JPH1114544A - 光波干渉測定装置 - Google Patents

光波干渉測定装置

Info

Publication number
JPH1114544A
JPH1114544A JP9184448A JP18444897A JPH1114544A JP H1114544 A JPH1114544 A JP H1114544A JP 9184448 A JP9184448 A JP 9184448A JP 18444897 A JP18444897 A JP 18444897A JP H1114544 A JPH1114544 A JP H1114544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
frequency
polarization direction
frequency shift
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9184448A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Kawakami
潤 川上
Koichi Tsukihara
浩一 月原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9184448A priority Critical patent/JPH1114544A/ja
Publication of JPH1114544A publication Critical patent/JPH1114544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの光の射出方向の変動の影響を受け
ることなく光路中の気体による屈折率変動をヘテロダイ
ン干渉方式を用いてさらに高精度に測定する。 【解決手段】 周波数変換素子(1070)において、
光源(1002)からの第1の周波数を有する第1の光
の一部を第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する
第2の光に変換し、第1の光と第2の光とを同一の光路
に沿って出力する。次いで、周波数シフト部(200
0)において、第1の光および第2の光をそれぞれわず
かに周波数シフトして第3の光および第4の光を生成
し、生成された第3の光と第4の光とを同一の光路に沿
って出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光波干渉測定装置に
関し、特に光路中の気体の屈折率変動について高精度な
測定を行うための光波干渉測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の光波干渉測定装置の構
成を概略的に示す図である。図11の光波干渉測定装置
は、移動鏡1033の光軸方向(図中矢印方向)の変位
量を測定するための測長用干渉計を備えている。測長用
干渉計において、測長用光源1000は、周波数がわず
かに異なり偏光方位が直交した周波数f31の光と周波数
f32の光とを射出する。
【0003】この2つの異なる周波数の光は、ビームス
プリッタ1050を介して偏光分離素子1021に入射
し、周波数f32の光と周波数f31の光とに分離される。
すなわち、偏光分離素子1021で反射された周波数f
32の光は参照光となり、固定鏡1032で反射された
後、再び偏光分離素子1021に戻る。また、偏光分離
素子1021を透過した周波数f31の光は測定光とな
り、移動鏡1033で反射された後、再び偏光分離素子
1021に戻る。偏光分離素子1021に戻った測定光
と参照光とは、同一光路に沿って偏光分離素子1021
から射出され、偏光板1061を介して干渉する。偏光
板1061を介して生成された干渉光は、光電変換素子
1301によって検出され、測定信号1401として位
相計1501に出力される。
【0004】一方、測長用光源1000から射出された
周波数f31の光および周波数f32の光のうちの一部はビ
ームスプリッタ1050によって反射され、偏光板10
60を介して干渉する。偏光板1060を介して生成さ
れた干渉光は、光電変換素子1300によって検出さ
れ、参照信号1400として位相計1501に出力され
る。位相計1501は、参照信号1400に対する測定
信号1401の位相変化を測定することによって、周波
数f31の光による移動鏡1033の測定変位量情報14
51、すなわちΔD(f31)を求め、演算器1600に
出力する。
【0005】ところで、光波の干渉による測長を高精度
に行うためには、光路中の空気またはその他の気体(以
下、単に「空気」という)による屈折率変動を無視する
ことができない。そこで、従来の光波干渉測定装置は、
光路中の空気による屈折率変動を測定するヘテロダイン
干渉方式を用いた屈折率変動測定系を備えている。屈折
率変動測定系を備えた光波干渉測定装置では、上述の測
長用干渉計で測定した移動鏡1033の測定変位量情報
1451{ΔD(f31)}から、光路中の空気による屈
折率変動の影響を補正し、移動鏡1033の幾何学的変
位量ΔDを求める。
【0006】屈折率変動測定系は、周波数f1の光と、
周波数f1の光の2倍の周波数を有する周波数f2の光
(f2=2×f1)とを間隔を隔てて互いに平行に射出
する光源1001を備えている。光源1001から射出
された周波数f1の光および周波数f2の光は、音響光
学素子1101および1201にそれぞれ入射する。音
響光学素子1101に入射した周波数f1の光は、周波
数f1からわずかに周波数のずれた周波数f11の光(f
11=f1+Δf1)に周波数シフトされる。また、音響
光学素子1201に入射した周波数f2の光は、周波数
f2からわずかに周波数のずれた周波数f21の光(f21
=f2+Δf2)に周波数シフトされる。
【0007】音響光学素子1201を介した周波数f21
の光は反射鏡1031を介して、音響光学素子1101
を介した周波数f11の光は直接に、それぞれ周波数分離
素子1011に入射する。こうして、周波数分離素子1
011を介して同軸に(同一の光路に沿って)結合され
た周波数f11の光および周波数f21の光は、もう1つの
周波数分離素子1012に入射する。周波数分離素子1
012で反射された周波数f11の光および周波数f21の
光は、偏光分離素子1021に入射する。
【0008】周波数f11の光および周波数f21の光は、
偏光分離素子1021によって、固定鏡1032側(参
照光路)に反射される光と移動鏡1033側(測定光
路)へ透過する光とに分割される。参照光路を通る光と
測定光路を通る光とは、その偏光方位が直交している
が、いずれも周波数f11の光および周波数f21の光をそ
れぞれ含んでいる。その後、固定鏡1032および移動
鏡1033でそれぞれ反射された光は、偏光分離素子1
021に入射して結合され、同一光路に沿って射出され
る。偏光分離素子1021で結合された参照光路を経た
光および測定光路を経た光は、周波数分離素子1013
で反射され、偏光分離素子1022に入射する。偏光分
離素子1022は、測定光路を経た光(移動鏡1033
で反射された周波数f11の光および周波数f21の光)を
透過し、参照光路を経た光(固定鏡1032で反射され
た周波数f11の光および周波数f21の光)を反射する。
【0009】偏光分離素子1022を透過した周波数f
11の光および周波数f21の光のうちの周波数の低い周波
数f11の光は、周波数変換素子1072によって周波数
f22(f22=2×f11)の光に変換される。一方、周波
数f21の光は、周波数変換素子1072をそのまま透過
する。その結果、周波数変換素子1072によって周波
数f11から周波数f22に変換された光と移動鏡1033
で反射された周波数f21の光とが干渉し、その干渉光が
光電変換素子1312によって検出される。また、偏光
分離素子1022で反射された周波数f11の光および周
波数f21の光についても、周波数変換素子1071の作
用により、周波数f11から周波数f22に変換された光と
固定鏡1032で反射された周波数f21の光との干渉光
が光電変換素子1311で検出される。
【0010】光電変換素子1312で検出された測定光
路干渉信号1412および光電変換素子1311で検出
された参照光路干渉信号1411は、それぞれ位相計1
502に出力される。位相計1502では、参照光路干
渉信号1411に対する測定光路干渉信号1412の位
相変化を測定する。こうして、周波数f2の光による移
動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f2)と周波数f
1の光による移動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f
1)との差である屈折率変動情報1452すなわち{Δ
D(f2)−ΔD(f1)}を求め、これを演算器16
00に出力する。演算器1600では、測定変位量情報
1451{ΔD(f31)}を、屈折率変動情報1452
{ΔD(f2)−ΔD(f1)}で補正することによっ
て、移動鏡1033の幾何学的変位量ΔDを求める。
【0011】以下、移動鏡1033の測定変位量情報Δ
D(f31)から幾何学的変位量ΔDへの補正について説
明する。周波数f1、f2およびf31の光に対する光路
長D(f1)、D(f2)およびD(f31)は、次の式
(1)〜(3)によりそれぞれ表される。 D(f1)={1+N・F(f1)}・D (1) D(f2)={1+N・F(f2)}・D (2) D(f31)={1+N・F(f31)}・D (3)
【0012】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(f)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
fのみに依存する関数である。上述の式(1)〜(3)
より、幾何学的距離Dは次の式(4)によって与えられ
る。 D=D(f31)−A{D(f2)−D(f1)} (4) 但し、A=F(f31)/{F(f2)−F(f1)}で
ある。したがって、式(4)を参照すると、幾何学的変
位量ΔDは、次の式(5)によって与えられる。 ΔD=ΔD(f31)−A{ΔD(f2)−ΔD(f1)} (5)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光波干渉測定装置では、光源1001が周波数f1の
光と周波数f2の光とを互いに間隔を隔てて平行に射出
している。したがって、光源1001の製造誤差により
初期的に、また装置の作動により経時的に、周波数f1
の光の射出方向と周波数f2の光の射出方向とが互いに
独立に変動する可能性がある。すなわち、光源1001
から射出される周波数f1の光と周波数f2の光との間
に正確な平行性を確保することができず、その結果周波
数分離素子1011を介した周波数f11の光と周波数f
21の光との間に正確な同軸性を確保することができな
い。
【0014】なお、従来の光波干渉測定装置では、周波
数f1の光で測定した移動鏡の変位量と周波数f2の光
で測定した移動量の変位量の差、すなわち2つの異なる
周波数の光の光路長差に基づいて、光路中の空気による
屈折率変動の影響を求めている。したがって、移動鏡の
変位量を高精度に測定するには、周波数f1の光と周波
数f2の光との同軸性を正確に確保しなければならな
い。同軸性を正確に確保することができない場合、それ
ぞれの周波数の光で測定した移動鏡の変位量にそれぞれ
独立な誤差が生じ、2つの異なる周波数の光の光路長差
を正確に求めることができない。その結果、光路中の空
気による屈折率変動を高精度に測定することができず、
光波干渉測定装置の測定精度が低下するという不都合が
あった。
【0015】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、光源からの光の射出方向の変動の影響を受け
ることなく光路中の気体による屈折率変動をさらに高精
度に測定することのできるヘテロダイン干渉方式を用い
た光波干渉測定装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明において、所定方向に沿った移動
鏡の変位量を測定するための測長用干渉計と、第1の周
波数を有する第1の光を供給するための光源と、前記光
源からの前記第1の光の一部を前記第1の周波数とは異
なる第2の周波数を有する第2の光に変換し、前記第1
の光と前記第2の光とを同一の光路に沿って出力するた
めの周波数変換手段と、前記周波数変換手段から出力さ
れた前記第1の光および前記第2の光をそれぞれわずか
に周波数シフトすることによって第3の光および第4の
光を生成し、生成した第3の光と第4の光とを同一の光
路に沿って出力するための周波数シフト手段と、前記周
波数シフト手段から出力された前記第3の光および前記
第4の光を固定鏡を介する参照光路と前記移動鏡を介す
る測定光路とに導くための分離手段と、前記参照光路を
介した前記第3の光および前記第4の光のうちの一方の
光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させることに
よって形成された第1干渉光に基づいて第1干渉信号を
生成するための第1干渉信号生成系と、前記測定光路を
介した前記第3の光および前記第4の光のうちの一方の
