JPH1144503A - 光波干渉測定装置 - Google Patents

光波干渉測定装置

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JPH1144503A
JPH1144503A JP9217087A JP21708797A JPH1144503A JP H1144503 A JPH1144503 A JP H1144503A JP 9217087 A JP9217087 A JP 9217087A JP 21708797 A JP21708797 A JP 21708797A JP H1144503 A JPH1144503 A JP H1144503A
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light
optical path
frequency
measurement
beam splitter
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JP9217087A
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Keishin Shinjiyou
啓慎 新城
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Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえばダブルパス構成においてコーナーキ
ューブプリズムの端面反射に起因する測定誤差の発生を
回避した高精度な光波干渉測定装置。 【解決手段】 光源(300)からの光を参照光路を通
過する参照光と移動鏡(140)が配置された測定光路
を通過する測定光とに分離するための偏光ビームスプリ
ッタ(110)と、測定光路を往復した後に偏光ビーム
スプリッタを介して入射した測定光を入射光路とほぼ平
行な射出光路に沿って反射して偏光ビームスプリッタに
戻すための反射手段(200)とを備えている。反射手
段は、入射光路に沿って入射した測定光を順次反射して
射出光路に沿って射出するための複数の反射鏡を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光波干渉測定装置に
関し、特に物体の長さ、変位、密度等を高精度に測定す
るための光波干渉測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光波干渉測定装置は、特定の周波
数の光を用いて例えば移動鏡のような物体の変位量を測
定する測長用干渉計と、周波数の異なる2つの光を用い
て光路中の気体の屈折率変動を測定する屈折率変動測定
系とを備えている。そして、移動物体の測定変位量を光
路の屈折率変動で補正することによって、移動物体の幾
何学的変位量(真の変位量)を測定する。この種の光波
干渉測定装置では、測定精度を高めるために、移動鏡が
配置された測定光路および固定鏡が配置された参照光路
を光が2回往復するように、いわゆるダブルパス構成を
採用することが多い。
【0003】図5は、ダブルパス構成を有する従来の光
波干渉測定装置の測定光路の構成を概略的に示す図であ
る。図5において、光源から供給された光51は、偏光
ビームスプリッタ110に入射する。ここで、偏光ビー
ムスプリッタ110は、図5の紙面に平行な偏光方位を
有するp偏光を透過し、紙面に垂直な偏光方位を有する
s偏光を反射するように配置されている。したがって、
偏光ビームスプリッタ110を透過したp偏光の光52
は測定光路に導かれ、偏光ビームスプリッタ110で反
射されたs偏光の光は参照光路(不図示)に導かれる。
【0004】偏光ビームスプリッタ110を透過したp
偏光の光52は、たとえばフレネルロムや色消しプリズ
ムのような光学素子からなる1/4波長板120に入射
する。1/4波長板120を介して円偏光になった光5
2は、移動鏡140に入射する。移動鏡140で反射さ
れた円偏光の光52は、1/4波長板120を介してs
偏光となり、偏光ビームスプリッタ110に戻る。こう
して、第1測定光路を往復して偏光ビームスプリッタ1
10に戻ったs偏光の光52は、偏光ビームスプリッタ
110で反射され、さらにコーナーキューブプリズム1
51で反射された後、s偏光の状態で偏光ビームスプリ
ッタ110に入射する。
【0005】偏光ビームスプリッタ110で反射された
s偏光の光52は、第1測定光路とは異なる第2測定光
路に導かれる。第2測定光路に導かれたs偏光の光52
は、1/4波長板120を介して円偏光となり、移動鏡
140に入射する。移動鏡140で再び反射された円偏
光の光52は、1/4波長板120を介してp偏光とな
り、偏光ビームスプリッタ110に戻る。第2測定光路
を往復して偏光ビームスプリッタ110に戻ったp偏光
の光52は、偏光ビームスプリッタ110を透過し、本
来の測定光53として偏光ビームスプリッタ110から
射出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば1/4波長板120のリタデーション誤差により、第
2測定光路を往復した後に偏光ビームスプリッタ110
に入射する光52はs偏光を含んだ楕円偏光の光となる
ことがある。この場合、偏光ビームスプリッタ110を
透過すべき光52のうちの一部のs偏光の光54が偏光
ビームスプリッタ110で反射され、コーナーキューブ
プリズム151に入射する。ここで、コーナーキューブ
プリズム151の端面151aは、入射光54に対して
垂直に設定されている。したがって、コーナーキューブ
プリズム151に入射した光54の一部の光54aは、
その端面151aで反射された後、入射光路と同じ光路
に沿って偏光ビームスプリッタ110に入射する。
【0007】コーナーキューブプリズム151の端面反
射に起因するs偏光の光54aは、偏光ビームスプリッ
タ110で反射され、第2測定光路を往復した後、p偏
光となって偏光ビームスプリッタ110に戻る。偏光ビ
ームスプリッタ110に戻ったp偏光の光54aは、偏
光ビームスプリッタ110を透過し、誤差光として射出
される。なお、誤差光54aと本来の測定光53とはと
もにp偏光であり、本来の測定光53から誤差光54a
を取り除くことは原理的に不可能である。したがって、
測定光路を3回往復(第1測定光路を1回往復し且つ第
2測定光路を2回往復)して偏光ビームスプリッタ11
0から射出された誤差光54aは、測定光路を2回往復
して偏光ビームスプリッタ110から射出された本来の
測定光53と干渉する。その結果、測長用干渉計や屈折
率変動測定系において、コーナーキューブプリズム15
1の端面反射に起因して、移動鏡140の変位に伴う周
期的な測定誤差が発生する。
【0008】また、上述したように、第1測定光路を往
復したs偏光の光52は、偏光ビームスプリッタ110
で反射された後、コーナーキューブプリズム151に入
射する。この場合、コーナーキューブプリズム151に
入射した光52の大部分は、その端面151aを透過し
た後、互いに直交する3つの反射面で順次内部反射され
た後、入射光路と平行な射出光路に沿ってコーナーキュ
ーブプリズム151から射出される。しかしながら、コ
ーナーキューブプリズム151に入射した光52の一部
の光52bは、その端面151aで反射された後、入射
光路と同じ光路に沿ってs偏光の状態で偏光ビームスプ
リッタ110に入射する。
【0009】コーナーキューブプリズム151の端面反
射に起因するs偏光の光52bは、偏光ビームスプリッ
タ110で反射され、第1測定光路および第2測定光路
を往復した後、p偏光となって偏光ビームスプリッタ1
10に戻る。偏光ビームスプリッタ110に戻ったp偏
光の光52bは、偏光ビームスプリッタ110を透過
し、誤差光として射出される。なお、この誤差光52b
も本来の測定光53と同じp偏光であり、本来の測定光
53から誤差光52bを取り除くことは原理的に不可能
である。したがって、測定光路を3回往復(第1測定光
路を2回往復し且つ第2測定光路を1回往復)して偏光
ビームスプリッタ110から射出された誤差光52b
は、測定光路を2回往復して偏光ビームスプリッタ11
0から射出された本来の測定光53と干渉する。その結
果、測長用干渉計や屈折率変動測定系において、コーナ
