JPH09251998A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09251998A
JPH09251998A JP5975196A JP5975196A JPH09251998A JP H09251998 A JPH09251998 A JP H09251998A JP 5975196 A JP5975196 A JP 5975196A JP 5975196 A JP5975196 A JP 5975196A JP H09251998 A JPH09251998 A JP H09251998A
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JP
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film
oxide film
cvd oxide
cvd
gate
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JP5975196A
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English (en)
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Hideyuki Kinoshita
英之 木下
Hiroaki Tsunoda
弘昭 角田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体基板上にCVD酸化膜を形成して熱処理
によるCVD酸化膜の膜質の改善を図る際、CVD酸化
膜の膜厚増加を抑制しつつ十分な改善効果を得る。 【解決手段】半導体基板11上にCVD酸化膜15を備
えた半導体装置の製造に際して、少なくともCVD酸化
膜15を堆積する前に熱窒化処理により下地表層を窒化
させて窒化膜14を形成しておき、CVD酸化膜15を
堆積した後に酸化性雰囲気中での熱処理を行うことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特にシリコン基板上にCVD法により酸化
膜(CVD酸化膜)を堆積形成する際にCVD酸化膜の
信頼性を向上させる方法に関するもので、例えばEPR
OM(紫外線消去・再書込み可能な読み出し専用メモ
リ)におけるセルトランジスタ部の形成に際して使用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化および低消費電力
化が進むにつれて、半導体基板上に形成される素子はま
すます微細化され、素子のゲート絶縁膜についても低電
圧で素子を駆動し得るようにその薄膜化が重要になって
いる。これに伴い、ゲート絶縁膜の製造方法も、従来の
熱酸化法に代えてCVD法が採用されている。
【0003】熱酸化法では、図6(a)に示すように、
半導体基板1に形成された素子分離用のフィールド酸化
膜2の近傍でゲート絶縁膜3の薄膜化現象が起き、ゲー
ト絶縁膜3上に形成される導電膜5と基板1との間の絶
縁が問題となる。
【0004】これに対して、CVD法では、図6(b)
に示すように、ゲート絶縁膜4の薄膜化現象が起きず、
しかも、熱酸化法に比べて、薄膜の制御性が容易であ
り、かつ、より低温で成膜が可能であるという利点があ
る。
【0005】従来、CVD法により堆積された絶縁膜を
備えた半導体装置、例えば二層の多結晶シリコンを用い
たスタック構造のセル形状を有する不揮発性メモリの一
種であるEPROMのセルトランジスタ部を製造する
際、図7(a)乃至(c)に示すような工程を採用して
いる。
【0006】まず、図7(a)に示すように、P型シリ
コン基板1上に選択酸化法を用いて素子分離用のフィー
ルド酸化膜(図示せず)を形成する。続いて、熱酸化法
を用いて、基板上全面に第1ゲート絶縁膜2となる厚さ
10nmの熱酸化膜を形成する。
【0007】次に、LPCVD法を用いて、前記第1ゲ
ート絶縁膜2上にフローティングゲート用の第1層ゲー
ト電極となる多結晶シリコン膜3を100nmの厚さに
堆積した後、不純物としてリンを熱拡散する。
【0008】次に、LPCVD法を用いて、前記多結晶
シリコン膜3上に厚さ10nmの酸化膜(第1のCVD
酸化膜)4を堆積させた後、非酸化性雰囲気中での熱処
理により前記第1のCVD酸化膜を緻密化させる。
