JPH09248892A - 木口用化粧材 - Google Patents

木口用化粧材

Info

Publication number
JPH09248892A
JPH09248892A JP8737796A JP8737796A JPH09248892A JP H09248892 A JPH09248892 A JP H09248892A JP 8737796 A JP8737796 A JP 8737796A JP 8737796 A JP8737796 A JP 8737796A JP H09248892 A JPH09248892 A JP H09248892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin film
resin
decorative material
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8737796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3688056B2 (ja
Inventor
Yoji Masuda
洋史 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP08737796A priority Critical patent/JP3688056B2/ja
Publication of JPH09248892A publication Critical patent/JPH09248892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3688056B2 publication Critical patent/JP3688056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃材の処理手段として焼却処理を利用する際
に塩化水素等の有毒ガスの発生のない、意匠性に優れた
木口用化粧材を安価に提供することである。 【解決手段】 分子中に塩素基を有しない熱可塑性合成
樹脂フイルムよりなる基材シートの片面に印刷層、表面
保護層を順に設け、もう一方の面に接着剤層を介して樹
脂含浸紙からなる裏打ち材が積層された木口用化粧材で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板の木端や木口、扉
の木口の装飾あるいは保護の目的で貼着されるエッジシ
ートとして適した木口用化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の化粧材としては、(1)
ポリ塩化ビニルフイルムに通常の方法で印刷を施した
後、透明性のあるポリ塩化ビニルフイルムを積層し、更
に立体感を現出させ、意匠性の改良を図るために、前記
透明性のあるポリ塩化ビニルフイルム面にエンボスを施
し、更にエンボスの凹部にインキを充填した、例えば、
木目の導管模様等を表現してなる化粧シートの裏面にポ
リ塩化ビニル樹脂からなる裏打ち材を貼合せた化粧材。
(2)薄葉紙、紙間強化紙に通常の方法で印刷し、表面
保護のためにウレタン系樹脂コートを施してなる化粧シ
ートの裏面に樹脂含浸紙からなる裏打ち材を貼合せた化
粧材が知られている。
【0003】しかしながら、上記(1)の化粧材におい
ては、エンボス、ワイピング等の加工を容易に施すこと
ができるため意匠面では優れているが、廃材の処理手段
として焼却処理に付したときに塩素化合物を発生するた
め、廃材の処理手段として焼却処理を利用することがで
きないという問題があり、(2)の化粧材においては、
廃材の処理手段として焼却処理に付したときに塩素化合
物のような有毒ガスの発生はなく、焼却処理を利用する
ことはできるが、薄葉紙の平滑性が良くないため印刷適
性が悪く、また、コート層が薄いため塗装感がない等意
匠的に見劣りするという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、廃材の処理手段として焼却処理を利用する際に塩素
化合物等の有毒ガスの発生のない、意匠性に優れた木口
用化粧材を安価に提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の木口用化粧材
は、分子中に塩素基を有しない熱可塑性合成樹脂フイル
ムよりなる基材シートの片面に印刷層、表面保護層を順
に設け、もう一方の面に接着剤層を介して樹脂含浸紙か
らなる裏打ち材が積層されてなることを特徴とするもの
である。かかる構成とすることで、分子中に塩素基が含
まれてない、即ち、焼却処理に付したときに塩素化合物
が発生する事のない化粧材が得られる。しかも基材シー
トを熱可塑性合成樹脂フイルムとし、その表面に印刷層
を設けることにより、薄葉紙に印刷したものでは表現出
来ない美しい絵柄表現を可能とする。さらに裏打ち材を
樹脂含浸紙とすることにより、化粧材の製造コストが低
減でき、しかも木口等の被貼着基材への貼着に汎用接着
剤が容易に使用でき、被貼着基材の表面の凹凸を隠すこ
とも可能となる。
【0006】また、本発明の木口用化粧材は、前記表面
