JPH0617851B2 - 複屈折ファイバーのモード複屈折率測定方法および装置 - Google Patents

複屈折ファイバーのモード複屈折率測定方法および装置

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JPH0617851B2
JPH0617851B2 JP30216487A JP30216487A JPH0617851B2 JP H0617851 B2 JPH0617851 B2 JP H0617851B2 JP 30216487 A JP30216487 A JP 30216487A JP 30216487 A JP30216487 A JP 30216487A JP H0617851 B2 JPH0617851 B2 JP H0617851B2
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    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、複屈折ファイバーにおいて、偏波を保持する
2つのモード間のモード複屈折率を、可視から近赤外
(0.4μm〜2.0μm)にわたる任意の波長に対し
て測定可能とする、複屈折ファイバーのモード複屈折率
測定方法および装置に関するものである。
「従来の技術とその問題点」 複屈折ファイバーにおいて、偏波を保持する2つのモー
ド間の屈折率差を高精度に測定する方法として、被測定
用ファイバーに局所的に強磁場を印加する、いわゆる磁
気法がある(文献1)参照)。
文献1) J.Noda、他、「Dispersion of Verdet Consant in Stre
ss-Birefringent Silica Fibre」 Electron Lett.vol.2
0、pp.906-908、1984 この測定方法を説明する。ファイバーに印加された磁場
によるファラデイ効果のため、2つのモード間の結合が
生じる。ここで、モード結合係数をΓ、光波長をλ、x,
y各モードの伝搬定数をβx,βyとすれば、励起モー
ド、結合モードの電界成分は、それぞれ次式で表わされ
る。
Ex=A0expj(ωt−βxL) ……(1) Ey=ΓA0expj(ωt−βx(L−Z)−βyZ)…
…(2) ここで、Zはファイバー出射端から磁場印加点までの距
離、Lはファイバー全長を示す。両モードの干渉強度I
は、上記(1)式と(2)式との和を二乗することによ
り得られ、次のようになる。
I=const+Γ|Acos{2π(βx−βy)Z} =const+Γ|Acos{2π(β(λ)Z/λ}
……(3) ここで、B(λ)は波長λにおけるモード複屈折率であ
り、両モードの伝搬定数βx,βyとは、 βx−βy=2πB(λ)/λ……(3a) の関係にある。
(3)式において、磁場印加点をファイバー長手方向に
移動させると、(3)式はλ/B(λ)の周期で変化す
るため、この周期よりモード複屈折率Bを測定できる。
しかしながら、ファラデイ効果によるモード結合量Γは
非常に小さいことから、(3)式のAC成分(第2項)
を精度よく検出するためには、光源としてパワーの強い
レーザーを使用せざるを得ず、白色光を分光した微弱な
狭帯域光では、SN比の問題より磁気法を適用すること
は不可能である。
これまでに開発された長波長帯レーザー発振波長は、主
に1.06μm、1.15μm、1.3μm、1.5μ
mであり、当磁気法では、これら離散的な波長に対する
モード複屈折率しか測定できなかった。
一方、任意波長に対するモード屈折率を測定する方法と
して波長掃引法が提案されている(文献2)参照)。
文献2) S.Rashleigh,“Wavelength Dependence of brefringenc
e in highly birefringent fbers"Opt.Lett,vol.7、1982
pp.294-296 第7図に、波長掃引法による構成図を示す。
図において、1は白色光源、2は集光レンズ、3はアパ
ーチャー、4はコリメートレンズ、5は偏光子、6と8
は対物レンズ、7は被測定用複屈折ファイバー、9は検
光子、10は集光レンズ、11は回折格子を用いた分光
器、12は光検出器、13はレコーダである。
白色光源1より点光源をつくるために、集光レンズ2
で、白色光を直径10μmのアパーチャー3に通し、そ
の出射光をコリメートレンズ4で平行光線とする。偏光
