JPH09248768A - 研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法 - Google Patents

研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法

Info

Publication number
JPH09248768A
JPH09248768A JP5810096A JP5810096A JPH09248768A JP H09248768 A JPH09248768 A JP H09248768A JP 5810096 A JP5810096 A JP 5810096A JP 5810096 A JP5810096 A JP 5810096A JP H09248768 A JPH09248768 A JP H09248768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
abrasive
metal
layer
metal bond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5810096A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Hoshi
純二 星
Hidetoshi Okada
英敏 岡田
Yoshitaka Ikeda
吉隆 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP5810096A priority Critical patent/JPH09248768A/ja
Publication of JPH09248768A publication Critical patent/JPH09248768A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶性研削油剤を使用して高い加工仕上げ精
度で研削できる超砥粒メタルボンド砥石を提供する。 【構成】 ガラス質被覆層で覆われた超砥粒が気孔を有
するメタルボンド相と結合して砥粒層を形成している超
砥粒メタルボンド砥石で、ガラス質粉末で被覆した超砥
粒を金属粉末と混合、成形、焼結することにより製造し
た予備焼結体をホットプレスによって焼結して製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤモンドある
いは立方晶窒化ほう素(以下、CBNという)よりなる
砥粒(以下、超砥粒という)を用いた砥石を、水溶性研
削油剤を使用して、金属、セラミックス等の硬質材料の
切断や研削、とくにホーニングあるいは超仕上げ等の精
密研削加工に使用した場合に、表面粗さ、形状精度、お
よび加工変質層等の加工精度において極めて優れた性能
を有し、かつ長寿命な超砥粒メタルボンド砥石およびそ
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超砥粒を用いて、金属、セラミッ
クス等の硬度の高い材料を精度よく研削加工するために
は、ガラス質の結合剤を用いた超砥粒ビトリファイドボ
ンド砥石が、広く用いられている。特に、砥粒間をガラ
ス質結合剤が橋渡しをすることによって砥粒相互を結合
せしめた、いわゆるブリッジ型の砥粒層を有する超砥粒
ビトリファイドボンド砥石は、砥粒層のガラスボンド相
が砥粒を保持する力が適度で、砥粒層から砥粒が適度に
脱落することによって切れ刃の自生作用が活発なため、
砥石の切れ味が良好で、優れた表面粗さが必要な研削に
際して広く用いられている。とりわけ、研削油剤とし
て、鉱油、動植物油、エステル油等に添加剤を加えた成
分を持つ潤滑性の高い不水溶性研削油剤を用いると、表
面粗さ、形状精度、加工変質層のいずれについても極め
て優れた研削性能を発揮するので、ホーニング加工や超
仕上げ加工のように、形状精度に特に高い仕上げ加工精
度が求められる場合には超砥粒ビトリファイドボンド砥
石が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、近年、環境
保全の見地から、使用済み廃研削油剤を無害化すること
が技術的に難しい不水溶性研削油剤に代わって、排水処
理によって比較的容易に無害化できる水溶性研削油剤が
一般の研削加工に広く用いられるようになったが、上記
ホーニング加工や超仕上げ加工に際して水溶性油剤を使
用すると潤滑性が不足して砥粒の脱落が著しく、砥石の
寸法が急速に変化するため、所望の形状精度で研削を長
期にわたって行うには、研削速度あるいは押付け力等を
低く設定して砥粒の脱落を抑えなければならず、顕著な
研削能率の低下を招いている。このため、水溶性研削油
剤を使用しても、高い研削能率で高い仕上げ精度を得る
ことのできる超砥粒砥石が強く求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は上
述のような観点から水溶性研削油剤を用いた高精度の仕
上げ加工に適した超砥粒砥石を開発するために、金属を
結合剤に用いたメタルボンド砥石は砥粒の脱落が少ない
ことに着目して、メタルボンド砥石の研削精度を向上さ
せるべく研究をすすめた結果、高温圧縮成型法あるいは
