JPH09254177A - 成形品の製造方法 - Google Patents

成形品の製造方法

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JPH09254177A
JPH09254177A JP8069841A JP6984196A JPH09254177A JP H09254177 A JPH09254177 A JP H09254177A JP 8069841 A JP8069841 A JP 8069841A JP 6984196 A JP6984196 A JP 6984196A JP H09254177 A JPH09254177 A JP H09254177A
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JP
Japan
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molding material
weight
transparent
mold
parts
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JP8069841A
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English (en)
Inventor
Natsuki Morishita
夏樹 森下
Toshimitsu Tsuji
敏充 辻
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明感、深み感を有し、高級感を有する意匠を
発現することができ、且つ層間の密着性に優れた成形品
の製造方法を提供する。 【解決手段】カップリング剤を含有する透明性又は着色
性熱硬化性成形材料からなる硬化品と、未硬化状態の透
明性又は着色性熱硬化性成形材料とを重ね合わせて加熱
加圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高級感を有する意
匠を発現でき、層間の密着性が良好な成形品の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、繊維強化プラスチック(以
下、FRPという)の分野、特にFRP製バスタブ、バ
スユニット等の生産においては、ハンドレイアップ成形
法、あるいはスプレーアップ成形法といわれる成形法が
よく知られている。これらの成形法においては、1個の
製品を生産するのに時間と工数を多く必要とするため、
これらの生産性を格段に改良する方法として、シート・
モールディング・コンパウンド(以下、SMCとい
う)、又はバルク・モールディング・コンパウンド(以
下、BMCという)等の熱成形用の成形材料が開発さ
れ、これを用いたプレス成形法が広く行われるようにな
った。
【0003】しかし、このようなSMCあるいはBMC
のプレス成形法により得られた成形品は、成形品全体の
色が単一色に限定され、例えば赤色なら成形品全体の色
が赤色のものしか生産できず、意匠の自由度が非常に狭
いという欠点を有する。勿論、印刷、塗装等の後加工を
行えば、適宜意匠を付加することは可能であるが、この
場合には、複雑な後加工の工程を必要とし、生産性が劣
るものとなる。
【0004】そこで、これらのFRP製品に加飾する方
法として、例えば、特開昭63─4916号公報に記載
のように、予め成形した柄付SMC硬化品等をインサー
トしてSMCと積層成形し、一体化させて、加飾成形品
を得る方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法で得られた加飾成形品は、柄付SMC硬化品と
SMCの硬化された成形材料層間の密着性が悪く、衝撃
力が加えられた時に、界面の剥離が生じてしまうという
問題点があった。
【0006】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、透明感、深み感を有し、高級感を有する意匠を発現
することができ、且つ層間の密着性に優れた成形品の製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(以下、本発明1という)は、カップリング剤を含
有する透明性又は着色性熱硬化性成形材料からなる硬化
品と、未硬化状態の透明性又は着色性熱硬化性成形材料
とを重ね合わせて加熱加圧成形する成形品の製造方法で
ある。
【0008】本願の請求項2に記載の発明(以下、本発
明2という)は、透明性又は着色性熱硬化性成形材料か
らなる硬化品と、カップリング剤を含有する未硬化状態
の透明性又は着色性熱硬化性成形材料とを重ね合わせて
加熱加圧成形する成形品の製造方法。
【0009】本発明1,2(以下、併せて本発明とい
う)において、熱硬化性成形材料としては、SMCやB
MCが使用される。熱硬化性成形材料を形成する熱硬化
性樹脂成分としては、例えば、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート
樹脂等が挙げられる。
【0010】不飽和ポリエステル樹脂としては、公知慣
