JPH09251593A - 異常事態発生通報機器の表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災及び犯罪行為等の異常事態が発生したこ
とを外部に通報するように構成された異常事態発生通報
機器に適した表示装置を提供する。 【解決手段】 異常を検出するセンサー部４と、該セン
サー部４より得られる信号に基づいて通報回路６を動作
状態にする制御信号を発生する制御回路５と、該制御回
路５により動作が制御されるとともに異常事態が発生し
たことを表示する表示器９とより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、火災等の異常事態
が発生したことを外部に通報するように構成された異常
事態発生通報機器に関し、特に表示装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】事務所や家庭において火災が発生した
り、外部より不法侵入者があった場合に警備会社等に自
動的に通報するセキュリティーと呼ばれるシステムが普
及している。斯かるシステムは、建物内に温度上昇や煙
の発生を検出するセンサーや窓等の開閉や破損等を検出
するセンサーを設け、そのセンサーより得られる信号に
基づいて外部の警備会社や消防署等に通報するように構
成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来行われていたセキ
ュリティーシステムでは、外部の警備会社や消防署等へ
の通報動作は行われるものの建物内にいる人や建物の近
くにいる人に対しては、何等報知することはなく、火災
の場合には大きな被害が発生することがある。

【０００４】本発明は、斯かる問題を解決した異常事態
発生通報機器の表示装置を提供しようとするものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、火災による温
度上昇等の異常を検出するセンサー部と、該センサー部
より得られる信号に基づいて通報回路を動作状態にする
制御信号を発生する制御回路と、該制御回路により動作
が制御されるとともに異常事態が発生したことを表示す
る表示器とより構成されている。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の表示装置の一実施例を示すブ
ロック回路図である。同図において、１は商用電源に接
続される電源端子、２は装置内に設けられている電池収
納部に収納される電池、３は前記電源端子１を介して入
力される交流電圧を降圧するとともに所定の直流電圧に
平滑整流する平滑整流回路等が組み込まれている電源回
路であり、停電した場合には電池２から得られる直流電
源を各回路に供給するように構成されている。

【０００７】４は温度上昇等を検出するセンサー部、５
は前記電源回路３より供給される電源によって動作する
とともに前記センサー部４より得られる信号に基づいて
各種の制御動作を行う制御回路である。６は前記制御回
路５により制御される通報回路であり、センサー部４か
らの異常検出信号の入力に伴って制御回路５から出力さ
れる制御信号が入力されると動作状態になり、電話回線
や専用回線を介して例えば、外部にある消防署や警備会
社に火災等の異常事態が発生したことを通報する作用を
有している。

【０００８】７は広告のためのメッセージや異常事態が
発生したことを表示するための表示信号を発生する表示
信号発生回路、８は前記表示信号発生回路７からの表示
信号が制御回路５の働きによって入力されるとともにそ
の表示信号を表示器９に表示させる表示器駆動回路であ
る。１０は前記制御回路５により動作が制御されるとと
もに異常事態が発生したとき動作状態になり、異常を知
らせるための報知音を発生する報知信号発生回路、１１
は前記報知信号発生回路１０より出力される信号が入力
されるとともに該信号を増幅する増幅回路、１２は該増
幅回路１１によって増幅された信号が印加されるととも
に該信号を放音するスピーカーである。

【０００９】以上の如く本発明は、構成されており次に
動作について説明する。定常状態にあるときには、商用
電源より供給される電源によって各回路は動作可能状態
にある。そして、通常状態にあるとき、表示信号発生回
路７を広告のためのメッセージを出力する状態にセット
すると、前記表示信号発生回路７より出力されるメッセ
ージが制御回路５を通して表示器駆動回路８に入力され
る。その結果、前記表示器駆動回路８による表示器９の
駆動動作が行われ、該表示器９に広告のためのメッセー
ジが表示される。従って、前記表示器９は、広告のため
の表示手段として動作することになり、メッセージを変
更することによって種々な広告動作を行うことが出来
る。

【００１０】前述した状態にあるときに、例えば火災が
発生すると、センサー部４が温度の異常上昇を検出し、
その検出信号が制御回路５に入力される。前記制御回路
５にセンサー部４からの検出信号が入力されると、該制
御回路６による制御動作が行われ、通報回路６による通
報動作、表示器９の表示切り換え動作及び報知信号の報
知動作が行われる。

【００１１】通報回路６が動作状態になると、該通報回
路６に組み込まれている呼び出し装置の働きによって消
防署への通報動作が行われる。従って、消防署では、通
報機器より送信される場所や火災を示す信号に基づいて
消火のための出動を行うことになる。また、前記制御回
路５による制御動作によって表示器９の表示切り換え動
作が行われると、表示器９には、例えば「火災が発生し
ました」のようなメッセージが広告のためのメッセージ
に代わって表示されることになる。更に、制御回路５か
らの信号により報知信号発生回路１０が動作状態になる
と、該報知信号発生回路１０より警報音が出力される。
前記報知信号発生回路１０より出力された警報音は、増
幅回路１１に入力されて増幅された後スピーカー１２に
印加されて放音される。従って、装置が設置されている
建物の中や近くに居る人は、火災が発生したことを容易
に認知することが出来る。

【００１２】火災が原因として停電した場合には、電池
２から得られる直流電源が制御回路５等の各回路へ供給
されるため、前述した各動作を支障なく行うことが出来
る。また、前記電池２として充電式電池を使用するとと
もに商用電源によって充電するように構成すれば、乾電
池のように電池を交換する必要はなく、信頼性を向上さ
せることが出来る。更に、電池として太陽電池を使用す
るように構成すると、商用電源を使用することが出来な
い場所での使用が可能になる。そして、太陽電池と充電
式電池とを組み合わせて使用し、太陽電池より得られる
電流によって充電式電池の充電動作を行うように構成す
ると、夜間においても使用可能になる。

