JPH09252637A - 穀粒排出用オーガの旋回制御装置 - Google Patents

穀粒排出用オーガの旋回制御装置

Info

Publication number
JPH09252637A
JPH09252637A JP6331496A JP6331496A JPH09252637A JP H09252637 A JPH09252637 A JP H09252637A JP 6331496 A JP6331496 A JP 6331496A JP 6331496 A JP6331496 A JP 6331496A JP H09252637 A JPH09252637 A JP H09252637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auger
cylinder
auger cylinder
horizontal
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6331496A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruyoshi Tonami
照喜 戸波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP6331496A priority Critical patent/JPH09252637A/ja
Publication of JPH09252637A publication Critical patent/JPH09252637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀粒排出用オーガを安全且つ軽い力で作動さ
せる。 【構成】 走行機体のオーガレストに移動オーガ筒50
を縮小位置で載置しておき、自動セット作動制御におい
て、縦オーガ筒22の上部筒体22aを旋回用アクチュ
エータ31により水平旋回させ、油圧シリンダ40の作
動にて(S1)横オーガ筒28を上向き回動させ、横オ
ーガ筒28が上向き傾斜の状態で、縦オーガ筒22を旋
回するための旋回用アクチュエータ31を駆動して(S
4)、横オーガ筒28が荷台4方向に向かうと、移動オ
ーガ筒50を伸長させるべく伸縮用駆動モータ75を作
動させる(S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の穀
粒タンクを備えた走行車体における穀粒排出用オーガの
旋回を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の穀粒排出用オーガは、例
えば、特開平2−31612号公報や実開平5−742
31号公報等に記載されているように、コンバインに搭
載した穀粒タンクに隣接して立設した縦スクリューコン
ベヤ付き縦オーガ筒と、その上端に上下起伏自在に連設
した横スクリューコンベヤ付き横オーガ筒とからなり、
縦オーガ筒と横オーガ筒との間に装架した油圧シリンダ
にて、横オーガ筒をその先端が上下揺動するように構成
し、また縦オーガ筒の上筒体を下筒体に対して縦軸線回
りに水平回動可能に取付け、ウオームギヤ対と駆動モー
タとにより上筒体を旋回回動させて、横オーガ筒におけ
る先端側(排出口側)の位置がコンバイン上に位置した
り、別の穀粒移送用トラックの荷台上等に配置できるよ
うに構成したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
先行技術では、例えば、コンバインと穀粒移送用トラッ
クとが畦や小川を挟んで位置したときにも、穀粒排出用
オーガにおける横オーガ筒の先端側排出口を前記トラッ
クの荷台上まで届かせる必要があることから、横オーガ
筒を相当長いものに設定していた。従って、当該横オー
ガ筒をコンバインの走行機体の所定収納位置にセットし
た状態には、横オーガ筒の先端側が走行機体の前方に突
出してしまい、路上走行時や、コンバインを移動用トラ
ックに搭載するとき等に邪魔になるという問題があっ
た。
【0004】また、前記横オーガ筒が長いままで、縦オ
ーガ筒を水平旋回駆動するのに大きな動力が必要とな
り、また回動の慣性モーメントがおおきくなるので、所
定位置で停止させるにもブレーキ力を大きくする必要が
あった。さらに、コンバインの運転席が横オーガ筒の収
納位置より高い場合には、縦オーガ筒の水平旋回に伴っ
て、横オーガ筒が前記運転席等に衝突するおそれがある
ので、オペレータは穀粒排出用オーガの操作に際して危
険回避に気をつかわなければならないという問題もあっ
