JP3342055B2 - ヘテロダイン干渉測長器 - Google Patents

ヘテロダイン干渉測長器

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JP3342055B2
JP3342055B2 JP27646892A JP27646892A JP3342055B2 JP 3342055 B2 JP3342055 B2 JP 3342055B2 JP 27646892 A JP27646892 A JP 27646892A JP 27646892 A JP27646892 A JP 27646892A JP 3342055 B2 JP3342055 B2 JP 3342055B2
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尚之 西川
浩司 大野
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場等のラインで用い
られるFA用測距センサに用いられるヘテロダイン干渉
測長器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例の構成を示しており、半導
体レーザ1から出射された光はコリメータレンズ2によ
り平行光にされ、音響光学変調器(以下AOMと略す)
1により周波数遷移を受けない光束path1とν1の周波
数遷移を受ける光束path2に分けられ、光束path1はその
まま偏光ビームスプリッタ41に入射し、1/4波長板
5により円偏光になった後、物体6を照射する。物体6
で反射した光は再び1/4波長板5によって入射時より
90度回転した直線偏光になり、偏光ビームスプリッタ
1で反射してビームスプリッタ7に入射する。一方A
OM31でν1の周波数遷移を受けた光束path2は、AO
M32で更に−ν2の周波数遷移を受け、ビームスプリッ
タ7で光束path1の光と重なる。ここでビームスプリッ
タ7と、フォトダイオード9との間に介在する偏光板8
の角度を適当に調節することで、光束path1の光と光束p
ath2の光が干渉して周波数Δν(=ν1−ν2)のビート
信号I1を形成する。
【0003】一方、半導体レーザ1は注入電流を変化さ
せると、発振波長が変化する。今半導体レーザ1の注入
電流を発振器OSC1により変調させ、その半導体レー
ザ1の発振波長λの波長変化幅をΔλ、光束path1、pat
h2の光路差をLとすると、フォトダイオード9上で観測
されるビート信号I1は以下の式で表せる。
【0004】 I1=Acos(2π(Δνt+LΔλ/λ2+L/λ)… 式より半導体レーザ1の発振波長λが変化した場合ビ
ート信号I1の位相項の第2項2πLΔλ/λ2(=Δ
φ)が変化する。λ、Δλが既知ならば、Δφを測定す
ることで、光路差Lを求めることができる。またΔλを
連続的に変化させるとΔφが2πを越えても、その値を
決定できる。
【0005】Δφを求める方法としてはヘテロダイン計
測を用いる。ここで参照信号としては、AMO31、32
に入力される発振器OSC2、OSC3の周波数ν1の信
号と周波数ν2の信号とを電気的に抽出してミキサ10
により掛け合わせることにより発生する周波数Δνの参
照用のビート信号I0を用いる。ここで半導体レーザ1
の発振波長λを変化させると、ビート信号I1の位相は
変化するが、参照用ビート信号I0は発振器OSC2、O
SC3の信号を掛け合わせて得ているため全く変化しな
い。この参照用ビート信号10を基準として周波数Δν
の信号の位相ずれΔφを位相比較器11により測定す
る。
【0006】この測定の特徴として周波数Δν以外の周
波数成分の雑音やレーザ光の強度変化の影響を受けにく
いことと、位相検出の分解能が高いということが挙げら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のように
半導体レーザ1の波長シフトを利用して干渉測定を行う
場合、半導体レーザ1の発振波長λの安定性が測定精度
を直接左右する。例えば、半導体レーザ1の発振波長λ
はケース温度や半導体レーザ1の注入電流により変化す
るので、一定の発振波長λ、波長変化幅Δλを得るため