【００１３】また、本実施例では、報知信号発生回路１
０より警報音を発生させるように構成したが、例えば
「火災が発生しました。待避して下さい。」のような音
声を発生させるように構成することも出来る。

【００１４】そして、本実施例では、センサー部４から
の検出信号を有線にて制御回路５に導くように構成した
が、電波信号によって検出信号を制御回路５に入力させ
るように構成することも出来る。また、同様に制御回路
５による表示器駆動回路８、表示器９及び報知信号発生
回路１０等の制御動作を電波信号によって行うように構
成することも出来る。

【００１５】また、表示器９による表示形態としては、
回転ランプの回転点灯動作や赤色等のランプの点滅動作
によって表示するようにすることも出来る。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、火災及び犯罪行為等の異常事
態がセンサー部により検出されたとき、外部への通報を
行うだけでなく、異常事態が発生したことを表示器によ
って表示するようにしたので、異常事態が発生した場所
に居る人に異常事態の発生を認知させることが出来る。

【００１７】また、本発明は、異常事態の通報及び表示
だけでなく、報知音によって報知するようにしたので、
異常事態が発生した場所に居る人に異常事態の発生を認
知させることが出来る。更に、音声信号によって報知す
るようにしたので、異常事態の内容や待避誘導等の指示
をすることが出来る。そして、異常事態を表示する表示
器として、広告等のメッセージを表示する表示器を使用
するようにしたので、該表示器を有効に使用することが
出来るだけでなく、異常事態が発生した場所に居る人に
異常事態の発生を確実に認知させることが出来る。

【００１８】また、本発明は、電源として商用電源と電
池を使用するようにしたので、火災等の原因により停電
した場合においても確実に通報及び報知動作を行うこと
が出来る。更に、電池として充電式電池を使用するよう
にしたので、電池の交換をする必要がなく、信頼性の高
い動作を行うことが出来る。そして、動作電源として太
陽電池を使用するようにしたので、山の頂上のように商
用電源を得ることが出来ない場所に設置することが出来
る。また、充電式電池を太陽電池と組み合わせて使用
し、該太陽電池から得られる電流によって充電式電池の
充電動作を行うようにしたので、夜間であっても正常に
動作させることが出来る。

【００１９】また、本発明は、表示器として回転ランプ
やランプを使用し、回転ランプの回転点灯動作や赤色ラ
ンプの点滅動作によって異常事態の発生を表示するよう
にしたので、異常事態が発生した場所に居る人に異常事
態の発生を確実に認知させることが出来る。

【００２０】そして、本発明は、センサー部からの信号
を電波信号によって制御回路に伝達するように構成した
ので、センサー部の取付位置や制御回路の配置位置に規
制を受けることが無い。また、制御回路による表示器の
制御動作及び報知手段の制御動作を電波信号により行う
ように構成したので、表示や報知手段を見易い場所や聞
き取り易い場所に設置することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の表示装置の一実施例を示すブロック回
路図である。

【符号の説明】

３ 電源回路 ４ センサー部 ５ 制御回路 ６ 通報回路 ７ 表示信号発生回路 ８ 表示器駆動回路 ９ 表示器 １０ 報知信号発生回路 １２ スピーカー

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 火災及び犯罪行為等の発生を検出するこ
   とにより外部に異常事態が発生したことを通報するよう
   に構成された異常事態発生通報機器において、異常を検
   出するセンサー部と、該センサー部より得られる信号に
   基づいて通報回路を動作状態にする制御信号を発生する
   制御回路と、該制御回路により動作が制御されるととも
   に異常事態が発生したことを表示する表示器とより成る
   異常事態発生通報機器の表示装置。
2. 【請求項２】 異常事態が発生したとき、報知音を発生
   する報知手段を設けたことを特徴とする請求項１に記載
   の表示装置。
3. 【請求項３】 異常事態が発生したとき、音声信号を発
   生する報知手段を設けたことを特徴とする請求項１に記
   載の表示装置。
4. 【請求項４】 表示器としてメッセージを表示する表示
   器を使用するようにしたことを特徴とする請求項１に記
   載の表示装置。
5. 【請求項５】 電源として商用電源及び電池を使用する
   ようにしたことを特徴とする請求項１に記載の表示装
   置。
6. 【請求項６】 電池として充電式電池を使用するように
   したことを特徴とする請求項５に記載の表示装置。
7. 【請求項７】 電源として太陽電池を使用するようにし
   たことを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
8. 【請求項８】 電源として太陽電池及び充電式電池を使
   用するとともに太陽電池より得られる電流により充電式
   電池の充電動作を行う行うようにしたことを特徴とする
   請求項１に記載の表示装置。
9. 【請求項９】 表示器として回転ランプを使用し、該回
   転ランプの回転点灯動作により異常事態を報知するよう
   にしたことを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
10. 【請求項１０】 表示器としてランプを使用し、該ラン
    プの点滅動作により異常事態を報知するようにしたこと
    を特徴とする請求項１に記載の表示装置。
11. 【請求項１１】 センサー部からの信号を電波信号にて
    制御回路に伝達するように構成したことを特徴とする請
    求項１に記載の表示装置。
12. 【請求項１２】 制御回路による表示器の制御動作を電
    波信号にて行うように構成したことを特徴とする請求項
    １に記載の表示装置。
13. 【請求項１３】 制御回路による報知手段の制御動作を
    電波信号にて行うように構成したことを特徴とする請求
    項２または請求項３に記載の表示装置。