用の方法により、通常、有機ポリオールと脂肪族不飽和
ポリカルボン酸と、必要に応じて脂肪族飽和カルボン酸
及び/又は芳香族ポリカルボン酸等から製造されたもの
が使用される。
【0011】有機ポリオールとしては、例えば、ジオー
ル、トリオール、テトロール及びこれらの混合物が挙げ
られ、主として脂肪族ポリオールと芳香族ポリオールに
分けられる。
【0012】脂肪族ポリオールとしては、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ジブロムネオペンチルグリコール、ヘキサ
メチレングリコール、トリメチレングリコール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリットジアリルエーテ
ル、水素化ビスフェノールA等が挙げられる。芳香族ポ
リオールとしては、ビスフェノールAやビスフェノール
S等が挙げられる。
【0013】脂肪族不飽和ポリカルボン酸としては、例
えば、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコ
ン酸等が挙げられる。脂肪族飽和ポリカルボン酸として
は、例えば、セバチン酸、アジピン酸、(無水)コハク
酸等が挙げられる。
【0014】芳香族ポリカルボン酸としては、例えば、
(無水)フサル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、メチ
ルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒ
ドロ無水フタル酸等が挙げられる。
【0015】エポキシアクリレート樹脂としては、公知
慣用の方法により、通常、エポキシ樹脂及び(メタ)ア
クリル酸等の反応性二重結合を有するモノカルボン酸と
から製造されたものが使用される。
【0016】エポキシ樹脂としては、例えば、公知慣用
の方法により、エピクロルヒドリンとビスフェノールA
から製造されるビスフェノールA型エポキシ樹脂、エピ
クロルヒドリンと臭素化ビスフェノールAから製造され
る臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック又はオルトクレゾールノボラックをグリシジ
ルエーテル化して製造されるノボラック型エポキシ樹
脂、各種アミンとエピクロルヒドリンを反応させて得ら
れるグリシジルアミン型エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0017】ウレタンアクリレート樹脂としては、通
常、アルキレンジオール、アルキレンジオールエステ
ル、アルキレンジオールエーテル、ポリエーテルポリオ
ール又はポリエステルポリオール等の有機ポリオールに
有機ポリイソシアネートを反応させ、更にヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートを反応させて製造されたも
のが使用される。
【0018】ポリオールとしては、アルキレンジオール
として、例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ブタンジオール等、ポ
リエーテルポリオールとしては、ポリオキシメチレン、
ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド
等、ポリエステルポリオールとしては、アルキレンジオ
ール等の有機ポリオールとポリカルボン酸との縮合化合
物等が挙げられる。
【0019】ポリイソシアネートとしては、例えば、ト
リレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート等が挙
げられる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと
しては、通常、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロキシル基は通常アルキル基のβ位の炭素に結合し
ている。アルキル基は通常8個までの炭素原子を含むこ
とができる。
【0020】本発明1においては、硬化品を形成する透
明性又は着色性熱硬化性成形材料がカップリング剤を含
有しており、本発明2においては、未硬化状態の透明性
又は着色性熱硬化性成形材料がカップリング剤等を含有
している。カップリング剤としては、シランカップリン
グ剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カ
ップリング剤が使用される。
【0021】シランカップリング剤としては、公知慣用
のものが使用でき、例えば、トリアルコキシシラン化合
物としては、γ─(2─アルミノエチル)アミノプロピ
ルトリアルコキシシラン、γ─グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ─メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、γ─クロロプロピルトリメトキシシラン、
N−(3─アクリロキシ─2─ヒドロキシプロピル─3
─アミノプロピルトリメトキシシラン、3─アクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、3─メタクリロキシプ
