JPH09253957A - 締付け具使用の組立て方法 - Google Patents

締付け具使用の組立て方法

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JPH09253957A
JPH09253957A JP5860096A JP5860096A JPH09253957A JP H09253957 A JPH09253957 A JP H09253957A JP 5860096 A JP5860096 A JP 5860096A JP 5860096 A JP5860096 A JP 5860096A JP H09253957 A JPH09253957 A JP H09253957A
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JP5860096A
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Naoyuki Kiuchi
尚之 木内
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトの締結は、ボルト自体の不良やボルト
孔の形成不備などにより、所望の締付け力で締付けるこ
とができず、締付け力が不十分であるときボルトの交換
を行うが、これは全てのボルトを緩めて、新たに締付け
の順序で行わなければならず、自動化装置が設備されて
いる箇所で行うことは面倒で容易に行えない。 【解決手段】 自動締付けを行った締付け具6に対する
締付け検査が「不良」のとき、被組立て物1を逆搬送し
て自動締め付け機60の位置に対して上流側へ戻すこと
で、自動締め付け機60から離れた位置において、締付け
具6の離脱を行う。被組立て物1を再び自動締付け機60
の位置に搬送して所期の締付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば自動車に
搭載される内燃機関本体を搬送し、そして搬送中に内燃
機関本体に対して、シリンダーヘッドなどの各種部品の
組立てを行うに採用される締付け具使用の組立て方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、締付け具を使用して組立てを行う
に、たとえば特開昭63−62622 号公報に見られるボルト
締付け部品の組付方法が提供されている。この従来方法
においては、シリンダブロックを支持したパレット治具
がメインラインで搬送され、所定位置にて停止される。
そしてシリンダブロックの所定箇所に対してガスケット
が組付けられ、次いでボルトをセットしてなるシリンダ
ヘッドがガスケットの上に組付けられたのち、ボルト孔
に挿入されたボルトを締付けることにより、シリンダブ
ロックに対するシリンダヘッドの組付けを行っている。
【0003】またボルトを自動で締付けることも、たと
えば特開昭59−118380号公報のねじ締付の自動管理法で
提供されている。この場合、ねじの締付け力の計測デー
タと設定データとを比較判定し、その判定結果をフィー
ドバック制御している。
【0004】これらのことから、メインライン上のシリ
ンダブロックにシリンダヘッドを組付けたのち、ボルト
を自動で、しかも所望の締付け力で締付けることが可能
となる。その際に締付けは、まず中央部付近のボルトに
対して行い、そして順次、外側のボルトに対して行うと
いうように、締付けの順序が決められており、これによ
ってガスケットの組付けを好適な状態として行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
形式において、ボルトの締結は、[シリンダブロック数
×各シリンダブロックのボルト締結数]というように多
数であり、したがってボルト自体の不良やボルト孔の形
成不備などにより、所望の締付け力で締付けることがで
きず、締付け力が不十分であることを検出する場合があ
る。このようなとき、たとえばボルトの交換を行うので
あるが、これは全てのボルトを緩めて、新たに締付けの
順序で行わなければならず、このような作業をロボット
など自動化装置が設備されている箇所で行うことは面倒
で容易に行えない。
【0006】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、自動締め付け機から離れた位置において、締付け具
の離脱と新たな締付け具のセットとを行える締付け具使
用の組立て方法を提供することを目的としたものであ