ーキューブプリズム151の端面反射に起因して、移動
鏡140の変位に伴う周期的な測定誤差が発生する。
【0010】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、たとえばダブルパス構成においてコーナーキ
ューブプリズムの端面反射に起因する測定誤差の発生を
回避した高精度な光波干渉測定装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明において、光源からの光を参照光
路を通過する参照光と移動鏡が配置された測定光路を通
過する測定光とに分離するための偏光ビームスプリッタ
と、前記測定光を前記測定光路で複数回往復させるため
に、前記測定光路を往復した後に前記偏光ビームスプリ
ッタを介して入射した前記測定光を入射光路とほぼ平行
な射出光路に沿って反射して前記偏光ビームスプリッタ
に戻すための反射手段と、前記参照光路を介した前記参
照光と前記測定光路を介した前記測定光との干渉光に基
づいて、前記移動鏡の変位量を検出するための検出手段
とを備え、前記反射手段は、前記入射光路に沿って入射
した前記測定光を順次反射して前記射出光路に沿って射
出するための複数の反射鏡を有することを特徴とする光
波干渉測定装置を提供する。
【0012】第1発明の好ましい態様によれば、前記反
射手段は、互いに直交する3つの反射鏡を有する。ま
た、前記測定光路中において前記測定光の偏光状態を変
化させるための波長板をさらに備え、前記反射手段は、
前記入射光路に沿って入射した前記測定光の偏光状態を
変化させることなく前記射出光路に沿って射出すること
が好ましい。
【0013】また、本発明の第2発明によれば、光源か
らの光を参照光路を通過する参照光と移動鏡が配置され
た測定光路を通過する測定光とに分離するための偏光ビ
ームスプリッタと、前記測定光を前記測定光路で複数回
往復させるために、前記測定光路を往復した後に前記偏
光ビームスプリッタを介して入射した前記測定光を入射
光路とほぼ平行な射出光路に沿って反射して前記偏光ビ
ームスプリッタに戻すためのコーナーキューブプリズム
と、前記参照光路を介した前記参照光と前記測定光路を
介した前記測定光との干渉光に基づいて、前記移動鏡の
変位量を検出するための検出手段とを備え、前記コーナ
ーキューブプリズムは、前記測定光の入射光軸に対して
前記コーナーキューブプリズムの端面の法線が傾いて配
置されていることを特徴とする光波干渉測定装置を提供
する。
【0014】さらに、本発明の第3発明によれば、特定
の周波数を有する光を用いて測定光路中に配置された移
動鏡の変位量を測定するための測長用干渉計と、互いに
異なる周波数を有する第1の光と第2の光とを供給する
ための光源と、前記光源からの前記第1の光および前記
第2の光の少なくとも一部を前記測定光路に導くための
偏光ビームスプリッタと、前記第1の光および前記第2
の光を前記測定光路で複数回往復させるために、前記測
定光路を往復した後に前記偏光ビームスプリッタを介し
て入射した前記第1の光および前記第2の光を入射光路
とほぼ平行な射出光路に沿って反射して前記偏光ビーム
スプリッタに戻すための反射手段と、前記測定光路を介
した前記第1の光および前記第2の光のうちの一方の光
の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させることによ
って生成された干渉光に基づいて、前記測定光路中の気
体の屈折率変動を検出するための検出手段と、前記測長
干渉計で測定された前記移動鏡の変位量を、前記検出手
段で検出された前記測定光路中の気体の屈折率変動で補
正することによって、前記移動鏡の幾何学的変位量を求
めるための演算手段とを備え、前記反射手段は、前記入
射光路に沿って入射した前記第1の光および前記第2の
光を順次反射して前記射出光路に沿って射出するための
複数の反射鏡を有することを特徴とする光波干渉測定装
置を提供する。
【0015】また、本発明の第4発明によれば、特定の
周波数を有する光を用いて測定光路中に配置された移動
鏡の変位量を測定するための測長用干渉計と、互いに異
なる周波数を有する第1の光と第2の光とを供給するた
めの光源と、前記光源からの前記第1の光および前記第
2の光の少なくとも一部を前記測定光路に導くための偏
光ビームスプリッタと、前記第1の光および前記第2の
光を前記測定光路で複数回往復させるために、前記測定
光路を往復した後に前記偏光ビームスプリッタを介して
入射した前記第1の光および前記第2の光を入射光路と
ほぼ平行な射出光路に沿って反射して前記偏光ビームス
プリッタに戻すためのコーナーキューブプリズムと、前
記測定光路を介した前記第1の光および前記第2の光の
うちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致
させることによって生成された干渉光に基づいて、前記
測定光路中の気体の屈折率変動を検出するための検出手
段と、前記測長干渉計で測定された前記移動鏡の変位量
を、前記検出手段で検出された前記測定光路中の気体の
屈折率変動で補正することによって、前記移動鏡の幾何
学的変位量を求めるための演算手段とを備え、前記コー
ナーキューブプリズムは、前記第1の光および前記第2
の光の入射光軸に対して前記コーナーキューブプリズム
の端面の法線が傾いて配置されていることを特徴とする
光波干渉測定装置を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】上述したように、従来のダブルパ
ス構成の光波干渉測定装置では、コーナーキューブプリ
ズムの端面反射に起因して測定誤差が発生する。本発明
では、コーナーキューブプリズムに代えて、複数の反射
鏡を有する反射手段を用いている。本発明の反射手段
は、コーナーキューブプリズムと同様に、測定光路を往
復した後に偏光ビームスプリッタを介して入射した光を
入射光路とほぼ平行な射出光路に沿って反射して偏光ビ
ームスプリッタに戻す機能を有する。しかしながら、本
発明の反射手段は、コーナーキューブプリズムとは異な
り、たとえば互いに直交する3つの反射鏡を有するミラ
ー構造であり、コーナーキューブプリズムの端面に対応
する面を備えていない。したがって、本発明では、入射
光に対するコーナーキューブプリズムの端面反射の発生
自体を回避することにより、コーナーキューブプリズム
の端面反射に起因する測定誤差の発生を回避することが
できる。
【0017】また、本発明では、入射光軸に対して端面
を垂直に配置した従来のコーナーキューブプリズムに代
えて、入射光軸に対して端面の法線を傾けて配置したコ
ーナーキューブプリズムを用いている。この場合、本発
明にしたがって配置されたコーナーキューブプリズムに
おいても、従来のコーナーキューブプリズムと同様に、
入射光に対する端面反射が発生する。しかしながら、従
来のコーナーキューブプリズムでは、端面反射によって
発生した誤差光が入射光の光路と同じ光路に沿って反射
されるのに対し、本発明のコーナーキューブプリズムで
は、端面反射によって発生した誤差光が入射光の光路と
は異なる光路に沿って反射される。すなわち、本発明に
したがって配置されたコーナーキューブプリズムの作用
により、その端面反射により発生した誤差光の光路と本
来の光の光路とを空間的に分離することができる。した
がって、本発明では、適当な遮蔽板などを用いて誤差光
を取り除くことにより誤差光と本来の光との干渉を回避
することができ、その結果コーナーキューブプリズムの
端面反射に起因する測定誤差の発生を回避することがで
きる。
【0018】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる光
波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。図1の
光波干渉測定装置は、移動鏡140の光軸方向(図中矢
印方向)の変位量を測定するための測長用干渉計を備え
ている。測長用干渉計において、測長用光源300は、
周波数がわずかに異なり偏光方位が直交する2つの光、
すなわち周波数f00の光および周波数f01の光を同一光
路に沿って射出する。なお、周波数f00の光は図1の紙
面に平行な偏光方位を有するp偏光であり、周波数f01
の光は紙面に垂直な偏光方位を有するs偏光である。
