JPH09247634A

JPH09247634A - テレビ電話装置

Info

Publication number: JPH09247634A
Application number: JP8049980A
Authority: JP
Inventors: Takashi Imai; 孝志今井
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1996-03-07
Filing date: 1996-03-07
Publication date: 1997-09-19

Abstract

(57)【要約】【課題】自装置の入力画像を見やすく、話者の視線の
移動を極力小さくし、カメラの方を向きながら自画像を
確認できるようにして自然な対話ができるようにしたテ
レビ電話装置を提供する。【解決手段】一方のキャビネット１０１ｂに内蔵マイ
ク１７ｂと自画像表示部８ｂを備える。もう一方のキャ
ビネット１０１ａに相手画像表示部８ａおよび話者の映
像をとる内蔵カメラ９とその近くに反射板８Ｍを備え
る。両表示部のキャビネットは、共通の回転軸１０２の
まわりに自由に回転させ、その角度を調節し得る。ま
た、反射板８Ｍは自由に角度を調節できるようにし、自
画像表示部８ｂに表示された画像を反射させ、内蔵カメ
ラ９から視線を移動させることなく画像を確認できる。
反射板８Ｍによって反射された画像は、上下又は左右が
反するため、システム制御部２の指令に従い画像処理部
５によって上下又は左右を反転させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ電話装置に
関し、より詳細には、映像入力装置および表示装置を備
え、通信回線を使用して音声と画像の送受信を行う当該
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、テレビカメラ等の画像入力手段に
よって映像を入力し、入力された映像を通信回線を介し
て相手側の装置に転送すると共に、相手側の装置から送
られてきた映像を表示装置上に再生するテレビ電話装置
が実現されている。このようなテレビ電話では送られて
きた相手の画像のみならず、自テレビ電話装置の画像入
力手段により入力された自分の画像等の相手に送られる
画像を、例えば、図５に示されるように、右下に子画面
という形で縮小表示していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなテレビ電話
装置において、話者は、相手の映像よりも、自分がどの
ように映っているかが一番気になるというような実状が
ある。しかしながら、上記した従来例に示すように、自
画像は画面の隅に小さく表示されるだけであるため、全
体の映像としても、また、細部の映像としても非常に見
づらいものであった。また、自画像を入力するカメラ
と、表示部の自画像を表示する箇所が離れているため、
視線の移動が大きくなってしまい、対話が不自然になる
といった問題も生じていた。本発明は、このような従来
技術における問題点に鑑みてなされたものであって、内
蔵カメラ等の自装置により入力された画像を見やすく
し、また、話者の視線の移動を極力小さくするように
し、カメラの方を向きながら自画像を確認できるように
し、そうすることにより自然な対話ができるようにした
テレビ電話装置を提供することをその解決課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、通信
回線を使用して音声と画像情報を伝送するテレビ電話装
置であって、自テレビ電話装置（以下、「自装置」とい
う）に備えた内蔵カメラを含む画像入力手段から入力さ
れた映像信号と通信回線を通して受信された映像信号と
が入力され、これらの映像信号をそれぞれ自装置画像画
面用と相手画像画面用の各画像信号に変換する画像処理
部と、該画像処理部を制御するシステム制御部と、前記
画像信号が入力され自装置画像を表示する第１の表示部
と、前記画像信号が入力され相手画像を表示する第２の
表示部とを有するテレビ電話装置において、前記内蔵カ
メラを前記表示部のいずれかに近接して設け、前記第１
の表示部及び前記第２の表示部は、それぞれに独立した
表示画面を構成するとともに、各画面の設定角度を共通
軸に対して自由に調節し得るようにし、設定角度を調節
し得る両表示画面どうし及び該表示画面のいずれかを内
蔵カメラに接近させて配置することにより、見やすい画
面による自然な対話を可能とするものである。

【０００５】請求項２の発明は、請求項１記載のテレビ
電話装置において、前記内蔵カメラに近接して配置さ
れ、前記表示部の一方の表示画面を反射させ、前記表示
部の他方の表示画面とともに両表示画面を操作者の視野
に入れるようにする反射手段を有するようにし、請求項
１に比してより小さな視野で両表示画面を把握できるよ
うにし、それ以外は、請求項１と同様の機能をもつよう
にすることを可能とするものである。

