JPH09251249A - 中間転写体を採用した画像形成装置 - Google Patents

中間転写体を採用した画像形成装置

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JPH09251249A
JPH09251249A JP244597A JP244597A JPH09251249A JP H09251249 A JPH09251249 A JP H09251249A JP 244597 A JP244597 A JP 244597A JP 244597 A JP244597 A JP 244597A JP H09251249 A JPH09251249 A JP H09251249A
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JP244597A
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Shoichi Koyama
正一 小山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の大型化を招くことなく、中間転写体(中
間転写ドラム)のクリーニングを良好に行う。 【解決手段】図1中の反時計回りに回転する中間転写ド
ラム103に、転写部材50によって正極性に帯電され
た転写残トナーが残ったとき、スイッチ5をONしてク
リーニングローラ130に正バイアスを印加し、転写残
トナーの正電荷を増加させる。そして、スイッチS1を
ONして中間転写ドラム103に正バイアスを印加する
一方、スイッチS7をONして帯電器111を介して感
光ドラム100に負バイアスを印加する。これにより、
正電荷の転写残トナーを中間転写ドラム103から感光
ドラム100に転移させる。転移後は、クリーナ112
で感光ドラム100上から除去する。転写残トナーには
クリーニングローラ130によって、転移を容易にする
電荷が付与されているので、良好な転移が行われる。転
写残トナーを回収するための容器が不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写体を用い
て転写材にトナー像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において、
中間転写体を備えた4色フルカラーの画像形成装置が知
られている。このものは、感光ドラム(像担持体)上に
第1色目のトナー像を形成し、これを第1の転写位置で
中間転写体上に転写(以下適宜「1次転写」という)す
る。このトナー像の形成と転写とを、第2色目、第3色
目、第4色目についても行い、中間転写体上に4色のト
ナー像を重ねる。そして、この4色のトナー像を第2の
転写位置で中間転写体から紙等の転写材に一括して転写
(以下適宜「2次転写」という)する。この際、転写材
は、表面側が中間転写体に、また裏面側が転写手段に接
触するようにして、両者により挟持搬送される。
【0003】上述の画像形成装置において、高品質の出
力画像を維持するためには、中間転写体及び転写手段の
クリーニングが重要となる。これは、2次転写のとき
に、中間転写体上の4色のトナー像が転写材に完全に転
写されずに残留トナーとして中間転写体上に残留してし
まい、この残留トナー(以下「転写残トナー」又は「廃
トナー」という)を除去しないで放置するときは、転写
残トナーが次の転写材の2次転写時にその転写材の表面
又は裏面を付着して汚してしまうからである。
【0004】上述の中間転写体及び転写手段のクリーニ
ング手段としては、例えば、ブラシクリーナ(特開平3
−102385号公報)、ブレード(特開平4−605
69号公報)、クリーニングローラ(特開平5−134
560号公報)がそれぞれの公報で開示されている。ま
た、中間転写体に逆バイアスを印加することによって、
クリーニングをより容易にするものも特開平4−164
226号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ブラシクリーナ、ブレード及びクリーニングローラをそ
れぞれ使用する方法は、いずれも、クリーニングによっ
て除去した転写残トナーを回収するための専用のトナー
容器を設ける必要がある。このトナー容器にあっては、
回収した廃トナーが満杯になる前に、廃トナーをトナー
容器から取り除いて廃棄しなければならない。したがっ
て、トナー容器が小さいときは、上述の廃棄作業が頻繁
となって煩雑であり、一方、トナー容器が大きいとき
は、廃棄作業回数が低減されてメンテナンス性は向上す
るが、多くの空間を占有するので、装置全体が大きくな
りがちとなるといった問題がある。
【0006】また、中間転写体に対して、廃トナーが感
光ドラムが移行するようにこの中間転写体自体に廃トナ
ーの極性と同極性のバイアスを印加するものは、上述の
3つの手段とは異なり、中間転写体用に廃トナーを収納