保護層上に艶調整印刷層、木目導管柄印刷層を設けてな
ることを特徴とするものである。この構成とすること
で、木目導管模様が凹部になっているように視覚で感じ
させてエンボス調の模様となり、高意匠性の化粧材を安
価に得ることができる。
【0007】さらに、本発明の木口用化粧材は、前記表
面保護層の上面にエンボス加工による凹凸模様を施し、
さらに、該エンボス凹部にワイピング加工を施し、しか
るのちにトップコート層を設けてなることを特徴とする
ものである。この構成とすることで、より本物に近い意
匠、特に木目模様等が得られることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の木口用化粧材の実
施例の積層構成を示す断面図、図2は本発明の木口用化
粧材の他の実施例の積層構成を示す断面図、図3は本発
明の木口用化粧材のその他の実施例の積層構成を示す断
面図であつて、1、1'、1'' は木口用化粧材、2は基材
シート、3は接着剤層、4は裏打ち材、5は印刷層、5
aは絵柄印刷層、5bは木目導管柄印刷層、5cは艶調
整印刷層、6は表面保護層、7はエンボス凹部、8は着
色インキ、9はトップコート層をそれぞれ表す。
【0009】本発明の木口用化粧材1の基本的な構成は
図1に示すように、基材シート2の片面に絵柄印刷層5
aよりなる印刷層5、該印刷層5の上面に透明な表面保
護層6が積層され、該基材シート2のもう一方の面に接
着剤層3を介して裏打ち材4を積層した構成のものであ
る。
【0010】本発明の木口用化粧材に用いられる基材シ
ート2としては、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリ
エステル系樹脂フイルム、アクリル系樹脂フイルム、ウ
レタン系樹脂フイルム、ポリアミド系樹脂等の分子中に
塩素基を含まない熱可塑性合成樹脂フイルムを挙げるこ
とが出来る。これらの熱可塑性合成樹脂フイルムの中
で、インキの密着性、表面物性の点で、ポリオレフィン
系樹脂フイルム、ポリエステル系樹脂フイルムが優れて
いる。そして、表面に形成される印刷層5の色調の安定
性の点、および裏打ち材4の表面色相のばらつきに対応
できる隠蔽力を保持する点から、基材シート2を不透明
とすることが、本発明に好ましいものである。不透明化
する方法としては、着色、発泡、空洞化処理等の方法が
挙げられる。
【0011】基材シート2に使用する分子中に塩素基を
含まない熱可塑性合成樹脂フイルムの厚さは50〜15
0μmのものが適当である。また、ポリエステル系樹脂
フイルムを空洞含有ポリエステル樹脂層とポリエステル
樹脂層との積層体からなる2軸延伸されたポリエルテル
積層フイルムとする場合には、ポリエステル樹脂層の占
める厚さが4〜10μmのものが使用可能である。
【0012】本発明の木口用化粧材に用いられる裏打ち
材4は、紙質系基材に含浸用樹脂を塗布含浸せしめたも
のである。紙質系基材としては、チタン紙、クラフト
紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙等が使用できる。
これらは、晒、未晒、着色のいずれも使用できる。また
原紙の厚さとしては秤量80〜400g/m2 好ましく
は150〜300g/m2 のパルプを原料とする紙に含
浸率が20〜50%になるように含浸を行ったものであ
る。紙の秤量が小さすぎると、得られる化粧材の全体の
厚みが薄くなって被貼着基材の表面の凹凸を隠すことが
出来ず、逆に秤量が大きすぎると、得られる化粧材のフ
レキシブルさが低下する欠点がある。
【0013】本発明において使用しうる含浸用樹脂の例
としては、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹
脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは、アクリ
ル酸エステルにSBR、CR、NBR、NR等のゴム系
樹脂を混合させたラテックス類を含浸用樹脂とすること
ができる。
【0014】裏打ち材4と基材シート2との貼着に用い
る接着剤樹脂としては、例えば、ポリ酢酸ビニル樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル系樹脂、
ウレタン系樹脂等が単独または混合で用いることが出来
る。基材シート2にロールコーティング、ダイコーティ
ング、ナイフコーティング、コンマコーティング、バー
コーティング等によって塗工し接着剤層3を形成した後
に、該接着剤層3面に裏打ち材4を圧着する等によって
行われる。また必要によっては、前記基材シート2に予
めポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂等よりなるプラ
イマー層を設けた後、接着剤層3を塗布して裏打ち材4
と貼着しても良い。
【0015】基材シート2の上面には、ベタ印刷層及び
オーク、チーク、ウォルナット、杉、檜等の柾目、板目
状の木目模様を現出する木目模様柄印刷層、または石
目、布目、砂目等の抽象柄印刷層等の絵柄模様層5aか
らなる印刷層5が、従来の塩−酢ビ系、アクリル系、ア
