JP3508475B2 - 車両処理設備 - Google Patents

車両処理設備

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JP3508475B2
JP3508475B2 JP17079997A JP17079997A JP3508475B2 JP 3508475 B2 JP3508475 B2 JP 3508475B2 JP 17079997 A JP17079997 A JP 17079997A JP 17079997 A JP17079997 A JP 17079997A JP 3508475 B2 JP3508475 B2 JP 3508475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば製造され
たのち倉庫などに保管されている車両を、この倉庫など
から出荷する際に、最終検査などを行うのに採用される
車両処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば車両処理ラインは、左右
の車輪に対応して配設された左右一対のスラットコンベ
ヤにより形成され、そして車両処理ライン中に洗車装置
や検査部が設けられている。
【0003】この従来構成によると、車輪を介して両ス
ラットコンベヤ間に支持された車両は、両スラットコン
ベヤの連続駆動によって車両処理ラインにおいて所定速
度で搬送されながら、保管時のワックスなどが洗車装置
により洗浄除去され、そして検査部において付属品の有
無などが最終チェックされたのち、出荷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、スラットコンベヤを使用していることか
種々の問題が生じている。すなわち、復帰経路を含めて
全体が嵩高にかつ大型化し、その据え付け工事や補修工
事が容易に行えず、しかも設備費が高くなる。またスラ
ットコンベヤは全長一体形式であることから、駆動源が
大型化して設備費が高くなる。そしてスラットコンベヤ
は、洗車装置で使用された洗浄水をスラット板上に載せ
たまま終端部まで持って行くため、終端部である出口が
水浸しになる。しかもスラットコンベヤは、復帰経路が
あることでコンベヤ下方の清掃などを容易に行えない。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、前述した諸問題点を解決し得、しかも車両のライン
乗り込みを安定して確実に行える車両処理設備を提供す
ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の車両処理設備
は、車両処理ラインは、搬入部ローラコンベヤと処理部
ローラコンベヤと搬出部ローラコンベヤとにより形成さ
れるとともに、各ローラコンベヤはロックされた車輪を
介して車両の搬送を行い、前記処理部ローラコンベヤは
長尺で連続駆動されるとともに、上手の洗車手段が設け
られた洗車ゾーンと、下手の検査ゾーンとに分けられ、
前記搬入部ローラコンベヤは短尺で、前記処理部ローラ
コンベヤと同期駆動または駆動停止自在であり、搬入部
ローラコンベヤの付近には、この搬入部ローラコンベヤ
への車両の乗り込みの可否を指示する搬入部制御装置が
設けられ、この搬入部制御装置は、搬入部ローラコンベ
ヤへ乗り込まれた車両の後車輪を検知する車輪検知手段
と、この車輪検知手段に対して搬送方向の下手側におい
て車体を検知する車体検知手段と、車両が搬入部ローラ
コンベヤから処理部ローラコンベヤに搬出されたことを
検知する搬出検知手段と、搬入部ローラコンベヤへの乗
り込みの可否を指示する指示部とからなり、搬出検知手
段の検知後の非検知により乗り込みの可が指示部に指示
され、車輪検知手段と車体検知手段との検知により乗り
込みの否が指示部に指示されるように構成されているこ
とを特徴としたものである。
【0007】したがって請求項1の発明によると、車両
処理ラインにローラコンベヤ群を用いることにより、ロ
ーラコンベヤ群の設置は、スラットコンベヤのような復
帰経路を不要として、全体を嵩低くかつ小型化して行え
る。そして、車両処理ラインへの車両を乗り込み走行
は、駆動停止されている搬入部ローラコンベヤに対して
行える。次いで、車輪ロックして降車したのち、搬入部