ロペニルトリメトキシシラン、2─メタクリロキシエチ
ルジメチル(3─トリメトキシシリルプロピル)アンモ
ニウムクロライド、3─メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン等が挙げられる。
【0022】ジアルコキシルシラン化合物としては、例
えば、γ─(2─アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、3─メタクリロキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン等が
挙げられる。モノアルコキシシラン化合物として、3─
アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、3─メ
タクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、ビニル
ジメチルエトキシシラン等が挙げられる。
【0023】チタネート系カップリング剤としては、例
えば、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソ
プロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、テト
ラ(2─ジアリルオキシメチル─1─ブチル)ビス(ジ
トリデシル)ホスファイトチタネート、イソプロピルト
リイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ─
(N─アミノエチル─アミノエチル)チタネート、イソ
プロピルトリオクタノイルチタネート等が挙げられる。
【0024】アルミニウム系カップリング剤としては、
例えば、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート、アルキルアセトアセテートアルミニウムジ
イソプロピレン等が挙げられる。
【0025】上記3種類のカップリング剤のうち、シラ
ンカップリング剤が、価格及び性能の点で優れているの
で好適に用いられ、中でも、トリアルコキシシラン化合
物が密着性改良効果に優れるため、特に好適に用いられ
る。
【0026】熱硬化性成形材料中におけるカップリング
剤の含有量としては、樹脂成分の0.1〜60重量%が
好適であり、より好適には0.3〜25重量%である。
含有量が少なすぎると、充分な密着性改良効果が得られ
ず、逆に多すぎると、得られる成形品の強度が低下し易
い。
【0027】ここに、樹脂成分としては、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂、共重合性単量体等の化学反応して樹
脂となり得る成分の総量を意味する。
【0028】熱硬化性成形材料を形成する熱硬化性樹脂
成分には、低収縮剤、共重合性単量体、有機過酸化物の
他、必要に応じて、各種充填材、補強材、添加剤等を配
合することができ、透明性熱硬化性成形材料について
は、透明性充填材等を利用した配合により透明性が確保
され、着色性熱硬化性成形材料については、着色顔料等
の配合により着色性が付与される。
【0029】低収縮剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチレン、
エチレン─酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル─スチレン
共重合体、ポリブタジエン、飽和ポリエステル類、飽和
ポリエーテル類等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0030】熱可塑性樹脂の配合量としては、樹脂成分
のうちの0.1〜30重量%が好ましく、0.3〜20
重量%がより好ましい。配合量が多すぎると、成形材料
の粘度が高くなるため、成形時に充分な流動性が得られ
ず、逆に少なすぎると、充分な低収縮効果が得られな
い。
【0031】共重合性単量体としては、例えば、スチレ
ン、α─メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルト
ルエン、ジアリルフタレート、各種アクリレート単量
体、各種メタクリレート単量体等が挙げられが、中で
も、価格や各種性能の点で、スチレンやメチルメタクリ
レートが好適に使用される。
【0032】共重合性単量体の配合量としては、樹脂成
分中の1〜70重量%が好ましく、3〜50重量%がよ
り好ましい。配合量が多すぎると、成形材料の粘度が高
くなるため、成形時に充分な流動性が得られず、逆に少
なすぎると、密着性が低下し易くなる。
【0033】有機過酸化物としては、例えば、メチルエ
チルケトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド
類、イソブチリルパーオキサイド等のジアシルパーオキ
サイド類、クメンハイドロパーオキサイド等のハイドロ
パーオキサイド類、ジクミルパーオキサイド等のジアル
キルパーオキサイド類、tーブチルパーオキシ─2─エ
チルヘキサノエート等のアルキルパーエステル類、1,