するための容器は不要となるが、クリーニング性能が低
いという問題があった。
【0007】本発明の目的は、中間転写体を用いた画像
形成装置であって、メンテナンス性の低下、装置の大型
化を招くことなく、良好なクリーニング性を発揮するこ
とのできるクリーニング手段を備えた画像形成装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、請求項1に係る本発明は、
中間転写体を用いて転写材にトナー像を形成する画像形
成装置であって、像担持体と、該像担持体にトナー像を
形成するトナー像形成手段と、前記像担持体に接触して
無端移動する中間転写体と、前記像担持体に形成された
トナー像を、該中間転写体の第1の転写位置で該中間転
写体に1次転写するため、前記像担持体と前記中間転写
体との間に第1の転写バイアスを形成する第1のバイア
ス印加手段と、前記中間転写体に転写されたトナー像
を、該中間転写体の第2の転写位置で転写材に2次転写
するため、前記中間転写体と転写手段との間に第2の転
写バイアスを形成する第2のバイアス印加手段と、転写
後に、前記中間転写体に残留する残留トナーを前記像担
持体に逆転写するために、前記中間転写体上の前記残留
トナーを帯電するための電極ローラに、電圧を印加する
第3のバイアス印加手段と、を有し、前記第1と第2と
第3の各バイアス印加手段は、それぞれ異なる極性のバ
イアス電圧が選択的に印加可能であり、前記2次転写
後、前記中間転写体上に残留する前記残留トナーを、該
残留トナーの本来の極性とは逆極性に前記電極ローラで
帯電し、前記1次転写中に、該1次転写と同時に、前記
残留トナーを前記像担持体に逆転写することで前記中間
転写体の前記残留トナーを除去するクリーニングモード
と、前記中間転写体に画像を形成していないとき、前記
第2のバイアス印加手段により前記転写手段にバイアス
電圧を印加し、該転写手段に付着したトナーを前記中間
転写体に静電的に移すクリーニングモードと、前記中間
転写体に画像を形成していないとき、前記第3のバイア
ス印加手段により、前記残留トナーを帯電する前記電極
ローラにバイアス電圧を印加し、該電極ローラに付着し
たトナーを前記中間転写体に静電的に移すクリーニング
モードと、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2に係る本発明は、前記像担持体は
電子写真感光体であって、前記中間転写体の残留トナー
のクリーニングモードにおいては、前記第3のバイアス
印加手段につながる、前記残留トナーを帯電する前記電
極ローラにより、前記残留トナーの本来の極性と逆極性
に該残留トナーを帯電する、ことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る本発明は、前記中間転写体
上には、複数のカラートナーによるトナー像が順次形成
され、該カラートナー像は、前記転写手段により前記転
写材に一括して転写される、ことを特徴とする。
【0011】請求項4に係る本発明において、前記第1
と第2と第3の各バイアス印加手段は、それぞれ逆極性
の電圧を発生する電源と切替え手段とを有し、正又は負
極性の成分を有する電圧が選択される、ことを特徴とす
る。
【0012】請求項5に係る本発明は、クリーニング工
程では、前記第1のバイアス印加手段によって、前記中
間転写体上のトナーが該中間転写体から前記像担持体へ
転移するバイアス電圧が印加され、前記第2のバイアス
印加手段によって、前記転写手段のトナーが該転写手段
から前記中間転写体へ転移するバイアス電圧が印加さ
れ、前記第3のバイアス印加手段によって、前記中間転
写体上のトナーが均一に帯電されるバイアス電圧が前記
残留トナーを帯電する前記電極ローラによって印加され
る、ことを特徴とする。
【0013】請求項6に係る本発明において、前記第2
のバイアス電圧は、本体装置がジャムを生じたときに前
記転写手段に印加される、ことを特徴とする。
【0014】前記中間転写体は、ドラム状に形成しても
よい。
【0015】前記中間転写体は、ベルト状に形成しても
よい。
【0016】〔作用〕以上構成に基づき、中間転写体上
の転写残トナーに電荷を付与することにより、転写残ト
ナーが定着から像担持体へ転移し易くすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0018】〈実施の形態1〉図2に、本発明に係る画
像形成装置の一例として、4色フルカラーのレーザービ
ームプリンタ(LBP)の概略構成を示す。
【0019】同図に示す画像形成装置において、イエロ
ー(Y)、シアン(C)、ブラック(B)、マゼンタ
(M)の各色ごとに送出される画像情報に基づいて光学
ユニット107によって感光ドラム100表面に順次に
形成された各色の静電潜像は、各色用の現像器Dy、D
c、Db、Dm(以下、4個の現像器を区別する必要が
ない場合や総称する場合には、適宜「現像器120」と
