JPH09250902A - 光波干渉測定装置 - Google Patents

光波干渉測定装置

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Publication number
JPH09250902A
JPH09250902A JP8058818A JP5881896A JPH09250902A JP H09250902 A JPH09250902 A JP H09250902A JP 8058818 A JP8058818 A JP 8058818A JP 5881896 A JP5881896 A JP 5881896A JP H09250902 A JPH09250902 A JP H09250902A
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JP
Japan
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light
optical path
frequency
light source
emitted
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Application number
JP8058818A
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English (en)
Inventor
Hirochika Shinjiyou
啓慎 新城
Jun Kawakami
潤 川上
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光束の光路変動を抑制して測定誤差を低減する
ことができる光波干渉測定装置を提供する。 【解決手段】光路変動検出部100a〜100cを、光
源301〜PBS150間、PBS150〜移動鏡12
0間、PBS151〜固定鏡121間に各々配置する。
光路変動検出部100aは、光源301からの光束を分
離するBSとBSで分離された光束を更に分離するPB
Sと分離された光を各々受光する2つのレシーバとを有
する。光路変動検出部100b、100cは、光源30
1からの光束を分離するBSとBSで分離された光束を
受光するレシーバとを各々有する。上記4つのレシーバ
での受光位置を基に各光の光路変動を光路変動算出装置
410で求め、求めた変動量を参照して、光束の光路変
動を補正鏡で補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の長さ、変
位、密度等を高精度に測定するための光波干渉測定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物体の長さ、変位、密度等の測定を行な
うための光波干渉測定装置の代表的な例として、ヘテロ
ダイン式干渉測長機を図12に示す。
【0003】図12において、光源部601は、周波数
f5の光と、周波数f5’の光とを含む光束を出射する。
この二つの光は、互いに周波数がわずかに異なり、偏光
方位が直交している。
【0004】光源部601から出射された光束は、偏光
ビームスプリッタ750により上記二つの光の偏光方位
に応じて分離されて、周波数f5の光は測長光路上にあ
る移動鏡720に導かれ、周波数f5’の光は参照光路
上にある固定鏡721に導かれる。尚、移動鏡720
は、ステージ723上に設置されており、測長光路の光
軸方向(図12の矢印Dの方向)に変位する。
【0005】移動鏡720及び固定鏡721で反射され
た光束は、偏光ビームスプリッタ750で再び結合さ
れ、その後、偏光子付きのレシーバ811に入力する。
レシーバ811の偏光子は、図示していないが、上記二
つの光の偏光方位に対し45度傾いて設けられている。
これにより、測長光路を通ってきた周波数f5の光と、
参照光路を通ってきた周波数f5’の光は、この偏光子
を通過した後干渉し、その後、光電変換されて周波数f
5と周波数f5’の差(f5−f5’)に応じたビートシグ
ナルを生じさせる。このビートシグナルは、移動鏡72
0の変位に応じて位相が変化し、測定信号として演算装
置903に出力される。
【0006】また、光源部601から出射された光束
は、ビームスプリッタ730によりその一部が取り出さ
れ、その後、この取り出された光束が偏光子付きのレシ
ーバ810に入力する。レシーバ810の偏光子は、図
示していないが、レシーバ811と同様に、上記二つの
光の偏光方位に対し45度傾いて設けられている。これ
により、光源から出射された直後の周波数f5の光と周
波数f5’の光は、この偏光子を通過した後干渉し、そ
の後、光電変換されて周波数f5と周波数f5’の差(f
5−f5’)に応じたビートシグナルを生じさせる。この
ビートシグナルは、参照信号として演算装置903に出
力される。
【0007】演算装置903は、参照信号に対する測定
信号の位相変化に基づいて、ステージ723の矢印方向
の変位を演算する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の光
波干渉測定装置では、光源から出射される光束の出射角
度が変動し、光路が変動することがある。このため、従
来の光波干渉測定装置では、このような変動が生ずると
測定誤差が発生するという問題がある。一例を図13に
示す。
【0009】図13は図12に示したヘテロダイン式干
渉測長機の構成の一部を示す。ここで、光源部601か
ら移動鏡720を経て干渉面(レシーバ811の偏光子
の面)Pに達する光束の光路長をLM、光源部601か
ら固定鏡821を経て干渉面Pに達する光束の光路長を
Rとする。
【0010】図13において、移動鏡720に向かう周
波数f5の光束の出射角度がθM変化し、固定鏡721に
向かう周波数f5’の光束の出射角度がθR変化したとす
ると、干渉面Pでは、2つの光束が相対的に傾くため、
(式1)で与えられる測定誤差EHTが生ずる。
【0011】
【数1】
【0012】また、一つの周波数の光束で測長を行なう
ホモダイン方式の場合は、光束の出射角度の変化をθS
とすると、(式1)においてθMとθRにθSを代入した
ものが測定誤差EHOとなる。
【0013】
【数2】
【0014】これらの誤差は、ステージ723が静止し
ている状態でも発生する。高精度に測長を行なう場合、
これらの誤差は無視することができない量となる。
【0015】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、光源から出射された光束の光路変動を抑制する
ことができる光波干渉測定装置を提供することを目的と
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、光源と、前記光源から出射さ
れた光束を光を反射する対象物に導くと共に、前記対象
物で反射された光束に基準となる光束を重ね合わせて干
渉光を発生させる光学系と、前記光学系で発生した干渉
光を検出する干渉光検出手段と、前記干渉光検出手段の
結果に基づいて前記対象物の測定値を算出する測定値算
出手段と、を具備する光波干渉測定装置であって、前記
光源から出射された光束の光路変動を検出する光路変動
検出手段と、前記光路変動検出手段で検出された光路変
動量を参照して、前記光源から出射された光束の光路変
動を補正する光路変動補正手段と、を有することを特徴
とするものである。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記光路変動補正手段が、前記光源から出
射された光束の光路が一定となるように、当該光束の光
路変動を補正することを特徴とするものである。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記光路変動検出手段が、前記光源
から出射された光束の一部を分離する複数の光束分離手
段と、各前記光束分離手段によって分離された複数の光
束を各々受光する複数の受光手段と、前記受光手段にお
ける前記複数の光束各々の受光位置に基づいて、前記光
源から出射された光束の光路変動を求める光路変動算出
手段と、を有することを特徴とするものである。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、前記光学系が、前記光源から出
