JPH10335500A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10335500A
JPH10335500A JP9147844A JP14784497A JPH10335500A JP H10335500 A JPH10335500 A JP H10335500A JP 9147844 A JP9147844 A JP 9147844A JP 14784497 A JP14784497 A JP 14784497A JP H10335500 A JPH10335500 A JP H10335500A
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Japan
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oxide film
polycrystalline silicon
layer
oxidation
cvd
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JP9147844A
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Sakae Funo
栄 布野
Katsunori Ishihara
勝則 石原
Hiroaki Tsunoda
弘昭 角田
Yuichi Mikata
裕一 見方
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ゲート絶縁膜となるCVD酸化膜
の膜厚増加を容易に阻止でき、各セルトランジスタの特
性の劣化やばらつきを抑制し、歩留まり及び信頼性の向
上を図る。 【解決手段】 多結晶シリコン層23aを表面上に有す
る半導体基板に対し、CVD法により、多結晶シリコン
層23a上にCVD酸化膜24を形成する工程と、耐酸
化性雰囲気中の熱処理により、CVD酸化膜の表面、及
びCVD酸化膜と多結晶シリコン層との界面の両者に同
時に耐酸化性層24x,24yを形成する工程とを含ん
でいる半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート絶縁膜を有
する半導体装置の製造方法に係り、特に、積層構造のゲ
ート絶縁膜における最下層の酸化膜の膜厚増加を阻止
し、その酸化膜上の窒化膜の膜質を向上させ、歩留まり
や信頼性を向上し得る半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、携帯電話や電子手帳等の小型の
電子機器では、高密度に集積化され、且つ低電力で駆動
可能な半導体装置が搭載されている。この種の半導体装
置としては、例えば、EPROM(紫外線消去/電気的
書込可能なROM)やEEPROM(電気的書込/消去
可能なROM)がある。ここで、EPROMは、2層の
多結晶シリコン層を用いるスタック構造を有した不揮発
性のメモリである。なお、EEPROMもこれに類する
構造であるため、以下の説明は、EPROMを例に挙げ
て述べる。
【0003】このような半導体装置は、高集積化に伴
い、各素子が著しく微細化されると共に、低電力駆動化
により、各素子のゲート絶縁膜が薄膜化されている。こ
の薄膜化は非常に重要であるため、半導体装置の製造の
際には、従前の熱酸化法に代えて、CVD法によりゲー
ト絶縁膜が形成される。
【0004】図8はEPROMにおけるセルトランジス
タ部の製造工程図である。図8(a)に示すように、選
択酸化法により、p型シリコン基板1上に素子分離用の
フィールド酸化膜(図示せず)が選択的に形成される。
続いて、熱酸化法により、基板上全面に10nm厚に熱
酸化膜の第1ゲート絶縁膜2が形成される。
【0005】次に、LP−CVD法により、第1ゲート
絶縁膜2上に後工程でフローティングゲート電極3とな
る100nm厚の多結晶シリコン層3aが堆積され、し
かる後、多結晶シリコン層3a内に不純物としてリンが
熱拡散される。
【0006】次に、LP−CVD法により、多結晶シリ
コン層3a上に、6nm厚の第1のCVD酸化膜4が堆
積され、このCVD酸化膜4上に10nm厚の窒化シリ
コン層5が堆積され、さらに窒化シリコン層5上に厚さ