【0009】さらに、LPCVD法を用いて、前記CV
D酸化膜4上に厚さ10nmのシリコン窒化膜5を堆積
させ、さらに、前記シリコン窒化膜5上に厚さ5nmの
第2のCVD酸化膜6を堆積させた後、酸化性雰囲気中
での熱処理により前記第2のCVD酸化膜6を緻密化さ
せる。
【0010】上記第1のCVD酸化膜4、シリコン窒化
膜5および第2のCVD酸化膜6の三層からなるONO
膜(インターポリ絶縁膜)7は、第2ゲート絶縁膜とな
る。続いて、LPCVD法を用いて、前記ONO膜7上
にコントロールゲート用の第2層ゲート電極となる多結
晶シリコン膜8を200nmの厚さに堆積した後、不純
物としてリンを熱拡散する。
【0011】ひき続き、前記多結晶シリコン膜8上にフ
ォトレジストを塗布し、写真蝕刻法を用いて、図7
(b)に示すように、前記フォトレジスト9を所望の形
状にパターニングする。
【0012】そして、レジストパターン9をマスクと
し、ドライエッチング法を用いて、図7(c)に示すよ
うに、前記コントロールゲート用の多結晶シリコン膜
8、ONO膜7およびフローティングゲート用の多結晶
シリコン膜3をエッチングした後、レジストパターン9
を除去する。
【0013】上記したような従来のEPROMのセルト
ランジスタ部の形成方法には、以下に述べるような問題
があった。一般に、CVD酸化膜は、そのままでは熱酸
化膜に比べて膜の構造が粗く、低電界でのリーク電流が
大きく、絶縁膜として十分な品質を有さないので、低リ
ーク電流および低欠陥が重要とされる前記第2ゲート絶
縁膜(ONO膜7)にCVD酸化膜をそのまま適用する
ことはできない。この対策として、CVD酸化膜に熱処
理を施すことにより膜の構造の緻密化を図る方法が知ら
れている。
【0014】CVD酸化膜の緻密化には、本来、非酸化
性雰囲気中での熱処理よりも、酸化性雰囲気中での熱処
理の方が効果が大きいことが判明しているが、従来はO
NO膜7の下面側のボトム酸化膜(第1のCVD酸化膜
4)に対して非酸化性雰囲気中での熱処理を行っている
ので、十分な緻密化による膜質の改善を図ることが困難
であった。
【0015】従来、前記第1のCVD酸化膜4に対して
非酸化性雰囲気中での熱処理を行っている理由は、第1
のCVD酸化膜4の下層にフローティングゲート用の多
結晶シリコン膜3が存在しており、第1のCVD酸化膜
4に対して酸化性雰囲気中での熱処理を行うと、酸化剤
が第1のCVD酸化膜4を上側から下側に通り抜け、下
層のフローティングゲート用の多結晶シリコン膜3の表
面まで酸化が進んで酸化膜厚、ひいては第2ゲート絶縁
膜7の膜厚が増加してしまうという問題が生じるのを避
けるためである。
【0016】図8(a)乃至(c)は、CVD酸化膜の
熱処理による膜質の改善効果について、非酸化性雰囲気
中での熱処理に比べて酸化性雰囲気中での熱処理の方が
より効果が大きいことを意味するデータの一例を示して
いる。
【0017】図8(a)は、CVD酸化膜を電極間絶縁
膜として用いたMOSキャパシタ構造について、低電界
でのリーク電流量を熱処理条件で比較した結果を示すも
のである。
【0018】図8(b)は、CVD酸化膜に対するウェ
ットエッチング処理におけるエッチング量を熱処理条件
で比較した結果を示すものである。図8(c)は、X線
光電子分光装置(XPS)を用いて観察したCVD酸化
膜の結合状態(格子の歪み)を熱処理条件で比較した結
果を示すものである。この場合、回折線の幅は、結晶子
の大きさと格子の歪みを表わし、幅が広いほど不均一な
格子歪みが存在すると認識されている。
【0019】ここで、EPROMやEEPROMなどの
セルトランジスタにおいて、そのコントロールゲート・
フローティングゲート間の第2ゲート絶縁膜7の膜厚の
増加が懸念される理由について説明する。
【0020】図9(a)に示す積層ゲート構造を有する
セルトランジスタにおいては、図9(b)に示すよう
に、セルトランジスタの動作特性(書込み特性あるいは
書込み/消去特性)を左右するフローティングゲート3
の電圧VFGが、コントロールゲート3の印加電圧VCG
と、第2ゲート絶縁膜7の膜厚に依存するコントロール
ゲート・フローティングゲート間容量C2と第1ゲート
絶縁膜2の膜厚に依存するフローティングゲート・チャ
ネル領域間容量C1との比率により決まる。従って、第
2ゲート絶縁膜7の膜厚の増加がセルトランジスタの特