子5は、被測定用複屈折ファイバー7の入射端におい
て、偏波を保持する2つのモードを、同じパワーで励起
すべく、モードの主軸に対して45゜方向に設定してあ
る。検光子9においても同様に、ファイバー7の出射端
におけるモードの主軸に対して45゜方向に設定してあ
る。
ファイバー7からの出射光は、対物レンズ8により平行
光線となって、検光子9を通過した後、集光レンズ10
により分光器11に入射し、分光された光は、光検出器
1で受光され、レコーダ13に記録される。
波長λの光が、複屈折ファイバー7内の両モードを伝搬
したときの、ファイバー出射端における電解Ex,Ey
は次式で表わされる。
Ex(t)=A(λ)expj(ωt −βx(λ)L)……(4) Ex(t)=A(λ)expj(ωt −βy(λ)L)……(5) ここで、ω=2πc/λである。従って、検光子9を
通過した後の両モード合波光の電界は、 E(t)={A(λ)/21/2}{exp(−jβx
(λ)L) +exp(−jβy(λ)L)}expjωt……
(6) で表わされる、従って、分光器11によって分光された
波長λの光強度1(λ)は、上記(3a)式の関係を用
いて、 I(λ)=|E(t)| =G(λ){1+cos(2πB(λ)L/λ)} …… (7) となる。ここでG(λ)は、ファイバー7に入射した光
のパワースペクトルを示す。
上記(7)式より、分蜜された光強度I(λ)は、位相 φ(λ)=2πB(λ)L/λ……(7a) で周期的に変化することが分かる。このため、先に示し
た磁気法により、特定の波長λでのモード複屈折率B
(λ)を測定しておけば、波長λにおける位相φ
(λ)≡2πB(λ)L/λが求まり、これによ
り(7)式中のcosに入ってくる不確定な因子2πnが
定まる。よって、各分光データI(λ)より、任意の波
長λに対する位相も求めることができ、その結果、B
(λ)も求まる。
ここで、位相φ(λ)が波長に対してどの程度変化する
かを概算する。例えば、λ=0.4μmでB(λ
=5×10-4、λ=2.0μmでB(λ)=3×1
-4であったとすれば、これらの値を上記(7a)式に
代入することにより、ファイバー長L=100cmに対し
て、波長域0.4〜2.0μmの範囲内で、位相は、2
500πより300πまで、2200π変化する。
従って、光強度I(λ)の一周期あたりの平均的な波長
間隔は、 2π(2.0−0.4)/2200π≒15 となり、15Å程度となる。よって、(7)式を用い
て、位相の変化よりB(λ)を求める方法において、I
(λ)の周期的変化を精確に測定するためには、分光器
11の分解能を1〜2Å程度に設定する必要がある。ま
た、例えば、波長1.0μmにおいて、波長誤差が0.
2%程度あっても、位相が容易に2π変化してしまうた
め、少なくとも2×10-5程度の波長確度が分光器11
に要求される。
一方、被測定用複屈折ファイバー7のコア径は10μm
程度であるために、該ファイバー7内への入射光パワー
は100nW程度に限られ、これを回折格子を用いた分
光器11でもって、分解能1Åで測定することは不可能
である。
また、回折格子型分光器の波長確度は10-3程度であ
り、これを2桁以上上回る分光器を実現することは非常
に困難である。
以上述べた理由により、波長掃引法によるモード複屈折
率測定法は、原理的には可能であるものの、現実的な手
段にはいたっていない。
ここで、ファイバー長をL=100cmとしたが、L=1
cmでは位相が2桁小さくなるため、従来の分光器でB
(λ)の値を高精度に測定することが可能となる。しか
しながら、現実問題としてL=1cmにして、第7図に示
した光学系をセットアップすることは非常に難しく、現
実的ではない。
この発明は、このような背景の下になされたもので、そ
の目的とするところは、これまでの回折格子型の分光器
では不可能であった。波長掃引型の複屈折ファイバーの
モード複屈折率測定系を、マイケルソン干渉計を用いる
ことによって解決し、複屈折ファイバーの伝送特性の測
定を容易にすることにある。
「問題点を解決するための手段」 上記問題点を解決するために、この発明は、回折格子型
の分光器のかわりにマイケルソン干渉計を用い、干渉計
の一方の反射鏡の移動と共に生じるインターフェログラ
ム(干渉像)に関するデータを利用することを最も主要
な特徴としており、従来の技術とは、任意の波長値に対
する複屈折ファイバーのモード複屈折率を正確に測定可
能となったことが異なる。