る。
【0007】また請求項2記載の発明は、自動締め付け
機から離れた位置への被組立て物の搬送を、迅速にかつ
組立てラインの流れを乱すことなく行える締付け具使用
の組立て方法を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の締付け具使用の
組立て方法は、被組立て物に組立て物をセットしたのち
締付け具により両者を固定させる締付け具使用の組立て
方法であって、組立て物をセットした被組立て物を搬送
手段により自動締付け機の位置に搬送して、締付け具の
自動締付けを行うとともに締付け検査を行い、締付け検
査が「不良」のとき、被組立て物を逆搬送して自動締め
付け機の位置に対して上流側へ戻し、次いで締付け具の
離脱を行ったのち、被組立て物を再び自動締付け機の位
置に搬送し、また締付け検査が「良」のとき、被組立て
物を下流側へ搬送させることを特徴としたものである。
【0009】したがって請求項1の発明によると、自動
締付けを行った締付け具に対する締付け検査が「不良」
のとき、被組立て物を逆搬送して自動締め付け機の位置
に対して上流側へ戻すことで、自動締め付け機から離れ
た位置において締付け具の離脱を行え、そして被組立て
物を再び自動締付け機の位置に搬送して所期の締付けを
行える。
【0010】また本発明の請求項2記載の締付け具使用
の組立て方法は、上記した請求項1記載の構成におい
て、作業部で被組立て物に組立て物をセットし、この被
組立て物を、搬送手段により自動締付け機の位置に搬送
し、締付け検査が「不良」のとき被組立て物を、作業部
と自動締付け機の位置との間の戻り作業部へ逆搬送させ
ることを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項2の発明によると、作業
部と自動締付け機の位置との間のスペースを利用して、
被組立て物を迅速にかつ組立てラインの流れを乱すこと
なく逆搬送させ得、さらにセットのやり直しは、作業部
からの作業者により容易に迅速に行える。
【0012】そして本発明の請求項3記載の締付け具使
用の組立て方法は、上記した請求項1記載の構成におい
て、作業部で被組立て物に組立て物をセットするととも
に締結具をセットし、この被組立て物を、搬送手段によ
り自動締付け機の位置に搬送し、締付け検査が「不良」
を検出したとき、既に締付けている締結具を自動締付け
機の逆作用により緩め、そして被組立て物を上流側に戻
すことを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項3の発明によると、自動
締付け機により全ての締結具を緩めた状態で、被組立て
物を上流側に戻し得る。さらに本発明の請求項4記載の
締付け具使用の組立て方法は、上記した請求項1記載の
構成において、締付け検査の「不良」を設定回数続けて
検査したとき、被組立て物を「締付け不良品」として下
流側へ搬送させることを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項4の発明によると、締付
け具の不良以外の問題点に対して、たとえば、ねじ孔の
形成不備などに対して迅速に対処し得る。しかも本発明
の請求項5記載の締付け具使用の組立て方法は、上記し
た請求項1記載の構成において、搬送手段による被組立
て物の搬送は、レールに支持案内される自走体によって
行うことを特徴としたものである。
【0015】したがって請求項5の発明によると、自走
体を正逆に走行制御することで、被組立て物の搬送や逆
搬送を容易に行える。また本発明の請求項6記載の締付
け具使用の組立て方法は、上記した請求項5記載の構成
において、自走体に設けられたコントロールパネルを操
作することで、自走体を走行させることを特徴としたも
のである。
【0016】したがって請求項6の発明によると、コン
トロールパネルを操作することで、新たに締付け具をセ
ットしたのち直ちに自走体を走行させ得る。そして本発
明の請求項7記載の締付け具使用の組立て方法は、上記
した請求項1記載の構成において、被組立て物として内
燃機関本体を搬送することを特徴としたものである。
【0017】したがって請求項7の発明によると、内燃
機関本体に対する各種部品の組立てを好適に行える。さ
らに本発明の請求項8記載の締付け具使用の組立て方法
は、上記した請求項7記載の構成において、内燃機関本
体に形成されたねじ孔にボルトを螺合させることを特徴
としたものである。
