JPH09253128A - 使いすておむつ - Google Patents

使いすておむつ

Info

Publication number
JPH09253128A
JPH09253128A JP8089997A JP8999796A JPH09253128A JP H09253128 A JPH09253128 A JP H09253128A JP 8089997 A JP8089997 A JP 8089997A JP 8999796 A JP8999796 A JP 8999796A JP H09253128 A JPH09253128 A JP H09253128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
absorbent body
absorber
flap
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8089997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3591555B2 (ja
Inventor
Miyuki Saisaka
美雪 齋坂
Keiko Miyata
桂子 宮田
Masaru Tsubata
勝 津幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP08999796A priority Critical patent/JP3591555B2/ja
Publication of JPH09253128A publication Critical patent/JPH09253128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3591555B2 publication Critical patent/JP3591555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸れ、漏れを防止し、優れた肌触り、フィッ
ト性を有する使いすておむつを提供する。 【解決手段】 吸収体の両側縁を包み込むようにして配
置されたフラップシートの、吸収体下面に位置する部分
がバックシートに固定され、吸収体上面に位置する側縁
には伸縮弾性部材が配置されて自由縁が形成されてお
り、これにより着用時に、吸収体下面のバックシートに
接着固定された部分を基端部として、吸収体の側縁と共
に上方に起立する立体ギャザーを形成した使いすておむ
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳児用、または失禁
者用として供される使いすておむつに関し、漏れ防止に
効果のある使いすておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】使いすておむつは、液透過性のトップシ
ートと液不透過性のバックシートの間に、親水性シー
ト、綿状パルプ、高吸水性高分子物質等からなる吸収体
を配置した構成になっている。近年、紙おむつの吸収体
中に高吸水性高分子物質を使用するようになってから、
尿や軟便等の漏れや逆戻り等に対して絶大な効果を上げ
るようになった。しかし、高吸水性高分子物質は綿状パ
ルプに比べて尿の吸収速度が極端に遅いため、一時的に
多量の尿や軟便等が排泄された場合漏れる可能性があ
る。このため、多量の尿や軟便に対しても漏れないよう
な対策が必要となってきた。
【0003】これらの点を解決するために、吸収体の外
側にフラップを配置することが提案されてきた。すなわ
ち、特公平6−93901号公報に記載のように、伸縮
弾性部材を含有するサイドフラップを有し、かつ、防漏
部として機能するフラップは伸縮弾性部材を含み、おむ
つの内側に倒されて設置され、吸収体上の表面シートと
の間にポケット部を形成し、漏れ防止を計ったおむつが
知られている。
【0004】また、脚周りギャザーと吸収体の間の位置
または吸収体上の位置に該吸収体の長手方向側縁に沿っ
て配設され、着用者の身体に向かって立設する立体ギャ
ザーを有し、該立体ギャザーはトップシート、バックシ
ートとは別体のシートから構成されているパンツ型使い
すておむつが、特開平3−280951号公報および特
開平5−184622号公報に開示されている。また、
中央不織布と両側の撥水性サイド不織布とを接合して構
成されたトップシート部材で吸収体の幅方向を包み込
み、前記撥水性サイド不織布部分で2つの立体カフスを