さらに詳述すると、この発明は、 (1) スペクトル幅の広い直線偏光により、被測定用
複屈折ファイバーの入射端での偏波を保持するxとyの
2つのモードを励起させ、該複屈折ファイバー出射端に
おいてx,yモードを伝搬した光を偏光子を用いて偏波方
向も一致させて合波したときの、合波光のスペクトルよ
り該複屈折ファイバーのモード複屈折率を測定する方法
において、 該複屈折ファイバー出射光をビームスプリッターと2つ
の反射鏡より構成されるマイケルソン干渉計に導き、該
干渉計内の一方の反射鏡の移動と共に生じる干渉フリン
ジであるインターフェログラムを測定し、測定結果とし
て得られた2つのインターフェログラムをフーリエ変換
し、その比に基づいて、モード複屈折率を求めることを
特徴とする。
また、 (2) スペクトル幅の広い光を発する光源と、該光源
からの出射光を被測定用複屈折ファイバー内に入射せし
め、かつ該複屈折ファイバーの出射光を平行ビームとす
るための光学系と、前記複屈折ファイバーの入出射端に
設置した1組の偏光子および検光子と、ビームスプリッ
ターおよび2つの反射鏡とから成るマイケルソン干渉計
と、該マイケルソン干渉計を通過した該複屈折ファイバ
ー出射平行ビームを受光し、その出力信号を処理するた
めの処理系と、該マイケルソン干渉計の一方の反射鏡を
移動させるための移動系とから構成されることを特徴と
する。
「作用」 被測定用複屈折ファイバーからの出射光をマイケルソン
干渉計に入射させると、この入射光は、二分され、それ
ぞれ別の光路を伝播した後、合波して干渉する。この場
合、干渉計の一方の反射鏡を移動させていくと、干渉計
内の2つの光路の差l=0の原点近傍と、原点からわず
かに離れた点とにインターフェログラムが生じる。これ
ら2つのインターフェログラムをフーリエ変換して、そ
の比をとると、この比の位相項に変化の緩やかな成分が
生じる。この変化の緩やかな位相項の成分からモード複
屈折率を求めることができ、変化が緩やかな分、正確な
値を得ることができる。
また、上記インターフェログラムをフーリエ変換したも
のの比から両モードの損失比を求めることができる。
なお、これらの詳細は、後述する。
「実施例」 第1図は、本発明の第1実施例の構成を示すブロック図
であって、第7図の各部に対応する部分(符号1から9
まで)には、同一の符号を付してある。
第1図において、14は偏光ビームスプリッター付きビ
ームスプリッター、15と16は直角凹面鏡、17は光
検出器、18は波長0.6328μmの二波長He−N
eレーザー、19は検光子、20は光検出器、21はト
リガー発生回路、22はADコンバーター、23はコン
ピューターであり、上記構成要素14,15,16によ
りマイケルソン干渉計が構成される。
ここで、被測定用複屈折ファイバー7からの出射光24
は、ビームスプリッター14で二分されて反射と透過
し、それぞれ直角凹面鏡15,16で反射した後再びビ
ームスプリッター14で合波される。この合波光が、後
述するインターフェログラムをつくるもので、光検出器
17で受光され、ADコンバーター22でデジタル信号
に変換された後、コンピューター23に送られる。
上記インターフェログラムは、干渉計内の直角凹面鏡1
6の移動(第1図の矢印X方向への移動)と共に生じる
もので、該インターフェログラムを求める際には、直角
凹面鏡16の移動を正確に測定し、一定の距離を移動す
ることのインターフェログラムを測定する必要がある。
二波長He−Neレーザー18からの出射光25は、こ
の移動距離の測定のために利用されるものである。
上述した被測定用ビーム24、移動距離測定用の出射光
25は、第2図に示した径路を通過する。第2図に示す
とおり、ビームスプリッター14は、偏光特性のない通
常のビームスプリッター14aと、偏光特性をもつ2つ
の偏光ビームスプリッター14b,14cとから構成さ
れている。すなわち、一対の直角プリズム26、27を
合わせ、その接合面にCrを蒸着してつくった。偏光特
性のない通常のビームスプリッター14aと、直角プリ
ズム26の両端に形成された切欠部に合わせられた直角
プリズム28,29の各接合面に多層膜をほどこし、P
波を反射しS波を通過させるようにした偏光ビームスプ
リッター14b,14cとから構成されている。
上述した被測定用ビーム24は、このビームスプリッタ
ー14の偏光特性のない部分14aで二分され、直角凹
面鏡15,16で反射された後、再びビームスプリッタ