た。
【0005】本発明は、これら従来技術の問題を解決す
べくなされたものであって、安全に作業でき、かつ必要
動力も少なくて済むようにした穀粒排出用オーガを提供
することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため、請求項1に記載の発明の穀粒排出用オーガの旋
回制御装置は、コンバイン等の走行機体に搭載した穀粒
タンクからの穀粒を搬送排出する上下長手の水平旋回可
能な縦オーガ筒と、該縦オーガ筒の上端に俯仰揺動自在
に設けた横オーガ筒とからなる穀粒排出用オーガにおい
て、前記横オーガ筒の先端側に対して伸縮移動する移動
オーガ筒を設け、前記縦オーガ筒をその縦軸線回りに旋
回させる旋回用アクチュエータと、横オーガ筒を俯仰回
動させる俯仰用アクチュエータと、前記移動オーガ筒を
伸縮させる伸縮用アクチュエータとを備え、前記且つ各
オーガ筒の作動を制御する制御手段は、前記縦オーガ筒
の旋回時には、移動オーガ筒を横オーガ筒に対して縮小
位置に保持するように制御するものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の穀粒排出用オーガの旋回制御装置において、移
動オーガ筒の伸縮位置を検出する伸縮センサと、縦オー
ガ筒の旋回角度を検出するための旋回角度センサと、縦
オーガ筒の左右旋回停止位置と、横オーガ筒の俯仰停止
位置及び、移動オーガ筒の伸縮位置とをそれぞれ設定さ
せた設定装置を備え、自動セット指令スイッチ及び自動
収納指令スイッチの作動にて、前記各オーガ筒を所定の
方向に駆動するように制御するものである。
【0008】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の穀粒排出用オーガの旋回制御
装置において、前記制御手段は、穀粒排出作業終了時に
は、横オーガ筒を上向き回動させた状態で、移動オーガ
筒を縮小位置に移動させ、次いで、縦オーガ筒及び横オ
ーガ筒を走行機体の所定位置に収納動作させるように制
御するのである。
【0009】
【発明の作用・効果】請求項1に記載の発明のように構
成すると、縦オーガ筒を旋回動作させるときには、移動
オーガ筒が横オーガ筒にそって移動して縦オーガ筒に近
づくように縮小させているきで穀粒排出オーガ全体の旋
回長さ(旋回アーム長さ)が短くなり、旋回ときのいわ
ゆる回転モーメントを小さくでき、旋回によ鵜する駆動
力をすくなくできると共に、旋回動作中に他の物に衝突
する危険も少なくできるという効果を奏する。
【0010】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、穀粒排出作業に際しての穀粒排出オーガにおける横
オーガ筒の向きをコンバインの外側に向ける旋回停止位
置と、移動オーガ筒を横オーガ筒に対して伸長させる位
置とを予め設定し、自動セット指令スイッチを作動させ
るだけで、所定の位置に各オーガ筒が自動的に順次俯
仰、旋回、伸長するのであり、排出作業の終了に際して
は、横オーガ筒が収納方向に向かう旋回停止位置と、移
動オーガ筒が横オーガ筒に対して縮小した位置とを予め
設定して自動収納指令スイッチを作動させるだけで、俯
仰、縮小、旋回、俯仰の各動作を自動的に実行でき、オ
ペレータが複数のオーガ筒を順次作動させる手間を大幅
に省くことができるという効果を奏する。
【0011】そして、請求項3に記載の発明によれば、
穀粒排出オーガを走行機体の所定位置に収納する場合の
各オーガ筒の動作順序として、まず横オーガ筒を上向き
回動させてから横旋回するので、自動収納作業時に他の
物への衝突の危険が大幅に解消でき、且つ旋回に要する
動力も少なくできるという効果を奏するのである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を、コンバインに適用した場合の図面に従って説明す
る。図1はコンバイン1の側面図、図2は穀粒排出用オ
ーガ3を収納状態にしたコンバイン1の正面図、図3は
畦2を挟んでコンバイン1に設けた穀粒排出用オーガ3
から穀粒搭載用トラックの荷台4に穀粒を排出するセッ
ト状態を示す平面図である。
【0013】コンバイン1は、走行クローラ5によって
支持された走行機体6の進行方向右側には、操縦部及び
運転席を備えた運転室7とその後方に配置された穀粒タ
ンク8とを備え、運転室7の下部にはエンジン9が配置
されている。走行機体6の前部には、分草体、バリカン
状刈取機、穀稈引起装置、穀稈搬送装置等を備えた刈取
前処理装置10が図示しない油圧シリンダを介して昇降