【0019】測長用光源300から射出された周波数f
00の光および周波数f01の光の一部は、周波数結合素子
としてのダイクロイックミラー101に入射する。ダイ
クロイックミラー101は、周波数がf00近傍の光のみ
を透過し、それ以外の周波数の光を反射する特性を有す
る。したがって、周波数f00の光および周波数f01の光
は、ダイクロイックミラー101を透過し、偏光ビーム
スプリッタ110に入射する。偏光ビームスプリッタ1
10は、s偏光を反射しp偏光を透過するように配置さ
れている。したがって、偏光ビームスプリッタ110に
入射した周波数f01の光は、偏光ビームスプリッタ11
0で反射され、参照光として固定鏡130側の参照光路
に導かれる。一方、偏光ビームスプリッタ110に入射
した周波数f00の光は、偏光ビームスプリッタ110を
透過し、測定光として移動鏡140側の測定光路に導か
れる。
【0020】参照光である周波数f01の光は、周波数フ
ィルタ160を透過し、1/4波長板121を介して円
偏光となり、固定鏡130に入射する。ここで、周波数
フィルタ160は、周波数f01の光のみを透過する特性
を有し、周波数f01の参照光以外の誤差光を遮断する。
固定鏡130で反射された円偏光の参照光は、1/4波
長板121を介してp偏光となり、周波数フィルタ16
0を透過し、偏光ビームスプリッタ110に戻る。この
ように、第1参照光路に沿って1/4波長板121を2
回通過することにより、参照光の偏光方位は90°回転
する。したがって、第1参照光路を往復して偏光ビーム
スプリッタ110に戻ったp偏光の参照光は、偏光ビー
ムスプリッタ110を透過し、三面鏡200に入射す
る。三面鏡200に入射したp偏光の参照光は、互いに
直交する3つの反射鏡で順次反射された後に、偏光状態
が変化することなくp偏光の状態で、入射光路と平行な
射出光路に沿って三面鏡200から射出される。
【0021】三面鏡200から射出されたp偏光の参照
光は、偏光ビームスプリッタ110を透過し、第1参照
光路とは異なる第2参照光路に導かれる。第2参照光路
に導かれたp偏光の参照光は、周波数フィルタ160を
透過し、1/4波長板121を介して円偏光となり、固
定鏡130に入射する。固定鏡130で再び反射された
円偏光の参照光は、1/4波長板121を介してs偏光
となり、周波数フィルタ160を透過し、偏光ビームス
プリッタ110に戻る。第2参照光路を往復して偏光ビ
ームスプリッタ110に戻ったs偏光の参照光は、偏光
ビームスプリッタ110で反射され、周波数分離素子と
してのダイクロイックミラー102に向かう。
【0022】一方、測定光である周波数f00の光は、1
/4波長板120を介して円偏光となり、図中の矢印に
沿って移動可能なステージ170上に設置された移動鏡
140に入射する。移動鏡140で反射された円偏光の
測定光は、1/4波長板120を介してs偏光となり、
偏光ビームスプリッタ110に戻る。第1測定光路を往
復して偏光ビームスプリッタ110に戻ったs偏光の測
定光は、偏光ビームスプリッタ110で反射され、三面
鏡200に入射する。三面鏡200に入射した光は、互
いに直交する3つの反射鏡で順次反射された後に、偏光
状態が変化することなくs偏光の状態で、入射光路と平
行な射出光路に沿って三面鏡200から射出される。
【0023】三面鏡200から射出されたs偏光の測定
光は、偏光ビームスプリッタ110で反射され、第1測
定光路とは異なる第2測定光路に導かれる。第2測定光
路に導かれたs偏光の測定光は、1/4波長板120を
介して円偏光となり、移動鏡140に入射する。移動鏡
140で再び反射された円偏光の測定光は、1/4波長
板120を介してp偏光となり、偏光ビームスプリッタ
110に戻る。第2測定光路を往復して偏光ビームスプ
リッタ110に戻ったp偏光の測定光は、偏光ビームス
プリッタ110を透過し、参照光と同一の光路に沿って
ダイクロイックミラー102に向かう。
【0024】こうして、参照光路を2回往復して偏光ビ
ームスプリッタ110から射出された周波数f01の参照
光と、測定光路を2回往復して偏光ビームスプリッタ1
10から射出された周波数f00の測定光とは、同一の光
路に沿ってダイクロイックミラー102に入射する。ダ
イクロイックミラー102は、ダイクロイックミラー1
01と同様に、周波数がf00近傍の光のみを透過し、他
の周波数の光を反射する特性を有する。したがって、周
波数f01の参照光および周波数f00の測定光は、ダイク
ロイックミラー102を透過し、周波数フィルタ161
を透過した後、偏光子付きの検出器400に入射する。
ここで、周波数フィルタ161は、周波数がf00近傍の
光のみを透過する特性を有し、周波数f01の参照光およ
び周波数f00の測定光以外の誤差光を遮断する。
【0025】検出器400の偏光子は、周波数f00の光
の偏光方位および周波数f01の光の偏光方位に対してた
とえば45°だけ傾いて配置されている。したがって、
参照光路を介した周波数f01の参照光と測定光路を介し
た周波数f00の測定光とは、検出器400の偏光子を介
して干渉する。検出器400では、干渉光を光電変換し
て得られた測定信号(周波数:f00−f01)を演算器5
00に供給する。一方、測長用光源300は、周波数f
00の光と周波数f01の光との差(f00−f01)に等しい
周波数を有する参照信号を演算器500に供給する。演
算器500では、参照信号に対する測定信号の位相変化
を測定することによって、屈折率変動の影響を考慮して
いない周波数f00の光による移動鏡140(ひいてはス
テージ170)の測定変位量ΔD(f00)を求める。
【0026】また、図1の光波干渉測定装置は、測定光
路中の空気またはその他の気体(以下、単に「気体」と
いう)の屈折率変動を測定するための屈折率変動測定系
を備えている。屈折率変動測定系において、光源301
は、周波数f00の光および周波数f01の光とは異なる周
波数を有する周波数f1の光と、その第二高調波である
周波数f2(f2=2×f1)の光とを互いに平行な光
路に沿ってそれぞれ射出する。光源301から射出され
た周波数f1の光および周波数f2の光は、ともに図1
の紙面に平行な偏光方位を有するp偏光であり、たとえ
ば音響光学素子からなる周波数シフタ190および19
1にそれぞれ入射する。
【0027】こうして、周波数シフタ190では、周波
数f1の光が周波数シフトを受け、周波数f1からわず
かに周波数のずれた周波数f10(f10=f1+Δf1)
の光となる。また、周波数シフタ191では、周波数f
2の光が周波数シフトを受け、周波数f2からわずかに
周波数のずれた周波数f20(f20=f2+Δf2)の光
となる。ただし、Δf2≠2×Δf1である。周波数シ
フタ190を介して形成された周波数f10の光と周波数
シフタ191を介して形成された周波数f20の光とはと
もにp偏光であり、周波数結合素子としてのダイクロイ
ックミラー100を介して同一光路上に結合される。
【0028】ダイクロイックミラー100を介して同一
光路上に結合された周波数f10の光および周波数f20の
光は、ダイクロイックミラー101に入射する。ダイク
ロイックミラー101は、前述したように、周波数がf
00近傍の光のみを透過し、それ以外の周波数の光を反射
する特性を有する。したがって、ダイクロイックミラー
101で反射された周波数f10の光および周波数f20の
光は、測長用光源300からの光(周波数f00の光およ
び周波数f01の光)と同一光路上に結合され、偏光ビー
ムスプリッタ110に入射する。偏光ビームスプリッタ
110に入射したp偏光状態の周波数f10の光および周
波数f20の光は、偏光ビームスプリッタ110を透過し
て、移動鏡140側の測定光路に導かれる。
【0029】偏光ビームスプリッタ110を透過した周
波数f10の光および周波数f20の光は、1/4波長板1
20を介して円偏光となり、移動鏡140で反射され、
1/4波長板120を介してs偏光となり、偏光ビーム
スプリッタ110に戻る。このように、1/4波長板1
20は、周波数がf00の光とf10の光とf20の光とに対
応した波長板であり、たとえばフレネルロムや色消しプ
リズムのような光学素子から構成されている。第1測定
光路を往復して偏光ビームスプリッタ110に戻ったs