クリル−ポリオール系のバンイダー用樹脂を利用した印
刷インキにより、グラビア印刷によって形成されてお
り、木目の「照り」を良く表現できるようにするために
は、パール顔料や金属粉などの光輝性顔料を添加したも
のが好ましい。
【0016】表面保護層6としては、透明な樹脂層が用
いられ印刷層を保護する為のものであり、重要なことは
分子中に塩素基が含まれていないことであり、表面物性
のよい樹脂をベヒクルとしたインキ、塗料を用いて塗工
形成しても良いし、また、これらの樹脂よりなるフイル
ムを積層して形成しても良く、さらに、溶融押出しによ
りコーティング形成しても良い。用いられる樹脂系とし
ては、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹
脂、オレフィン系樹脂等の分子中に塩素基を有しない樹
脂が用いられる。表面保護層の厚さは5〜100μmの
範囲で用途に応じて設定する。
【0017】前記構成による木口用化粧材には、さらに
所望に応じて、表面保護層6の表面に対して、化粧材の
表面の光沢度を調整する艶調整層や、化粧材の意匠性を
向上させかつ立体感を付与する模様印刷層等が形成され
たり、あるいは、艶調整層を介して模様印刷層が形成さ
れたりする。図2は本発明の木口用化粧材の他の実施例
の積層構成を示すもので、図1に示す木口用化粧材1の
表面保護層6の面に、艶調整印刷層5cおよび木目導管
柄印刷層5bを設けてなる構成を有し、木口用化粧材1
の意匠性を高めたものである。
【0018】艶調整印刷層5cに用いるインキは、通
常、適量の艶消し剤を分散させて所望の艶消し度を与え
るが、艶消し剤を全く含まないグロス(光沢)タイプの
インキを用いることもある。用いられる艶消し剤として
は、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイ
砂等の無機質中空体、或いはアクリル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、メラミン
樹脂等の樹脂およびこれら樹脂の変性物等から構成され
てなる弾性球状有機樹脂ビーズ等である。
【0019】木目導管柄印刷層5bは木目模様柄印刷層
5aと整合するように形成され、その部分が凹部で有る
かのように見る者に感じさせるために艶調整印刷層5c
よりも艶消し度の高いインキを用いて設ける。更に、天
然木の導管の色調に近づけるためカーボンブラック等の
着色顔料を添加したインキを使用してもよい。また、木
目模様柄印刷層5aを形成する基材シート2に熱寸法安
定性に優れたものを用いた場合、印刷寸法ピッチが精度
よく形成され、その上に透明な表面保護層6を積層し、
該透明な表面保護層6面に直接木目導管柄印刷層5bを
施すと、木目模様柄印刷層5aと木目導管柄印刷層5b
の印刷見当がよく合い、また両模様の間には厚みのある
透明層が介在し裏面が隠蔽されるため、表裏両模様の位
置に差が生じて深みのある表現が可能となる。
【0020】木目導管柄印刷層5b及び艶調整印刷層5
cに用いるインキとしては、化粧シートの表面に好まし
い意匠性を現出すると共に、耐溶剤性、耐汚染性、耐油
性等の化学的性質に優れた性能を備えていることが望ま
しく、ベヒクルとして使用する樹脂は、アミノアルキッ
ド樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂が良好に用い
られる。
【0021】さらにまた、化粧材の表面には、例えば、
木目の導管を表現するもの、塗装板の艶状態を再現する
もの、抽象パターン、石目パターン、布目パターン、ヘ
アランイ状等からなるもの等による凹凸エンボスを熱エ
ンボス法等によって適宜付加することができる。図3は
本発明の木口用化粧材のその他の実施例の積層構成を示
すもので、前記表面保護層6の表面に設けられたエンボ
ス凹部7に着色インキ8を充填し、しかるのちにトップ
コート層9を設けた構成であり、表面に設けられた凹凸
模様の凹部にワイピングにより着色インキを充填するこ
とで、化粧材の意匠効果をより高めたものである。
【0022】エンボス加工は、基材シート2と表面保護
層6を重ね合わせたままに互いに圧接された熱ロール間
に通して熱融着し、一枚の複合シートを製造する。加熱
しながら加圧することにより表面保護層6を基材シート
2の印刷層5に融着して一枚の化粧シートを作るもので
ある。ダブリング用熱ロールとして導管エンボスロール
を使用すればダブリングとエンボス加工が同時に行うこ
とができる。そして、これらダブリングとエンボス加工
等の工程を通常のポリ塩化ビニルフイルムと同じ条件に
て作業が可能である。
【0023】表面保護層6のエンボス凹部7に充填され
る着色インキ8としては、塗料ないしインキが用いられ
る。例えば、天然樹脂又はその変性樹脂類、セルロース
誘導体類、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂等の合成樹脂類をベヒクルの構成材料と
し、ベヒクル中に着色顔料、体質顔料、可塑剤等を添加
してなる塗料又はインキが用いられる。使用されるベヒ
クルとしては2液硬化型ウレタン系樹脂のものが好適に