射された光束の一部を固定鏡に導くと共に残りの光束を
前記対象物に導く分離手段を有するものであり、前記基
準となる光束が、前記固定鏡で反射された光束であるこ
とを特徴とするものである。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記複数の光束分離手段が、前記光源と前
記分離手段との間に配置された第一の光束分離手段と、
前記分離手段と前記干渉光検出手段との間に配置された
第二の光束分離手段とから成ることを特徴とするもので
ある。
【0021】請求項6記載の発明は、光源部と、前記光
源部から出射された光束を光を反射する対象物に導くと
共に、前記対象物で反射された光束に基準となる光束を
重ね合わせて干渉光を発生させる光学系と、前記光学系
で発生した干渉光を検出する干渉光検出手段と、前記干
渉光検出手段の結果に基づいて前記対象物の測定値を算
出する測定値算出手段と、を具備する光波干渉測定装置
であって、前記光源部は、周波数の異なる複数の光を含
む光束を出射するものであり、前記光源部から出射され
た光束の光路変動を前記周波数の異なる光毎に検出する
光路変動検出手段と、前記光路変動検出手段で検出され
た前記複数の光の光路変動量を参照して、前記光源から
出射された光束の光路変動を前記周波数の異なる光毎に
補正する光路変動補正手段と、を有することを特徴とす
るものである。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記光路変動補正手段は、前記光源部から
出射された前記複数の光が同軸となるように、当該複数
の光の光路変動をそれぞれ補正することを特徴とするも
のである。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載の発明において、前記光学系が、前記光源部から出射
された光束の一部を固定鏡に導くと共に残りの光束を前
記対象物に導く分離手段を有するものであり、前記基準
となる光束が、前記固定鏡で反射された光束であること
を特徴とするものである。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記光学系が、前記光源部から出射された
前記複数の光のうち、二つの周波数の光を前記固定鏡及
び前記対象物の少なくとも一方に導く導光手段と、前記
導光手段によって導かれた二つの周波数の光を干渉させ
る干渉手段と、前記干渉手段によって発生した干渉光に
基づいて前記二つの周波数の光が導かれた光路における
空気の屈折率変動を測定する測定手段と、を更に有する
ことを特徴とするものである。
【0025】請求項1記載の発明では、光路変動検出手
段により、光源から出射された光束の光路変動を検出
し、光路変動補正手段により、光路変動検出手段で検出
した光路変動量を参照して光源から出射された光束の光
路変動を補正する。これにより、光束の光路変動量を抑
制することができるので、測定誤差を減らすことができ
る。
【0026】請求項2記載の発明では、光路変動補正手
段により、光源から出射された光束の光路が一定となる
ように、当該光束の光路変動を補正する。これにより、
光束の光路変動を抑制することができる。
【0027】請求項3記載の発明では、複数の光束分離
手段により光源からの光束から分離された複数の光束各
々を、対応する受光手段によってそれぞれ受光する。そ
して、光路変動算出手段により、各受光手段における上
記複数の光束各々の受光位置と、複数の光束分離手段間
の光路長とに基づいて、光源から出射された光束の光路
変動量を求める。
【0028】請求項4記載の発明では、分離手段によっ
て、光源から出射された光束の一部が固定鏡に導かれ、
残りの光束が対象物に導かれる。これらの光は、互いに
干渉して干渉光となる。
【0029】請求項5記載の発明では、複数の光束分離
手段を、光源及び分離手段間に配置された第一の光束分
離手段と分離手段及び干渉光検出手段間に配置された第
二の光束分離手段とで構成したことにより、光源から干
渉光検出手段までの光路を延長することなく、第一の光
束分離手段及び第二の光束分離手段間の光路を長くする
ことができる。これにより、光源から出射された光束の
光路変動に対する各光束分離手段で分離された光束の受
光手段における受光位置のずれを大きくすることができ
るので、装置全体を大きくすることなく、光路変動算出
手段で算出する出射角度の精度を上げることができる。
【0030】請求項6記載の発明では、光路変動検出手
段により、光源部から出射された光束の光路変動をこの
光源部に含まれる周波数の異なる光毎に検出し、光路変
動補正手段により、光路変動検出手段で検出した複数の
光の光路変動量を参照して、光源部から出射された光束
の光路変動をこの光束に含まれる周波数の異なる光毎に
制御する。これにより、光源部から出射された周波数の
異なる複数の光の光路変動を抑制することができるの
で、測定誤差を減らすことができる。また、上記の周波
数の異なる複数の光を同じ光軸上に出射させることがで
きる。尚、光源部から出射された周波数の異なる複数の
光は、例えばヘテロダイン干渉式の測長を行う場合に用
いてもよく、また光路中の気体の屈折率変動を測定する
のに用いてもよい。
【0031】請求項7記載の発明では、光路変動補正手
段が、光源部から出射された複数の光が同軸となるよう
に、当該複数の光の光路変動をそれぞれ補正する。これ
により、光源から出射された複数の光の光軸を一致させ
ることができる。
【0032】請求項8記載の発明では、分離手段によっ
て、光源からの光束の一部が固定鏡に導かれ、残りの光
束が対象物に導かれる。これらの光は、互いに干渉して
干渉光となる。
【0033】請求項9記載の発明では、導光手段によっ
て固定鏡及び対象物の少なくとも一方に導かれたく二つ
の周波数の光を、干渉手段により干渉させ、発生した干
渉光に基づいて前記二つの周波数の光が導かれた光路中
の空気の屈折率変動を測定する。したがって、対象物の
測定値をこの測定した屈折率変動で補正することによ
り、さらに精度よく対象物を測定することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0035】図1は本発明の第一実施形態であるヘテロ
ダイン式干渉測長機の概略構成図、図2は図1に示す装
置に用いる光路変動検出部の概略構成図、図3は光源か
ら出射された光の光路変動を補正する様子を示す図であ
る。
【0036】本実施形態は、図1に示すように、光源
(例えば、He−Neレーザ)301と、偏光ビームス
プリッタ(以下PBSとも言う)155、156と、補
正鏡110、111、116、117と、ステージ12
3上に設置された移動鏡120と、固定鏡121と、移
動鏡120および固定鏡121に光を分離するPBS1
50と、偏光子付きのレシーバ210、211と、光路
変動検出部100a、100b、100cと、光路変動
算出装置410と、演算装置400とを含んで構成され
ている。
【0037】光源301は、周波数f1の光と、周波数
f1’の光とを含む光束を出射する。この二つの光は、
お互いに周波数がわずかに異なり、偏光方位が直交して
いる。光源301から出射された光束は、PBS150
により二つの光の偏光方向に応じて分離され、周波数f
1’の光は測長光路上にある移動鏡120に導かれ、周
波数f1の光は参照光路上にある固定鏡121に導かれ
る。なお、移動鏡120はステージ123上に設置され
ており、測長光路の光軸方向(図1の矢印Aの方向)に
変位する。
【0038】移動鏡120及び固定鏡121で反射され
た光束は、PBS150で再び結合され、その後、偏光
子付きのレシーバ211に入射する。レシーバ211の
偏光方向は、図示していないが、上記二つの光の偏光方
位に対して45度傾けて設けられる。これにより、測長
光路を通ってきた周波数f1’の光と、参照光路を通っ
てきた周波数f1の光はこの偏光子を通過した後干渉
し、その後、光電変換されて周波数f1と周波数f1’の
周波数差(f1−f1’)に応じたビートシグナルを生じ
させる。このビートシグナルは、移動鏡120の変位に
応じて位相が変化し、移動鏡変位の測長信号として演算
装置400に入力される。
【0039】また、光源301から出射された光束は、
BS130によりその一部が取り出され、その後、この