ローラコンベヤを駆動して、連続駆動されている処理部
ローラコンベヤに同期させることで、搬入部ローラコン
ベヤ上の車両を、処理部ローラコンベヤ上へと搬出し得
る。そして、処理部ローラコンベヤの連続駆動により車
両処理ライン上の洗車ゾーンで搬送される車両に対し
て、洗車手段により保管時のワックスや埃などを洗浄除
去し得、その際に洗浄水は、ローラ間の隙間を通って落
下される。さらに検査ゾーンで搬送される車両に対し
て、最終チェックが行われる。上述したように車両処理
ラインに車両を乗り込ませる際に、運転者は指示部の目
視を行う。このとき、既に車両が搬入部ローラコンベヤ
上に存在しているときには、車輪検知手段と車体検知手
段とは検知であり、かつ搬出検知手段が非検知であるこ
とから、指示部は「乗り込み否」の指示を行う。また、
前の車両が搬入部ローラコンベヤから処理部ローラコン
ベヤへと搬出されていたときには、搬出検知手段が検知
後の非検知であることから、指示部は「乗り込み可」の
指示を行うとともに、搬入部ローラコンベヤの駆動を停
止させている。そして「乗り込み可」において、搬入部
ローラコンベヤに車両を乗り込ませることで、車輪検知
手段と車体検知手段とが検知となり、かつ搬出検知手段
が非検知であることから、指示部は「乗り込み否」の指
示を行う。この「乗り込み否」の指示は、搬入部ローラ
コンベヤ上の所定の位置に車両が乗り込んだことの指示
であり、運転者は、これを確認して降車する。
【0008】また本発明の請求項2記載の車両処理設備
は、上記した請求項1記載の構成において、短尺の搬入
部ローラコンベヤは車両一台を支持する長さであること
を特徴としたものである。
【0009】したがって請求項2の発明によると、搬入
部ローラコンベヤをコンパクトに構成し得る。そして本
発明の請求項3記載の車両処理設備は、上記した請求項
1または2記載の構成において、長尺の処理部ローラコ
ンベヤは、複数のローラコンベヤ単体を直線状に配列し
、コンベヤフレーム間が連結されて構成されることを
特徴としたものである。
【0010】したがって請求項3の発明によると、ロー
ラコンベヤ単体の数を増減させることで、処理部の長さ
を任意に変更し得る。さらに本発明の請求項4記載の車
両処理設備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載
の構成において、各ローラコンベヤは、左右の車輪に対
応して二列のローラ群により構成されていることを特徴
としたものである。
【0011】したがって請求項4の発明によると、車両
は、左右の車輪を両コンベヤ部に振り分けた状態で、ロ
ーラ群上で支持し搬送し得る。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。なお、ここでは、図8に示すよ
うに車両の一例として普通乗用車1が示され、この普通
乗用車1は、車体2の前部に左右一対の前車輪3を有
し、また車体2の後部に左右一対の後車輪4を有してい
る。
【0014】図1、図2において、車両処理ライン10
は、搬入部ローラコンベヤ11と処理部ローラコンベヤ12
と搬出部ローラコンベヤ13とにより形成されている。こ
こで搬入部ローラコンベヤ11は、一台の普通乗用車1を
支持し得る長さの短尺に構成され、そして処理部ローラ
コンベヤ12は、複数基のローラコンベヤ単体12aを直線
状に配列して長尺に構成され、また搬出部ローラコンベ
ヤ13は、二基のローラコンベヤ単体13aを直線状に配列
して構成されている。
【0015】前記各ローラコンベヤ11,12,13は、左右
の車輪3,4に対応して二列のローラ群により構成され
ている。すなわち、それぞれ一方側のコンベヤ部11A,
12A,13Aは普通乗用車1の一方側の車輪3,4を支持
し、他方側のコンベヤ部11B,12B,13Bは普通乗用車
1の他方側の車輪3,4を支持し、以てサイドブレーキ
によりロックされた車輪3,4を介して普通乗用車1の
搬送を行うように構成されている。
【0016】図3〜図7に示すように、一方側のコンベ
ヤ部11A,12A,13Aと他方側のコンベヤ部11B,12
B,13Bは、それぞれ左右一対のコンベヤフレーム15を
有している。これらコンベヤフレーム15は、床面(また
はピット底面)6側に設けられた架台7上に設置され、
