JPH0528377A - 簡易設置型保安装置 - Google Patents

簡易設置型保安装置

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JPH0528377A
JPH0528377A JP20484891A JP20484891A JPH0528377A JP H0528377 A JPH0528377 A JP H0528377A JP 20484891 A JP20484891 A JP 20484891A JP 20484891 A JP20484891 A JP 20484891A JP H0528377 A JPH0528377 A JP H0528377A
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JP
Japan
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sensor
voice
message
carrying case
telephone number
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Application number
JP20484891A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Nishimura
年博 西村
Shinji Nakamura
伸治 中村
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NIPPON GUARD KK
Original Assignee
NIPPON GUARD KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電話回線に接続可能な場所であれば何処にで
もすぐに設置及び撤去が可能な防災・防犯用の簡易設置
型保安装置を提供する。 【構成】 伸縮ロッド6に取り付けた火災センサ7と対
人検知用のパッシブ型赤外線センサ8、ビーム式の侵入
センサ11とそのビーム反射板を兼ねるカバー22、都
市ガス用とプロパンガス用のガス漏れセンサ19と2
0、並びに、救急釦14aを備えたワイヤレス発信機1
4と受信機9をキャリングケース1に全て収納し、装置
の設置場所を知らせる音声メッセージを自由に録音する
ことができるカセットテープレコーダ23をキャリング
ケース1内に設けた。そして、各センサ等からの異常検
知信号に基づき、予め任意に登録された電話番号の相手
先に、音声による通報を自動的に行うことができるよう
に構成した。 【効果】 装置を設置する場所や異常を通報する相手先
が限定されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線に接続可能な
場所であれば何処にでもすぐに設置及び撤去が可能な簡
易設置型保安装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホームセキュリティーシステムや
ファクトリーセキュリティーシステムといった総合セキ
ュリティーシステムが普及している。その代表的なもの
として、ビルや一般家庭、工場等が特定の総合警備保障
会社と契約し、警備区域に設置した各種の防災・防犯設
備をその総合警備保障会社のホストコンピュータに接続
し、異常が発生した時に、その総合警備保障会社に異常
通報が入るようにしたものがある。警備区域に設置した
防災・防犯設備等の端末機器と総合警備保障会社のホス
トコンピュータとの間の連絡は、通常、電話回線を利用
したデータ通信により行われる(例えば、特開昭63−
56053号公報)。
【0003】また、複数の電話連絡先を任意に登録する
ことができ、異常が発生した時に、その複数の電話連絡
先に選択的に通報することができる装置も実用化されて
いる。この装置の場合には、内部に音声合成回路を有し
ており、連絡先に応じて音声通報もできるように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の総合セキュリティーシステムは、一般
に、非常に長期間の契約を前提として構成されており、
例えば、ビルや家屋や工場等の建物を建築する際に各種
の防災センサ、防犯センサ及びそれらに関する配線を予
め建物の壁や天井等に埋め込んで設置し、これらを、や
はり建物に組み込んで設置したシステムコントローラを
介して、契約した総合警備保障会社のホストコンピュー
タに接続する。一方、このような総合セキュリティーシ
ステムを建物の建築後に設置する場合には、かなり大掛
かりな工事が必要となる。
【0005】このため、このようなセキュリティーシス
テムを一時的にのみ利用したい場合、例えば、旅行中の
留守宅の警備、屋外や屋内に一時的に設置した出店や展
示場等の警備、工事現場や仮設置事務所等の警備に利用
したい場合には、特に、その設置に要する費用や工事期
間等を考慮すると、とても採算がとれないという問題が
あった。
【0006】また、上述したようなコンピュータのデー
タ通信を利用したセキュリティーシステムでは、異常発
生場所や異常の状態等の詳細な情報を短時間で通報でき
るという利点がある反面、受信側が通信可能なコンピュ
ータを備えていなければならないために、通報先が限ら
れてしまうという問題もあった。このため、通信可能な
通報先から比較的離れた場所へセキュリティーシステム
を設置しても、火災等の緊急時には、その通報先を介し
て「119番」等に連絡しなければならないために、通
報が遅れて間に合わない可能性があるという問題があっ
た。
【0007】一方、比較的簡単な構成のセキュリティー
システムも実用化されており、その設置には、それ程大
掛かりな工事は必要がない。このセキュリティーシステ
ムは、例えば、壁掛式のシステムコントローラを備えて
おり、天井等に設置した火災センサや玄関等に設置した
防犯センサ等の各種センサからの検出信号に基づき、こ
のシステムコントローラが電話回線を通じて所定の連絡
先に異常を通報する。システムコントローラには、例え
ば、2か所の通報先の電話番号を任意に登録することが
できる。また、システムコントローラは音声合成回路を
内蔵しており、通報先がコンピュータ等のデータ処理機
でない場合には、音声メッセージによる通報もできるよ
うに構成されている。
【0008】しかしながら、この簡易化されたセキュリ
ティーシステムでも、各センサを所定位置に設置した
り、システムコントローラを壁に取り付けたり、各種配
線を引きまわしたりするのに、それ程大掛かりな工事で
はないにしろ、比較的面倒な作業が必要であった。ま
た、これらの取付け作業は、必然的に、家屋等の建物を
傷つけることになるので、例えば借家等の場合で建物を
傷つけることができないような場合には、このセキュリ
ティーシステムを設置することができないという問題も
あった。
【0009】更に、任意の通報先を設定することができ
て、音声メッセージにより異常を通報することができる
といっても、通報先が予め事情を知っていなければ、そ
の異常が何処で起こったのかを知ることはできなかっ
た。即ち、音声合成回路で形成されるメッセージは、例
えば、「火事です」とか「泥棒です」とかいった極めて
簡単なものにすぎず、それが何処で起こったのかを示す
メッセージを入れることはできない。このため、例え
ば、契約した警備会社ではない相手先を通報先として設
定する場合には、その通報先に予め詳しい事情を説明し
ておかなければならないという煩わしさがあった。
【0010】要するに、従来のこの種のセキュリティー
システムでは、警備場所に一旦設置した保安装置を撤去