にはケース温度や注入電流を安定にする必要がある。ま
た戻り光等による発振波長λの揺らぎ、更にAOM
1、32の変調周波数ν1、ν2の揺らぎも測定精度に影
響し、これらの安定化には高度の制御が必要となるとい
う問題があった。
【0008】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、その目的とするところ距離光学系で測定された
距離情報から半導体レーザの発振波長やビート周波数の
揺らぎに起因する誤差を補正することを可能としたヘテ
ロダイン干渉測長器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、半導体レーザより出射し
た光から直交する偏光を持つ2つの光束に第1の偏光ビ
ームスプリッタで分けて各光束を夫々に対応する第1、
第2の音響光学変調器に入射して異なる周波数 で周波数
遷移を受けさせ、この周波数遷移を受けた光束の光を光
路長が同一光路長となるようにして第2の偏光ビームス
プリッタに入射し、第2の偏光ビームスプリットから同
一光路を通る光束として出射される光束を距離測定用の
光学系へ送って半導体レーザの波長シフトを用いてヘテ
ロダイン干渉により物体までの距離を求めるヘテロダイ
ン干渉測長器において、上記第2の偏光ビームスプリッ
タから出射する光を、再び直交する偏光を持つ2つの光
束に分ける第3の偏光ビームスプリッタと、この第3の
偏光ビームスプリッタで分けられた2つの光束の内一方
の光束の光を他方の光束の光に対して光路差を持たせる
光学系と、光学系を介して入射する上記一方の光束の光
と、直接入射する他方の光束の光を重ねる第4の偏光ビ
ームスプリッタと、この第4の偏光ビームスプリッタか
ら出射する2つの光束の光を干渉させる偏光板と、この
偏光板を通じて2つの光束の光を受光してビート信号を
補正用ビート信号として出力する受光素子とからなる
正用光学系を備えたものである。
【0010】また請求項2記載の発明は、半導体レーザ
より出射した光を第1の音響光学変調器に入射して周波
数遷移を受けない光束と、所定周波数で周波数遷移を受
けた光束とに分け、周波数遷移を受けた光束を第2の音
響光学変調器に入射して更に周波数遷移を受けさせ、上
記周波数遷移を受けない光束を90度偏光を行なった後
第2の音響光学変調器により周波数遷移を受けて出射さ
れる光束と重ねて同一光路で距離測定用の光学系へ送
り、半導体レーザの波長シフトを用いてヘテロダイン干
渉により物体までの距離を求めるヘテロダイン干渉測長
器において、上記第1の音響光学変調器で周波数遷移を
受けない光束と、上記第2の音響光学変調器で周波数遷
移を受けた光束とを重ねた状態で入射させて両光束の光
を干渉させる偏光板と、この偏光板から出射する光を受
光してビート信号を補正用ビート信号として出力する受
光素子とからなる補正用光学系を備えたものである。
【0011】更に請求項3記載の発明は、半導体レーザ
より出射した光を第1の音響光学変調器に入射して周波
数遷移を受けない光束と、所定周波数で周波数遷移を受
けた光束とに分け、周波数遷移を受けた光束を第2の音
響光学変調器に入射して更に 周波数遷移を受けさせ、こ
の両光束を距離測定用光学系に送り、半導体レーザの波
長シフトを用いてヘテロダイン干渉により物体までの距
離を求めるヘテロダイン干渉測長器において、上記第1
の音響光学変調器から出射される周波数遷移を受けない
光束の光の一部を抽出する第1のビームスプリッタと、
第2の音響光学変調器から出射される周波数遷移を受け
た光束の光の一部を抽出する第2のビームスプリッタ
と、両ビームスプリッタで抽出された光束を重ねる第3
のビームスプリッタと、この第3のビームスプリッタか
ら出射する2つの光束の光を受光してビート信号を補正
用ビート信号として出力する受光素子とからなる補正用
光学系を備えたものである。
【0012】請求項4記載の発明は、半導体レーザより
出射した光から直交する偏光を持つ2つの光束に第1の
偏光ビームスプリッタで分けて各光束を夫々に対応する
第1、第2の音響光学変調器に入射して異なる周波数で
周波数遷移を受けさせ、この周波数遷移を受けた光束を