可能に装着され、走行機体6の左側にはフイードチェン
11付きの脱穀装置14が配置されており、前記刈取前
処理装置10から搬送された穀稈の根元部をフイードチ
ェン11にて受け継いで挟持搬送しつつ、その穀稈穂先
部を脱穀装置14における扱室内の扱胴にて脱穀し、そ
の下方に受け網とチャフシーブ等による揺動選別装置
と、唐箕フアンによる風選別装置とにより選別され、一
番受け樋に集められた穀粒(清粒籾)は図示しないコン
ベヤにて穀粒タンク8に集められる。なお、排藁はフイ
ードチェン11の後端で排藁チェン12に受け継がれて
走行機体6の後端外に排出される。
【0014】前記穀粒タンク8内の穀粒は、エンジン9
の動力にて回転するスクリューコンベヤ付きの底コンベ
ヤ13から、後に詳述する穀粒排出用オーガ3を介して
図3に示すトラックの荷台4に排出される。前記穀粒タ
ンク8内の下部に配置された底コンベヤ13は、穀粒排
出用オーガ3における縦オーガ筒22における回転しな
い下筒体22bに連通しており、底コンベヤ13のスク
リュー軸の一端は、図示しない排出クラッチを介してエ
ンジン6の出力軸に接続されている。底コンベヤ13の
スクリュー軸の他端は伝動部(図示せず)を介して縦ス
クリューコンベヤ21のスクリュー軸に動力伝達する。
図1〜図8に示すように、穀粒排出用オーガ3は、軸線
が略垂直方向となるように立設した縦スクリューコンベ
ヤ21を上筒体22aと下筒体22bとの内部にわたっ
て内蔵した縦オーガ筒22と、その上端に連設して横方
向軸線の引継ぎスクリュー24を内蔵する引継ぎ部ケー
ス25と、該引継ぎ部ケース25の一側に設けた継手部
26箇所で俯仰回動自在に連結された横スクリューコン
ベヤ27を内蔵した横オーガ筒28と、該横オーガ筒2
8の先端側に伸縮可能に装着された移動オーガ筒50と
からなり、穀粒排出用オーガ3を左右旋回自在、且つ俯
仰回動自在に設ける。
【0015】縦オーガ筒22における固定的な下筒体2
2bに対して図示しない継手部を介して上筒体22aが
その軸線回りに回動可能に装着されており、この上筒体
22aは、穀粒タンク5の外面等に突出させた筒状の支
持部材30を介して回動可能に支持されている。正逆回
転可能な駆動モータ等の旋回用アクチュエータ31に取
付く駆動ギヤ32から上筒体22aの外周に固着した従
動ギヤ33に動力伝達することにより、上筒体22aが
その軸線回りに左右に旋回し、引継ぎ部ケース25と共
に前記横オーガ筒28が左右に水平旋回できるように構
成されている。なお、前記縦オーガ筒22における上筒
体22aの水平回動を阻止して位置決めするためのブレ
ーキ手段として、前記旋回用アクチュエータ31として
の駆動モータに電磁ブレーキ29を備えている。
【0016】図5の矢印方向に回動する縦スクリューコ
ンベヤ21の上端には、引継ぎスクリュー24方向に穀
粒を跳ねるための羽根車34を設けてあり、縦スクリュ
ーコンベヤ21の軸21aと引継ぎスクリュー24の軸
24aとをベベルギヤ対35,36を介して動力伝達す
る。前記軸24aの他端は、内部にベベルギヤを備えた
継手管37に軸支持されている。また、横オーガ筒28
内の端部スクリュー38と先端側の横スクリューコンベ
ヤ27とは前記継手管37内のベベルギヤを介して図5
の矢印方向に回動して、横オーガ筒28内の穀粒は先端
側の移動オーガ筒50方向に搬送される。
【0017】横オーガ筒28を俯仰駆動させるための俯
仰用アクチュエータとしての油圧シリンダ40は単動型
であり、図4及び図5に示すように、油圧シリンダ40
の一端を縦オーガ筒22における上筒体22aの外面に
固定した支持ブラケット41に、他端を横オーガ筒28
の外面にそれぞれピン42,43を介して回動可能に枢
着されている。
【0018】横オーガ筒28の水平に対する俯仰角度を
検出するための俯仰角センサ47は、前記油圧シリンダ
40の側面にその軸線と平行状に固着した差動トランス
型変位センサ等のリニアセンサであり、可動棒40aの
先端を前記ピン43に連結している。他方、縦オーガ筒
20の水平旋回角度を検出するための旋回角度センサ4
4の一例としては、上筒体22aの外周に固着した水平
鍔状のセンサ板45と該センサ板45の円周方向に沿っ
て多数穿設した透かし孔45aを介して光の透過・遮断
を検出するフォトインタラプタ46とからなり、フォト
インタラプタ46は前記支持ブラケット41に取付けら
れている。
【0019】図4に示す油圧回路は前記横オーガ筒28
の昇降用アクチュエータである油圧シリンダ40を作動
制御するための油圧ポンプ48と、油圧シリンダ40の
