JPH09251991A - 低圧cvd装置 - Google Patents

低圧cvd装置

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JPH09251991A
JPH09251991A JP8729696A JP8729696A JPH09251991A JP H09251991 A JPH09251991 A JP H09251991A JP 8729696 A JP8729696 A JP 8729696A JP 8729696 A JP8729696 A JP 8729696A JP H09251991 A JPH09251991 A JP H09251991A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクルが発生しにくい低圧CVD装置
を提供する。 【解決手段】 インナーチューブ71及びアウターチュ
ーブ72を炭化ケイ素質材料とし、アウターチューブ7
2の周壁72aとフランジ部72cとの接合部のコーナ
ーが鈍角又はR付となるように炭化ケイ素質材料を肉盛
りし、フランジ部72cの角部を面取り又はR付に形成
すると共に、アウターチューブ72の下端からヒータ6
4の最下端に至る距離Fを200mm 以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハの表
面に、例えば窒化シリコン等の膜を形成する際に用いら
れる低圧CVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような低圧CVD装置とし
ては、例えば図6に示すような装置が用いられている
(特開平5−166741号参照)。この低圧CVD装
置は、アウターチューブ11とインナーチューブ12と
で二重管13を構成している。アウターチューブ11及
びインナーチューブ12の下部には、基台14が配置さ
れ、これらのチューブ11、12を支持している。基台
14には、インナーチューブ12の内側の空間に連通す
るガス導入管15と、インナーチューブ12とアウター
チューブ11との間の空間に連通する排気管16とが取
付けられている。
【0003】基台14の下面には開口があり、リフト1
8によって昇降動作する蓋体17が開閉可能に取付けら
れている。蓋体17上には、台座19を介してウエハボ
ート20が設置され、ウエハボート20には、多数の半
導体ウエハWが支持されている。したがって、リフト1
8により蓋体17が上昇すると、蓋体17上に台座19
を介して設置されたウエハボート20及びウエハWが二
重管13内に導入され、蓋体17が基台14の開口を封
止する。また、リフト18により蓋体17が下降する
と、基台14の開口が開いて、蓋体17上に台座19を
介して設置されたウエハボート20及びウエハWが取り
出されるようになっている。また、二重管13の外周に
は、ヒータを有する円筒状の炉体21が配置されてい
る。
【0004】上記従来の低圧CVD装置において、アウ
ターチューブ11の材質としては、石英ガラスが用いら
れていた。その理由は、石英ガラスは、高純度のものが
得やすく、半導体ウエハWの汚染防止の上で好ましいと
考えられたからである。また、石英ガラスは、低温CV
D装置用として十分な耐熱性を有しており、熱膨張係数
が非常に小さいので、炉体21内部に配置された部分
と、炉体21の下方に配置された部分との間に温度差が
あっても、熱応力による破損は起きなかった。また、石
英ガラスは、熱伝導率が小さいので、アウターチューブ
の下面の温度が高くならず、気密シールも容易である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】低圧CVD装置によっ
て、半導体ウエハWの表面にCVDにより被膜を形成す
るとき、アウターチューブ11の内面や、インナーチュ
ーブ12の表面にもCVD膜が形成される。ところが、
このCVD膜は剥れやすく、パーティクルが発生して半
導体ウエハWを汚染するという問題があった。このた
め、アウターチューブ11及びインナーチューブ12を
洗浄して、表面に付着したCVD膜を除去する操作を頻
繁に行う必要があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、CVD膜が