用いられる。
【0024】トップコート層9は無色の透明であって
も、あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明で
あってもよく、化粧材表面の光沢度を調整するために設
けられるものであるが、表面保護の役割もある。トップ
コート層9は適宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事
により形成され、該ベヒクルとしては アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキ
シ樹脂等の硬化性樹脂の1種又は2種以上の混合樹脂を
用いることができる。トップコート層9を形成する塗料
には、通常適量の艶消し剤を分散させて所望の光沢を与
えたものが用いられる。
【0025】実施例1 厚さ50μmの空洞含有ポリエステル樹脂層とポリエス
テル樹脂層とが積層され2軸延伸されたポリエステル積
層フイルム(東洋紡製、クリスパーG1123)の易接
着処理面にグラビア印刷で、ニトロセルロース系インキ
にて木目絵柄印刷層を設け、さらに該木目絵柄印刷層面
にウレタン系コート剤を5g/m2 (ウエット)塗工し
て表面保護層を形成し、反対側の非易接着面にポリエス
テル系プライマーを塗工して化粧シートを得る。次ぎに
秤量180g/m2 のクラフト紙にポリエステル系樹脂
を含浸率40%になるように含浸し樹脂含浸紙を得た。
次いで前記化粧シートのポリエステル系プライマー面と
前記樹脂含浸紙とをウレタン変性エマルジョン接着剤で
ウエットラミネートし、1昼夜放置後所望の巾にスリッ
トして木口用化粧材を得た。
【0026】実施例2 厚さ100μmの着色ポリプロピレンフイルム(理研ビ
ニル製、SA−3050)にグラビア印刷でアクリル系
樹脂インキにて木目絵柄印刷層を設け木目柄の化粧シー
トを得た。次いで厚さ50μmのアクリル系樹脂フイル
ム(三菱レイヨン製,HBS−006)と前記印刷され
た着色ポリプロピレンフイルムの木目絵柄印刷層面とを
重ねて、加熱温度120℃、速度12m/min、ニッ
プ圧25kg/cm2 の条件で熱ラミネートすると同時
に木目導管エンボスを施した。さらに、前記エンボスに
よる凹部が表面に賦形されたアクリル系樹脂フイルム面
に2液硬化型ウレタン系着色インキをロールコート法に
よって塗工したあと、ドクターブレードで凹部以外の部
分に付着している着色インキを除去し、積層シートの表
面に形成されているエンボス凹部内に着色インキを充填
固化させた。更にこのシートの上に2液硬化型ウレタン
系トップコート用塗料をグラビアロールにてコートする
ことによって化粧シートを得る。次いで、実施例1と同
様にして樹脂含浸紙を貼着し、所望の巾にスリットして
高意匠な木口用化粧材を得た。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、基材シー
トとして分子中に塩素基を有しない熱可塑性合成樹脂フ
イルムの片面に印刷層及び表面保護層を設け、もう一方
の面に接着剤層を介して樹脂含浸紙からなる裏打ち材を
積層したことにより、共に樹脂中に塩素原子を含まない
構成となるので、焼却処理時に発生するガスに有毒な塩
化水素等のガスを含有していないために、環境を汚染す
る等の問題もなくなり、廃材の処理手段として焼却手段
を利用することが出来るようになるとの優れた効果を奏
する。
【0028】また、裏打ち材が樹脂含浸紙によって構成
されているため、化粧材の製造コストが低減され、安価
に提供することが出来、しかも、木口等の被貼着基材に
貼着する時に特殊な接着剤を用いることなく汎用のエマ
ルジョン系接着剤で容易に貼着することが出来る。
【0029】さらに、木目導管模様が凹部になっている
ように視覚で感じさせてエンボス調の模様となり、しか
も、エンボス調の木目導管柄印刷層を木目模様柄印刷層
が形成された基材シートの表面に直接印刷したので、両
模様の印刷見当が良く合い、高意匠性の木口用化粧材を
安価に得ることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木口用化粧材の実施例の積層構成を示
す断面図である。
【図2】本発明の木口用化粧材の他の実施例の積層構成
を示す断面図である。
【図3】本発明の木口用化粧材のその他の実施例の積層
構成を示す断面図である。
【符号の説明】 1 1' 1'' 木口用化粧材 2 基材シート 3 接着剤層 4 裏打ち材 5 印刷層 5a 絵柄印刷層 5b 導管柄印刷層 5c 艶調整印刷層 6 表面保護層 7 エンボス凹部 8 着色インキ 9 トップコート層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に塩素基を有しない熱可塑性合成
    樹脂フイルムよりなる基材シートの片面に印刷層、表面
    保護層を順に設け、もう一方の面に接着剤層を介して樹
    脂含浸紙からなる裏打ち材が積層されてなることを特徴
    とする木口用化粧材。
  2. 【請求項2】 前記表面保護層上に艶調整印刷層、木目
    導管柄印刷層を設けてなることを特徴とする請求項1記
    載の木口用化粧材。
  3. 【請求項3】 前記表面保護層の上面にエンボス加工に
    よるエンボス凹部を施し、さらに、該エンボス凹部にワ
    イピング加工を施し、しかるのちにトップコート層を設
    けてなることを特徴とする請求項1記載の木口用化粧
    材。
JP08737796A 1996-03-14 1996-03-14 木口用化粧材及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3688056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08737796A JP3688056B2 (ja) 1996-03-14 1996-03-14 木口用化粧材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08737796A JP3688056B2 (ja) 1996-03-14 1996-03-14 木口用化粧材及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09248892A true JPH09248892A (ja) 1997-09-22
JP3688056B2 JP3688056B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=13913215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08737796A Expired - Lifetime JP3688056B2 (ja) 1996-03-14 1996-03-14 木口用化粧材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3688056B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341261A (ja) * 2000-06-05 2001-12-11 C I Kasei Co Ltd ポリエステル樹脂系表面化粧材
JP2002052680A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Toyota Tsusho Corp 化粧用紙
WO2021192881A1 (ja) * 2020-03-23 2021-09-30 大日本印刷株式会社 化粧材及び化粧材の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341261A (ja) * 2000-06-05 2001-12-11 C I Kasei Co Ltd ポリエステル樹脂系表面化粧材
JP2002052680A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Toyota Tsusho Corp 化粧用紙
WO2021192881A1 (ja) * 2020-03-23 2021-09-30 大日本印刷株式会社 化粧材及び化粧材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3688056B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3271022B2 (ja) 化粧シート
JP3688056B2 (ja) 木口用化粧材及びその製造方法
JPS63194949A (ja) 化粧シ−ト
JP3853427B2 (ja) 化粧シートおよびこれを用いた化粧板
JP3507162B2 (ja) 化粧シ−ト
JP2528642B2 (ja) 化粧材
JP2632314B2 (ja) 化粧パネル
JPH06198830A (ja) 化粧シ−ト
JPH04128037A (ja) 化粧材シート及び化粧材
JPH09117992A (ja) 化粧シート
JPH10180966A (ja) 化粧シート
JP4043534B2 (ja) エンボス同調化粧シ−トの製造方法
JPH07266526A (ja) 化粧板の製造方法
JPH11314317A (ja) 化粧材
JPH06270370A (ja) 化粧シ−ト
JPH0985925A (ja) 化粧シート及び化粧板
JP2000296584A (ja) 化粧シート
JP7268778B2 (ja) 化粧シート及び化粧板
JP7383222B2 (ja) 化粧紙、化粧材、及び化粧紙の製造方法
JPH10264345A (ja) 積層体
JPH09300560A (ja) 化粧シート
JPH0132790B2 (ja)
JP2000326456A (ja) 化粧シート
JPS6023984B2 (ja) 銅調化粧シ−トおよびその製造方法
JPH1052896A (ja) 化粧シート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050607

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term