ホットプレス法としてよく知られる粉末の成型法で、結
合剤を構成する金属の再結晶温度以上で圧縮成形する方
法により製造したメタルボンド砥石は、砥粒層中におけ
る砥粒の分散性が著しく改善されており、その結果、メ
タルボンド砥石でもビトリファイドボンド砥石と同じよ
うな優れた表面粗さで仕上げ加工が出来ることを見いだ
したのである。しかし、高温圧縮成形によって製造した
メタルボンド砥石は、メタルボンド相が砥粒と強固に結
合しているため砥粒の脱落が過小で、切れ刃の自生作用
に乏しく、目つぶれあるいは目づまりが生じ易いので研
削加工に伴って研削抵抗が増大し、表面加工精度、とく
に研削熱による表面変質層の生成による研削精度の低下
が著しいという欠点を有する。これを解決するため、高
温圧縮成形によって製造した砥石に切れ刃の自生作用を
付与すべくさらに研究を進めた結果、表面をガラス質層
で被覆した砥粒を金属ボンド相中に均一に分散せしめて
なる組織を有する砥石は、脆弱なガラス質層を介して砥
粒が金属ボンド相と結合しているので、砥粒は研削加工
にしたがって適宜脱落し、切れ刃に自生作用を与えるこ
とを見いだしたのである。
【0005】また、所定の割合で砥粒と該砥粒より粒度
の小さいガラス質粉末粒子をバインダーとともに混合攪
拌した砥粒の表面にガラス質粉末粒子よりなる被覆層を
形成した後、乾燥等の操作により砥粒に被覆層を固着せ
しめてガラス質粉末粒子被覆砥粒(以下、複合砥粒とい
う)を形成し、この複合砥粒に金属粉末結合剤を添加、
混合して十分に攪拌した後、所定の形状に成形し、これ
をさらに高温圧縮成形して所望の形状を有する超砥粒メ
タルボンド砥石を製造すれば、上述の分散性に優れた組
織を超砥粒メタルボンド砥石に与えることができるのみ
ならず、原料複合砥粒を構成するガラス質粒子と砥粒の
比を変えることによりガラス質の被覆層の厚さを自由に
変えられるので、使用条件に応じて砥粒が適切に脱落す
るようガラス質被覆層の厚さを設定すれば、切れ味に優
れた砥石を製造することが出来る。したがって、このよ
うにして製造した超砥粒メタルボンド砥石を用いれば、
水溶性研削油を使用してホーニング加工あるいは超仕上
げを行なう場合にも、砥粒の脱落を適度に設定して、砥
石の寸法精度を長期にわたって維持することができる
し、また、砥粒の分散性が高いので研削面の表面粗さに
優れており、かつ、切れ味が優れているので、研削によ
って製造された製品の加工変質層が僅少で、しかも形状
精度に優れているなど、硬度の高い材料の研削に極めて
優れた加工精度を発揮できる。
【0006】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、ダイヤモンドまたは立方晶窒化
ホウ素よりなる砥粒が結晶質ガラスまたは非結晶質ガラ
スよりなるガラス質被覆層を介してメタルボンド相と結
合して砥粒層を形成し、砥粒層中の気孔が砥粒層全体の
体積に占める割合(以下、気孔率という)が1〜10体
積%であり、かつガラス質被覆層の砥粒に対する割合
(以下、被覆比という)が50〜200体積%である研
削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石に特徴を有する
ものであり、表面をガラス質粉末で被覆したダイヤモン
ドまたは立方晶窒化ほう素よりなる超砥粒と金属粉末を
混合し、この混合物を所定の形状に加圧成形した成型物
を焼結して予備焼結体を形成し、この予備焼結体を温
度:600〜800℃において高温圧縮成形して形成す
る研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石の製造法に
特徴を有するものである。
【0007】なお、この発明において、気孔率を1〜1
0体積%と限定したのは、気孔率が10体積%を超える
と共存する気孔の影響で砥粒を金属結合剤中で均一に分
布せしめることが困難なため所望の研削精度が得られ
ず、また、気孔率が1体積%に満たない砥石は、本発明
の製造法によって製造することに著しい困難を伴うため
である。また、この発明において被覆比を、50〜20
0体積%と限定したのは、被覆比が200体積%を超え
ると、砥粒とメタルボンド相の結合が弱くなり、過剰の
砥粒の脱落が生じるために所望の期間にわたって砥石の
寸法精度を維持することが困難であるからであり、また
被覆比が50体積%に満たないと、ガラス質粉末被覆層
を複合砥粒の全表面にわたって形成することができない
からである。
【0008】さらに、本発明の砥石の製造方法におい
て、予備焼結体を高温圧縮成形する温度を600〜80
0℃と限定したのは、圧縮成形温度が600℃未満であ
ると高温圧縮成形に際して砥粒のガラス質被覆層を形成
するガラス質粉末が十分に軟化しないので、均一なガラ
ス質被覆層が形成しないためであり、800℃を超えた
温度ではガラス質被覆層の軟化が著しくメタルボンド相
の結晶粒間に浸透してメタルボンド相の強度を低下せし
めるとの理由によるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、市販の粒度:325/40
0(JIS B4130−1982)のCBN砥粒とダ
イヤモンド砥粒、平均粒径:10μmのアトマイズSn