剥れて発生するパーティクルによる汚染が生じにくい低
圧CVD装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による低圧CVD装置は、上下が開口された
炭化ケイ素質材料からなるインナーチューブと、このイ
ンナーチューブの外周を所定の間隙を介して囲み、上部
が閉塞され、下部が開口され、下部外周にフランジ部が
設けられたアウターチューブと、前記インナーチューブ
及び前記アウターチューブを下部で支持し、前記アウタ
ーチューブの下面との間を気密シールしてなる基台と、
この基台の中央部に設けた開口に対して開閉可能に設け
られた蓋体と、前記アウターチューブの外周面及び上面
を囲み、内側にヒータを設けた炉壁とを備えた低圧CV
D装置において、前記アウターチューブが、炭化ケイ素
質材料からなり、前記アウターチューブの外周面と前記
フランジ部との接合部のコーナーが鈍角又はR付となる
ように炭化ケイ素質材料が肉盛りされており、前記フラ
ンジ部の角部が面取り又はR付に形成されており、前記
アウターチューブの下面と前記ヒータの最下端との距離
が200mm 以上とされていることを特徴とする。
【0008】本発明者らは、従来の低圧CVD装置にお
いてCVD膜が剥れてパーティクルが発生する理由は、
アウターチューブ11の材質である石英の熱膨張率0.54
×10-6/℃と、窒化シリコン膜等のCVD膜の熱膨張率
4〜7×10-6/℃との差が大きいことにあると考えた。
【0009】そこで、本発明者らは、炭化ケイ素の熱膨
張率4.5 ×10-6/℃が、上記窒化シリコン膜等のCVD
膜の熱膨張率に近いことから、アウターチューブ11の
材質を炭化ケイ素にすることにより、上記のパーティク
ルの問題を解決できるのではないかと考えた。
【0010】ところが、アウターチューブ11の材質を
炭化ケイ素質材料とした場合には、石英ガラスと比べて
炭化ケイ素はヤング率、熱膨張率及び熱伝導率が大きい
材料であるため、アウターチューブ12の炉体21内部
に配置された部分から、炉体21の下方の基台14に接
触する部分に熱が伝わり、冷却された基台14と接触さ
せるとその近傍に大きな温度勾配が発生して、熱応力に
よる破損が生じやすいという新たな問題が生じることが
わかった。
【0011】そこで、本発明者らは、上記の新たな問題
を、アウターチューブの周面とフランジ部との接合部の
コーナーが鈍角又はR付となるように炭化ケイ素質材料
を肉盛りすると共に、フランジ部の角部を面取り又はR
加工すること、及びアウターチューブの下面とヒータの
最下端との距離を200mm 以上とすることによって解決し
たのである。
【0012】すなわち、本発明によれば、アウターチュ
ーブの材質をCVD膜と熱膨張率が近い炭化ケイ素質材
料としたことにより、アウターチューブ内面に形成され
たCVD膜が剥れにくくなり、CVD膜がある程度厚く
なるまでそのまま繰返し使用できるため、CVD膜を除
去するための洗浄操作の回数を顕著に少なくすることが
できる。
【0013】また、アウターチューブの周面とフランジ
部との接合部のコーナーが鈍角又はR付となるように炭
化ケイ素質材料を肉盛りし、フランジ部の角部を面取り
又はR加工したことにより、接合部のコーナーに熱応力
が集中することを防止できる。
【0014】更に、アウターチューブの下面とヒータの
最下端との距離を200mm 以上としたことにより、アウタ
ーチューブ下部における温度勾配を小さくしてアウター
チューブ下部に発生する熱応力を低減させ、アウターチ
ューブ下部の破損を防止できる。
【0015】本発明の好ましい態様においては、前記ア
ウターチューブのフランジ部の下面に石英ガラス又はセ
ラミックスのリングが配置され、この石英ガラス又はセ
ラミックスのリングと前記基台との間にシール部材が介
装されている。この構成によれば、アウターチューブの
下面に、熱伝導率の小さい石英ガラス又はセラミックス
のリングを介在しているので、耐熱性のゴム等からなる
シール部材の熱損傷を防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本発明による低圧CV
D装置の一実施態様が示されている。この低圧CVD装
置60は、金属缶体61と、その内周に貼られた断熱材