取り出された光束が偏光子付きのレシーバ210に入射
する。レシーバ210の偏光子は、図示していないが、
レシーバ211と同様に、上記二つの光の偏光方位に対
して45度傾けて設けられている。これにより、光源か
ら出射された直後の周波数f1の光と周波数f1’の光
は、この偏光子を通過した後干渉し、その後、光電変換
され周波数f1と周波数f1’の周波数差(f1−f1’)
に応じたビートシグナルを生じさせる。このビートシグ
ナルは、移動鏡変位を測定する参照信号として演算装置
400に入力される。
【0040】演算装置400は、参照信号に対する測長
信号の位相変化に基づいて、ステージ123の矢印方向
の変位を演算する。これらの構成、動作については、従
来のヘテロダイン式干渉測長機と同様である。そして、
本実施形態では、その特徴的構成として、それぞれの偏
光方向に応じて2つの光を分離、結合するPBS15
5、156と、光源301から出射された光の光路変動
を検出する光路変動検出部100a、100b、100
cと、それぞれの光ごとにその光路変動を補正する補正
鏡110、111、116、117が設けられている。
補正鏡110、111、116、117は、図示してい
ないが、圧電素子(以下、PZTとも言う)により補正
鏡の角度を変更できるようになっている。また、光路変
動検出部100aはPBS156とPBS150の間の
光路上に配置されており、光路変動検出部100bは測
長光路上に、光路変動検出部100cは参照光路上にそ
れぞれ配置されている。
【0041】光路変動検出部100aは、図2に示すよ
うに、BS134と、PBS157と、レシーバ20
0、212とを含んで構成されている。また、光路変動
検出部100bは、図2に示すように、BS135と、
レシーバ201とを含んで構成されている。同様に、光
路変動検出部100cは、図2に示すように、BS23
1と、レシーバ213とを含んで構成されている。
【0042】BS134は周波数f1、f1’の2つの光
の一部をPBS157の方に反射する。その後、PBS
157はそれぞれの偏光方向に応じて2つの光を分離
し、レシーバ200及び212に入射させる。本実施形
態ではレシーバ200、212として、高分解能のPS
D(Position Sensitive Detector)を用いている。P
SDは、受光した光の水平方向及び垂直方向の受光位置
を検出する。尚、レシーバ200、212は特にPSD
である必要はなく、CCD、4分割ディテクタ等、受光
した光の水平方向及び垂直方向の受光位置を検出するこ
とが出来れば特に限定されない。
【0043】光路変動算出装置410は、レシーバ20
0、201で検出した周波数f1’の光の水平方向の受
光位置と、垂直方向の受光位置と、BS134及びBS
135間の光路長とに基づいて、周波数f1’の光の光
路変動を求める。レシーバ200で検出した受光位置と
レシーバ201で検出した受光位置とのずれをHp、B
S134及びBS135間の光路長をLp、周波数f1’
の光の角度変動をθpとすると、Hp、Lp、及びθpの間
には、tanθp=Hp/Lpの関係がある。また、光路
変動算出装置410は、算出した角度変動及び位置変動
を参照して、周波数f1’の光が所定の光路を通るよう
に、補正鏡110、111のPZTに信号を出力する。
【0044】同様に、光路変動算出装置410は、レシ
ーバ212、213で検出した周波数f1の光の水平方
向の受光位置と、垂直方向の受光位置と、BS134及
びBS231間の光路長とに基づいて、周波数f1の光
の光路変動を求める。レシーバ212で検出した受光位
置とレシーバ213で検出した受光位置とのずれをH
s、BS134及びBS135間の光路長をLs、周波数
f1の光の角度変動をθsとすると、Hs、Ls、及びθs
の間には、tanθs=Hs/Lsの関係がある。また、
光路変動算出装置410は、算出した角度変動及び位置
変動を参照して、周波数f1の光が所定の光路を通るよ
うに、補正鏡116、117のPZTに信号を出力す
る。
【0045】ここで図3より、周波数f1’の光を例に
とって、光路変動検出部100a、100bと、光路変
動算出装置410と、補正鏡110、111とによって
周波数f1’の光路変動を補正する際の動作について説
明する。周波数f1’の光の適正な光路を光路a(図中
の一点鎖線)とする。ここで、周波数f1’の光の光路
が、光路aから光路b(図中の実線)へと変化したとす
ると、上述したように光路変動算出装置410は、レシ
ーバ200、201で検出した周波数f1’の光の受光
位置とBS134及びBS135間の光路長とに基づい
て求めた角度変動及び位置変動を参照して、補正鏡11
1で反射された後の光路が、一点鎖線で示された光路a
を通ってもともと実線で示された補正鏡110、111
で反射された際の適正な光路と同じになるようにPZT
に信号を出力し、補正鏡110、111の角度を調節す
る。同様にして、周波数f1の光についても補正鏡11
7を反射した後の光路が常に同じ光路を通るように補正
鏡116、117の角度を調整する。
【0046】本実施形態によれば、補正鏡111、11
7で反射された後の光が常に同じ光路を通ることになる
ので、PBS156でほぼ同軸にされた周波数f1及び
周波数f1’の光は常に同じ光路を通ることになる。こ
れにより、それぞれの光の光路変動を補正することが出
来る。また、光路変動検出部100aをPBS156と
PBS150の間に配置し、光路変動検出部100bを
PBS150と移動鏡120との間に配置することで、
特にPBS156からPBS150までの距離を延長す
ることなく、BS134及びBS135間の光路を長く
することが出来る。これにより、光束の光路変動に対し
てレシーバ200、201で検出する受光位置のずれを
大きくすることが出来るので、PBS150以前の光路
を特に長くすることなく、光路変動算出装置410で算
出する光路変動量の検出精度を上げることが出来る。
【0047】また、周波数f1の光に関しては、光路変
動検出部100cをレシーバ211までの間の光路上に
配置することが出来、BS134とBS231の光路長
を長くすることで、光路変動量の検出精度を上げること
が出来る。
【0048】また、光路変動検出部100aの代わり
に、補正鏡111および117の直後に光路変動検出部
100b、100cをさらに置きそれぞれの周波数の光
の光路変動を検出することで、光路変動量の検出精度を
上げることが出来る。
【0049】尚、光路変動の要因となる光源301の出
射角度の変動量は通常10μrad程度であり、またそ
の周期も数秒程度であるので、PZTにより十分に補正
が可能である。但し、PZT以外のものであっても補正
鏡110、111、116、117の角度を調節できる
ものであればよい。
【0050】第一実施形態では、光路変動検出部100
aをPBS156とPBS150の間の光路上に配置
し、光路変動検出部100bをPBS150と移動鏡1
20の間の光路上に配置し、光路変動検出部100cを
PBS150と固定鏡121の間の光路上に配置したも
のについて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば図4に示すように、光路変動検出部1
00a、100b、100cが一体的に構成された光路
変動検出部100dをPBS156とPBS150の間
の光路上に配置しても良い。この場合BS233及びミ
ラー125間の光路を長くすることにより、光路変動算
出装置410で算出する光路変動の精度を上げることが
できる。
【0051】また、第一実施形態では、本発明をヘテロ
ダイン式干渉測長機に適用した場合について説明した
が、本発明は、例えばホモダイン式干渉測長機にも適用
することができる。本発明の第二実施形態として、本発
明をホモダイン式干渉測長機に適用した場合について図
面を参照して説明する。図5は本発明の第二実施形態で
あるホモダイン式干渉測長機の概略構成図である。尚、
第二実施形態において第一実施形態と同一の機能を有す
るものには、同一の符号を付すことにより、その詳細な
説明を省略する。
【0052】図5において、光源305から出射された
光束(本実施形態では、単一周波数の、直線偏光された
光束)は、BS131で分割され、一方は固定鏡121