1─ジブチルパーオキシシクロヘキサン等のパーオキシ
ケタール類等が挙げられ、汎用的には、tーブチルパー
オキシベンゾエート、t─ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート等が使用される。
【0034】過酸化物の配合量としては、反応性不飽和
結合を有する熱硬化性樹脂及び共重合性単量体の和10
0重量部に対し、0.3〜5重量部が好ましく、0.5
〜5重量部がより好ましい。配合量が少なすぎると、成
形材料の硬化速度が遅くなり易く、逆に多すぎると、成
形材料の硬化時に黄変し易くなる。
【0035】熱硬化性成形材料中には、柄材を混入する
ことができる。使用可能な柄材としては、例えば、着色
雲母、着色樹脂チップ、天然石粒、着色寒水石、着色ア
ルミニウム、着色ガラスフレーク等が挙げられる。柄材
の大きさとしては、直径又は最大径が0.1〜4mmで
あるのが好ましく、より好ましくは0.3〜2.5mm
である。大きさが小さすぎると柄材の意匠が殆ど発現さ
れず、逆に大きすぎると、混練が困難になり易い。
【0036】熱硬化性成形材料を透明性熱硬化性成形材
料とし、この中に柄材を含有する場合には、その含有量
は、樹脂成分100重量部に対して0.5〜10重量部
が好ましく、1〜5重量部がより好ましい。含有量が少
なすぎると、柄材の意匠が殆ど発現されず、逆に多すぎ
ると、透明性が得られない。
【0037】熱硬化性成形材料を着色性熱硬化性成形材
料とし、この中に柄材を含有する場合には、その含有量
は、樹脂成分100重量部に対して0.5〜40重量部
が好ましく、1〜30重量部がより好ましい。含有量が
少なすぎると、柄材の意匠が発現されず、逆に多すぎる
と、成形材料の粘度が高くなるため、成形時に型内にお
ける充分な流動性が得られない。
【0038】又、熱硬化性成形材料中には、目的や用途
に応じて、適当量の着色顔料や無機充填材を混合するこ
とができる。着色顔料としては、従来公知のものが使用
でき、例えば、酸化チタン、ベンジジンイエロー、チタ
ンイエロー、ハンザイエロー、モリブデートオレンジ、
黄鉛、ジスアゾイエロー、ベンジンオレンジ、キナクリ
ドンレッド、キナクリドンマゼンタ、ナフトールバイオ
レット、クロムグリーン、フタロシアニングリーン、ア
ルカリブルー、コバルトブルー、フタロシアニンブル
ー、酸化鉄(ベンガラ)、銅アゾブラウン、アニリンブ
ラック、カーボンブラック、鉄黒、アルミフレーク、ニ
ッケル粉等各種公知慣用のものが挙げられる。
【0039】中でも、酸化チタン、チタンイエロー、キ
ナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、フタロシア
ニンブルー、酸化鉄(ベンガラ)、カーボンブラック、
鉄黒、アルミフレーク等が、成形材料の硬化性等への影
響が少ないため好適に使用される。
【0040】無機充填材としては、例えば、グラファイ
ト等の元素鉱物、岩塩、カリ岩塩等のハロゲン化鉱物、
炭酸カルシウム等の炭酸塩鉱物、藍鉄鉱等のりん酸塩鉱
物、カルーノ石等のバナジン酸鉱物、重晶石(硫酸バリ
ウム)、石膏(硫酸カルシウム)等の硫酸塩鉱物、ほう
砂等のほう酸塩鉱物、灰チタン石等のチタン酸塩鉱物、
雲母、タルク(滑石)、葉ロウ石、カオリン、石英、長
石等のけい酸塩鉱物、酸化チタン、鋼玉(酸化アルミニ
ウム)、水酸化アルミニウム等の金属(水)酸化物、
(中空)ガラス球等のガラス製品等を中心とした天然又
は人工の鉱物又はそれを処理、精製あるいは加工したも
の、及びそれらの混合物が使用される。
【0041】熱硬化性成形材料を透明性熱硬化性成形材
料とし、この中に着色顔料や無機充填材を含有する場合
には、着色顔料の含有量は、樹脂成分100重量部に対
して、0〜5重量部が好ましく、より好ましくは0〜3
重量部であり、無機充填材の含有量は、樹脂成分100
重量部に対して、0〜30重量部が好ましく、より好ま
しくは0〜20重量部であり、着色顔料と無機充填材の
含有量として、樹脂成分100重量部に対して、0〜3
0重量部が好ましく、より好ましくは0〜20重量部で
ある。
【0042】含有量が多すぎると、成形材料の透明性が
低下し易い。但し、例えば、不飽和ポリエステル樹脂に
対してガラス粉末を混入する場合のように、熱硬化性樹
脂と屈折率の近似する無機充填材を含有する場合には、
無機充填材の含有量を上記の範囲以上を添加しても材料
の透明性の低下が殆どないので、無機充填材の含有量
は、樹脂成分100重量部に対して、0〜300重量部
が好ましく、より好ましくは0〜250重量部であり、
着色顔料と無機充填材の和の含有量は、0〜300重量
部が好ましく、より好ましくは0〜250重量部であ
る。着色顔料、無機充填材の含有量が多すぎると、材料
の粘度が高くなるため、成形時に型内における充分な流
動性が得難い。
【0043】いずれかの熱硬化性成形材料を着色性熱硬
化性成形材料とし、この中に着色顔料や無機充填材を含
有する場合には、着色顔料の含有量は、樹脂成分100
重量部に対して、1〜100重量部が好ましく、より好
ましくは3〜50重量部であり、無機充填材の添加量
は、樹脂成分100重量部に対して、0〜300重量部
が好ましく、より好ましくは0〜250重量部であり、