粉末、および平均粒径:5μmの電解銅粉を用意し、さ
らにガラス質粉末粒子としてこれを構成する主成分であ
るSi、K、NaおよびPbの酸化物をそれぞれSiO
2、K2O、Na2OおよびPbOで表現した時、Si
2:41重量%、K20:12重量%、Na2O:5重
量%、PbO:40重量%、残りをその他成分とする組
成を有する平均粒径:7μmのガラス質粉末粒子、試薬
のポリビニールアルコール(以下PVAという)、フェ
ノール・ホルマリン樹脂(以下、フェノール樹脂いう)
を用意した。
【0010】次に、表1に示す割合にてダイヤモンド砥
粒またはCBN砥粒よりなる砥粒を上記ガラス質粉末粒
子と混合し混合粒子とし、これにバインダーとしてPV
Aの10重量%水溶液を混合粒子:100gに対して2
mlの割合で加えて撹拌機を用いて撹拌してスラリーと
し、これを流動層中に噴射して投入することにより、ガ
ラス質粉末粒子によって被覆された砥粒よりなるガラス
質被覆砥粒a〜eを製造した。
【0011】
【表1】 次に、表2に示す割合でガラス質被覆砥粒a〜e、アト
マイズSn粉末、電解銅粉を混合し、この混合粉末:1
00gに対してプレス成形のための結合剤としてフェノ
ール樹脂:10gを添加して十分に混合し、このように
して調整した混合粉末をプレス成形機を用いて5t/c
2の成形圧力でプレスすることにより、幅:5mm、
長さ60mmにして上面が曲率半径:40mmの円柱状
凸面よりなり、最大厚さが:5mmの蒲鉾状の成形体を
製造し、ついで600℃において仮焼結することにより
本発明超砥粒メタルボンド砥石を製造するための予備焼
結体A〜Jを作製した。
【0012】
【表2】 このようにして製作した予備焼結体を用いて、ホットプ
レスによる高温圧縮法により本発明の砥石を製造するた
めに、ダイス鋼(JIS SKD−5)を材質とする上
パンチ、下パンチ及びダイよりなる金型を製作した。加
熱装置としてカーボンヒーターを加熱体とする真空ホッ
トプレスを用いて上記金型を炉内プレス部に配置し、こ
の金型に厚さ:10mmにして予備焼結体との接触面に
Cuめっきを施した炭素鋼製の台金と、上記予備焼結体
Aよりなる砥石材料を装填した。台金には垂直孔が設け
てあり、被加熱体の温度測定のためのK熱電対のステン
レス鋼シース管が嵌合している。下パンチを通過したK
熱電対はシース管内をこの垂直孔を通じて挿入され、シ
ース管の先端部分を介して予備焼結体と接触して高温圧
縮成形時の圧縮成形体の温度を測定するのに用いられ
る。
【0013】炉内に水素ガスを流通せしめ、金型と上記
予備焼結体を水素雰囲気中に保ちつつ、カーボンヒータ
ーに通電することにより約10cmの均熱部長さを有す
る電気炉を昇温した。電気炉の温度制御はダイ近傍の雰
囲気温度をK熱電対にて測定して行い、炉内温度が所定
温度に到達後、油圧ラムを介して油圧シリンダの圧力を
下パンチに加えることにより、表3の成形条件に示す時
間と圧力の条件で高温圧縮成形を実施し本発明の砥石1
を製造した。これを繰り返すことにより4個の本発明の
砥石1よりなる1セットを製造し、さらに、予備焼結体
B〜Jについても同様な処理を行い、本発明の砥石2〜
10の各1セットを製造した。また、高温圧縮成形の際
に圧縮成形体の温度を測定し、この測定値から加圧時の
平均温度を計算し、表3の成形条件に示す温度を得た。
【0014】
【表3】 ついで、本発明の超砥粒メタルボンド砥石を評価するた
めに、高温圧縮成形法によって製造した本発明の砥石1
の各砥石にツルーイングを施して所定の精度を有する形
状に加工した後、ドレッシングを行い切れ刃の創成をお
こなった。
【0015】つぎにこの調整作業を終えた本発明の砥石
1の1セットを、用意したホーニング研削盤の4式のホ
ーニングヘッドに装着し、JIS FC250相当の合
金組成を有する厚さ:120mmの鋳鉄ブロックにあら
かじめ精密ボーリング加工により直径:80mmの丸孔
を設け、この内面に次に示す条件でホーニング仕上げ加
工を行い、仕上げ精度を評価する目的で、50回の研削
毎に、鋳鉄ブロック上面より60cmの深さの位置にお
ける丸孔の表面粗さを面粗度計により測定して表4に示
すRAの値を得た。また、ホーニング加工後の丸孔の真
円度を求めるために、上記RAの測定と同じ深さにおい
て互いに直交する2つの直径を測定し、これら2つの直
径の比を計算して表4に示す真円度を得た。また、ホー
ニング仕上げ加工1回あたりの所要時間は表4に示す通
りであった。 ホーニング仕上げ加工条件 ホーニング研削盤:富士ホーニング製 形式DR−34
5 ホーニングヘッドの回転数:100rpm ホーニングヘッドの揺動周波数:10mpm 加工圧:3kg/cm2 研削油剤:水溶性切削油剤、W1種(JIS K224
1切削油剤相当品) 以下、同様の条件で本発明の砥石2〜10についてホー
ニング仕上げ加工を行い、上記本発明の砥石1と同様に
50回の研削ごとの研削精度を測定し、表4に示す値を
得た。
【0016】
【表4】 ついで、気孔率と被覆比をを測定するため、研削に用い
た本発明の砥石1〜10の砥粒層から採取したサンプル
について重量を計量し、水中重量を測定してその差から
見かけ容積を計算した。つぎに、硝酸を用いてサンプル
中のCu−Sn合金を溶解し、残渣重量を計量し、溶解
前後の重量差をもってサンプル中のCu−Sn合金成分
の重量を求めた。さらにこの残渣をふつ酸処理してガラ
ス質被覆層を溶解・除去し、残渣重量を計量して砥粒成
分の重量とし、溶解前後の重量差をもってサンプル中の
ガラス質被覆層成分の重量とした。このようにして求め
た砥粒層の各成分(Cu−Sn合金、ガラス質被覆層、
および砥粒)の重量と各成分の比重からサンプルに占め
る各成分の体積を計算し、さきに測定したサンプルの全
容積からサンプル中の各成分の占める体積を引いた残を
もって気孔の容積とし、これがサンプルの見かけ容積に
占める割合をもって気孔率とし、サンプル中でガラス質
被覆層と砥粒が占める体積の比を被覆比とし、表3に示
す気孔率と被覆比の値を得た。
【0017】さらに、比較の目的で従来の超砥粒ビトリ
ファイドボンド砥石(以下、従来の砥石という)を製造
した。用意した上記のダイヤモンド砥粒、ガラス質粉末
粒子とPVAを、各々、重量比にしてダイヤモンド砥
粒:74.5、ガラス質粉末粒子:24.5、PVA:
1.0の割合で混合し、プレス機により所定の形状に成
形し600℃に2時間保持して脱脂した後、窒素雰囲気
中、温度700℃に5時間保持の条件で融着焼成するこ
とにより本発明の超砥粒メタルボンド砥石と同じ形状を
有する従来の超砥粒ビトリファイドボンド砥石1〜3に
ついて各4個を製造した。
【0018】ついでこのようにして製造した従来の砥石
1〜3を評価するため、従来の砥石1については上記本
発明の超砥粒メタルボンド砥石と同じ条件で、従来の砥
石2および3については砥石寿命を延長する目的で加工
圧を2kg/cm2、および1kg/cm2に引き下げて
ホーニング仕上げ加工を行い、50回の研削ごとの研削
精度を測定し、表4に示す値を得た。
【0019】
【発明の効果】表4に示される結果から明らかなよう
に、水溶性研削油剤を用いてホーニング加工を行う際
に、同一の仕上げ加工条件においては、本発明の超砥粒
メタルボンド砥石は、従来の超砥粒ビトリファイドボン
ド砥石に比べて研削加工面の表面粗さは格段に優れてお
り、かつ、真円度の高い加工がなされている。しかも、
200回のホーニング加工に使用後の砥石でも安定した
研削加工がなされており、従来の超砥粒ビトリファイド
ボンド砥石を使用して、これと同等の面粗度と真円度を
持つ加工精度を得るためには表4の従来の砥石3にみら
れるように加工圧を大幅に引き下げなければならず、そ
の結果、研削所要時間が増大し、生産性の著しい低下は
免れないところである。このように、本発明の超砥粒メ
タルボンド砥石を使用すれば、環境保全の上から問題の
少ない水溶性研削油剤を使用しても、生産性の低下を招
くことなく長期間に亘って高い研削精度で研削加工を行
えるので、その産業上の有用性は極めて大きい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤモンドまたは立方晶窒化ほう素より
    なる超砥粒が、ガラス質被覆層を介してメタルボンド相
    と結合して砥粒層を形成していることを特徴とする研削
    精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石。
  2. 【請求項2】砥粒層が、砥粒層全体に占める割合で1〜
    10体積%の気孔を有することを特徴とする請求項1記
    載の研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石。
  3. 【請求項3】ガラス質被覆層が、超砥粒に対する割合で
    50〜200体積%であることを特徴とする請求項1記
    載の研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石。
  4. 【請求項4】ガラス質被覆層が、結晶質ガラスよりなる
    ことを特徴とする請求項1記載の研削精度に優れた超砥
    粒メタルボンド砥石。
  5. 【請求項5】ガラス質被覆層が、非結晶質ガラスよりな
    ることを特徴とする請求項1記載の研削精度に優れた超
    砥粒メタルボンド砥石。
  6. 【請求項6】表面をガラス質粉末で被覆したダイヤモン
    ドまたは立方晶窒化ほう素よりなる砥粒と金属粉末を混
    合し、この混合物を所定の形状に加圧成形した成形物を
    焼結して予備焼結体を形成し、この予備焼結体を温度:
    600〜800℃において圧縮成形して形成することを
    特徴とする研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石の
    製造法。