に、他方はステージ123上に設置された移動鏡120
に向い、その後、それぞれの鏡で反射されて再びBS1
31に戻る。ここで、固定鏡121で反射される光束
は、1/8波長板162により円偏光となってBS13
1に戻ってくる。
【0053】これらの光束は、BS131、PBS15
4、偏光板163、164、165によって、位相が9
0度ずつ異なる測定信号としてレシーバ222、22
3、224から取り出される。演算装置405は、3つ
の測定信号を組み合わせ、それぞれの組の各測定信号の
差から、90度位相差の2つの信号を形成し、ステージ
123の変位を測定する。
【0054】これらの構成、動作については、従来のホ
モダイン式干渉測長機と同様であるが、本実施形態で
は、その特徴的構成として、光源から出射された光の光
路変動を補正する補正鏡118、119と、その光路変
動量を検出するためにBS234、235とレシーバ2
18、219及び光路変動算出装置412が設けられて
いる。BS234は補正鏡119とBS131との間の
光路上に配置され、BS235はBS131と移動鏡1
20との間の光路上に配置されている。第一実施形態の
光路変動検出部と同じように、レシーバ218、219
は受光位置の水平方向変位及び垂直方向変位を検出し、
それぞれの検出量に応じて光路変動算出装置412は光
路変動量を算出し、補正鏡118、119で光路変動を
補正する。このため、本発明の第二実施形態によれば、
光源305から出射された光の光路変動による測定誤差
が低減された高精度な測定結果を得ることができる。
【0055】次に、本発明の第三実施形態について図面
を参照して説明する。
【0056】図6は本発明の第三実施形態であるヘテロ
ダイン式干渉測長機の概略構成図、図7は図6に示す装
置に用いる屈折率変動測定用光源部の概略構成図、図8
は図6に示す装置に用いる光路変動検出部の概略構成図
である。尚、第三実施形態において第一実施形態と同一
の機能を有するものには、同一の符号を付すことにより
その詳細な説明を省略する。
【0057】本実施形態は、図6に示すように、光源部
300と、光源301と、固定鏡121と、ステージ1
23上に設置された移動鏡120と、PZTによりその
角度が変更可能に設けられた補正鏡250、251、2
52、253と、光路変動検出部105と、光路変動算
出装置411と、PBS150、151、152と、レ
シーバ210、211、220、221と、演算装置4
01とを含んで構成されている。本実施形態は、移動鏡
120の変位を測定するとともに、測長光路(PBS1
50及び移動鏡120間の光路)中における空気の屈折
率変動を測定し、その測定結果で移動鏡120の変位の
測定値を補正するものである。もちろん、前述の各実施
形態と同様、光束の光路変動を補正することもできる。
尚、PBSを図6に示すような三段構成にしたのは、光
源部300と、光源301から出射されたすべての周波
数の光に対する消光比を向上させるためである。
【0058】光源部300は、測長光路中の空気の屈折
率変動を測定するためのものである。図7に光源部30
0の例を示す。図7(a)に示す例は、測長光路の屈折
率変動をヘテロダイン方式を用いて求めるためのもので
ある。光源302は周波数f2の基本波(以下、FND
ともいう)を出射する。光源302から出射された F
ND光は、PZTによりその角度が変更可能に設けられ
た補正鏡112、113によって反射された後、SHG
(Second harmonic generation)変換素子172に入射
し、その一部が周波数f3の第2高調波(以下、SHG
ともいう)に変換される。SHG変換素子172は、K
TP(KTiOPO4)結晶等の非線形光学結晶を用い
ることができ、入射した光の周波数の2倍の周波数をも
った光を発生させる。SHG変換素子172から出射し
た周波数f2のFND光と、周波数f3(=2×f2)の
SHG光は、周波数分離素子137で分離された後、F
ND光は周波数シフタ190へ入射し、SHG光は周波
数シフタ191へ入射する。FND光、SHG光は、そ
れぞれ周波数シフタ190、191により異なる周波数
シフトを受ける。これにより、FND光は周波数f20
(=f2+Δf0)の光となり、SHG光はf30(=f3
+Δf0’)の光となる。ここで、Δf0’≠2×Δf0
である。その後、FND光、SHG光は、周波数結合素
子138により光軸が略同一にされる。尚、特に図示し
ていないが、光源部300から出射された光束の光路中
に波長板が配置されており、FND光及びSHG光は光
源301から出射された周波数f1’の偏光方位と等し
くなるように調節される。
【0059】図7(b)に示す例は、図7(a)に示す
例と同様に、測長光路の屈折率変動をヘテロダイン方式
を用いて求めるためのものである。ただし、光源303
が二つの周波数の光を出射する点で、図7(a)に示す
例と異なる。光源303は、周波数f2のFND光と、
周波数f3(=2×f2)のSHG光を出射する。FND
光は、PZTによりその角度が変更可能に設けられた補
正鏡112、113によって反射された後、周波数シフ
タ190へ入力する。一方、SHG光は、PZTにより
その角度が変更可能に設けられた補正鏡114、115
によって反射された後、周波数シフタ191へ入力す
る。FND光、SHG光は、それぞれ周波数シフタ19
0、191により異なる周波数シフトを受ける。これに
より、FND光は周波数f20(=f2+Δf0)の光とな
り、SHG光はf30(=f3+Δf0’)の光となる。こ
こで、Δf0’≠2×Δf0である。その後、FND光、
SHG光は、周波数結合素子138により光軸が略同一
にされる。尚、特に図示していないが、光源部300か
ら出力された光束の光路中に波長板が配置されており、
FND光及びSHG光は光源301から出射された周波
数f1’の偏光方位と等しくなるように調節される。
【0060】次に、本実施形態の動作について説明す
る。尚、本実施形態では、以後、光源部300として図
7(b)に示すものを用いた場合について説明する。
【0061】光源301は、僅かに周波数の異なる周波
数f1、f1′の光を出射する。周波数f1、f1’の光は
偏光方位が直交している。光源301から出射された、
周波数f1、f1’の光を含む光束は、BS130により
その一部が取り出され、その後、この取り出さられた光
束が偏光子付きのレシーバ210に入力する。光源30
1から出射された直後の周波数f1の光と周波数f1’の
光は、この偏光子を通過した後干渉し、その後、光電変
換されて周波数f1と周波数f1’の差(f1−f1’)に
応じたビートシグナルを生じさせる。このビートシグナ
ルは、移動鏡120の変位を測定するための測長用参照
信号として演算装置401に出力される。
【0062】また、光源部300から出射された周波数
f20のFND光及び周波数f30のSHG光は、ダイクロ
イックミラー(以下、DMともいう)139により、光
源部301から出射された周波数f1の光及び周波数f
1’の光と光軸が略同一となるように調節され、BS1
32の方へ反射する。このとき、それぞれの光の一部が
出射角度検出部105に入射するように、DM139の
光学薄膜は設計されている。BS132は、周波数f2
0、f30の光の一部を反射し、周波数f1、f1’の光を
透過するように、光学薄膜を設計してある。これによ
り、入射したFND光及びSHG光の一部は、BS13
2で反射されてSHG変換素子170に入射する。SH
G変換素子170は、周波数f20のFND光の一部を周
波数f20’(=2×f20)の光に変換し、周波数f30の
SHG光をそのまま透過する。SHG変換素子170か
ら出射された周波数f20’の光と、周波数f30の光は、
偏光子付きのレシーバ220に入射する。これにより、
SHG変換素子170から出射された周波数f20’の光
と周波数f30の光とは、この偏光子を通過した後干渉
し、その後、光電変換されて周波数f20’と周波数f30
の差(f20’−f30)に応じたビートシグナルを生じさ
せる。このビートシグナルは、空気の屈折率変動を測定
するための屈折率測定用参照信号として演算装置401
に出力される。
【0063】一方、BS132を透過した周波数f1、
f1’、f20、f30の四つの光を含む光束は、PBS1
50に入射し、その偏光方位に応じて分離される。これ