5nmの第2のCVD酸化膜6が堆積される。
【0007】しかる後、酸化性雰囲気にて第2のCVD
酸化膜6が緻密化される。なお、第1のCVD酸化膜
4、窒化シリコン層5及び第2のCVD酸化膜5の三層
からなるONO膜(インターポリ絶縁膜)7は、第2ゲ
ート絶縁膜を構成している。
【0008】続いて、LP−CVD法により、ONO膜
7上に後工程でコントロールゲート電極8となる200
nm厚の多結晶シリコン層8aが堆積され、この多結晶
シリコン層8内に不純物としてリンが拡散される。
【0009】引き続き、多結晶シリコン層8上にフォト
レジストが塗布され、写真蝕刻法により、図8(b)に
示すように、このフォトレジスト9が所望の形状にパタ
ーニングされる。
【0010】そして、パターニングされたフォトレジス
ト9をマスクとし、ドライエッチング法により、図8
(c)に示すように、コントロールゲート用の多結晶シ
リコン層8a、ONO膜7、及びフローティングゲート
用の多結晶シリコン層3aがエッチング除去され、しか
る後、レジストパターン9が除去される。
【0011】次に、図8(d)に示すように、酸化性雰
囲気により熱処理(後酸化)が施され、基板表面に酸化
膜10が形成される。これにより、多結晶シリコン層8
aからなるコントロールゲート電極8の形成が完了さ
れ、且つ多結晶シリコン層3aからなるフローティング
ゲート電極3の形成が完了され、もって、EPROMが
完成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなEPROMの製造方法には、以下に述べるような
問題がある。コントロールゲート電極8、ONO膜7及
びフローティングゲート電極3を形成するため、図8
(c)〜(d)に示す酸化性雰囲気中にて後酸化を施す
工程において、第1のCVD酸化膜4とその下層の多結
晶シリコン層3aとの界面にて側面から酸化剤が導入さ
れ、図9に示すように、この多結晶シリコン層3aが酸
化されてバーズビーク部11が発生する問題がある。な
お、これは一般に、ゲートバーズビーク酸化と呼ばれて
いる。
【0013】また、ONO膜7にCVD酸化膜4を用い
た構成は、ONO膜に熱酸化膜を用いた構成に比べ、フ
ローティングゲート電極3が酸化され易いという問題が
ある。また、酸化により、フローティングゲート電極3
の一部が酸化膜となると、実質的にONO膜7の膜厚が
増加する現象が発生する。
【0014】ONO膜7(第2ゲート絶縁膜)の膜厚増
加は、EPROMやEEPROM等の各セルトランジス
タにて、特性の劣化やばらつきをもたらす可能性があ
る。すなわち、図10(a)に示す積層ゲート構造を有
するセルトランジスタにおいては、図10(b)及び次
式に示すように、セルトランジスタの動作特性(書込特
性あるいは書込/消去特性)を左右するフローティング
ゲート電極3の電圧VFGが、ONO膜7の膜厚に依存す
るコントロールゲート・フローティングゲート間容量C
2と、第1ゲート絶縁膜2の膜厚に依存するフローティ
ングゲート・チャネル領域間容量C1との比率;C2/
(C1+C2)により、決定されるからである。
【0015】
【数1】
【0016】また、このような各セルトランジスタにお
ける特性の劣化やばらつきは、半導体装置の歩留まりや
信頼性の低下にもつながる恐れがある。本発明は上記実
情を考慮してなされたもので、ゲート絶縁膜となるCV
D酸化膜の膜厚増加を容易に阻止でき、各セルトランジ
スタの特性の劣化やばらつきを抑制し、歩留まり及び信
頼性を向上し得る半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。また、本発明の第2の目的は、低電力駆
動のためにゲート絶縁膜を容易に薄膜化し得る半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、多結晶シリコン層を表面上に有する半導体基板に対
し、CVD法により、前記多結晶シリコン層上にCVD
酸化膜を形成する工程と、耐酸化性雰囲気中の熱処理に
より、前記CVD酸化膜の表面、及び前記CVD酸化膜
と前記多結晶シリコン層との界面の両者に同時に耐酸化
性層を形成する工程とを含んでいる半導体装置の製造方
法である。
【0018】また、請求項2に対応する発明は、多結晶