JP5810096A 1996-03-14 1996-03-14 研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法 Withdrawn JPH09248768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5810096A JPH09248768A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5810096A JPH09248768A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09248768A true JPH09248768A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13074547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5810096A Withdrawn JPH09248768A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09248768A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044070A (ja) * 2006-08-16 2008-02-28 Nisshin Seisakusho:Kk ホーニング砥石
JP2008229794A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mizuho:Kk 超砥粒メタルボンド砥石
CN102205524A (zh) * 2010-03-29 2011-10-05 福吉米株式会社 树脂结合剂砂轮
JP2012240164A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Fujimi Inc メタルボンド砥石

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044070A (ja) * 2006-08-16 2008-02-28 Nisshin Seisakusho:Kk ホーニング砥石
JP2008229794A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mizuho:Kk 超砥粒メタルボンド砥石
CN102205524A (zh) * 2010-03-29 2011-10-05 福吉米株式会社 树脂结合剂砂轮
JP2011206866A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fujimi Inc レジンボンド砥石
JP2012240164A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Fujimi Inc メタルボンド砥石

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3336015B2 (ja) 高透過性砥石の製造方法
CN101905449B (zh) 多孔金属结合剂钎焊金刚石砂轮的制备方法
KR101269498B1 (ko) 전자 산업용 연마 슬라이싱 공구
CN111002235B (zh) 一种新型聚合磨料的制备方法
JP2001246566A (ja) 研削用砥石およびその製造方法並びにそれを用いた研削方法
JP2006255891A (ja) 研磨工具及びその製造方法
JP3779329B2 (ja) 金属被覆された砥粒を含むガラス質研削工具
US5536282A (en) Method for producing an improved vitreous bonded abrasive article and the article produced thereby
JP3542520B2 (ja) ビトリファイド砥石
KR100407227B1 (ko) 복합본드숫돌 및 수지결합상을 보유하는 숫돌
JPS63256364A (ja) 多孔質型超砥粒砥石
JPH09248768A (ja) 研削精度に優れた超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法
JPH03264263A (ja) 多孔質メタルボンド砥石およびその製造方法
JP2990579B2 (ja) 超砥粒砥石及びその製造方法
EP2904063B1 (en) Process for the preparation of cubic boron nitride particles
JP3380125B2 (ja) 多孔質超砥粒砥石とその製造方法
JP2006297528A (ja) 塊状砥粒を有するレジノイド砥石の製造方法
JP2002273661A (ja) 多孔質金属砥石
JPS6339381B2 (ja)
JPH07251378A (ja) 多孔質鉄系メタルボンドダイヤモンド砥石およびその製造方法
WO2022102335A1 (ja) 多孔質メタルボンド砥石の製造方法および多孔質メタルボンドホイールの製造方法
JPH10113876A (ja) ダイヤモンド砥石とその製造方法および工具
JPH1094967A (ja) 切れ味に優れた多孔質超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法
JP3281605B2 (ja) ビトリファイドボンド砥石及びその製造方法
JPS62246474A (ja) 鏡面仕上げ用超砥粒砥石の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603