することは考慮されておらず、通報先も、端末機器であ
る保安装置から発信される識別信号によって発信先を特
定することができる警備会社を前提として構成されてお
り、音声メッセージによる警備会社以外への通報はあく
までも副次的なものにすぎなかった。
【0011】このため、既述したように、或る限られた
期間だけこのようなセキュリティーシステムを利用した
い場合や、1つの保安装置を異なった場所で繰り返し使
用したいような場合等に好都合な保安装置は従来存在し
なかった。
【0012】そこで、本発明の目的は、面倒な取付け作
業が一切不要で、電話回線に接続可能な場所であれば何
処にでもすぐに設置及び撤去が可能であり、また、1つ
の装置を異なった場所で繰り返し使用することが可能な
簡易設置型保安装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の簡易設置型保安装置は、火災センサ
と、人を検知するためのパッシブ型の赤外線センサと、
前記火災センサ及び前記赤外線センサの少なくとも一方
を所定高さ位置で支持するためのセンサ支持手段と、ビ
ーム式の侵入センサと、前記各センサからの検出信号に
基づいて所定のメッセージ信号を送出するためのメッセ
ージ信号送出手段と、このメッセージ信号送出手段を電
話回線に接続するための回線接続手段と、所定の相手先
に自動ダイヤルするための自動ダイヤル手段と、前記各
センサ及び前記センサ支持手段を収納可能であって、且
つ、前記メッセージ信号送出手段及び前記自動ダイヤル
手段を内蔵し、更に、前記回線接続手段を内蔵するか又
は収納可能に構成されたキャリングケースとを有してい
る。
【0014】また、本発明の別の態様による簡易設置型
保安装置は、火災センサと、人を検知するためのパッシ
ブ型の赤外線センサと、ビーム式の侵入センサと、音声
メッセージを記録及び再生するための音声記録再生手段
と、前記各センサからの検出信号に基づいて前記音声記
録再生手段から再生された音声メッセージを送出するた
めのメッセージ信号送出手段と、このメッセージ信号送
出手段を電話回線に接続するための回線接続手段と、1
又は2以上の相手先の電話番号を記憶するための電話番
号記憶手段と、この電話番号記憶手段に記憶された相手
先の電話番号に自動ダイヤルするための自動ダイヤル手
段と、前記各センサを収納可能であって、且つ、前記音
声記録再生手段、前記メッセージ信号送出手段、前記電
話番号記憶手段及び前記自動ダイヤル手段を夫々内蔵
し、更に、前記回線接続手段を内蔵するか又は収納可能
に構成されたキャリングケースとを有している。
【0015】本発明において、前記回線接続手段は、有
線又は無線により、前記メッセージ信号送出手段を電話
回線に接続する。そして、有線によって電話回線に接続
する場合には、前記キャリングケースに収納された接続
コードをそのキャリングケースから引き出して電話回線
のコネクター等に接続する。一方、携帯電話のような無
線電話の電話回線に本発明の保安装置を接続する場合に
は、その発信機が前記キャリングケースに内蔵される。
【0016】本発明の好ましい態様においては、前記キ
ャリングケースに時計回路と音声合成回路を内蔵させ、
前記時計回路から出力された時刻情報信号に基づいて、
時刻を知らせる音声メッセージを前記音声合成回路で形
成し、この時刻を知らせる音声メッセージを、前記音声
記録再生手段から再生された音声メッセージとともに相
手先に送出する。
【0017】
【作用】本発明の簡易設置型保安装置においては、メッ
セージ信号送出手段や自動ダイヤル手段等の電子回路部
をキャリングケースに内蔵させるとともに、各センサや
センサ支持手段等の機構部品をそのキャリングケースに
収納可能に構成して、装置全体を持ち運び可能に構成し
ている。そして、或る程度の高さ位置に設置する必要が
ある火災センサや人を検知するためのパッシブ型の赤外
線センサは、センサ支持手段によってその必要な高さ位
置で支持するように構成し、一方、ビーム式の侵入セン
サは、例えば、キャリングケースに直接支持させるよう
に構成するか、或いは、適当な設置場所に置いて使用す
る。従って、本発明の簡易設置型保安装置は、その設置
及び撤去が非常に容易である。
【0018】また、本発明の簡易設置型保安装置に電話
番号記憶手段と音声記録再生手段を設けた場合には、装
置の設置場所を知らせるメッセージ(例えば、住所と名
前)や異常の種類を知らせるメッセージ(例えば、火災
の発生や不法侵入等)を含む音声メッセージを音声記録
再生手段に自由に録音することができ、且つ、装置の設
置場所に応じた最適な通報先にその音声メッセージを送
るように設定することができる。従って、例え事情を知
らない通報先(例えば、隣家、消防署、警察、病院等)
であっても、発生した異常の種類やその発生場所を直ち
に知ることでき、迅速に対処することができる。
【0019】更に、本発明の簡易設置型保安装置に時計
回路と音声合成回路を設け、上述した異常を知らせる音
声メッセージとともに時刻を知らせる音声メッセージを
通報先に送るようにすると、例えば回線がふさがってい
たりして通報が遅れたような場合でも、通報先で、異常
の発生した時刻を知ることができ、その通報の遅れに応
じた最善の処置を講じることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例につき図面を参照して
説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例による簡易設置
型保安装置の構成を示す全体斜視図、図2は、この装置
の使用時の状態を示す全体斜視図、図3は、この装置を
持ち運びする時の状態を示す全体斜視図である。
【0022】まず、図3に示すように、本実施例装置の
キャリングケース1は、設置した時の安定性を考慮し且
つ持ち運びに便利なデザインに構成されている。即ち、
キャリングケース1は、やや細長の四角錐台形状をなす
本体部2と、その底部に一体的に設けられた直方体形状
をなす収納部3とからなっている。そして、キャリング
ケース1の上面には、持ち運び用の把手4が設けられて
いる。
【0023】図1に示すように、キャリングケース1の
本体部2の上部には、ヒンジ機構によって開閉可能な開
閉蓋5が設けられている。そして、その内部に、伸縮ロ
ッド6に取り付けられた火災センサ7、対人検知用のパ
ッシブ型の赤外線センサ8及びワイヤレス受信機9とコ
ントロールボックス10が収納されている。一方、本体
部3の幅狭の一側面には、その上部にビーム式の侵入セ
ンサ11が設けられている。また、本体部3のその側面
下部には、増設ユニットを接続するためのジャック群1
2が設けられている。
【0024】図示の如く、キャリングケース1の底部の
収納部3には、その手前側側面に引出し13が設けられ
ている。そして、この引出し13の中に、後述する救急
釦14aを備えたワイヤレス発信機14や交換用の火災
センサ等の付属部品、電源コード15及び電話線接続コ
ード16等が収納されている。この引出し13の前面上
部には、上述した2本のコード15、16を夫々引き出
すための切欠き17、18が設けられている。一方、収
納部3の幅狭の一側面には、都市ガス用とプロパンガス
用の2種類のガスセンサ19、20が収納されている。
【0025】次に、本実施例装置の各部について、より
詳細に説明する。
【0026】まず、図1及び図6に示すように、火災セ
ンサ7と対人検知用の赤外線センサ8は、伸縮自在に構
成された伸縮ロッド6の先端に取り付けられている。
【0027】図6に示すように、本実施例の火災センサ
7は、例えば金属膨張式や空気膨張式等の温度検出型の
火災検知器で構成され、全体がほぼ半球形をなす保護ケ