ー14の偏光特性のない部分14aで合波され、光検出
器17に送られる。
一方、二波長He−Neレーザー18からの出射光25
は、第2図において、紙面に平行、および垂直の偏光面
をもち、それぞれの周波数がfとfである2つの直
線偏光からなり、差周波数f−f=1MHzであ
る。
この出射光25は、直角プリズム26内を伝搬した後、
偏光ビームスプリッター14bとして作用する直角プリ
ズム28に入射する。直角プリズム28は、紙面に垂直
な直線偏光(P波;周波数f)は反射する。反射され
たP波は、さらに、直角凹面鏡15で反射されて、再び
直角プリズム26内を伝搬し、偏光ビームスプリッター
14cとして作用する直角プリズム29で反射される。
一方、出射光25のうち、紙面に平行な直線偏光(S
波;周波数f)は、偏光ビームスプリッター14bと
して機能する直角プリズム28を通過して、直角プリズ
ム27を伝搬した後、直角凹面鏡16で反射され、再び
直角プリズム27を伝搬し、偏光ビームスプリッター1
4cとして機能する直角プリズム29を通過し、先のP
波と合波する。ここで、P波とS波を、偏光方向も合わ
せて合波させるために、検光子19の主軸の方向を、P
波(またはS波)に対して45゜方向に設定する。
第2図に示したマイケルソン干渉計の2つの径路、すな
わちP波とS波の光路差をlとすれば、P波とS波とは
ν=1MHzの周波数差があるために、光検出器20か
らの出力は、 V(t)=cos(2πνt−2πl/λ) の形で時間的に変化する。ここで、λはHe−Neレー
ザー波長(=0.6328μm)を示す。トリガー発生
器21は、つねにV(t)の位相2πl/λを計測して
おり、lがλ/120変化するごとにトリガーパルスを
発生させ、ADコンバーター22の外部クロックとして
いる。すなわち、ADコンバーター22は、光検出器1
7からの出力であるインターフェログラムを、λ/12
0の光路差ごとにサンプリングする。ADコンバーター
22に取り込まれた波形は、コンピュータ23に送ら
れ、FFT(Fast Fourier Transform)などの信号処理
が施される。なお、上記構成要素17,22,23が処
理系を構成する。
なお、本実施例において、第2図に示したような特殊な
ビームスプリッター14を使用したのは、以下の理由に
よる。
(1)直角凹面鏡16の移動をモニターするためには、
0.6328μmの波長の光に対して、P波とS成を分
離する、一対の偏光ビームスプリッター14b,14c
が必要なこと。
(2)偏光ビームスプリッター14b,14cには波長
特性があるため、被測定用ビーム24に対しては偏光ビ
ームスプリッター14b,14cを通過させないことが
同時に必要となること。
(3)被測定用ビーム24は、広帯域な光であることか
ら、ビームスプリッター14におけるガラス材料の屈折
率の分散の効果を抑えるために、ビームスプリッター1
4で2分割された光の、ビームスプリッター内の光路長
を同一にする必要があるためである。
第3図は、本実施例によって得られたインターフェログ
ラムの一例を示す。複屈折ファイバー7内を伝搬した広
帯域な被測定用ビーム24のインターフェログラムは、
第3図に示すように、原点近傍(干渉計内の光路差l〜
0)と、原点からL(=500μm)だけ離れた地点
の2ケ所に生じる。
ここで、原点近傍のメインのインターフェログラムは、
xモード同士、およびyモード同士の干渉によって生じ
たものである。一方、原点からLだけ離れた地点に生
じるサイドバンドのインターフェログラムは、xモード
とyモードの相互干渉により生じたものである。なお、
−Lだけ離れた地点にも、原点に対して対称なインタ
ーフェログラムを生じるが、ここでは問題にしない。
ここで、直角凹面鏡16の移動距離×2/c=l/cを
τ(ただし、lは光路差、cは光速度)、τ=L/c
を原点にとった場合のサイドバンドのときのインターフ
ェログラム波形をV(τ)とすれば、各インターフェ
ログラム波形は、V(τ)および、V(τ−L
c)と表現される。よって、それぞれの波形のフーリエ
変換は、F(ν)、および{exp(2πiνL
c)}F(ν)となる。ただし、νは、被測定用ビー
ム24の周波数である。
被測定用屈折ファイバー7内のモード間の複屈折率の波
長分散等の影響により、インターフェログラムのフーリ
エ変換項F(ν)の位相スペクトルも複雑に変化す
る。