ための電磁ソレノイド49a,49b付き手動兼用電磁
制御弁49を備える。図6〜図8は横オーガ筒28に対
する移動オーガ筒50の伸縮構造及びスクリューコンベ
ヤの駆動構造等を示し、移動オーガ筒50は、上部ケー
ス51と下部ケース52とを接合して正面視略小判型に
形成し、上部ケース51内は、横オーガ筒28が挿通で
きる空間を有し、下部ケース52内には排出スクリュー
コンベヤ53を収納できる空間を有する。
【0020】前記横オーガ筒28内の横スクリューコン
ベヤ27のスクリュー軸27aは、その先端側を移動オ
ーガ筒50の移動可能距離以上の長さにわたってパイプ
状に形成し、スクリュー軸27aの先端に固着した係合
筒54を横オーガ筒28の先端壁板55に軸受56を介
して回転自在に軸支し、係合筒54におけるスプライン
や六角孔等の内径係合孔に摺動自在に係合する伸縮軸5
7の基端側が前記スクリュー軸27a内に嵌まるように
なっている。また、伸縮軸57の先端側及びこれと平行
に配置した排出スクリューコンベヤ53のスクリュー軸
53aの先端側とは、上部ケース51と下部ケース52
との前部を覆う前部壁板58にそれぞれ設けた軸受を介
して回転自在に軸支され、スクリュー軸53aの後端側
は下部ケース52の後壁板52aに固定した軸受59に
回転自在に軸支されている。そして、前記前部壁板58
の前方において、伸縮軸57からの回転動力はチェン6
0及びチェンスプロケット61等の連動機構を介してス
クリュー軸53aに伝達されている。このとき、排出ス
クリューコンベヤ53による穀粒の排出能力が横スクリ
ューコンベヤ27による搬送力を上回るように、排出ス
クリューコンベヤ53の回転数またはスクリューピッチ
等を設定すべきである。
【0021】なお、横オーガ筒28下面先端側の開口部
62まで搬送された穀粒は、排出スクリューコンベヤ5
3を介して下部ケース52の下面先端側に穿設した排出
口63から外に排出される。前記上部ケース51の左右
両側内面に、その長手軸線に沿って固定した断面コ字状
のガイドレール64,64には、横オーガ筒28の左右
両側外面に固定した支軸65,65にそれぞれ枢支され
た軸受付き回転コロ66,66を転動自在に嵌挿する一
方、前記各ガイドレール64の後端には、ストッパー片
67をボルト68等にて着脱自在装着して、上部ケース
51が横オーガ筒28の先端から不用意に抜け出さない
ように構成されている。
【0022】また、上部ケース51の上面後端部には、
ブラケット69を介して押えコロ70を着脱自在に装着
し、該押えコロ70を横オーガ筒28の上面に当接させ
て、移動オーガ筒50全体が横オーガ筒28に対してそ
の長手方向に傾くのを防止している。さらに、横オーガ
筒28の一側外面には、その長手軸線に沿い断面略V字
状等のレール71を固着し、該レール71の下面側には
その長手方向に沿って一定ピッチで係合孔72を穿設し
てあり、移動オーガ筒50に固定したブラケット73に
設けた伸縮用アクチュエータとしての減速機構部74付
きの正逆回転可能な伸縮用駆動モータ75を配置し、該
伸縮用駆動モータ75によって回転駆動する歯車76を
前記係合孔72に噛み合わせ、伸縮用駆動モータ75の
作動にて移動オーガ筒50が横オーガ筒28に対して伸
縮移動できるように構成されている。また、伸縮用駆動
モータ75にはその回転数を計測することにより伸縮
(移動量)を検出できる伸縮センサ77が備えられてい
る。なお、移動オーガ筒50の後端面には、横オーガ筒
28の下面側に摺接するゴム製等の略三日月状のシール
部材78が当て板79及びボルト80等を介して交換可
能に装着されている。穀粒排出オーガ3を使用しない状
態では、走行機体3の上面に設けた上向きU字状等に形
成されたオーガレスト(載置台)81の位置に、横オー
ガ筒28に対して縮小位置にさせた移動オーガ筒50を
載せておく。
【0023】次に、図9に示す、マイクロコンピュータ
等の電子式の制御装置82は、操縦部4の近傍等に設け
られ、後述するように穀粒排出用オーガ3の左右旋回及
び昇降、穀粒排出作動の制御を実行するものであって、
各種演算及び制御を実行する中央処理装置(CPU)8
3の他、上記各作動の制御プログラムを記憶させるため
の読み出し専用メモリ(ROM)84、各種データを記
憶させるための随時読み書き可能メモリ(RAM)8
5、後述する各種入力部及び出力部に接続してデータを
伝送するための入出力インターフェイス(図示せず)等
を備える。
【0024】入力インターフェイスには、自動収納指令
スイッチ86と、自動セット指令スイッチ87と、前記