光路長が同一光路長となるようにして第2の偏光ビーム
スプリッタに入射し、第2の偏光ビームスプリットから
同一光路を通る光束として出射される光束の光を距離測
定用の光学系へ送り、半導体レーザの波長シフトを用い
てヘテロダイン干渉により物体までの距離を求めるヘテ
ロダイン干渉測長器において、第2の偏光ビームスプリ
ッタから出射する2つの光束の光を干渉させる偏光板
と、この偏光板から出射する光を受光してビート信号を
補正用ビート信号として出力する受光素子とからなる補
正用光学系を備えたものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明、請求項2の発明、請求項3の
発明の構成によれば、補正用光学系の、補正用ビート信
号を得るための光束に光路差を持たせておくため、この
光路差を予め正確に測定した既知の値とすることによ
り、半導体レーザの発振波長や、発振波長の変化幅が予
め求めた値よりも変化しても、補正用ビート信号に基づ
いて距離データを補正して正しい距離を求めることが可
能となり、また音響光学変調器の変調周波数が揺らいで
も、距離測定用光学系で得る距離測定用ビート信号と、
補正用光学系の補正用ビート信号の両方に影響が現れる
ため、揺れに よる影響を相殺して揺れによる誤差を補正
することができ、その結果高精度な距離測定が可能とな
る。
【0014】また請求項4の発明の構成によれば、補正
用光学系の補正用ビート信号を得る光束の光の光路差が
0であるため、半導体レーザの発振波長を変化させても
補正用ビート信号の位相は変化せず、また音響光学変調
器を駆動する注入信号の電気的な出力と光の周波数偏移
量とがずれたとしても、距離測定用光学系で得る距離測
定用ビート信号と位相比較をする補正用ビート信号と距
離測定用ビート信号と同じ光束の光から作られるため、
ずれの影響を相殺することができ、その結果より高精度
な距離測定が可能となる。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。 (実施例1)本実施例は請求項1の発明に対応するもので、図1はそ
構成を示しており、本実施例では、半導体レーザ1よ
り出射された光はコリメータレンズ2により平行光にさ
れた後、アイソレータ14を介して第1の偏光ビームス
プリッタ41に入射して偏光ビームスプリッタ41により
直交する偏光を持つ2光束に分けられる。光束path1
光はAOM31に入射してν1の周波数偏差を受け、第2
の偏光ビームスプリッタ42にミラー151を介して入射
する。光束path2の光はミラー152を介してAOM32
を通過することにより、−ν2の周波数遷移を受け、偏
光ビームスプリッタ42に入射する。ここでミラー1
1、152によって両光束path1、path2の光の光路長が
等しくなるようしている。偏光ビームスプリッタ42
ら出射する光は、つまり直交する偏光の周波数がν1
−ν2の別々の周波数遷移を受けた光は同一光路を通る
ことになる。
【0016】偏光ビームスプリッタ42から出射した光
は、ハーフミラー12により距離測定用光学系の偏光ビ
ームスプリッタ43へ行く光と、補正用光学系の第3の
偏光ビームスプリッタ44へ行く光とに分けられ、偏光
ビームスプリッタ43に入射した光は再びν1、ν2の別
々の周波数遷移を受けた2つの光束path3、path4に分け
られる。光束path3の光は1/4波長板52を通ってミラ
ー153で反射された後再び1/4波長板52を通った
後、偏光ビームスプリッタ43を通り、偏光板81に入射
する。一方光束path4の光は1/4波長板52を通って物
体6で反射された後再び1/4波長板52を通って、偏
光ビームスプリッタ43で反射され偏光板81に入射す
る。偏光板81を通過した光は干渉を起こし、フォトダ
イオード91上に式で示されるΔν(=ν1−ν2)の
距離測定用ビート信号I11が観測される。
【0017】 I11=Acos(2π(Δνt+LΔλ/λ2+L/λ) … ここでLは光束path3、path4の光路差である。上記
より半導体レーザ1の発振波長λが変化した場合、距離
測定用ビート信号I11の位相項の第2項2πLΔλ/λ
2(=Δφ1)が変化する。λ、Δλが既知ならば、位相