形成したおむつが、特開平6−296638号公報に開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特公平6−93
901号公報に記載のおむつは、フラップが単純に吸収
体内側に倒されただけで、装着時にフラップが吸収体側
に起立せずに倒れているために、尿や軟便に対しての防
漏壁の役割が果たせない場合がある。また、運良く起立
していても、内側方向に倒れ気味に起立しているため、
ポケット部の容量が少なくなり、多量の尿が排泄された
時、一時的に尿を確保することができずに、おむつの外
側に漏らしてしまうこととなる。また、容量を大きくす
るために、フラップ幅を広くすると、フラップが吸収体
を覆う面積が大きくなり、吸収領域が極端に狭くなると
いう問題点があった。
【0006】また上記の特開平3−280951号公
報、特開平6−63074号公報に記載のパンツ型使い
すておむつは、脚開口部からの排泄物の漏れを防止する
ために、トップシート、バックシートとは別体のシート
で立体ギャザーを形成しているが、該立体ギャザーを構
成する伸縮弾性部材が張設される細長い帯状シートをウ
エスト開口に設けられた伸縮弾性部材とほぼ垂直方向
に、かつ吸収体全長に渡って長手方向側縁に配置するこ
とは、おむつ加工工程やおむつの構成が複雑となり高速
生産することが難しい。また、特開平6−296638
号公報に記載のおむつの場合も、トップシート部材を中
央と両サイドの3素材から構成しており、さらに前記ト
ップシートの両サイド部分で2つの立体カフスを形成し
ているので、おむつ加工工程やおむつの構成が煩雑とな
り、安価なおむつを提供することが困難となる。
【0007】また立体ギャザーは帯状シートと伸縮弾性
部材のみからなるため、排泄物が該立体ギャザーを乗り
越えたり、にじみ出したりして漏れ防止について不完全
であった。上述のように、漏れ防止に十分な効果がある
有効な立体ギャザーを有する使いすておむつは今まで提
案されていなかった。本発明は上記従来の使いすておむ
つの有する問題点を克服して、立体ギャザーの形成する
ポケット構造の容量を大きくして排泄物の漏れを防止
し、さらに吸収体側縁部の一部を立ち上げることにより
股下部の装着感を良好にした使いすておむつを提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の使いすておむつ
は、フラップシートの長手方向一側縁を吸収体上面にお
いて伸張状態で伸縮弾性部材を配設した自由縁とし、も
う一方の側縁を吸収体の下面部位でバックシートに接着
固定し、吸収体の下面を基端として、吸収体の側縁と共
に上方に立ち上がる立体ギャザーを形成することにより
上記目的を達成した。
【0009】すなわち、本発明の使いすておむつは、液
透過性のトップシートと、液不透過性のバックシート
と、これら両シートの間に介在された吸収体と、吸収体
の横方向両側縁から外側へ延出したサイドフラップと、
吸収体の両側縁近傍に形成されている立体ギャザーとを
有する使いすておむつにおいて、前記サイドフラップ
は、前記バックシートの、吸収体の横方向両側縁から外
側へ延出した部分と、その上に積層されたサイドシート
とにより形成され、さらにサイドフラップを構成するバ
ックシートとサイドシートの間には伸縮弾性部材が伸長
状態で配設されており、前記立体ギャザーは、前記吸収
体の両側縁を包み込むようにして吸収体の下面から上面
に亘って配置されたフラップシートにより形成されてお
り、前記フラップシートは、その吸収体の下面に位置す
る部分がバックシートに接着固定されており、吸収体の
上面に位置する部分は、長手方向に沿う側縁に伸縮弾性
部材が伸長状態で配設され、長手方向両端部が吸収体上
のトップシートに接着固定され、さらに股下領域の側縁
は吸収体上のトップシート表面から離間する自由縁にな
っており、これにより着用時に股下領域において、前記
吸収体下面のバックシートに接着固定された部分を基端
部として、吸収体の側縁と共に上方に起立することを特
徴とする使いすておむつである。
【0010】また、本発明は、前記立体ギャザーが前記
吸収体下面全域をも覆っているフラップシートによって
形成されていることを特徴とする前記使いすておむつに
関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】上記構成の本発明の使いすておむ
つにおいて、吸収体の両側縁近傍に形成されている立体
ギャザーは、吸収体の側縁を包み込むようにして吸収体
の上面から下面に亘って配置されたフラップシートから
形成されており、フラップシートが、吸収体の下面部位
においてバックシートに接着固定された一側縁と、吸収