により、周波数f1の光はPBS150で反射され、参
照光路(固定鏡121側)に導かれ、その他の光(周波
数f1’、f20、f30の光)はPBS150を透過して
測長光路(移動鏡120側)に導かれる。尚、PBSで
反射した周波数f1以外の光は、誤差光となるため周波
数フィルタ140でカットされる。
【0064】PBS150で反射し、参照光路に導かれ
た周波数f1の光は、λ/4板160、周波数フィルタ
140を透過した後、固定鏡121で反射し、再び周波
数フィルタ140、λ/4板160を透過してPBS1
50に入射する。この際、周波数f1の光はλ/4板を
2回透過するので、その偏光方位が90度回転する。こ
れにより、周波数f1の光は、先ほどは反射されたPB
S150を透過し、その後、PBS151、周波数フィ
ルタ141を透過する。そして、コーナーキューブ18
0に入射し、光路がずらされた後、周波数フィルタ14
1、PBS151、150を透過して再び参照光路に導
かれる。そして、λ/4板160、周波数フィルタ14
0を透過した後、固定鏡121で反射し、再び周波数フ
ィルタ140、λ/4板160を透過してPBS150
に入射する。この際、周波数f1の光はλ/4板を2度
透過するので、その偏光方位が更に90度回転する。こ
れにより、周波数f1の光は、先ほどは透過したPBS
150を反射し、BS133に入射する。尚、参照光路
は、空気の屈折率変動をモニタしないため、エアチュー
ブ500で覆ってある。
【0065】PBS150を透過し、測長光路に導かれ
た周波数f1′、f20、f30の光は、フレネルロム16
1を透過した後、移動鏡120で反射し、再びフレネル
ロム161を透過してPBS150に入射する。この
際、これ等の3つの光は、フレネルロム161を2度透
過するので、その偏光方位が90度回転する。したがっ
て、先ほどは透過したPBS150で反射され、その
後、PBS151、152で反射される。そして、コー
ナーキューブ181に入射して光路がずらされた後、P
BS152、151、150で反射され、再び測長光路
に導かれる。そして、フレネルロム161を透過した
後、移動鏡120で反射し、再びフレネルロム161を
透過してPBS150に入射する。この際、これ等の3
つの光はフレネルロム161を2度透過するので、その
偏光方位が更に90度回転する。これにより、先ほどは
反射したPBS150を透過し、周波数f1の光と同軸
にされてBS133に入射する。
【0066】PBS150で光軸が同軸にされた4つの
光のうち、周波数分f1、f1’の光はBS133を透過
し、周波数f20、f30の光はBS133で反射される。
尚、BS133を透過した周波数f20、f30の光は、誤
差光となるため周波数フィルタ142でカットされる。
【0067】BS133を透過した周波数f1、f1’の
光は、偏光子付きのレシーバ211に入力する。周波数
f1の光と周波数f1’の光は、この偏光子を通過した後
干渉し、その後、光電変換されて周波数f1と周波数f
1’の差(f1−f1’)に応じたビートシグナルを生じ
させる。このビートシグナルは、移動鏡120の変位を
測定するための測長信号として演算装置401に出力さ
れる。
【0068】一方、BS133で反射された周波数f2
0、f30の光は、SHG変換素子171に入射する。S
HG変換素子171は、周波数f20の光の一部を周波
数f20’(=2×f20)の光に変換し、周波数f30の光
をそのまま透過する。SHG変換素子171から出射さ
れた周波数f20’光と、周波数f30の光は、偏光子付き
のレシーバ221に入力する。これにより、SHG変換
素子171から出射された周波数f20’の光と周波数f
30の光とは、この偏光子を通過した後干渉し、その後、
光電変換されて周波数f20’と周波数f30の差(f20’
−f30)に応じたビートシグナルを生じさせる。このビ
ートシグナルは、空気の屈折率変動を測定するための屈
折率測定信号として演算装置401に出力される。
【0069】次に、演算装置401は、上記の4つの信
号(測長信号、測長用参照信号、屈折率測定信号、屈折
率測定用参照信号)に基づいて、測長光路の空気の屈折
率変動の影響を補正した移動鏡120の変位を計算す
る。以下、その方法について、簡単に説明する。
【0070】周波数fa、fb、fcの光に対する光路長
をD(fa)、D(fb)、D(fc)とした場合、それ
ぞれの光路長は、次式により表される。
【0071】
【数3】
【0072】
【数4】
【0073】
【数5】
【0074】ここで、Dは幾何学的な距離、Nは空気の
密度、F(f)は空気の構成比が変らなければ、空気の
密度によらず光の周波数fのみによって決まる関数であ
り、この関数は次式により表される。
【0075】
【数6】
【0076】ここで、λは波長(μm)であり、λ=c
/fである。cは光速を表す。この式はエドレンの式
(Metrologia、Vol.2、No.2、71、1966)と呼ばれてい
る。図9にF(λ)の特性を示す。
【0077】(式3)〜(式5)により幾何学的距離D
は次式によって与えられる。
【0078】
【数7】
【0079】したがって、幾何学的距離の変位、すなわ
ち、測長光路の空気の屈折率変動の影響を補正した移動
鏡の変位ΔDは、次式によって与えられる。
【0080】
【数8】
【0081】(式8)は、周波数faの光で測定した移
動鏡の変位から周波数fb、fcの光で求めた屈折率の変
動による影響を補正して、移動鏡の変位ΔDを求めるこ
とを意味する。
【0082】演算装置401は、測長信号及び測長用参
照信号から周波数f1’の光で測定した移動鏡120の
変位ΔD(f1’)を求め、屈折率測定信号及び屈折率
測定用参照信号から周波数f20、f30の光で求めた屈折
率の変動による影響{ΔD(f30)−ΔD(f20)}を
求めている。そして、これ等を(式8)に代入して空気
の屈折率変動の影響を補正した移動鏡の変位ΔDを算出
している。
【0083】また、本実施形態では、その特徴的構成と
して、出射角度検出部105が設けられている。出射角
度検出部105は、図8に示すように、BS230と、
周波数分離素子240、241、242、243と、周
波数フィルタ143、144、145、146、14
7、148と、PBS751、752と、受光した光束
の水平方向及び垂直方向の受光位置を検出するレシーバ
202、203、204、205、206、207、2
08、209とを含んで構成されている。
【0084】DM139を透過した光束(光源301か
らの光と光源部300からの周波数f20、f30の光
とを含む光束)は、BS230によって反射光と透過光
との強度比が略等しくなるように分離される。
【0085】BS230で反射した光束は周波数分離素
子240に入射して、光源部301からの光のみが反射
され、その他の光は透過する。周波数分離素子240で
反射された光源301からの光は、PBS751でそれ
ぞれの偏光方位に応じて分離され、レシーバ202、2
08に入射して、水平方向及び垂直方向の受光位置がそ
れぞれ検出される。この際、誤差光となる光源301か
らの光以外の光は周波数フィルタ143によってカット
される。周波数分離素子240を透過した光源部300
からの周波数f20、f30の光は周波数分離素子242に
入射して、周波数f20の光が反射され、周波数f30の光
は透過する。周波数分離素子242で反射された周波数
f20の光は、レシーバ204に入射して、水平方向及び
垂直方向の受光位置が検出される。この際、誤差光とな
る周波数f20の光以外の光は周波数フィルタ145によ
ってカットされる。周波数分離素子242を透過した周
波数f30の光は、レシーバ206に入射して、水平方向
及び垂直方向の受光位置が検出される。この際、誤差光
となる周波数f30の光以外の光は周波数フィルタ147
によってカットされる。
【0086】一方、BS230を透過した光束はミラー
231で反射された後、周波数分離素子241に入射し
て、光源部301からの光のみが反射され、その他の光
は透過する。周波数分離素子241で反射された光源3
01からの光は、それぞれの偏光方位に応じて分離さ
れ、レシーバ203、205に入射して、それぞれ水平
方向及び垂直方向の受光位置が検出される。この際、誤
差光となる光源301からの光以外の光は周波数フィル