変化成分Δφ1を測定することで、光路差Lを求めるこ
とができる。位相変化成分Δφ1は距離測定用ビート信
号I11と、発振器OSC2、OSC3の周波数ν1、ν2
ミキサ10で混合して得た参照用ビート信号I0とを用
いて位相比較器111により位相変化成分Δφ1(=2π
LrΔλ/λ2)を抽出することにより測定できるので
ある。またΔλを連続的に変化させるとΔφ1が2πを
越えても、その値を決定できる。そして光束path3の光
路長は一定なので、光路差Lを求めることで測長器から
物体6までの距離が求められる。
【0018】他方上記ハーフミラー12で反射されて偏
光ビームスプリッタ44に入射した光は再びν1、ν2
別々の周波数遷移を受けた2つの光束path5、path6に分
けられる。光束path5の光は偏光ビームスプリッタ45
入射し、光束path6の光はミラー154、155で反射さ
れて偏光ビームスプリッタ45で光束path6の光と再び重
なり、偏光板82を介してフォトダイオード92に入射
し、フォトダイオード92上で補正用ビート信号I12
して観測される。ここで光束path5、path6の光路差をL
rとすると、半導体レーザ1の発振波長λをΔλ変化さ
せたときのフォトダイオード92で観測される上記補正
用ビート信号I12で表される。
【0019】 I12=Bcos(2π(Δνt+LrΔλ/λ2+L/λ) … ここで補正用ビート信号I12と、発振器OSC2、OS
3の周波数ν1、ν2をミキサ10で混合して得た参照
用ビート信号I0とを用いて位相比較器111により位相
変化成分Δφ2を抽出する。このΔφ2を補正用データと
し使用する。
【0020】この補正方法の一例を挙げると、例えば、
、式より L=LrΔφ1/Δφ2 … になる。光路差Lrが予め正確に測定されている場合、
式を用いると半導体レーザ1の波長λや波長変化幅Δ
λが分からない場合でも、光路差Lを正確に求めること
ができる。またΔφ2=2πLrΔλ/λより光路差L
r,半導体レーザ1の発振波長λが分かっていれば、補
正用光学系よりΔλを求めることができる。この求めた
値より半導体レーザ1に注入する電流の変調幅を適切に
調節することができたり、式に代入することにより光
路差Lを求めることができる。またAOM31、AOM
2による変調周波数ν1、ν2が揺らいだ場合でも、距
離測定用ビート信号I11と補正用ビート信号I12の両方
にその影響が現れるので、式による補正を用いること
により変調周波数ν1、ν2の揺らぎを相殺することがで
きる。 (実施例2) ところで半導体レーザ1の波長λを偏移させない場合
(Δλ=0)の上記Δφ2は光学系の不安定性を示し、
これは光路差Lrやλが揺らいでいることを意味する。
例えば光路差Lrの変動が充分小さい場合は、上記Δφ
2の揺らぎは半導体レーザ1の発振波長λの揺らぎを表
しているので、半導体レーザ1の温度や注入電流を適切
に調整し位相が揺らがないようにすれば良いのである。
このような補正例が、請求項2の発明に対応する本実施
例であり、図2は本実施例の構成を示している。
【0021】本実施例では半導体レーザ1から出射した
光はコリメータレンズ2により平行光にされ、AOM3
1により周波数遷移を受けない光束path1と、ν1の周波
数遷移を受ける光束path2に分けられ、光束path1の光は
1/2波長板13を通って90度偏光方向が回転した光
となった後、ミラー156で反射されてハーフミラー1
2に入射する。
【0022】AMO31でν1の周波数遷移を受けた光束
path2はAOM32で更に−ν2の周波数遷移を受け、ハ
ーフミラー12で光束path1の光と重なる。ハーフミラ
ー12から出射する光の一部は偏光ビームスプリッタ4
6によってΔν(=ν1−ν2)の周波数遷移を受け、そ
の周波数遷移を受けた光はミラー157へ、また周波数
遷移を受けない光は1/4波長板53を通って物体6を
照射する。物体6で反射した光は再び1/4波長板53
により入射時より90度回転した直線偏光になり、偏光
ビームスプリッタ46で反射され、偏光板81を介してフ
ォトダイオード91に入射する。ここで偏光板81の角度
を適当に調節することで、光束path1と光束path2の光が