【0018】したがって請求項8の発明によると、自動
締付け機によりボルトをねじ孔に螺合させることで、内
燃機関本体に対する各種部品の組立てを好適に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
内燃機関の組立てラインに採用した状態として図に基づ
いて説明する。
【0020】図2〜図5において、たとえば内燃機関本
体(被組立て物の一例)1の所定箇所にガスケット3を
セットし、そしてガスケット3の上へシリンダーヘッド
(組立て物の一例)4をセットしたのち、シリンダーヘ
ッド4に形成されたボルト孔5などに外側から通された
ボルト(締付け具の一例)6を、内燃機関本体1に形成
されたねじ孔2に螺合させて締付けることで、両者1,
4を固定し得る。このような組立てを含めて種々な組立
てを行う組立てライン8が搬送手段10により形成され、
ここで搬送手段10は、レールと、このレールに支持案内
される自走体などにより構成される。
【0021】すなわち床側にはベース体11が設けられ、
このベース体11上には、レベル調整具12などを介して支
持フレーム13が適当間隔置きに配設されている。これら
支持フレーム13は横向きのH字形状であって、その下位
フランジ部の上面間に亘っては、左右一対のレール14が
敷設されている。また縦方向のウエブ部の一側面には、
横向きのラックレール15が敷設されるとともに、このラ
ックレール15の上方には信号・給電装置16が配設されて
いる。なお支持フレーム13の上位フランジ部の上面間に
亘っては、断面が逆U字形のカバー体17が設けられてい
る。
【0022】前記自走体20は、平枠状の本体21の前後か
らそれぞれ左右一対のブラケット22が垂設され、これら
ブラケット22に、前記レール14に振り分けて載置される
車輪23が遊転自在に設けられている。なおブラケット22
側には、レール14の下向き面に対向される浮上がり防止
用のガイドローラ24や、レール14の両側面に対向される
横振れ防止用のガイドローラ25などが設けられている。
【0023】そして一つのブラケット22には変速装置26
が設けられ、この変速装置26からの出力軸27に、前記ラ
ックレール15に常時噛合されるピニオン28が設けられて
いる。さらにブラケット22や本体21には、前記変速装置
26に連動された正逆駆動自在な走行駆動装置29と、前記
信号・給電装置16に摺接自在な摺接装置(ブラシ)30
と、この摺接装置30や前記走行駆動装置29が接続される
コントローラ31などが設けられる。
【0024】前記本体21上に載置自在な支持パレット40
が設けられ、この支持パレット40は、下位の載置用部材
41と、この載置用部材41に対して縦軸心45の周りに回転
自在な上位の支持用部材42と、係脱自在な回転停止具43
などにより構成される。そして支持パレット40は、載置
用部材41を介して本体21上に載置されるが、その際に本
体21の上面側と載置用部材41の下面側との間に、筒状の
被係合体とピン状の係合体とからなる係合構造を設ける
ことで、支持パレット40は本体21上に位置決めされる。
【0025】さらに支持用部材42の所定箇所からは、所
定形状の支持枠44が立設され、以て支持枠44群によって
内燃機関本体1を支持自在に構成される。また載置用部
材41上には、操作スイッチ32などを有するコントロール
パネル33が設けられる。以上の11〜45により、自走体20
を使用した搬送手段10が構成される。なお、自走体20は
組立てライン8に多数台が投入され、そして組立てライ
ン8外の適所には、自走体20群の自動走行などを制御す
る走行制御装置50が設けられ、この走行制御装置50は信
号・給電装置16などに接続されている。
【0026】前記組立てライン8の側方でライン長さ方
向における所定の複数箇所は、作業者による手動作業部
55に設定され、さらに手動作業部55群の間などにおい
て、ライン長さ方向における所定の複数箇所には自動締
付け機60が配設される。その際に、各自動締付け機60の
配設部に対して、その上流側で手動作業部55との間に
は、それぞれ戻り作業部56が形成されるようにライン設
定されている。
【0027】前記自走体20は、走行制御装置50からの指
示により、上流側から下流側へと走行(前進)しなが
ら、全ての手動作業部55や自動締付け機60に対向して、
または指定された手動作業部55群や自動締付け機60群に
対向して停止するように制御される。さらに自動締付け
機60に対向して停止された自走体20は、必要時(詳細は