いう)によりトナー像として順次に現像された後、第1
の転写位置で中間転写体としての中間転写ドラム103
に順次に転写されて、多色のトナー像となる。この多色
のトナー像は、その後、第2の転写位置で中間転写ドラ
ム103と、転写部材としての転写及び搬送ベルト(以
下単に「転写ベルト50」という)との間のニップ部に
搬送された転写材Pに一括して転写される。多色のトナ
ー像が転写された転写材Pは、トナー像が定着ユニット
104で定着された後、上方の排紙部105から上部排
紙トレイ部106に、または下部排紙トレイ部115に
排出される。ここで各色の現像器120は、現像器選択
機構部108によって、一定の姿勢を維持した状態で回
転できるように支持されており、現像器選択機構108
は、選択機構保持フレーム109によって回転自在に支
持されている。また、選択機構保持フレーム109は、
上部の支点109bを中心にして揺動可能に支持されて
おり、下部がソレノイド109aに連結されている。現
像に供されるべく選択された現像器120は、現像器選
択機構108の回転によって所定の位置に移動された
後、ソレノイド109aによって選択機構保持フレーム
l09を同図中左方に移動させることにより、感光ドラ
ム100に対向する現像位置(同図の現像器Dyの位
置)に位置決めされる。
【0020】次に、上記構成のカラーレーザービームプ
リンタの動作について具体的に説明する。まず、帯電器
111によって感光ドラム1が所定の極性に均一に帯電
(例えば−720V)され、レーザービーム光Lによる
露光により、例えば、マゼンタの現像器Dmにより感光
ドラム100上の潜像が反転現像され、感光体ドラム1
00上にマゼンタの第1のトナー像が形成される。一
方、所定のタイミングでトナーと反対極性(例えばプラ
ス極性)の転写バイアス電圧(例えば+100V)が中
間転写ドラム103に印加され、上記感光体ドラム10
0上の第1のトナー像が中間転写ドラム103に第1の
転写位置で1次転写される。その後、感光ドラム100
は周知のブレードやブラシによるクリーナ112によっ
て表面に残留するマゼンタの転写残トナーが除去され、
次の色の潜像形成及び現像行程に備えられる。
【0021】次に前記感光体ドラム100上にレーザビ
ーム光Lによりシアンの第2の潜像が形成され、次いで
シアンの現像器Dcにより感光体ドラム100上の第2
の潜像が現像されてシアンの第2のトナー像が形成され
る。そして、このシアンの第2のトナー像は、上述の第
1の転写位置で先に中間転写ドラム103に1次転写さ
れたマゼンタの第1のトナー像の位置に合わせて中間転
写ドラム103に転写される。同様にして、イエロー、
ブラックの第3の潜像、第4の潜像が感光体ドラム10
0上に順次に形成され、それぞれが現像器Dy、Dbに
よって順次現像され、先に中間転写ドラム103に転写
されたトナー像に合わせて、イエローの第3のトナー
像、ブラックの第4のトナー像が順次に1次転写され
る。そして、中間転写ドラム103上に4色のトナー像
が重畳された状態で形成されることになる。
【0022】この後、4色のトナー像が重畳転写された
中間転写ドラム103の画像先端部が再転写位置(第2
の転写位置)に近づくと、転写ベルト50にバイアス電
圧(例えば+2.0kV)を設定し、転写ベルト50を
中間転写ドラム103に接触させる。その後、中間転写
ドラム103と転写ベルト50間に手差しトレイ60、
給紙カセット201、202、203、204のいずれ
かからピックアップされた転写材Pを給搬送し、この転
写材Pに対し、この第2の転写位置にて4色分のトナー
像を一括して2次転写する。さらに転写ベルト50後部
に設置した除電針51に転写ベルト50に印加したバイ
アスの逆バイアス値(例えば−3.0kV)を印加し、
転写材Pの後端が中間転写ドラム103を離れるまで作
動して転写材P上の蓄積電荷(トナーと反対極性)を除
電する。なお、転写材Pの後端が転写終了位置(感光ド
ラム100と中間転写ドラム103とが形成するニップ
部の出口)に達したときに、中間転写ドラム103に印
加する1次転写バイアス電圧をオフ(接地電位)にす
る。さらに転写材Pの後端が転写ベルト50及び除電針
51に印加していたバイアス電圧をオフにする。次に、
分離された転写材Pは定着器104に搬送され、ここで
転写材P上のトナー像が定着されて下部排紙トレイ11
5又は上部排紙トレイ106上に排出される。
【0023】両面印字を行う際には、前記印字シーケン
スの転写材P上のトナー像を定着後、両面印字ユニット
側へ転写材Pを搬送し、両面印字ユニットのスイッチバ
ックローラ70を紙送り方向に回転させることにより転
写材Pを保持し、転写材Pの後端がスイッチバックロー
ラ70にかかる前にスイッチバックローラ70を逆回転
させ、定着器104下部の両面用の紙搬送経路80へ転
写材Pを搬送する。その後、前述の印字シーケンスを行
った後、両面に印字を行った転写材Pは排紙トレイ11