光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させることに
よって形成された第2干渉光に基づいて第2干渉信号を
生成するための第2干渉信号生成系とを備え、前記周波
数シフト手段は、少なくとも1つの周波数シフタを有し
所定の周波数の光を第1の周波数だけ周波数シフトする
ための第1周波数シフタ群と、少なくとも1つの周波数
シフタを有し所定の周波数の光を第2の周波数だけ周波
数シフトするための第2周波数シフタ群とを有し、前記
第1周波数シフタ群および前記第2周波数シフタ群のう
ちの一方の周波数シフタ群が前記第1の光および前記第
2の光のうちのいずれか一方の光だけを周波数シフト
し、他方の周波数シフタ群が前記第1の光および前記第
2の光のうちの少なくとも一方の光を周波数シフトする
ように構成され、前記第1干渉信号および前記第2干渉
信号に基づいて測定された前記参照光路中および前記測
定光路中の気体による屈折率変動に応じて、前記測長用
干渉計により測定された前記移動鏡の測定変位量を補正
し、前記移動鏡の幾何学的変位量を測定することを特徴
とする光波干渉測定装置を提供する。
【0017】第1発明の好ましい態様によれば、前記周
波数変換手段は、前記第1の光の一部を高調波に変換
し、該高調波を前記第2の光として出力するための高調
波変換素子を有する。そして、前記第1周波数シフト群
は、前記第1の光だけを前記第1の周波数だけ周波数シ
フトし、前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけ
を前記第2の周波数だけ周波数シフトするか、あるいは
前記第1周波数シフト群は、前記第1の光および前記第
2の光の双方を前記第1の周波数だけ周波数シフトし、
前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
2の周波数だけ周波数シフトすることが好ましい。
【0018】また、本発明の第2発明によれば、第1の
周波数を有する第1の光を供給するための光源と、前記
光源からの前記第1の光の一部を前記第1の周波数とは
異なる第2の周波数を有する第2の光に変換し、前記第
1の光と前記第2の光とを同一の光路に沿って出力する
ための周波数変換手段と、前記周波数変換手段から出力
された前記第1の光および前記第2の光をそれぞれわず
かに周波数シフトすることによって第3の光および第4
の光を生成するとともに、前記第1の光および前記第2
の光をそれぞれわずかに周波数シフトすることによって
第5の光および第6の光を生成し、生成した第3の光と
第4の光と第5の光と第6の光とを同一の光路に沿って
出力するための周波数シフト手段と、前記周波数シフト
手段から出力された前記第3の光および前記第4の光を
固定鏡を介する参照光路に導くとともに前記周波数シフ
ト手段から出力された前記第5の光および前記第6の光
を前記移動鏡を介する測定光路に導くための分離手段
と、前記参照光路を介した前記第3の光および前記第4
の光のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほ
ぼ一致させることによって形成された第1干渉光に基づ
いて第1干渉信号を生成するための第1干渉信号生成系
と、前記測定光路を介した前記第5の光および前記第6
の光のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほ
ぼ一致させることによって形成された第2干渉光に基づ
いて第2干渉信号を生成するための第2干渉信号生成系
と、前記参照光路を介した前記第4の光と前記測定光路
を介した前記第6の光とによって形成された第3干渉光
に基づいて第3干渉信号を生成するための第3干渉信号
生成系とを備え、前記周波数シフト手段は、少なくとも
1つの周波数シフタを有し所定の周波数の光を第1の周
波数だけ周波数シフトするための第1周波数シフタ群
と、少なくとも1つの周波数シフタを有し所定の周波数
の光を第2の周波数だけ周波数シフトするための第2周
波数シフタ群とを有する第1周波数シフト系と、少なく
とも1つの周波数シフタを有し所定の周波数の光を第3
の周波数だけ周波数シフトするための第3周波数シフタ
群と、少なくとも1つの周波数シフタを有し所定の周波
数の光を第4の周波数だけ周波数シフトするための少な
くとも1つの周波数シフタからなる第4周波数シフタ群
とを有する第2周波数シフト系とを備え、前記第1周波
数シフト系において、前記第1周波数シフタ群および前
記第2周波数シフタ群のうちの一方の周波数シフタ群が
前記第1の光および前記第2の光のうちのいずれか一方
の光だけを周波数シフトし、他方の周波数シフタ群が前
記第1の光および前記第2の光のうちの少なくとも一方
の光を周波数シフトするように構成され、前記第2周波
数シフト系において、前記第3周波数シフタ群および前
記第4周波数シフタ群のうちの一方の周波数シフタ群が
前記第1の光および前記第2の光のうちのいずれか一方
の光だけを周波数シフトし、他方の周波数シフタ群が前
記第1の光および前記第2の光のうちの少なくとも一方
の光を周波数シフトするように構成され、前記第1干渉
信号および前記第2干渉信号に基づいて測定された前記
参照光路中および前記測定光路中の気体による屈折率変
動に応じて、前記第3干渉信号に基づいて測定された前
記移動鏡の測定変位量を補正し、前記移動鏡の幾何学的
変位量を測定することを特徴とする光波干渉測定装置を
提供する。
【0019】また、第2発明の好ましい態様によれば、
前記周波数変換手段は、前記第1の光の一部を高調波に
変換し、該高調波を前記第2の光として出力するための
高調波変換素子を有する。そして、前記第1周波数シフ
ト群は、前記第1の光だけを前記第1の周波数だけ周波
数シフトし、前記第2周波数シフト群は、前記第2の光
だけを前記第2の周波数だけ周波数シフトし、前記第3
周波数シフト群は、前記第1の光だけを前記第3の周波
数だけ周波数シフトし、前記第4周波数シフト群は、前
記第2の光だけを前記第4の周波数だけ周波数シフトす
ることが好ましい。あるいは、前記第1周波数シフト群
は、前記第1の光および前記第2の光の双方を前記第1
の周波数だけ周波数シフトし、前記第2周波数シフト群
は、前記第2の光だけを前記第2の周波数だけ周波数シ
フトし、前記第3周波数シフト群は、前記第1の光およ
び前記第2の光の双方を前記第3の周波数だけ周波数シ
フトし、前記第4周波数シフト群は、前記第2の光だけ
を前記第4の周波数だけ周波数シフトすることが好まし
い。また、あるいは、前記第1周波数シフト群は、前記
第1の光および前記第2の光の双方を前記第1の周波数
だけ周波数シフトし、前記第2周波数シフト群は、前記
第2の光だけを前記第2の周波数だけ周波数シフトし、
前記第3周波数シフト群は、前記第1の光だけを前記第
3の周波数だけ周波数シフトし、前記第4周波数シフト
群は、前記第2の光だけを前記第4の周波数だけ周波数
シフトすることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の光波干渉測定装置では、
1つの光源から射出された第1の周波数を有する第1の
光に基づいて、たとえば第2高調波変換素子(SHG変
換素子)のような周波数変換手段の作用により、第1の
周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の光を生成
し、第1の光と第2の光とを同一の光路に沿って出力す
る。次いで、周波数シフト手段の作用により、第1の光
および第2の光をそれぞれ所定の周波数だけわずかに周
波数シフトして第3の光および第4の光を生成する。な
お、周波数シフト手段は、たとえば音響光学素子からな
る一対の周波数シフタを有し、一方の周波数シフタで第
1の光および第2の光のうちのいずれか一方の光だけを
周波数シフトし、他方の周波数シフタで第1の光および
第2の光のうちの少なくとも一方の光を周波数シフトす
る。こうして、生成された第3の光と第4の光とは、た
とえば周波数分離素子からなる補正光学系の作用によ
り、同一の光路に沿って屈折率変動を測定すべき所定光
路に導かれる。
【0021】このように、本発明では、光源からの第1
の光の射出方向が設計光軸に対して変動しても、屈折率
変動を測定すべき所定光路に導かれる第3の光および第
4の光は、光源からの第1の光の射出方向の変動の影響
を互いに同じように受けることになる。その結果、第3
の光および第4の光の進行方向が設計光軸に対して変動
することはあっても、第3の光と第4の光とは同一の光
路に沿って屈折率変動を測定すべき所定光路中を伝搬す
る。すなわち、光源からの第1の光の射出方向が変動し
ても、第3の光と第4の光との同軸性を正確に確保する
ことができるので、光路中の空気による屈折率変動を高
精度に測定することができる。
【0022】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる光
波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。また、
図2は、図1の周波数シフト部2000の内部構成を概
略的に示す図である。
【0023】図1の光波干渉測定装置は、移動鏡103
3の光軸方向(図中矢印方向)の変位量を測定するため
の測長用干渉計を備えている。測長用干渉計において、
測長用光源1000は、周波数がわずかに異なり偏光方
位が直交する2つの光、すなわち周波数f31の光および
周波数f32(f32=f31+Δf3)の光を同一光路に沿
って射出する。測長用光源1000から射出されたこの
直交2周波光の一部は、ビームスプリッタ1050を透
過した後、周波数分離素子1012に入射する。周波数
分離素子1012は、周波数f31近傍の光のみを透過
し、それ以外の周波数の光を反射する特性を有する。
【0024】したがって、周波数分離素子1012を透
過した周波数f31の光および周波数f32の光は、偏光ビ
ームスプリッタのような偏光分離素子1021に入射す
る。偏光分離素子1021は、周波数f32の光と同一な
偏光方位の光を反射し、周波数f31の光と同一な偏光方
位の光を透過するように配置されている。したがって、
偏光分離素子1021に入射した周波数f31の光および
周波数f32の光のうち周波数f32の光は、偏光分離素子
1021で反射され、参照光として例えばコーナキュー
ブプリズムからなる固定鏡1032側(参照光路)に導
かれる。一方、周波数f31の光および周波数f32の光の
うち周波数f31の光は、偏光分離素子1021を透過
し、測定光として例えばコーナキューブプリズムからな
る移動鏡1033側(測定光路)に導かれる。
【0025】参照光は、固定鏡1032で反射された
後、再び偏光分離素子1021に戻る。また、偏光分離
素子1021を透過した測定光も、移動台(不図示)に
取り付けられた移動鏡1033で反射され、再び偏光分
離素子1021に戻る。こうして、参照光路を介して偏
光分離素子1021から射出された周波数f32の光と、
測定光路を介して偏光分離素子1021から射出された
周波数f31の光とは、同一の光路に沿って周波数分離素
子1013に入射する。周波数分離素子1013は、周
波数分離素子1012と同様に、周波数がf31近傍の光
のみを透過し、他の周波数の光を反射する特性を有す
る。
【0026】したがって、周波数f32の参照光および周
波数f31の測定光は、周波数分離素子1013を透過す
る。周波数分離素子1013を透過した周波数f32の参
照光と周波数f31の測定光とは、偏光素子1061を介
して干渉する。なお、偏光素子1061は、たとえば周
波数f31の光および周波数f32の光の偏光方位に対して
45°だけ傾いて配置された偏光板から構成されてい
る。偏光素子1061を介して生成された干渉光は光電
変換素子1301で受光され、光電変換素子1301は
干渉光に基づく測定信号1401(周波数Δf3)を位
相計1501に供給する。
【0027】一方、測長用光源1000から射出された
周波数f32の光および周波数f31の光の一部は、ビーム
スプリッタ1050によって反射された後、偏光素子1
060に入射する。なお、偏光素子1060は、例えば
偏光素子1061と同様に、周波数f32の光と周波数f
31の光とを干渉させるための偏光板である。したがっ
て、偏光素子1060を介して生成された周波数f32の
光と周波数f31の光との干渉光は、光電変換素子130
0によって検出される。光電変換素子1300は、周波
数f32の光と周波数f31の光との干渉光に基づく参照信
号1400(周波数Δf3)を位相計1501に供給す
る。位相計1501では、参照信号1400に対する測
定信号1401の位相変化を測定することによって、屈
折率変動の影響を考慮していない周波数f31の光による
移動鏡1033の測定変位量情報1451すなわちΔD
(f31)を求め、これを演算器1600に供給する。
【0028】また、図1の光波干渉測定装置は、光路中
の空気またはその他の気体(以下、単に「空気」とい
う)による屈折率変動を測定するための屈折率変動測定
系を備えている。屈折率変動測定系において、屈折率変
動測定用の光源1002から射出された周波数f1の光
は周波数変換素子1070に入射し、周波数f1の光の
一部が周波数変換素子1070により周波数f2(f2
=2×f1)の光に変換され、その残部が周波数変換素
子1070をそのまま透過する。周波数変換素子107