その際に、コンベヤフレーム15の長さ方向の複数箇所に
おいて、架台7とコンベヤフレーム15との間に高さ調整
具16が設けられる。
【0017】この高さ調整具16は、架台7の上面とコン
ベヤフレーム15の下面との間に介在されるスペーサ17
と、これら15,16,7を緩め自在に締め付け固定させる
ボルトナットからなる固定具18などにより構成されてい
る。なお高さ調整具16は、スペーサ17として、厚さの異
なるものが介在されたり、枚数を異ならせて介在された
りすることで、コンベヤ部11A,12A,13A、11B,12
B,13Bの水平状調整が行われる。
【0018】前記搬入部ローラコンベヤ11、処理部ロー
ラコンベヤ12の各ローラコンベヤ単体12a、搬出部ロー
ラコンベヤ13の両ローラコンベヤ単体13aにおいて、左
右のコンベヤフレーム15間には、コンベヤフレーム15に
固定された支軸20,20aと、この支軸20,20aに外嵌さ
れた軸受21とを介して、コンベヤフレーム15側に遊転自
在に支持される複数のローラ22,22aが、搬送方向(ラ
イン方向)において所定のピッチ置きで設けられてい
る。
【0019】このうち、搬送方向の終端部に位置される
支軸20aのみは、軸受23を介して両コンベヤフレーム15
に回転自在に取付けられている。これにより、終端部の
支軸20aとローラ22aとは、軸受21,23を介して縁切り
状態で互いに回転自在になっている。そして、搬送方向
の終端部の支軸20aの内端と、搬送方向における始端部
の支軸20の内端とには、それぞれ端部スプロケット24,
25が設けられている。このうち終端部のスプロケット24
は支軸20aにキー26を介して連結されている。
【0020】また、中間部のローラ22の内側端には中間
部スプロケット27が設けられている。そして各端部スプ
ロケット24,25間にはチェーン28が巻張され、このチェ
ーン28の下部移動経路部は中間部スプロケット27群の上
部に位置して、これら中間部スプロケット27に噛合され
ている。なお、チェーン28の下部移動経路部と上部移動
経路部との間には、チェーン28をこれら経路部において
支持案内するガイドレール29が設けられ、このガイドレ
ール29はコンベヤフレーム15の内側面に固定されてい
る。
【0021】搬送方向の終端部のローラ22aと、このロ
ーラ22aの前方で隣接された中間部のローラ22との間に
は、これら両ローラ22,22aを同方向に回転させる伝動
装置30が設けられている。すなわち、終端部のローラ22
aの外側端には端部ローラ回転用スプロケット31が設け
られ、この終端部のローラ22aの前方で隣接された中間
部のローラ22の外側端には回転力供給用スプロケット32
が設けられている。そして、これらスプロケット31,32
間には副チェーン33が巻張されている。
【0022】また、搬送方向の始端部には、支軸34を介
して遊転自在に支持される付属ローラ35が複数設けら
れ、搬送方向の始端部のローラ22と付属ローラ35との間
には、これら両ローラ22,35を同方向に回転させる伝動
装置36が設けられている。すなわち、付属ローラ35群の
外側端には回転用スプロケット37が設けられ、付属ロー
ラ35の後方で隣接された中間部のローラ22の外側端には
回転力供給用スプロケット38が設けられている。そし
て、これらスプロケット37,38間には副チェーン39が巻
張されている。
【0023】前記搬入部ローラコンベヤ11、処理部ロー
ラコンベヤ12の各ローラコンベヤ単体12a、搬出部ロー
ラコンベヤ13の両ローラコンベヤ単体13aにおいて、左
右のコンベヤ部11A,11B、12A,12B、13A,13Bに
おける搬送方向の終端部に位置する左右一対の支軸20a
間は、カップリング40や連結軸41を介して連動連結さ
れ、そして両支軸20aのうちのどちらか一方の支軸20a
には、伝動装置42を介してモータ43,44,45が連動連結
(図2参照)されている。
【0024】前記搬入部ローラコンベヤ11、処理部ロー
ラコンベヤ12の各ローラコンベヤ単体12a、搬出部ロー
ラコンベヤ13の両ローラコンベヤ単体13aにおいて、前
後で隣接されたコンベヤフレーム15間は、ブラケット47
や固定具(ボルトナット)48を介して分断自在に連結さ
れ、以て全体が直線状に配置される。そして、特に処理