体の上面部位において、伸縮弾性部材を伸張状態で配設
し、吸収体上面から離間する自由縁を形成した他方の側
縁とを有することで、自由縁に取り付けられた伸縮弾性
部材の収縮力によって、吸収体下面のバックシートに接
着固定された部分を基端部として吸収体の側縁と共に上
方に起立するようになっており、吸収体の側縁が立体ギ
ャザーの一部として作用するため、漏れ防止及び装着感
の向上に効果がある優れた構造となっている。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す図面を参照し
て、更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に
より何等制限されるものではない。図1は、サイドシー
ムを接着閉鎖して予め立体パンツ型にしてある本発明の
使いすておむつの斜視図である。図1のパンツ型使いす
ておむつ1はウエスト周り開口部2、脚周り開口部3、
股部、該股部を挟んで配設された前身頃5と後身頃6を
有し、ウエスト周り開口部2および脚周り開口部3には
両開口部に沿って伸縮弾性部材が取り付けられている。
また前身頃5と後身頃6はサイドシーム7により接着閉
鎖されている。
【0013】サイドシーム7の接着閉鎖は、吸収体9が
内側になるように股部を介して前身頃5と後身頃6を重
ね合わせ、両側縁を外側に突き出した状態、または両側
縁を内側に突き出した状態、または一方の側縁を外側、
他方の側縁を内側に突き出した状態で、両側縁の最外部
に沿ってホットメルト接着剤、加圧溶融、超音波溶融等
を単独またはそれらを組み合わせて接合することによっ
て行われる。
【0014】着用時には、ウエスト周り開口部2に両脚
を通して、パンツ型おむつを引き上げて、各脚周り開口
部3に脚を通して着用する。着用中においては、おむつ
のウエスト周り開口部2および脚周り開口部3において
ギャザーが形成されており、着用者へのフィット性、追
随性および漏れ防止性が図られている。また、吸収体の
横方向両側縁を包み込むようにして配置されているフラ
ップシート18の一側縁が吸収体9の下面のバックシー
ト10に接着固定されていることで、吸収体の下面を基
端部15とし、吸収体9の側縁と共に上方に起立する立
体ギャザー11が形成されており、排泄物等の吸収体か
らの漏れが防止されている(図4参照)。吸収体9の幅
方向両側縁部は非接合状態とした方が着用時の吸収体の
身体への密着性と追随性が良いためむしろ好ましい。ま
た前記脚周り開口部のギャザーと共に二重のギャザーが
形成されているので脚部からの確実な漏れ防止が図られ
ている。
【0015】図2は図1で示した本発明のパンツ型使い
すておむつ1のサイドシーム7を開放展開して伸縮弾性
部材を自由な状態とした場合を示す斜視図であり、図3
は図2で示した使いすておむつの伸縮弾性部材を伸張し
た状態での斜視図である。図2において、図1の状態で
装着されたときにサイドシーム7により接合された両側
部は、開放展開することでサイドフラップ部4の端縁と
して示されており、左右の脚周り開口部に沿って伸縮弾
性部材13が設けられている。
【0016】図3において、ウエスト周りギャザーは液
不透過性バックシート10とは別体の弾性リボン16か
ら形成されている図を示している。この場合、弾性リボ
ン16は挟持接合領域17の部位においてウエスト周り
の液不透過性バックシート10を挟み込むように取り付
けられている。図3では、液不透過性バックシート10
とは別体の弾性リボン16から形成されるウエスト周り
ギャザーの例を示したが、ウエストギャザーは液不透過
性バックシート10を構成するシートの延長部で形成し
てもよい。また、図3ではウエスト周りギャザーがウエ
スト周り全周に配設された例を示したが、必ずしもウエ
スト周り全周に配設する必要はなく、おむつがウエスト
にフィットするようにギャザーが配設されていればよ
い。
【0017】図4は図2のA−A´切断線での横断面
図、図5は図2のB−B´切断線での横断面図を示す。
図4において、フラップシート18は吸収体9の下面か
ら吸収体9の横方向両側縁の外側に延出して存在し、吸
収体9の下面に位置する側縁は接着剤21によりバック
シート10に接着固定され、フラップシート18の自由
縁にはフラップ伸縮弾性部材14が伸張状態で配設され
ている。さらに、サイドフラップ部4を構成するサイド
シート20とバックシート10の間には、脚周り開口部
伸縮弾性部材13が配設されている。
【0018】図4に示すように、おむつ着用時と同じ状
態である伸縮弾性部材14が自由な状態では、フラップ