5又は上部排紙トレイ106上に排出される。以上が本
発明に用いた画像形成装置における印字工程の概要であ
る。この画像形成装置を用いると、非常に高精密で色彩
の再現性のよいフルカラー画像が得られる。また、転写
材Pの搬送系がほぼストレートであることから、手差し
トレイ60、給紙カセット201〜204を用いること
により、各種メディアや異なるサイズの転写材P上に画
像を形成することができる。
【0024】なお、図2中の113は、中間転写ドラム
103に転写材Pが巻き付いてしまった場合にこれを分
離させるための分離爪である。
【0025】しかしながら、上述の画像形成装置のよう
な中間転写ドラム103を用いて転写材Pにトナー像を
転写する画像形成装置においては、上述のように中間転
写ドラム103及び転写ベルト50のクリーニングを行
うことが高品質の印字出力を得るには必要である。
【0026】そのための基本構成を図1に示す。なお、
本実施の形態においては、スイッチS3、S4が第2の
バイアス印加手段を構成し、また、スイッチS5、S6
が第3のバイアス印加手段を構成し、これらスイッチS
3〜S6にクリーニング部材130を加えてクリーニン
グ手段を構成している。
【0027】中間転写ドラム103は、ステンレスやア
ルミニウム等の導電性ドラム基体と表面の誘電体層で構
成され、転写バイアスはこの基体に印加される。この基
体に正バイアスを印加するスイッチS1、負バイアスを
印加するスイッチS2を接続する(第1のバイアス印加
手段)。また、転写ベルト50は導電性ベルトにより構
成され、このベルト部に正バイアスを印加するスイッチ
S3、負バイアスを印加するスイッチS4を接続する
(第2のバイアス印加手段)。さらに、中間転写ドラム
103の回転方向(図1の反時計回り)についての転写
ベルト50と中間転写ドラム103との間に、クリーニ
ングローラ(クリーニング手段)130を、中間転写ド
ラム103表面に対向するように配置し、クリーニング
ローラ130に正バイアスを印加するスイッチS5、負
バイアスを印加するスイッチS6を接続する(第3のバ
イアス印加手段)。そして、帯電器111に交流電圧と
負バイアスを印加するスイッチS7を接続する。
【0028】まず、基本動作である印字シーケンス時の
各ユニットに接続されている上述のスイッチS1〜S7
のON/OFFシーケンスを説明する。なお、図1中の
各スイッチのON/OFFは画像形成装置内のCPU
(不図示)によって制御する。
【0029】画像形成時には、前述で説明したように、
まず感光ドラム100を帯電させるために配設された帯
電器111に接続されたスイッチS7をONにし、AC
及び負バイアスを重畳した電圧を印加する。次に、感光
ドラム100上のトナーを中間転写ドラム103に転写
するため、中間転写ドラム103に接続されたスイッチ
S1をONにし、中間転写ドラム103に正バイアスを
印加する。なお、図1中の中間転写ドラム103は反時
計回りに回転する。上記の正バイアスにより中間転写ド
ラム103上にトナー像が1次転写され、転写材Pへ転
写を行うために、転写材Pの搬送が行われる。前記動作
が終了するまで、クリーニングローラ130は中間転写
ドラム103から離間させてある。
【0030】転写材Pが転写ベルト50に到達する直前
に、転写ベルト50に接続されているスイッチS3をO
Nにし、転写ベルト50に正バイアスを印加する。そし
て転写ベルト50を中間転写ドラム103に当接させ
る。そして転写ベルト50により転写材Pにトナー像を
転写した後、転写ベルト50は中間転写ドラム103よ
り離間する。中間転写ドラム103上に残留した現像剤
を取り除くために、クリーニングローラ130を中間転
写ドラム103に当接させ、クリーニングローラ130
に接続されたスイッチS5をONにし、クリーニングロ
ーラ130に本来のトナーの極性とは逆極性に当たる正
バイアスを印加する。クリーニングローラ130に正バ
イアスを印加することにより、転写ベルト50の正バイ
アスにより正帯電したトナーを再帯電することになる。
正帯電されるとともに、中間転写ドラム103表面にて
担持搬送された残トナーは、中間転写ドラム103と感
光ドラム100との間に印加されている直流成分を含む
交番電界により、中間転写ドラム103上から感光ドラ
ム100表面に転移され、その後、クリーナ112によ
って除去される。なお、ここでの交番電界は、必須のも
のではなく、必要に応じて用いればよい。
【0031】前記中間転写ドラム103上の残トナーの
除去方法は、連続印字の場合においても有効で、トナー
によって現像された感光ドラム100上に形成されたト
ナー像を乱すことなく転写すると同時に、残トナーを感
光ドラム100に逆転写できるので、スループットを低
下させないで印字を行うことが可能になる。なお、この
ときのスイッチS2、S4及びスイッチS6はOFF状
態である。その詳細なタイミングの一例を図3(a)に
示す。
【0032】しかしながら、前記印字シーケンス中に中
