。
【0028】次に、前記ポンプ1について説明する。図
2に示すように、フロントハウジング21はセンタハウ
ジング22の前端に接合固定され、リヤハウジング23
は同センタハウジング22の後端に接合固定されてい
る。前記ハウジング21〜23により形成された閉空間
がクランク室24をなしている。回転軸25は前記フロ
ントハウジング21とリヤハウジング23との間に支持
されている。そして、同回転軸25は、そのフロントハ
ウジング21からの突出端部が、図示しない動力取出装
置に連結されており、前記エンジン2により直接回転さ
れるようになっている。
【0029】シリンダブロック26は、前記クランク室
24内において回転軸25に一体回転可能にスプライン
嵌合されている。複数のピストン27は、前記シリンダ
ブロック26に形成された同数のシリンダボア26α内
にそれぞれ収容されている。斜板28は、前記クランク
室24内において揺動可能に支持されている。押圧バネ
29はシリンダブロック26と回転軸25との間に介在
され、各ピストン27に連結されたシュー30を係留す
るリテーナ31を斜板28方向に付勢するとともに、シ
リンダブロック26をリヤハウジング23側に付勢して
いる。そして、前記シリンダブロック26は押圧バネ2
9により、リヤハウジング23の内端壁面に止着された
バルブプレート32に押接されている。
【0030】そして、シリンダブロック26が回転軸2
5と一体的に回転されることにより、前記各ピストン2
7が斜板28の傾角により規定されたストロークを往復
動されるとともに、シリンダボア26αがバルブプレー
ト32に透設された円弧状をなす吸入ポート32α及び
吐出ポート32βと交互に連通される。これにより作動
油が吸入ポート32αからシリンダボア26α内に吸入
され、ポンプ作用により吐出ポート32βを介して吐出
される。なお、リザーバタンクTに接続される吸入通路
23α及び前述した主油路Lは前記リヤハウジング23
に形成され、それぞれ吸入ポート32α及び吐出ポート
32βと連通されている。
【0031】容量制御手段を構成するコントロールシリ
ンダ33は、前記センタハウジング22内上部の肉厚部
に凹設されており、同コントロールシリンダ33内には
同じく容量制御手段を構成するコントロールピストン3
4が収容されている。同コントロールピストン34は、
コントロールシリンダ33の制御室33αに供給される
作動油の油圧力により前記斜板28を最大傾角方向(図
2の左方)に押動する。また、付勢手段としての復帰バ
ネ35は、斜板28とフロントハウジング21との間に
介在され、同斜板28を最小傾角方向(図2の右方)に
付勢している。そして、前記コントロールシリンダ33
の制御室33αに供給される油圧力と復帰バネ35のバ
ネ力との斜板28を介した力関係によって、同斜板28
の傾角が決定される。なお、エンジン2の停止時におい
ては前記コントロールシリンダ33内の制御室33αは
大気圧となっているので、前記復帰バネ35のバネ力に
より斜板28は最小傾角位置(約0.1〜4°)、つま
りゼロ容量に近い最小吐出容量位置に保持される(図
2)。
【0032】そして、本実施例においては、前記分流弁
4、流量制御弁14及び同流量制御弁14の絞り度を調
整するための切換手段を構成する容量制御弁3は、前記
ポンプ1に一体的に設けられている。
【0033】先ず、前記分流弁4について説明すると、
図2及び図3に示すように、補助ハウジング36は前記
リヤハウジング23の外壁に接合固定され、同補助ハウ
ジング36内には前記リヤハウジング23に形成された
主油路Lと第1作動油路L1とを接続する連通油路37
が形成されている。収容室37αは前記連通油路37上
に形成され、同収容室37αには主油路Lと連通される
第1ポート38α、第1作動油路L1 と連通される第2
ポート38β及び第2作動油路L2 と連通される第3ポ
ート38γがそれぞれ形成されている。
【0034】分流弁4を構成するスプール39は、前記
収容室37α内に往復動可能に収容されている。連通路
39αは前記スプール39の軸線位置に形成されてお
り、同連通路39αの図3において右端側には第1ポー
ト38αに対応した、絞り39βを有する透孔39γ
が、また、左端側には第3ポート38γに対応した透孔
38δがそれぞれ形成されている。バネ40は前記収容
室37α内において左端側に収容され、スプール39を
図3において右端方向、つまり、透孔39γと第2ポー
ト38βの通過断面積を減少する方向に付勢している。
【0035】第1感圧室R1 は前記収容室37αの右端
側に形成され、同第1感圧室R1 はスプール39に形成
された通路39εを介して透孔39γと連通されてい
る。また、第2感圧室R2 は前記収容室37αの左端側
に形成され、同第2感圧室R2は第2作動油路L2 にお
いて流量制御弁14の下流側に接続されている。そし
て、前記スプール39は第1感圧室R1 の圧力P1 と、