干渉して周波数Δν(=ν1−ν2)の距離測定用ビート
信号I11がフォトダイオード91上で観測される。偏光
ビームスプリッタ46で分けられた物体6側と、ミラー
157側の光路の光路差をLとすると、フォトダイオー
ド91で観測されるビート信号I11は、式と同じ式と
なる。またハーフミラー12で反射した光の一部は、補
正用光学系の偏光板82を通ってフォトダイオード92
入射する。
【0023】ここで光束path1と光束path2の光路差をL
rとすると、フォトダイオード92上で観測されるビー
ト信号I12は、式と同じ式となる。従って、図1の実
施例と同じようにフォトダイオード91で観測されるビ
ート信号I11を距離測定用ビート信号、フォトダイオー
ド92で観測されるビート信号I12を補正用ビート信号
と考えると、図1の実施例と同じ処理により、距離測定
用ビート信号I11から発振波長λやビート周波数の揺ら
ぎに起因する誤差を補正することができるのである。
【0024】(実施例3) 本実施例は、請求項3の発明に対応するもので、AOM
のビート周波数の揺らぎを補正するようになっており、
図3は本実施例の構成を示す。本実施例では図5の構成
において光束path1、path2の光路の途中にビームスプリ
ッタ71、72、73、74を夫々設けており、AOM31
で周波数偏移を受け無かった光束path1の光の一部はビ
ームスプリッタ71で一部が抽出されてミラー158で反
射され、ビームスプリッタ74に入射する。一方ビーム
スプリッタ71を通過した光束path1の一部は偏光ビーム
スプリッタ4と、1/4波長板54とを通過して物体6
に照射された後、再び1/4波長板54を通過して偏光
ビームスプリッタ4で入手する。
【0025】他方AOM1でν1の周波数遷移を受け、更
にAOM32で−ν2の周波数偏移を受けた光束path2
一部が反射抽出されてビームスプリッタ74に入り、光
束path1の光と重なってフォトダイオード92に入力す
る。また光束path2の一部はビームスプリッタ74を通過
してビームスプリッタ73で上記偏光ビームスプリッタ
4で反射して光と重なり、偏光板81を介してフォトダ
イオード91に入力する。
【0026】つまり、この場合も図1、図2の実施例と
同じように、フォトダイオード91で観測される信号が
距離測定用ビート信号I11となり、フォトダイオード9
2で観測される信号が補正用ビート信号I11となる。従
って図1の実施例と同じ処理により、距離測定用ビート
信号から発振波長λやビート周波数の揺らぎに起因する
誤差を補正することができるのである。
【0027】(実施例4) 本実施例は請求項4の発明に対応するもので、実施例3
と同様にAOMのビート周波数の揺らぎを補正する補正
用光学系を備えた実施例であり、図4は本実施例の構成
を示す。本実施例は図1の実施例と同様に半導体レーザ
1から出射した光をコーリメータレンズ2により平行光
にした後、アイソレータ14を介して偏光ビームスプリ
ッタ41に入射し、この偏光ビームスプリッタ41により
直交する偏光を持つ2つの光束path1、path2に分けてい
る。
【0028】光束path1の光はAOM31に入射しν1
周波数遷移を受け、ミラー151で反射されて偏光ビー
ムスプリッタ42に入射する。光束path2の光はAOM3
2を通過後、−ν2の周波数遷移を受け偏光ビームスプリ
ッタ42に入射する。ここで光束path1と光束path2の光
路長を等しくなるようにする。また偏光ビームスプリッ
タ42を出射する光、つまり直交する偏光の周波数が
ν1,−ν2である別々の周波数遷移を受けた光が同一光
路を通ることになる。
【0029】偏光ビームスプリッタ42から出射し、ハ
ーフミラー12を通過して偏光ビームスプリッタ43
向かう光は再びν1、ν2の別々の周波数遷移を受けた2
つの光束path3、path4に分けられる。光束path3の光は
1/4波長板52を通り、物体6に照射された後、再度
1/4波長板52を通って偏光ビームスプリッタ42で反
射して偏光板81に入射する。偏光板81を通過した光は
干渉を起こし、フォトダオード91上に式と同じ式で
示されるΔν(=ν1−ν2)の距離測定用ビート信号I