偏光状態の周波数f10の光および周波数f20の光は、偏
光ビームスプリッタ110で反射され、三面鏡200に
入射する。三面鏡200に入射した周波数f10の光およ
び周波数f20の光は、互いに直交する3つの反射鏡で順
次反射された後に、偏光状態が変化することなくs偏光
の状態で、入射光路と平行な射出光路に沿って三面鏡2
00から射出される。
【0030】三面鏡200から射出されたs偏光状態の
周波数f10の光および周波数f20の光は、偏光ビームス
プリッタ110で反射され、第1測定光路とは異なる第
2測定光路に導かれる。第2測定光路に導かれたs偏光
状態の周波数f10の光および周波数f20の光は、1/4
波長板120を介して円偏光となり、移動鏡140に入
射する。移動鏡140で再び反射された円偏光状態の周
波数f10の光および周波数f20の光は、1/4波長板1
20を介してp偏光となり、偏光ビームスプリッタ11
0に戻る。第2測定光路を往復して偏光ビームスプリッ
タ110に戻ったp偏光状態の周波数f10の光および周
波数f20の光は、偏光ビームスプリッタ110を透過
し、ダイクロイックミラー102に向かう。
【0031】こうして、測定光路を介して偏光ビームス
プリッタ110から射出されたp偏光状態の周波数f10
の光および周波数f20の光は、ダイクロイックミラー1
02に入射する。ダイクロイックミラー102は、前述
したように、周波数がf00近傍の光のみを透過し、他の
周波数の光を反射する特性を有する。したがって、測定
光路を介した周波数f10の光および周波数f20の光は、
ダイクロイックミラー102の作用により、測長用光源
300からの光(周波数f00の光および周波数f01の
光)から分離される。
【0032】ダイクロイックミラー102で反射された
周波数f10の光および周波数f20の光は、たとえばKT
P(KTiOPO4 )などの非線形光学結晶からなるS
HG変換素子(第2高調波変換素子)180に入射す
る。SHG変換素子180では、周波数f10の光および
周波数f20の光のうちの周波数の低い周波数f10の光が
周波数f10' (f10' =2×f10)の光に変換される。
一方、周波数の高い周波数f20の光は、SHG変換素子
180をそのまま透過する。こうして、SHG変換素子
180を介した周波数f10' の光および周波数f20の光
は、周波数フィルタ162を透過した後に、検出器40
1に入射する。ここで、周波数フィルタ162は、周波
数がf20近傍の光のみを透過する特性を有し、周波数f
10' の光および周波数f20の光以外の誤差光を遮断す
る。
【0033】検出器401は、SHG変換素子180に
よって周波数f10から周波数f10'に変換された光と移
動鏡140で反射された周波数f20の光との干渉光を光
電変換し、得られた測定ビート信号(周波数:f10' −
f20=2×Δf1−Δf2)を演算器500に供給す
る。
【0034】一方、周波数シフタ190および191
は、その周波数シフト信号Δf1およびΔf2を演算器
500に供給する。演算器500では、供給された周波
数シフト信号Δf1およびΔf2に基づいて、周波数
(2×Δf1−Δf2)の参照ビート信号を形成する。
そして、参照ビート信号に対する測定ビート信号の位相
変化に基づいて、周波数f2の光による移動鏡140の
光路長変化ΔD(f2)と周波数f1の光による移動鏡
140の光路長変化ΔD(f1)との差である屈折率変
動情報{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を求める。こう
して、演算器500では、測長用干渉計で測定された測
定変位量{ΔD(f00)}を、屈折率変動測定系で測定
された屈折率変動情報{ΔD(f2)−ΔD(f1)}
で補正することによって、移動鏡140(ひいてはステ
ージ170)の幾何学的変位量ΔDを求める。
【0035】以下、移動鏡140の測定変位量ΔD(f
00)から幾何学的変位量ΔDへの補正について説明す
る。周波数f1、f2およびf00の光に対する光路長D
(f1)、D(f2)およびD(f00)は、次の式
(1)〜(3)によりそれぞれ表される。 D(f1)={1+N・F(f1)}・D (1) D(f2)={1+N・F(f2)}・D (2) D(f00)={1+N・F(f00)}・D (3)
【0036】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(f)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
fのみに依存する関数である。上述の式(1)〜(3)
より、幾何学的距離Dは次の式(4)によって与えられ
る。 D=D(f00)−A{D(f2)−D(f1)} (4) 但し、A=F(f00)/{F(f2)−F(f1)}で
ある。したがって、式(4)を参照すると、幾何学的変
位量ΔDは、次の式(5)によって与えられる。 ΔD=ΔD(f00)−A{ΔD(f2)−ΔD(f1)} (5)
【0037】従来技術では、図1の三面鏡200の位置
にコーナーキューブプリズムが配置されているので、そ
の端面反射に起因して誤差光が発生する。この誤差光は
本来の測定光と同じ偏光状態を有するので、本来の測定
光から誤差光を取り除くことは原理的に不可能である。
したがって、誤差光と本来の測定光との干渉を回避する
ことができず、移動鏡の変位に伴う測定誤差が発生す
る。なお、幾何学的変位量ΔDを求める式(5)を参照
すると、屈折率変動測定系で測定された屈折率変動情報
{ΔD(f2)−ΔD(f1)}には定数Aがかかって
いるが、この定数Aの値は通常1よりも大きい。したが
って、コーナーキューブプリズムの端面反射に起因する
測定誤差のうち、測長用干渉計において発生する誤差よ
りも屈折率変動測定系において発生する誤差の方が大き
くなる。特に、第1実施例における周波数f20の光は、
SHG変換素子180において周波数変換されることな
くそのまま通過し、検出器401に達する。したがっ
て、周波数f20の光に関連して発生する誤差光の影響が
特に大きい。
【0038】第1実施例では、従来のコーナーキューブ
プリズムに代えて、互いに直交する3つの反射鏡を有す
る三面鏡200からなる反射手段を用いている。三面鏡
200は、コーナーキューブプリズムと同様に、測定光
路を往復した後に偏光ビームスプリッタ110を介して
入射した光を入射光路と平行な射出光路に沿って反射し
て偏光ビームスプリッタ110に戻す機能を有する。し
かしながら、三面鏡200は、コーナーキューブプリズ
ムとは異なり、3つの反射鏡からなるミラー構造であ
り、コーナーキューブプリズムの端面に対応する面を備
えていない。したがって、第1実施例では、入射光に対
するコーナーキューブプリズムの端面反射の発生自体を
回避することにより、コーナーキューブプリズムの端面
反射に起因する測定誤差の発生を回避することができ
る。その結果、第1実施例では、特に測定光路中の気体
の屈折率変動を高精度に測定することができ、光波干渉
測定装置の測定精度を向上させることができる。
【0039】図2は、本発明の第2実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。第2実施
例では、測長用光源と屈折率変動測定用光源とを共通の
光源302で構成している。共通の光源302は、周波
数f1の光(たとえば波長1064nmの光)と、その
第2高調波である周波数f2 の光(f2 =2×f1:た
とえば波長532nmの光)とを、互いに平行な光路に
沿ってそれぞれ射出する。なお、周波数f1の光および
周波数f2 の光はともに、図2の紙面に平行な偏光方位
を有するp偏光である。
【0040】周波数f1の光は、波長板122を介し
て、偏光ビームスプリッタ114に入射する。波長板1
22は、偏光ビームスプリッタ114の偏光分離面の配
置に応じて入射する周波数f1の光の偏光方位を適宜回
転させる。その結果、周波数f1の光は、波長板122
と偏光ビームスプリッタ114との作用により、偏光方
位が直交した2つの光すなわちp偏光の光とs偏光の光
とに分離される。そして、偏光ビームスプリッタ114
で反射された周波数f1のs偏光の光は周波数シフタ1
93に、偏光ビームスプリッタ114を透過した周波数
f1のp偏光の光は周波数シフタ192にそれぞれ入射