間転写ドラム103上に残留する転写残トナーは、転写
ベルト50の正バイアスにより正帯電するものだけでな
く、転写器(不図示)により負帯電させられたままの転
写残トナーも存在する。この負帯電の転写残トナーは、
クリーニングローラ130の正バイアスにより引き付け
られ、そのままクリーニングローラ130に付着する。
したがって、前記の負帯電の転写残トナーがクリーニン
グローラ130に付着し続け、付着量が増加すれば、ク
リーニングローラ130と中間転写ドラム103との接
触面に付着したトナーによる段差ができ、中間転写ドラ
ム103のクリーニング不良が発生する可能性がある。
したがって、前記問題を発生させないため、印字シーケ
ンスが終了したときに、クリーニングローラ130のク
リーニングを行うことが有効である。
【0033】次に、クリーニングローラ130のクリー
ニングシーケンスを説明する。まず通常の印字シーケン
スが終了した後、または印字シーケンスを開始する前の
非画像形成時に帯電器111に接続されたスイッチS7
をON状態とする。次に中間転写ドラム103に接続さ
れたスイッチS2をONにし、中間転写ドラム103に
負バイアスを印加する。次にクリーニングローラ130
を中間転写ドラム103に当接させ、さらにスイッチS
6をONにし、クリーニングローラ130に負バイアス
を印加する。前記の負バイアス印加により、クリーニン
グローラ130に付着していた負極性の転写残トナー
は、中間転写ドラム103に静電的に反発して転移す
る。この後、中間転写ドラム103に転移した転写残ト
ナーは、前述と同様に中間転写ドラム103と感光ドラ
ム100との間の電界により、中間転写ドラム103上
から感光ドラム100に転移させ、クリーナ112で除
去される。これは中間転写ドラム103が数回転以内に
基準位置に戻るまでに行う。前記のクリーニングローラ
130のクリーニングシーケンスによリクリーニングロ
ーラ130は常に、清掃された状態で中間転写ドラム1
03のクリーニングを行うことができる。なお、このと
きのスイッチS1、S3、S4、S5はOFF状態であ
り、また転写ベルト50は中間転写ドラム103と離間
状態にある。その詳細なタイミングの一例を図3(b)
に示す。
【0034】次に、転写材Pが転写ベルト50に搬送さ
れるときにジャムの発生やその他の何かの原因により、
転写材Pが転写ベルト50に到達しない場合及び転写材
Pが到達したにもかかわらず、転写位置でジャムを発生
することがある。このような場合において、転写ベルト
50に中間転写ドラム103上に形成された画像が転写
され、そのまま次の印字を行えば使用する転写材Pに対
して裏汚れを発生させ、かつ裏汚れした転写材Pにより
転写後の転写材搬送経路を汚す可能性がある。上記のト
ラブルを解消するためには、転写ベルト50のクリーニ
ングを行う必要がある。
【0035】以下、転写ベルト50のクリーニングシー
ケンスを説明する。
【0036】まず、転写材Pのジャムが発生した場合、
中間転写ドラム103に当接させていた転写ベルト50
及びクリーニングローラ130を離間させ、かつ印字シ
ーケンスでONにしていたスイッチS3、S5をOFF
にする。その後、中間転写ドラム103上の転写残トナ
ーを、中間転写ドラム103を数回転させる間に、スイ
ッチS1をOFFにし、かつスイッチS2をONにして
中間転写ドラム103に負バイアスを印加することによ
り、中間転写ドラム103上の負極性のトナーを静電的
に感光ドラム100に転移させ、クリーナ112で除去
する。中間転写ドラム103がクリーニングされた後、
スイッチS2はそのままで、転写ベルト50に接続され
たスイッチS4をONにし、転写ベルト50を中間転写
ドラム103に当接させ、転写ベルト50に転写された
転写残トナーを静電的に反発させることで中間転写ドラ
ム103に転移させる。また、中間転写ドラム103に
転移した転写残トナーは再び感光ドラム100に再転移
し、クリーナ112で除去される。前記動作は転写ベル
ト50が数回転する間に終了させる。
【0037】その詳細なタイミングの一例を図3(c)
に示す。
【0038】なお、RSは、各スイッチの動作タイミン
グの基準となるパルスである。
【0039】〈実施の形態2〉図4に、実施の形態2の
画像形成装置の構成の概略を示す。
【0040】図4中の200は中間転写体としての中間
転写ベルトであり、実施の形態1で示した中間転写ドラ
ム103と同様の働きをするものである。本実施の形態
2においては、中間転写ベルト200と、これに正バイ
アスを印加するスイッチS11、負バイアスを印加する
スイッチ12を除いた他の構成については、前述の実施
の形態1のものとほぼ同様であり、その説明は省略す
る。
【0041】したがって、図5(a)、(b)、(c)
に示す、本実施の形態2におけるクリーニングシーケン
スについては、実施の形態1の図3(a)、(b)、
(c)のものと同様である。ただし、図5(a)、