シート18がギャザリングされ吸収体9の側縁と共に吸
収体の下面を基端部15として上方に立ち上がり、排泄
物を堰止めて漏れを防止する立体ギャザー11を形成し
ている。
【0019】また、図5はフラップシート18の長手方
向端部19領域を示しており、この領域においてはフラ
ップシート18は上方に立ち上がることなくトップシー
ト8上に倒された状態になっている。図5ではフラップ
シート18の自由縁にフラップ伸縮弾性部材14が配置
されている例を示したが、この両端部19領域には必ず
しもフラップ伸縮弾性部材14を配置する必要はない。
この場合、吸収体上面に存在するフラップシート18の
長手方向両端部19は弾性リボン16により挟むように
覆われているため、着用者に密着する弾性リボン周辺の
フィット性が良好となり、立体ギャザーを構成する材料
が重ね合わされて凸部状となったり、風合いが硬化した
場合であっても、肌には幅方向に連続した帯状シートが
接しているため、着用者に不快感を与えないという効果
がある。
【0020】図6は、フラップシート18が吸収体9の
下面全面を覆っている、図4とは別の実施例を示す、図
2のA−A′切断線での横断面図である。図4では、一
対の立体ギャザー11は吸収体9の両側縁に配置された
2枚のフラップシート18により形成されているが、図
6に示すように、立体ギャザー11は吸収体9の下面全
体を覆う1枚のフラップシート18により構成されてい
てもよい。
【0021】図7は図3とは吸収体9の形状が異なる実
施例であり、図8は図7のC−C′切断線での横断面図
を示す。吸収体9の形状は良好なフィット性を得るため
に砂時計型やT字型等股下部を狭くした形状があるが、
図8に示すように該吸収体9の長手方向中央の吸収体幅
が狭い領域では、吸収体が存在しない部分はフラップシ
ート18が上方に立ち上がり、より容量の大きいポケッ
ト構造の立体ギャザー11を形成する。
【0022】本発明において用いられる液透過性トップ
シート8としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル等からなる液体透過性不織布、織布、多孔性プ
ラスチックフィルム、多孔性フォーム、網状フォーム等
が用いられる。また、天然繊維(例えば木質繊維、綿状
繊維等)でも良く、合成繊維と天然繊維との組み合わせ
等、広い範囲の材料から製造することができる。いずれ
にしても、トップシート1は、直接肌に接触する部分で
あるため、柔らかく、肌触りの良いものであれば良い。
【0023】本発明において吸収体9としては主に綿状
パルプ、高吸水性高分子物質等からなるものが用いられ
ているが、特に制限されるものではなく、吸水性スポン
ジ、吸水性シート等でも良く、吸水性の性質を持ってい
れば良い。本発明における綿状パルプは、化学パルプ、
機械パルプあるいは化学機械パルプのシートを粉砕機で
綿状にしたものである。パルプ原料としては針葉樹に限
らず、広葉樹、わら、竹及びバガス等も適用される。ま
た、綿状パルプとともに、合成繊維、熱融着成分、接着
剤等が含まれていても構わない。その他に吸収紙単独、
または熱融着繊維等の混合物や積層物が用いられる。
【0024】高吸水性高分子物質としては、デンプン重
合体、アクリル酸系重合体、セルロ−ス系等、自重の5
0倍以上の水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリ
ウム等のポリアクリル酸系のものが吸収性能の点から最
も適当である。また、形状も、繊維状、粒状、シート状
等特に制限はない。前記吸収体は高吸水性高分子物質は
綿状パルプと混合されていても良く、また綿状パルプの
間に層状で散布されていても良く、その両方であっても
良い。
【0025】前記吸収体9の形状は、砂時計型、矩型、
T字型等特に制限はなく、股下にフィットする形状であ
れば良い。一般的に装着感を向上させるために、砂時計
型やT字型等股下部を狭くした形状があるが、吸収体の
幅を狭くするにつれて吸収体の容量も少なくなり、漏れ
につながることになる。本発明では、立体ギャザーが吸
収体の下面に基端部を有するために、立体ギャザーと共
に吸収体の側縁が起立し、着用者の動きに追従しやすく
なる。このため、吸収体の容量を減少させずに装着感を
向上させることが可能となるために、装着感の向上が図
れる。さらに、吸収体の側縁が立体ギャザーの一部とし
て作用するため、より効果的に漏れを防止できる。ま
た、吸収体9は親水性シートによってくるまれていても
良く、吸収体9中に親水性シートが挟み込まれていても
良い。親水性シートとしては、例えば吸水紙、親水性不