後述する。)に上流側に戻り走行(後進)され、戻り作
業部56に対向して停止するように制御される。
【0028】各自動締付け機60は次のように構成され
る。すなわち、組立てライン8の一側方には機枠61が立
設され、この機枠61の前面側には一対のガイドレール62
が上下方向に設けられている。そして、これらガイドレ
ール62に案内される昇降枠63が設けられるとともに、こ
の昇降枠63を昇降させるためのシリンダー装置64が、機
枠61の上部と昇降枠63との間に設けられている。また昇
降枠63の昇降を円滑に行わせるために、索体65や案内輪
66などを介してカウンターウエイト67が設けられてい
る。
【0029】前記昇降枠63には複数の自動締付け具(ナ
ットランナー)が、すなわち二列五行(合計10個)の自
動締付け具68A〜68Jが下向きに設けられている。ここ
で各自動締付け具68A〜68Jは、モータ69A〜69Jやモ
ータ電流検出器70A〜70Jなどを有している。そして各
自動締付け機60には、それぞれ締付け制御装置71が装備
されており、対応する締付け制御装置71からの指示によ
り、昇降枠63の昇降動や、自動締付け具68A〜68J群の
設定した順番に沿った締付け作動などが制御される。
【0030】さらに締付け制御装置71は、トルク検出器
などの検査部72を備えており、この検査部72は前記走行
制御装置50に接続されている。なお検査部72は、自動締
付け具68A〜68J群におけるモータ電流検出器70A〜70
Jからの検出電流信号が入力され、これを設定値と比較
して自動締付け具68A〜68J群による締付け状態、すな
わち締付け時間に対するトルク曲線が正常(許容範囲)
であるか否かの検査を行うよう構成されている。また異
常を知らせる警報ランプ(または警報ブザーなど)73が
設けられている。
【0031】そして検査部72において、自動締付け具68
A〜68J群による締付け状態が全て正常と検査されたと
き、すなわち締付け検査が「良」のとき、走行制御装置
50からの指示により、自走体20を所定通りに自動走行
(前進)させて内燃機関本体1を下流側へ搬送させるも
のである。
【0032】また検査部72において、自動締付け具68A
〜68J群による締付け状態が一箇所でも異常と検査され
たとき、すなわち締付け検査が「不良」のとき、走行制
御装置50を介しての指示により、まず、既に締付けてい
るボルト6を逆作用される自動締付け具68A〜68J群に
より緩め、次いで自走体20を逆方向に自動走行(後進)
させて内燃機関本体1を自動締め付け機60の位置に対し
て上流側へ戻して、戻り作業部56に対向して停止させる
ものである。
【0033】さらに検査部72において、締付け検査の
「不良」を設定回数続けて検査したとき、走行制御装置
50からの指示により、自走体20を所定通りに自動走行
(前進)させて内燃機関本体1を「締付け不良品」とし
て下流側へ搬送させるものである。
【0034】前記自動締め付け機60は、支持パレット40
の持ち上げ装置75を備えている。すなわち組立てライン
8を挟んで両側にはシリンダー装置76が配設され、これ
らシリンダー装置76の上向きのピストンロッドの上端に
持ち上げ台77が固定されている。各持ち上げ台77からは
位置決めピン78が立設され、これら位置決めピン78は、
載置用部材41に形成された位置決め孔46に下方から係脱
自在に構成されている。以上の61〜78などにより自動締
付け機60が構成される。
【0035】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。自走体20は、支持パレット40の支持枠46に
より内燃機関本体1を支持した状態で、レール14に支持
案内されて組立てライン8上で走行される。この走行
は、走行駆動装置29を作動させ強制回転されるピニオン
28をラックレール15に噛合させることにより、各車輪23
によりレール14に支持され、かつ複数のガイドローラ24
により浮き上がりが防止されるとともに、複数のガイド
ローラ25により横振れが防止された状態で行われる。
【0036】そして自走体20の組立てライン8上で走行
は、走行制御装置50からの指示により、上流側から下流
側へと行われ、全ての手動作業部55や自動締付け機60、
または指定された手動作業部55群や自動締付け機60群に
対向して停止するように制御される。その際に手動作業
部55群においては、作業終了により作業者がコントロー
ルパネル33の操作スイッチ32を操作することで、下流へ