性の劣化やばらつきに大きく影響する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記したように半導体
基板上にCVD酸化膜を形成する従来の方法は、CVD
酸化膜の熱処理によりCVD酸化膜の膜質の改善を図る
際、CVD酸化膜の膜厚の増加を抑制しつつ十分な改善
効果を得ることが困難であり、このCVD酸化膜をEP
ROMなどのセルトランジスタのゲート絶縁膜として用
いた場合にその特性の劣化やばらつきに大きく影響する
という問題があった。
【0022】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、半導体基板上にCVD酸化膜を形成して熱処
理によるCVD酸化膜の膜質の改善を図る際、CVD酸
化膜の膜厚の増加を抑制しつつ十分な改善効果を得るこ
とが容易になり、このCVD酸化膜をEPROMなどの
セルトランジスタのゲート絶縁膜として用いた場合にそ
の特性の劣化やばらつきを大幅に抑制でき、歩留りおよ
び信頼性の向上を図り得る半導体装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上に薄い耐酸化性膜を形成する工
程と、CVD法により前記耐酸化性膜上にCVD酸化膜
を堆積形成する工程と、酸化性雰囲気中での熱処理によ
り前記CVD酸化膜を緻密化させる工程とを具備するこ
とを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1(a)乃至(e)およ
び図2(a)乃至(c)は、本発明の半導体装置の製造
方法の第1の実施の形態に係る半導体基板上のCVD酸
化膜の形成方法を、EPROMにおける二層の多結晶シ
リコンを用いたスタック構造のセルトランジスタ部を製
造する際に適用した工程を示している。
【0025】まず、図1(a)に示すように、P型シリ
コン基板11上に選択酸化法により素子分離用のフィー
ルド酸化膜(図示せず)を形成する。続いて、900℃
のHCl添加ドライ酸素雰囲気中での熱処理により、基
板上全面に第1ゲート絶縁膜12となる厚さ10nmの
熱酸化膜を形成する。
【0026】次に、図1(b)に示すように、モノシラ
ン(SiH4 )を用いた600℃の温度でのLPCVD
法により、前記第1ゲート絶縁膜12上にフローティン
グゲート用の第1層ゲート電極となる多結晶シリコン膜
13を100nmの厚さに堆積した後、不純物としてリ
ンを850℃の温度で熱拡散する。
【0027】次に、図1(c)に示すように、アンモニ
ア(NH3 )を用いた800℃の温度での急速加熱法に
より、前記多結晶シリコン膜13の表層にシリコン窒化
膜層14を形成する。
【0028】さらに、図1(d)に示すように、ジクロ
ルシラン(SiH2 Cl)と亜酸化窒素(N2 O)を用
いた800℃の温度でのLPCVD法により、前記シリ
コン窒化膜層14上に厚さ8nmの酸化膜(第1のCV
D酸化膜)15を堆積させた後、800℃の温度でのウ
ェット酸素雰囲気中での熱処理を加えることにより、前
記第1のCVD酸化膜15を緻密化させる。
【0029】続いて、図1(e)に示すように、SiH
2 ClとNH3 を用いた700℃の温度でのLPCVD
法により、前記第1のCVD酸化膜上15に厚さ10n
mのシリコン窒化膜16を堆積させ、さらに、SiH2
ClとN2 Oを用いた800℃の温度でのLPCVD法
により、前記シリコン窒化膜15上に厚さ5nmの第2
のCVD酸化膜17を堆積させた後、800℃の温度で
のウェット酸素雰囲気中での熱処理を加えることによ
り、前記第2のCVD酸化膜17を緻密化させる。
【0030】上記シリコン窒化膜層14、第1のCVD
酸化膜15、シリコン窒化膜16および第2のCVD酸
化膜17の四層からなるインターポリ絶縁膜18は、第
2ゲート絶縁膜となる。
【0031】続いて、図2(a)に示すように、SiH
4 を用いた600℃の温度でのLPCVD法により、前
記インターポリ絶縁膜18上にコントロールゲート用の
第2層ゲート電極となる多結晶シリコン膜19を200
nmの厚さに堆積した後、不純物としてリンを850℃
の温度で熱拡散する。
【0032】ひき続き、図2(b)に示すように、前記
多結晶シリコン膜19上にフォトレジスト20を塗布
し、写真蝕刻法を用いて、前記フォトレジスト20を所
望の形状にパターニングしてレジストパターンを形成す
る。