着色顔料と無機充填材の和の含有量は、30〜320重
量部が好ましく、より好ましくは40〜200重量部で
ある。着色顔料、無機充填材の含有量が少なすぎると、
材料の充分な隠蔽性を得難く、逆に多すぎると、材料の
粘度が高くなるため、成形時に型内における充分な流動
性が得難い。
【0044】熱硬化性成形材料中には、補強材として、
例えば、ガラス繊維や炭素繊維等の各種補強繊維を適当
量混入してもよい。補強材の含有量は、樹脂成分100
重量部に対して、1〜100重量部が好ましく、より好
ましくは3〜90重量部である。含有量が少なすぎる
と、充分な補強硬化が得られず、逆に多すぎると成形時
に型内における充分な流動性が得難い。
【0045】ここで、補強材の含有量が増えてくると、
表面に補強材が目立ち易くなるため、表面側、即ち、透
明性熱硬化性成形材料には混入することなく、着色性熱
硬化性成形材料に混入するのが、より外観の優れた製品
が得られるので好ましい。
【0046】熱硬化性成形材料中には、必要に応じて、
ジメチルアニリン、ナフテン酸コバルト等の公知の硬化
促進剤、パラベンゾキノン等の重合禁止剤、アゾ系染料
や、アントラキノン系、インジゴイド系、スチルベン系
等の染料、カーボンブラック等の導電性付与剤、乳化
剤、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類、脂肪族燐酸塩、
レシチン等の剥離剤等を用途、目的に応じて適当量混入
することができる。
【0047】透明性熱硬化性成形材料の透明性は、勿論
100%の光線透過率のものが望ましい。しかし、成形
後に透明性シートの奥の成形材料層が見えれば、本発明
の効果が達成されるので、目的とする成形品の透明性層
の厚み設計により多少異なるが、例えば、透明性層の厚
みが50μm〜5mm程度の場合には、1mm厚で20
%程度の光線透過率を有するものであれば本発明の効果
を達成することができる。通常、1mm厚で30%程度
の光線透過率を有するものがより好ましい。
【0048】更に、数cmの厚肉の透明性層を設計する
場合には、上記の材料では透明性が不充分である場合が
あるので、適宜、着色顔料、無機充填材、補強材の含有
量を減らすとか、樹脂と、無機充填材や補強材との屈折
率との差を少なくする等の配合改良がなされる。
【0049】熱硬化性成形材料として硬化した際に透明
性を有する透明性熱硬化性成形材料を用いる場合におけ
る、そのカップリング剤以外の具体的な配合例として
は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリ
レート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂のスチレン溶液
(スチレン濃度40〜70重量%)60〜100重量
%、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ酢
酸ビニル等の熱可塑性樹脂のスチレン溶液(スチレン濃
度40〜70重量%)0〜40重量%からなる樹脂成分
合計100重量部に対して、t─ブチルパーオキシベン
ゾエート等の有機過酸化物0.7〜2.5重量部、酸化
チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の着色顔料0〜2
重量部と、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の無
機充填材粉末0〜15重量部とからなる無機成分合計0
〜15重量部を添加したものを混練してコンパウンドと
し、これをガラス繊維等の補強材5〜80重量部に含浸
させてSMCあるいはBMCの形態にしたものが挙げら
れる。
【0050】熱硬化性成形材料として着色性熱硬化性成
形材料を用いる場合における、そのカップリング剤以外
の具体的な配合例としては、例えば、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレ
ート樹脂のスチレン溶液(スチレン濃度40〜70重量
%)60〜100重量%、ポリメチルメタクリレート、
ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂のスチ
レン溶液(スチレン濃度40〜70重量%)0〜40重
量%からなる樹脂成分合計100重量部に対して、t─
ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物0.7
〜2.5重量部、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラッ
ク、チタンイエロー等の着色顔料5〜20重量部と、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機充填材粉末
60〜160重量部とからなる無機成分合計70〜18
0重量部を添加したものを混練してコンパウンドとし、
これをガラス繊維等の補強材5〜80重量部に含浸させ
てSMCあるいはBMCの形態にしたものが挙げられ
る。
【0051】本発明において、硬化品を形成する熱硬化
性成形材料としては、透明性熱硬化性成形材料であって