する。
【0041】なお、偏光ビームスプリッタ114で反射
される周波数f1のs偏光の光と偏光ビームスプリッタ
114を透過する周波数f1のp偏光の光との強度比
は、波長板122と偏光ビームスプリッタ114との組
み合わせにより適宜調整可能である。後述するように、
偏光ビームスプリッタ114を透過した周波数f1のp
偏光の光は、周波数シフトされて周波数f10の光となっ
た後、SHG変換素子182により周波数変換される。
周波数変換には大きな光強度が必要であるため、偏光ビ
ームスプリッタ114で反射される周波数f1のs偏光
の光の強度に比べて偏光ビームスプリッタ114を透過
する周波数f1のp偏光の光の強度が大きくなるよう
に、波長板122と偏光ビームスプリッタ114とを組
み合わせることが好ましい。
【0042】周波数シフタ193では、s偏光状態にあ
る周波数f1の光がわずかに周波数シフトされ、周波数
f11(f11=f1+Δf1')の光になる。また、周波数
シフタ192では、p偏光状態にある周波数f1の光が
わずかに周波数シフトされ、周波数f10(f10=f1+
Δf1)の光になる。周波数シフタ192を介したp偏
光状態の周波数f10の光と周波数シフタ193を介した
s偏光状態の周波数f11の光とは、周波数結合素子とし
ての偏光ビームスプリッタ115を介して同一光路上に
結合される。同一光路上に結合された周波数f10の光お
よび周波数f11の光は、ビームスプリッタ210を透過
して周波数結合素子としてのダイクロイックミラー10
3に入射する。
【0043】一方、周波数f2の光は、周波数シフタ1
94に入射する。周波数シフタ194では、周波数f2
の光がわずかに周波数シフトされ、周波数f20(f20=
f2+Δf2)の光になる。ここで、Δf2≠2×Δf
1である。周波数シフタ194を介したp偏光状態の周
波数f20の光は、ダイクロイックミラー103に入射す
る。ダイクロイックミラー103は、周波数がf1近傍
の光を透過しそれ以外の周波数の光を反射する特性を有
する。こうして、p偏光状態の周波数f10の光とs偏光
状態の周波数f11の光とp偏光状態の周波数f20の光と
は、ダイクロイックミラー103の作用により同一光路
上に結合される。
【0044】同一光路上に結合された周波数f10の光、
周波数f11の光および周波数f20の光は、周波数分離素
子としてのダイクロイックミラー211を介して、偏光
ビームスプリッタ111に入射する。偏光ビームスプリ
ッタ111は、p偏光の光を透過し、s偏光の光を反射
するように配置されている。したがって、p偏光状態に
ある周波数f10の光および周波数f20の光は偏光ビーム
スプリッタ111を透過し、s偏光状態にある周波数f
11の光は偏光ビームスプリッタ111で反射される。
【0045】偏光ビームスプリッタ111で反射された
s偏光状態の周波数f11の参照光は、周波数フィルタ1
63を透過し、1/4波長板124を介して円偏光にな
った後、固定鏡131に入射する。固定鏡131で反射
された円偏光状態の周波数f11の光は、1/4波長板1
24を介してp偏光となり、周波数フィルタ163を透
過した後、偏光ビームスプリッタ111に戻る。偏光ビ
ームスプリッタ111に戻ったp偏光状態の周波数f11
の光は、偏光ビームスプリッタ111を透過し、偏光ビ
ームスプリッタ112に入射する。偏光ビームスプリッ
タ112は、偏光ビームスプリッタ111と同様に、p
偏光の光を透過し、s偏光の光を反射するように配置さ
れている。したがって、偏光ビームスプリッタ112を
透過したp偏光状態の周波数f11の光は、周波数フィル
タ164を透過して、三面鏡201に入射する。ここ
で、周波数フィルタ163および164は、周波数f11
の光のみを透過する特性を有し、周波数f11の参照光以
外の誤差光を遮断する。
【0046】三面鏡201に入射したp偏光状態の周波
数f11の参照光は、互いに直交する3つの反射鏡で順次
反射された後に、偏光状態が変化することなくp偏光の
状態で、入射光路と平行な射出光路に沿って三面鏡20
1から射出される。三面鏡201から射出されたp偏光
状態の周波数f11の光は、周波数フィルタ164および
偏光ビームスプリッタ112を介して、偏光ビームスプ
リッタ111に戻る。偏光ビームスプリッタ111に戻
ったp偏光状態の周波数f11の光は、偏光ビームスプリ
ッタ111を透過し、周波数フィルタ163を透過し、
1/4波長板124を介して円偏光になった後、固定鏡
131に再び入射する。固定鏡131で反射された円偏
光状態の周波数f11の光は、1/4波長板124を介し
てs偏光となり、周波数フィルタ163を透過した後
に、偏光ビームスプリッタ111に戻る。偏光ビームス
プリッタ111に戻ったs偏光状態の周波数f11の光
は、偏光ビームスプリッタ111で反射され、周波数分
離素子としてのダイクロイックミラー212に向かう。
【0047】一方、偏光ビームスプリッタ111を透過
したp偏光状態にある周波数f10の光および周波数f20
の光は、1/4波長板123を介して円偏光になった
後、図中の矢印に沿って移動可能なステージ171上に
設置された移動鏡141に入射する。移動鏡141で反
射された円偏光状態の周波数f10の光および周波数f20
の光は、1/4波長板123を介してs偏光となり、偏
光ビームスプリッタ111に戻る。偏光ビームスプリッ
タ111に戻ったs偏光状態の周波数f10の光および周
波数f20の光は、偏光ビームスプリッタ111で反射さ
れ、偏光ビームスプリッタ112に入射する。偏光ビー
ムスプリッタ112で反射されたs偏光状態の周波数f
10の光および周波数f20の光は、偏光ビームスプリッタ
113に入射する。偏光ビームスプリッタ113は、偏
光ビームスプリッタ111および112と同様に、p偏
光の光を透過し、s偏光の光を反射するように配置され
ている。したがって、偏光ビームスプリッタ113で反
射されたs偏光状態の周波数f10の光および周波数f20
の光は、三面鏡202に入射する。
【0048】三面鏡202に入射したs偏光状態の周波
数f10の光および周波数f20の光は、互いに直交する3
つの反射鏡で順次反射された後に、偏光状態が変化する
ことなくs偏光の状態で、入射光路と平行な射出光路に
沿って三面鏡202から射出される。三面鏡202から
射出されたs偏光状態の周波数f10の光および周波数f
20の光は、偏光ビームスプリッタ113および112を
介して、偏光ビームスプリッタ111に戻る。偏光ビー
ムスプリッタ111に戻ったs偏光状態の周波数f10の
光および周波数f20の光は、偏光ビームスプリッタ11
1で反射され、1/4波長板123を介して円偏光にな
った後、移動鏡141に入射する。移動鏡141で再び
反射された円偏光状態の周波数f10の光および周波数f
20の光は、1/4波長板123を介してp偏光となり、
偏光ビームスプリッタ111に戻る。偏光ビームスプリ
ッタ111に戻ったp偏光状態の周波数f10の光および
周波数f20の光は、偏光ビームスプリッタ111を透過
し、周波数f11の参照光と同一の光路に沿ってダイクロ
イックミラー212に向かう。
【0049】こうして、測定光路を介したp偏光状態の
周波数f10の光および周波数f20の光と、参照光路を介
したs偏光状態の周波数f11の光とは、同一の光路に沿
ってダイクロイックミラー212に入射する。ダイクロ
イックミラー212は、周波数f11の光のほぼ全部およ
び周波数f10の光の一部を透過し、他の周波数の光を反
射する特性を有する。したがって、ダイクロイックミラ
ー212を透過したs偏光状態の周波数f11の光および
p偏光状態の周波数f10の光は、周波数フィルタ165
に入射する。周波数フィルタ165は、周波数f11の光
および周波数f10の光だけを透過し、それ以外の周波数
の光すなわち誤差光を遮断する。周波数フィルタ165
を透過した周波数f11の参照光および周波数f10の測定
光は、偏光子付きの検出器403に入射する。
【0050】検出器403の偏光子は、周波数f10の測
定光の偏光方位および周波数f11の参照光の偏光方位に
対してそれぞれ45°だけ傾いて配置されている。した
がって、周波数f10の測定光と周波数f11の参照光とは
検出器403の偏光子を介して干渉し、検出器403は
その干渉光に基づく測定信号(周波数:f10−f11=Δ