タ144によってカットされる。周波数分離素子241
を透過した光源部300からの周波数f20、f30の光は
周波数分離素子243に入射して、周波数f20の光が反
射され、周波数f30の光は透過する。周波数分離素子2
43で反射された周波数f20の光は、レシーバ205に
入射して、水平方向及び垂直方向の受光位置が検出され
る。この際、誤差光となる周波数f20の光以外の光は周
波数フィルタ146によってカットされる。周波数分離
素子243を透過した周波数f30の光は、レシーバ20
7に入射して、水平方向及び垂直方向の受光位置が検出
される。この際、誤差光となる周波数f30の光以外の光
は周波数フィルタ148によってカットされる。
【0087】光路変動算出装置411は、レシーバ20
2で検出した光源301から出射された周波数f1、f
1’の光の水平方向及び垂直方向の受光位置と、レシー
バ203で検出した光源301から出射された周波数f
1、f1’の光の水平方向及び垂直方向の受光位置と、B
S230及びミラー231間の光路長とに基づいて、光
源301から出射された周波数f1、f1’の光の光路変
動をそれぞれ求める。また、光路変動算出装置411
は、レシーバ204で検出した周波数f20の光の水平方
向及び垂直方向の受光位置と、レシーバ205で検出し
た周波数f20の光の水平方向及び垂直方向の受光位置
と、BS230及びミラー231間の光路長とに基づい
て、光源部300から出射された周波数f20の光の光路
変動を求めると共に、レシーバ206で検出した周波数
f30の光の水平方向及び垂直方向の受光位置と、レシー
バ207で検出した周波数f30の光の水平方向及び垂直
方向の受光位置と、BS230及びミラー231間の光
路長とに基づいて、光源部300から出射された周波数
f30の光の光路変動を求める。さらに、光路変動算出装
置411は、求めた光源301からの周波数f1、f1’
の光の光路変動量を参照して、これ等の光が所定の光路
を通るように補正鏡250、251、252、253の
PZTに信号を出力すると共に、求めた光源部300か
らの周波数f20、f30の光の光路変動量を参照して、こ
れ等の光がDM139で光源301からの光と同軸にな
るように、補正鏡112、113、114、115のP
ZTに信号を出力する。
【0088】上記のように、本実施形態では、移動鏡1
20の変位を測定するための光源部301から出射され
た光束の出射角度のみならず、空気の屈折率変動を測定
するための光源部300から出射された光束の光路変動
をも補正を行っている。これは、以下の理由によるもの
である。
【0089】(式8)において、周波数fb、fcの光で
求めた屈折率の変動による影響{ΔD(fc)−ΔD
(fb)}はA係数倍されている。したがって、{ΔD
(fc)−ΔD(fb)}に、周波数fb、fcの光の出射
角変動による誤差が含まれると、その誤差もA係数倍さ
れてしまう。上述したように、係数Aは、F(fa)、
F(fb)、F(fc)によって定まる定数である。ま
た、F(f)は空気の構成比が変らなければ、空気の密
度によらず光の周波数fのみによって決まる関数であ
る。本実施形態において、周波数f1’の光の波長を6
32.8nm、周波数f20の光の波長を1064nm、
そして周波数f30の光の波長を532nmとした場合、
図9から係数Aは約65となる。したがって、{ΔD
(f30)−ΔD(f20)}に含まれる光源部300から
の光の光路変動による誤差も65倍される。このため、
屈折率変動測定のために光源部300から出射された光
の光路変動を補正することは、空気の屈折率変動による
影響を精度よく求めるために非常に意義のあることであ
る。
【0090】尚、本実施形態では、測長光路における空
気の屈折率変動を測定するために、光源部300から出
射された周波数f20、f30の光を測長光路にのみ通すも
のについて説明したが、これ等の光を参照光路に通し
て、同様の方法で参照光路における空気の屈折率変動を
測定することも可能である。また、空気の屈折率変動を
測定するためにヘテロダイン干渉法を用いたものについ
て説明したが、ホモダイン干渉法によって空気の屈折率
変動を測定してもよい。さらに、異なる2つの周波数の
光を用いて、ホモダイン干渉法により移動鏡120の変
位を測定し、その2つの測定値から空気の屈折率変動を
求めてもよい。
【0091】次に、本発明の第四実施形態について図面
を参照して説明する。
【0092】図10は本発明の第四実施形態であるヘテ
ロダイン式干渉測長機の概略構成図、図11は図10に
示す装置に用いる光路変動検出部の概略構成図である。
尚、第四実施形態において第一実施形態又は第三実施形
態と同一の機能を有するものには、同一の符号を付すこ
とによりその詳細な説明を省略する。
【0093】本実施形態は、図10に示すように、光源
305と、固定鏡121と、ステージ123上に設置さ
れた移動鏡120と、PZTによりその角度が変更可能
に設けられた補正鏡110、111、112、113
と、出射角度検出部106a、106bと、PBS15
0、151、152と、レシーバ210、211、22
0、221と、光路変動算出装置413と、演算装置4
02とを含んで構成されている。本実施形態は、上記の
第三実施形態を変形したもので、光源からの周波数の異
なる2つの光を用いて移動鏡120の変位測長を行うと
共に空気の屈折率変動を測定するものである。
【0094】光源305は、周波数f2のFND光(2
00mW)と周波数f3(=2×f2)のSHG光(10
0mW)を出射する。
【0095】光源305から出射された周波数f2の光
は、補正鏡112、113で反射された後、λ/2板1
66に入射する。λ/2板166は、入射した光の偏光
方位を自由に変えられるように設計してある。λ/2板
166を透過した周波数f2の光は、PBS153によ
り、図10において紙面に垂直な偏光方位(以下、s−
偏光ともいう)を有する光と、紙面に平行な偏光方位
(以下、p−偏光ともいう)を有する光に分けられる。
この際、λ/2板166を回転させることで、s−偏光
の光とp−偏光の光との強度比が適当な値となるように
調節する。PBS153で分離されたs−偏光の光とp
−偏光の光は、それぞれ周波数シフタ192、193に
より僅かに異なる周波数シフトを受ける。これにより、
p−偏光の光は周波数f21(=f2+Δf1)の光とな
り、s−偏光の光は周波数f21’(=f2+Δf1’)の
光となる。尚、周波数シフタには、例えば音響光学素子
等を用いることができる。周波数f21の光と周波数f2
1’の光は、PBS154により、その光軸が略同一と
なるように調節され、その後、BS130に入射する。
この際、周波数f21の光と周波数f21’の光は、それぞ
れ一部の光がBS130で反射して偏光子付きのレシー
バ210に入射し、残りの光がBS130を透過してD
M139に入射する。偏光子付きのレシーバ210に入
射した周波数f21の光と周波数f21’の光は、この偏光
子を通過した後干渉し、その後、光電変換されて周波数
f21と周波数f21’の差(Δf1−Δf1’)に応じたビ
ートシグナルを生じさせる。このビートシグナルは、移
動鏡120の変位を測定するための測長用参照信号とし
て演算装置402に出力される。
【0096】一方、光源部305から出射された周波数
f3の光はp−偏光の光であり、この光は補正鏡11
0、111で反射された後、周波数シフタ194により
周波数シフトを受け、周波数f31(=f3+Δf1”、但
しΔf1”≠2×Δf1)の光となる。そして、DM13
9に入射する。
【0097】DM139に入射した周波数f21、f2
1’、f31の3つの光は、DM139により光軸が同一
となるように調節された後、PBS150、光路変動検
出部106a、106bに入射する。この際、周波数f
21、f31の光の一部は、PBS132によって反射さ
れ、SHG変換素子170に入射する。SHG変換素子
170は、周波数f21の光を周波数f22(=2×f21)
の光に変換し、周波数f31の光をそのまま透過する。S
HG変換素子170を出射した周波数f22の光と、周波
数f31の光は、偏光子付きのレシーバ220に入力す
る。偏光子付きのレシーバ220に入射した周波数f22
の光と周波数f31の光は、この偏光子を通過した後干渉