の走行が可能となる(図6参照)。
【0037】たとえば図1の実線ならびに図5の(A)
に示すように、或る手動作業部55において、内燃機関本
体1の所定箇所にガスケット3をセットし、そしてガス
ケット3の上へシリンダーヘッド4をセットしたのち、
ボルト孔5に外側から通したボルト6をねじ孔2に緩く
螺合(セット)させ、この状態で操作スイッチ32を操作
することで、自走体20は下流側への走行が可能となり、
そして下流側の自動締付け機60が空になることで自走体
20は自動走行(前進)され、図1の仮想線イや図4に示
すように、自動締付け機60に対向した所定位置に停止さ
れる。
【0038】この状態で、前記ボルト6群に対する自動
締付けが行われる。すなわち、まず締付け制御装置71か
らの指示により、シリンダー装置76を作動させて持ち上
げ台77を上昇させることで、位置決めピン78が位置決め
孔46に下方から係合されるとともに、持ち上げ台77が載
置用部材41に下方から当接され、これにより支持パレッ
ト40を、図4の仮想線に示すように、位置決めした状態
で所定レベルに位置し得る。
【0039】次いで締付け制御装置71からの指示によ
り、シリンダー装置64を作動させて昇降枠63を下降させ
ることで、自動締付け具68A〜68J群も一体に下降され
て、各ボルト6に対向される。そして自動締付け具68A
〜68J群は、図6〜図9において、締付け制御装置71か
らの指示によりモータ69A〜69Jなどを作動させること
で、設定した順番、すなわちA〜Jの順番に沿って締付
け作動される。
【0040】その際に、自動締付け具68A〜68J群にお
けるモータ電流検出器70A〜70Jからの検出電流信号
が、検査部72に随時入力され、検査部72においては、入
力信号値が設定値Lk,Ukと比較されて自動締付け具
68A〜68J群による締付け状態、すなわち締付け時間に
対するトルク曲線Tが正常領域(許容領域)であるか否
かの検査が行われる。その際に検査部72において、順番
A〜Jに沿って検査が次々と行われる。
【0041】そして検査部72において、自動締付け具68
A〜68J群による締付け状態が全て正常と検査されたと
き、すなわち締付け検査が「良」のとき、「締付け良信
号」が走行制御装置50に出力される。これにより、走行
制御装置50からの指示によって、持ち上げ装置75を下降
動させて支持パレット40を本体21上に戻したのち、自走
体20を所定通りに自動走行(前進)させ、内燃機関本体
1を下流側へ搬送させる(図1の仮想線ロ参照)。
【0042】また検査部72において、自動締付け具68A
〜68J群による締付け状態が一箇所でも異常と検査され
たとき、すなわち締付け検査が「不良」のとき、締付け
制御装置71からの指示によって、まず自動締付け具68A
〜68J群を逆作用させ、図5(B)に示すように既に締
付けているボルト6が、図5(A)に示すように緩めら
れる。そして、この前後に警報ランプ73が点灯される。
【0043】次いで「締付け不良信号」が走行制御装置
50に出力される。これにより、走行制御装置50からの指
示によって、自走体20を逆方向に自動走行、すなわち戻
り走行(後進)させて、内燃機関本体1を自動締め付け
機60の位置に対して上流側へ戻し、戻り作業部56に対向
して停止させる(図1の仮想線ハ参照)。
【0044】この戻り作業部56においては、たとえば近
くの手動作業部55から来た作業員により、全てのボルト
6が離脱されたのち、新たなボルト6群がセットされ
る。そして、作業終了により作業者がコントロールパネ
ル33の操作スイッチ32を操作することで、下流への走行
が可能となる。その後、下流側の自動締付け機60が空に
なることで自走体20は自動走行(前進)され、再び自動
締付け機60に対向した所定位置に停止され、そして前述
したように、締付け制御装置71からの指示により、設定
した順番A〜Jに沿って締付け作動される。
【0045】これにより、締付け検査が「良」になれば
自走体20を所定通りに自動走行(前進)させて、内燃機
関本体1を下流側へ搬送させ、また締付け検査が再び
「不良」になれば自走体20を再び戻り走行(後進)させ
て、内燃機関本体1を戻り作業部56に対向して停止させ
る。そして、たとえばねじ孔2の形成不備などにより、
検査部72において締付け検査の「不良」を設定回数続け
て検査したとき、走行制御装置50からの「本体異常」の
指示により、自走体20を所定通りに自動走行(前進)さ