シリコン層を表面上に有する半導体基板に対し、耐酸化
性雰囲気中の熱処理により、前記多結晶シリコン層の表
面に耐酸化性層を形成する工程と、CVD法により、前
記耐酸化性層上にCVD酸化膜を形成する工程とを含ん
でいる半導体装置の製造方法である。
【0019】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する半導体装置の製造方法にお
いて、前記多結晶シリコン層としては、不純物が拡散さ
れている半導体装置の製造方法である。
【0020】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に対応する半導体装置の
製造方法において、前記耐酸化性層としては、窒化シリ
コンからなる半導体装置の製造方法である。
【0021】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する半導体装置
の製造方法において、前記耐酸化性雰囲気としては、窒
素を含むガス雰囲気である半導体装置の製造方法であ
る。
【0022】また、請求項6に対応する発明は、不純物
が拡散された多結晶シリコン層を表面上に有する半導体
基板に対し、CVD法により、前記多結晶シリコン層上
にCVD酸化膜を形成する工程と、耐酸化性雰囲気中の
熱処理により、前記CVD酸化膜の表面、及び前記CV
D酸化膜と前記多結晶シリコン層との界面の両者に同時
に窒化シリコンからなる耐酸化性層を形成する工程と、
前記CVD酸化膜表面に形成された窒化シリコンからな
る耐酸化性層上に、LP−CVD法により、窒化シリコ
ン層を形成する工程とを含んでいる半導体装置の製造方
法である。 (用語)次に、以上のような本発明の技術内容について
補足的に説明する。
【0023】耐酸化性雰囲気は、酸化を生じさせない雰
囲気という概念であり、この概念は例えば窒化性雰囲気
を包含している。具体的な耐酸化性雰囲気としては、例
えば、アンモニア(NH3 )ガス、亜酸化窒素(N2
O;一酸化二窒素ともいう)ガス又は一酸化窒素(N
O)ガス等の如き、窒素を含むガス雰囲気がある。
【0024】また同様に、耐酸化性層は、酸化を生じさ
せない層という概念であり、この概念は例えば窒化層を
包含している。具体的な耐酸化性層としては、例えばS
34 層の如き、窒化シリコン層がある。
【0025】熱処理としては、例えば700℃以上の温
度が適用されるが、窒素を含むガスの分解温度以上であ
れば、700℃未満の温度としてもよい。また、熱処理
の方式としては、ランプアニール(RTP)方式又は抵
抗加熱方式などが適用可能である。
【0026】CVD法としては、周知のLP−CVD
法、常圧CVD法、又はプラズマCVD法などが適宜使
用可能となっている。多結晶シリコン層の不純物として
は、例えばボロン(B)やリン(P)等の周知のドーパ
ントが適宜使用可能である。また、不純物の濃度は、デ
バイス設計に対応して周知の濃度に調整可能である。 (作用)従って、本発明は以上のような手段を講じたこ
とにより、CVD酸化膜と多結晶シリコン層との界面
に、窒化シリコン等の耐酸化性層が形成されるので、後
工程のエッチングにて当該界面を露出させた後、熱処理
により後酸化を施しても、耐酸化性層によって、多結晶
シリコン層側での酸化(ゲートバーズビーク酸化)を完
全に抑制することができる。
【0027】これにより、ゲート絶縁膜となるCVD酸
化膜の膜厚増加を容易に阻止でき、各セルトランジスタ
の特性の劣化やばらつきを抑制し、歩留まり及び信頼性
を向上させることができる。
【0028】またこれに加え、請求項1,請求項3乃至
請求項6のいずれかに対応する発明では、CVD酸化膜
表面にも同時に耐酸化性層が形成されるので、耐酸化性
層が窒化シリコンの場合、その上層に形成される窒化シ
リコン層は膜質が非常に良好なものとなる。すなわち、
CVD酸化膜の表面が窒化されることにより、その上に
形成される窒化シリコン層の堆積初期の分子状態がきち
んと配列されるため、この窒化シリコン層の膜質を改善
することができる。
【0029】これにより、窒化シリコン層が高耐圧化さ
れてその薄膜化が容易となるので、CVD酸化膜と窒化
シリコン層とがゲート絶縁膜の構成要素の場合、低電力