し、その後、光電変換されて周波数f22と周波数f31の
差(f22−f31)に応じたビートシグナルを生じさせ
る。このビートシグナルは、測長光路の空気の屈折率変
動を測定するための屈折率測定用参照信号として演算装
置402に出力される。
【0098】また、PBS150に入射した周波数f2
1、f21’、f31の3つの光は、それぞれの偏光方位に
応じて分離される。これにより、s−偏光の周波数f2
1’の光はPBS150で反射されて参照光路に導か
れ、p−偏光の周波数f21、f31の光はPBS150を
透過して測長光路に導かれる。この後については、上記
の第三実施形態と同じように、周波数f21’の光が参照
光路を2回往復し、また周波数f21、f31の光が測長光
路を2回往復する。その後、これ等の光は、その光軸を
略同一にしてPBS150を透過し、PBS134に入
射する。
【0099】PBS134に入射した周波数f21、f2
1’、f31の3つの光は、それぞれの偏光方位に応じて
分離される。これにより、s−偏光の周波数f21’の光
はPBS134を透過し、p−偏光の周波数f21、f31
の光はPBS134で反射される。尚、PBS134は
周波数f2の光に対する消光比が悪くなるように設計し
てある。このため、周波数f21の光の一部がPBS13
4を透過する。
【0100】PBS134を透過した周波数f21’の光
と周波数f21の光は、偏光子付きのレシーバ211に入
力する。偏光子付きのレシーバ211に入射した周波数
f21の光と周波数f21’の光は、この偏光子を通過した
後干渉し、その後、光電変換されて周波数f21と周波数
f21’の差(Δf21−Δf21’)に応じたビートシグナ
ルを生じさせる。このビートシグナルは、移動鏡120
の変位を測定するための測長信号として演算装置402
に出力される。尚、PBS134を透過した周波数f31
の光は、誤差光となるため周波数フィルタ142でカッ
トされる。
【0101】一方、PBS134で反射された周波数f
21、f31の光は、SHG変換素子171に入射する。S
HG変換素子171は、周波数f21の光を周波数f22
(=2×f21)の光に変換し、周波数f31の光をそのま
ま透過する。SHG変換素子171から出射された周波
数f22の光と周波数f31の光は、偏光子付きのレシーバ
221に入力する。偏光子付きのレシーバ221に入射
した周波数f22の光と周波数f31の光は、この偏光子を
通過した後干渉し、その後、光電変換されて周波数f22
と周波数f31の差(f22−f31)に応じたビートシグナ
ルを生じさせる。このビートシグナルは、測長光路の空
気の屈折率変動を測定するための屈折率測定信号として
演算装置402に出力される。
【0102】次に、演算装置402は、上記の4つの信
号(測長信号、測長用参照信号、屈折率測定信号、屈折
率測定用参照信号)に基づいて、測長光路の空気の屈折
率変動の影響を補正した移動鏡120の変位を計算す
る。以下、その方法について、簡単に説明する。
【0103】(式8)は、(式5)と(式6)を用いる
と、次式により表される。
【0104】
【数9】
【0105】(式9)は、周波数fbの光で測定した移
動鏡の変位から周波数fb、fcの光で求めた屈折率の変
動による影響を補正して、幾何学的距離ΔDを求めるこ
とを意味する。
【0106】演算装置402は、測長信号及び測長用参
照信号から周波数f21の光で測定した移動鏡120の変
位ΔD(f21)を求め、屈折率測定信号及び屈折率測定
用参照信号から周波数f21、f31の光で求めた屈折率の
変動による影響{ΔD(f31)−ΔD(f21)}を
求めている。そして、これ等を(式9)に代入してΔD
を算出している。
【0107】また、本実施形態では、その特徴的構成と
して、光路変動度検出部106a、106bが設けられ
ている。出射角度検出部106a、106bは、図11
に示すように、BS236と、PBS753と、周波数
分離素子240、241と、周波数フィルタ143、1
44、145、146と、受光した光束の水平方向及び
垂直方向の受光位置を検出するレシーバ202、20
3、204、205とを含んで構成されている。
【0108】PBS753は周波数f21、f31の光の一
部を反射し、周波数f21’の光を透過する。PBS75
3で反射した光束は周波数分離素子241に入射して、
周波数f31の光のみが反射され、周波数f21の光は透過
する。周波数分離素子241で反射された周波数f31の
光は、レシーバ203に入射して、水平方向及び垂直方
向の受光位置が検出される。この際、誤差光となる周波
数f21の光は周波数フィルタ144によってカットされ
る。周波数分離素子241を透過した周波数f21の光
は、レシーバ205に入射して、水平方向及び垂直方向
の受光位置が検出される。この際、誤差光となる周波数
f31の光は周波数フィルタ146によってカットされ
る。
【0109】一方、光路変動検出部106bは測長光路
に配置されているため、周波数f21、f31の光がBS2
36に入射する。周波数f21、f31の光束はBS236
でその一部が反射された後、周波数分離素子240に入
射し、周波数f31の光のみが反射され、周波数f21の光
は透過する。周波数分離素子240で反射された周波数
f31の光は、レシーバ202に入射して、水平方向及び
垂直方向の受光位置が検出される。この際、誤差光とな
る周波数f21の光は周波数フィルタ143によってカッ
トされる。周波数分離素子240を透過した周波数f21
の光は、レシーバ204に入射して、水平方向及び垂直
方向の受光位置が検出される。この際、誤差光となる周
波数f31の光は周波数フィルタ145によってカットさ
れる。
【0110】光路変動算出装置413は、レシーバ20
2で検出した周波数f31の光の水平方向及び垂直方向の
受光位置と、レシーバ203で検出した周波数f31の光
の水平方向及び垂直方向の受光位置と、PBS753及
びBS236間の光路長とに基づいて、光源305から
出射された周波数f3の光の光路変動を求める。また、
光路変動算出装置413は、レシーバ204で検出した
周波数f21の光の水平方向及び垂直方向の受光位置と、
レシーバ205で検出した周波数f21の光の水平方向及
び垂直方向の受光位置と、PBS753及びBS236
間の光路長とに基づいて、光源305から出射された周
波数f2の光の光路変動を求める求める。さらに、光路
変動算出装置413は、求めた周波数f2、f3の光の光
路変動量を参照して、これ等の光束が所定の光路を通る
ように補正鏡110、111、112、113のPZT
に信号を出力する。
【0111】尚、本実施形態では、FND光を周波数シ
フトした周波数f21とf21’の光を用いて移動鏡120
の変位を測定しているが、原理的にはSHG光を周波数
シフトした周波数f31の光を用いて移動鏡120の変位
を測定してもよい。本実施形態において、移動鏡120
の変位の測定にFND光を周波数シフトした周波数f2
1、f21’の光を用いているのは、以下の理由によるも
のである。
【0112】光波干渉測定装置の測長精度低下の原因の
一つにPBSの消光比における問題がある。すなわち、
PBSにおいて、本来透過すべき光を反射したり、また
逆に反射すべき光を透過したりして、これらの誤差光に
より測長精度が低下してしまうのである。ここで、この
誤差光として、本来移動鏡120側に導かれるべきであ
る周波数f21の光が固定鏡121側に導かれた場合につ
いて考えてみる。この周波数f21の光は、最終的にSH
G変換素子171に入射する。SHG変換素子171で
変換されるSHG光の強度は入射光の強度の2乗に比例
する。本実施形態の場合、FND光の強度は光源直後で
200mW程度しかないため、誤差光となるFND光の
強度は、これよりはるかに弱いはずである。このため、
SHG変換素子171に入射した誤差光である周波数f
21の光のSHG光への変換効率はたかだか1%程度にす
ぎないので、測長精度に及ぼす影響は僅かである。これ
に対し、SHG光を周波数シフトした周波数f31の光を
用いて移動鏡120の変位を測定した場合、周波数f31
の光が誤差光として固定鏡121側に導かれ、最終的に
SHG変換素子171に入射すると、この光はSHG変
換素子171でSHG変換されずにそのまま透過するた
め、測長精度に多大な影響を及ぼすおそれがある。これ