0から射出された周波数f1の光および周波数f2の光
は、同一光路に沿って同軸で周波数シフト部2000に
入射する。
【0029】なお、周波数変換素子1070には、例え
ば非線形光学結晶KTiOPO4 を用いることができ
る。また、周波数変換素子1070によって周波数変換
された周波数f2の光の偏光方位は、周波数変換素子1
070に入射してそのまま透過する周波数f1の光の偏
光方位とは異なる。そこで、図1では図示を省略してい
るが、たとえば周波数変換素子1070と周波数シフト
部2000との間に、周波数f1の光の偏光方位と周波
数f2の光の偏光方位とを一致させるための光学系(少
なくとも1枚の波長板)を配置してもよい。
【0030】図2を参照すると、同一の光路に沿って同
軸で周波数シフト部2000に入射した周波数f1の光
(図中実線で示す)および周波数f2の光(図中破線で
示す)は、周波数シフタとしての音響光学素子2011
および2021に入射する。なお、音響光学素子201
1を伝搬する超音波の周波数はΔf1に設定され、音響
光学素子2021を伝搬する超音波の周波数はΔf1a
(Δf1a≠2×Δf1)に設定されている。そして、音
響光学素子2011では周波数f1の光の+1次回折光
と周波数f2の光の0次光とを用い、音響光学素子20
21では周波数f1の光の0次光と周波数f2の光の+
1次回折光とを用いるように設定されている。
【0031】したがって、周波数f1の光は、音響光学
素子2011で+Δf1の周波数シフトおよび+1次回
折を受けて、周波数f1からわずかに周波数のずれた周
波数f11(f11=f1+Δf1)の光となる。音響光学
素子2011を介した周波数f11の光は、後段の音響光
学素子2021に入射し、音響光学素子2021では0
次光が選択される。一方、周波数f2の光は、音響光学
素子2011に入射し、音響光学素子2011では0次
光が選択される。音響光学素子2011を介した周波数
f2の光は、音響光学素子2021で+Δf1aの周波数
シフトと+1次回折とを受けて、周波数f2からわずか
に周波数のずれた周波数f21a (f21a =f2+Δf1
a)の光となる。音響光学素子2021を介した周波数
f11の光と周波数f21a の光とは、例えば周波数分離素
子1014によって同軸に結合され、同一光路に沿って
周波数シフト部2000から射出される。
【0032】なお、音響光学素子2011および202
1として、偏光特性を有する音響光学素子を用いてもよ
いし、偏光特性の無い音響光学素子を用いても良い。ま
た、周波数f1の光および周波数f2の光に対してとも
に+1次回折光を用いているが、周波数f1の光および
周波数f2の光に対してともに−1次回折光を用いても
よい。さらに、図1および図2の第1実施例の構成にお
いて、音響光学素子2011の後方に音響光学素子20
21を配置しているが、音響光学素子2021の後方に
音響光学素子2011を配置してもよい。また、周波数
f11の光と周波数f21a の光とを同軸に結合するための
補正光学系として周波数分離素子1014を用いている
が、レンズや回折格子やプリズムなどで補正光学系を構
成することもできる。
【0033】再び図1を参照すると、周波数シフト部2
000を介して同一光路に沿って同軸に射出された周波
数f11の光および周波数f21a の光は、周波数分離素子
1012に入射する。周波数分離素子1012は、前述
したように、周波数f31近傍の光のみを透過し、それ以
外の周波数の光を反射する特性を有する。したがって、
周波数分離素子1012で反射された周波数f11の光お
よび周波数f21a の光は、測長用光源1000からの光
と同一光路上に結合され、偏光分離素子1021に入射
する。
【0034】偏光分離素子1021は、周波数f11の光
および周波数f21a の光の偏光方位に対して例えば45
°だけ傾いて配置されている。したがって、偏光分離素
子1021に入射した周波数f11の光および周波数f21
a の光は、偏光分離素子1021で反射されて固定鏡1
032側の参照光路に導かれる光と、偏光分離素子10
21を透過して移動鏡1033側の測定光路に導かれる
光とに分割される。このように、参照光路に導かれる光
と測定光路に導かれる光とは偏光方位が直交しており、
いずれも周波数f11の光および周波数f21a の光の双方
を含んでいる。
【0035】偏光分離素子1021で反射された周波数
f11の光および周波数f21a の光は、固定鏡1032で
反射された後、再び偏光分離素子1021に戻る。他
方、偏光分離素子1021を透過した周波数f11の光お
よび周波数f21a の光も移動鏡1033で反射され、再
び偏光分離素子1021に戻る。
【0036】こうして、参照光路を介して偏光分離素子
1021から射出された周波数f11の光および周波数f
21a の光と、測定光路を介して偏光分離素子1021か
ら射出された周波数f11の光および周波数f21a の光と
は、同一の光路に沿って周波数分離素子1013に入射
する。周波数分離素子1013は、前述したように、周
波数がf31近傍の光のみを透過し、他の周波数の光を反
射する特性を有する。したがって、周波数f11の光およ
び周波数f21a の光は、周波数分離素子1013の作用
により、測長用光源1000からの光(周波数f31近傍
の光)から分離される。
【0037】周波数分離素子1013で反射された周波
数f11の光と周波数f21a の光、すなわち参照光路を介
した周波数f11の光および周波数f21a の光と、測定光
路を介した周波数f11の光および周波数f21a の光と
は、同一の光路に沿って、たとえば偏光ビームスプリッ
タからなる偏光分離素子1022に入射する。偏光分離
素子1022は、移動鏡1033で反射された周波数f
11の光および周波数f21a の光を透過し、固定鏡103
2で反射された周波数f11の光および周波数f21a の光
を反射する。
【0038】偏光分離素子1022を透過した周波数f
11の光および周波数f21a の光のうちの周波数の低い周
波数f11の光は、周波数変換素子1072によって周波
数f21(f21=2×f11)の光に変換される。一方、周
波数の高い周波数f21a の光は、周波数変換素子107
2をそのまま透過する。その結果、周波数変換素子10
72によって周波数f11から周波数f21に変換された光
と移動鏡1033で反射された周波数f21a の光とが干
渉し、その干渉光が光電変換素子1312によって検出
される。また、偏光分離素子1022で反射された周波
数f11の光および周波数f21aの光についても、周波数
変換素子1071の作用により、周波数f11から周波数
f21に変換された光と固定鏡1032で反射された周波
数f21a の光との干渉光が光電変換素子1311で検出
される。
【0039】なお、周波数変換素子1071および10
72によって周波数変換された周波数f21の光の偏光方
位は、周波数変換素子1071および1072をそのま
ま透過した周波数f21a の光の偏光方位とは異なる。周
波数変換素子1071および1072によって周波数変
換された周波数f21の光と周波数変換素子1071およ
び1072をそのまま透過した周波数f21a の光との干
渉光をできるだけ強くさせるには、2つの異なる周波数
の光の偏光方位を一致させなければならない。したがっ
て、図1では図示を省略しているが、周波数変換素子1
071および1072の前か後ろに、2つの異なる周波
数の光の偏光方位を調節するための光学系(少なくとも
1枚の波長板)を配置することが望ましい。
【0040】光電変換素子1312で検出された測定光
路干渉信号1412および光電変換素子1311で検出
された参照光路干渉信号1411は、それぞれ位相計1
502に供給される。位相計1502では、参照光路干
渉信号1411に対する測定光路干渉信号1412の位
相変化を測定する。こうして、周波数f2の光による移
動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f2)と周波数f
1の光による移動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f
1)との差である屈折率変動情報1452すなわち{Δ
D(f2)−ΔD(f1)}を求め、これを演算器16
00に出力する。演算器1600では、測定変位量情報
1451{ΔD(f31)}を、屈折率変動情報1452
{ΔD(f2)−ΔD(f1)}で補正することによっ
て、移動鏡1033の幾何学的変位量ΔDを求める。
【0041】以下、移動鏡1033の測定変位量情報Δ
D(f31)から幾何学的変位量ΔDへの補正について説
明する。周波数f1、f2およびf31の光に対する光路
長D(f1)、D(f2)およびD(f31)は、次の式
(6)〜(8)によりそれぞれ表される。 D(f1)={1+N・F(f1)}・D (6) D(f2)={1+N・F(f2)}・D (7) D(f31)={1+N・F(f31)}・D (8)
【0042】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(f)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
fのみに依存する関数である。上述の式(6)〜(8)
より、幾何学的距離Dは次の式(9)によって与えられ
る。 D=D(f31)−A{D(f2)−D(f1)} (9) 但し、A=F(f31)/{F(f2)−F(f1)}で
ある。したがって、式(9)を参照すると、幾何学的変
位量ΔDは、次の式(10)によって与えられる。 ΔD=ΔD(f31)−A{ΔD(f2)−ΔD(f1)} (10)
【0043】第1実施例では、光源1002から射出さ
れた周波数f1の光に基づき、周波数変換素子1070
を介して、周波数f1の光および周波数f2の光が同一
の光路に沿って同軸に生成される。同軸に生成された周
波数f1の光および周波数f2の光は、周波数シフト部
2000の作用により、それぞれ周波数f11の光および
周波数f21a の光に周波数シフトされた後、同一の光路
に沿って同軸に射出される。したがって、第1実施例で
は、光源1002からの周波数f1の光の射出方向が設
計光軸に対して変動しても、周波数シフト部2000か
ら射出される周波数f11の光および周波数f21a の光
は、周波数f1の光の射出方向の変動の影響を互いに同
じように受けることになる。
【0044】その結果、周波数f11の光および周波数f
21a の光の進行方向が設計光軸に対して変動することは
あっても、周波数f11の光と周波数f21a の光とは同一
の光路に沿って光路中を伝搬する。すなわち、周波数f
11の光と周波数f21a の光との同軸性を正確に確保する
ことができるので、光源1002からの周波数f1の光
の射出方向が変動しても、屈折率変動情報{ΔD(f
2)−ΔD(f1)}を高精度に求めることができる。
こうして、第1実施例では、光源からの光の射出方向が
変動しても周波数f11の光と周波数f21a の光との同軸
性を正確に確保することができるので、光路中の空気に
よる屈折率変動を高精度に測定することができ、光波干
渉測定装置の測定精度を向上させることができる。
【0045】図3は、図1の周波数シフト部2000の
第1変形例の構成を概略的に示す図である。図3の第1
変形例では、同一の光路に沿って同軸で周波数シフト部
2000に入射した周波数f1の光(図中実線で示す)
および周波数f2の光(図中破線で示す)は、例えば分
散プリズムからなる角度補正素子1081を介して、周
波数シフタとしての音響光学素子2012および202
2に入射する。なお、音響光学素子2012を伝搬する
超音波の周波数はΔf1に設定され、音響光学素子20
22を伝搬する超音波の周波数はΔfa(Δfa≠Δf
1)に設定されている。そして、音響光学素子2012
では周波数f1の光の+1次回折光と周波数f2の光の
+1次回折光とを用い、音響光学素子2022では周波
数f1の光の0次光と周波数f2の光の+1次回折光と
を用いるように設定されている。
【0046】したがって、周波数f1の光は、角度補正
素子1081を介して角度補正された後、音響光学素子
2012で+Δf1の周波数シフトおよび+1次回折を
受けて、周波数f1からわずかに周波数のずれた周波数
f11(f11=f1+Δf1)の光となる。音響光学素子
2012を介した周波数f11の光は、後段の音響光学素
子2022に入射し、音響光学素子2022では0次光
が選択される。一方、周波数f2の光は、角度補正素子
1081を介して角度補正された後、音響光学素子20
12で+Δf1の周波数シフトおよび+1次回折を受け
て、さらに音響光学素子2022で+Δfaの周波数シ
フトと+1次回折とを受けて、周波数f2からわずかに
周波数のずれた周波数f21a (f21a =f2+Δf1+
Δfa)の光となる。音響光学素子2022を介した周
波数f11の光と周波数f21a の光とは、例えば周波数分
離素子1015によって同軸に結合され、同一光路に沿
って周波数シフト部2000から射出される。
【0047】なお、音響光学素子2012および202
2として、偏光特性を有する音響光学素子を用いてもよ
いし、偏光特性の無い音響光学素子を用いても良い。ま
た、周波数f1の光および周波数f2の光に対してとも
に+1次回折光を用いているが、周波数f1の光および