駆動のためにゲート絶縁膜を容易に薄膜化することがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の
形態に係る半導体装置のセルトランジスタ部の構成を示
す断面図である。この半導体装置は、具体的にはEPR
OMであり、表面に選択的にソース層及びドレイン層
(共に図示せず)を有するp型シリコン基板21上に第
1ゲート絶縁膜22が形成されている。第1ゲート絶縁
膜22上には多結晶シリコン層23aからなるフローテ
ィングゲート電極23が選択的に形成されている。
【0031】フローティングゲート電極23上には、第
1のCVD酸化膜24、窒化シリコン層25、第2のC
VD酸化膜26及びコントロールゲート電極27が順次
積層されている。
【0032】また、コントロールゲート電極27の上部
並びに側面部、第1及び第2のCVD酸化膜24,26
の側面部、フローティングゲート電極23の側面部、及
び第1ゲート絶縁膜22の露出部における各表面領域上
には、酸化膜28が形成されている。
【0033】ここで、第1のCVD酸化膜24とフロー
ティングゲート電極23との界面には、図2に示すよう
に、第1の界面窒化層24xが形成されている。この第
1の界面窒化層24xは、窒化シリコンからなり、フロ
ーティングゲート電極23への側面からの酸化膜28の
侵入を阻止する機能をもっている。
【0034】一方、第1のCVD酸化膜24とその上層
の窒化シリコン層25との界面には、第2の界面窒化層
24yが形成されている。この第2の界面窒化層24y
は、窒化シリコンからなり、上層の窒化シリコン層25
の堆積初期の分子の配列状態を良好にする機能をもって
いる。なお、これら第1及び第2の界面窒化層24x,
24yは互いに同時に形成されている。
【0035】また、第1の界面窒化層24x、第1のC
VD酸化膜24、第1の界面窒化層24y、窒化シリコ
ン層25及び第2のCVD酸化膜26は、インターポリ
絶縁膜29を構成している。このインターポリ絶縁膜2
9は従来のONO膜7に相当する。
【0036】次に、以上のように構成されたEPROM
のセル部分の製造方法について説明する。図3(a)に
示すように、p型シリコン基板21上に、選択酸化法に
より、素子分離用のフィールド酸化膜(図示せず)が形
成される。続いて、900℃のHCl添加のドライ酸素
雰囲気中での熱処理により、p型シリコン基板上全面に
10nm厚の第1ゲート絶縁膜(熱酸化膜)22が形成
される。
【0037】次に、図3(b)に示すように、モノシラ
ン(SiH4 )を用いた600℃でのLP−CVD法に
より、第1ゲート絶縁膜2上にフローティングゲート電
極23となる100nm厚の多結晶シリコン層23aが
堆積された後、この多結晶シリコン層23a内に不純物
としてリンが850℃にて熱拡散される。
【0038】次に、図3(c)に示すように、ジクロル
シラン(SiH2 Cl2 )と亜酸化窒素(N2 O)を用
いた800℃でのLP−CVD法により、多結晶シリコ
ン層23a上に、6nm厚の第1のCVD酸化膜24が
堆積される。
【0039】ここで、700℃以上でのアンモニア(N
3 )ガスにより、熱処理が施される。この熱処理によ
り、図3(d)に示すように、第1のCVD酸化膜24
と多結晶シリコン層23aとの界面に第1の界面窒化層
24xが形成され、同時に第1のCVD酸化膜24の表
面に第2の界面窒化層24yが形成される。
【0040】続いて、図3(e)に示すように、ジクロ
ルシランとアンモニアを用いた700℃でのLP−CV
D法により、第2の界面窒化層24y上に10nm厚の
窒化シリコン層25が堆積され、ジクロルシランと亜酸
化窒素を用いた800℃でのLP−CVD法により、窒
化シリコン層25上に5nm厚の第2のCVD酸化膜2
6が堆積される。
【0041】この第2のCVD酸化膜26は、800℃
でのウェット酸素雰囲気中での熱処理により、緻密化さ
れる。なお、第1の界面窒化層24x乃至第2のCVD
酸化膜26の積層構造からなるインターポリ絶縁膜29
は第2ゲート絶縁膜となるものである。
【0042】続いて、図4(a)に示すように、シラン
を用いた600℃でのLP−CVD法により、インター
ポリ絶縁膜29上にコントロールゲート電極27となる
200nm厚の多結晶シリコン層27aが堆積され、こ