バネ40の付勢力に第2感圧室R2 内の圧力P2 を加え
た押圧力とのバランスする位置、すなわち、流量制御弁
14の絞り度に応じた位置に往復動作される。従って、
流量制御弁14の絞り度により規定される流量が第2作
動油路L2 に対して優先的に供給されるとともに、ポン
プ1の吐出量Q1 から第2作動油路L2 に供給される分
(Q3 )が差し引かれた残りの流量が第1作動油路L1
に供給される。
【0036】さて、図2及び図4に示すように、制御通
路41は前記補助ハウジング36、リヤハウジング23
及びセンタハウジング22にわたってそれらの内部に貫
設形成され、前記連通油路37における分流弁4の上流
側とコントロールシリンダ33の制御室33αとを連通
している。そして、収容室41αは前記補助ハウジング
36内において制御通路41上に形成され、同収容室4
1α内には前記容量制御弁3を構成するスプール42が
移動可能に収容されている。同スプール42は収容室4
1α内の図4において左端側に収容されたバネ43によ
り、制御通路41を開路する位置に付勢されている。第
1感圧室R3 は収容室41α内において同スプール42
の右端側に形成され、同第1感圧室R3 内には主油路L
の圧力P 3 が導入されている。また、第2感圧室R4
収容室41α内においてスプール42の左端側に形成さ
れ、同第2感圧室R4 内には第1作動油路L1 における
分流弁4の下流側の圧力P4 が導入されている。
【0037】そして、前記容量制御弁3の第1及び第2
感圧室R3 ,R4 に、分流弁4の内部圧力損失による同
分流弁4前後の差圧を作用させることにより、ポンプ1
の吐出量をほぼ一定に制御するようになっている。つま
り、エンジン2(ポンプ1)が低回転数と高回転数との
間を変動されるに従って分流弁4前後の差圧が変動され
ることを利用して、斜板28をその差圧に応じた傾角位
置に変位させる。そのため、ポンプ1の単位回転数あた
りの吐出量がエンジン回転数NEに応じて変更されて、
同ポンプ1の単位時間あたりの吐出量がほぼ一定となる
ように調整される。その結果、本実施例において斜板2
8の傾角、すなわち、コントロールピストン34のスト
ローク量は、エンジン回転数NEをほぼ反映したものと
なる。つまり、本実施例においては、そのストローク量
を調整する容量制御弁3が後述する流量制御弁14の絞
り度を切り換える切換手段をなしている。
【0038】次に、本実施例の特徴点である、前記流量
制御弁14の構成について説明する。図2、図5に示す
ように、前記第2作動油路L2 は、分流弁4の第3ポー
ト38γから補助ハウジング36、リヤハウジング23
及びセンタハウジング22内部を経由されて、ポンプ1
外部の前述したパワーステアリング機構9に接続されて
いる。そして、前記第2作動油路L2 はコントロールシ
リンダ33とコントロールピストン34との間を通過さ
れている。
【0039】すなわち、前記センタハウジング22内に
おいて第2作動油路L2 の一部を構成する可変絞り通路
44は、コントロールピストン34の外周面に円環状に
凹設されている。そして、同可変絞り通路44の内底面
44αは、コントロールピストン34の収縮方向(図5
において右方向)に向かって同ピストン34の中心軸線
S側に傾斜されるテーパ周面をなしている。この可変絞
り通路44において、その溝深さが最も浅い部位(図5
において左端側)が高回転対応部位となっている。
【0040】そして、前記可変絞り通路44に対する第
2作動油路L2 の入口側ポート45α及び出口側ポート
45βは、前記コントロールシリンダ33の内周面に開
口形成されており、両ポート45α,45βはコントロ
ールピストン34のストローク量に応じて、可変絞り通
路44のいずれかの位置に対応することにより常に連通
されている。
【0041】例えば、図5(b)に示すように、コント
ロールピストン34のストローク量が最大の状態では、
コントロールシリンダ33の両ポート45α,45βは
可変絞り通路44の溝深さが最も深い部位を以て接続さ
れる。従って、両ポート45α,45β間の通過断面積
は大きく、逆に、絞り度は最も小さくなる。なお、この
状態での絞り度は、前記分流弁4の絞りによる絞り度と
ほぼ同じとなる。
【0042】また、図5(a)に示すように、コントロ
ールピストン34のストローク量が最小の状態では、コ
ントロールシリンダ33の両ポート45α,45βは、
可変絞り通路の溝深さが最も浅い部位(高回転対応部
位)を以て接続される。従って、両ポート45α,45
β間の通過断面積は小さく、逆に、絞り度は最も大きく
なる。
【0043】以上のように本実施例においては、コント
ロールシリンダ33及びコントロールピストン34が流
量制御弁14を構成し、同コントロールピストン34の
ストローク量、すなわち、エンジン回転数に応じてパワ
ーステアリング機構9に流入される作動油の流量が調節
されるようになっている。
【0044】次に、本実施例の作用について説明する。