(b)、(c)においては、図3(a)、(b)、
(c)のスイッチS1、S2に代えて、スイッチS1
1、S12が使用されている。スイッチS11はスイッ
チ1と同様に、またスイッチ12はスイッチ2と同様に
作用する。
【0042】ここで、上述実施の形態で用いた電圧若し
くは電流値の実施例を述べておく。まず、帯電器111
に対しては、DCが−570〜−600Vで、ACが1
100HzでVPPが2300Vの一定流を印加した。
【0043】次に、中間転写ドラム103には、転写時
の正のDCが+100Vでクリーニング時の負のDCが
−1000Vであった。転写ベルト50に対しては、同
じく正のDCには1000〜2000Vで、負のDCに
は−1000V、そして電極ローラ130に対しては、
正のDCには2000Vで負のDCには−1000Vを
印加した。なお、上述の転写ベルト50と電極ローラ1
30とには定電流が適用されている。
【0044】なお、上述の実施の形態においては、第
1、第2、第3の各バイアス印加手段に正負の逆極性を
有する電源を用いているが、各手段間でクリーニングの
対象となるトナーが転移する方向の電界が発生すればよ
いのである。よって、例えば、電位差のある同極性の電
源でもよい。
【0045】また、感光体は、ドラム状に限らず、ベル
ト状のものでもよい。転写手段や残留トナーを帯電する
電極についてもローラ状やベルト状の変形もあり得る。
【0046】さらに、感光体の帯電手段についても、交
番電源の使用は必須ではなく、直流電源のみでも有効で
ある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
クリーニング部材にバイアスを印加して中間転写体上の
転写残トナーに電荷を付与し、この電荷の付与によって
中間転写体上の転写残トナーが像担持体上に転移し易く
することができるので、転写残トナーを回収するための
容器が不要となり、メンテナンス性の低下や装置の大型
化を招くことなく、転写残トナーを有効に除去すること
ができる。
【0048】したがって、転写残トナーによって、後続
の転写材が汚染されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における中間転写ドラム及びクリ
ーニング手段を示す図。
【図2】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図3】実施の形態1における各スイッチの動作タイミ
ングを示す図。
【図4】実施の形態2における中間転写ドラム及びクリ
ーニング手段を示す図。
【図5】実施の形態2における各スイッチの動作タイミ
ングを示す図。
【符号の説明】
50 転写部材(転写ベルト) 100 像担持体(感光ドラム) 103 中間転写体(中間転写ドラム) 111 帯電器 112 クリーナ 130 クリーニング部材(クリーニングローラ) 200 転写部材(転写ベルト) P 転写材 S1、S2 第1のバイアス印加手段 S3、S4 第2のバイアス印加手段 S5、S6 第3のバイアス印加手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間転写体を用いて転写材にトナー像を
    形成する画像形成装置であって、 像担持体と、 該像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、 前記像担持体に接触して無端移動する中間転写体と、 前記像担持体に形成されたトナー像を、該中間転写体の
    第1の転写位置で該中間転写体に1次転写するため、前
    記像担持体と前記中間転写体との間に第1の転写バイア
    スを形成する第1のバイアス印加手段と、 前記中間転写体に転写されたトナー像を、該中間転写体
    の第2の転写位置で転写材に2次転写するため、前記中
    間転写体と転写手段との間に第2の転写バイアスを形成
    する第2のバイアス印加手段と、 転写後に、前記中間転写体に残留する残留トナーを前記
    像担持体に逆転写するために、前記中間転写体上の前記
    残留トナーを帯電するための電極ローラに、電圧を印加
    する第3のバイアス印加手段と、 を有し、 前記第1と第2と第3の各バイアス印加手段は、それぞ
    れ異なる極性のバイアス電圧が選択的に印加可能であ
    り、 前記2次転写後、前記中間転写体上に残留する前記残留
    トナーを、該残留トナーの本来の極性とは逆極性に前記
    電極ローラで帯電し、前記1次転写中に、該1次転写と
    同時に、前記残留トナーを前記像担持体に逆転写するこ
    とで前記中間転写体の前記残留トナーを除去するクリー
    ニングモードと、 前記中間転写体に画像を形成していないとき、前記第2
    のバイアス印加手段により前記転写手段にバイアス電圧
    を印加し、該転写手段に付着したトナーを前記中間転写