部ローラコンベヤ12においては、前述した分断自在な連
結構造によってローラコンベヤ単体12aの数を増減させ
ることで、処理部の長さを任意に変更し得る。
【0025】なお、前記コンベヤフレーム15はZ字形状
に形成され、そして上辺部15aが相対向される状態で配
置されるとともに、上辺部15aの遊端からは斜め下方へ
の垂辺部15bが連設され、これら垂辺部15bの下端はロ
ーラ22,22a群の上面に近接されている。これによりコ
ンベヤフレーム15内にスプロケット群やチェーン群が位
置されて、洗浄水(後述する。)などから保護されてい
る。
【0026】また、左右のコンベヤ部11A,11B、12
A,12B、13A,13B間における隣接した内側のコンベ
ヤフレーム15間、ならびに外側のコンベヤフレーム15と
架台7側との間には、それぞれ渡り板(縞鋼板などから
なるデッキ)8が設けられている。
【0027】前記処理部ローラコンベヤ12の各ローラコ
ンベヤ単体12aにおいては、各モータ44が同期して駆動
れ、以て長尺の処理部ローラコンベヤ12は連続駆動さ
れる。そして搬出部ローラコンベヤ13の両ローラコンベ
ヤ単体13aにおいては、両モータ45が、検査部ローラコ
ンベヤ12の各モータ44に同期して駆動され、以て搬出部
ローラコンベヤ13は連続駆動される。また搬入部ローラ
コンベヤ11のモータ43は、検査部ローラコンベヤ12の各
モータ43に同期駆動されるか駆動停止され、以て搬入部
ローラコンベヤ11は駆動と駆動停止とに切り換え制御さ
れる。
【0028】この切り換え制御を行うために、図8に示
すように、搬入部ローラコンベヤ11の付近には、この搬
入部ローラコンベヤ11への普通乗用車1の乗り込みの可
否を指示する搬入部制御装置50が設けられている。
【0029】この搬入部制御装置50は、搬入部ローラコ
ンベヤ11へ乗り込まれた普通乗用車1の後車輪4を検知
する車輪検知手段51と、この車輪検知手段51に対して搬
送方向の下手側において車体2を検知する車体検知手段
52と、普通乗用車1が搬入部ローラコンベヤ11から処理
部ローラコンベヤ12に搬出されたことを検知する搬出検
知手段53と、搬入部ローラコンベヤ11への乗り込みの可
否を指示する搬入信号装置(指示部の一例)54と、コン
ベヤ起動釦55、ならびに非常停止釦56などにより構成さ
れている。
【0030】そして搬入部制御装置50は、搬出検知手段
53の検知後の非検知により乗り込みの可が搬入信号装置
54に指示され、車輪検知手段51と車体検知手段52との検
知により乗り込みの否(乗り込み完了)が搬入信号装置
54に指示されるように構成されている。なお搬入信号装
置54は、搬入部ローラコンベヤ11に乗り込む前の普通乗
用車1の運転席から見える位置に配置されている。
【0031】前記処理部ローラコンベヤ12の部分は、上
手の洗車ゾーン60と下手の検査ゾーン61とに分けられ、
洗車ゾーン60には、洗車手段62が配設されている。以下
に、上記した実施の形態における作用を説明する。
【0032】車両処理ライン10においては、処理部ロー
ラコンベヤ12と搬出部ローラコンベヤ13とが同期して連
続駆動されている。すなわち、各モータ44,45がそれぞ
れ駆動されることにより、図7に示すように、一方のコ
ンベヤ部12A,13Aと他方のコンベヤ部12B,13Bとの
それぞれの搬送方向の終端部に位置する支軸20aが一方
に回転されるとともに、終端部のスプロケット24が一方
に回転される。これにより、チェーン28が回動して始端
部のスプロケット25が一方に回転されるとともに、中間
部スプロケット27が他方に回転され、これら中間部スプ
ロケット27とともに中間部のローラ22がそれぞれ他方に
回転される。
【0033】その際に、搬送方向の終端部のローラ22a
と支軸20aとは軸受21,23を介して縁切り状態であるた
め、終端部のローラ22aは、支軸20aと共には回転せ
ず、伝動装置30により中間部のローラ22と同一方向であ
る他方に回転される。すなわち、搬送方向の終端部にお
いては、中間部のローラ22が他方に回転されることによ
り、回転力供給用スプロケット32が他方に回転されて副
チェーン33が回動されるため、端部ローラ回転用スプロ
ケット31が他方に回転される。これにより、前述したよ