【0033】そして、図2(c)に示すように、前記レ
ジストパターン20をマスクとし、ドライエッチング法
を用いて、前記コントロールゲート用の多結晶シリコン
膜19、インターポリ絶縁膜18およびフローティング
ゲート用の多結晶シリコン膜13をエッチングした後、
レジストパターン20を除去する。
【0034】即ち、上記したようなセルトランジスタ部
の形成方法においては、シリコン基板11上にCVD酸
化膜15を堆積形成する前に、下地に対する熱窒化処理
により下地表層に薄いシリコン窒化膜14を形成し、前
記CVD酸化膜15を堆積形成した後に酸化性雰囲気中
での熱処理によりCVD酸化膜15を緻密化させる。
【0035】このようにCVD酸化膜15の堆積前に下
地表層に薄いシリコン窒化膜14を形成することによ
り、CVD酸化膜15の堆積後に酸化性雰囲気中での熱
処理を行う際に、下地表層に及ぶ酸化の進行を防ぐこと
が可能になり、CVD酸化膜15の膜厚の増加を抑制し
つつCVD酸化膜15の膜質の十分な改善効果を得るこ
とが容易になり、歩留りおよび信頼性の向上を図ること
が可能になる。
【0036】次に、前記CVD酸化膜15の酸化性雰囲
気中での熱処理による膜質の改善効果について具体的に
示す。図3は、CVD酸化膜を形成した際、酸化性雰囲
気中での熱処理によるCVD酸化膜の膜厚の増加量を熱
窒化処理の有無で比較したデータの一例を示している。
図4は、酸化性雰囲気中での熱処理を施したCVD酸
化膜を電極間絶縁膜として用いたMOSキャパシタの両
電極間に電圧Vgを印加した際における低電界でのリー
ク電流量を熱窒化処理の有無で比較したデータの一例を
示している。
【0037】次に、ONO絶縁膜をゲート絶縁膜として
用いたEPROMセルをモデルとして、ゲートバーズビ
ーク酸化を抑制することができることについて説明す
る。図5(a)乃至(c)において、21は半導体基
板、22は第1ゲート絶縁膜、23はフローティングゲ
ート、24は第1CVD酸化膜、25はシリコン窒化
膜、26は第2CVD酸化膜、27はコントロールゲー
ト、28は後酸化膜、29はゲートバーズビークであ
る。
【0038】図5(a)は、EPROMセルの断面構造
の一部を示しており、比較のために図5(b)は、従来
のEPROMセルの一部を拡大してゲートバーズビーク
酸化状態を示しており、図5(c)は、酸化性雰囲気中
での熱処理を施したCVD酸化膜24を用いた本発明の
EPROMセルの一部を拡大してゲートバーズビーク酸
化状態を示している。
【0039】即ち、CVD酸化膜は、熱酸化膜に比べ
て、膜中の酸化剤の拡散が速く、例えば後酸化を行った
場合には、図5(b)に示すようにCVD酸化膜24の
側壁部からの酸化の進行がより深く内部まで入り込んで
しまう(一般に、ゲートバーズビーク酸化と称する)の
で、結果的にゲート絶縁膜(24,25,26)の膜厚
の増加やばらつきを大きくすることになるが、本発明方
法によれば、CVD酸化膜24の膜質が改善されるの
で、図5(c)に示すように、ゲートバーズビーク酸化
も抑制することができる。
【0040】なお、本発明方法の適用対象となるCVD
酸化膜としては、前記したようなLPCVD法に限ら
ず、常圧CVD法、プラズマCVD法などにより堆積す
ることが可能であり、材料ガスとしては、テトラエトキ
シシラン(TEOS)、ジクロルシラン(SiH2
l)+N2 O、モノシラン(SiH4 )+N2 Oなどを
使用することが可能である。
【0041】また、本発明方法の適用対象となるCVD
酸化膜の下地としては、シリコン基板上に形成された多
結晶シリコン膜13に限らず、シリコン基板自体であっ
てもよい。
【0042】また、本発明方法における熱窒化処理に際
して、処理装置としては、急速加熱炉、熱酸化炉、LP
CVD炉などが使用され、材料ガスとしては、NH3
2Oなどが使用される。
【0043】また、本発明方法における熱窒化処理によ
る被処理膜表層(下地表層)の窒化量としては、CVD
酸化膜の用途によっても異なるが、CVD酸化膜をゲー
ト絶縁膜に使用する場合には3nm以下のような薄い膜
厚が望ましく、また、後工程の酸化性雰囲気中での熱処
理も考慮して、被処理膜表層の窒化層を突き抜けて酸化
が進行しないような膜厚が望ましい。
【0044】また、本発明方法における酸化性雰囲気中
での熱処理に際して、処理装置としては、熱酸化炉、急
速加熱炉、LPCVD炉などが使用され、手法として