穀粒タンク5における底スクリューコンベヤに動力伝達
を継断するオーガ排出クラッチ89をON・OFF作動
させるように指令するオーガ排出動作スイッチ88と、
縦オーガ筒22の水平旋回角度を検出するための旋回角
度センサ44と、横オーガ筒28の俯仰角度を検出する
ための俯仰角センサ47と、移動オーガ筒50の伸縮位
置を検出するための伸縮センサ77と、縦オーガ筒22
の水平旋回位置(ひいては横オーガ筒28の向き)を設
定するための可変抵抗器等からなる旋回位置設定器93
と、横オーガ筒28の俯仰角度を設定するための上昇角
度設定器94と、移動オーガ筒50の伸長位置及び縮小
位置を予め設定するための伸縮位置設定器95とを接続
する。
【0025】他方、出力インターフェイスには、横オー
ガ昇降用の油圧シリンダ40の電磁制御弁49と、旋回
用アクチュエータ31の旋回用駆動回路90と、伸縮用
駆動モータ75の伸縮用駆動回路91と、オーガ排出ク
ラッチ89のオーガクラッチ駆動回路92とを接続す
る。なお、前記自動収納指令スイッチ86を押下すれ
ば、図3に示すトッラクの台車4の上方に位置した移動
オーガ筒50を、後述の所定の動作パターンにて図1及
び図3に示すように、走行機体3の上面に設けた上向き
U字状等に形成されたオーガレスト(載置台)81の位
置に、横オーガ筒28に対して縮小位置にさせた移動オ
ーガ筒50を載せるように自動復帰動作を実行する。ま
た、自動セット指令スイッチ87を押下すれば、前記オ
ーガレスト81から後述する所定の動作パターンで移動
オーガ筒50を図3に示すトッラクの台車4の上方に位
置させるようにセット動作を実行するのである。
【0026】図10は、自動セット指令スイッチ87の
押下による自動セット動作の制御を示すフローチャート
であり、コンベヤの平面図を示す図3において、オーガ
レスト81に移動オーガ筒50が載置されている位置
を、旋回角度α=0度とし、反時計回りを左旋回、時計
回りを右旋回と呼ぶことにする。穀粒排出作業に際して
横オーガ筒28が左右に旋回する範囲は、例えば、オー
ガレスト81の位置から右旋回角度で90度に設定すべ
く、オペレータは予め旋回位置設定器93にて旋回角度
を設定し、また、横オーガ筒28を上向き回動させて移
動オーガ筒50が運転席7を越えることができる上昇角
度位置βoを上昇角度位置設定器94にて設定してお
く。さらに、オーガは伸縮位置設定器95にて移動オー
ガ筒50の伸長位置及び縮小位置を予め設定しておく。
【0027】自動セット指令スイッチ87を押下してO
Nにすると、電磁制御弁49がON動作して(S1)、
油圧シリンダ40の伸長にて横オーガ筒28を上向き回
動(上昇)させ、俯仰角センサ47の検出値が、前記上
昇角度位置設定器94にて設定された上昇角度位置βo
以上になれば(S2:yes )、電磁制御弁49をOFF
にする(S3)。これにより、移動オーガ筒50がオー
ガレスト81から離れるように横オーガ筒28を上向き
に上昇させ、その状態で運転室7の上方を移動オーガ筒
50が越えることができるように横オーガ筒28は上向
姿勢となる。
【0028】次いで、旋回用アクチュエータ31をON
作動させ(S4)、横オーガ筒28と共に移動オーガ筒
50を旋回すべく縦オーガ筒22の上筒体22aを回動
させる。旋回角度センサ44の検出値が、前記旋回位置
設定器93にて設定された旋回角度α=90になると
(S5:yes )、旋回用アクチュエータ31をOFF作
動させるのである(S6)。これにより、図3の二点鎖
線で示すように、横オーガ筒28はトラックの荷台4方
向に向く。
【0029】次いで、伸縮用駆動モータ75をON作動
させ(S7)、伸縮センサ77の検出値が伸縮位置設定
器95にて予め設定された移動オーガ筒50の伸長位置
になると(S8:yes )伸縮用駆動モータ75をOFF
作動させるのである(S9)。これにより、移動オーガ
筒50は前記荷台4の上方にセットできることになる。
オペレータはこれを確認した後、オーガ排出クラッチ8
9をONにして穀粒の排出を実行すれば良い。なお、穀
粒排出作業の開始時には俯仰用アクチュエータである油
圧シリンダ40を若干作動させて移動オーガ筒50にお
ける排出口63が荷台4の上面に近い高さ位置にして、
落下する穀粒が荷台の外へ飛散するのを防止するように
しても良い。
【0030】図11は穀粒排出オーガ3の収納動作制御
を示すフローチャートであり、荷台4への穀粒排出作業
が終了した後、オペレータが自動収納指令スイッチ86
を押下してONにすると、電磁制御弁49をON作動さ
せて油圧シリンダ40を伸長させ(S20)、横オーガ
筒28を上昇角度位置β1またはβoまで上昇させる。
この上昇角度位置β1は予めROM85等に記憶保持さ
れている。収納開始にあたって最初横オーガ筒28を若
干上昇させることより、前記穀粒排出作業中に横オーガ
筒28の上向き姿勢を低い方向に変更した場合等に備
え、後の水平旋回時にトラック等の他の物へ衝突しない
ようにする処置である。なお、前記運転室7の上方を通
過できる上昇角度位置βoに設定した場合、その後の再
度の上昇動作をしなくても良い。
【0031】次いで、俯仰センサ47の検出値が前記上
昇位置β1またはβoになると(S21:yes )、電磁
制御弁49をOFF作動し(S22)、この状態で、次
に伸縮用駆動モータ75をON作動させて(S23)、
移動オーガ筒50を縮小方向に移動させる。伸縮センサ
77の検出値が伸縮位置設定器95にて予め設定された
移動オーガ筒50の縮小位置になると(S24:yes )
伸縮用駆動モータ75をOFF作動させるのである(S
25)。これにより、移動オーガ筒50は横オーガ筒2
8上において縦オーガ筒22方向に移動した縮小状態に
保持でき、穀粒排出オーガ3全体の旋回部分の長さを予
め短くできる。
【0032】次いで、旋回用アクチュエータ31をON
作動させ(S26)、横オーガ筒28及び移動オーガ筒
50を走行機体6の運転室7の上を越えて前方に向かわ
せる。旋回角度センサ44の検出値が前記旋回角度α=
0と一致すれば(S27:yes )、横オーガ筒28及び
移動オーガ筒50の長手軸線が図3の平面視においてオ
ーガレスト81の上方に位置する復帰位置角度であるの
で、旋回用アクチュエータ31をOFF作動させる(S
28)。
【0033】次いで、電磁制御弁49をON作動させて
俯仰用アクチュエータである油圧シリンダ40を縮小動
作させ(S29)、横オーガ筒28を下向き回動させ
る。俯仰角センサ47の検出値が前記収納位置の角度に
なれば(S30:yes )、電磁制御弁49をOFF作動
せる(S31)。これにより、移動オーガ筒50はオー
ガレスト81に着座し、自動収納できたことになる。
【0034】以上のように、穀粒排出オーガ3の自動セ
ット及び自動収納の制御中において、縦オーガ筒22の
水平旋回に先立って、横オーガ筒28に対して移動オー
ガ筒50を縮小位置に保持しておけば、水平旋回させる
オーガ筒全体の長さが短くなり、旋回に要する駆動力を
少なくできると共に旋回動作中に他の物に衝突する危険
も少なくなるので安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの正面図である。
【図3】コンバインとトラックの荷台との位置関係等を
示す平面図でしる。
【図4】縦オーガ筒と横オーガ筒との要部側面図であ
る。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】横オーガ筒と移動オーガ筒の一部切欠き側面図
である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視拡大断面図である。
【図8】図6の VIII −VIII線矢視拡大断面図である。
【図9】制御装置の機能ブロック図である。
【図10】自動セット動作のフローチャートである。
【図11】自動収納動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンバイン 3 穀粒排出オーガ 4 荷台 6 走行機体 8 穀粒タンク 22 縦オーガ筒 22a 上部筒体 28 横オーガ筒 31 旋回用アクチュエータ 40 油圧シリンダ 44 旋回角度センサ 47 俯仰角センサ 49 電磁制御弁 50 移動オーガ筒 75 伸縮用駆動モータ 81 オーガレスト 82 制御装置 83 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバイン等の走行機体に搭載した穀粒
    タンクからの穀粒を搬送排出する上下長手の水平旋回可
    能な縦オーガ筒と、該縦オーガ筒の上端に俯仰揺動自在
    に設けた横オーガ筒とからなる穀粒排出用オーガにおい
    て、前記横オーガ筒の先端側に対して伸縮移動する移動
    オーガ筒を設け、前記縦オーガ筒をその縦軸線回りに旋
    回させる旋回用アクチュエータと、横オーガ筒を俯仰回
    動させる俯仰用アクチュエータと、前記移動オーガ筒を
    伸縮させる伸縮用アクチュエータとを備え、前記且つ各
    オーガ筒の作動を制御する制御手段は、前記縦オーガ筒
    の旋回時には、移動オーガ筒を横オーガ筒に対して縮小
    位置に保持するように制御することを特徴とする穀粒排
    出用オーガの旋回制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、移動オーガ筒の伸縮位
    置を検出する伸縮センサと、縦オーガ筒の旋回角度を検
    出するための旋回角度センサと、縦オーガ筒の左右旋回
    停止位置と、横オーガ筒の俯仰停止位置及び移動オーガ
    筒の伸縮位置とをそれぞれ設定させた設定装置とを備
    え、自動セット指令スイッチ及び自動収納指令スイッチ
    の作動にて、前記各オーガ筒を所定の方向に駆動するよ
    うに制御することを特徴とする請求項1に記載の穀粒排
    出用オーガの旋回制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、穀粒排出作業終了時に
    は、横オーガ筒を上向き回動させた状態で、移動オーガ
    筒を縮小位置に移動させ、次いで、縦オーガ筒及び横オ
    ーガ筒を走行機体の所定位置に収納動作させるように制
    御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の穀粒排出用オーガの旋回制御装置。
JP6331496A 1996-03-19 1996-03-19 穀粒排出用オーガの旋回制御装置 Pending JPH09252637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6331496A JPH09252637A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 穀粒排出用オーガの旋回制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6331496A JPH09252637A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 穀粒排出用オーガの旋回制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09252637A true JPH09252637A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13225706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6331496A Pending JPH09252637A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 穀粒排出用オーガの旋回制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09252637A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09252637A (ja) 穀粒排出用オーガの旋回制御装置
JP3108841B2 (ja) コンバイン
JP3665320B2 (ja) コンバイン
JP3897898B2 (ja) コンバインの排出オーガの回動制御構成
JP4039185B2 (ja) コンバインの穀物排出装置
JP3542037B2 (ja) コンバイン
JP4441999B2 (ja) 伸縮オーガ制御装置を備えたコンバイン
JP3596990B2 (ja) コンバインにおける穀粒排出装置
JP3589751B2 (ja) コンバインの排出オーガ
JP3230087B2 (ja) コンバイン
JP3849303B2 (ja) コンバインの穀粒搬出オーガ制御装置
JP2016185094A (ja) コンバインの穀粒排出制御装置
JP3401643B2 (ja) コンバイン
JP3230084B2 (ja) コンバイン
JP3852220B2 (ja) 穀粒排出装置
JP2004049219A (ja) コンバイン
JPH10155352A (ja) コンバイン
JP3302608B2 (ja) コンバインのアンローダ装置
JP3316681B2 (ja) コンバイン
JP2001178253A (ja) 穀粒排出装置
JP2001120046A (ja) コンバイン
CN110959368A (zh) 联合收割机
JP3230086B2 (ja) コンバイン
JP2598336Y2 (ja) 収穫機
JPH11346552A (ja) コンバイン