うに、搬送方向の終端部のローラ22aも他方に回転され
る。
【0034】同様に、搬送方向の始端部においては、中
間部のローラ22が他方に回転されることにより、回転力
供給用スプロケット38が他方に回転されて副チェーン39
が回動されるため、回転用スプロケット37が他方に回転
される。これにより、付属ローラ35も他方に回転され
る。このように、各ローラ22,22aおよび付属ローラ35
が共に他方に回転されるため、普通乗用車1は各コンベ
ヤ12,13によって車両処理ライン10上で終端側へと順次
搬送される。なお、同期駆動または駆動停止自在な搬入
部ローラコンベヤ11は、その駆動時においては同様に作
用される。
【0035】車両処理ライン10に普通乗用車1を乗り込
ませる際に、運転者は、図8の実線に示すように、搬入
信号装置54の目視を行う。このとき、既に普通乗用車1
が搬入部ローラコンベヤ11上に存在されていたときに
は、車輪検知手段51と車体検知手段52とが検知であり、
かつ搬出検知手段53が非検知であることから、搬入信号
装置54は「乗り込み否」の指示、たとえば「赤点灯」の
指示を行う。したがって、この指示に基づいて乗り込み
が禁止される。
【0036】また、前の普通乗用車1が搬入部ローラコ
ンベヤ11から処理部ローラコンベヤ12へと搬出されてい
たときには、搬出検知手段53が検知後の非検知であるこ
とから、搬入信号装置54は「乗り込み可」の指示、たと
えば「青点灯」の指示を行うとともに、モータ43による
搬入部ローラコンベヤ11の駆動が停止されている。した
がって、この指示に基づいて乗り込みを行えばよく、前
進させた普通乗用車1は、左右の車輪3,4を両コンベ
ヤ部11A,11Bに振り分けた状態で、ローラ22,22a群
上で走行される。
【0037】このようにして、図8の仮想線イに示すよ
うに、搬入部ローラコンベヤ11に普通乗用車1を乗り込
ませることで、車輪検知手段51と車体検知手段52とが検
知となり、かつ搬出検知手段53が非検知であることか
ら、搬入信号装置54は「乗り込み否」の指示を行う。こ
の「乗り込み否」の指示は、搬入部ローラコンベヤ11上
の所定の位置に普通乗用車1が乗り込んだことの指示で
あり、したがって運転者は、これを確認し、サイドブレ
ーキにより後車輪4をロックしたのち降車する。
【0038】そして運転者はコンベヤ起動釦55を押し、
モータ43により搬入部ローラコンベヤ11を駆動させる
が、その際に、コンベヤ起動釦55を押してから搬入部ロ
ーラコンベヤ11を駆動させるまでの間に或る遅延時間を
取ることで、コンベヤ起動釦55を押した運転者が遅延時
間中に退避し得る。前述した搬入部ローラコンベヤ11の
駆動は、連続駆動されている処理部ローラコンベヤ12に
同期して行われ、以て搬入部ローラコンベヤ11上の普通
乗用車1は、処理部ローラコンベヤ12上へと搬出され
る。
【0039】この搬出により、搬出検知手段53は検知後
に非検知とされ、以て搬入信号装置54は「乗り込み可」
の指示を行う。したがって、この指示に基づいて、次の
乗り込みが許可される。
【0040】図8の仮想線ロに示すように、前述したよ
うに処理部ローラコンベヤ12上へと搬出された普通乗用
車1は、この処理部ローラコンベヤ12の連続駆動により
車両処理ライン10上で搬送される。すなわち、普通乗用
車1は洗車ゾーン60で搬送され、この洗車ゾーン60に設
けられた洗車手段62により、保管時のワックスや埃など
が洗浄除去される。その際に洗浄水は、ローラ22,22a
間の隙間を通って落下され、以て洗浄水がライン終端部
まで持って行かれることがなくて、終端部である出口は
水浸しにならない。
【0041】前述したようにして洗車ゾーン60で搬送さ
れた普通乗用車1は検査ゾーン61に入る。この検査ゾー
ン61においては、出荷しようする普通乗用車1の装備品
などが揃っているかなどの最終チェックが行われ、そし
てチェックを行った作業者、または別の作業者が普通乗
用車1の運転席に乗り込む。そして普通乗用車1は、処
理部ローラコンベヤ12から、この処理部ローラコンベヤ
12と同期駆動されている搬出部ローラコンベヤ13へと搬
送される。そして搬出部ローラコンベヤ13から搬出され
たのち、後車輪4のロックを解除し、車両運転を行うこ
とで、普通乗用車1は車両処理ライン10から出荷され