62とからなる炉壁63を有している。炉壁63の内周
にはヒータ64が取付けられている。炉壁63の下面
は、基台65によって閉塞されている。基台65の中央
には、半導体ウエハWの導出入口をなす開口が設けら
れ、図示しないリフトによって昇降動作することによ
り、上記開口を開閉する蓋体66が設けられている。更
に、基台65にはガスの導入排出口67が設けられてい
る。
【0017】基台65上には、上下端面が開口された炭
化ケイ素質材料からなるインナーチューブ71と、この
インナーチューブ71の外周を所定の間隙をもって囲
む、同じく炭化ケイ素質材料からなるアウターチューブ
72の二重管73が設置されている。アウターチューブ
72は、円筒状の周壁72aと、この周壁72aの上面
を閉塞する上壁72bと、周壁72aの下端外周に設け
られたフランジ部72cとで構成されている。基台65
のフランジ部72cの下面が接する部分には環状の凹部
が形成され、この凹部に耐熱性ゴム等からなるOリング
68あるいはパッキンが介装されていて、フランジ部7
2cの下面を気密的にシールしている。なお、基台65
内には、図示しない水冷ジャケットが形成されており、
Oリング68の熱損傷を防止するようにしている。
【0018】そして、本発明においては、上記アウター
チューブ72のフランジ部72cの下面からヒータ64
の最下端に至る距離Fが200mm 以上、好ましくは400mm
以上とされている。
【0019】また、本発明においては、図2(a)に示
すように、上記アウターチューブ72の周壁72aとフ
ランジ部72cとの接合部のコーナー部分の角度θが鈍
角となるように、炭化ケイ素からなる接着剤74が肉盛
りされている。この鈍角は、好ましくは110 °以上であ
る。また、フランジ部72cの角部が面取りされてい
る。
【0020】なお、図2(b)に示すように、アウター
チューブ72の周壁72aとフランジ部72cとの接合
部のコーナーがR付となるように、断面の半径Rが曲面
をなして炭化ケイ素質材料の肉盛り74が形成されてい
てもよい。また、フランジ部72cの角部もR付に形成
するのが好ましい。この場合、Rの半径は1〜4mmとす
るのが好ましい。
【0021】図3に示す別の実施態様においては、アウ
ターチューブ72のフランジ部72cの下面に、石英ガ
ラスのリング75が接着層76を介して接合され、この
石英ガラスのリング75の下面が基台65上面のOリン
グ68に押圧されて気密シールされている。接着層76
としては、耐熱性のある樹脂やガラスフリットの接着剤
が好ましく用いられる。この石英ガラスのリング75
は、アウターチューブ72の熱がOリング68に伝達さ
れるのを軽減すると共に、水冷ジャケットによって冷却
される基台65によって、アウターチューブ72の下部
が過度に冷却されるのを軽減する役割をなす。
【0022】アウターチューブ72は一体成形して作れ
るが、図4に示すように、周壁72a、上壁72b、フ
ランジ部72cのそれぞれの部分を別々に成形した後、
これらの部分を炭化ケイ素の接着剤で接合して作ること
ができる。上記各部分は、炭化ケイ素粉末を原料として
公知の方法により製造できる。
【0023】再び図1を参照すると、図示しないリフト
によって昇降動作する蓋体66上には、ウエハボート5
0が設置され、このウエハボート50に多数の半導体ウ
エハWが挿入支持されている。
【0024】図5を併せて参照すると、このウエハボー
ト50は、上下に配置された環状をなす一対の端板5
1、52と、これらの端板51、52を連結する複数
本、この実施態様の場合4本の支柱53a、53b、5
3c、53dとを有している。
【0025】支柱53a、53b、53c、53dは、
半導体ウエハWを側方から挿入できるように、端板5
1、52の外周に沿って所要の間隔で接合されている。
支柱53a、53b、53c、53dには、半導体ウエ
ハWを挿入支持するための支持溝54a、54b、54
c、54dが、それぞれ対応する高さの位置に上下方向
に所定の間隔で多数形成されている。これらの支持溝5
4a、54b、54c、54dに半導体ウエハWが挿入
され、上下に多数支持される。
【0026】次に、図1に示した低圧CVD装置の使用
方法について説明する。ウエハボート50に多数の半導
体ウエハWを挿入支持させ、蓋体66上に載せて二重管