織布等の親水性のシ−トが用いられる。
【0026】本発明において、立体ギャザー11の自由
縁に配置されたフラップ伸縮弾性部材14、脚周り開口
部伸縮弾性部材13、ウエスト周り開口部伸縮弾性部材
12等の伸縮弾性部材は、エラストマーフィルム、ポリ
ウレタンフィルム、エラストマーフォーム、ポリウレタ
ンフォーム、天然糸ゴム、ウレタン糸ゴム、平ゴム、熱
収縮性フィルム等が使用されているが、伸縮性のある素
材であれば特に限定されない。また、これらの伸縮弾性
部材はそれぞれ伸張状態で立体ギャザー部分、脚周り開
口部、ウエスト周り開口部に配置され、接着固定されて
いる。接着固定方法としては、ホットメルト接着剤によ
る方法、ヒートシール溶着法、超音波溶着法等を単独又
は、これらを組み合わせて行うが、尿等で濡れても剥が
れないような方法であれば良い。
【0027】本発明において立体ギャザー11は、吸収
体の下面に位置する基端部15と、基端部15とは反対
側の吸収体の上面に位置し、吸収体上面から離間する自
由縁を有する。自由縁は、フラップシート18の側縁部
を伸縮性弾性体14を内側に包み込むように折り曲げる
ことによって袋状に形成されている。フラップ伸縮弾性
部材14としては、伸縮性のある素材であれば特に限定
されないが、サイドフラップ4に配置されている脚周り
開口部伸縮弾性部材13と同じ素材でも異なる素材でも
良い。また、1本でも数本配置していても良く、少なく
とも立体ギャザー11の袋状の頭頂部には設置されてい
ないことが好ましい。いずれにしても、立体ギャザー1
1がしっかり起立できるようにフラップ伸縮弾性部材1
4が配置されていれば良い。
【0028】立体ギャザーの自由縁の長手方向両端部1
9にはフラップ伸縮弾性部材14は配置されていない方
が好ましい。また、自由縁の長手方向両端部19は、腹
部及び背部が直接あたる部分であるため、立体ギャザー
11は起立していない方が好ましく、腹部及び背部領域
で立体ギャザー11が起立すると、装着感が極端に悪く
なる。さらに、自由縁を形成しているフラップシート1
8の側縁部の折り返しの幅は、中に設置する伸縮性弾性
体14を包むことができる幅であれば良く、また立体ギ
ャザー11全体が2重のシートで形成されていても良
い。立体ギャザー11全体が2重のシートで形成されて
いれば、防漏性が向上し、漏れに対してさらに効果的で
ある。
【0029】また、立体ギャザー11の股下領域にあた
る長手方向中央域は、図2および図4に示すように、自
由縁に取り付けられたフラップ伸縮弾性部材14の収縮
力によって、立体ギャザー11は基端部15から吸収体
の両側縁部分とともに上方に起立するため、単純に立体
ギャザー11を内側に倒す場合よりも、容量の大きいポ
ケット構造を形成することができ、漏れ防止に絶大な効
果を上げることができる。
【0030】立体ギャザーの基端部15は、吸収体9の
下面の吸収体側縁部と該側縁部から内側6cmの間のバ
ックシート10上に位置することが適切である。基端部
15が、吸収体9の側縁より外側にあると、吸収体9の
全く存在しない部分が立体ギャザー11が形成するポケ
ット構造内に存在することになるため、多量に排泄され
た尿及び軟便が立体ギャザー11で溜まり、立体ギャザ
ー11の壁面に沿って吸収体9側に流れ込んだ場合、吸
収体9の存在しない部分では、尿や軟便を吸収できず、
その部分で尿等がプール状に溜まり、この時、紙おむつ
を装着している子供が少しでも動けば漏れが発生するこ
とになる。逆に、基端部15が吸収体側縁部から6cm
以上内側に入り込んだ位置にあると、吸収体自体の立ち
上がりが大きくなり、装着感が著しく悪くなる。また、
基端部15が吸収体9の側縁部から6cm以内の内側に
あっても、それが吸収体上にあると、立体ギャザーが吸
収体上を覆う部分が多くなり、尿の吸収領域が狭くなる
ため、漏れやすくなる。
【0031】立体ギャザー11の幅は、1cm〜7c
m、好ましくは3cm〜5cmである。立体ギャザー1
1の幅が1cm未満であると立体ギャザー11の起立高
さが低くなり過ぎ、防漏性が損なわれる。逆に7cmを
越えると立体ギャザー11の起立高さが高くなり過ぎ
て、おむつ装着時に立体ギャザーが折れ曲る、あるいは
脚周り部ギャザーと着用者の肌の間に挟み込まれる等、
装着不良となりやすくなり、少量の尿でも漏れることに
なる。
【0032】立体ギャザーの形成に使用されるフラップ
シート18は、防漏性であることが好ましく、例えば、
撥水性不織布、極細繊維で形成された不織布、フィルム
との貼りあわせ不織布等が好ましい。フラップシート1
8を液透過性シート構成すると、通気性を有するのでお