る。
【0042】このように、車両処理ライン10にローラコ
ンベヤ11,12,13群を用いることにより、ローラコンベ
ヤ11,12,13群を床面6に設置する際、スラットコンベ
ヤのような復帰経路を不要として、全体を嵩低くかつ小
型化し得、その据え付け工事や補修工事を容易に行え、
さらに設備費のコストダウンを図れるとともに、コンベ
ヤ下方の清掃などを容易に行える。
【0043】また図7に示すように、チェーン28の下部
移動経路部が中間部スプロケット27の上部に歯合されて
いるため、下部移動経路部は床面6に対して高レベルに
位置され、したがって床面6に溜った砂や水などの異物
が下部移動経路部に付着することが防止されるととも
に、ローラコンベヤ11,12,13群は、その全高が低く形
成される。
【0044】さらに処理部ローラコンベヤ12の各ローラ
コンベヤ単体12aにおいて、前後で隣接されたコンベヤ
フレーム15間は、ブラケット47や固定具48を介して分断
自在に連結されていることで、このローラコンベヤ単体
12aの数を容易に増減し得、以て処理部長さを簡単にし
て任意に変更し得る。またローラコンベヤ単体12aの形
式により、駆動源は小型化されて設備費は安くなる。
【0045】上記した実施の形態では、処理される車両
として普通乗用車1が示されているが、これは軽自動車
やトラックなども処理し得るものであり、さらに複数車
種をランダムに処理し得る。
【0046】上記した実施の形態では、搬入部ローラコ
ンベヤ11、処理部ローラコンベヤ12の各ローラコンベヤ
単体12a、搬出部ローラコンベヤ13の両ローラコンベヤ
単体13aとして、左右のコンベヤ部11A,11B、12A,
12B、13A,13Bからなる形式が示されているが、これ
は左右で一本もののローラを使用した左右一体形式であ
ってもよい。
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、車
両処理ラインにローラコンベヤ群を用いることにより、
ローラコンベヤ群の設置は、スラットコンベヤのような
復帰経路を不要として、全体を嵩低くかつ小型化して行
うことができて、その据え付け工事や補修工事を容易に
行うことができ、さらに設備費のコストダウンを図るこ
とができるとともに、コンベヤ下方の清掃などを容易に
行うことができる。そして、車両処理ラインへの車両の
乗り込み走行は、駆動停止されている搬入部ローラコン
ベヤに対して容易に安定して確実に行うことができ、そ
の後、車輪ロックし降車した状態で、搬入部ローラコン
ベヤを駆動し、連続駆動されている処理部ローラコンベ
ヤに同期させることで、搬入部ローラコンベヤ上の車両
を、処理部ローラコンベヤ上へと搬出できる。そして、
処理部ローラコンベヤの連続駆動により車両処理ライン
上の洗車ゾーンで搬送される車両に対して、洗車手段に
より保管時のワックスや埃などを洗浄除去でき、その際
に洗浄水は、ローラ間の隙間を通って落下してライン終
端部まで持って行かれることがなくて、終端部である出
口は水浸しにならず、奇麗にできる。さらに検査ゾーン
で搬送される車両に対して、最終チェックを行うことが
できる。上述したように車両処理ラインに車両を乗り込
ませる際に、運転者は指示部の目視を行い、このとき、
既に車両が搬入部ローラコンベヤ上に存在しているとき
には、車輪検知手段と車体検知手段とは検知であり、か
つ搬出検知手段が非検知であることから、指示部は「乗
り込み否」の指示を行い、この指示に基づいて乗り込み
を禁止できる。また、前の車両を搬入部ローラコンベヤ
から処理部ローラコンベヤへと搬出したときには、搬出
検知手段が検知後の非検知であることから、指示部は
「乗り込み可」の指示を行うとともに、搬入部ローラコ
ンベヤの駆動を停止でき、この指示に基づいて車両の乗
り込み走行を行うことができる。そして「乗り込み可」
において、搬入部ローラコンベヤに車両を乗り込ませる
ことで、車輪検知手段と車体検知手段とが検知となり、
かつ搬出検知手段が非検知であることから、指示部は
「乗り込み否」の指示を行い、この「乗り込み否」の指
示は、搬入部ローラコンベヤ上の所定の位置に車両が乗
り込んだことの指示であり、運転者は、これを確認して
降車できる。
【0050】また上記した本発明の請求項2によると、