73内に導入し、蓋体66によって基台65の開口部を
閉じる。そして、ガス導入排出口67を通して二重管7
3内を減圧し、反応ガスを導入して半導体ウエハWの表
面にCVD膜を形成する。こうして成膜が終了したら、
二重管73内の減圧を解除し、蓋体66を下降させてウ
エハボート50に支持された半導体ウエハWを取出す。
このような操作を繰返すことにより、半導体ウエハWの
表面に繰返しCVD膜を形成することができる。
【0027】上記の成膜操作において、アウターチュー
ブ72の内面及びインナーチューブ71の表面にもCV
D膜が形成される。このCVD膜が剥れると、パーティ
クルとなって半導体ウエハWを汚染し、歩留良く製品を
製造できない。このため、成膜操作を何回か繰返した後
に、アウターチューブ72及びインナーチューブ71を
洗浄して、CVD膜を除去する必要がある。従来はこの
洗浄操作を頻繁に行う必要があったため、製造の作業性
を低下させる原因となっていた。
【0028】しかし、本発明では、アウターチューブ7
2及びインナーチューブ71のいずれも炭化ケイ素質材
料からなり、炭化ケイ素質材料がCVD膜に近い熱膨張
率を有しているため、CVD膜が比較的厚くなっても剥
れにくく、上記洗浄操作の間隔を長くしてCVD装置の
休止期間を短くし、製造の作業性を向上させることが可
能となった。
【0029】また、アウターチューブ72を熱伝導性の
よい炭化ケイ素質材料にすると、アウターチューブ72
の下端の水冷ジャケットで冷却される基台65に接する
フランジ部72cが冷却を受け、アウターチューブ72
のそれより上の部分は、ヒータ64により加熱されて高
温となるため、強い温度勾配によって熱応力が発生し、
Oリング等によるシール部構造によって拘束されている
ため、アウターチューブ72が破損しやすい。しかし、
本発明では、アウターチューブ72のフランジ部72c
の下面からヒータ64の最下端に至る距離Fを200mm 以
上としたことにより、上記温度勾配を緩やかにでき、ア
ウターチューブ72の破損を防止することができる。
【0030】更に、本発明では、アウターチューブ72
の周壁72aとフランジ部72cとの接合部のコーナー
の角度θが鈍角となるように、炭化ケイ素質材料からな
る肉盛り74を形成してあり、フランジ部72cの角部
を面取り又はR付に形成したことにより、フランジ部7
2cの上記接合部のコーナーとフランジ部72Cのコー
ナーに熱応力が集中することを防止し、フランジ部72
cの破損を防止できる。
【0031】
【実施例】
実施例 インナーチューブ71の外径340mm 、内径332mm 、壁厚
4mm 、高さ1200mmとし、アウターチューブ72の外径27
0mm 、内径262mm 、壁厚4mm 、高さ1100mmとして、いず
れも炭化ケイ素からなる二重管73を形成した。なお、
アウターチューブ72の周壁72aとフランジ部72c
との接合部のコーナーは半径3mm のR付となるように炭
化ケイ素からなる接着剤74を肉盛りし、フランジ部7
2cの角部も上記と同じ半径のR付になるように加工し
た。
【0032】上記二重管73を、図1に示す低圧CVD
装置60に設置した。なお、アウターチューブ72のフ
ランジ部72cの下面からヒータ64の最下端に至る距
離Fは350mm となるようにした。
【0033】上記低圧CVD装置60を用いて、半導体
ウエハWに対するCVD膜の形成作業を40回繰返して行
ったが、アウターチューブ72の破損は生じなかった。
また、アウターチューブ72内面に形成されたCVD膜
の剥離状態を観察したが、剥離は全く発生していなかっ
た。
【0034】実施例2 上記実施例1において、接合部のコーナーに上記実施例
1とほぼ同量の接着剤を肉盛りしてコーナーを120 °以
上の鈍角に形成し、角部を3mm 面取りしたアウターチュ
ーブについて、上記実施例1と同様の試験を行ったが、
結果は上記実施例1と同じであった。
【0035】比較例1 上記実施例1において、アウターチューブ72の材質を
石英ガラスとした他は、上記実施例1と同様にしてCV
D膜の形成作業を40回繰返して行ったところ、アウター
チューブ72の破損は生じなかったが、アウターチュー
ブ72内面に形成されたCVD膜の剥離によるパーティ
クルの発生を認めた。