むつ着用中に蒸れることなく、着用者に不快感を与える
ことはない。またフラップシート18を液不透過性シー
トで構成すると漏れに対して有効となる。
【0033】本発明に用いられる液不透過性バックシー
ト10は、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液不
透過性のフィルムに不織布、織布等を貼り合わせてなる
素材、あるいは防漏性のある不織布、織布等からなり、
特に制限はなく、吸収体中の水分がおむつ外部に滲み出
さないものであればいずれでも良い。また、布状外観を
与えるために模様状にエンボス処理されたり、あるいは
艶消し仕上げされていても良い。さらに、フィルムを使
用する場合は、液不透過性でありながら、水蒸気だけを
透過させる公知の通気性フィルムを使用しても良く、ム
レを防止することからさらに好ましい。
【0034】本発明においてサイドフラップ部4は吸収
体9の両側縁から外側へ延出したバックシート10部分
と、この上に積層されたサイドシート20とから形成さ
れており、さらに、サイドフラップ部4の脚周り開口部
3には、バックシート10とサイドシート20の間に脚
周り開口部伸縮弾性部材13が伸長状態で配設されてい
る。このとき脚周り開口部伸縮弾性部材13は、おむつ
の少なくとも股下部分に配設されるが、フィット性の向
上、漏れ防止等着用者が快適に着用するためには、脚周
り全周にギャザーが存在していることが好ましい。ま
た、脚周り開口部伸縮弾性部材13は、1本の弾性体ま
たは相互に平行、あるいは非平行に配設された数本の弾
性体からなり、直線状または曲線状に配設することがで
きるが、股部とのフィット性を良好にするためには脚周
り開口部に沿って湾曲して配設していることが望まし
い。
【0035】本発明のサイドシート20は、トップシー
ト8と同じ素材であっても良く、異なる素材であっても
良いが、脚周り開口部3から尿等が滲み出さないように
撥水性であることがさらに好ましい。また、本発明にお
いては、おむつの着用者へのフィット性を良好にするた
めに、バックシート10あるいはサイドシート20に伸
縮性を有する材料を用いて、バックシートあるいはサイ
ドフラップ部に伸縮性を付与しても良い。伸縮性を有す
る材料としては、液不透過性で伸縮弾性を有するエラス
トマー不織ウエブ、あるいはエラストマー不織ウエブの
少なくとも片面にポリエチレンテレフタレート繊維のよ
うなポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ナイロン
繊維のようなポリアミド繊維、コットン繊維、パルプ繊
維のようなセルロース繊維およびこれらの混合物から選
ばれる材料から形成された繊維層を水流交絡または積層
させたウエブ等が用いられる。さらに、5〜40μmの
厚さの透湿性、伸縮性を有するポリウレタン系のフィル
ム、天然ゴムシート、発泡シート等の少なくとも片面
に、上記エラストマー不織ウエブに繊維層を水流交絡ま
たは積層させたウエブや、水流交絡不織布を積層貼り合
わせあるいはラミネートしたものも用いることができる
が、いずれも蒸れを防止するために透湿性を有すること
が好ましい。
【0036】バックシート10とサイドシート20との
積層貼合せは、ホットメルト接着剤により接着される。
ホットメルト接着剤の塗布方法は、ビード、スパイラ
ル、メルトブローなど一般に用いられる方法であれば何
等でもよいが、接着剤による伸縮性への影響を少なく
し、貼合せた後のシートの風合いが良好であるために
は、接着剤の使用量を可能な範囲で少なく、且つ塗布面
全面に均一に塗布することが望ましく、メルトブローに
よる塗布がより好ましい。前記メルトブローによる接着
はおむつを製造する工程の随所で用いられる。
【0037】また、ウエスト周り開口部2にギャザーを
付与する弾性リボン16を形成する帯状シートとしては
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他
の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織布が
用いられるが、装着時のウエスト周りのフィット性を高
めるために比較的嵩高で柔軟性に優れた不織布であるこ
とが望ましい。また、弾性リボン16の伸縮弾性領域の
幅は5〜50mm、好ましくは20〜30mmであり、
5mm未満の幅となると弾性リボン16が肌に接する面
積が小さ過ぎて、伸縮弾性部材の収縮による締め付け圧
力が大きくなり肌に跡がつきやすくなり好ましくない。
また、幅が50mmを越えると、広すぎて見栄えが良く