(ν)=|F(ν)|expjφ(ν) F(ν)=|F(ν)|expjφ(ν) ……(8a) とすれば、光検出器17からの出力は、 となる。
前述した(3)式と(8)式の位相項のcos中の式を比
較することにより、 2πνB(ν)L/c =2πνL/c+φ(ν)−φ(ν) =2πνL/c+φ(ν) ……(9) となる。
ただし、φ(ν)−φ(ν)=φ(ν)とおいた。
また、(3)式において、Z=L、λ=c/νとおい
た。なお、Lは、被測定用ファイバー7のファバー長を
示す。
(9)式より、位相項φ(ν)=φ(ν)−φ
(ν)を求めることにより、各周波数νに対するモー
ド複屈折率B(ν)の値を求めることができる。位相項
φ(ν)=φ(ν)−φ(ν)は、各インターフェ
ログラムのフーリエ変換項F(ν)とF(ν)の
比、F(ν)/F(ν) ≡|F(ν)/F(ν)|expj[φ(ν) −φ(ν)]……(9a) の位相項として求めることができる。
位相項φ(ν)=φ(ν)−φ(ν)を求めると、
一般には、位相項に不確定な2nπ(n:整数)の因子
が加わる。これは、先に述べた磁気法で特定の周波数ν
においてモード複屈折率Bを求めておけば、(9)式
よりnを特定できることになる。具体的には、次のよう
になる。
まず、(9)式を変形すると次の式が得られる。
B(ν)=L/L+cφ(ν)/2πνL この式に、特定の周波数νにおいて求めたモード複屈
折率B(ν)を代入すると、 B(ν)=L/L+cφ(ν)/2πνL が得られる。これら2式の差をとると、 B(ν)=B(ν) +c{φ(ν)/ν−φ(ν)/ν}/2πL ……(9b) となる。よって、この式により、任意の周波数νにおけ
るモード複屈折率B(ν)を求めることができる。
従来の技術の説明で示した通り、(8)式の位相項は周
波数νと共に急激に変化するが、この原因は主に偏波分
散の影響、すなわち2πνL/cによるものである。
しかしながら、本測定においては、メインおよびサイド
バンドのインターフェログラムをそれぞれ独立に測定
し、これをフーリエ変換するだけで、周波数νに対して
なめらかに変化する位相項φ(ν)=φ(ν)−φ
(ν)を求めることができる。
この点につき、数値例で説明する。(9)式中の全位相
項 2πνB(ν)L/c=2πB(λ)L/λ は、波長λ=1.0μm、B(λ)=5×10-4、LP
100cmのときに1000πとなり、波長λ=2.0μ
m、B(λ)=4.7×10-4のときに470πとな
る。よって、波長域1.0〜2.0μmにおける位相変
化量は、530πとなる。
この全位相変化量において、(9)式の第1項2πνL
/cの値は、1000π(λ=1.0μm)から50
0π(λ=2.0μm)まで、500π変化するのに対
して、(9)式の第2項φ−φの値は、30π(=
530π−500π)変化するのにとどまる。したがっ
て、(9)式の第2項の変化量は、第1項の変化量の6
%程度となる。
この結果、回折型分光器を用いたときに要求される波長
分解能および波長確度は、マイルソン干渉計を用いた本
実施例によれば、少なくとも1桁低くてもよい。
第4図は、第3図に示したインターフェログラムより本
実施例の方法で求めたモード複屈折率の波長依存性を示
す。ここで、値nの較正は、λ=0.83μmで行な
った。
本実施例で得られた波長λ=1.3μm、およびλ
=1.52μmでのモード複屈折率の値と、レーザー光
を利用して磁気法により求めた値とは、±2%以内の精
度で一致した。
次に、偏波を保持するxとyのモードの伝搬損失をexp
(−ρxL)とexp(−ρyL)、フーリエ変換項F
(ν),F(ν)の位相項を とすれば、メインのメインターフェログラムのフーリエ
変換項は、xモード同士、およびyモード同士の干渉に
よりつくられることから、 となる。一方、サイドバンドのインターフェログラム
は、xモードとyモードとの相互干渉によりつくられる
ことから、 となる。したがって、これらの比は、 F(ν)/F(ν) =[exp{(ρy−ρx)L/2}/{1+exp(ρy
−ρx)L}] ×expj{φ(ν)−φ(ν)} ……(10) となる。
このため、周波数νにおけるフーリエ変換項の比F
(ν)/F(ν)の包絡線を求めることにより、ex
p{(ρy−ρx)L/2}/{1+exp(ρy−ρx)
L}が求まり、従って、モード間の損失の比 exp(ρy−ρx)L を求めることが可能となる。
第5図は、モード間の損失比の波長依存性である。波長
λ=1.3μmおよび1.5μmにおける損失比は、
レーザー光で求めた値と±10%以内で一致した。
第6図は、本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。図において、30はマルチモードファイバー
である。光学系は第1の実施例と同一であるが、被測定
用ファイバー7への白色光の入出射のための光学系と、
マイケルソン干渉計とをマルモードファイバー30で光
学的に接続した点が異なる。
第1の実施例においては、被測定用ファイバー7を交換
するたびごとに、マイケルソン干渉計につき光学的アラ
インメントを取る必要がある。すなわち、被測定用ファ
イバー7からの出射光がマイケルソン干渉計に的確に入
射され、良好なインターフェログラムが得られるように
調整しなければならない。この作業は実に繁雑で手間の
かかる仕事である。
しかるに、ファイバー30を使用することにより、干渉
計のアラインメントは1回のみで後は不要となる。なぜ
ならば、被測定用ファイバー7からの出射光をファイバ
ー30内に入射させるだけで、干渉栄の方は無調整で済
むからである。この被測定用ファイバー7からの出射蜜
を干渉計に入射させる作業は、干渉計のアライメントと
比較して容易なため、繁雑な作業から開放されるという
利点が得られる。なお、ファイバー30としては、コア
径の太いマルチモードファイバーを使用した方が、接続
が容易であるが、単一モードファイバーでも使用するこ
とができる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明は、レーザー光といった
単色光を用いずに、広帯域なスペクトルを有する白色光
源などにより、任意波長におけるモード複屈折率を高精
度に測定できる。これにより、複屈折ファイバーの伝送
特性を容易に求めることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の構成を示すブロック図、
第2図は同実施例の要部の構成を示す図、第3図は本実
施例によって得られたインターフェログラムの波形図、
第4図は本実施例によって得られたモード複屈折率の波
長依存性を示すグラフ、第5図は本実施例によって得ら
れたモード間の損失比の波長依存性を示すグラフ、第6
図は本発明の第2実施例の構成を示すブロック図、第7
図は従来の装置を説明するためのブロック図である。 1……白色光源、2……集光レンズ、 3……アパーチャー、4……コリメートレンズ、 5……偏光子、6,8……対物レンズ、 7……被測定要複屈折ファイバー、9……検光子、 10……集光レンズ、11……分光器、 12……光検出器、13……レコーダー、 14……ビームスプリッター、 14a……偏光特性のないビームスプリッター、 14b,14c……偏光ビームスプリッター、 15,16……直角凹面鏡、17……光検出器、 18……二波長He−Neレーザー、 19……検光子、20……光検出器、 21……トリガー発生回路、 22……ADコンバーター、 23……コンピューター、 24……被測定用複屈折ファイバーからの被測定用ビー
ム、 25……二波長He−Neの出力レーザー光、 26,27,28,29……直角プリズム、 30……マルチモードファイバー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトル幅の広い直線偏光により、被測
    定用複屈折ファイバーの入射端での偏波を保持するxと
    yの2つのモードを励起させ、該複屈折ファイバー出射
    端においてx,yモードを伝搬した光を偏光子を用いて偏
    波方向も一致させて合波したときの、合波光のスペクト
    ルより該複屈折ファイバーのモード複屈折率を測定する
    方法において、 該複屈折ファイバー出射光をビームスプリッターと2つ
    の反射鏡より構成されるマイケルソン干渉計に導き、該
    干渉計内の一方の反射鏡の移動と共に生じる干渉フリン
    ジであるインターフェログラムを測定し、測定結果とし
    て得られた2つのインターフェログラムをフーリエ変換
    し、その比に基づいて、モード複屈折率を求めることを
    特徴とする複屈折ファイバーのモード複屈折率測定方
    法。
  2. 【請求項2】前記干渉計内の反射鏡の移動と共に、干渉
    計内の2つの光路長が等しくなる該反射鏡の原点付近で
    生じるメインのインターフェログラムと、該複屈折ファ