【０００６】請求項３の発明は、請求項１又は２の発明
において、前記画像処理部は、前記表示部に表示される
表示画面の一方を上下，左右反転する手段を有するよう
にし、反射手段を用いた場合等、画像の反転が必要な状
態に対応することを可能とするものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、この発明に係るテレビ電話
装置の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明
する。図１は、この実施形態におけるテレビ電話装置の
概要を示すブロック図である。図１において、１は回線
インタフェース部であり、これにより通信回線２１に接
続され、情報信号・制御信号の多重分離が行われる。す
なわち、信号が通信回線２１に出力されるときに多重さ
れ、通信回線２１から入力されるときに分離される。回
線インタフェース部１より取り込まれた情報は、システ
ム制御部２へ送られて、音声情報や映像情報に分離され
る。システム制御部２は、すべての機能を制御してお
り、取り込まれた情報がどのようなものかによりこれを
解析し、各部の制御を行っている。まず、画像情報は、
画像復号化部４へ送られる。送られた画像情報は、圧縮
符号化されているため、ここで復号伸長処理が行われ
る。復号伸長処理されて復元された画像信号は、画像処
理部５を経て、画像出力部６にて出力画像記憶部７（Ｒ
ＡＭなど）に蓄えられる。１画面分の画像信号が揃った
ところで、画像出力部６はその画像信号を表示部８へ送
り表示する。表示部８はＣＲＴや液晶表示素子が利用さ
れる。

【０００８】一方、システム制御部２で分離された音声
信号は、音声復号化部１８に取り込まれた後、音声処理
部１１にてアナログ信号に変換され処理された後、送受
話器１７より出力される。送受話器１７に入力された音
声信号は、音声処理部１８にてディジタル化された後、
システム制御部２へ送られる。内蔵カメラ９から撮像さ
れた映像は、画像入力部１０を経て一旦入力画像記憶部
１４へ取り込まれ、画像処理部５で処理がなされた後、
画像出力部６を介して表示部８に出力される。その後、
画像処理部５から画像出力部６を経て表示部８に表示さ
れると共に、符号化部３へ送られる。符号化部３では、
画像情報を圧縮符号化し、システム制御部２へ送出す
る。操作部１５は、電話のダイヤリングや各種操作を行
うためのものであり、その操作情報は操作インタフェー
ス部１６を経てシステム制御部２に通知される。

【０００９】この実施形態に係るテレビ電話装置の動作
の概要について説明する。図１並びに図１における表示
部の実施形態を示す図２及び図４において、通信回線２
１を介して送られてきた相手画像は、画像復号化部４で
伸長処理された後、画像処理部５および画像出力部６を
経て相手画像表示部８ａ（図２（Ｂ），図４、参照）に
表示される。また、内蔵カメラ９から撮像された映像
は、画像入力部１０を経て、一旦、入力画像記憶部１４
へ取り込まれ画像処理部５で処理がなされた後、自画像
表示部８ｂ（図２（Ｂ），図４、参照）にて表示され
る。

【００１０】この実施形態における表示部の構成をより
詳細に説明すると、図２（Ａ）で、１０１ｂは、自画像
表示部キャビネット、１０１ａは、相手画像表示部キャ
ビネットであり、図２（Ｂ）に示されるように、それぞ
れ自画像表示部８ｂ、相手画像表示部８ａが備えられ
る。これら２つのキャビネットは、回転軸１０２によっ
て接合されており、図２（Ｂ）のごとくこれら２つの表
示部は、自由な角度に設定でき、その角度を維持するこ
とができる。図３は、図２及び図４に示されるような形
態で実施し得る本発明のテレビ電話装置における表示
部、内蔵カメラ及び反射鏡と操作者の動作時における関
係を説明するための図である。図３（Ａ）および図３
（Ｂ）に示すように、カメラ９と両表示部８ａ，８ｂが
近くで略視野の中に入るように配置され、また、表示部
８ａ，８ｂ間の角度を調節することによって、従来より
も視線（顔）の移動を少なくし、また、自装置による画
像を大きくして見やすい画面構成とすることができる。
更に、図３（Ｃ）のように、反射板８Ｍを付した構成
（実施形態を後記する）とし、自画像等、自装置による
画像をこの反射板８Ｍに反射させて操作者に見させるよ
うな構成にすると、操作者は視線の移動をする必要がよ
り少ないものとなる。

【００１１】図４は、反射手段を表示部に付加した本発
明のテレビ電話装置の実施形態の表示部の構成をより詳
細に示すものである。図４において、１０１ｂは、自画
像表示部キャビネットであり、話者の音声を取り込む内
蔵マイク１７ｂと自画像表示部８ｂを備える。１０１ａ
は、相手画像表示部キャビネットであり、相手の映像を
表示する相手画像表示部８ａおよび話者の映像を捉える
内蔵カメラ９およびカメラ９の近くに設けられている反
射板８Ｍが備えられている。そして、両表示部のキャビ
ネット１０１ａ，１０１ｂは、共通の回転軸１０２のま
わりに自由に回転させ、その角度を調節し得る。また、
反射板８Ｍは、機構的に自由自在に角度を調節できるよ
うな構造を持つ。これにより、自画像表示部８ｂに表示
された映像が反射して見えるため、話者は内蔵カメラ９
から視線を移動させることなく自分の映像を確認するこ
とができる。