さて、エンジン2が停止されてポンプ1の運転が停止さ
れると、主油路L及び第1作動油路L1 内の圧力はタン
ク圧となる。そのため、容量制御弁3はコントロールシ
リンダ33の制御室33αをリザーバタンクTに開放す
る。従って、ポンプ1の斜板28は復帰バネ35により
最小傾角位置に付勢保持されて、同ポンプ1は最小容量
の停止状態にある(図2及び図5(a))。
【0045】この状態においてエンジン2によりポンプ
1が起動されると、斜板28の最小傾角に応じてリザー
バタンクTから吸入された少量の作動油が、ポンプ作用
により吐出ポート32βから主油路Lに向けて送り出さ
れる。同ポンプ1から送り出された最小容量の作動油
は、分流弁4の作用によりパワーステアリング機構9の
制御弁10に流れ込むが、同制御弁10には負荷が作用
しているので、主油路L及び両作動油路L1 ,L2 内の
圧力は徐々に高まる。そして、この主油路Lの圧力が設
定値を越えると、コントロールピストン34が復帰バネ
35に抗して斜板28の傾斜角を増大して、ポンプ1の
吐出量Qが増大する。
【0046】さらに、図6に示すようにエンジン回転数
NEが設定回転数NE1 に至るまでは、ポンプ1の吐出
量Qは直線で示すように比例して増大する。そして、設
定回転数NE1 を越えると、分流弁4内部の圧力損失に
より同分流弁4前後の圧力差(P3 −P4 )が設定値以
上に増大するので、容量制御弁3によりコントロールシ
リンダ33の制御室33αへの圧油の供給量が調整され
る。この結果、斜板28の傾斜角が調整されて、ポンプ
1の吐出量がほぼ一定の流量Q1 に保持される。
【0047】さて、エンジン回転数NEが低回転数の時
には、容量制御弁3は斜板28の傾角を最大傾角側に調
整して単位回転あたりの吐出量を多くしようとする。そ
のため、コントロールピストン34のストローク量は大
きくなり、可変絞り通路44は通過断面積の大きい部
位、つまり、絞り度の小さい部位を以て両ポート45
α,45βを連通する。従って、パワーステアリング機
構9にはその絞り度により規定された流量Q3 、すなわ
ち、分流弁4の絞り39βによって規定された所要流量
2 或いはそれに近い流量の作動油が流れ込む。その結
果、操舵時のアシスト力が大きくなり、ハンドル11の
操作フィーリングは軽いものとなる。
【0048】この時、前記可変絞り通路44における圧
力損失は殆どないため、分流弁4における第1感圧室R
1 と第2感圧室R2 との圧力差(P1 −P2 )は小さく
なる。そのため、スプール39はバネ力により図3にお
いて右端側に移動されて、第2ポート38βの開度が小
さくなる。従って、第1作動油路L1 にはポンプ1の吐
出量Q1 からパワーステアリング機構9が必要とする流
量Q3 、すなわち、略所要流量Q2 を差し引いた残りの
流量の作動油が供給されて油圧モータ5が駆動される。
その結果、圧縮機6、オルタネータ7及びファン8等が
回転駆動される。
【0049】そして、エンジン2の回転数が上昇される
と、容量制御弁3は斜板28の傾角を最小傾角側に調整
することにより単位回転あたりの吐出量を少なくしよう
とする。そのため、コントロールピストン34のストロ
ーク量は小さくなり、可変絞り通路44は通過断面積の
小さい部位、つまり、絞り度の大きい部位を以て両ポー
ト45α,45βを連通する。従って、パワーステアリ
ング機構9にはその絞り度により規定された流量Q3
すなわち、所要流量Q2 より小流量の作動油が流れ込
む。その結果、操舵時のアシスト力が小さく抑えられて
ハンドル11の操作フィーリングは重くなる。
【0050】この時、前記可変絞り通路44における圧
力損失が大きくなるため、分流弁4における第1感圧室
1 と第2感圧室R2 との圧力差(P1 −P2 )は大き
くなる。そのため、スプール39はバネ力に抗して図3
において左端側に移動されて、第2ポート38βの開度
が大きくなる。従って、第1作動油路L1 にはポンプ1
の吐出量Q1 からパワーステアリング機構9が必要とす
る流量Q3 を差し引いた残りの流量の作動油が供給され
て油圧モータ5が駆動される。その結果、圧縮機6、オ
ルタネータ7及びファン8等が回転駆動される。
【0051】上記構成の本実施例においては、次のよう
な効果を奏する。 分流弁4とパワーステアリング機構9(制御弁10)
との間に流量制御弁14を設け、エンジン回転数NEが
上昇されるに従って制御弁10に流入される作動油の流
量を絞るようになっている。従って、エンジン回転数N
Eが高回転数の時には低回転数の時と比較して操舵フィ
ーリングが適正に重くなり、エンジン回転数NEのほぼ
全域における操舵フィーリングが向上される。 エンジン回転数NEが高回転数の時には、制御弁10
に流入される作動油の流量は絞られるため、油圧モータ
5に対して供給される量が多くなる。つまり、従来は高
回転時においては無駄に制御弁10に流れ込んでいた所
要流量Q2 と必要流量Q3 との差分は、油圧モータ5に