もよいし、又、着色性熱硬化性成形材料であってもよ
い。
【0052】硬化品の大きさは、目的とする成形品に求
める意匠に応じて自由な大きさにすることが可能である
が、目的とする成形品の表面積の70%以上の面積とな
るような大きさであるのが好ましく、より好ましくは8
0%以上である。面積が少なすぎると、プレス成形時
に、硬化品の介在していない部分において、透明性熱硬
化性成形材料と透明性乃至着色性熱硬化性成形材料とが
混ざり合った意匠となり易い。
【0053】硬化品の形は、目的とする成形品に求める
意匠に応じて自由なものにすることが可能であり、平面
的に形状に限らず、立体的な形状とすることも可能であ
る。硬化品の厚みは、目的とする成形品に求める意匠に
応じて自由なものにすることが可能であるが、0.3〜
4mmであるのが好ましく、より好ましくは0.5〜3
mmである。厚みが薄すぎると、硬化品が取扱い時に割
れたり、変形したりし易となり、逆に厚すぎると、最終
成形品の寸法安定性が悪くなり易い。
【0054】熱硬化性成形材料から硬化品を成形する成
形機、成形型、成形条件としては、後述の本発明の成形
品に製造方法の場合と同様であるので、詳細な説明は省
略する。
【0055】本発明の成形品の製造方法は、上記のよう
な材料を用いて、次のようなプロセスをとる。本発明に
おいて、成形機としては、従来公知のプレス成形機が使
用可能である。本発明において、成形型としては、従来
公知の金型や鋳物型が使用可能である。成形型の形式と
しては、左右型(横型)でも上下型(縦型)でも構わな
いが、一般的には、上下型が好ましい。この場合には、
通常、上型を可動型、下型を固定型として用いる。
【0056】成形機に成形型を取り付け、80〜180
℃に加熱した後、成形型内に、透明性又は着色性熱硬化
性成形材料からなる硬化品、未硬化状態の透明性又は着
色性熱硬化性成形材料をこの順にて重ね合わせ、型を締
め、10〜20kg/cm2の圧力で30秒〜15分間
加圧成形し、両者を一体的に硬化させた後、型を開け、
製品を脱型することにより、積層された加飾成形品が得
られる。
【0057】又、上記とは逆に、成形型内に、未硬化状
態の透明性又は着色性熱硬化性成形材料、透明性又は着
色性熱硬化性成形材料からなる硬化品をこの順で重ね合
わせても構わない。又、両者を成形型内に供給する前に
重ね合わせておいて、これを成形型内に供給するように
しても構わない。
【0058】尚、未硬化状態の透明性又は着色性熱硬化
性成形材料のチャージパターンとしては、なるべくチャ
ージ面積を広くとり、成形時にあまり流れないようにす
るのが好ましい。チャージ面積を小さめに取った場合に
は、成形材料層の厚みが不均一になり易い。
【0059】本発明により得られる成形品の形態として
は、例えば、図1〜図9に示すようなものが挙げられ
る。図1に示すものは、着色性成形材料層6の全表面に
透明性硬化品1が積層された成形品である。図2に示す
ものは、着色性成形材料層6の表面の中央部に透明性硬
化品1が積層された成形品である。
【0060】図3に示すものは、着色性成形材料層6の
表面の部分的に透明性硬化品1が積層された成形品であ
る。図4に示す場合は、着色性成形材料層6の表面の中
央部に柄入り透明性硬化品3が積層された成形品であ
る。
【0061】図5に示すものは、透明性成形材料層5の
表面の中央部に着色性硬化品2が積層された成形品であ
る。図6に示すものは、柄入り透明性成形材料層7の表
面の中央部に柄入り着色性硬化品4が積層された成形品
である。
【0062】図7に示すものは、柄入り着色性成形材料
層8の表面の中央部に柄入り透明性硬化品3が積層され
た成形品である。図8に示すものは、柄入り着色性成形
材料層8の表面の中央部に着色性硬化品2が積層された
成形品である。
【0063】図9に示すものは、柄入り着色性成形材料
層8の表面の中央部に柄入り着色性硬化品4が積層され
た成形品である。
【0064】(作用)本発明1の成形品の製造方法は、
カップリング剤を含有する透明性又は着色性熱硬化性成
形材料からなる硬化品と、未硬化状態の透明性又は着色
性熱硬化性成形材料とを重ね合わせて加熱加圧成形する
ことにより、又、本発明2の成形品の製造方法は、透明
性又は着色性熱硬化性成形材料からなる硬化品と、カッ
プリング剤を含有する未硬化状態の透明性又は着色性熱
硬化性成形材料とを重ね合わせて加熱加圧成形すること
により、それぞれ、普通の成形品にはない、複雑な意匠
を発現させることができ、熱硬化性成形材料からなる硬
化品及び未硬化状態の熱硬化性成形材料として、適宜透
明性又は着色性の材料を組み合わせることにより、深み
感、透明感、高級感等を有する優れた意匠を発現させる
ことができ、又、熱硬化性成形材料からなる硬化品と未
硬化状態の熱硬化性成形材料が硬化された成形材料層間
の界面において、そのいずれかの熱硬化性成形材料中に
含有するカップリング剤の作用により密着性が著しく改
善されるので、衝撃が加わったときに剥離することがな
い。
【0065】本発明においては、成形型にゲルコートを
吹き付ける工程や、脱型後の塗装等の後加工を必要とし
ないので、通常、加飾を行わないプレス成形品と全く同
様の生産性にて優れた意匠を有する成形品を製造するこ
とができる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。1.成形機及び成形型の準備 成形型として、川崎油工社製、300トンプレス成形機
を準備した。成形型として、30cm×30cmの正方
形平板を成形する上下型からなる金型であって、上下型
共に電気ヒーター及び冷却配管が埋め込まれたものを準
備した。この金型をプレス成形機に取り付け、上型を可
動型とし、下型を固定型とした。
【0067】2.透明熱硬化性成形材料の調製 透明熱硬化性成形材料として、以下の7種を調製した。 (1)SMC1 不飽和ポリエステル樹脂液〔イソフタル酸系の不飽和ポ
リエステル樹脂(数平均分子量約2000)をスチレン
に溶解したもの(スチレン濃度40重量%)〕70重量
部と、ポリスチレン樹脂液〔ポリスチレン(重量平均分
子量約95000)をスチレンに溶解したもの(スチレ
ン濃度65重量%)〕30重量部と、硬化剤(t─ブチ
ルパーオキシベンゾエート)1重量部と、増粘剤〔酸化
マグネシウム粉末(協和化学工業社製、商品名「キョウ
ーワマグ150」)〕1重量部と、内部離型剤(ステア
リン酸亜鉛)3重量部と、シランカップリング剤(γ─
メタクリスキシプロピルトリメトキシシラン)5重量部
とを混合し、充分混練を行った後、SMC製造装置によ
り、ガラス繊維〔旭ファイバーグラス社製のロービング
(ER4630LBD166W)を長さ25mmに切断
したもの〕25重量部に含浸させ、40℃にて24時間
熟成して、厚み2mmの透明性のSMC1を得た。
【0068】(2)SMC2 シランカップリング剤の代わりに、チタネート系カップ
リング剤(イソプロピルトリオクタノイルチタネート)
3重量部を混合したこと、更に、白色柄材(着色雲母、
平均長径約2mm:伊藤産業社製)2重量部と、黒色柄
材(着色雲母、平均長径約1mm:伊藤産業社製)1重
量部と、硬化剤(t─ブチルパーオキジベンゾエート)
1重量部とを混合したこと以外は、SMC1と同様にし
て、厚み2mmの透明性のSMC2を得た。
【0069】(3)SMC3 シランカップリング剤の代わりに、アルミニウム系カッ
プリング剤(エチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート)1重量部を混合したこと以外は、SM
C1と同様にして、厚み2mmの透明性のSMC3を得
た。
【0070】(4)BMC1 不飽和ポリエスル樹脂液(SMC1に用いたものと同
じ)100重量部と、硬化剤(SMC1に用いたものと
同じ)1重量部と、無機充填材(球形ガラス粉末、東芝
バロティーニ社製)200重量部と、着色顔料(フタロ
シアニンブルー粉末、大日精化工業社製)0.2重量部
と、増粘剤(SMC1に用いたものと同じ)1重量部
と、内部離型剤(SMC1に用いたものと同じ)2重量
部と、シランカップリング剤(γ─グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン)2重量部と、ガラス繊維〔旭フ
ァイバーグラス社製のロービング(ER4630LBD
166W)を長さ5mmに切断したもの〕3重量部とを
混合し、充分に混練を行い、40℃にて24時間熟成し
て、9cm×10cm×2cmの透明性のBMC1を得
た。
【0071】(5)SMC4 シランカップリング剤を混合しなかったこと以外はSM
C1と同様にして、厚み2mmの透明性のSMC4を得
た。
【0072】(6)SMC5 チタネート系カップリング剤を混合しなかったこと以外
は、SMC2と同様にして、厚み2mmの透明性のSM
C5を得た。
【0073】(7)BMC2 シランカップリング剤を混合しなかったこと以外はBM
C1と同様にして、BMC29cm×10cm×2cm
の透明性のBMC2を得た。
【0074】2.着色性熱硬化性成形材料の調製 着色性熱硬化性成形材料として、以下の5種を調製し
た。 (1)SMC6 更に、炭酸カルシウム粉末(日東粉化社製、商品名「N
S−100」)120重量部と、着色顔料(酸化チタン
粉末、堺化学社製、商品名「SR─1」)6重量部とを
混合したこと以外は、SMC1と同様にして、厚み2m
mの着色性のSMC6を得た。
【0075】(2)SMC7 シランカップリング剤の代わりに、チタネート系カップ
リング剤(イソプロピルトリオクタノイルチタネート)
3重量部を混合したこと、更に、白色柄材(着色雲母、
平均長径約2mm:伊藤産業社製)2重量部と、黒色柄
材(着色雲母、平均長径約1mm:伊藤産業社製)1重
量部とを混合したこと以外は、SMC6と同様にして、
厚み2mmの着色性のSMC4を得た。
【0076】(3)SMC8 シランカップリング剤の代わりに、アルミニウム系カッ
プリング剤(エチルアセテートアルミニウムジイソプロ
ピオレート)1重量部を混合したこと以外は、SMC6
と同様にして、厚み2mmの着色性のSMC8を得た。
【0077】(4)SMC9 シランカップリング剤を混合しなかったこと以外はSM
C6と同様にして、厚み2mmの着色性のSMC9を得
た。
【0078】(5)SMC10 チタネート系カップリング剤を混合しなかったこと以外
はSMC7と同様にして、厚み2mmの着色性のSMC
10を得た。
【0079】3.硬化品の調製 硬化品としては、下記のものを用いた。、(1)硬化品
1:上型を140℃、下型を150℃に加熱した後、下
型上に上記SMC1を20cm×20cmの大きさに切
って1枚チャージし、型を締めて100kg/cm2
圧力で240秒間加圧成形した。その後、成形型を開い
て脱型し、厚み0.9mmの硬化品を得た。これを、2
5cm×25cmの大きさに切断して、硬化品1とし
た。 (2)硬化品2〜10:材料として、表1に示すものを
用いたこと以外は、硬化品1と同様にして、硬化品2〜
10を得た。
【0080】4.成形方法 上記の成形材料及び硬化品を、以下のように成形した。 実施例1 上型を140℃、下型を150℃に加熱した後、下型上
に硬化品1を1枚を供給し、その上に30cm×30c
mの大きさに切った透明性熱硬化性成形材料(SMC
1)を2枚を乗せ、型を締めて100kg/cm2 の圧
力で240秒間加圧成形した。その後型を開いて脱型
し、成形品を得た。
【0081】実施例2〜18及び比較例1〜3 硬化品及び熱硬化性成形材料として、表1〜表3に示す
ものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、成形品
を得た。尚、表1〜表3中、「BMC」と記載されてい
るものは、上記BMCを、9cm×10cm×2cmの
大きさのものを1個を用いた。
【0082】比較例4 硬化品1を用いなかったこと以外は、実施例1と同様に
して、成形品を得た。
【0083】5.評価方法 実施例1〜18及び比較例1〜3で得られた成形品につ
いて、下記の評価を行った。 高級感:各成形品の上面より目視して表面の高級感を評
価した。 光沢:各成形品について、JIS−K−5400「塗料
一般試験方法」6.7「60度鏡面光沢度」に準じて、
光沢値を光沢計(堀場製作所社製、グロスチェッカーI
G─300」にて測定した。
【0084】密着性1:50cmの高さから重さ1kg
の鉄球を10回落下させた後、硬化品と成形材料層との
界面の状態を観察した。 密着性2:75cmの高さから重さ1kgの鉄球を10
回落下させた後、硬化品と成形材料層との界面の状態を
観察した。 密着性3:100cmの高さから重さ1kgの鉄球を1
0回落下させた後、硬化品と成形材料層との界面の状態
を観察した。
【0085】それらの結果を表1〜表3に示した。表1
〜表3中の密着性1〜密着性3の欄において、○、×は
次の状態を表す。 ○:異常なし。 ×:硬化品の浮き上がり(界面剥離)あり。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【発明の効果】本発明1,2の成形品の製造方法は、そ
れぞれ、上記の如き構成とされているので、深み感を有
し、高級感を備えた意匠性に優れ、界面の密着性に優れ
た成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる成形品の一例を示す模式
的断面図である。
【図2】本発明により得られる成形品の別の例を示す模
式的断面図である。
【図3】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【図4】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【図5】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【図6】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【図7】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【図8】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【図9】本発明により得られる成形品の更に別の例を示
す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 透明性硬化品 2 着色性硬化品 3 柄入り透明性硬化品 4 柄入り着色性硬化品 5 透明性成形材料層 6 着色性成形材料層 7 柄入り透明性成形材料層 8 柄入り着色性成形材料層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップリング剤を含有する透明性又は着
    色性熱硬化性成形材料からなる硬化品と、未硬化状態の
    透明性又は着色性熱硬化性成形材料とを重ね合わせて加
    熱加圧成形することを特徴とする成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 透明性又は着色性熱硬化性成形材料から
    なる硬化品と、カップリング剤を含有する未硬化状態の
    透明性又は着色性熱硬化性成形材料とを重ね合わせて加
    熱加圧成形することを特徴とする成形品の製造方法。
JP8069841A 1996-03-26 1996-03-26 成形品の製造方法 Pending JPH09254177A (ja)

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