の多結晶シリコン層27a内に、不純物としてリンが8
50℃で熱拡散される。
【0043】引き続き、図4(b)に示すように、多結
晶シリコン層27a上にフォトレジスト30が塗布さ
れ、写真蝕刻法を用い、レジスト30が所望の形状にパ
ターニングされてレジストパターンが形成される。
【0044】そして、図4(c)に示すように、パター
ニングされたレジスト30をマスクとして、ドライエッ
チング法により、多結晶シリコン層23a、インターポ
リ絶縁膜29及び多結晶シリコン層27aが選択的にエ
ッチング除去される。しかる後、レジスト30が除去さ
れる。
【0045】その後、900℃のドライ酸素雰囲気中で
熱処理(後酸化)が施され、基板表面に酸化膜28が形
成される。これにより、EPROMセル部が完成され
る。このような製造方法においては、第1のCVD酸化
膜24と多結晶シリコン層23aとの界面に第1の界面
窒化層24xが形成されるので、900℃以上の熱処理
により後酸化を施しても、第1の界面窒化層24xによ
って、多結晶シリコン層23a側での酸化(ゲートバー
ズビーク酸化)を完全に抑制することができる。
【0046】また、第1のCVD酸化膜24の表面には
同時に第2の界面窒化層24yが形成されるので、その
上層の窒化シリコン層25の膜質が非常に良好なものと
なる。これは第1のCVD酸化膜24の表面が窒化され
たために、その上に形成される窒化シリコン層25の堆
積初期の分子状態がきちんと配列されるためである。こ
のため、窒化シリコン層25の膜質を改善することがで
きる。 (評価)次に、本実施形態に係る製造工程中でインター
ポリ絶縁膜29を製造した際に、そのインターポリ絶縁
膜29及びその下層の多結晶シリコン層23aについ
て、図5に示すように、深さ方向に沿って窒素、酸素及
びシリコンの各濃度分布を調べた。同図において、第1
及び第2の界面窒化層24x,24y中にて窒素濃度が
増大しており、多結晶シリコン層23a表面では酸素濃
度が減少している。すなわち、前述した多結晶シリコン
層側でのバーズビーク酸化を抑制する作用を不純物の濃
度分布から確認することができた。
【0047】次に、図6に示すように、インターポリ絶
縁膜29を形成したときのインターポリ絶縁膜29の膜
厚の増加量を調べた。また、比較のために、第1のCV
D酸化膜24の形成前にアンモニア雰囲気中で熱処理
(窒化処理)を施した本発明の変形形態と、アンモニア
雰囲気中での熱処理を全く施さない従来製法のONO膜
7に関しても膜厚増加量を調べた。
【0048】その結果、本実施形態(CVD酸化膜形成
後の窒化処理)は、インターポリ絶縁膜29の膜厚増加
量が零であり、多結晶シリコン層23a側でのバーズビ
ーク酸化が抑制されていることを確認できた。また、本
発明の変形形態も同様であった。一方、従来製法では,
ONO膜7の膜厚増加量が顕著に測定され、多結晶シリ
コン層3a側へのバーズビーク酸化が観察された。
【0049】また、図7に示すように、インターポリ絶
縁膜29を形成したときのリーク電流を同様に本実施形
態、本発明の変形形態、従来製法の3つについて調べ
た。その結果、本実施形態のリーク電流を任意単位で1
としたとき、本発明の変形形態ではリーク電流が2.5
であった。一方、従来製法では、リーク電流が5であっ
た。
【0050】すなわち、本実施形態(CVD酸化膜形成
後の窒化処理)では、バーズビーク酸化の抑制と、窒化
シリコン層25の膜質改善とにより、リーク電流が最低
レベルに抑えられている。また、本発明の変形形態で
は、バーズビーク酸化が抑制されているものの、窒化シ
リコン層25の膜質の改善効果がないことにより、リー
ク電流がやや上昇している。なお、窒化シリコン層25
の膜質の改善効果がない理由は、本発明の変形形態で
は、第1のCVD酸化膜24の形成前にアンモニア雰囲
気の熱処理を施したため、第2の界面窒化層24yが形
成されないからである。
【0051】一方、従来製法では、バーズビーク酸化が
抑制されず、窒化シリコン層5の膜質も改善されないた
め、3つの試料のうち、最大のリーク電流となった。上
述したように本実施の形態によれば、後酸化を施して
も、第1の界面窒化層24xによって、多結晶シリコン
層23a側でのバーズビーク酸化を完全に抑制すること