f1−Δf1')を演算器501に供給する。一方、偏光
ビームスプリッタ115を介して同一光路上に結合され
た周波数f10の光および周波数f11の光の一部は、前述
のビームスプリッタ210で反射され、偏光子付きの検
出器402に入射する。この周波数f10の光と周波数f
11の光とは検出器402の偏光子を介して干渉し、検出
器402は干渉光に基づく参照信号(周波数:f10−f
11=Δf1−Δf1')を演算器501に供給する。演算
器501では、参照信号に対する測定信号の位相変化を
測定することによって、屈折率変動の影響を考慮してい
ない周波数f1の光による移動鏡141(ひいてはステ
ージ171)の測定変位量ΔD(f1)を求める。
【0051】また、ダイクロイックミラー212で反射
されたp偏光状態の周波数f10の光および周波数f20の
光は、SHG変換素子182に入射する。SHG変換素
子182では、周波数f10の光および周波数f20の光の
うちの周波数の低い周波数f10の光が周波数f10' (f
10' =2×f10)の光に変換される。一方、周波数の高
い周波数f20の光は、SHG変換素子182をそのまま
透過する。こうして、SHG変換素子182を介した周
波数f10' の光および周波数f20の光は、周波数フィル
タ167を透過した後に、検出器405に入射する。こ
こで、周波数フィルタ167は、周波数がf20近傍の光
のみを透過する特性を有し、周波数f10' の光および周
波数f20の光以外の誤差光を遮断する。検出器405に
入射した周波数f10' の光と周波数f20の光とは干渉
し、検出器405は干渉光に基づく測定ビート信号(周
波数f10' −f20=2Δf1 −Δf2 )を演算器501
に供給する。
【0052】一方、ダイクロイックミラー103を介し
て同一光路上に結合された周波数f10の光および周波数
f20の光の一部は、ダイクロイックミラー211で反射
され、SHG変換素子181に入射する。SHG変換素
子181では、周波数f10の光および周波数f20の光の
うちの周波数の低い周波数f10の光が周波数f10' (f
10' =2×f10)の光に変換される。一方、周波数の高
い周波数f20の光は、SHG変換素子181をそのまま
透過する。こうして、SHG変換素子181を介した周
波数f10' の光および周波数f20の光は、周波数フィル
タ166を透過した後に、検出器404に入射する。こ
こで、周波数フィルタ166は、周波数がf20近傍の光
のみを透過する特性を有し、周波数f10' の光および周
波数f20の光以外の誤差光を遮断する。検出器404に
入射した周波数f10' の光と周波数f20の光とは干渉
し、検出器404は干渉光に基づく参照ビート信号(周
波数f10' −f20=2Δf1 −Δf2 )を演算器501
に供給する。
【0053】演算器501では、参照ビート信号に対す
る測定ビート信号の位相変化に基づいて、周波数f2の
光による移動鏡141の光路長変化ΔD(f2)と周波
数f1の光による移動鏡141の光路長変化ΔD(f
1)との差である屈折率変動情報{ΔD(f2)−ΔD
(f1)}を求める。こうして、演算器501では、測
長用干渉計で測定された測定変位量ΔD(f1)を、屈
折率変動測定系で測定された屈折率変動情報{ΔD(f
2)−ΔD(f1)}で補正することによって、移動鏡
141(ひいてはステージ171)の幾何学的変位量Δ
Dを求める。
【0054】以下、移動鏡141の測定変位量ΔD(f
1)から幾何学的変位量ΔDへの補正について説明す
る。周波数f1およびf2の光に対する光路長D(f
1)およびD(f2)は、次の式(6)および(7)に
よりそれぞれ表される。 D(f1)={1+N・F(f1)}・D (6) D(f2)={1+N・F(f2)}・D (7)
【0055】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(f)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
fのみに依存する関数である。上述の式(6)および
(7)より、幾何学的距離Dは次の式(8)によって与
えられる。 D=D(f2)−A’{D(f2)−D(f1)} (8) 但し、A’=F(f2)/{F(f2)−F(f1)}
である。したがって、式(8)を参照すると、幾何学的
変位量ΔDは、次の式(9)によって与えられる。 ΔD=ΔD(f2)−A’{ΔD(f2)−ΔD(f1)} (9)
【0056】第2実施例においても第1実施例と同様
に、従来のコーナーキューブプリズムに代えて、互いに
直交する3つの反射鏡を有する三面鏡201および20
2を用いている。三面鏡201および202は、コーナ
ーキューブプリズムと同様に、参照光路および測定光路
を往復した後に偏光ビームスプリッタ111を介して入
射した光を入射光路と平行な射出光路に沿って反射して
偏光ビームスプリッタ111に戻す機能を有する。しか
しながら、三面鏡201および202は、コーナーキュ
ーブプリズムとは異なり、3つの反射鏡からなるミラー
構造であり、コーナーキューブプリズムの端面に対応す
る面を備えていない。したがって、第2実施例において
も第1実施例と同様に、入射光に対するコーナーキュー
ブプリズムの端面反射の発生自体を回避することによ
り、コーナーキューブプリズムの端面反射に起因する測
定誤差の発生を回避することができる。
【0057】図3は、本発明の第3実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。また、図
4は、図3において本発明にしたがって配置されたコー
ナーキューブプリズム150の作用を説明するための図
である。第3実施例は第1実施例と類似の構成を有する
が、三面鏡200に代えて入射光軸に対して端面の法線
を傾けて配置したコーナーキューブプリズム150を用
いている点だけが第1実施例と相違している。したがっ
て、図3において、第1実施例の構成要素と同様の機能
を有する要素には図1と同じ参照符号を付している。以
下、第1実施例との相違点に着目して第3実施例を説明
する。
【0058】第3実施例では、第1実施例と同様に、測
長用光源300から射出された周波数f00の光、並びに
屈折率変動測定用の光源301から射出された周波数f
10の光および周波数f20の光(以下、単に「光41」で
総称する)が、ともにp偏光状態で偏光ビームスプリッ
タ110に入射する。偏光ビームスプリッタ110を透
過したp偏光の光42は、1/4波長板120を介して
円偏光になり、移動鏡140に入射する。移動鏡140
で反射された円偏光の光42は、1/4波長板120を
介してs偏光となり、偏光ビームスプリッタ110に戻
る。第1測定光路を往復して偏光ビームスプリッタ11
0に戻ったs偏光の光42は、偏光ビームスプリッタ1
10で反射され、コーナーキューブプリズム150に入
射する。
【0059】コーナーキューブプリズム150は、その
端面150aが入射光軸に対して垂直ではなく、入射光
軸に対して端面150aの法線が傾いて配置されてい
る。この場合においても、入射光軸に対して端面を垂直
に配置した従来のコーナーキューブプリズムと同様に、
コーナーキューブプリズム150の端面150aを透過
したs偏光の光42は、互いに直交する3つの反射面で
順次内部反射された後、入射光路と平行な射出光路に沿
ってコーナーキューブプリズム150から射出され、s
偏光のの状態で偏光ビームスプリッタ110に入射す
る。
【0060】偏光ビームスプリッタ110で反射された
s偏光の光42は、第1測定光路とは異なる第2測定光
路に沿って、1/4波長板120を介して円偏光とな
り、移動鏡140に入射する。移動鏡140で再び反射
された円偏光の光42は、1/4波長板120を介して
p偏光となり、偏光ビームスプリッタ110に戻る。第
2測定光路を往復して偏光ビームスプリッタ110に戻
ったp偏光の光42は、偏光ビームスプリッタ110を
透過し、本来の測定光43として偏光ビームスプリッタ
110から射出される。
【0061】第3実施例において、たとえば1/4波長
板120のリタデーション誤差により、第2測定光路を
往復した後に偏光ビームスプリッタ110に入射する光
42がs偏光を含んだ楕円偏光の光となることがある。
この場合、偏光ビームスプリッタ110を透過すべき光