ーシング70に収納されている。この火災センサ7は、
ねじやバヨネットマウント等の結合手段によって、その
下の赤外線センサ8に着脱可能に取り付けられ、例え
ば、定温式のものと差動式のものとを用途に応じて取り
替えられるように構成されている。この火災センサとし
ては、また、定温式と差動式とを併用した補償式の火災
検知器を用いることもできる。更に、この火災センサと
して、対人検知用の赤外線センサ8とは検出波長が異な
るパッシブ型の赤外線センサを用いることもできる。ま
た、火災センサとして、本実施例のような温度センサと
煙センサを併用したものを用いても良い。
【0028】この火災センサ7の下側の対人用の赤外線
センサ8は、赤外線透過材料からなる半球面状の検出面
80を下方に向けた状態で伸縮ロッド6に取り付けられ
ている。そして、この対人用の赤外線センサ8の上に、
上述した火災センサ7を取り付けると、全体としてほぼ
球形の防災・防犯センサが構成される。この赤外線セン
サ8は、人の体温に対応した波長付近の赤外線のみを検
知するように構成されており、例えば、部屋の中等に人
が入ってきたことを検知する。その場合、この赤外線セ
ンサ8の有効検出範囲は、その半球面状をなす検出面8
0が面する下方に向かった円錐状の範囲であり、従っ
て、この赤外線センサ8の有効検出範囲をできるだけ広
くとるためには、この赤外線センサ8をなるべく高い位
置に設置する必要がある。
【0029】図1に示すように、伸縮ロッド6は、ロッ
ドアンテナ等と同様の入れ子式の伸縮パイプで構成さ
れ、所望の長さに伸縮自在に構成されている。この場
合、例えば、写真機の三脚の脚の構造と同様、各パイプ
の先端部分に締め付けねじ等の固定手段を設け、伸縮ロ
ッド6を任意の長さに伸ばした状態で確実に固定できる
ように構成するのが好ましい。また、この伸縮ロッド6
は、特に、上述した下方に向いた対人用の赤外線センサ
8の有効検出範囲を考慮して、少なくとも3mの高さま
で伸ばせるように構成するのが好ましい。なお、本実施
例のような入れ子式の伸縮ロッド6の代わりに、例え
ば、継ぎ合わせ式の複数のパイプからなるセンサ支持手
段を用いても良い。
【0030】図1〜図3に示すように、装置の使用時に
おいて、この伸縮ロッド6を伸ばした状態でもキャリン
グケース1の本体部2の開閉蓋5が閉じられるように、
開閉蓋5には、切欠き状の開口51が形成されている。
そして、この開口51は、スリットの入ったゴム等のカ
バー52により閉塞されている。
【0031】図1及び図2に示すように、ビーム式の侵
入センサ11は、キャリングケース1の幅狭の一側面上
部に設けられている。即ち、キャリングケース1のその
側面上部には、侵入センサ11を収納するための収納用
凹部21が形成されており、図7に示すように、この収
納用凹部21の内部に設けられた内壁210に一対の軸
支部211が突設されている。そして、この一対の軸支
部211の間に支持ロッド212が軸支されてヒンジ機
構が構成されており、この支持ロッド212の先端に侵
入センサ11が取り付けられている。支持ロッド212
は、軸支部211の部分に設けられた締め付けねじ21
3を緩めると、その部分を中心として垂直方向に回動可
能となり、一方、締め付けねじ213を締め付けると、
その時の回動位置で固定される。また、支持ロッド21
2の先端部には、締め付けねじ214が設けられてお
り、この締め付けねじ214を緩めると、侵入センサ1
1が支持ロッド212の中心軸の回りに回動可能とな
り、一方、締め付けねじ214を締め付けると、侵入セ
ンサ11は、その時の回動位置で固定される。このよう
に構成することによって、侵入センサ11を収納用凹部
21から取り出し、その検出面110を上下左右方向の
任意の方向に向けて固定することができる。
【0032】なお、図1、図2及び図7に示すように、
この侵入センサ11を収納用凹部21から取り出して使
用状態にセットする時に、上述した支持ロッド212を
通すために、キャリングケース1の開閉蓋5の上面に
は、切欠き状の開口215が形成されている。そして、
図3に示すように、侵入センサ11を収納するための収
納用凹部21とこの開口215は、着脱可能なカバー2
2により閉塞されるようになっている。
【0033】本実施例のビーム式の侵入センサ11は赤
外線を利用している。即ち、図示は省略するが、侵入セ
ンサ11のほぼ円筒面をなす検出面110(図7参照)
の内部には、赤外線ビームの出射装置とその赤外線ビー
ムの検出装置とが設けられている。そして、この侵入セ
ンサ11を収納する収納用凹部21を閉塞するための上
述したカバー22の内側面が、その赤外線ビームを反射
する反射面に構成されている。即ち、本実施例の侵入セ
ンサ11を使用する場合には、まず、侵入センサ11を
収納用凹部21から取り出し、その検出面110を所望
の方向に向けて固定する。一方、赤外線ビームの反射板
であるカバー22を、侵入センサ11の検出面110が
向いた方向の壁等に、例えば両面接着テープやピンやね
じ等を用いて取り付け、侵入センサ11の検出面110
から出射した赤外線ビームが、カバー22で反射して、
再び侵入センサ11の検出面110に入射するようにす
る。そして、この侵入センサ11とカバー22との間の
赤外線ビームが何者かによって遮断された時に、侵入者
があったとして、侵入センサ11が異常検知信号を出力
する。
【0034】なお、本実施例では、赤外線を利用したビ
ーム式の侵入センサ11を用いたが、ビーム式の侵入セ
ンサとしては、マイクロ波、レーザー光、超音波等を利
用したものを用いることもできる。また、本実施例のよ
うに、赤外線を利用する場合には、その赤外線が、上述
した対人検知用の赤外線センサ8等により誤って検知さ
れることを防止するために、他の赤外線センサの検出波
長とは異なった波長の赤外線を使用するのが好ましい。
【0035】本実施例装置においては、ビーム式の侵入
センサ11をキャリングケース1に直接取り付け、且
つ、その侵入センサ11の検出面110の向きを、上下
左右方向のかなり広い範囲で、任意に設定できるように
構成している。従って、侵入センサ11をキャリングケ
ースにより直接支持することができて、その取付け工事
が不要になるにもかかわらず、保安装置を設置する場所
の構造(玄関や窓等の配置)に応じ、キャリングケース
1の設置場所や設置の向き、高さ等とは別に、最適な方
向に侵入センサ11を向けることができる。
【0036】図1及び図2に示すように、キャリングケ
ース1の底部に設けられた収納部3の幅狭の一側面に
は、一対のガスセンサ19、20が設けられている。即
ち、キャリングケース1の収納部3のその側面には、こ
れらのガスセンサを収納するための収納用凹部301が
形成されており、この収納用凹部301は回動蓋302
により開閉可能に構成されている。これらのガスセンサ
は、一方が都市ガス用のガスセンサ19であり、他方が
プロパンガス用のガスセンサ20である。プロパンガス
用のガスセンサ20は、その設置位置がほぼ床面の高さ
で良いので、回動蓋302の内側面に直接取り付けられ
ている。一方、都市ガス用のガスセンサ19は、一般
に、都市ガスが空気よりも軽いので、或る程度の高さ位
置に設置する必要がある。そこで、この都市ガス用のガ
スセンサ19は、引き出し可能な接続コード303とと
もに収納用凹部301から取り出され、所定の高さ位置
の壁等に、両面接着テープやピンやねじ等を用いて取り
付けられるように構成されている。
【0037】これらの都市ガス用のガスセンサ19とプ
ロパンガス用のガスセンサ20は、本実施例装置の設置
場所で使用されているガスの種類に応じて、何れか一方
のみを使用すれば良い。例えば、設置場所でプロパンガ
スが使用されている場合には、都市ガス用のガスセンサ
