JPH09247131A - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

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JPH09247131A
JPH09247131A JP8050621A JP5062196A JPH09247131A JP H09247131 A JPH09247131 A JP H09247131A JP 8050621 A JP8050621 A JP 8050621A JP 5062196 A JP5062196 A JP 5062196A JP H09247131 A JPH09247131 A JP H09247131A
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JP
Japan
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frame
data
frames
order
rearranging
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JP8050621A
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Hiroaki Sato
裕明 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Radio Transmission System (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PHSで送信したデータを再送制御すること
なく受信側へ確実に伝送する。 【解決手段】このPHSの端末の送信手段1は、データ
圧縮部11で圧縮されたデータのデータ列をnビットの
フレーム毎に分割するフレーム分割手段12と、分割さ
れたフレームを2個つづ作成し、予め設定された順序に
並べ替えて新たなデータ列を再構成するフレーム再配置
手段13と、新たに再配置されたフレーム列をハーフレ
ートで送信するデータ送信部14とを具備する。この端
末の受信手段2は、ハーフレートで送信されてきたパケ
ットを受信するデータ受信部21と、受信されたフレー
ムを元の順序に並べ替えるフレーム再配置手段22と、
並べ替えられたフレームをデータ列に直すフレーム分割
手段23と、データ列からデータを再生するデータ伸長
部24とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車携帯
電話やパーソナル・ハンディホン・システムなどのデー
タ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナル・ハンディホン・シ
ステム(以下PHSと称す)などは、通信形態が無線に
よるコードレス通信であることから、伝送途中でパケッ
トの消失などが生じやすく、パケットを確実に伝送する
ことが望まれている。
【0003】図14に示すように、従来のPHSの端末
は、データ圧縮部911とデータ送信部912とを有す
る送信手段101と、データ受信部921とデータ伸長
部922とを有する受信手段102とアンテナ103と
から構成されている。
【0004】この場合、ある端末において、送信手段1
01に入力された音声などのアナログデータや画像など
のデジタルデータは、データ圧縮部911によってデー
タ圧縮され、その処理順にデータ送信部912に転送さ
れる。データ送信部912では、転送されてきたデータ
をある長さ単位のパケットに分割し、個々のパケットを
ある時間間隔毎に受信手段102側へアンテナ103か
ら無線送信する。
【0005】一方、他の端末の受信手段102では、ア
ンテナ103で検出された無線信号をデータ受信部92
1で受信し、その無線信号(パケット)をデータ伸長部
922で伸長し、個々のパケットを受信順に纏めて音声
信号や画像などのデジタルデータに変換する。
【0006】ところで、端末間において、通信されたパ
ケットは、周辺環境の影響を受けやすく、送信中にパケ
ット内のデータに誤りが発生し、受信手段102に正確
に届かなかいことがある。
【0007】この場合、従来は、パケットの再送制御な
どを行ってデータの誤りに対処していた。
【0008】しかしながら、PHS通信のデータの多く
は、2つの端末間での会話を主とした音声データであ
り、この場合、リアルタイム通信であるがゆえ、パケッ
ト再送などの誤り制御を行うと、会話が途絶えてしまう
ため再送制御が不可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のデータ通信装置では、音声データのようにリアルタ
イム性が要求されるものは、パケット再送などの再送制
御が不可能なため、パケット内のデータに誤りが発生し
たり、パケット自体が受信側に届かなかったりして、伝
送データの品質劣化を招くという問題があった。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、リアルタイム通信時に、送信側から送
信したパケットを、伝送データの品質劣化を招くことな
く確実に受信側へ届けることのできるデータ通信装置を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明のデータ通信装置は、入力
されたデータをフレームに変換し所定の伝送路系に送信
する送信系と、前記所定の伝送系からフレームを受信し
データ列に逆変換する受信系とからなるデータ通信装置
において、前記送信系が、前記入力データを圧縮してデ
ータ列にするデータ圧縮部と、前記データ圧縮部により
圧縮されたデータ列を所定長のフレーム毎に分割するフ
レーム作成手段と、前記フレーム作成手段により分割さ
れたフレームを、所定倍数で複数個作成し、少なくとも
同じものが同時に送信されないように予め設定された順
序に並べ替えて新たなデータ列を再構成するフレーム再
配置手段と、前記フレーム再配置手段により新たなデー
タ列に再配置されたフレームを前記所定倍数分の1のビ
ットレートで前記所定の伝送系に送信するデータ送信部
とを具備し、前記受信系が、前記所定の伝送系からフレ