なく、また着用中に内側に折り込まれてしまうことがあ
り好ましくない。弾性リボン16の挟持領域17の幅
は、弾性リボン16と吸収体9と液不透過性バックシー
ト10との積層体の接着強度が十分に得られる程度の幅
を有していれば良いが、ホットメルト接着剤で接合する
場合は5〜20mm程度が良い。
【0038】液不透過性バックシート10が伸縮弾性を
有する場合、該伸縮弾性を有するシートを伸長状態で弾
性リボン16と接合して、パンツ型使いすておむつとし
て完成させた場合、ウエスト周り開口部2はおむつ本体
の横幅まで広がることができることとなり、開口部が大
きくなるために着脱しやすくなり、また、着用中は弾性
リボン16とサイドシート20が縮み、緊張状態にある
ためにウエスト周りや胴周りにおいて着用者に密着し、
おむつのずれ落ちがなく見栄えがよくなる。
【0039】上記実施例は、予め立体パンツ型とした使
いすておむつを示したが、サイドシーム7を接着閉鎖す
ることなく、サイドフラップ部4に締結手段を設け、お
むつ使用時に、その締結手段でおむつの前身頃5と後身
頃6とを接着固定することで装着する形状であっても良
い。
【0040】
【発明の効果】本発明の使いすておむつは、立体ギャザ
ーの基端部が吸収体の下面に位置しており、立体ギャザ
ーが起立すると、吸収体の両側縁も同時に起立して立体
ギャザーの一部として作用するため、良好な漏れ防止効
果を有するものであり、さらに、常に着用者の動きに追
随するので良好な着用感を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパンツ型使いすておむつの斜視図。
【図2】 図1のサイドシームを開放し伸縮弾性部材が
自由な状態での展開図。
【図3】 図2の伸縮弾性部材が伸張状態での展開図。
【図4】 図2のA−A’切断線での横断面図。
【図5】 図2のB−B’切断線での横断面図。
【図6】 図4とは異なる別の実施例を示す横断面図。
【図7】 図3とは異なる別の実施例を示す展開図。
【図8】 図7のC−C’切断線での横断面図。
【符号の説明】
1:パンツ型使いすておむつ 2:ウエスト周り開口部 3:脚周り開口部 4:サイドフラップ部 5:前身頃 6:後身頃 7:サイドシーム 8:液透過性トップシート 9:吸収体 10:液不透過性バックシート 11:立体ギャザー 12:ウエスト周り開口部伸縮弾性部材 13:脚周り開口部伸縮弾性部材 14:フラップ伸縮弾性部材 15:基端部 16:弾性リボン 17:挟持接合領域 18:フラップシート 19:フラップシートの長手方向端部 20:サイドシート 21:接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性
    のバックシートと、これら両シートの間に介在された吸
    収体と、吸収体の横方向両側縁から外側へ延出したサイ
    ドフラップと、吸収体の両側縁近傍に形成されている立
    体ギャザーとを有する使いすておむつにおいて、 前記サイドフラップは、前記バックシートの、吸収体の
    横方向両側縁から外側へ延出した部分と、その上に積層
    されたサイドシートとにより形成され、さらにサイドフ
    ラップを構成するバックシートとサイドシートの間には
    伸縮弾性部材が伸長状態で配設されており、 前記立体ギャザーは、前記吸収体の両側縁を包み込むよ
    うに配置されたフラップシートにより形成されており、 前記フラップシートは、その吸収体の下面に位置する部
    分がバックシートに接着固定されており、吸収体の上面
    に位置する部分は、長手方向に沿う側縁に伸縮弾性部材
    が伸長状態で配設され、長手方向両端部が吸収体上のト
    ップシートに接着固定され、さらに股下領域の側縁は吸
    収体上のトップシート表面から離間する自由縁になって
    おり、これにより着用時に股下領域において、前記吸収
    体下面のバックシートに接着固定された部分を基端部と
    して、吸収体の側縁と共に上方に起立することを特徴と
    する使いすておむつ。
JP08999796A 1996-03-21 1996-03-21 使いすておむつ Expired - Fee Related JP3591555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08999796A JP3591555B2 (ja) 1996-03-21 1996-03-21 使いすておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08999796A JP3591555B2 (ja) 1996-03-21 1996-03-21 使いすておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09253128A true JPH09253128A (ja) 1997-09-30