周波数f2の光に対してともに−1次回折光を用いても
よい。さらに、音響光学素子2012では周波数f1の
光の+1次回折光と周波数f2の光の−1次回折光とを
用い、音響光学素子2022では周波数f1の光の0次
光と周波数f2の光の+1次回折光とを用いてもよい。
また、音響光学素子2012では周波数f1の光の−1
次回折光と周波数f2の光の+1次回折光とを用い、音
響光学素子2022では周波数f1の光の0次光と周波
数f2の光の−1次回折光とを用いてもよい。さらに、
図3の第1変形例の構成において、音響光学素子201
2の後方に音響光学素子2022を配置しているが、音
響光学素子2022の後方に音響光学素子2012を配
置してもよい。
【0048】角度補正素子1081は、周波数の異なる
周波数f1の光と周波数f2の光との両方を音響光学素
子2012で効率良く周波数シフトさせるために、周波
数f1の光および周波数f2の光の音響光学素子201
2への入射角度を調節するための素子である。したがっ
て、角度補正素子1081は、図3の第1変形例の構成
において不可欠の素子ではない。また、角度補正素子1
081は音響光学素子2012よりも前方に配置されて
いればよく、音響光学素子2012を音響光学素子20
22の後方に配置する場合には音響光学素子2022と
音響光学素子2012との間に角度補正素子1081を
配置すればよい。
【0049】また、周波数f11の光と周波数f21a の光
とを同軸に結合するための補正光学系として周波数分離
素子1015を用いているが、レンズや回折格子やプリ
ズムなどで補正光学系を構成することもできる。なお、
音響光学素子2022において周波数f1に対しては0
次光を用い周波数f2に対しては1次回折光を用いてい
るのは、周波数変換素子1071および1072におい
て周波数変換される周波数f1の光のパワーを保って周
波数変換後の周波数f21の光のパワーを大きく確保する
ためである。
【0050】図4は、図1の周波数シフト部2000の
第2変形例の構成を概略的に示す図である。図4の第2
変形例では、同一の光路に沿って同軸で周波数シフト部
2000に入射した周波数f1の光(図中実線で示す)
および周波数f2の光(図中破線で示す)は、例えば周
波数f1の光に対する1/2波長板からなる偏光方位回
転素子1091を介して、周波数シフタとしての音響光
学素子2013および2023に入射する。なお、音響
光学素子2013を伝搬する超音波の周波数はΔf1に
設定され、音響光学素子2023を伝搬する超音波の周
波数はΔf1a(Δf1a≠2×Δf1)に設定されてい
る。そして、音響光学素子2013では周波数f1の光
の+1次回折光を用い、音響光学素子2023では周波
数f2の光の+1次回折光を用いるように設定されてい
る。
【0051】したがって、周波数f1の光は、偏光方位
回転素子1091を介して偏光方位が回転された後、音
響光学素子2013で+Δf1の周波数シフトおよび+
1次回折を受けて、周波数f1からわずかに周波数のず
れた周波数f11(f11=f1+Δf1)の光となる。音
響光学素子2013を介した周波数f11の光は、後段の
音響光学素子2023に入射し、音響光学素子2023
で回折作用を受けることなくそのまま通過する。一方、
周波数f2の光は、音響光学素子2013に入射し、音
響光学素子2013で回折作用を受けることなくそのま
ま通過する。音響光学素子2013を介した周波数f2
の光は、音響光学素子2023で+Δf1aの周波数シフ
トと+1次回折とを受けて、周波数f2からわずかに周
波数のずれた周波数f21a (f21a =f2+Δf1a)の
光となる。音響光学素子2023を介した周波数f11の
光と周波数f21a の光とは、例えば周波数分離素子10
14によって同軸に結合され、もう1つの偏光方位回転
素子1092を介した後、同一光路に沿って周波数シフ
ト部2000から射出される。
【0052】第2変形例では、音響光学素子2013お
よび2023として、偏光特性を有する音響光学素子を
用いている。すなわち、周波数シフト部2000に入射
する周波数f1の光および周波数f2の光が両方とも図
4の紙面に垂直な偏光方位を有する場合、音響光学素子
2013は紙面に平行な偏光方位を有する光に対しての
み周波数シフトを発生させる特性を有し、音響光学素子
2023は紙面に垂直な偏光方位を有する光に対しての
み周波数シフトを発生させる特性を有するように設定さ
れている。上述したように、偏光方位回転素子1091
は周波数f1の光に対して1/2波長板として機能する
ので、周波数f1の光の偏光方位は偏光方位回転素子1
091を介して紙面に平行に回転させる。また、偏光方
位回転素子1091は周波数f2の光に対しては1波長
板として機能するため、周波数f2の光は紙面に垂直な
偏光方位のまま偏光方位回転素子1091を通過する。
したがって、音響光学素子2013では紙面に平行な偏
光方位を有する周波数f1の光のみが周波数シフトを受
け、音響光学素子2023では紙面に垂直な偏光方位を
有する周波数f2の光のみが周波数シフトを受ける。こ
のため、図4の第2変形例では、図1および図2の第1
実施例と比較して、0次光の選択における不要な回折次
数光などを少なくすることができ、光量損失を抑えるこ
とができる。
【0053】また、第2変形例では、図1および図2の
第1実施例と同様に、周波数f1の光および周波数f2
の光に対してともに+1次回折光を用いているが、周波
数f1の光および周波数f2の光に対してともに−1次
回折光を用いてもよい。さらに、図4の第2変形例の構
成において、音響光学素子2013の後方に音響光学素
子2023を配置しているが、音響光学素子2023の
後方に音響光学素子2013を配置してもよい。さら
に、周波数f11の光と周波数f21a の光とを同軸に結合
するための補正光学系として周波数分離素子1014を
用いているが、レンズや回折格子やプリズムなどで補正
光学系を構成することもできる。
【0054】また、偏光方位回転素子1092は、例え
ば偏光方位回転素子1091と同様に、周波数f11の光
の偏光方位のみを任意に回転させることができる。した
がって、周波数分離素子1014を介した周波数f11の
光は、偏光方位回転素子1092で偏光方位回転作用を
受け、紙面に平行な偏光方位を有する光から紙面に垂直
な偏光方位を有する光に変換される。一方、周波数分離
素子1014を介した周波数f21a の光は、偏光方位回
転素子1092で偏光方位回転作用を受けることなく、
紙面に垂直な偏光方位を有する光のまま偏光方位回転素
子1092を通過する。このように、偏光方位回転素子
1092は、偏光方位の異なる周波数f11の光と周波数
f21a の光との間で偏光方位を調整するための素子であ
る。したがって、偏光方位回転素子1092は、図4の
第2変形例の構成において不可欠の素子ではない。
【0055】図5は、図1の周波数シフト部2000の
第3変形例の構成を概略的に示す図である。図5の第3
変形例では、同一の光路に沿って同軸で周波数シフト部
2000に入射した周波数f1の光(図中実線で示す)
および周波数f2の光(図中破線で示す)は、例えば分
散プリズムからなる角度補正素子1081を介して、周
波数シフタとしての音響光学素子2014に入射する。
音響光学素子2014を介した光は、例えば周波数f1
の光に対する1/2波長板からなる偏光方位回転素子1
093を介して、周波数シフタとしての音響光学素子2
024に入射する。なお、音響光学素子2014を伝搬
する超音波の周波数はΔf1に設定され、音響光学素子
2024を伝搬する超音波の周波数はΔfa(Δfa≠
Δf1)に設定されている。そして、音響光学素子20
14では周波数f1の光の+1次回折光と周波数f2の
光の+1次回折光とを用い、音響光学素子2024では
周波数f2の光の+1次回折光を用いるように設定され
ている。
【0056】したがって、周波数f1の光は、角度補正
素子1081を介して角度補正された後、音響光学素子
2014で+Δf1の周波数シフトおよび+1次回折を
受けて、周波数f1からわずかに周波数のずれた周波数
f11(f11=f1+Δf1)の光となる。音響光学素子
2014を介した周波数f11の光は、偏光方位回転素子
1093を介して偏光方位が回転された後、後段の音響
光学素子2024に入射し、音響光学素子2024で回
折作用を受けることなくそのまま通過する。一方、周波
数f2の光は、角度補正素子1081を介して角度補正
された後、音響光学素子2014で+Δf1の周波数シ
フトおよび+1次回折を受けて、さらに音響光学素子2
024で+Δfaの周波数シフトと+1次回折とを受け
て、周波数f2からわずかに周波数のずれた周波数f21
a (f21a =f2+Δf1+Δfa)の光となる。音響
光学素子2024を介した周波数f11の光と周波数f21
aの光とは、たとえば周波数分離素子1015によって
同軸に結合され、もう1つの偏光方位回転素子1092
を介して同一光路に沿って周波数シフト部2000から
射出される。
【0057】なお、第3変形例では、音響光学素子20
24として、偏光特性を有する音響光学素子を用いてい
る。ただし、音響光学素子2014として、偏光特性を
有する音響光学素子を用いてもよいし、偏光特性の無い
音響光学素子を用いても良い。すなわち、周波数シフト
部2000に入射する周波数f1の光および周波数f2
の光が両方とも図4の紙面に垂直な偏光方位を有する場
合、音響光学素子2024は紙面に垂直な偏光方位を有
する光に対してのみ周波数シフトを発生させる特性を有
するように設定されている。上述したように、偏光方位
回転素子1093は周波数f1の光に対して1/2波長
板として機能するので、音響光学素子2014を介した
周波数f11の光の偏光方位は偏光方位回転素子1093
を介して紙面に平行に回転させる。また、偏光方位回転
素子1093は周波数f2の光に対しては1波長板とし
て機能するため、音響光学素子2014を介した周波数
f2の光は紙面に垂直な偏光方位のまま偏光方位回転素
子1093を通過する。したがって、音響光学素子20
24では紙面に垂直な偏光方位を有する周波数f2の光
のみが周波数シフトを受ける。このため、図5の第3変
形例では、図3の第1変形例と比較して、0次光の選択
における不要な回折次数光などを少なくすることがで
き、光量損失を小さく抑えることができる。
【0058】また、第3変形例では、周波数f1の光お
よび周波数f2の光に対してともに+1次回折光を用い
ているが、周波数f1の光および周波数f2の光に対し
てともに−1次回折光を用いてもよい。さらに、音響光
学素子2014では周波数f1の光の+1次回折光と周
波数f2の光の−1次回折光とを用い、音響光学素子2
024では周波数f2の光の+1次回折光を用いてもよ
い。また、音響光学素子2014では周波数f1の光の
−1次回折光と周波数f2の光の+1次回折光とを用
い、音響光学素子2024では周波数f2の光の−1次
回折光とを用いてもよい。
【0059】角度補正素子1081は、図3の第1変形
例と同様に、周波数の異なる周波数f1の光と周波数f
2の光との両方を音響光学素子2014で効率良く周波
数シフトさせるために、周波数f1の光および周波数f
2の光の音響光学素子2014への入射角度を調節する
ための素子である。したがって、角度補正素子1081
は、図5の第3変形例の構成において不可欠の素子では
ない。また、周波数f11の光と周波数f21a の光とを同
軸に結合するための補正光学系として周波数分離素子1
015を用いているが、レンズや回折格子やプリズムな
どで補正光学系を構成することもできる。
【0060】また、偏光方位回転素子1092は、図4
の第2変形例と同様に、例えば偏光方位回転素子109
3と同様に、周波数f11の光の偏光方位のみを任意に回
転させることができる。したがって、周波数分離素子1
015を介した周波数f11の光は、偏光方位回転素子1
092で偏光方位回転作用を受け、紙面に平行な偏光方
位を有する光から紙面に垂直な偏光方位を有する光に変
換される。一方、周波数分離素子1015を介した周波
数f21a の光は、偏光方位回転素子1092で偏光方位
回転作用を受けることなく、紙面に垂直な偏光方位を有
する光のまま偏光方位回転素子1092を通過する。こ
のように、偏光方位回転素子1092は、偏光方位の異
なる周波数f11の光と周波数f21a の光との間で偏光方
位を調整するための素子である。したがって、偏光方位
回転素子1092は、図5の第3変形例の構成において
不可欠の素子ではない。
【0061】さらに、図5の第3変形例の構成におい
て、音響光学素子2014の後方に音響光学素子202
4を配置しているが、音響光学素子2024の後方に音
響光学素子2014を配置してもよい。この構成の場
合、偏光方位回転素子1093は、音響光学素子202
4の前方に配置すればよい。なお、音響光学素子201
4として偏光特性を有する音響光学素子を使用する場合
には、音響光学素子2024と音響光学素子2014と
の間に偏光方位回転素子1093と同様の偏光方位回転
素子を配置して、音響光学素子2014へ入射する2つ
の光の偏光方位を同一にすればよい。また、角度補正素
子1081は音響光学素子2014よりも前方に配置さ
れていればよく、音響光学素子2014を音響光学素子
2024の後方に配置する場合には音響光学素子202
4と音響光学素子2014との間に角度補正素子108