が、本実施形態において、移動鏡120の変位の測定に
FND光を周波数シフトした周波数f21の光を用いてい
る理由である。
【0113】本発明は、上記の各実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能で
ある。たとえば、上記の各実施形態では、移動鏡の変位
を測定するものについて説明したが、測長機以外の様々
な光波干渉測定装置にも適用することができる。
【0114】また、上記の各実施形態において、光束の
受光位置を検出するレシーバ(例えばPSD)の出力値
をメモリ等に記憶するようにしてもよい。これにより、
光源の電源を一度切る場合でも、レシーバの出力値を記
憶しておけば、再びその記憶したレシーバの出力値とな
るように、光路を調整することで、測定の条件が大きく
変わることなく、測定を行うことができる。この場合、
補正鏡のPZTを用いて調整するため、その調整も比較
的楽に且つ光波干渉測定装置から離れていても調整する
ことができる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光束の光路変動を抑制することができるので、光束の光
路変動に起因する測定誤差を低減することができる。し
たがって、高精度な光波干渉計測を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態であるヘテロダイン式干
渉測長機の概略構成図である。
【図2】図1に示す装置に用いる光路変動検出部の概略
構成図である。
【図3】光源から出射された光束の光路変動を補正する
様子を示す図である。
【図4】図1に示す装置に用いる光路変動検出部の変形
例を示す図である。
【図5】本発明の第二実施形態であるホモダイン式干渉
測長機の概略構成図である。
【図6】本発明の第三実施形態であるヘテロダイン式干
渉測長機の概略構成図である。
【図7】図6に示す装置に用いる屈折率測定用光源部の
概略構成図である。
【図8】図6に示す装置に用いる光路変動検出部の概略
構成図である。
【図9】通常の空気の構成比におけるF(f)の特性を
示す図である。
【図10】本発明の第四実施形態であるヘテロダイン式
干渉測長機の概略構成図である。
【図11】図10に示す装置に用いる光路変動検出部の
概略構成図である。
【図12】従来のヘテロダイン式干渉測長機の概略構成
図である。
【図13】光束の光路変動に伴う測定誤差を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
100a、100b、100c、100d、104a,
104b、105、106a、106b:光路変動検出
部 110〜119、250〜253:補正鏡 120、720:移動鏡 121、721:固定鏡 123、723:ステージ 125、231:ミラー 130〜136、230〜236、730:ビームスプ
リッタ 137、240〜243:周波数分離素子 138:周波数結合素子 139:ダイクロイックミラー 140〜148:周波数フィルタ 150〜159、750〜753:偏光ビームスプリッ
タ 160:λ/4板 161:フレネルロム 162:λ/8板 162a、162b:波長板 163〜165:偏光板 166:λ/2板 170〜172:SHG変換素子 180、181:コーナーキューブ 190〜194:周波数シフタ 200〜224、810、811:レシーバ 300:光源部 301〜305、601:光源 400〜402、405、903:演算装置 410〜413:光路変動算出装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から出射された光束を
    光を反射する対象物に導くと共に、前記対象物で反射さ
    れた光束に基準となる光束を重ね合わせて干渉光を発生
    させる光学系と、前記光学系で発生した干渉光を検出す
    る干渉光検出手段と、前記干渉光検出手段の結果に基づ
    いて前記対象物の測定値を算出する測定値算出手段と、
    を具備する光波干渉測定装置であって、 前記光源から出射された光束の光路変動を検出する光路
    変動検出手段と、 前記光路変動検出手段で検出された光路変動量を参照し
    て、前記光源から出射された光束の光路変動を補正する
    光路変動補正手段と、 を有することを特徴とする光波干渉測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光路変動補正手段は、前記光源から
    出射された光束の光路が一定となるように、当該光束の
    光路変動を補正することを特徴とする請求項1記載の光
    波干渉測定装置。
  3. 【請求項3】 前記光路変動検出手段は、前記光源から
    出射された光束の一部を分離する複数の光束分離手段
    と、 各前記光束分離手段によって分離された複数の光束を各
    々受光する複数の受光手段と、 前記受光手段における前記複数の光束各々の受光位置に
    基づいて、前記光源から出射された光束の光路変動を求
    める光路変動算出手段と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光波干
    渉測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光学系は、前記光源から出射された
    光束の一部を固定鏡に導くと共に残りの光束を前記対象
    物に導く分離手段を有するものであり、 前記基準となる光束は、前記固定鏡で反射された光束で
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光波干
    渉測定装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の光束分離手段は、前記光源と
    前記分離手段との間に配置された第一の光束分離手段
    と、前記分離手段と前記干渉光検出手段との間に配置さ
    れた第二の光束分離手段とから成ることを特徴とする請
    求項4記載の光波干渉測定装置。
  6. 【請求項6】 光源部と、前記光源部から出射された光
    束を光を反射する対象物に導くと共に、前記対象物で反
    射された光束に基準となる光束を重ね合わせて干渉光を
    発生させる光学系と、前記光学系で発生した干渉光を検
    出する干渉光検出手段と、前記干渉光検出手段の結果に
    基づいて前記対象物の測定値を算出する測定値算出手段
    と、を具備する光波干渉測定装置であって、 前記光源部は、周波数の異なる複数の光を含む光束を出
    射するものであり、 前記光源部から出射された光束の光路変動を前記周波数
    の異なる光毎に検出する光路変動検出手段と、 前記光路変動検出手段で検出された前記複数の光の光路
    変動量を参照して、前記光源から出射された光束の光路
    変動を前記周波数の異なる光毎に補正する光路変動補正
    手段と、 を有することを特徴とする光波干渉測定装置。
  7. 【請求項7】 前記光路変動補正手段は、前記光源部か
    ら出射された前記複数の光が同軸となるように、当該複
    数の光の光路変動をそれぞれ補正することを特徴とする
    請求項6記載の光波干渉測定装置。
  8. 【請求項8】 前記光学系は、前記光源部から出射され
    た光束の一部を固定鏡に導くと共に残りの光束を前記対
    象物に導く分離手段を有するものであり、 前記基準となる光束は、前記固定鏡で反射された光束で
    あることを特徴とする請求項6又は7記載の光波干渉測
    定装置。
  9. 【請求項9】 前記光学系は、前記光源部から出射され
    た前記複数の光のうち、二つの周波数の光を前記固定鏡
    及び前記対象物の少なくとも一方に導く導光手段と、 前記導光手段によって導かれた二つの周波数の光を干渉
    させる干渉手段と、 前記干渉手段によって発生した干渉光に基づいて前記二
    つの周波数の光が導かれた光路における空気の屈折率変
    動を測定する測定手段と、 を更に有することを特徴とする請求項8記載の光波干渉
    測定装置。
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