【0036】比較例2 上記実施例1において、アウターチューブ72の周壁7
2aとフランジ部72cとの接合部のコーナーを直角と
し、フランジ部72cの角部も直角とした他は、上記実
施例1と同様にして二重管の出し入れを繰返し行ったと
ころ、アウターチューブ72のフランジ部72cの接合
部のコーナーに破損が発生した。
【0037】比較例3 上記実施例1において、アウターチューブ72のフラン
ジ部72cの下面からヒータ64の最下端に至る距離F
が60mmとなるようにした他は、上記実施例1と同様にし
てCVD膜の形成作業を繰返して行ったところ、フラン
ジ部72cの接合部に破損が発生した。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アウターチューブの材質をCVD膜と熱膨張率が近い炭
化ケイ素質材料としたことにより、アウターチューブ内
面に形成されたCVD膜が剥れにくくなり、CVD膜が
ある程度厚くなるまでそのまま繰返し使用できるため、
CVD膜を除去するための洗浄操作の回数を少なくし
て、製造の作業性を向上させることができる。
【0039】また、アウターチューブの周面とフランジ
部との接合部のコーナーが鈍角又はR付となるように炭
化ケイ素質材料を肉盛りし、フランジ部の角部を面取り
又はR付に加工したことにより、それらの部分に熱応力
が集中して破損することを防止できる。
【0040】更に、アウターチューブの下面とヒータの
最下端との距離を200mm 以上としたことにより、アウタ
ーチューブ下部に発生する熱勾配を緩くして熱応力を低
減させ、アウターチューブ下部の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による低圧CVD装置の一実施態様を示
す断面図である。
【図2】本発明による低圧CVD装置のアウターチュー
ブのフランジ部の形状の例を示す部分断面図である。
【図3】本発明による低圧CVD装置のアウターチュー
ブのフランジ部の形状の他の例を示す部分断面図であ
る。
【図4】本発明による低圧CVD装置のアウターチュー
ブを構成する部分の一例を示す断面図である。
【図5】本発明による低圧CVD装置に用いられるウエ
ハボートの一例を示す斜視図である。
【図6】従来の低圧CVD装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
50 ウエハボート 60 低圧CVD装置 63 炉壁 64 ヒータ 65 基台 67 ガス導入排出管 68 Oリング 71 インナーチューブ 72 アウターチューブ 72a 周壁 72b 上壁 72c 周壁 73 二重管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下が開口された炭化ケイ素質材料から
    なるインナーチューブと、このインナーチューブの外周
    を所定の間隙を介して囲み、上部が閉塞され、下部が開
    口され、下部外周にフランジ部が設けられたアウターチ
    ューブと、前記インナーチューブ及び前記アウターチュ
    ーブを下部で支持し、前記アウターチューブの下面との
    間を気密シールしてなる基台と、この基台の中央部に設
    けた開口に対して開閉可能に設けられた蓋体と、前記ア
    ウターチューブの外周面及び上面を囲み、内側にヒータ
    を設けた炉壁とを備えた低圧CVD装置において、前記
    アウターチューブが、炭化ケイ素質材料からなり、前記
    アウターチューブの外周面と前記フランジ部との接合部
    のコーナーが鈍角又はR付となるように炭化ケイ素質材
    料が肉盛りされており、前記フランジ部の角部が面取り
    又はR付に形成されており、前記アウターチューブの下
    面と前記ヒータの最下端との距離が200mm以上とされて
    いることを特徴とする低圧CVD装置。
  2. 【請求項2】 前記アウターチューブのフランジ部の下
    面に石英ガラス又はセラミックスのリングが配置され、
    この石英ガラス又はセラミックスのリングと前記基台と
    の間にシール部材が介装されている請求項1記載の低圧
    CVD装置。
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