1を配置すればよい。
【0062】図6は、本発明の第2実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。また、図
7は、図6の周波数シフト部3000の内部構成を概略
的に示す図である。第2実施例では、測長用光源と屈折
率変動測定用光源とを共通の光源1002で構成してい
る。共通の光源1002から射出された周波数f1の光
は周波数変換素子1070に入射し、周波数f1の光の
一部が周波数変換素子1070により周波数f2(f2
=2×f1)の光に変換され、その残部が周波数変換素
子1070をそのまま透過する。周波数変換素子107
0から射出された周波数f1の光および周波数f2の光
は、同一光路に沿って同軸で周波数シフト部3000に
入射する。
【0063】なお、周波数変換素子1070には、例え
ば非線形光学結晶KTiOPO4 を用いることができ
る。また、周波数変換素子1070によって周波数変換
された周波数f2の光の偏光方位は、周波数変換素子1
070に入射してそのまま透過する周波数f1の光の偏
光方位とは異なる。そこで、図6では図示を省略してい
るが、たとえば周波数変換素子1070と周波数シフト
部3000との間に、周波数f1の光の偏光方位と周波
数f2の光の偏光方位とを一致させるための光学系(少
なくとも1枚の波長板)を配置してもよい。
【0064】図7を参照すると、同一の光路に沿って同
軸で周波数シフト部3000に入射した周波数f1の光
(図中実線で示す)および周波数f2の光(図中破線で
示す)は、ビームスプリッタまたは偏光ビームスプリッ
タからなる分割素子1051に入射する。分割素子10
51を透過した周波数f1の光および周波数f2の光は
第1周波数シフト系2001に入射し、分割素子105
1で反射された周波数f1の光および周波数f2の光は
反射鏡1039を介して第2周波数シフト系2002に
入射する。第1周波数シフト系2001および第2周波
数シフト系2002の構成として、図1〜図5を参照し
て説明した第1実施例および各変形例における周波数シ
フト部2000の構成を適宜適用することができる。
【0065】したがって、ここでは重複する説明を省略
するが、第1周波数シフト系2001に同一の光路に沿
って入射した周波数f1の光および周波数f2の光は、
それぞれ周波数f11(f11=f1+Δf1)の光および
周波数f21a (f21a =f2+Δf1aまたはf21a =f
2+Δf1+Δfa)の光となって、第1周波数シフト
系2001から同一の光路に沿って射出される。一方、
第2周波数シフト系2002に同一の光路に沿って入射
した周波数f1の光および周波数f2の光は、それぞれ
周波数f12(f12=f1+Δf2)の光および周波数f
22b (f22b =f2+Δf2bまたはf22b =f2+Δf
2+Δfb)の光となって、第2周波数シフト系200
2から同一の光路に沿って射出される。ただし、周波数
f11と周波数f12とは等しくなく、周波数f21a と周波
数f22b とは等しくない。
【0066】以下、第1周波数シフト系2001から射
出される周波数f11の光および周波数f21a の光がとも
に図6および図7の紙面に垂直な偏光方位を有するs偏
光であり、第2周波数シフト系2002から射出される
周波数f12の光および周波数f22b の光がともに紙面に
平行な偏光方位を有するp偏光である場合について説明
する。
【0067】第1周波数シフト系2001から射出され
た周波数f11の光および周波数f21a の光は反射鏡10
40で反射された後に、第2周波数シフト系2002か
ら射出された周波数f12の光および周波数f22b の光は
直接に、偏光分離素子1024に入射する。偏光分離素
子1024は、紙面に平行な偏光方位を有するp偏光の
光を透過し、紙面に垂直な偏光方位を有するs偏光の光
を反射するように配置されている。したがって、第1周
波数シフト系2001から射出された周波数f11の光お
よび周波数f21a の光は偏光分離素子1024で反射さ
れ、第2周波数シフト系2002から射出された周波数
f12の光および周波数f22b の光は偏光分離素子102
4を透過する。こうして、周波数f11の光と周波数f21
a の光と周波数f12の光と周波数f22b の光とは、偏光
分離素子1024を介して同一光路上に結合され、周波
数シフト部3000から射出される。
【0068】再び図6を参照すると、周波数シフト部3
000から同一の光路に沿って同軸に射出された周波数
f11の光と周波数f21a の光と周波数f12の光と周波数
f22b の光とは、反射鏡1034で反射された後、偏光
ビームスプリッタのような偏光分離素子1021に入射
する。偏光分離素子1021は、紙面に垂直な偏光方位
を有するs偏光である周波数f11の光および周波数f21
a の光を反射し、紙面に平行な偏光方位を有するp偏光
である周波数f12の光および周波数f22b の光を透過す
るように配置されている。したがって、偏光分離素子1
021に入射した周波数f11の光および周波数f21a の
光は、偏光分離素子1021で反射され、固定鏡103
2側の参照光路に導かれる。一方、偏光分離素子102
1に入射した周波数f12の光および周波数f22b の光
は、偏光分離素子1021を透過し、移動鏡1033側
の測定光路に導かれる。
【0069】偏光分離素子1021で反射された周波数
f11の光および周波数f21a の光は、固定鏡1032で
反射された後、再び偏光分離素子1021に戻る。他
方、偏光分離素子1021を透過した周波数f12の光お
よび周波数f22b の光は、移動台(不図示)に取り付け
られた移動鏡1033で反射され、再び偏光分離素子1
021に戻る。
【0070】こうして、参照光路を介して偏光分離素子
1021から射出された周波数f11の光および周波数f
21a の光と、測定光路を介して偏光分離素子1021か
ら射出された周波数f12の光および周波数f22b の光と
は、同一の光路に沿って周波数分離素子1018に入射
する。周波数分離素子1018は、周波数がf2近傍の
光の一部のみを透過し、周波数がf2近傍の光の残りお
よび他の周波数の光を反射する特性を有する。したがっ
て、周波数f21a の光の一部および周波数f22b の光の
一部は、周波数分離素子1018を透過する。
【0071】周波数分離素子1018で反射された光、
すなわち参照光路を介した周波数f11の光および周波数
f21a の光と、測定光路を介した周波数f12の光および
周波数f22b の光とは、同一の光路に沿って、たとえば
偏光ビームスプリッタからなる偏光分離素子1022に
入射する。偏光分離素子1022は、移動鏡1033で
反射されたp偏光の光である周波数f12の光および周波
数f22b の光を透過し、固定鏡1032で反射されたs
偏光の光である周波数f11の光および周波数f21a の光
を反射するように配置されている。
【0072】偏光分離素子1022を透過した周波数f
12の光および周波数f22b の光のうちの周波数の低い周
波数f12の光は、周波数変換素子1072によって周波
数f22(f22=2×f12)の光に変換される。一方、周
波数の高い周波数f22b の光は、周波数変換素子107
2をそのまま透過する。その結果、周波数変換素子10
72によって周波数f12から周波数f22に変換された光
と移動鏡1033で反射された周波数f22b の光とが干
渉し、その干渉光が光電変換素子1312によって検出
される。また、偏光分離素子1022で反射された周波
数f11の光および周波数f21aの光についても、周波数
変換素子1071の作用により、周波数f11から周波数
f21(f21=2×f11)に変換された光と固定鏡103
2で反射された周波数f21a の光との干渉光が光電変換
素子1311で検出される。
【0073】なお、周波数変換素子1071および10
72によって周波数変換された周波数f21の光および周
波数f22の光の偏光方位は、周波数変換素子1071お
よび1072をそのまま透過した周波数f21a の光およ
び周波数f22b の光の偏光方位とは異なる。周波数変換
素子1071によって周波数変換された周波数f21の光
と周波数変換素子1071をそのまま透過した周波数f
21a の光との干渉光、および周波数変換素子1072に
よって周波数変換された周波数f22の光と周波数変換素
子1072をそのまま透過した周波数f22b の光との干
渉光をできるだけ強くさせるには、2つの異なる周波数
の光の偏光方位を一致させなければならない。したがっ
て、図6では図示を省略しているが、周波数変換素子1
071および1072の前か後ろに、2つの異なる周波
数の光の偏光方位を調節するための光学系(少なくとも
1枚の波長板)を配置することが望ましい。
【0074】光電変換素子1312で検出された測定光
路干渉信号1412および光電変換素子1311で検出
された参照光路干渉信号1411は、それぞれ位相計1
502に供給される。位相計1502では、参照光路干
渉信号1411に対する測定光路干渉信号1412の位
相変化を測定する。こうして、周波数f2の光による移
動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f2)と周波数f
1の光による移動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f
1)との差である屈折率変動情報1452すなわち{Δ
D(f2)−ΔD(f1)}を求め、これを演算器16
00に出力する。
【0075】この場合、参照光路干渉信号1411の周
波数(f21a −f21)と測定光路干渉信号1412の周
波数(f22b −f22)とは等しくなければならない。そ
のために、周波数シフト部3000では、(f21a −f
21)=(f22b −f22)の関係が成立するように、各周
波数シフタを駆動するドライバの発振周波数を設定して
いる。参照光路干渉信号1411の周波数と測定光路干
渉信号1412の周波数とを等しく設定する方法につい
ては、本出願人の出願にかかる特願平9−108247
号に詳しく記載されている。
【0076】一方、周波数分離素子1018を透過した
光、すなわち参照光路を経た周波数f21a の光と測定光
路を経た周波数f22b の光とは、偏光素子1062を介
して干渉する。なお、偏光素子1062は、例えば周波
数f21a の光および周波数f22b の光の偏光方位に対し
て45°だけ傾いて配置された偏光板で構成されてい
る。偏光素子1062を介して生成された干渉光は光電
変換素子1302で受光され、光電変換素子1302は
干渉光に基づく測定信号1402(周波数:f22b −f
21a )を位相計1503に供給する。
【0077】また、周波数シフト部3000では図示を
省略しているが、周波数分離素子1024の後方におい
て、別の周波数分離素子を介して周波数f21a の光の一
部と周波数f22b の光の一部を取り出している。そし
て、取り出した周波数f21a の光と周波数f22b の光と
を偏光素子(不図示)を介して干渉させ、生成した干渉
光を光電変換素子(不図示)で検出している。光電変換
素子は、周波数f21a の光と周波数f22b の光との干渉
光に基づく参照信号1403(周波数:f22b −f21a
)を位相計1503に供給する。位相計1503で
は、参照信号1403に対する測定信号1402の位相
変化を測定することにより、屈折率変動の影響を考慮し
ていない周波数f2の光による移動鏡1033の測定変
位量情報1453、すなわちΔD(f2)を求め、演算
器1600に出力する。
【0078】演算器1600では、測定変位量情報14
53{ΔD(f2)}を、屈折率変動情報1452{Δ
D(f2)−ΔD(f1)}で補正することによって、
移動鏡1033の幾何学的変位量ΔDを求める。以下、
移動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f2)から幾何
学的変位量ΔDへの補正について説明する。周波数f1
およびf2の光に対する光路長D(f1)およびD(f
2)は、次の式(11)および(12)によりそれぞれ表さ
れる。 D(f1)={1+N・F(f1)}・D (11) D(f2)={1+N・F(f2)}・D (12)
【0079】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(f)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
fのみに依存する関数である。上述の式(11)および
(12)より、幾何学的距離Dは次の式(13)によって与
えられる。 D=D(f2)−A’{D(f2)−D(f1)} (13) 但し、A’=F(f2)/{F(f2)−F(f1)}
である。したがって、式(13)を参照すると、幾何学的
変位量ΔDは、次の式(14)によって与えられる。 ΔD=ΔD(f2)−A’{ΔD(f2)−ΔD(f1)} (14)
【0080】第2実施例では、光源1002からの周波
数f1の光の射出方向が設計光軸に対して変動しても、
周波数シフト部3000から射出される周波数f11の光
および周波数f21a の光並びに周波数f12の光および周
波数f22b の光は、周波数f1の光の射出方向の変動の
影響を互いに同じように受けることになる。その結果、
周波数f11の光および周波数f21a の光の進行方向並び