搬入部ローラコンベヤをコンパクトに構成できる。そし
て上記した本発明の請求項3によると、ローラコンベヤ
単体の数を増減させることで、処理部の長さを任意にか
つ容易に変更することができる。
【0051】さらに上記した発明の請求項4によると、
車両は、左右の車輪を両コンベヤ部に振り分けた状態
で、ローラ群上で支持し搬送でき、以て各ローラコンベ
ヤを軽量かつコンパクトに構成できる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、車両処理設
備の概略側面図である。
【図2】同車両処理設備の概略平面図である。
【図3】同車両処理設備におけるローラコンベヤの平面
図である。
【図4】同車両処理設備におけるローラコンベヤの縦断
背面図である。
【図5】同車両処理設備におけるローラコンベヤの一部
切り欠き平面図である。
【図6】同車両処理設備におけるローラコンベヤの要部
の縦断背面図である。
【図7】同車両処理設備におけるローラコンベヤの一部
切り欠き側面図である。
【図8】同車両処理設備における搬入コンベヤ部分の側
面図である。
【符号の説明】
1 普通乗用車(車両) 3 前車輪 4 後車輪 10 車両処理ライン 11 搬入部ローラコンベヤ 11A 一方のコンベヤ部 11B 他方のコンベヤ部 12 処理部ローラコンベヤ 12a ローラコンベヤ単体 12A 一方のコンベヤ部 12B 他方のコンベヤ部 13 搬出部ローラコンベヤ 13a ローラコンベヤ単体 13A 一方のコンベヤ部 13B 他方のコンベヤ部 15 コンベヤフレーム 22 ローラ 22a ローラ 43〜45 モータ 50 搬入部制御装置 51 車輪検知手段 52 車体検知手段 53 搬出検知手段 54 搬入信号装置(指示部) 55 コンベヤ起動釦 60 洗車ゾーン 61 検査ゾーン 62 洗車手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/18 B23P 21/00 303

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両処理ラインは、搬入部ローラコンベ
    ヤと処理部ローラコンベヤと搬出部ローラコンベヤとに
    より形成されるとともに、各ローラコンベヤはロックさ
    れた車輪を介して車両の搬送を行い、前記処理部ローラ
    コンベヤは長尺で連続駆動されるとともに、上手の洗車
    手段が設けられた洗車ゾーンと、下手の検査ゾーンとに
    分けられ、前記搬入部ローラコンベヤは短尺で、前記処
    理部ローラコンベヤと同期駆動または駆動停止自在であ
    り、搬入部ローラコンベヤの付近には、この搬入部ロー
    ラコンベヤへの車両の乗り込みの可否を指示する搬入部
    制御装置が設けられ、この搬入部制御装置は、搬入部ロ
    ーラコンベヤへ乗り込まれた車両の後車輪を検知する車
    輪検知手段と、この車輪検知手段に対して搬送方向の下
    手側において車体を検知する車体検知手段と、車両が搬
    入部ローラコンベヤから処理部ローラコンベヤに搬出さ
    れたことを検知する搬出検知手段と、搬入部ローラコン
    ベヤへの乗り込みの可否を指示する指示部とからなり、
    搬出検知手段の検知後の非検知により乗り込みの可が指
    示部に指示され、車輪検知手段と車体検知手段との検知
    により乗り込みの否が指示部に指示されるように構成さ
    れていることを特徴とする車両処理設備。
  2. 【請求項2】 短尺の搬入部ローラコンベヤは車両一台
    を支持する長さであることを特徴とする請求項1記載の
    車両処理設備。
  3. 【請求項3】 長尺の処理部ローラコンベヤは、複数の
    ローラコンベヤ単体を直線状に配列して、コンベヤフレ
    ーム間が連結されて構成されることを特徴とする請求項
    1または2記載の車両処理設備。
  4. 【請求項4】 各ローラコンベヤは、左右の車輪に対応
    して二列のローラ群により構成されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の車両処理設備。
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