は、ドライ酸化性雰囲気中で行う、ウェット酸化性雰囲
気中で行うなどが可能である。特に、酸化レートの大き
いウェット酸化性雰囲気や高温での熱処理の方がCVD
酸化膜の緻密化効果が大きい。
【0045】また、本発明方法においては、熱窒化処理
による被処理膜表層(下地表層)の窒化とCVD酸化膜
の堆積と酸化性雰囲気中での熱処理は、必ずしも連続し
て行う必要はない。
【0046】また、本発明方法においては、下地表層に
形成する膜は窒化膜に限らず、耐酸化性膜であればよ
い。即ち、本発明によるCVD酸化膜(シリコン酸化
膜)の形成方法においては、シリコン基板上に薄い耐酸
化性膜を形成する工程と、CVD法により前記耐酸化性
膜上にCVD酸化膜を堆積形成する工程と、酸化性雰囲
気中での熱処理により前記CVD酸化膜を緻密化させる
工程とを具備すればよい。
【0047】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、半導体
基板上にCVD酸化膜を形成して熱処理によるCVD酸
化膜の膜質の改善を図る際、CVD酸化膜の膜厚の増加
を抑制しつつ十分な改善効果を得ることが容易になり、
このCVD酸化膜をEPROMなどのセルトランジスタ
のゲート絶縁膜として用いた場合にその特性の劣化やば
らつきを大幅に抑制でき、歩留りおよび信頼性の向上を
図り得る半導体装置の製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施の
形態に係るEPROMのセルトランジスタ部を製造する
際のCVD酸化膜形成工程の一部における基板構造を示
す図。
【図2】図1の工程に続く工程における基板構造を示す
図。
【図3】図1乃至図2の工程によりCVD酸化膜を形成
した際、酸化性雰囲気中での熱処理によるCVD酸化膜
の膜厚の増加量を熱窒化処理の有無で比較したデータの
一例を示す図。
【図4】図1乃至図2の工程において酸化性雰囲気中で
の熱処理を施したCVD酸化膜を電極間絶縁膜として用
いたMOSキャパシタの構造について、低電界でのリー
ク電流量を熱窒化処理の有無で比較したデータの一例を
示す図。
【図5】ONO膜をゲート絶縁膜として用いたEPRO
Mセルをモデルとして、酸化性雰囲気中での熱処理を施
したCVD酸化膜を使用することによりゲートバーズビ
ーク酸化を抑制することができることを説明するために
断面構造を示す図。
【図6】熱酸化法により形成されたゲート絶縁膜の構造
とCVD法により形成されたゲート絶縁膜の構造とを対
比して示す断面図。
【図7】EPROMのセルトランジスタ部を製造する際
の従来のCVD酸化膜形成工程における基板構造の一例
を示す図。
【図8】CVD酸化膜の熱処理による膜質の改善効果に
ついて、非酸化性雰囲気中での熱処理に比べて酸化性雰
囲気中での熱処理の方がより効果が大きいことを意味す
るデータの一例を示す図。
【図9】EPROMのセルトランジスタにおける積層ゲ
ート構造を示す断面図および等価回路図。
【符号の説明】
11…シリコン基板、 12…シリコン酸化膜、 13…多結晶シリコン膜(フローティングゲート)、 14…シリコン窒化膜、 15…第1CVD酸化膜、 16…シリコン窒化膜、 17…第2CVD酸化膜、 18…インターポリ絶縁膜、 19…多結晶シリコン膜(コントロールゲート)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に薄い耐酸化性膜を形成す
    る工程と、 CVD法により前記耐酸化性膜上にCVD酸化膜を堆積
    形成する工程と、 酸化性雰囲気中での熱処理により前記CVD酸化膜を緻
    密化させる工程とを具備することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記耐酸化性膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン窒化膜を形成する際、NH
    3 雰囲気中で前記半導体基板を加熱する熱窒化処理によ
    り前記CVD酸化膜の下地表層を窒化させて前記シリコ
    ン窒化膜を形成することを特徴とする請求項2記載の半
    導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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