に周波数f12の光および周波数f22b の光の進行方向が
設計光軸に対して変動することはあっても、周波数f11
の光と周波数f21a の光とは同一の光路に沿って伝搬
し、周波数f12の光と周波数f22b の光とは同一の光路
に沿って伝搬する。すなわち、周波数f11の光と周波数
f21a の光との同軸性および周波数f12の光と周波数f
22b の光と同軸性を正確に確保することができるので、
光源1002からの周波数f1の光の射出方向が変動し
ても、屈折率変動情報{ΔD(f2)−ΔD(f1)}
を高精度に求めることができる。
【0081】図8は、本発明の第3実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。また、図
9は、図8の周波数シフト部3001の内部構成を概略
的に示す図である。第3実施例は第2実施例と類似の構
成を有するが、信号処理方法が異なることに伴って周波
数シフト部3001の内部構成だけが第2実施例と相違
している。したがって、図8では、第2実施例の構成要
素と同様の機能を有する要素に図6と同じ参照符号を付
している。以下、第2実施例との相違点に着目して、第
3実施例を説明し、構成および動作について重複する説
明を省略する。
【0082】図9を参照すると、同一の光路に沿って同
軸で周波数シフト部3001に入射した周波数f1の光
(図中実線で示す)および周波数f2の光(図中破線で
示す)は、ビームスプリッタまたは偏光ビームスプリッ
タからなる分割素子1051に入射する。分割素子10
51を透過した周波数f1の光および周波数f2の光は
第1周波数シフト系2001に入射し、分割素子105
1で反射された周波数f1の光および周波数f2の光は
反射鏡1039を介して第2周波数シフト系2002に
入射する。第1周波数シフト系2001および第2周波
数シフト系2002の構成として、図1〜図5を参照し
て説明した第1実施例および各変形例における周波数シ
フト部2000の構成を適宜適用することができる。以
下、図9に示すように、図1および図2の第1実施例の
構成に基づいて第1周波数シフト系2001および第2
周波数シフト系2002を構成した場合について説明す
る。
【0083】したがって、まず、第1周波数シフト系2
001において、周波数f1の光は、ドライバ3111
で駆動される周波数シフタ2111によって周波数f11
(f11=f1+Δf1)の光となる。また、周波数f2
の光は、ドライバ3121で駆動される周波数シフタ2
121によって周波数f21a (f21a =f2+Δf1a)
となる。一方、第2周波数シフト系2002において、
周波数f1の光は、ドライバ3211で駆動される周波
数シフタ2211によって周波数f12(f12=f1+Δ
f2)の光となる。また、周波数f2の光は、ドライバ
3221で駆動される周波数シフタ2221によって周
波数f22b (f22b =f2+Δf2b)となる。ただし、
第2実施例と同様に、周波数f11と周波数f12とは等し
くなく、周波数f21a と周波数f22b とは等しくない。
【0084】以下、第2実施例の場合と同様に、第1周
波数シフト系2001から射出される周波数f11の光お
よび周波数f21a の光がともに図8および図9の紙面に
垂直な偏光方位を有するs偏光であり、第2周波数シフ
ト系2002から射出される周波数f12の光および周波
数f22b の光がともに紙面に平行な偏光方位を有するp
偏光である場合について説明する。第1周波数シフト系
2001から射出された周波数f11の光および周波数f
21a の光は、反射鏡1040を介して、偏光分離素子1
024で反射される。第2周波数シフト系2002から
射出された周波数f12の光および周波数f22b の光は、
偏光分離素子1024を透過する。こうして、周波数f
11の光と周波数f21a の光と周波数f12の光と周波数f
22b の光とは、偏光分離素子1024を介して同一光路
上に結合され、周波数シフト部3001から射出され
る。
【0085】ところで、周波数シフト部3001におい
て、周波数シフタ2111を駆動するドライバ3111
からの信号(周波数Δf1)は、ミキサ3421に供給
される。また、周波数シフタ2121を駆動するドライ
バ3121からの信号(周波数Δf1a)は、ミキサ34
03およびミキサ3421に供給される。さらに、周波
数シフタ2211を駆動するドライバ3211からの信
号(周波数Δf2)は、ミキサ3422に供給される。
また、周波数シフタ2221を駆動するドライバ322
1からの信号(周波数Δf2b)は、ミキサ3403およ
びミキサ3422に供給される。
【0086】ミキサ3403では、周波数Δf2bと周波
数Δf1aとの差周波信号{周波数(Δf2b−Δf1a)}
を参照信号1403として位相計1503に出力する。
また、ミキサ3421では、周波数Δf1aと周波数Δf
1の2倍の周波数との差周波信号{周波数(Δf1a−2
×Δf1)}を参照光路基準信号1421として位相計
1504に出力する。さらに、ミキサ3422では、周
波数Δf2bと周波数Δf2の2倍の周波数との差周波信
号{周波数(Δf2b−2×Δf2)}を測定光路基準信
号1422として位相計1504に出力する。
【0087】位相計1503では、参照信号1403に
対する測定信号1402の位相変化を測定し、屈折率変
動の影響を考慮してない周波数f2の光による移動鏡1
033の測定変位量情報1453、すなわちΔD(f
2)を求め、演算器1600に出力する。また、位相計
1504では、参照光路基準信号1421に対する参照
光路干渉信号1411の位相変化と、測定光路基準信号
1422に対する測定光路干渉信号1412の位相変化
との差を測定する。こうして、周波数f2の光による移
動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f2)と周波数f
1の光による移動鏡1033の測定変位量情報ΔD(f
1)との差である屈折率変動情報1452すなわち{Δ
D(f2)−ΔD(f1)}を求め、これを演算器16
00に出力する。
【0088】この場合、位相計1504には参照光路基
準信号1421および測定光路基準信号1422が供給
されるので、第2実施例とは異なり、参照光路干渉信号
1411の周波数(f21a −f21)と測定光路干渉信号
1412の周波数(f22b −f22)とを等しく設定する
必要はない。こうして、第3実施例においても第2実施
例と同様に、周波数f11の光と周波数f21a の光との同
軸性および周波数f12の光と周波数f22b の光と同軸性
を正確に確保することができるので、光源1002から
の周波数f1の光の射出方向が変動しても、屈折率変動
情報{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を高精度に求める
ことができる。
【0089】図10は、図8の周波数シフト部3001
の変形例の構成を概略的に示す図である。図8および図
9の第3実施例では、上述したように、参照光路基準信
号1421、測定光路基準信号1422および参照信号
1403を周波数シフタの駆動周波数に基づいて生成し
ている。これに対して、図10の変形例では、参照光路
基準信号1421、測定光路基準信号1422および参
照信号1403を干渉光に基づいて生成している。
【0090】図10を参照すると、同一の光路に沿って
同軸で周波数シフト部3001に入射した周波数f1の
光(図中実線で示す)および周波数f2の光(図中破線
で示す)は、ビームスプリッタまたは偏光ビームスプリ
ッタからなる分割素子1051に入射する。分割素子1
051を透過した周波数f1の光および周波数f2の光
は第1周波数シフト系2001に入射し、分割素子10
51で反射された周波数f1の光および周波数f2の光
は反射鏡1039を介して第2周波数シフト系2002
に入射する。第1周波数シフト系2001および第2周
波数シフト系2002の構成として、図1〜図5を参照
して説明した第1実施例および各変形例における周波数
シフト部2000の構成を適宜適用することができる。
【0091】したがって、第1周波数シフト系2001
において、周波数f1の光は周波数f11(f11=f1+
Δf1)の光となり、周波数f2の光は周波数f21a
(f21a =f2+Δf1a)となる。一方、第2周波数シ
フト系2002において、周波数f1の光は周波数f12
(f12=f1+Δf2)の光となり、周波数f2の光は
周波数f22b (f22b =f2+Δf2b)となる。ただ
し、第2実施例および第3実施例と同様に、周波数f11
と周波数f12とは等しくなく、周波数f21a と周波数f
22b とは等しくない。
【0092】以下、第2実施例および第3実施例の場合
と同様に、第1周波数シフト系2001から射出される
周波数f11の光および周波数f21a の光がともに図8お
よび図10の紙面に垂直な偏光方位を有するs偏光であ
り、第2周波数シフト系2002から射出される周波数
f12の光および周波数f22b の光がともに紙面に平行な
偏光方位を有するp偏光である場合について説明する。
第1周波数シフト系2001から射出された周波数f11
の光および周波数f21a の光は、反射鏡1040を介し
て、偏光分離素子1024で反射される。第2周波数シ
フト系2002から射出された周波数f12の光および周
波数f22b の光は、偏光分離素子1024を透過する。
こうして、周波数f11の光と周波数f21a の光と周波数
f12の光と周波数f22b の光とは、偏光分離素子102
4を介して同一光路上に結合され、周波数シフト部30
01から射出される。
【0093】ところで、第1周波数シフト系2001を
介した周波数f11の光の一部と周波数f21a の光の一部
はビームスプリッタ1052で反射され、周波数変換素
子1073に入射する。周波数変換素子1073では、
周波数の低い周波数f11の光が周波数f21(f21=2×
f11)の光に変換され、周波数の高い周波数f21a の光
はそのまま透過する。こうして、周波数変換された周波
数f21の光とそのまま透過した周波数f21a の光とが干
渉し、その干渉光は光電変換素子1321で検出され
る。光電変換素子1321は、干渉光に基づく参照光路
基準信号1421を位相計1504に出力する。
【0094】同様に、周波数シフト系2002を介した
周波数f12の光の一部と周波数f22b の光の一部はビー
ムスプリッタ1053で反射され、周波数変換素子10
74に入射する。周波数変換素子1074では、周波数
の低い周波数f12の光が周波数f22(f21=2×f12)
の光に変換され、周波数の高い周波数f22b の光はその
まま透過する。こうして、周波数変換された周波数f22
の光とそのまま透過した周波数f22b の光とが干渉し、
その干渉光は光電変換素子1322で検出される。光電
変換素子1322は、干渉光に基づく測定光路基準信号
1422を位相計1504に出力する。
【0095】また、偏光分離素子1024を介して同一
光路上に結合された周波数f11の光と周波数f21a の光
と周波数f12の光と周波数f22b の光とは、周波数分離
素子1019に入射する。周波数分離素子1019は、
周波数がf2近傍の光の一部のみを反射する特性を有す
る。したがって、周波数f21a の光の一部と周波数f22
b の光の一部とが周波数分離素子1019を介して取り
出され、偏光素子1063を介して干渉する。なお、偏
光素子1063は、例えば周波数f21a の光および周波
数f22b の光の偏光方位に対して45°だけ傾いて配置
された偏光板で構成されている。偏光素子1063を介
して生成された干渉光は光電変換素子1303で受光さ
れ、光電変換素子1303は干渉光に基づく参照信号1
403(周波数:f22b −f21a )を位相計1503に
供給する。
【0096】位相計1503では、参照信号1403に
対する測定信号1402の位相変化を測定し、測定変位
量情報ΔD(f2)を求め、演算器1600に出力す
る。また、位相計1504では、参照光路基準信号14
21に対する参照光路干渉信号1411の位相変化と、
測定光路基準信号1422に対する測定光路干渉信号1
412の位相変化との差に基づいて、屈折率変動情報
{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を求め、これを演算器
1600に出力する。この場合、第3実施例と同様に、
位相計1504には参照光路基準信号1421および測
定光路基準信号1422が供給されるので、参照光路干
渉信号1411の周波数(f21a −f21)と測定光路干
渉信号1412の周波数(f22b −f22)とを等しく設
定する必要はない。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源からの光の射出方向の変動の影響を受けることなく
2つの光の同軸性を正確に確保することができるので、
ヘテロダイン干渉方式を用いて光路中の空気による屈折
率変動を高精度に測定することができる。その結果、従
来の光源からの光の射出方向の変動補正手段を必要とし
ない簡略な構成で、移動鏡の幾何学的変位量を高精度に
測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の周波数シフト部2000の内部構成を概
略的に示す図である。