供給されることになり、その無駄分を有効に活用し得
る。従って、本油圧システムの運用は効率的となる。 コントロールピストン34のストローク量がエンジン
回転数NEを反映していることに着目し、コントロール
シリンダ33及びコントロールピストン34の構成に流
量制御弁機能を持たせ、さらには、同コントロールピス
トン34のストローク量を規定する容量制御弁3をその
切換手段とした。従って、第2作動油路L 2 を、コント
ロールシリンダ33及びコントロールピストン34を経
由させることと、コントロールピストン34の外周面に
可変絞り通路44を凹設することのみの簡単かつ安価な
構成で、所謂、回転数感応型パワーステアリングシステ
ムを構成できる。 分流弁4、容量制御弁及3び流量制御弁14等がポン
プ1と一体的に設けられている。従って、本油圧システ
ムの配管構成がシンプルとなって配管の取り廻し作業が
楽になる。その結果、狭いエンジンルーム内への搭載時
において特に有効となる。 可変絞り通路44はテーパ周面をなすため、ストロー
ク量に応じて通過断面積を無段階に調整できる。従っ
て、パワーステアリング機構9による操舵時のアシスト
力がリニアに調整されて、操舵フィーリングはエンジン
回転数NEに応じたフィードバック感のあるものとな
る。 可変絞り通路44はコントロールピストン34の周方
向に対して円環状に設けられている。従って、コントロ
ールピストン34がその周方向に回動されても、両ポー
ト45α,45β間の接続が遮断されるおそれがない。
言い換えれば、コントロールピストン34の回動を規制
するためのストッパ等の規制手段を設ける必要がない。 上記ポンプ1は、所謂、最小容量起動型ポンプであ
る。従って、ポンプ1の起動トルクは小さく、エンジン
2に対する起動ショックが緩和される。
【0052】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲
で、以下の態様でも実施できる。 (1)図7に示すように、可変絞り通路44を段状とす
ること。図面の状態では、高回転数対応部位(溝深さが
最も浅い部位)を以て両ポート45α,45βを連通し
ている。このようにすれば、通路44の切削加工が容易
となる。 (2)図8に示すように、第2作動油路L2 上において
可変絞り通路44と分流弁4のパイロット部分(P2
との間に、2段階に絞り度を変更可能な絞り切換弁51
を介在させること。同絞り切換弁51は、第2作動油路
2 内の圧力をパイロットしており、パワーステアリン
グ機構9の停止状態(圧力損失が小さい状態)では絞り
度が大きい状態に切り換え保持されて第2作動油路L2
に流れる作動油を絞るようになっている。このようにす
れば、パワーステアリング機構9の停止状態での動力損
失を低減することができる。 (3)図9に示すように、主油路L上に複数段階(図面
においては2段階)に絞り度を変更可能な絞り切換弁5
2を介在させ、例えば、スイッチ操作等により絞り度を
変更して分流弁4に流入される作動油の流量を調整する
こと。このようにすれば、補助機器6〜8の回転数を調
整することができる。 (4)上記実施例においては、コントロールシリンダ3
3及びコントロールピストン34が流量制御弁14を構
成していたが、この構成を削除し、ポンプ1外部の第2
作動油路L2 上に別個に流量制御弁を設けても良い。こ
の場合、制御通路41に同流量制御弁のための通路を分
岐接続し、上記実施例と同様にスプール(コントロール
ピストン34)のストローク量を規定するように構成す
ると良い。 (5)前記(4)において流量制御弁を、電磁式アクチ
ュエータによりスプールを移動可能な電磁弁とし、ま
た、斜板28の傾角を検出するセンサ、コントロールピ
ストン34のストローク量を検出するセンサ、ポンプ1
の回転軸25の回転数を検出するセンサ或いはエンジン
回転数NEを直接的に検出するセンサのいずれかを設け
る。そして、制御装置は前記センサの検出値に基づいて
エンジン回転数NEを算出するとともに、算出されたエ
ンジン回転数NEに基づいて流量制御弁を制御し、パワ
ーステアリング機構9に流入される作動油の流量を調整
するように構成すること。 (6)アクチュエータとして、荷役用の油圧シリンダを
接続すること。 (7)前記(5)において、エンジン回転数センサに変
えて車速度センサとすること。つまり、本油圧システム
を車速度感応型パワーステアリングシステムに具体化す
ること。 (8)前記ポンプ1を変更し、復帰バネは斜板を最大傾
角側に付勢し、コントロールピストンは斜板を最小傾角
側に押動する構成のポンプ、つまり、最大容量起動型の
可変容量型ポンプとすること。 (9)可変絞り通路44を、コントロールピストン34
の周方向に対して、半円環状や四半円環状等に部分的に
設けること。この場合、ピストン34の周方向に対する
回動を規制するためのストッパ等の回動規制手段が必要
となる。