せて内燃機関本体1を「締付け不良品」として下流側へ
搬送させ、そして所定箇所において組立てライン8から
外される。
【0046】上記した実施の形態では、被組立て物とし
て内燃機関本体1を、組立て物としてシリンダーヘッド
4を示したが、これは他の装置(被組立て物)などに対
して各種の部品(組立て物)を固定させる形式であって
もよい。
【0047】上記した実施の形態では、搬送手段10とし
て自走体20を使用した形式を示したが、これは複数に分
割されたコンベヤを各分割部ごとに正逆駆動させて、支
持パレット40を順送り(前進)、あるいは逆送り(後
進)させる形式であってもよい。
【0048】上記した実施の形態では、内燃機関本体1
に形成したねじ孔2にボルト6を締付ける形式を示した
が、これは内燃機関本体(被組立て物)1側からのボル
トにナットを締付ける形式や、内燃機関本体(被組立て
物)1からシリンダーヘッド(組立て物)4へとボルト
を挿通させ、このボルトにナットを締付ける形式などで
あってもよい。
【0049】上記した実施の形態では、締付け検査が
「不良」のとき、内燃機関本体1を戻り作業部55に戻し
ているが、これは上流側の手動作業部55に戻す形式であ
ってもよい。
【0050】上記した実施の形態では、自動締付け機60
として、自動締付け具68A〜68J群を真上から作用させ
る形式を示したが、これは右側や左側、前側や後側、あ
るいは斜め方向から作用させる形式であってもよく、さ
らに二方向(複数方向)から同時状に作用させる形式で
あってもよい。
【0051】上記した実施の形態では、手動作業部55に
おいてボルト6のセットを行っているが、これは適所や
自動締付け機60の箇所などにおいて、自動セット装置に
よりボルト6のセットを行う形式であってもよい。また
新たなボルト6のセットも自動締付け機60の箇所などで
行う形式であってもよい。
【0052】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、自
動締付けを行った締付け具に対する締付け検査が「不
良」のとき、被組立て物を逆搬送して自動締め付け機の
位置に対して上流側へ戻すことで、自動締め付け機から
離れた位置において、締付け具の離脱と新たな締付け具
のセットとを容易に行うことができ、そして被組立て物
を再び自動締付け機の位置に搬送して所期の締付けを行
うことができる。
【0053】また上記した本発明の請求項2によると、
作業部と自動締付け機の位置との間のスペースを利用し
て、被組立て物を迅速にかつ組立てラインの流れを乱す
ことなく逆搬送でき、さらにセットのやり直しは、作業
部からの作業者により容易に迅速に行うことができる。
【0054】そして上記した本発明の請求項3による
と、自動締付け機により全ての締結具を緩めた状態で、
被組立て物を上流側に戻すことができ、セットのやり直
しを容易に迅速に行うことができる。
【0055】さらに上記した本発明の請求項4による
と、締付け具の不良以外の問題点に対して、たとえば、
ねじ孔の形成不備などに対して迅速に対処できる。しか
も上記した本発明の請求項5によると、自走体を正逆に
走行制御することで、被組立て物の搬送や逆搬送を容易
に行うことができる。
【0056】また上記した本発明の請求項6によると、
コントロールパネルを操作することで、新たに締付け具
をセットしたのち、直ちに自走体を走行させることがで
きる。
【0057】そして上記した本発明の請求項7による
と、内燃機関本体に対する各種部品の組立てを好適に行
うことができる。さらに上記した本発明の請求項8によ
ると、自動締付け機によりボルトをねじ孔に螺合させる
ことで、内燃機関本体に対する各種部品の組立てを好適
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、締付け具使
用の組立て方法における要部の構成図である。
【図2】同締付け具使用の組立て方法における組立てラ
インの概略平面図である。
【図3】同締付け具使用の組立て方法における自動締付
け機部分の正面図である。
【図4】同締付け具使用の組立て方法における自動締付
け機部分の背面図である。
【図5】同締付け具使用の組立て方法における締付け状
態の断面図である。
【図6】同締付け具使用の組立て方法における自走体コ
ントローラの動作を説明するフローチャートである。
【図7】同締付け具使用の組立て方法における走行制御
装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】同締付け具使用の組立て方法における締付け制