【図3】図1の周波数シフト部2000の第1変形例の
構成を概略的に示す図である。
【図4】図1の周波数シフト部2000の第2変形例の
構成を概略的に示す図である。
【図5】図1の周波数シフト部2000の第3変形例の
構成を概略的に示す図である。
【図6】本発明の第2実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図7】図6の周波数シフト部3000の内部構成を概
略的に示す図である。
【図8】本発明の第3実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図9】図8の周波数シフト部3001の内部構成を概
略的に示す図である。
【図10】図8の周波数シフト部3001の変形例の構
成を概略的に示す図である。
【図11】従来の光波干渉測定装置の構成を概略的に示
す図である。
【符号の説明】
1000 測長用光源 1002 屈折率変動測定用光源 1012 周波数分離素子 1021 偏光分離素子 1032 固定鏡 1033 移動鏡 1050 ビームスプリッタ 1060、1061 偏光素子 1070〜1072 周波数変換素子 1300、1301、1311、1312 光電変換素
子 1501〜1504 位相計 1600 演算器 2000、3000、3001 周波数シフト部 2011、2021 周波数シフタ 1014、1015 周波数分離素子 1081 角度補正素子 1091〜1093 偏光方位回転素子

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に沿った移動鏡の変位量を測定
    するための測長用干渉計と、 第1の周波数を有する第1の光を供給するための光源
    と、 前記光源からの前記第1の光の一部を前記第1の周波数
    とは異なる第2の周波数を有する第2の光に変換し、前
    記第1の光と前記第2の光とを同一の光路に沿って出力
    するための周波数変換手段と、 前記周波数変換手段から出力された前記第1の光および
    前記第2の光をそれぞれわずかに周波数シフトすること
    によって第3の光および第4の光を生成し、生成した第
    3の光と第4の光とを同一の光路に沿って出力するため
    の周波数シフト手段と、 前記周波数シフト手段から出力された前記第3の光およ
    び前記第4の光を固定鏡を介する参照光路と前記移動鏡
    を介する測定光路とに導くための分離手段と、 前記参照光路を介した前記第3の光および前記第4の光
    のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一
    致させることによって形成された第1干渉光に基づいて
    第1干渉信号を生成するための第1干渉信号生成系と、 前記測定光路を介した前記第3の光および前記第4の光
    のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一
    致させることによって形成された第2干渉光に基づいて
    第2干渉信号を生成するための第2干渉信号生成系とを
    備え、 前記周波数シフト手段は、少なくとも1つの周波数シフ
    タを有し所定の周波数の光を第1の周波数だけ周波数シ
    フトするための第1周波数シフタ群と、少なくとも1つ
    の周波数シフタを有し所定の周波数の光を第2の周波数
    だけ周波数シフトするための第2周波数シフタ群とを有
    し、前記第1周波数シフタ群および前記第2周波数シフ
    タ群のうちの一方の周波数シフタ群が前記第1の光およ
    び前記第2の光のうちのいずれか一方の光だけを周波数
    シフトし、他方の周波数シフタ群が前記第1の光および
    前記第2の光のうちの少なくとも一方の光を周波数シフ
    トするように構成され、 前記第1干渉信号および前記第2干渉信号に基づいて測
    定された前記参照光路中および前記測定光路中の気体に
    よる屈折率変動に応じて、前記測長用干渉計により測定
    された前記移動鏡の測定変位量を補正し、前記移動鏡の
    幾何学的変位量を測定することを特徴とする光波干渉測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数変換手段は、前記第1の光の
    一部を高調波に変換し、該高調波を前記第2の光として
    出力するための高調波変換素子を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の光波干渉測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1周波数シフト群は、前記第1の
    光だけを前記第1の周波数だけ周波数シフトし、 前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    2の周波数だけ周波数シフトすることを特徴とする請求
    項1または2に記載の光波干渉測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1周波数シフト群は、第1の偏光
    方位を有する直線偏光だけを周波数シフトする第1音響
    光学素子を有し、 前記第2周波数シフト群は、第1の偏光方位とは異なる
    第2の偏光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトす
    る第2音響光学素子を有し、 前記周波数シフト手段は、前記第1周波数シフト群およ
    び前記第2周波数シフト群に入射する前記第1の光の偏
    光方位を前記第1の偏光方位に設定するとともに前記第
    1周波数シフト群および前記第2周波数シフト群に入射
    する前記第2の光の偏光方位を前記第2の偏光方位に設
    定するために前記第1の光の偏光方位および前記第2の
    光の偏光方位のうちの少なくとも一方を回転させるため
    の偏光方位回転手段を備えていることを特徴とする請求
    項3に記載の光波干渉測定装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数シフト手段は、前記第1周波
    数シフト群および前記第2周波数シフト群を介して生成
    された前記第3の光と前記第4の光との間で偏光方位を
    ほぼ一致させるために前記第3の光の偏光方位および前
    記第4の光の偏光方位のうちの少なくとも一方を回転さ
    せるための第2偏光方位回転手段を備えていることを特
    徴とする請求項4に記載の光波干渉測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1周波数シフト群は、前記第1の
    光および前記第2の光の双方を前記第1の周波数だけ周
    波数シフトし、 前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    2の周波数だけ周波数シフトすることを特徴とする請求
    項1または2に記載の光波干渉測定装置。
  7. 【請求項7】 前記第2周波数シフト群は、第2の偏光
    方位を有する直線偏光だけを周波数シフトする第2音響
    光学素子を有し、 前記周波数シフト手段は、前記第2周波数シフト群に入
    射する前記第2の光の偏光方位を前記第2の偏光方位に
    設定するとともに前記第2周波数シフト群に入射する前
    記第1の光の偏光方位を前記第2の偏光方位とは異なる
    第1の偏光方位に設定するために前記第1の光の偏光方
    位および前記第2の光の偏光方位のうちの少なくとも一
    方を回転させるための偏光方位回転手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項6に記載の光波干渉測定装置。
  8. 【請求項8】 前記周波数シフト手段は、前記第1周波
    数シフト群および前記第2周波数シフト群を介して生成
    された前記第3の光と前記第4の光との間で偏光方位を
    ほぼ一致させるために前記第3の光の偏光方位および前
    記第4の光の偏光方位のうちの少なくとも一方を回転さ
    せるための第2偏光方位回転手段を備えていることを特
    徴とする請求項7に記載の光波干渉測定装置。
  9. 【請求項9】 第1の周波数を有する第1の光を供給す
    るための光源と、 前記光源からの前記第1の光の一部を前記第1の周波数
    とは異なる第2の周波数を有する第2の光に変換し、前
    記第1の光と前記第2の光とを同一の光路に沿って出力
    するための周波数変換手段と、 前記周波数変換手段から出力された前記第1の光および
    前記第2の光をそれぞれわずかに周波数シフトすること
    によって第3の光および第4の光を生成するとともに、
    前記第1の光および前記第2の光をそれぞれわずかに周
    波数シフトすることによって第5の光および第6の光を
    生成し、生成した第3の光と第4の光と第5の光と第6
    の光とを同一の光路に沿って出力するための周波数シフ
    ト手段と、 前記周波数シフト手段から出力された前記第3の光およ
    び前記第4の光を固定鏡を介する参照光路に導くととも
    に前記周波数シフト手段から出力された前記第5の光お
    よび前記第6の光を前記移動鏡を介する測定光路に導く
    ための分離手段と、 前記参照光路を介した前記第3の光および前記第4の光
    のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一
    致させることによって形成された第1干渉光に基づいて
    第1干渉信号を生成するための第1干渉信号生成系と、 前記測定光路を介した前記第5の光および前記第6の光
    のうちの一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一
    致させることによって形成された第2干渉光に基づいて
    第2干渉信号を生成するための第2干渉信号生成系と、 前記参照光路を介した前記第4の光と前記測定光路を介
    した前記第6の光とによって形成された第3干渉光に基
    づいて第3干渉信号を生成するための第3干渉信号生成
    系とを備え、 前記周波数シフト手段は、 少なくとも1つの周波数シフタを有し所定の周波数の光
    を第1の周波数だけ周波数シフトするための第1周波数
    シフタ群と、少なくとも1つの周波数シフタを有し所定
    の周波数の光を第2の周波数だけ周波数シフトするため
    の第2周波数シフタ群とを有する第1周波数シフト系
    と、 少なくとも1つの周波数シフタを有し所定の周波数の光
    を第3の周波数だけ周波数シフトするための第3周波数
    シフタ群と、少なくとも1つの周波数シフタを有し所定
    の周波数の光を第4の周波数だけ周波数シフトするため
    の少なくとも1つの周波数シフタからなる第4周波数シ
    フタ群とを有する第2周波数シフト系とを備え、 前記第1周波数シフト系において、前記第1周波数シフ
    タ群および前記第2周波数シフタ群のうちの一方の周波
    数シフタ群が前記第1の光および前記第2の光のうちの
    いずれか一方の光だけを周波数シフトし、他方の周波数
    シフタ群が前記第1の光および前記第2の光のうちの少
    なくとも一方の光を周波数シフトするように構成され、 前記第2周波数シフト系において、前記第3周波数シフ
    タ群および前記第4周波数シフタ群のうちの一方の周波
    数シフタ群が前記第1の光および前記第2の光のうちの
    いずれか一方の光だけを周波数シフトし、他方の周波数
    シフタ群が前記第1の光および前記第2の光のうちの少
    なくとも一方の光を周波数シフトするように構成され、 前記第1干渉信号および前記第2干渉信号に基づいて測
    定された前記参照光路中および前記測定光路中の気体に
    よる屈折率変動に応じて、前記第3干渉信号に基づいて
    測定された前記移動鏡の測定変位量を補正し、前記移動
    鏡の幾何学的変位量を測定することを特徴とする光波干
    渉測定装置。
  10. 【請求項10】 前記周波数変換手段は、前記第1の光
    の一部を高調波に変換し、該高調波を前記第2の光とし
    て出力するための高調波変換素子を有することを特徴と
    する請求項9に記載の光波干渉測定装置。
  11. 【請求項11】 前記第1周波数シフト群は、前記第1
    の光だけを前記第1の周波数だけ周波数シフトし、 前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    2の周波数だけ周波数シフトし、 前記第3周波数シフト群は、前記第1の光だけを前記第
    3の周波数だけ周波数シフトし、 前記第4周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    4の周波数だけ周波数シフトすることを特徴とする請求
    項9または10に記載の光波干渉測定装置。
  12. 【請求項12】 前記第1周波数シフト群は、第1の偏
    光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトする第1音