11が観測されることになる。
【0030】一方ハーフミラー12で反射されて光束pa
th5となった光は偏光板82を介してフォトダイオード9
2に入射する。フォトダイオード92で観測されるビート
信号は、ν1とν2の周波数偏移量を受けたビームの光路
差が0のため、半導体レーザ1の発振波長λを変化させ
てもビート信号の位相は変化しない。このフォトダイオ
ード92で観測されるビート信号を補正用ビート信号I
12として、フォトダイオード91で観測される距離測定
用ビート信号I11との位相を位相比較器111で比較す
る。これはAOM31、32を駆動する注入信号の電気的
な出力と、光の周波数偏移量とが少しずれている場合、
図1の光学系であると、半導体レーザ1の波長λが変化
しなくても位相が変化してしまうのに比べ、本実施例の
場合は、基準信号である補正用ビート信号I12と位相比
較する距離測定用ビート信号I11の両方が同一の光から
作られたビート信号のため、ずれが相殺されることにな
る。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明、請求項2の発明及び請
求項3の発明は、上述のように構成し て補正用光学系
の、補正用ビート信号を得るための光束に光路差を持た
せておくため、この光路差を予め正確に測定した既知の
値とすることにより、半導体レーザの発振波長や、発振
波長の変化幅が予め求めた値よりも変化しても、補正用
ビート信号に基づいて距離データを補正して正しい距離
を求めることが可能となり、また音響光学変調器の変調
周波数が揺らいでも、距離測定用光学系で得る距離測定
用ビート信号と、補正用光学系の補正用ビート信号の両
方に影響が現れるため、揺れによる影響を相殺すること
ができ、その結果発振波長や、ビート信号の周波数の揺
らぎに起因する誤差を補正して高精度な距離測定が可能
となるという効果がある。
【0032】また請求項4の発明は上述のように構成し
ているので、補正用光学系の補正用ビート信号を得る光
束の光の光路差が0となり、そのため半導体レーザの発
振波長を変化させても補正用ビート信号の位相は変化せ
ず、また音響光学変調器を駆動する注入信号の電気的な
出力と光の周波数偏移量とがずれたとしても、距離測定
用光学系で得る距離測定用ビート信号と位相比較をする
補正用ビート信号と距離測定用ビート信号と同じ光束の
光から作られるため、ずれの影響を相殺することがで
き、より高精度な距離測定が可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成図である。
【図2】本発明の実施例2の構成図である。
【図3】本発明の実施例3の構成図である。
【図4】本発明の実施例4の構成図である。
【図5】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメータレンズ 31,32 AOM 41… 偏光ビームスプリッタ 51,52 1/4波長板 6 物体 81,82 偏光板 91,92 フォトダイオード 10 ミキサ 111,112 位相比較器 12 ハーフミラー 14 アイソレータ 151… ミラー path1… 光束 I11 距離測定用ビート信号 I12 補正用ビート信号 I0 参照用ビート信号 OSC1… 発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 9/00 - 11/30 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザより出射した光から直交する
    偏光を持つ2つの光束に第1の偏光ビームスプリッタで
    分けて各光束を夫々に対応する第1、第2の音響光学変
    調器に入射して異なる周波数で周波数遷移を受けさせ、
    この周波数遷移を受けた光束の光を光路長が同一光路長
    となるようにして第2の偏光ビームスプリッタに入射
    し、第2の偏光ビームスプリットから同一光路を通る光
    束として出射される光束を距離測定用の光学系へ送って
    半導体レーザの波長シフトを用いてヘテロダイン干渉に
    より物体までの距離を求めるヘテロダイン干渉測長器に