【0053】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術的思想について記載する。 (1)付勢手段35は斜板28を最小傾角側に付勢し、
コントロールピストン34は斜板28を最大傾角側に押
動する請求項1〜8に記載の油圧システム。
【0054】このようにすれば、ポンプ1を最小容量で
起動させることができ、エンジン2の起動ショックを低
減できる。 (2)前記可変容量型ポンプ1は、斜板28の傾角を調
整することにより吐出容量を変更可能となっており、前
記切換手段(3)は斜板28の傾角に連動して流量制御
弁14の絞り度を変更する請求項1に記載の油圧システ
ム。
【0055】このようにすれば、斜板28の傾角、すな
わち、エンジン回転数NEに応じて容易に流量制御弁1
4を制御可能となる。 (3)回転軸25に一体回転可能に嵌合されたシリンダ
ブロック26と、同シリンダブロック26に形成された
シリンダボア26α内に収容されたピストン27と、同
ピストン27の一端部を受承し、傾角に応じてピストン
ストロークを規定する斜板28と、同斜板28を押動す
るコントロールピストン34を備えたコントロールシリ
ンダ33と、車両用エンジン2の回転数に応じて、同コ
ントロールシリンダ33の制御室33αに流入される作
動油の流量を調整する容量制御弁3とを備えた可変容量
型ポンプ1において、前記コントロールシリンダ33及
びコントロールピストン34構成に流量制御弁14機能
を持たせた可変容量型ポンプ1。
【0056】このようにすれば、油圧システムを簡単に
構成できる。
【0057】
【発明の効果】上記構成の請求項1〜3の発明によれ
ば、車両の操舵フィーリングは、エンジン回転数或いは
車両速度に応じた適正なものとなる。また、高回転数或
いは高速度時において絞られた残りの流量は、アクチュ
エータに供給されて有効に活用され得る。
【0058】請求項4及び5の発明によれば、コントロ
ールシリンダ及びコントロールピストンが流量制御弁構
成を、また、容量制御弁が切換手段をそれぞれ兼ねるた
め、回転数感応型パワーステアリングシステムを簡単か
つ安価に構成できる。
【0059】請求項6の発明によれば、パワーステアリ
ング機構に流入される作動油の流量を無段階に絞ること
により、操舵フィーリングの段付き感を排除できる。請
求項7の発明によれば、コントロールピストンの表面に
絞り通路を形成する際、その切削加工が容易となる。
【0060】請求項8の発明によれば、コントロールピ
ストンがその周方向に回動されても、両ポート間の連通
が遮断されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用油圧システムを示す回路図。
【図2】 可変容量型ポンプの縦断面図。
【図3】 分流弁を示す縦断面図。
【図4】 容量制御弁を示す縦断面図。
【図5】 要部を拡大して示す断面図であり、(a)は
斜板が最小傾角時のコントロールピストンのストローク
状態を、(b)は斜板が最大傾角時のコントロールピス
トンのストローク状態をそれぞれ示す部分図である。
【図6】 横軸:エンジン回転数、縦軸:作動油の流量
のグラフ。
【図7】 絞り通路の別例を示す要部拡大断面図。
【図8】 別例を示す図であり、絞り切換弁を示す回路
図。
【図9】 別例を示す図であり、絞り切換弁を示す回路
図。
【符号の説明】
1…可変容量型ポンプ、2…車両用エンジン、3…容量
制御手段を構成する容量制御弁、4…分流弁、5…アク
チュエータとしての油圧ポンプ、9…パワーステアリン
グ機構、14…流量制御弁、15…切換手段、33…流
量制御弁及び容量制御手段を構成するコントロールシリ
ンダ、34…同じくコントロールピストン、44…流量
制御弁を構成する可変絞り通路、L1 …第1作動油路、
L2 …第2作動油路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/00 9037−3J F15B 11/00 M 11/16 9037−3J 11/16 B (72)発明者 小倉 稔 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用エンジンによって駆動される可変
    容量型ポンプと、同可変容量型ポンプの吐出量をほぼ一
    定に制御する容量制御手段と、前記可変容量型ポンプに
    対して第1作動油路を介して接続されたアクチュエータ
    と、前記可変容量型ポンプに対して前記第1作動油路と
    並列的に接続された第2作動油路上に介在されたパワー
    ステアリング機構と、前記第1作動油路と第2作動油路
    との分岐点に介在され、前記パワーステアリング機構に
    対して優先的に作動油を供給する分流弁とを備えた油圧
    システムにおいて、 前記第2作動油路上において分流弁とパワーステアリン
    グ機構との間に介在され、同第2作動油路の通過断面積
    を変更可能な流量制御弁と、同流量制御弁に接続され、