19は、収納用凹部301内に収納したままの状態で良
い。そこで、本実施例装置においては、都市ガス用のガ
スセンサ19を収納用凹部301から取り出さない場合
には、プロパンガス用のガスセンサ20のみが作動し、
一方、都市ガス用のガスセンサ19が収納用凹部301
から取り出された場合には、そのガスセンサ19ととも
に必ず接続コード303が引き出されることを利用し、
この接続コード303の引き出しによって、図示しない
切り換えスイッチが作動されるように構成している。そ
して、この切り換えスイッチの作動により、プロパンガ
ス用のガスセンサ20から都市ガス用のガスセンサ19
に使用が切り換えられるようになっている。
【0038】また、場所によって都市ガスの種類(天然
ガス、石炭ガス、石油分解ガス等)が異なる場合であっ
て、本実施例装置の都市ガス用のガスセンサ19が使え
ないような場合には、その場所で使用されている都市ガ
スの種類に応じたガスセンサを使用できるようにするた
めに、収納用凹部301の内部には、図示はしないが、
予備の接続端子が設けられている。そして、例えば、キ
ャリングケース1の収納部3の引出し13に入れて持っ
て行った予備のガスセンサを、この接続端子に接続して
使用する。この時、この接続端子に予備のガスセンサが
接続された場合には、ガスセンサの使用が、ガスセンサ
19又は20から、自動的に、その予備のガスセンサに
切り換わるようになっている。
【0039】図1、図2及び図6に示すように、火災セ
ンサ7と対人検知用の赤外線センサ8を支持するための
伸縮ロッド6の比較的高い位置に、ワイヤレス受信機9
が取り付けられている。このワイヤレス受信機9は、図
1に示すように、キャリングケース1の収納部3の引出
し13に入れて持って行ったワイヤレス発信機14から
の救急信号を受信するためのものである。即ち、本実施
例装置は、例えば、図8に示すように、寝たきり老人や
行動の不自由な身体障害者等が一人で住んでいる場合
や、一人で住んでいる人が急に病気等で動けなくなった
場合の緊急連絡用にも使用することができる。この場合
には、本実施例装置を、例えば寝たきり老人等が住んで
いる場所の適当な箇所に設置し、寝たきり老人等が、救
急釦14aを備えたワイヤレス発信機14を自分の近く
に置くか、携帯する。そして、何か異常が発生した時に
は、そのワイヤレス発信機14の救急釦14aを押す
と、ワイヤレス発信機14からの無線信号が、装置本体
のワイヤレス受信機9で受信され、その信号に基づい
て、本実施例装置が、必要な相手先、例えば、ホームヘ
ルパーや救急病院や契約した警備会社等へ緊急連絡す
る。
【0040】このような用途に本実施例装置を用いた場
合には、本実施例装置により火災やガス漏れ等の事故を
も自動的に検知することができるので、寝たきり老人等
が直接知覚した異常の通報に限られず、その場所の警備
も同時に行うことができる。即ち、単に電話等の連絡手
段を近くに置いたような場合よりも遙に高い安全性が保
証される。
【0041】図9に、本実施例装置に各種の増設ユニッ
トを接続した場合を示す。増設ユニットは、例えば、警
備する場所が一部屋に限られない場合や、ビーム式の侵
入センサを設置する場所が装置本体の設置場所から離れ
ているような場合等に使用される。増設ユニットとして
は、例えば、既述した火災センサ7や対人検知用のパッ
シブ型の赤外線センサ8と同じものを、伸縮可能又は継
ぎ足し可能若しくは固定式の支持ロッド401の先端に
取り付けた防災・防犯センサを基台402に取り付けた
ものや、ビーム式の侵入センサ11と同じものを支持ロ
ッド403を介して基台404に取り付けたもの等があ
る。この増設ユニットの侵入センサ用のビーム反射板と
しては、既述した侵入センサ11用のカバー22をその
まま利用するか、或いは、専用のビーム反射板405を
用いることができる。これらの増設ユニットは、接続コ
ード406、407等を介して、キャリングケース1の
本体部3の幅狭の一側面下部に設けられた増設ユニット
接続用のジャック群12の所定のジャックに夫々接続さ
れる。また、これらの増設ユニットは、オプション品と
して、キャリングケース1とは別に持ち運びされる。な
お、キャリングケース1を持ち運びする場合や増設ユニ
ットを使用する必要がない場合には、図2及び図3に示
すように、増設ユニット接続用のジャック群12の部分
の開口は着脱可能なカバー408により閉塞される。
【0042】図1に示すように、開閉蓋5によって開閉
されるキャリングケース1の上部には、コントロールボ
ックス10が収納されている。図4に示すように、この
コントロールボックス10の前面は操作パネルに構成さ
れており、その下部に、電話番号や各種数値や記号等を
入力するためのテンキー501が設けられている。ま
た、この操作パネルには、その比較的上部に電源スイッ
チ502が設けられ、また、中央部よりもやや下の位置
に、本実施例装置を実際に作動状態にするための比較的
大きめのセット釦503が設けられている。そして、本
実施例装置をその設置場所に持って行った場合には、ま
ず、電源コード15(図1参照)をその場所の電源(例
えば、家庭用の100V交流電源)に接続した後、電源
スイッチ502を入れ、この状態で、後述する各種設定
を行い、実際に本実施例装置を作動させる時に、セット
釦503を押す。また、本実施例装置の作動を解除する
時にも、このセット釦503を用いる。
【0043】また、図示の如く、コントロールボックス
10の操作パネルには、既述した各センサの作動を個別
にオン/オフすることができる複数の押釦スイッチ50
4が設けられている。そして、各押釦スイッチ504に
は、図示は省略したが、夫々LEDが設けられており、
オン状態のセンサに対応する押釦スイッチ504のLE
Dのみが点灯するように構成されている。従って、本実
施例装置によれば、必要なセンサのみを選択的に作動さ
せることができ、また、どのセンサが作動中かを、一目
で判別することができる。
【0044】更に、コントロールボックス10の上部に
は、音声メッセージを録音することができるカセットテ
ープレコーダ23が組み込まれている。505は、この
カセットテープレコーダ23を操作するための各種操作
釦である。また、506は、このカセットテープレコー
ダ23を用いて音声メッセージを録音するためのマイク
ロフォン507及び録音された音声メッセージをモニタ
ーするためのスピーカ508(何れも、図5参照)を内
蔵した音声入出力部である。なお、スピーカ508は、
後述するように、例えば、電話線を切断されたような場
合に、非常警報音を発する目的にも用いられる。そし
て、この非常警報音をキャリングケース1の外部に有効
に伝達するために、図1〜図3に示すように、キャリン
グケース1の開閉蓋5の上面及び手前側側面には、この
音声入出力部506に対応した位置に、夫々、メッシュ
部509、510が設けられている。
【0045】図4に示すように、コントロールボックス
10の操作パネルには、そのほぼ中央部に、例えば、日
付や現在時刻等を含む各種メッセージを表示するための
液晶やLEDを用いた表示部511が設けられている。
また、この表示部511の横には、後に詳しく説明する
ように、通報先を選択するためのモード設定釦512が
設けられている。
【0046】また、図2に示すように、キャリングケー
ス1の開閉蓋5の手前側側面には、本実施例装置の作動
時に、上述したコントロールボックス10の操作パネル
の一部を露出させるための開口513が形成されてい
る。この開口513は、コントロールボックス10の操
作パネルに設けられたテンキー501、装置の作動をセ
ットするためのセット釦503、作動させるセンサの種