42のうちの一部のs偏光の光44が偏光ビームスプリ
ッタ110で反射され、コーナーキューブプリズム15
0に入射する。コーナーキューブプリズム150に入射
したs偏光の光44の大部分はコーナーキューブプリズ
ム150の端面150aを透過するが、その一部の光4
4aは端面150aで反射される。ここで、コーナーキ
ューブプリズム150の端面150aの法線が入射光軸
に対して傾いて配置されているので、コーナーキューブ
プリズム150の端面150aで反射された光44a
は、図4中破線で示すように入射光路とは異なる光路に
沿ってコーナーキューブプリズム150から射出され、
偏光ビームスプリッタ110に入射する。
【0062】s偏光である光44aは、偏光ビームスプ
リッタ110で反射され、第2測定光路からずれた光路
を往復した後、p偏光となって偏光ビームスプリッタ1
10に戻る。偏光ビームスプリッタ110に戻ったp偏
光の光44aは、偏光ビームスプリッタ110を透過
し、誤差光として射出される。この場合、誤差光44a
と本来の測定光43とはともにp偏光であるが、互いに
異なる光路に沿って偏光ビームスプリッタ110から射
出される。
【0063】また、第3実施例において、第1測定光路
を往復した光42が、偏光ビームスプリッタ110で反
射された後、コーナーキューブプリズム150に入射す
る。この場合、コーナーキューブプリズム150に入射
した光42の大部分は、その端面150aを透過した
後、互いに直交する3つの反射面で順次内部反射され、
入射光路と平行な射出光路に沿ってコーナーキューブプ
リズム150から射出される。しかしながら、コーナー
キューブプリズム150の端面150aの法線が入射光
軸に対して傾いて配置されているので、コーナーキュー
ブプリズム150に入射した光42の一部の光42b
は、その端面150aで反射された後、図4中破線で示
すように入射光路とは異なる光路に沿って偏光ビームス
プリッタ110に入射する。
【0064】s偏光である光42bは、偏光ビームスプ
リッタ110で反射され、第1測定光路からずれた光路
(図示)および第2測定光路からずれた光路(不図示)
を往復した後、p偏光となって偏光ビームスプリッタ1
10に戻る。偏光ビームスプリッタ110に戻ったp偏
光の光42bは、偏光ビームスプリッタ110を透過
し、誤差光として射出される。この場合も、誤差光42
bと本来の測定光43とはともにp偏光であるが、互い
に異なる光路に沿って偏光ビームスプリッタ110から
射出される。
【0065】以上のように、第3実施例では、入射光軸
に対して端面の法線を傾けて配置したコーナーキューブ
プリズム150の作用により、誤差光44aおよび42
bと本来の測定光43とが空間的に分離され、互いに異
なる光路に沿って偏光ビームスプリッタ110から射出
される。したがって、たとえば遮蔽板などを用いて誤差
光44aおよび42bを取り除くことにより、誤差光4
4aおよび42bと本来の測定光43との干渉を回避す
ることができる。その結果、測長用干渉計や屈折率変動
測定系において、コーナーキューブプリズム150の端
面反射に起因する測定誤差の発生を回避することができ
る。
【0066】上述のように、第1実施例および第2実施
例ではコーナーキューブプリズムに代えて三面鏡を用い
ているのに対し、第3実施例ではコーナーキューブプリ
ズムの端面を入射光軸に対して傾けて配置している。三
面鏡を用いている構成とコーナーキューブプリズムを傾
けて配置する構成とを比較すると、ミラー構造を有する
三面鏡ではプリズムとは異なり複数の周波数の光に対す
る分散や紫外域の光に対する吸収が起こらない点が有利
である。なお、上述の第1実施例および第2実施例では
コーナーキューブプリズムに代えて三面鏡を用いている
が、三面鏡に限定されることなく複数の反射鏡を有する
適当な反射手段を用いることもできる。
【0067】また、上述の第2実施例では、周波数f1
の光を用いて移動鏡141の変位量を測定しているが、
原理的には周波数f2の光を用いても測定が可能であ
る。しかしながら、2つの周波数の光のうち周波数の低
い方の光(第2実施例では周波数f1の光)を用いて移
動鏡141の変位量を測定するのが好ましい。以下、そ
の理由について説明する。
【0068】一般に、測長用干渉計において、偏光ビー
ムスプリッタの消光比に起因する測定精度の低下の問題
がある。そこで、第2実施例では、3つの偏光ビームス
プリッタ111、112および113を組み合わせるこ
とにより、全体としての消光比を向上させている。しか
しながら、偏光ビームスプリッタの消光比が有限である
ため、本来偏光ビームスプリッタを透過すべき光が反射
されたり、本来偏光ビームスプリッタで反射されるべき
光が透過してしまう。その結果、本来透過すべきところ
を反射された光および本来反射されるべきところを透過
した光が誤差光となり、測長用干渉計の測定精度を低下
させてしまう。
【0069】第2実施例において、偏光ビームスプリッ
タ111を本来透過すべきところを反射されたp偏光状
態の周波数f10の光は、誤差光として参照光路に導かれ
る。この誤差光は、周波数f11の参照光と同じ光路を介
して最終的にSHG変換素子182に達する。SHG変
換素子182で変換されるSHG光の強度は入射光の強
度の二乗に比例するため、周波数f10の光の変換効率は
多くとも1%程度である(光源302が周波数f1およ
びf2の光をそれぞれ200mWの強度で射出する場合
について考えている)。その結果、測長用干渉計の測定
精度は、大きな影響を受けることがない。
【0070】これに対し、周波数f2の光を用いて移動
鏡141の変位量を測定すると、偏光ビームスプリッタ
111で反射された誤差光すなわちp偏光状態の周波数
f20の光は、SHG変換素子182で周波数変換される
ことなく、そのまま検出器405に達する。その結果、
測長用干渉計の測定精度は、大きな影響を受けてしま
う。このように、第2実施例では、偏光ビームスプリッ
タの消光比に起因する測定精度の低下を抑えるために、
2つの周波数の光のうち周波数の低い周波数f1の光を
用いて移動鏡141の変位量を測定するのが好ましい。
【0071】なお、上述の各実施例では、ヘテロダイン
干渉方式の測長用干渉計を用いているが、ホモダイン干
渉方式の測長用干渉計を用いることもできる。また、上
述の各実施例では、測定光路中の屈折率変動を測定して
いるが、参照光路中の屈折率変動を測定することもでき
る。さらに、上述の各実施例では、ヘテロダイン干渉方
式の屈折率変動測定系を用いているが、ホモダイン干渉
方式の屈折率変動測定系を用いることもできる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光波干渉
測定装置によれば、従来のコーナーキューブプリズムに
代えて、たとえば直交する3つの反射鏡からなる三面鏡
を用いているので、入射光に対するコーナーキューブプ
リズムの端面反射の発生自体を回避することができる。
また、入射光軸に対して端面を垂直に配置した従来のコ
ーナーキューブプリズムに代えて、入射光軸に対して端
面の法線を傾けて配置したコーナーキューブプリズムを
用いているので、その端面反射により発生した誤差光の
光路と本来の光の光路とを空間的に分離することがで
き、適当な遮蔽板などを用いて誤差光を取り除くことに
より誤差光と本来の光との干渉を回避することができ
る。その結果、本発明の光波干渉測定装置では、コーナ
ーキューブプリズムの端面反射に起因する測定誤差の発
生を回避し、高精度な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】本発明の第2実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図3】本発明の第3実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図4】図3において本発明にしたがって配置されたコ
ーナーキューブプリズム150の作用を説明するための
図である。
【図5】ダブルパス構成を有する従来の光波干渉測定装
置の測定光路の構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