    おいて、上記第2の偏光ビームスプリッタから出射する
    光を、再び直交する偏光を持つ2つの光束に分ける第3
    の偏光ビームスプリッタと、この第3の偏光ビームスプ
    リッタで分けられた2つの光束の内一方の光束の光を他
    方の光束の光に対して光路差を持たせる光学系と、光学
    系を介して入射する上記一方の光束の光と、直接入射す
    る他方の光束の光を重ねる第4の偏光ビームスプリッタ
    と、この第4の偏光ビームスプリッタから出射する2つ
    の光束の光を干渉させる偏光板と、この偏光板を通じて
    2つの光束の光を受光してビート信号を補正用ビート信
    号として出力する受光素子とからなる補正用光学系を備
    えたことを特徴とするヘテロダイン干渉測長器。
  2. 【請求項2】半導体レーザより出射した光を第1の音響
    光学変調器に入射して周波数遷移を受けない光束と、所
    定周波数で周波数遷移を受けた光束とに分け、周波数遷
    移を受けた光束を第2の音響光学変調器に入射して更に
    周波数遷移を受けさせ、上記周波数遷移を受けない光束
    を90度偏光を行なった後第2の音響光学変調器により
    周波数遷移を受けて出射される光束と重ねて同一光路で
    距離測定用の光学系へ送り、半導体レーザの波長シフト
    を用いてヘテロダイン干渉により物体までの距離を求め
    るヘテロダイン干渉測長器において、上記第1の音響光
    学変調器で周波数遷移を受けない光束と、上記第2の音
    響光学変調器で周波数遷移を受けた光束とを重ねた状態
    で入射させて両光束の光を干渉させる偏光板と、この偏
    光板から出射する光を受光してビート信号を補正用ビー
    ト信号として出力する 受光素子とからなる補正用光学系
    を備えたことを特徴とするヘテロダイン干渉測長器。
  3. 【請求項3】半導体レーザより出射した光を第1の音響
    光学変調器に入射して周波数遷移を受けない光束と、所
    定周波数で周波数遷移を受けた光束とに分け、周波数遷
    移を受けた光束を第2の音響光学変調器に入射して更に
    周波数遷移を受けさせ、この両光束を距離測定用光学系
    に送り、半導体レーザの波長シフトを用いてヘテロダイ
    ン干渉により物体までの距離を求めるヘテロダイン干渉
    測長器において、上記第1の音響光学変調器から出射さ
    れる周波数遷移を受けない光束の光の一部を抽出する第
    1のビームスプリッタと、第2の音響光学変調器から出
    射される周波数遷移を受けた光束の光の一部を抽出する
    第2のビームスプリッタと、両ビームスプリッタで抽出
    された光束を重ねる第3のビームスプリッタと、この第
    3のビームスプリッタから出射する2つの光束の光を受
    光してビート信号を補正用ビート信号として出力する受
    光素子とからなる補正用光学系を備えたことを特徴とす
    るヘテロダイン干渉測長器。
  4. 【請求項4】半導体レーザより出射した光から直交する
    偏光を持つ2つの光束に第1の偏光ビームスプリッタで
    分けて各光束を夫々に対応する第1、第2の音響光学変
    調器に入射して異なる周波数で周波数遷移を受けさせ、
    この周波数遷移を受けた光束を光路長が同一光路長とな
    るようにして第2の偏光ビームスプリッタに入射し、第
    2の偏光ビームスプリットから同一光路を通る光束とし
    て出射される光束の光を距離測定用の光学系へ送り、半
    導体レーザの波長シフトを用いてヘテロダイン干渉によ
    り物体までの距離を求めるヘテロダイン干渉測長器にお
    いて、第2の偏光ビームスプリッタから出射する2つの
    光束の光を干渉させる偏光板と、この偏光板から出射す
    る光を受光してビート信号を補正用ビート信号として出
    力する受光素子とからなる補正用光学系を備えたことを
    特徴とするヘテロダイン干渉測長器。
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