類を選択するための押釦スイッチ504、表示部511
及びモード設定釦512を夫々露出させ、カセットテー
プレコーダ23やその操作釦505並びに電源スイッチ
504は露出させないように構成されている。そして、
この開口513は、キャリングケース1を持ち運ぶ時等
には、図3に示すように、カバー514により閉塞され
るようになっている。
【0047】次に、図5を参照して、本実施例装置の回
路構成を説明する。
【0048】図示の如く、本実施例装置は、CPU60
1、ROM602、RAM603及びI/Oポート60
4を有するマイクロコンピュータ24を内蔵している。
そして、このマイクロコンピュータ24に、既述した各
センサからの検出信号が、インターフェース605を介
して送られる。なお、インターフェース605は、各セ
ンサからの検出信号と同時に、そのセンサに対応する識
別信号をマイクロコンピュータ24に送る。従って、マ
イクロコンピュータ24は、どのセンサから検出信号が
送られてきたかを識別することができ、そのセンサの種
類に応じた処理を行うことができる。
【0049】また、本実施例装置は、時計回路606を
内蔵しており、この時計回路606から、年月日及び時
刻の情報がマイクロコンピュータ24に送られるように
構成されている。この時計回路606は、リチウム電池
607等の専用の電源によって、他の回路や機構部品と
は独立して駆動されるように構成されている。従って、
この時計回路606は、一度、現在時刻や年月日をセッ
トしておくと、例えば、装置の移動時や停電時等にも、
それとは全く無関係に時刻をカウントしている。このた
め、例えば、装置の設置場所等において、一々時刻をセ
ットする手間が省ける。
【0050】更に、本実施例装置は、タイマー回路60
8を備えている。このタイマー回路608は、特に、防
犯用の対人検知用赤外線センサ8や侵入センサ11等
が、装置の作動をセットした本人を検知して、誤った通
報をするのを防止するためのものである。即ち、装置の
作動をセットするために、既述したコントロールボック
ス10のセット釦503(図2又は図4参照)を操作し
た本人は、必然的に、作動を開始した対人検知用の赤外
線センサ8や玄関等に向けられた侵入センサ11により
検知されてしまう。また、装置を作動させていた留守宅
等に本人が帰ってきた時にも、これらの検知が行われ
る。このため、これらのセンサが異常を検知した時に、
直ちに通報が行われるように構成すると、誤通報が多く
なって、装置の使い勝手が悪い。そこで、本実施例装置
においては、対人検知用の赤外線センサ8や侵入センサ
11等の防犯用のセンサが異常を検知した場合には、こ
のタイマー回路608によりカウントされる所定時間だ
けその通報を遅らせるように構成している。これによ
り、装置の作動をセットした本人や、帰宅して装置の作
動を解除する本人が、上述した防犯用の各センサにより
検知されて、誤通報が行われることを防止することがで
きる。この通報を遅らせる時間は、本実施例装置を設置
する場所の広さ等に応じて、例えば、20〜60秒の範
囲で任意に設定することができる。なお、火災やガス漏
れや急病等の緊急度の高い異常の場合には、このタイマ
ー回路608は作動せず、それらのセンサが異常を検知
した時に、直ちに通報が行われる。
【0051】図示の如く、本実施例装置は、通報先の電
話番号を記憶するための通報先電話番号メモリ609と
この通報先電話番号メモリ609に記憶された電話番号
に自動ダイヤルするための自動ダイヤル手段610を備
えている。通報先電話番号メモリ609は、複数の通報
先の電話番号を、例えば、第1通報先、第2通報先、第
3通報先、…として記憶することができる。この通報先
の電話番号の登録は、既述したコントロールボックス1
0に設けられたテンキー501(図4参照)を用いて行
われる。一方、自動ダイヤル手段610は、マイクロコ
ンピュータ24からの指示に基づいて、通報先電話番号
メモリ609に記憶されている所定の通報先の電話番号
を読み出し、その電話番号に自動ダイヤル、具体的に
は、電話回線に接続された信号送出ライン611にダイ
ヤルトーン信号を送出する。
【0052】また、本実施例装置は、音声合成回路61
2を備えている。この音声合成回路612は、本来、既
述した時計回路606からマイクロコンピュータ24に
送られた年月日及び時刻の情報のうち、時刻を知らせる
音声メッセージを形成するためのものである。そして、
マイクロコンピュータ24の指示に基づき、この時刻を
知らせる音声メッセージを、既述したカセットテープレ
コーダ23から再生された音声メッセージ等とともに信
号送出ライン611に送出する。但し、通報先にすぐに
連絡がとれたような場合には、このような時刻の通報は
特に必要がないので、この時刻の通報は、連絡しようと
した通報先の電話回線がたまたまふさがっていたり、通
報先の人が不在であったりして、すぐには連絡がとれ
ず、リダイヤル機能によって、異常発生から遅れて連絡
がとれた場合にのみ、通報先に送られるようになってい
る。これにより、通報先は、異常の発生からどの程度時
間が経ったかを知ることができ、その通報の遅れに応じ
た最善の処置を講じることができる。
【0053】なお、本実施例装置においては、音声記録
再生手段としてカセットテープレコーダ23を用いてい
るが、このようなカセットテープ式の記録再生装置に
は、一般に、テープ内の記録箇所を検索するのに比較的
時間がかかるという欠点がある。このため、音声メッセ
ージを記録及び再生するための音声記録再生手段とし
て、本実施例のようなカセットテープ式のものを用い、
且つ、このメッセージ録再装置に、異常の種類毎に異な
るメッセージを記録したような場合には、発生した異常
の種類に応じたメッセージを検索してから、それを再生
して通報するまでに比較的時間がかかるという問題が生
じる。
【0054】そこで、本実施例においては、発生した異
常の種類を知らせる音声メッセージも、上述した音声合
成回路612により形成させるように構成している。例
えば、火災センサ7が火災を検知した場合には、マイク
ロコンピュータ24の指示により、この音声合成回路6
12において、例えば、「火災が発生しました。すぐに
来て下さい。」というような音声メッセージが形成され
る。そして、カセットテープレコーダ23には、単に、
住所と名前のような装置の設置場所を知らせる音声メッ
セージのみが記録される。そして、異常が発生すると、
マイクロコンピュータ24の指示により、まず、カセッ
トテープレコーダ23に録音された住所と名前を示す音
声メッセージが再生されて信号送出ライン611に送出
され、続いて、音声合成回路612において形成された
異常の種類を知らせる音声メッセージが信号送出ライン
611に送出される。このように構成すると、カセット
テープは常に頭から再生すれば良いので、カセットテー
プ内の記録箇所の検索が全く不要となり、また、音声合
成回路612においては、発生した異常の種類に応じた
音声メッセージを極めて短時間に形成することが可能な
ので、常に、迅速な通報が可能となる。なお、音声合成
回路612において形成させるメッセージの内容を示す
コードは、例えば、マイクロコンピュータ24のRAM
603やROM602等で構成可能なメッセージ記憶手
段に予め記憶させておくことができる。
【0055】なお、音声メッセージを記録及び再生する
ための本発明の音声記録再生手段としては、本実施例の
ようなカセットテープ式の記録再生装置以外に、例え
ば、記録再生可能なコンパクトディスクや比較的長時間
の記録を可能とした音声RAM等を用いることもでき
る。そして、その場合には、記録箇所の検索を比較的短
時間に行うことができるので、本実施例装置のように、