101〜103 ダイクロイックミラー 110〜115 偏光ビームスプリッタ 120〜124 1/4波長板 130、131 固定鏡 140、141 移動鏡 150、151 コーナーキューブプリズム 160〜167 周波数フィルタ 170、171 ステージ 180〜182 SHG変換素子 190〜194 周波数シフタ 200〜202 三面鏡 210 ビームスプリッタ 211、212 ダイクロイックミラー 300〜302 光源 400〜405 検出器 500、501 演算器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を参照光路を通過する参照
    光と移動鏡が配置された測定光路を通過する測定光とに
    分離するための偏光ビームスプリッタと、 前記測定光を前記測定光路で複数回往復させるために、
    前記測定光路を往復した後に前記偏光ビームスプリッタ
    を介して入射した前記測定光を入射光路とほぼ平行な射
    出光路に沿って反射して前記偏光ビームスプリッタに戻
    すための反射手段と、 前記参照光路を介した前記参照光と前記測定光路を介し
    た前記測定光との干渉光に基づいて、前記移動鏡の変位
    量を検出するための検出手段とを備え、 前記反射手段は、前記入射光路に沿って入射した前記測
    定光を順次反射して前記射出光路に沿って射出するため
    の複数の反射鏡を有することを特徴とする光波干渉測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記反射手段は、互いに直交する3つの
    反射鏡を有することを特徴とする請求項1に記載の光波
    干渉測定装置。
  3. 【請求項3】 前記測定光路中において前記測定光の偏
    光状態を変化させるための波長板をさらに備え、 前記反射手段は、前記入射光路に沿って入射した前記測
    定光の偏光状態を変化させることなく前記射出光路に沿
    って射出することを特徴とする請求項1または2に記載
    の光波干渉測定装置。
  4. 【請求項4】 光源からの光を参照光路を通過する参照
    光と移動鏡が配置された測定光路を通過する測定光とに
    分離するための偏光ビームスプリッタと、 前記測定光を前記測定光路で複数回往復させるために、
    前記測定光路を往復した後に前記偏光ビームスプリッタ
    を介して入射した前記測定光を入射光路とほぼ平行な射
    出光路に沿って反射して前記偏光ビームスプリッタに戻
    すためのコーナーキューブプリズムと、 前記参照光路を介した前記参照光と前記測定光路を介し
    た前記測定光との干渉光に基づいて、前記移動鏡の変位
    量を検出するための検出手段とを備え、 前記コーナーキューブプリズムは、前記測定光の入射光
    軸に対して前記コーナーキューブプリズムの端面の法線
    が傾いて配置されていることを特徴とする光波干渉測定
    装置。
  5. 【請求項5】 前記測定光路中において前記測定光の偏
    光状態を変化させるための波長板をさらに備え、 前記コーナーキューブプリズムは、該コーナーキューブ
    プリズムに入射した前記測定光の偏光状態を変化させる
    ことなく前記偏光ビームスプリッタに戻すことを特徴と
    する請求項4に記載の光波干渉測定装置。
  6. 【請求項6】 特定の周波数を有する光を用いて測定光
    路中に配置された移動鏡の変位量を測定するための測長
    用干渉計と、 互いに異なる周波数を有する第1の光と第2の光とを供
    給するための光源と、 前記光源からの前記第1の光および前記第2の光の少な
    くとも一部を前記測定光路に導くための偏光ビームスプ
    リッタと、 前記第1の光および前記第2の光を前記測定光路で複数
    回往復させるために、前記測定光路を往復した後に前記
    偏光ビームスプリッタを介して入射した前記第1の光お
    よび前記第2の光を入射光路とほぼ平行な射出光路に沿
    って反射して前記偏光ビームスプリッタに戻すための反
    射手段と、 前記測定光路を介した前記第1の光および前記第2の光
    のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一
    致させることによって生成された干渉光に基づいて、前
    記測定光路中の気体の屈折率変動を検出するための検出
    手段と、 前記測長干渉計で測定された前記移動鏡の変位量を、前
    記検出手段で検出された前記測定光路中の気体の屈折率
    変動で補正することによって、前記移動鏡の幾何学的変
    位量を求めるための演算手段とを備え、 前記反射手段は、前記入射光路に沿って入射した前記第
    1の光および前記第2の光を順次反射して前記射出光路
    に沿って射出するための複数の反射鏡を有することを特
    徴とする光波干渉測定装置。
  7. 【請求項7】 前記反射手段は、互いに直交する3つの
    反射鏡を有することを特徴とする請求項6に記載の光波
    干渉測定装置。
  8. 【請求項8】 前記測定光路中において前記第1の光お
    よび前記第2の光の偏光状態を変化させるための波長板
    をさらに備え、 前記反射手段は、前記入射光路に沿って入射した前記第
    1の光および前記第2の光の偏光状態を変化させること
    なく前記射出光路に沿って射出することを特徴とする請
    求項6または7に記載の光波干渉測定装置。
  9. 【請求項9】 特定の周波数を有する光を用いて測定光
    路中に配置された移動鏡の変位量を測定するための測長
    用干渉計と、 互いに異なる周波数を有する第1の光と第2の光とを供
    給するための光源と、 前記光源からの前記第1の光および前記第2の光の少な
    くとも一部を前記測定光路に導くための偏光ビームスプ
    リッタと、 前記第1の光および前記第2の光を前記測定光路で複数
    回往復させるために、前記測定光路を往復した後に前記
    偏光ビームスプリッタを介して入射した前記第1の光お
    よび前記第2の光を入射光路とほぼ平行な射出光路に沿
    って反射して前記偏光ビームスプリッタに戻すためのコ
    ーナーキューブプリズムと、 前記測定光路を介した前記第1の光および前記第2の光
    のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一
    致させることによって生成された干渉光に基づいて、前
    記測定光路中の気体の屈折率変動を検出するための検出
    手段と、 前記測長干渉計で測定された前記移動鏡の変位量を、前
    記検出手段で検出された前記測定光路中の気体の屈折率
    変動で補正することによって、前記移動鏡の幾何学的変
    位量を求めるための演算手段とを備え、 前記コーナーキューブプリズムは、前記第1の光および
    前記第2の光の入射光軸に対して前記コーナーキューブ
    プリズムの端面の法線が傾いて配置されていることを特
    徴とする光波干渉測定装置。
  10. 【請求項10】 前記測定光路中において前記第1の光
    および前記第2の光の偏光状態を変化させるための波長
    板をさらに備え、 前記コーナーキューブプリズムは、該コーナーキューブ
    プリズムに入射した前記第1の光および前記第2の光の
    偏光状態を変化させることなく前記偏光ビームスプリッ
    タに戻すことを特徴とする請求項9に記載の光波干渉測
    定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007258749A (ja) * 2002-11-27 2007-10-04 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
CN100375885C (zh) * 2006-04-28 2008-03-19 上海大学 实时无损检测系统和方法
JP2009041921A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Mitsutoyo Corp 微細形状測定装置
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