    イバーの偏波分散により原点より離れた地点に生じるサ
    イドバンドのインターフェログラムをそれぞれ測定し、
    各インターフェログラムをフリーエ変換して得られる関
    数F(ν)およびF(ν)の比F(ν)/F
    (ν)の位相項φ(ν)を測定し、この位相項と、あ
    る一点の周波数νにおいて求めたモード複屈折率B
    (ν)の値より、任意の周波数νにおけるモード複屈
    折率B(ν)をB(ν) =B(ν)+c{φ(ν)/ν−φ(ν)/ν
    /2πL (ここで、cは光速度、Lは該複屈折ファイバー長、φ
    (ν)は位相項φ(ν)のνにおける値)の式より
    求めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複
    屈折ファイバーのモード複屈折率測定方法。
  3. 【請求項3】前記干渉計内の反射鏡の移動と共に、干渉
    計内の2つの光路長が等しくなる該反射鏡の原点付近で
    生じるイターフェログラムと、該複屈折ファイバーの偏
    波分散により原点より離れた地点に生じるサイドバンド
    のインターフェログラムをそれぞれ測定し、各インター
    フェログラムをフーリエ変換して得られる関数F
    (ν)とF(ν)の比F(ν)/F(ν)の絶
    対値|F(ν)/F(ν)|が、 exp{(ρy−ρx)L/2}/{1+exp(ρy−ρ
    x)L}(expρxL,expρyLはファイバー長Lにお
    ける偏波を保持するxとyの2つのモードの各単位光パ
    ワーあたりの損失量を示す)に比例することから、この
    関係よりxとyモードの損失比を求めることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の複屈折ファイバーのモー
    ド複屈折率測定方法。
  4. 【請求項4】スペクトル幅の広い光を発する光源と、該
    光源からの出射光を被測定用複屈折ファイバー内に入射
    せしめ、かつ該複屈折ファイバーの出射光を平行ビーム
    とするための光学系と、前記複屈折ファイバーの入出射
    端に設置した1組の偏光子および検光子と、ビームスプ
    リッターおよび2つの反射鏡とから成るマイケルソン干
    渉計と、該マイケルソン干渉計を通過した該複屈折ファ
    イバー出射平行ビームを受光し、その出力信号を処理す
    るための処理系と、該マイケルソン干渉計の一方の反射
    鏡を移動させるための移動系とから構成されることを特
    徴とする複屈折ファイバーのモード複屈折率測定装置。
  5. 【請求項5】前記被測定用複屈折ファイバーからの出射
    ビームを前記マイケルソン干渉計に入射させるための単
    一モード、あるいはマルチモード光ファイバーを設置し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の複屈折
    ファイバーのモード複屈折率測定装置。
  6. 【請求項6】周波数がわずかに異なり、かつ、互いに直
    交した直線偏光を出射する二波長レーザー光源と、偏光
    特性を有さないビームスプリッターの機能および、互い
    に直交する2つの直線偏光を一方は反射させ他方は通過
    せしむる偏光ビームスプリッター機能を有するビームス
    プリッターと、該二波長レーザー光を該ビームスプリッ
    ター内の偏光ビームスプリッター部に入射せしめるため
    の光学系と、該偏光ビームスプリッター部で偏光状態に
    より二分され、その後該反射鏡で反射された後に該偏光
    ビームスプリッターで合波された光を検出するための受
    光部と、該受光部からの出力で、二波長レーザー光の周
    波差に相当する周波数の信号の位相を検波することによ
    り、該マイケルソン干渉計内の移動する反射鏡の移動量
    を測定し、一定の距離を移動するごとにパルスを発し、
    各パルスごとに前記複屈折ファイバー出射平行ビームの
    受光出力を検出する電気系とを具備することを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項、または第5項記載の複屈折フ
    ァイバーのモード複屈折率測定装置。
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