【００１２】また、反射板８Ｍによって反射された映像
は、上下又は左右が反転している（図３（Ｃ）、参照）
ため、システム制御部２の指令に従い画像処理部５によ
って上下又は左右を反転するといった処理が行われる。
なお、この実施形態の構成では、上下の反転を必要とし
たが、表示部の配置によっては左右の反転が必要とな
る。また、上記した以外にシステム制御部２は、呼制御
部２０へ発着呼情報を出したり、操作部１５から入力さ
れた情報（電話番号の入力など）が、操作インタフェー
ス部１６を通してシステム制御部２に取り込まれて、そ
の入力情報に基づいて各処理部を制御したり、送受話器
１７の音声を音声符号化部１９で符号化して回線インタ
フェース部１に入力する、というように、テレビ電話装
置全体を動作させる制御を行う。

【００１３】

【発明の効果】

請求項１の効果：本発明のテレビ電話によると、自装置
の画像（自画像）と相手の画像を接近させ、最適な設定
状態に置くことができるので、非常に見やすくなる一方
で、カメラで映した自画像が一段と確認し易くなる。更
に、カメラと表示画像を接近させているので、話者の視
線の動きが小さくなる上に、通話相手との自然な対話が
行われるようになる。

【００１４】請求項２の効果：本発明のテレビ電話によ
ると、請求項１の効果に加えて、自分と相手の表示画面
を把握するための視線の移動を請求項１に比してより小
さくすることができる。

【００１５】請求項３の効果：本発明のテレビ電話によ
ると、請求項１又は２の効果に加えて、反射手段を用い
た場合等、反転が必要な状態に対応することにより、話
者に対して違和感のない映像を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテレビ電話装置の一実施形態の概
要を示すブロック図である。

【図２】本発明に係るテレビ電話装置の一実施形態の外
観を示すとともに、表示部を説明するための図で、
（Ａ）は不使用状態、（Ｂ）は使用状態を示す。

【図３】本発明のテレビ電話装置における表示部、内蔵
カメラ及び反射鏡と操作者の動作時における関係を説明
するための図である。

【図４】本発明に係るテレビ電話装置の一実施形態に採
用される表示部の構成を示す図である。

【図５】従来のテレビ電話装置の画面表示方式を示す図
である。

【符号の説明】

１…回線インタフェース、２…システム制御部、３…画
像符号化部、４…画像復号化部、５…画像処理部、６…
画像出力部、７…出力画像記憶部、８…表示部、８ａ…
相手画像表示部、８ｂ…自画像表示部、８Ｍ…反射板、
９…内蔵カメラ、１０…画像入力部、１１…音声処理
部、１２…外部カメラ、１３…音声記憶部、１４…入力
画像記憶部、１５…操作部、１５ａ…テンキー、１６…
操作インタフェース部、１７…送受話器、１７ａ…ハン
ドセット、１７ｂ…内蔵マイク、１８…音声復号化部、
１９…音声符号化部、２０…呼制御部、２１…通信回
線、１００…電話機本体、１０１…表示部キャビネッ
ト、１０１ａ…相手画像表示部キャビネット、１０１ｂ
…自画像表示部キャビネット、１０２…回転軸。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】通信回線を使用して音声と画像情報を伝
送するテレビ電話装置であって、自テレビ電話装置（以
下、「自装置」という）に備えた内蔵カメラを含む画像
入力手段から入力された映像信号と通信回線を通して受
信された映像信号とが入力され、これらの映像信号をそ
れぞれ自装置画像画面用と相手画像画面用の各画像信号
に変換する画像処理部と、該画像処理部を制御するシス
テム制御部と、前記画像信号が入力され自装置画像を表
示する第１の表示部と、前記画像信号が入力され相手画
像を表示する第２の表示部とを有するテレビ電話装置に
おいて、前記内蔵カメラを前記表示部のいずれかに近接
して設け、前記第１の表示部及び前記第２の表示部は、
それぞれに独立した表示画面を構成するとともに、各画
面の設定角度を共通軸に対して自由に調節し得るように
したことを特徴とするテレビ電話装置。
【請求項２】請求項１記載のテレビ電話装置におい
て、前記内蔵カメラに近接して配置され、前記表示部の
一方の表示画面を反射させ、前記表示部の他方の表示画
面とともに両表示画面を操作者の視野に入れるようにす
る反射手段を有するようにしたことを特徴とするテレビ
電話装置。
【請求項３】前記画像処理部は、前記表示部に表示さ
れる表示画面の一方を上下，左右反転する手段を有する
ようにしたことを特徴とする請求項１又は２記載のテレ
ビ電話装置。