異常の種類を知らせる音声メッセージを音声合成回路6
12により形成させる必要は必ずしもなく、異常の種類
を知らせるメッセージをも含めた音声メッセージを自分
で録音して、通報に使うことができる。従って、音声合
成回路612は本発明の必須要件ではない。但し、この
場合、異常の種類を知らせるメッセージは、その検索に
要する時間を考慮して、緊急度の高い異常に関するメッ
セージから順番に録音するように構成するのが好まし
い。
【0056】図5に示すように、本実施例装置は、アラ
ーム回路613を備えている。このアラーム回路613
は、例えば、泥棒が電話線を切断して侵入してきたよう
な場合で、電話回線を使った通報ができなくなったよう
な場合に、本実施例の装置本体が、近隣にまで聞こえる
ようなかなり大きな警報音を発することができるように
するためのものである。この目的のために、本実施例装
置のマイクロコンピュータ24は、本実施例装置の作動
中、常に、電話回線との接続をモニターしており、その
電話回線との接続が切られた場合には、アラーム回路6
13から、既述したコントロールボックス10に設けら
れたスピーカ508を通じて警報音を発するようになっ
ている。
【0057】本実施例装置は、例えば、契約した警備会
社等のコンピュータに接続することも可能である。その
場合には、図5に示すように、本実施例装置のマイクロ
コンピュータ24と信号送出ライン611との間にモデ
ム614を介在させ、相手先のコンピュータとの間でデ
ータ通信を行う。このように構成すると、各センサから
の詳細なデータを通報先に送ることができる。また、特
に異常がない場合でも、警備会社等のコンピュータとの
連絡を定期的に行うようにし、その警備会社等が、本実
施例装置の設置場所の警備状況(例えば、装置の故障の
発生等)を常にモニターできるようにすることもでき
る。その場合、既述した時計回路606から得られる年
月日及び時刻の情報を、警備状況のデータと同時に送出
するように構成すると、警備会社等のコンピュータで、
その警備状況を記録して保管しておく場合等に非常に好
都合である。
【0058】なお、このデータ通信のためのモデム61
4は、オプション品として、本実施例装置のキャリング
ケース1に組み込むことができるものである。
【0059】図示の如く、本実施例装置は、補助バッテ
リー615を内蔵している。即ち、本実施例装置は、通
常、電源コード15(図2参照)を介して、例えば、家
庭用交流電源等の主電源616により駆動されるが、例
えば、停電時等の場合には、内蔵の補助バッテリー61
5により駆動される。この補助バッテリー615は、主
電源から電力が供給されている間は、常に、充電されて
おり、例えば、停電時や、泥棒が本実施例装置の電源コ
ード15を切断した場合や、後述する所定の手続を経ず
に本実施例装置の電源スイッチ502が操作されたよう
な場合等の非常時に、本実施例装置に必要な電力を供給
する。なお、主電源616としては、上述した家庭用交
流電源以外に、カーバッテリーや工事現場等において使
用されるバッテリー等を用いることもできる。但し、そ
れらの場合には、オプション品であるアダプターが必要
となる。
【0060】次に、以上のように構成した本実施例装置
の使用方法を、例えばワンルームマンションのような一
部屋だけの留守宅を警備する場合を例にとって説明す
る。
【0061】まず、キャリングケース1内に全ての機構
部品を収納した図3に示す状態で本実施例装置をその警
備場所に持って行く。そして、警備場所に着くと、ま
ず、本実施例装置を、その警備に最適な箇所、通常は部
屋の中央部に置く。次いで、キャリングケース1の収納
部3の引出し13を開け、中に収納されている電源コー
ド15を引き出して、その部屋のコンセントに差し込
む。次に、やはり引出し13の中に収納されている電話
線接続コード16を引き出し、その部屋の電話機が接続
されているジャックからその電話機の電話線のコネクタ
を抜き取って、代わりに、本実施例装置の電話線接続コ
ード16の先端のコネクタを差し込む。そして、引出し
13を閉める時に、これらのコード15、16が、夫
々、引出し13の前面に設けられた切欠き17、18を
通じて装置外部に引き出されるようにする。
【0062】次いで、図1に示すように、キャリングケ
ース1の上部の開閉蓋5を開け、コントロールボックス
10の前面の操作パネルに設けられた電源スイッチ50
2をオンにする。
【0063】この状態で、図4に示すコントロールボッ
クス10を用いて、カセットテープレコーダ23への録
音及び通報先の設定を夫々行う。なお、これらの作業を
行うためには、コントロールボックス10をキャリング
ケース1から取り外せるように構成しておくと便利であ
る。また、これらの作業の順序は、何れが先であっても
良い。
【0064】カセットテープレコーダ23への録音は、
まず、カセットテープレコーダ23にカセットテープを
装着し、必要な操作釦505を操作して、このカセット
テープレコーダ23を録音モードにし、音声入出力部5
06に設けられたマイクロフォン507(図5参照)を
通じて行う。本実施例装置においては、既述したよう
に、録音するメッセージは、本実施例装置を設置した場
所の住所と名前だけで充分である。録音されたメッセー
ジは、音声入出力部506に設けられたスピーカ508
(図5参照)を通じてモニターすることができる。
【0065】次に、通報先の設定を行う。このために
は、まず、コントロールボックス10の操作パネルに設
けられたモード設定釦512を1回押す。次に、テンキ
ー501の「#」「0」のキーをこの順番で押し、続い
て、通報先の電話番号を入力し、再度、モード設定釦5
12を1回押す。これで、第1通報先の電話番号が、図
5の通報先電話番号メモリ609に登録される。続い
て、「#」「1」のキーをこの順番で押してから、別の
通報先の電話番号を入力し、モード設定釦512を押す
と、第2通報先の電話番号を登録することができる。以
下、同様の手順を繰り返すことにより、本実施例の装置
では、例えば、「0」〜「9」のキーに対応して10個
の通報先まで登録することができる。
【0066】この通報先の電話番号の登録が終了する
と、本実施例装置は、暗証番号を登録するモードにな
る。そこで、本実施例装置の利用者は、テンキー501
の「*」のキーを押した後、例えば、任意の4桁の数値
をテンキー501から入力し、再度、「*」のキーを押
して、その暗証番号を登録する。この暗証番号は、本実
施例装置の作動を解除する際に使用されるもので、コン
トロールボックス10のセット釦503が押されること
によって、本実施例装置が作動状態に入ると、テンキー
501からこの暗証番号が入力されない限り、本実施例
装置は、その電源スイッチ502の操作を含めて一切の
操作を受け付けなくなる。なお、一度登録した暗証番号
の消去は、例えば、「*」のキーを2回続けて押した
後、登録してある暗証番号を入力し、再び、「*」のキ
ーを2回続けて押すことにより行われる。
【0067】上述した暗証番号の登録が終了すると、次
に、異常の通報を行う相手先を選択するモード設定の操
作を行う。このモード設定の操作を行わない場合、即
ち、本実施例装置の初期状態では、通報先電話番号メモ
リ609に登録されている全ての通報先に、第1通報先
から順次通報を行う「モード1」の状態になっている。
この「モード1」の状態では、本実施例装置が何か異常
を検知した場合には、その異常の種類には関係なく、ま
ず、第1通報先に電話をする。そして、もしこの第1通
報先が話中等によりすぐに連絡がとれなかった場合に
は、直ちに第2通報先に電話する。そして、この第2通
報先ともすぐに連絡がとれなかった場合には、今度は、