ができるので、第2ゲート絶縁膜となるCVD酸化膜2
4の膜厚増加を容易に阻止でき、各セルトランジスタの
特性の劣化やばらつきを抑制し、歩留まり及び信頼性を
向上させることができる。
【0052】また、多結晶シリコン層23a側でのバー
ズビーク酸化が抑制されているため、より高集積化され
たゲート幅の狭い素子であっても、各素子間の特性を均
一に保持しながら製造することができる。
【0053】さらに、窒化シリコン層25の形成前に第
1のCVD酸化膜24表面が窒化されることにより、膜
質の改善された高耐圧の窒化シリコン層25を容易に形
成できると共に、インターポリ絶縁膜(ONO膜)29
の信頼性を向上でき、もって、インターポリ絶縁膜29
を容易に薄膜化することができる。
【0054】さらに、インターポリ絶縁膜29の容易な
薄膜化に伴い、低電力駆動に適した薄膜のゲート絶縁膜
を有する半導体装置を容易に製造することができる。 (他の実施形態)なお、上記実施形態では、第1及び第
2のCVD酸化膜24,26をLP−CVD法により形
成した場合について説明したが、これに限らず、常圧C
VD法、プラズマCVD法などにより酸化膜(ゲート絶
縁膜)を形成しても、本発明を同様に実施して同様の効
果を得ることができる。
【0055】また、上記実施形態では、第1及び第2の
CVD酸化膜24,26の材料ガスとして、ジクロルシ
ラン(SiH2 Cl2 )+亜酸化窒素(N2 O)を用い
た場合について説明したが、これに限らず、テトラエト
キシシラン(TEOS)、あるいはモノシラン(SiH
4 )+N2 Oなどを材料ガスとして用いても、本発明を
同様に実施して同様の効果を得ることができる。なお、
ここで列挙した各CVD法と材料ガスとは、上記実施形
態で述べたLP−CVD法やその材料ガスをも含め、適
宜組合せてもよいことは言うまでもない。
【0056】また、上記実施形態では、第1のCVD酸
化膜24の下地をp型シリコン基板21上の多結晶シリ
コン層23aとした場合について説明したが、これに限
らず、p型シリコン基板21自体を下地としても、本発
明を同様に実施して同様な構成を示すことができる。
【0057】さらに、上記実施形態では、第1のCVD
酸化膜24の形成後に、連続的にNH3 (アンモニア)
ガスを用いて熱処理を施した場合を説明したが、これに
限らず、第1のCVD酸化膜24の形成後に、一旦降温
し、基板をCVD炉から取出して、ある程度の枚数の基
板を一括してNH3 ガス雰囲気で窒化処理する等の工程
のように、第1のCVD酸化膜24の形成とNH3 ガス
を用いた熱処理とが不連続となる工程であっても、本発
明を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0058】また、上記実施形態では、NH3 ガスを用
いて第1及び第2の界面窒化層24x,24yを形成し
た場合を説明したが、これに限らず、NH3 ガスに代え
て、N2 Oガス又はNO(亜酸化窒素)ガス等の如き、
窒素を含むガスを用いて第1及び第2の界面窒化層24
x,24yを形成しても、本発明を同様に実施して同様
の効果を得ることができる。
【0059】また、上記実施形態では、第1のCVD酸
化膜24の形成後に、第1の界面窒化層24xを形成し
た場合について説明したが、これに限らず、第1のCV
D酸化膜24の形成前(多結晶シリコン層の形成後)
に、同様のNH3 等の耐酸化性雰囲気中での熱処理によ
り、第1の界面窒化層24xを形成する工程としても、
本発明と同様のバーズビーク酸化の抑制効果を得ること
ができる。なお、この変形例は、第1のCVD酸化膜2
4の形成前に熱処理を施すため、当然に第2の界面窒化
層24yは形成されず、よって、第2の界面窒化層24
yによる上層の窒化シリコン層25の膜質改善効果が省
略されたものとなる。
【0060】さらに、上記実施形態では、EPROMに
適用した場合について説明したが、これに限らず、EE
PROM等の他のデバイスに適用しても、本発明を同様
に実施して同様の効果を得ることができる。その他、本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施で
きる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゲ
ート絶縁膜となるCVD酸化膜の膜厚増加を容易に阻止
でき、各セルトランジスタの特性の劣化やばらつきを抑
制し、歩留まり及び信頼性を向上させることができる半
導体装置の製造方法を提供できる。また、低電力駆動の
ためにゲート絶縁膜を容易に薄膜化させることができる
半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体装置のセル
トランジスタ部の構成を示す断面図
【図2】同実施の形態における界面窒化層及びその周辺
構成を示す断面図
【図3】同実施の形態における製造方法を説明するため
の製造工程図
【図4】同実施の形態における製造方法を説明するため
の製造工程図
【図5】同実施の形態におけるインターポリ絶縁膜及び
多結晶シリコン層の深さ方向における不純物濃度分布を
示す図
【図6】同実施の形態におけるインターポリ絶縁膜の膜
厚増加量を窒化処理の有無で比較して示す図
【図7】同実施の形態におけるリーク電流を窒化処理の
有無で比較して示す図
【図8】従来のEPROMにおけるセルトランジスタ部
の製造工程図
【図9】従来のバードビーク酸化を模式的に説明するた
めの断面図
【図10】従来のEPROMにおけるセルトランジスタ
部の構成を示す断面図及び等価回路図
【符号の説明】
21…p型シリコン基板 22…第1ゲート絶縁膜 23a,27a…多結晶シリコン層 23…フローティングゲート電極 24,26…CVD酸化膜 24x,24y…界面窒化層 25…窒化シリコン層 27…コントロールゲート電極 28…酸化膜 29…インターポリ絶縁膜 30…レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 弘昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 見方 裕一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多結晶シリコン層を表面上に有する半導体
    基板に対し、CVD法により、前記多結晶シリコン層上
    にCVD酸化膜を形成する工程と、 耐酸化性雰囲気中の熱処理により、前記CVD酸化膜の
    表面、及び前記CVD酸化膜と前記多結晶シリコン層と
    の界面の両者に同時に耐酸化性層を形成する工程とを含
    んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】多結晶シリコン層を表面上に有する半導体
    基板に対し、耐酸化性雰囲気中の熱処理により、前記多
    結晶シリコン層の表面に耐酸化性層を形成する工程と、 CVD法により、前記耐酸化性層上にCVD酸化膜を形
    成する工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の半導体装
    置の製造方法において、 前記多結晶シリコン層は、不純物が拡散されていること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記耐酸化性層は、窒化シリコンからなることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記耐酸化性雰囲気は、窒素を含むガス雰囲気であるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】不純物が拡散された多結晶シリコン層を表
    面上に有する半導体基板に対し、CVD法により、前記
    多結晶シリコン層上にCVD酸化膜を形成する工程と、 耐酸化性雰囲気中の熱処理により、前記CVD酸化膜の
    表面、及び前記CVD酸化膜と前記多結晶シリコン層と
    の界面の両者に同時に窒化シリコンからなる耐酸化性層
    を形成する工程と、 前記CVD酸化膜表面に形成された窒化シリコンからな
    る耐酸化性層上に、LP−CVD法により、窒化シリコ
    ン層を形成する工程とを含んでいることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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