    響光学素子を有し、 前記第2周波数シフト群は、第1の偏光方位とは異なる
    第2の偏光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトす
    る第2音響光学素子を有し、 前記第1周波数シフト系は、前記第1周波数シフト群お
    よび前記第2周波数シフト群に入射する前記第1の光の
    偏光方位を前記第1の偏光方位に設定するとともに前記
    第1周波数シフト群および前記第2周波数シフト群に入
    射する前記第2の光の偏光方位を前記第2の偏光方位に
    設定するために前記第1の光の偏光方位および前記第2
    の光の偏光方位のうちの少なくとも一方を回転させるた
    めの第1偏光方位回転手段を備え、 前記第3周波数シフト群は、第3の偏光方位を有する直
    線偏光だけを周波数シフトする第3音響光学素子を有
    し、 前記第4周波数シフト群は、第3の偏光方位とは異なる
    第4の偏光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトす
    る第4音響光学素子を有し、 前記第2周波数シフト系は、前記第3周波数シフト群お
    よび前記第4周波数シフト群に入射する前記第1の光の
    偏光方位を前記第3の偏光方位に設定するとともに前記
    第3周波数シフト群および前記第4周波数シフト群に入
    射する前記第2の光の偏光方位を前記第4の偏光方位に
    設定するために前記第1の光の偏光方位および前記第2
    の光の偏光方位のうちの少なくとも一方を回転させるた
    めの第2偏光方位回転手段を備えていることを特徴とす
    る請求項11に記載の光波干渉測定装置。
  13. 【請求項13】 前記第1周波数シフト群は、前記第1
    の光および前記第2の光の双方を前記第1の周波数だけ
    周波数シフトし、 前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    2の周波数だけ周波数シフトし、 前記第3周波数シフト群は、前記第1の光および前記第
    2の光の双方を前記第3の周波数だけ周波数シフトし、 前記第4周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    4の周波数だけ周波数シフトすることを特徴とする請求
    項9または10に記載の光波干渉測定装置。
  14. 【請求項14】 前記第2周波数シフト群は、第2の偏
    光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトする第2音
    響光学素子を有し、 前記第1周波数シフト系は、前記第2周波数シフト群に
    入射する前記第2の光の偏光方位を前記第2の偏光方位
    に設定するとともに前記第2周波数シフト群に入射する
    前記第1の光の偏光方位を前記第2の偏光方位とは異な
    る第1の偏光方位に設定するために前記第1の光の偏光
    方位および前記第2の光の偏光方位のうちの少なくとも
    一方を回転させるための第1偏光方位回転手段を備え、 前記第4周波数シフト群は、第4の偏光方位を有する直
    線偏光だけを周波数シフトする第4音響光学素子を有
    し、 前記第2周波数シフト系は、前記第4周波数シフト群に
    入射する前記第2の光の偏光方位を前記第4の偏光方位
    に設定するとともに前記第4周波数シフト群に入射する
    前記第1の光の偏光方位を前記第4の偏光方位とは異な
    る第3の偏光方位に設定するために前記第1の光の偏光
    方位および前記第2の光の偏光方位のうちの少なくとも
    一方を回転させるための第2偏光方位回転手段を備えて
    いることを特徴とする請求項13に記載の光波干渉測定
    装置。
  15. 【請求項15】 前記第1周波数シフト群は、前記第1
    の光および前記第2の光の双方を前記第1の周波数だけ
    周波数シフトし、 前記第2周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    2の周波数だけ周波数シフトし、 前記第3周波数シフト群は、前記第1の光だけを前記第
    3の周波数だけ周波数シフトし、 前記第4周波数シフト群は、前記第2の光だけを前記第
    4の周波数だけ周波数シフトすることを特徴とする請求
    項9または10に記載の光波干渉測定装置。
  16. 【請求項16】 前記第2周波数シフト群は、第2の偏
    光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトする第2音
    響光学素子を有し、 前記第1周波数シフト系は、前記第2周波数シフト群に
    入射する前記第2の光の偏光方位を前記第2の偏光方位
    に設定するとともに前記第2周波数シフト群に入射する
    前記第1の光の偏光方位を前記第2の偏光方位とは異な
    る第1の偏光方位に設定するために前記第1の光の偏光
    方位および前記第2の光の偏光方位のうちの少なくとも
    一方を回転させるための第1偏光方位回転手段を備え、 前記第3周波数シフト群は、第3の偏光方位を有する直
    線偏光だけを周波数シフトする第3音響光学素子を有
    し、 前記第4周波数シフト群は、第3の偏光方位とは異なる
    第4の偏光方位を有する直線偏光だけを周波数シフトす
    る第4音響光学素子を有し、 前記第2周波数シフト系は、前記第3周波数シフト群お
    よび前記第4周波数シフト群に入射する前記第1の光の
    偏光方位を前記第3の偏光方位に設定するとともに前記
    第3周波数シフト群および前記第4周波数シフト群に入
    射する前記第2の光の偏光方位を前記第4の偏光方位に
    設定するために前記第1の光の偏光方位および前記第2
    の光の偏光方位のうちの少なくとも一方を回転させるた
    めの第2偏光方位回転手段を備えていることを特徴とす
    る請求項15に記載の光波干渉測定装置。
JP9184448A 1997-06-25 1997-06-25 光波干渉測定装置 Pending JPH1114544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184448A JPH1114544A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 光波干渉測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184448A JPH1114544A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 光波干渉測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114544A true JPH1114544A (ja) 1999-01-22

Family

ID=16153334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9184448A Pending JPH1114544A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 光波干渉測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1114544A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9025163B2 (en) 2011-04-22 2015-05-05 The Trustess Of Princeton University Chirp modulation-based detection of chirped laser molecular dispersion spectra
US9068940B2 (en) 2012-10-19 2015-06-30 The Trustees Of Princeton University Optical subtraction of molecular dispersion signals enabled by differential optical dispersion spectroscopy
JP2015230258A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社ミツトヨ 干渉計測装置、及び変位量測定方法
US9244006B2 (en) 2009-11-12 2016-01-26 The Science And Technology Facilities Council Detecting species in a dilute medium

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9244006B2 (en) 2009-11-12 2016-01-26 The Science And Technology Facilities Council Detecting species in a dilute medium
US9025163B2 (en) 2011-04-22 2015-05-05 The Trustess Of Princeton University Chirp modulation-based detection of chirped laser molecular dispersion spectra
US9068940B2 (en) 2012-10-19 2015-06-30 The Trustees Of Princeton University Optical subtraction of molecular dispersion signals enabled by differential optical dispersion spectroscopy
JP2015230258A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社ミツトヨ 干渉計測装置、及び変位量測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6452682B2 (en) Apparatus to transform two nonparallel propagating optical beam components into two orthogonally polarized beam
JPH09178415A (ja) 光波干渉測定装置
US5767971A (en) Apparatus for measuring refractive index of medium using light, displacement measuring system using the same apparatus, and direction-of-polarization rotating unit
JPH08320206A (ja) 光波干渉測定装置および光波干渉測定方法
US5404220A (en) Measuring method and measuring apparatus for determining the relative displacement of a diffraction grating with respect to a plurality of beams
JPH1114544A (ja) 光波干渉測定装置
JPH11183116A (ja) 光波干渉測定方法および装置
CN115824061A (zh) 一种基于利特罗衍射的光栅位移测量装置及方法
JPH09280822A (ja) 光波干渉測定装置
US5157460A (en) Method and apparatus for measuring rotary speed using polarized light
JPH1019508A (ja) 光波干渉測定装置および屈折率変動測定系
JPH1144504A (ja) 光波干渉測定装置
JPH1096601A (ja) 光波干渉測定装置
JPH10132514A (ja) 多波長光源装置および該光源装置を備えた光波干渉測定装置
JPH11166807A (ja) 周波数分離装置および該周波数分離装置を備えた光波干渉測定装置
JPH1144503A (ja) 光波干渉測定装置
US20240361120A1 (en) Optical heterodyne interference measurement device and optical heterodyne interference measurement method
JPH07167606A (ja) 干渉測定装置
JPH07190715A (ja) 光源装置
JP3036951B2 (ja) 光波干渉計測装置
JP2787345B2 (ja) 2波長光源素子
JPH11274626A (ja) レーザ光発生装置及び方法
JPH11211418A (ja) 光波変調装置と光波干渉測定装置及び露光装置
JPS5918416A (ja) 光フアイバ−ジヤイロの出力検出方法
JP2761951B2 (ja) 導波型光変調素子