JP3591555B2 JP3591555B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=13986249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08999796A Expired - Fee Related JP3591555B2 (ja) 1996-03-21 1996-03-21 使いすておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3591555B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001198158A (ja) * 1999-11-10 2001-07-24 Kao Corp 吸収性物品
JP2003230591A (ja) * 2002-02-08 2003-08-19 Oji Paper Co Ltd 使いすておむつ
JP2008302138A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Livedo Corporation 使い捨て吸収性物品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001198158A (ja) * 1999-11-10 2001-07-24 Kao Corp 吸収性物品
JP2003230591A (ja) * 2002-02-08 2003-08-19 Oji Paper Co Ltd 使いすておむつ
JP2008302138A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Livedo Corporation 使い捨て吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3591555B2 (ja) 2004-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5911713A (en) Absorbent product with leg closures
US8211076B2 (en) Disposable diaper
EP0955977B1 (en) Absorbent product with leg closures
JP2010017342A (ja) 吸収性物品
JPS63182402A (ja) 収容ポケットを有する一体的使い捨て吸収性製品
WO1996005792A9 (en) Absorbent product with leg closures
JPH11323611A (ja) パンツ型使いすておむつ
JP2000014700A (ja) パンツ型使いすておむつ
JP2010115347A (ja) 吸収性物品
JPH1136103A (ja) パンツ型使いすておむつ
JP4625393B2 (ja) 吸収性物品
JP3580323B2 (ja) 使いすておむつ
JP2010012002A (ja) 使い捨ておむつ
JP5407341B2 (ja) 吸収性物品
JP3812460B2 (ja) 使い捨て吸収性物品
JP3956512B2 (ja) 使いすておむつ
JP5237084B2 (ja) 吸収性物品
JP3591555B2 (ja) 使いすておむつ
JPH10179637A (ja) 吸収性物品
JPH07163618A (ja) 立体パンツ型使いすておむつ
JPH11290377A (ja) パンツ型使いすておむつ
JP4522168B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JPH09117472A (ja) パンツ型使いすておむつ
JPH09154881A (ja) 使いすておむつ
JPH10179638A (ja) 吸収性物品及びパンツ型使いすておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140903

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees