JP3230087B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3230087B2
JP3230087B2 JP16453899A JP16453899A JP3230087B2 JP 3230087 B2 JP3230087 B2 JP 3230087B2 JP 16453899 A JP16453899 A JP 16453899A JP 16453899 A JP16453899 A JP 16453899A JP 3230087 B2 JP3230087 B2 JP 3230087B2
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博史 川渕
正美 中村
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穀稈を連続的に刈取
って脱穀すると共に、脱穀部からの穀粒を穀粒タンクに
取出すコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−130011号公報に
示す如く、穀粒タンクの穀粒を取出す排出オーガを設け
ると共に、前記排出オーガ出口側を方向転換させる旋回
モータを設け、前記タンクの穀粒を排出オーガによって
トラックの荷台またはコンテナなどに搬出する技術があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、旋回
モータを電動作動させていたから、排出オーガ出口側を
上昇及び旋回させて穀粒排出位置に支持させると、排出
オーガが機体の傾斜などによって自重力で旋回し易く、
排出オーガまたは旋回機構が損傷したり、穀粒排出位置
に排出オーガを作業者が支持する必要がある等の問題が
ある。そのため、特開昭62−130624号公報、ま
たは実開昭63−2445号公報に示す如く、排出オー
ガの旋回を阻止する旋回ブレーキを設け、旋回モータが
停止しているときに旋回ブレーキによって排出オーガの
旋回を阻止する技術があり、穀粒排出作業を行うときに
旋回ブレーキが制動作動し、機体の傾斜などによって排
出オーガが自重力で旋回する不具合をなくしていたが、
旋回モータの停止によって旋回ブレーキが制動作動する
ことにより、オーガレストの本機収納位置に排出オーガ
を支持させて次に収穫作業を行う圃場に移動するとき、
機体振動などによって排出オーガが揺振することによ
り、旋回ブレーキが制動状態にあるから、排出オーガの
揺振によって旋回ブレーキが摩耗損傷する不具合があ
り、旋回ブレーキの耐久性向上などを容易に図り得ない
等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、穀粒
タンクの穀粒を取出す排出オーガを方向転換させる旋回
部材と、排出オーガの方向転換を阻止する旋回ブレーキ
を設けるコンバインの穀粒排出装置において、オーガレ
ストの本機収納位置に排出オーガがあるときに旋回ブレ
ーキを非制動にするように構成したもので、オーガレス
トの本機収納位置に排出オーガを支持させて次に収穫作
業を行う圃場に移動するとき、機体振動などによって排
出オーガが揺振しても、旋回ブレーキが非制動状態にあ
るから、排出オーガの揺振によって旋回ブレーキが摩耗
損傷する不具合をなくし得、旋回ブレーキの耐久性向上
などを容易に図り得るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は穀粒排出オーガの制御回路図、
図2は全体側面図、図3は同平面図であり、図中(1)
は左右に走行クローラ(2)(2)を装設するトラック
フレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に固定
支持する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に
張架し扱胴(6)を内蔵してなる脱穀部、(7)は機台
(3)前方に昇降可能に支持させて刈刃及び穀稈搬送機
構などを備える刈取部、(8)は前記フィードチェン
(5)終端に連結させる排藁チェン(9)の終端を臨ま
せる排藁カッター部、(10)はコンバインの各部を駆
動するエンジン、(11)は揚穀筒(12)を臨ませて
脱穀部(4)から取出す穀粒を貯留する穀粒タンク、
(13)は運転席(14)及び運転操作部(15)を備
える運転台であり、前記刈取部(7)で連続的に穀稈を
刈取ると共に、この刈取穀稈を前記脱穀部(4)で脱穀
処理するように構成している。
【0006】図4に示す如く、前記穀粒タンク(11)
は底部に穀粒横送りオーガ(16)を、また後部に前記
横送りオーガ(16)からの穀粒を縦送りする縦排出オ
ーガ(17)を、さらに上部に前記縦排出オーガ(1
7)からの穀粒を機外に取出す上部排出オーガ(18)
を備え、縦軸である前記オーガ(17)のオーガ筒(1
9)を中心に該穀粒タンク(11)を外方に回動自在に
設けるもので、前記横送りオーガ(16)と縦排出オー
ガ(17)との駆動伝達ケース(20)の下端軸部(2
1)を機台(3)に、また縦排出オーガ(17)のオー
ガ筒(19)中間を前記脱穀部(4)側方の支柱(2
2)に筒受部材(23)を介して回動自在に支持させ、
穀粒タンク(11)の前部側を外方に開放可能に構成し
ている。
【0007】図5にも示す如く、前記上部排出オーガ
(18)のオーガ筒(24)を前記縦排出オーガ(1
7)のオーガ筒(19)に上下方向に回動自在に連結支
持させている。前記縦排出オーガ筒(19)の上端に軸
受部材(25)と受継フランジ(26)及びサイドフレ
ーム(27)を介して前記上部排出オーガ筒(24)の
基端を上下回動自在に取付けるもので、前記軸受部材
(25)に軸(28)を介し基端を支持する油圧昇降シ
リンダ(29)のピストンロッド(30)先端を軸(3
1)を介して受継フランジ(26)及びサイドフレーム
(27)に連結させ、前記昇降シリンダ(29)のピス
トンロッド(30)伸縮操作により前記フランジ(2
6)を中心として上部排出オーガ筒(24)先端を上下
回動させ、該オーガ筒(24)の投出口(32)を昇降
させると共に、前記縦排出オーガ筒(19)に大径ギヤ
(33)を一体形成し、脱穀部(4)外側に固定させる
旋回部材である旋回モータ(34)の出力軸(35)に
小径ギヤ(36)を設け、前記モータ(34)によって
各ギヤ(33)(36)を介して縦排出オーガ筒(1
9)を回転させ、上部排出オーガ筒(24)を水平方向
に旋回させて方向転換させる一方、電磁クラッチ型旋回
ブレーキ(37)を前記モータ(34)に取付け、前記
ブレーキ(37)によって出力軸(35)を制動して上
部排出オーガ筒(24)の方向転換を阻止するように構
成している。
【0008】さらに、図6に示す如く、前記タンク(1
1)前側の横送りオーガ(16)前端側に入力プーリ
(38)を取付け、エンジン(10)の駆動力を伝える
駆動プーリ(39)にベルト(40)を介して入力プー
リ(38)を連結させ、連動連結させている各オーガ
(16)(17)(18)を入力プーリ(38)によっ
て駆動してタンク(11)の穀粒を搬出すると共に、前
記ベルト(40)のテンションローラで形成するオーガ
クラッチ(41)を設け、クラッチモータ(42)にオ
ーガクラッチ(41)を連結させ、前記クラッチモータ
(42)制御によるオーガクラッチ(41)の入切操作
によって各オーガ(16)(17)(18)を駆動また
は停止させるように構成している。
【0009】また、図4に示す如く、脱穀部(4)上側
で機体の対角線方向に上部排出オーガ筒(24)を上向
きVノッチ付きのオーガレスト(43)によって収納支
持させると共に、上部排出オーガ(18)の旋回動作を
規制するストッパ(44)(45)を縦排出オーガ筒
(19)と支柱(22)に設け、上部排出オーガ(1
8)の旋回動作の機械的限界位置を前記ストッパ(4
4)(45)によって設定するように構成している。
【0010】さらに、図1に示す如く、昇降シリンダ
(29)及び旋回モータ(34)を自動制御して上部排
出オーガ(18)をオーガレスト(43)位置に復帰さ
せる自動収納スイッチ(46)と、昇降シリンダ(2
9)及び旋回モータ(34)を自動制御して上部排出オ
ーガ(18)を穀粒排出位置に移動させる自動セットス
イッチ(47)と、昇降シリンダ(29)を手動制御し
て上部排出オーガ筒(24)先端の投出口(32)を昇
降させるオーガ上昇及び下降スイッチ(48)(49)
と、旋回モータ(34)を手動制御して上部排出オーガ
(18)を旋回させるオーガ左旋回及び右旋回スイッチ
(50)(51)と、昇降シリンダ(29)または旋回
モータ(34)の作動速度を手動操作によって変更させ
る速度切換スイッチ(52)と、昇降シリンダ(29)
の上昇作動速度を手動操作によって変更させる上昇時間
切換スイッチ(53)と、運転操作部(15)の走行変
速レバー(54)が走行変速中立位置であることを検出
する走行中立スイッチ(55)と、クラッチモータ(4
2)を手動制御してオーガクラッチ(41)を入切動作
させるオーガクラッチ入及び切スイッチ(56)(5
7)を備え、マイクロコンピュータで形成する運転席コ
ントローラ(58)に前記各スイッチ(46)〜(5
7)を接続させると共に、運転操作部(15)の左操作
コラム(59)に前記コントローラ(58)を取付け、
運転席(14)の作業者が各スイッチ(46)〜(5
7)操作を行うように構成している。
【0011】また、自動収納スイッチ(46)オン操作
を表示する自動収納ランプ(60)と、自動セットスイ
ッチ(47)オン操作を表示する自動セットランプ(6
1)と、オーガクラッチ(41)入動作を表示するオー
ガクラッチランプ(62)を、前記コントローラ(5
8)に接続させると共に、上部排出オーガ(18)の旋
回位置(旋回角度)を検出させるポテンショメータ型旋
回位置センサ(63)と、上部排出オーガ(18)のセ
ット位置(穀粒排出位置)を手動設定する位置調節ボリ
ューム(64)と、昇降シリンダ(29)及び旋回モー
タ(34)の動作速度の基準パルス幅を機種などに応じ
て変更するパルス調節ボリューム(65)を、前記コン
トローラ(58)に接続させるもので、図5の如く、旋
回モータ(34)の出力軸(35)上に前記旋回位置セ
ンサ(63)を取付けている。
【0012】さらに、上昇及び下降回路(66)(6
7)を介して昇降シリンダ(29)を、左右旋回回路
(68)(69)を介して旋回モータ(34)を、オー
ガクラッチ入切回路(70)(71)を介してクラッチ
モータ(42)を、また旋回ブレーキ(37)及び警報
用ブザー(72)を、前記コントローラ(58)に接続
させる。
【0013】また、前記上部排出オーガ筒(24)先端
の投出口(32)に取付ける手動操作部であるオーガ先
端コントローラ(73)を備え、該コントローラ(7
3)を運転席コントローラ(58)に接続させると共
に、運転席コントローラ(58)の手動操作用の各スイ
ッチ(48)(49)(50)(51)(56)(5
7)と同一操作を行うオーガ上昇及び下降スイッチ(7
4)(75)、並びにオーガ左旋回及び右旋回スイッチ
(76)(77)、並びにオーガクラッチ入及び切スイ
ッチ(78)(79)を、オーガ先端コントローラ(7
3)に設けるもので、例えばトラック荷台またはコンテ
ナ上側に投出口(32)を位置させているとき、該部で
作業者によって各スイッチ(74)〜(79)操作を行
い、トラック荷台またはコンテナの角隅部などに穀粒を
投入させるように構成している。
【0014】また、無線によって遠隔操作を行う遠隔コ
ントローラ(80)を備え、該コントローラ(80)か
らの電波信号を受信入力させる受信回路(81)を運転
席コントローラ(58)に接続させると共に、運転席コ
ントローラ(58)の手動操作用の各スイッチ(48)
(49)(50)(51)(56)(57)と同一操作
を行うオーガ上昇及び下降スイッチ(82)(83)、
並びにオーガ左旋回及び右旋回スイッチ(84)(8
5)、並びにオーガクラッチ入及び切スイッチ(86)
(87)を、遠隔コントローラ(80)に設けるもの
で、例えば運転席(14)或いはトラック荷台またはコ
ンテナから離れた場所に作業者が位置し、該遠隔部で作
業者によって各スイッチ(82)〜(87)操作を行
い、上部排出オーガ(18)の昇降及び左右旋回並びに
オーガクラッチ(41)の入切を作業者の遠隔手動操作
によって夫々行うように構成している。
【0015】さらに、図7に示す如く、上部排出オーガ
(18)の旋回範囲を270度に設定したもので、オー
ガレスト(43)の収納位置を旋回角度零度とし、最大
旋回位置であるセット限界位置を旋回角度270度と
し、投出口(32)が機体上方に位置する排出不可能域
と、左側及び後側及び右側の各排出域によって上部排出
オーガ(18)の旋回範囲を形成すると共に、収納位置
またはセット限界位置に上部排出オーガ(18)が旋回
移行するとき、高速旋回する定速動作域から減速動作域
及び遅速動作域に移動して2段階に旋回速度が減速さ
れ、上部排出オーガ(18)の旋回慣性力を段階的に小
さくして旋回動作を停止させるように構成している。
【0016】さらに、図8のフローチャートに示す如
く、旋回位置センサ(63)出力が図7のように設定さ
れた正常値であり、上部排出オーガ(18)先端の各ス
イッチ(75)〜(79)手動操作、操作コラム(5
9)の各スイッチ(48)〜(51)(56)(57)
手動操作、リモートコントロール用の各スイッチ(8
2)〜(87)遠隔手動操作のいずれも行われていない
場合、自動収納スイッチ(46)が操作されることによ
り、旋回位置センサ(63)出力が収納位置ではないと
き、昇降シリンダ(29)及び旋回モータ(34)を自
動制御して前記オーガ(18)をオーガレスト(43)
に支持させる収納動作を自動的に行わせ、この自動収納
のとき並びに前記オーガ(18)が収納位置のときはオ
ーガクラッチ(41)が入操作されても切動作されて切
保持されると共に、前記の手動操作が行われていない場
合で自動セットスイッチ(47)が操作されることによ
り、位置調節ボリューム(64)と旋回位置センサ(6
3)の出力に差があり、旋回位置センサ(63)出力が
収納位置またはセット限界位置に到達していないとき、
昇降シリンダ(29)及び旋回モータ(34)を自動制
御し、位置調節ボリューム(64)のセット位置に前記
オーガ(18)を移行させるセット動作を自動的に行わ
せ、また前記オーガ(18)がセット位置またはセット
限界位置のとき、オーガクラッチ入切スイッチ(56)
(57)手動操作によりオーガクラッチ(41)の入動
作または切動作を行わせるもので、前記の自動収納動作
及び自動セット動作時、前記オーガ(18)が収納位置
またはセット位置に対して所定以上離れているときは定
速動作域として連続動作によって高速で旋回モータ(3
4)を作動させ、また前記オーガ(18)が収納位置ま
たはセット位置に接近したときは減速動作域及び遅速動
作域としてパルス動作によって段階的に減速して旋回モ
ータ(34)を作動させるように構成している。なお、
自動収納動作時に自動収納スイッチ(46)オン操作に
よって自動収納が中止されると共に、自動セット動作時
に自動セットスイッチ(47)がオン操作されることに
よって自動セットが中止されるように構成している。
【0017】また、操作コラム(59)の各スイッチ
(48)〜(51)手動操作が行われたとき、前記の自
動収納及びセット動作が中止され、旋回位置センサ(6
3)が収納位置またはセット位置に到達していないと
き、図7の定速及び減速及び遅速の各動作域の速度で旋
回モータ(34)を作動させ、定速動作域において各ス
イッチ(50)(51)がオフになるまで連続動作によ
って高速で旋回モータ(34)を作動させる高速手動動
作が行われると共に、前記オーガ(18)が収納位置の
ときはオーガクラッチ(41)が入操作されても切動作
されて切保持される一方、前記高速手動動作が行われた
ときまたはセット限界位置のとき、オーガクラッチ入切
スイッチ(56)(57)手動操作によりオーガクラッ
チ(41)の入動作または切動作を行わせるように構成
している。
【0018】また、上部排出オーガ(18)先端の各ス
イッチ(75)〜(79)手動操作、またはリモートコ
ントロール用の各スイッチ(82)〜(87)遠隔手動
操作のいずれかが行われた場合、旋回位置センサ(6
3)が収納位置またはセット位置に到達していないと
き、操作コラム(59)側のスイッチ(48)〜(5
1)逆操作によって制御が中止される以外は、図7の遅
速動作域と同一のパルス動作によって旋回モータ(3
4)の低速手動動作が行われると共に、前記オーガ(1
8)が収納位置のときはオーガクラッチ(41)が入操
作されても切動作されて切保持される一方、前記低速手
動動作が行われたときまたはセット限界位置のとき、オ
ーガクラッチ入切スイッチ(56)(57)手動操作に
よりオーガクラッチ(41)の入動作または切動作を行
わせるように構成している。
【0019】さらに、図1、図9、図10に示す如く、
穀粒タンク(11)の穀粒を取出す上部排出オーガ(1
8)を設けると共に、前記上部排出オーガ(18)出口
側を方向転換させる旋回モータ(34)を設けるコンバ
インにおいて、前記旋回モータ(34)が停止している
ときに上部排出オーガ(18)の旋回を制動する旋回ブ
レーキ(37)を設けると共に、前記上部排出オーガ
(18)が収納位置のオーガレスト(43)上に位置し
ているときに前記旋回ブレーキ(37)の制動を解除さ
せる制御手段である運転席コントローラ(58)を設け
るもので、図10に示す如く、各スイッチ(46)(4
7)(50)(51)操作によって旋回モータ(34)
がオン作動しているとき、旋回ブレーキ(37)を切動
作させて上部排出オーガ(18)を左右に旋回させると
共に、旋回モータ(34)が停止することによって旋回
ブレーキ(37)が入動作し、穀粒排出位置などに上部
排出オーガ(18)を固定配置させるように構成してい
る。
【0020】また、旋回モータ(34)の停止によって
旋回ブレーキ(37)が入動作している場合、走行変速
レバー(54)が中立位置以外に位置して走行中立スイ
ッチ(55)がオンになることにより、旋回ブレーキ
(37)を切動作し、機体の走行発進時または停止時に
発生する慣性力によって上部排出オーガ(18)を旋回
させ、前記慣性力による排出オーガ(18)旋回動作に
よって旋回ブレーキ(37)などが破損するのを防ぐと
共に、上部排出オーガ(18)が収納位置のオーガレス
ト(43)上に位置しているとき、即ち、図9の収納位
置の不感帯幅内で上方に上部排出オーガ(18)が到達
したとき、旋回ブレーキ(37)を切動作させることに
より、昇降シリンダ(29)の下降動作によって上部排
出オーガ(18)がオーガレスト(43)の上向きVノ
ッチに案内されて適正支持位置に収納保持されるもの
で、例えば収納位置の不感帯一側に片寄って上部排出オ
ーガ(18)が停止しても、上部排出オーガ(18)を
下降させるだけでオーガレスト(43)の案内によって
略中央位置に適正姿勢で上部排出オーガ(18)が収納
されるように構成している。
【0021】上記から明らかなように、穀粒タンク(1
1)の穀粒を取出す排出オーガ(18)を方向転換させ
る旋回部材である旋回モータ(34)と、排出オーガ
(18)の方向転換を阻止する旋回ブレーキ(37)を
設けるコンバインの穀粒排出装置において、オーガレス
ト(43)の本機収納位置に排出オーガ(18)がある
ときに旋回ブレーキ(37)を非制動にする。そして、
オーガレスト(43)の本機収納位置に排出オーガ(1
8)を支持させて次に収穫作業を行う圃場に移動すると
き、機体振動などによって排出オーガ(18)が揺振し
ても、旋回ブレーキ(37)が非制動状態にあり、排出
オーガ(18)の揺振によって旋回ブレーキ(37)が
摩耗損傷する不具合をなくし、旋回ブレーキ(37)の
耐久性向上などを図る。
【0022】さらに、図11のフローチャートに示す如
く、自動セットスイッチ(47)操作によって旋回モー
タ(34)をオン作動させることにより、位置調節ボリ
ューム(64)のセット位置に対して上部排出オーガ
(18)が所定以上離れているとき、図7の定速動作域
と同一の連続動作によって旋回モータ(34)を高速旋
回動作させると共に、上部排出オーガ(18)がセット
位置に近づくことにより、図7の減速動作域と同一のパ
ルス動作によって旋回モータ(34)を減速旋回動作さ
せ、さらに上部排出オーガ(18)がセット位置に接近
することにより、図7の遅速動作域と同一のパルス動作
によって旋回モータ(34)を遅速旋回動作させ、上部
排出オーガ(18)がセット位置に到達することによっ
て旋回モータ(34)を停止させるもので、上部排出オ
ーガ(18)位置とセット位置の差に比例させて複数段
階に旋回速度を変化させ、上部排出オーガ(18)の動
慣性力を段階的に低減させるから、セット位置から離れ
た位置での上部排出オーガ(18)旋回速度と、セット
位置到達直前の上部排出オーガ(18)旋回速度の差を
大きく形成し、上部排出オーガ(18)の旋回動作を機
敏に行わせ、かつセット位置に上部排出オーガ(18)
を正確に停止させ、上部排出オーガ(18)のオーバー
ラン防止などを容易に行え、図7の収納位置及びセット
限界位置を検出するリミットスイッチが不要になるよう
に構成している。
【0023】さらに、図12のフローチャートに示す如
く、オーガクラッチ入スイッチ(56)によってオーガ
クラッチ(41)を入操作した場合、上部排出オーガ
(18)の投出口(32)が機体上方に位置する図7の
排出不可能域に上部排出オーガ(18)が旋回位置して
いるとき、クラッチモータ(42)の自動制御によって
オーガクラッチ(41)を自動的に切動作し、オーガク
ラッチ(41)を切保持して誤操作による穀粒排出を防
ぐと共に、上部排出オーガ(18)の旋回位置が図7の
左側及び後側及び右側の排出域であるとき、クラッチ入
スイッチ(56)の入操作によってオーガクラッチ(4
1)が入動作し、各オーガ(16)(17)(18)を
駆動して穀粒排出作業を行い、このときに自動収納スイ
ッチ(46)がオン操作されると、オーガクラッチ(4
1)が自動的に切動作し、オーガクラッチ(41)が切
れたときに自動収納動作が行われ、上部排出オーガ(1
8)がオーガレスト(43)支持位置に自動的に移動す
るように構成している。
【0024】さらに、図9、図13に示す如く、ポテン
ショメータ型旋回位置センサ(63)、位置調節ボリュ
ーム(64)、パルス調節ボリューム(65)の断線チ
ェックを自動的に行うもので、前記センサ(63)及び
各ボリューム(64)(65)の電圧を入力させ、通常
なりえない電圧または制御上オフセットしている電圧、
例えば図9のストッパ(44)(45)による機械的限
界位置以下の電圧のとき、断線と判断し、自動収納及び
セットランプ(60)(61)を点滅させて警告し、自
動収納または自動セットの自動制御での上部排出オーガ
(18)の旋回動作を自動的に中止させるように構成し
ている。
【0025】そして、パルス調節ボリューム(65)の
出力電圧が異常のとき、ダミー値(前記ボリューム(6
5)の最大電圧の約30パーセントの電圧値)により、
左右旋回スイッチ(50)(51)操作による手動での
上部排出オーガ(18)旋回動作を行わせると共に、前
記断線が解除されたとき、運転席コントローラ(58)
の電源スイッチ(図示省略)をオンの状態からオフに
し、再びオンにすることにより、前記断線制御状態がリ
セットされ、正常制御動作が行われるように構成してい
る。
【0026】また、旋回位置センサ(63)または位置
調節ボリューム(64)の出力電圧が異常のとき、左右
旋回スイッチ(50)(51)操作による手動での上部
排出オーガ(18)旋回動作を行わせると共に、前記断
線が解除されたとき、前記断線制御状態が直ちにリセッ
トされ、自動収納及びセットランプ(60)(61)を
消灯させ、正常制御動作が行われるように構成してい
る。
【0027】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、穀粒タンク(11)の穀粒を取出す排出オーガ(1
8)を方向転換させる旋回部材(34)と、排出オーガ
(18)の方向転換を阻止する旋回ブレーキ(37)を
設けるコンバインの穀粒排出装置において、オーガレス
ト(43)の本機収納位置に排出オーガ(18)がある
ときに旋回ブレーキ(37)を非制動にするように構成
したもので、オーガレスト(43)の本機収納位置に排
出オーガ(18)を支持させて次に収穫作業を行う圃場
に移動するとき、機体振動などによって排出オーガ(1
8)が揺振しても、旋回ブレーキ(37)が非制動状態
にあるから、排出オーガ(18)の揺振によって旋回ブ
レーキ(37)が摩耗損傷する不具合をなくすことがで
き、旋回ブレーキ(37)の耐久性向上などを容易に図
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀粒排出オーガの制御回路図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】穀粒タンクの側面図。
【図5】穀粒排出オーガの部分説明図。
【図6】穀粒タンクの正面図。
【図7】旋回位置センサ出力線図。
【図8】排出オーガ制御のフローチャート。
【図9】図7の部分説明出力線図。
【図10】旋回ブレーキ制御のフローチャート。
【図11】旋回速度制御のフローチャート。
【図12】オーガクラッチ制御のフローチャート。
【図13】断線チェック制御のフローチャート。
【符号の説明】
(11) 穀粒タンク (18) 上部排出オーガ (34) 旋回モータ(旋回部材) (37) 旋回ブレーキ(43) オーガレスト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒タンク(11)の穀粒を取出す排出
    オーガ(18)を方向転換させる旋回部材(34)と、
    排出オーガ(18)の方向転換を阻止する旋回ブレーキ
    (37)を設けるコンバインの穀粒排出装置において、
    オーガレスト(43)の本機収納位置に排出オーガ(1
    8)があるときに旋回ブレーキ(37)を非制動にする
    ように構成したことを特徴とするコンバイン。
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