御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図9】同締付け具使用の組立て方法における締付けト
ルクと締付け順序との説明図である。
【符号の説明】
1 内燃機関本体(被組立て物) 2 ねじ孔 3 ガスケット 4 シリンダーヘッド(組立て物) 6 ボルト(締付け具) 8 組立てライン 10 搬送手段 14 レール 15 ラックレール 16 信号・給電装置 20 自走体 28 ピニオン 29 走行駆動装置 30 摺接装置 31 コントローラ 32 操作スイッチ 33 コントロールパネル 40 支持パレット 44 支持枠 50 走行制御装置 55 手動作業部(作業部) 56 戻り作業部 60 自動締付け機 63 昇降枠 68A〜68J 自動締付け具 70A〜70J モータ電流検出器 71 締付け制御装置 72 検査部 75 持ち上げ装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被組立て物に組立て物をセットしたのち
    締付け具により両者を固定させる締付け具使用の組立て
    方法であって、組立て物をセットした被組立て物を搬送
    手段により自動締付け機の位置に搬送して、締付け具の
    自動締付けを行うとともに締付け検査を行い、締付け検
    査が「不良」のとき、被組立て物を逆搬送して自動締め
    付け機の位置に対して上流側へ戻し、次いで締付け具の
    離脱を行ったのち、被組立て物を再び自動締付け機の位
    置に搬送し、また締付け検査が「良」のとき、被組立て
    物を下流側へ搬送させることを特徴とする締付け具使用
    の組立て方法。
  2. 【請求項2】 作業部で被組立て物に組立て物をセット
    し、この被組立て物を、搬送手段により自動締付け機の
    位置に搬送し、締付け検査が「不良」のとき被組立て物
    を、作業部と自動締付け機の位置との間の戻り作業部へ
    逆搬送させることを特徴とする請求項1記載の締付け具
    使用の組立て方法。
  3. 【請求項3】 作業部で被組立て物に組立て物をセット
    するとともに締結具をセットし、この被組立て物を、搬
    送手段により自動締付け機の位置に搬送し、締付け検査
    が「不良」を検出したとき、既に締付けている締結具を
    自動締付け機の逆作用により緩め、そして被組立て物を
    上流側に戻すことを特徴とする請求項1記載の締付け具
    使用の組立て方法。
  4. 【請求項4】 締付け検査の「不良」を設定回数続けて
    検査したとき、被組立て物を「締付け不良品」として下
    流側へ搬送させることを特徴とする請求項1記載の締付
    け具使用の組立て方法。
  5. 【請求項5】 搬送手段による被組立て物の搬送は、レ
    ールに支持案内される自走体によって行うことを特徴と
    する請求項1記載の締付け具使用の組立て方法。
  6. 【請求項6】 自走体に設けられたコントロールパネル
    を操作することで、自走体を走行させることを特徴とす
    る請求項5記載の締付け具使用の組立て方法。
  7. 【請求項7】 被組立て物として内燃機関本体を搬送す
    ることを特徴とする請求項1記載の締付け具使用の組立
    て方法。
  8. 【請求項8】 内燃機関本体に形成されたねじ孔にボル
    トを螺合させることを特徴とする請求項7記載の締付け
    具使用の組立て方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102773691A (zh) * 2012-08-07 2012-11-14 大连豪森设备制造有限公司 发动机缸盖自动拧紧机
CN107344219A (zh) * 2017-08-28 2017-11-14 浙江胜龙汽车零部件有限公司 高性能紧固件全自动加工设备及其加工工艺
KR102007472B1 (ko) * 2019-06-03 2019-08-05 표용철 자동차용 범퍼 제작 공정을 제어하기 위한 방법 및 장치
KR102055815B1 (ko) * 2019-06-28 2020-01-22 우정훈 자동차용 실내 조명 제조 공정을 제어하기 위한 방법 및 장치

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