    体に静電的に移すクリーニングモードと、 前記中間転写体に画像を形成していないとき、前記第3
    のバイアス印加手段により、前記残留トナーを帯電する
    前記電極ローラにバイアス電圧を印加し、該電極ローラ
    に付着したトナーを前記中間転写体に静電的に移すクリ
    ーニングモードと、 を有することを特徴とする中間転写体を採用した画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体は電子写真感光体であっ
    て、前記中間転写体の残留トナーのクリーニングモード
    においては、前記第3のバイアス印加手段につながる、
    前記残留トナーを帯電する前記電極ローラにより、前記
    残留トナーの本来の極性と逆極性に該残留トナーを帯電
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の中間転写体を採用した
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体上には、複数のカラート
    ナーによるトナー像が順次形成され、該カラートナー像
    は、前記転写手段により前記転写材に一括して転写され
    る、 ことを特徴とする請求項2記載の中間転写体を採用した
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2と第3の各バイアス印加
    手段は、それぞれ逆極性の電圧を発生する電源と切替え
    手段とを有し、正又は負極性の成分を有する電圧が選択
    される、 ことを特徴とする請求項1記載の中間転写体を採用した
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 クリーニング工程では、 前記第1のバイアス印加手段によって、前記中間転写体
    上のトナーが該中間転写体から前記像担持体へ転移する
    バイアス電圧が印加され、 前記第2のバイアス印加手段によって、前記転写手段の
    トナーが該転写手段から前記中間転写体へ転移するバイ
    アス電圧が印加され、 前記第3のバイアス印加手段によって、前記中間転写体
    上のトナーが均一に帯電されるバイアス電圧が前記残留
    トナーを帯電する前記電極ローラによって印加される、 ことを特徴とする請求項4記載の中間転写体を採用した
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のバイアス電圧は、本体装置が
    ジャムを生じたときに前記転写手段に印加される、 ことを特徴とする請求項5記載の中間転写体を採用した
    画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6026271A (en) * 1998-04-14 2000-02-15 Nec Corporation Image forming apparatus with improved cleaning capability
US7395004B2 (en) 2004-10-20 2008-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus featuring first and second toner removing sequence selected on the basis of a toner amount per unit area

Cited By (3)

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US6026271A (en) * 1998-04-14 2000-02-15 Nec Corporation Image forming apparatus with improved cleaning capability
US7395004B2 (en) 2004-10-20 2008-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus featuring first and second toner removing sequence selected on the basis of a toner amount per unit area
US7693441B2 (en) 2004-10-20 2010-04-06 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including a toner removing device operable in two modes for removing residual toner on an intermediate transfer member

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