    車両用エンジンの回転数又は車速度に連動して流量制御
    弁を調整し、高回転数又は高速度の時には、低回転数又
    は低速度の時と比較して第2作動油路の通過断面積を小
    さくする切換手段とを備えた油圧システム。
  2. 【請求項2】 前記可変容量型ポンプは、回転軸に一体
    回転可能に嵌合されたシリンダブロックと、同シリンダ
    ブロックに形成されたシリンダボア内に収容されたピス
    トンと、同ピストンの一端部を受承し、傾角に応じてピ
    ストンストロークを規定する斜板とを備え、前記容量制
    御手段は斜板を押動するコントロールピストンを備えた
    コントロールシリンダと、車両用エンジンの回転数に応
    じて、同コントロールシリンダの制御室に流入される作
    動油の流量を調整する容量制御弁とを備えた請求項1に
    記載の油圧システム。
  3. 【請求項3】 前記流量制御弁は第2作動油路を連通す
    る入口側ポート及び出口側ポートを有するケーシング
    と、同ケーシング内に収容され、前記切換手段によりエ
    ンジン回転数又は車速度に応じてストローク量が規定さ
    れることにより両ポート間の通過断面積を調整するスプ
    ールとを備えた請求項1又は2に記載の油圧システム。
  4. 【請求項4】 前記コントロールシリンダが流量制御弁
    のケーシングを、コントロールピストンがスプールをそ
    れぞれ構成し、容量制御弁が切換手段を構成する請求項
    3に記載の油圧システム。
  5. 【請求項5】 前記コントロールピストンの外周面には
    コントロールシリンダの入口側ポートと出口側ポートと
    を、そのいずれかの部位を以て連通する可変絞り通路が
    凹設されており、同可変絞り通路におけるエンジン高回
    転時に対応する高回転数対応部位は、他の部位と比較し
    て溝深さが浅く形成されている請求項4に記載の油圧シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記可変絞り通路の内底面は、高回転数
    対応部位側に行く程溝深さが浅くなる斜面に形成された
    請求項5に記載の油圧システム。
  7. 【請求項7】 前記可変絞り通路の内底面は、高回転数
    対応部位側に行く程溝深さが段階的に浅くなる段状に形
    成された請求項5に記載の油圧システム。
  8. 【請求項8】 前記可変絞り通路はコントロールピスト
    ンの周方向に対して環状に形成された請求項5〜7のい
    ずれかに記載の油圧システム。
JP7159632A 1995-06-26 1995-06-26 油圧システム Pending JPH092301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7159632A JPH092301A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 油圧システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7159632A JPH092301A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 油圧システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH092301A true JPH092301A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15697963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7159632A Pending JPH092301A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 油圧システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH092301A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339906A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Komatsu Ltd 冷却用ファンの駆動制御装置
JP2010076937A (ja) * 2008-09-01 2010-04-08 Nissan Motor Co Ltd 産業車両の油圧回路装置
WO2013099575A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 株式会社 豊田自動織機 フォークリフトの油圧制御装置
EP3078573A4 (en) * 2013-12-02 2017-08-30 Doosan Corporation Forklift
CN107472357A (zh) * 2017-07-31 2017-12-15 中联重科股份有限公司 液压转向助力系统及工程机械
JP2019138223A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 ナブテスコ株式会社 油圧ポンプ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339906A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Komatsu Ltd 冷却用ファンの駆動制御装置
JP4663910B2 (ja) * 2001-05-16 2011-04-06 株式会社小松製作所 冷却用ファンの駆動制御装置
JP2010076937A (ja) * 2008-09-01 2010-04-08 Nissan Motor Co Ltd 産業車両の油圧回路装置
WO2013099575A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 株式会社 豊田自動織機 フォークリフトの油圧制御装置
JP2013133196A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Toyota Industries Corp フォークリフトの油圧制御装置
CN104053623A (zh) * 2011-12-26 2014-09-17 株式会社丰田自动织机 叉车的液压控制装置
US9771250B2 (en) 2011-12-26 2017-09-26 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Hydraulic control device for forklift
EP3078573A4 (en) * 2013-12-02 2017-08-30 Doosan Corporation Forklift
CN107472357A (zh) * 2017-07-31 2017-12-15 中联重科股份有限公司 液压转向助力系统及工程机械
JP2019138223A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 ナブテスコ株式会社 油圧ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4079805A (en) Vehicle steering system
EP1106833B1 (en) Volume control valve of variable displacement hydraulic rotating machine
US4445818A (en) Apparatus for supplying hydraulic fluid
US20020085923A1 (en) Variable displacement pump
US3964262A (en) Hydrostatic transmission control system
US5058626A (en) Hydraulic pressure control valve
JPH0730940Y2 (ja) 分流ポンプ
KR101675659B1 (ko) 펌프 제어 장치
US11274682B2 (en) Hydraulic driving apparatus
EP1241356B1 (en) Hydraulic circuit for a fluid motor
JPH092301A (ja) 油圧システム
EP1760313A1 (en) Variable displacement swash plate-type hydraulic rotating machine
JP2001294166A (ja) 動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置
JP2557002B2 (ja) 油圧回路に用いる操作弁
JP2001219857A (ja) 車両の油圧式パワーステアリング装置
JP2511317B2 (ja) 油圧モ―タ駆動回路
JPH08270789A (ja) 油圧可変容量形ポンプの自動車方式駆動制御装置
US4741158A (en) Controls for drive system with continuously adjustable drive units
JPH09177663A (ja) 可変容量ポンプ
JPH06144069A (ja) 車両用補助機器の油圧駆動装置
JPH06316271A (ja) パワーステアリング装置
JPH08219004A (ja) 液圧回転機の容量制御装置
JP4215849B2 (ja) ハイドロスタティック式の駆動系
JP2929451B2 (ja) 油圧駆動装置
JP2567810Y2 (ja) 油圧システム