第3通報先に電話する。そして、このようにして、通報
先電話番号メモリ609に登録されている全ての通報先
に順次電話をする。更に、通報先電話番号メモリ609
に登録されている全ての通報先と連絡がとれなかった場
合には、所定時間(例えば、2〜3分)経過した後、再
度、第1通報先から順次電話する(リダイヤル機能)。
そして、この場合には、既述したように、異常通報メッ
セージに、その異常が発生した時刻を知らせるメッセー
ジを含めて通報する。そして、このリダイヤル動作を所
定回数繰り返しても、どことも連絡がとれなかった場合
には、図5に示すアラーム回路613が作動して、既述
した電話回線が切断された場合と同様、装置本体が警報
音を発するようになっている。
【0068】本実施例装置の利用者が、もし、この「モ
ード1」ではなく、他のモードで本実施例装置を利用し
たい場合には、まず、操作パネルのモード設定釦512
を続けて2回押し、次いで、テンキー501から、設定
したいモードの番号を入力し、再度、モード設定釦51
2を1回だけ押す。このモードは、予め数種類用意され
ている。例えば、「モード2」では、まず、発生した異
常の種類に関係なく第1通報先に電話し、この第1通報
先と連絡がとれなかった場合には、発生した異常が火災
の場合には第2通報先、ガス漏れの場合には第3通報
先、不法侵入の場合には第4通報先等というように選択
的に電話をする。また、「モード3」では、発生した異
常が火災の場合には第1通報先と第2通報先に順次電話
し、ガス漏れの場合には第3通報先と第4通報先、不法
侵入の場合には第5通報先と第6通報先というような組
み合わせで電話をする。この他、種々の組み合わせのパ
ターンが用意されている。
【0069】このように、本実施例装置においては、そ
の複数の通報先の組み合わせを自由に設定することがで
きる。しかも、その通報先が、予め詳しい事情を知らさ
れていない場合でも、異常の発生した場所を知らせる音
声メッセージをその通報先に送ることができるので、そ
の通報先で適当な処置を講じることができる。このた
め、例えば、「モード2」において、第2通報先として
「119番」、第3通報先としてガス会社、第4通報先
として「110番」等を設定することも、本実施例装置
では可能である。
【0070】以上に説明した各種の設定が終了すると、
実際に各センサをセットする。即ち、まず、図1に示す
ように、火災センサ7と対人検知用の赤外線センサ8が
取り付けられた伸縮ロッド6を伸ばして、これらのセン
サを所定高さ位置にセットする。また、侵入センサ11
をキャリングケース1から引き出し、その検出面110
を所定の方向に向けて固定する。一方、この検出面11
0の向いた方向の壁に、反射板であるカバー22を固定
する。更に、ガスセンサ19又は20をセットする。こ
の時、既述したように、その警備場所で使用しているガ
スがプロパンガスの場合には、キャリングケース1の底
部の収納部3に設けられた収納用凹部301の回動蓋3
02を開けるだけでプロパンガス用のガスセンサ20が
セットされる。一方、その警備場所で使用しているガス
が都市ガスの場合には、都市ガス用のガスセンサ19を
キャリングケース1の底部の収納部3から引き出して、
所定の高さ位置の壁に固定する。
【0071】なお、図2に示すように、キャリングケー
ス1の上部の開閉蓋5は、伸縮ロッド6を伸ばして、火
災センサ7と対人検知用の赤外線センサ8を外へ取り出
した後は、閉じられるが、この開閉蓋5の手前側側面に
設けられた開口513は開けたままにされ、この開口5
13を通じて、コントロールボックス10の一部が露出
するようにする。
【0072】そして、実際に本実施例装置を作動させる
時に、この開口513を通じて、コントロールボックス
10のセット釦503を押す。この時、対人検知用の赤
外線センサ8と出入り口等に向けられた侵入センサ11
も直ちに作動を開始するが、これらの防犯用のセンサに
関しては、図5に示したタイマー回路608の作用によ
り、異常検知からその通報までに或る程度の猶予時間が
与えられているので、その猶予時間の間に、利用者は部
屋の外に出る。また、外出から帰ってきた時にも、利用
者は、その猶予時間の間に、テンキー501から暗証番
号を入力し、しかる後、セット釦503を押して、本実
施例装置の作動を解除する。
【0073】この猶予時間は、本実施例装置を設置する
場所の広さや構造等に応じて、例えば、20〜60秒の
範囲で任意に設定することができる。この設定は、例え
ば、既述したコントロールパネル10のモード設定釦5
12(図4参照)を3回続けて押し、次いで、テンキー
501から「20」〜「60」の間の任意の数値を入力
し(それ以外の数値を入力した場合には、全て、20秒
にセットされる。)、再度、モード設定釦512を3回
続けて押すことにより行われる。
【0074】以上、一部屋の留守宅を警備するために本
実施例装置を用いる場合を例にとって、本実施例装置の
基本的な使用方法を説明したが、複数の部屋等を同時に
警備する必要がある場合には、例えば図9に示すよう
に、適当な増設ユニットを用いて行うことができる。ま
た、本実施例装置は、留守宅を警備する以外に、例えば
図8に示すように、寝たきり老人や病人等を抱えた家庭
の警備にも利用することができる。その場合には、寝た
きり老人や病人等が持っているワイヤレス発信機14か
らの救急信号に基づいて、本実施例装置が所定の通報
先、例えば、ホームヘルパーの自宅や福祉事務所、病院
等へ電話連絡をする。
【0075】以上、本発明を実施例につき説明したが、
本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
【0076】例えば、上述の実施例装置においては、ガ
スセンサ19、20や救急連絡用のワイヤレス発信機1
4とワイヤレス受信機9を標準装備しているが、これら
は、必ずしも必要なものではない。また、上述の実施例
装置においては、ビーム式の侵入センサ11をキャリン
グケース1に直接支持させて設置するように構成した
が、このビーム式の侵入センサ11は、例えば、適当な
支持台に支持させるように構成し、キャリングケース1
に設けた収納部からこの支持台とともに取り出して、適
当な箇所に設置するように構成しても良い。
【0077】また、上述の実施例装置においては、装置
の作動を解除するために暗証番号を入力するように構成
したが、この装置の作動及び解除に、例えば磁気カード
やICカードのようなカード方式を採用することもでき
る。
【0078】更に、上述の実施例装置においては、その
設置場所の電話機を外し、その代わりに、装置を電話回
線に接続するように構成したが、例えば、網制御装置
(NCU)のような適当な切替え装置を用いれば、実施
例の保安装置を、設置場所の電話機等と同時に電話回線
に接続して使用することができる。但し、その場合に
は、実施例装置の異常通報を最優先とし、例えば、設置
場所の電話機等を使用中に実施例装置が異常を検知した
場合には、その使用中の電話回線を強制的に切断する
か、或いは、割り込み等を行って、異常通報を迅速に行
えるように構成するのが好ましい。
【0079】更に、本発明の保安装置は、既述した用途
以外に、例えば、自動車電話を利用して、自動車の盗難
検知にも使用することができる。そして、その場合に
は、単に、自動車内に侵入した泥棒を対人用の赤外線セ
ンサ等により検知するだけではなく、保安装置本体に加
速度センサを内蔵させ、その自動車が不当に動かされた
ことをこの加速度センサにより検知して、盗難を通報す
るように構成することもできる。
【0080】更に、適当な所まで電話線が引かれていな
い例えば工事現場等に本発明の保安装置を設置するよう
な場合には、無線電話の回線を利用して、無線により電
話回線に接続するように構成することも可能である。こ
の場合には、例えば、オプションとして用意された無線
電話の発信機を、本発明の保安装置に接続するか、或い
は、本発明の保安装置のキャリングケースに内蔵させ
る。
【0081】
【発明の効果】本発明の保安装置によれば、防災・防犯
用のセンサを全てキャリングケースに収納可能に構成
し、また、各センサの設置も、比較的大掛かりな工事を
必要とせず、極めて簡単に行えるように構成している。
従って、保安装置全体を容易に持ち運びすることがで
き、その設置及び撤去が極めて容易である。
【0082】また、保安装置の設置場所を知らせる音声
メッセージを自由に録音することができ、異常発生時
に、その音声メッセージを再生して通報先に送ることが
できるので、例え事情を詳しく知らないような通報先、
例えば、火災や急病の場合には「119番」や近くの救
急病院、不法侵入の場合には「110番」、ガス漏れの
場合にはガス会社等といった通報先を設定することも本
発明の保安装置では可能である。従って、本発明の保安
装置は、従来のセキュリティーシステムのように、設定
する通報先が、契約した特定の警備会社や予め装置の設
置を教えておいた連絡先等に限定されることがなく、電
話回線に接続可能な場所であれば、何処にでも、また、
何時でも自由に設置することができる。
【0083】更に、本発明のように、保安装置の設置場
所を知らせる音声メッセージを自由に録音することがで
きるように構成することで、例えば、1つの保安装置を
異なった場所で何回でも使用することができるようにな
り、この結果、本発明の保安装置を、例えば、レンタル
等の手段で使用することが可能となって、旅行中の留守
宅等のように一時的にのみ警備が必要な場合に、非常に
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による保安装置の全体構成を
示す外観斜視図である。
【図2】図1の装置の使用時の状態を示す外観斜視図で
ある。
【図3】図1の装置を持ち運びする時の状態を示す外観
斜視図である。
【図4】図1の装置のコントロールボックスの操作パネ
ルの構成を示す外観斜視図である。
【図5】図1の装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図6】図1の装置の火災センサ、対人用赤外線セン
サ、ワイヤレス受信機及びそれらを支持する伸縮ロッド
を示す斜視図である。
【図7】図1の装置の侵入センサの取付け構造を示す概
略斜視図である。
【図8】図1の装置の使用方法の一例を示す概略図であ
る。
【図9】図1の装置の使用方法の別の一例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 キャリングケース 3 収納部 5 開閉蓋 6 伸縮ロッド 7 火災センサ 8 対人用赤外線センサ 9 ワイヤレス受信機 10 コントロールボックス 11 ビーム式侵入センサ 14 ワイヤレス発信機 14a 救急釦 15 電源コード 16 電話線接続コード 19 都市ガス用ガスセンサ 20 プロパンガス用ガスセンサ 22 カバー(反射板) 23 カセットテープレコーダ 24 マイクロコンピュータ 501 テンキー 502 電源スイッチ 503 セット釦 506 音声入出力部 511 表示部 513 開口 606 時計回路 608 タイマー回路 609 通報先電話番号メモリ 610 自動ダイヤル手段 612 音声合成回路 613 アラーム回路 615 補助バッテリー 616 主電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 11/04 7117−5K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災センサと、 人を検知するためのパッシブ型の赤外線センサと、 前記火災センサ及び前記赤外線センサの少なくとも一方
    を所定高さ位置で支持するためのセンサ支持手段と、 ビーム式の侵入センサと、 前記各センサからの検出信号に基づいて所定のメッセー
    ジ信号を送出するためのメッセージ信号送出手段と、 このメッセージ信号送出手段を電話回線に接続するため
    の回線接続手段と、 所定の相手先に自動ダイヤルするための自動ダイヤル手
    段と、 前記各センサ及び前記センサ支持手段を収納可能であっ
    て、且つ、前記メッセージ信号送出手段及び前記自動ダ
    イヤル手段を内蔵し、更に、前記回線接続手段を内蔵す
    るか又は収納可能に構成されたキャリングケースとを有
    することを特徴とする簡易設置型保安装置。
  2. 【請求項2】 火災センサと、 人を検知するためのパッシブ型の赤外線センサと、 ビーム式の侵入センサと、 音声メッセージを記録及び再生するための音声記録再生
    手段と、 前記各センサからの検出信号に基づいて前記音声記録再
    生手段から再生された音声メッセージを送出するための
    メッセージ信号送出手段と、 このメッセージ信号送出手段を電話回線に接続するため
    の回線接続手段と、 1又は2以上の相手先の電話番号を記憶するための電話
    番号記憶手段と、 この電話番号記憶手段に記憶された相手先の電話番号に
    自動ダイヤルするための自動ダイヤル手段と、 前記各センサを収納可能であって、且つ、前記音声記録
    再生手段、前記メッセージ信号送出手段、前記電話番号
    記憶手段及び前記自動ダイヤル手段を夫々内蔵し、更
    に、前記回線接続手段を内蔵するか又は収納可能に構成
    されたキャリングケースとを有することを特徴とする簡
    易設置型保安装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリングケースに時計回路と音声
    合成回路を内蔵し、前記時計回路から出力された時刻情
    報信号に基づいて、時刻を知らせる音声メッセージを前
    記音声合成回路で形成し、この時刻を知らせる音声メッ
    セージを、前記音声記録再生手段から再生された音声メ
    ッセージとともに相手先に送出するように構成したこと
    を特徴とする請求項2に記載の簡易設置型保安装置。
JP20484891A 1991-07-19 1991-07-19 簡易設置型保安装置 Pending JPH0528377A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09251593A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Sanyo Electric Co Ltd 異常事態発生通報機器の表示装置
JP2003085673A (ja) * 2001-09-07 2003-03-20 Riken Keiki Co Ltd ガス検知装置およびガス検知システム
JP2021152814A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 防災支援方法、プログラム、及び防災支援システム
JP2021152813A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 防災支援方法、プログラム、及び防災支援システム
KR102438471B1 (ko) * 2021-05-12 2022-08-30 장호민 임시 가설물이나 작업 현장에서 발생하는 화재 감시 및 소화 장치

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