ームを前記所定倍数分の1のビットレートで受信するデ
ータ受信部と、前記データ受信部により受信されたフレ
ームを、前記所定倍数分順次蓄積するフレーム蓄積手段
と、前記フレーム蓄積手段により蓄積されたフレームを
予め定められた順序に並べ変えるフレーム順序並べ変え
手段と、前記フレーム蓄積手段により蓄積された中に同
じフレームが複数個蓄積されていた場合、その中から正
常に受信されたものを一つを選出して前記フレーム順序
並べ変え手段に供給する正常フレーム選出手段と、前記
フレーム順序並べ変え手段により並べ変えられた順にフ
レームを組み立ててデータを再生するデータ再生手段と
を具備している。
【0012】請求項2記載の発明のデータ通信装置は、
入力データを圧縮してデータ列にするデータ圧縮部と、
前記データ圧縮部により圧縮されたデータ列を所定長の
フレーム毎に分割するフレーム作成手段と、前記フレー
ム作成手段により分割されたフレームを、所定倍数で複
数個作成し、少なくとも同じものが同時に送信されない
ように予め設定された順序に並べ替えて新たなデータ列
を再構成するフレーム再配置手段と、前記フレーム再配
置手段により新たなデータ列に再配置されたフレームを
前記所定倍数分の1のビットレートで所定の伝送系に送
信するデータ送信部とを具備している。
【0013】請求項3記載のデータ通信装置は、所定の
伝送系からのフレームを送信側と同じ数分の1のビット
レートで受信するデータ受信部と、前記データ受信部に
より受信されたフレームを、前記ビットレートの分母の
数分、順次蓄積するフレーム蓄積手段と、前記フレーム
蓄積手段により蓄積されたフレームを予め定められた順
序に並べ変えるフレーム順序並べ変え手段と、前記フレ
ーム蓄積手段により蓄積された中に同じフレームが複数
個蓄積されていた場合、その中から正常に受信されたも
のを一つを選出して前記フレーム順序並べ変え手段に供
給する正常フレーム選出手段と、前記フレーム順序並べ
変え手段により並べ変えられた順にフレームを組み立て
てデータを再生するデータ再生手段とを具備している。
【0014】この発明では、送信系のデータ圧縮部から
出力されたデータ列は、フレーム分割手段によりフレー
ム単位に分割されフレーム再配置手段に渡される。フレ
ーム再配置手段では、予め定められた順にフレームが並
べ替えられると同時に、同一フレームが所定倍数の回数
配置されて新たなデータ列が構成され、そのデータ列が
データ送信部から倍数分の1のビットレートで所定の伝
送系に出力される。
【0015】一方、受信系では、データ受信部で所定の
伝送系から倍数分の1のビットレートでフレームを受信
すると、受信した所定倍数分のフレームをフレーム蓄積
手段に順次蓄積する。そしてこのフレーム蓄積手段によ
り蓄積されたフレームは、予め定められた基の順序に並
べ変えられてその順にデータが組み立てられ再生され
る。
【0016】フレームを並べ変える際、正常フレーム選
出手段では、フレーム蓄積手段により蓄積された中に同
じフレームが複数個蓄積されていた場合、その中から正
常に受信されたものが、一つ選出されてフレーム順序並
べ変え手段に供給されるので、並べ変えられるフレーム
は正常なもののみになる。
【0017】すなわち、受信系では、複数の個受信した
同じフレームの中から、正常のものを選出してフレーム
を並べ変えた上でデータを再生するので、再送制御など
を行わずに済み、リアルタイム通信時にデータの品質劣
化を招くことがなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は本発明のデータ通信システムの一つ
の実施形態であるパーソナル・ハンディホン・システム
(以下PHSと称す)の構成を示す図、図2はフレーム
再配置手段の詳細を示す図である。
【0020】図1に示すように、このPHSは、送信系
としての送信手段1と受信系としての受信手段2と共通
のアンテナ3とを有する端末が所定の区域内に複数存在
するものである。送信手段1は、主として通話などの音
声データをパケットに乗せて所定のビットレート(ハー
フレートやクォーターレートなど)で送信するものであ
る。受信系としての受信手段2は、送信手段1と同じビ
ットレートで無線信号として送信されてきたパケットを
受信し音声データを復元(再生)するものである。アン
テナ3は、無線信号の送信用および受信用に共通に用い
られる。
【0021】ここでの伝送系は、空中線、いわゆる無線
伝送である。したがって、送信手段1および受信手段2
間のデータ伝送には、4チャネル多重マルチキャリア
(TDMA-TDD)という無線アクセス方式が利用されてい
る。コーデックはハーフレートコーデック(16kbit/s A
DPCM)であり、この他、クォータレートコーデック(8k
bit/s )などでも行われる。
【0022】送信手段1は、外部より入力された音声デ
ータ(アナログデータ)をディジタルデータに変換しデ
ータ圧縮し、伝送速度として、例えばハーフレートなど
で出力するデータ圧縮部11と、ハーフレートで出力さ
れたデータを長さnビットのフレームに分割するフレー
ム分割手段12と、長さnビットのフレームに分割され
たビット列を再配置、例えば同一のフレームを複数個作
成し、予め定められた順に並べ替えて新たなデータ列を
構成し出力するフレーム再配置手段13と、このフレー
ム再配置手段13から送られてきた新たなデータ列を長
さnビットの複数のフレームに分割し1つのパケットに
乗せ、ある時間間隔毎に無線信号としてアンテナ3から
ハーフレートで送信するデータ送信部14とから構成さ
れている。 受信手段2は、アンテナ3で無線信号を検
出し、ハーフレートで送信されてきたパケットを受信
し、パケットから長さnビットのフレームからなるデー
タ列に変換するデータ受信部21と、このデータ受信部
21により受信された2パケット分の複数のフレーム
(データ列)を予め定められた順に並べ替えて送信時の
元のデータ列を構成して出力するフレーム再配置手段2
2と、再配置した順に出力されたフレーム単位の固まり
からデータ列に変換する(データ列を組み立てる)フレ
ーム分割部23と、このフレーム分割部23で組み立て
られたデータ列をデータ伸長してデジタルデータから元
のアナログの音声データを再生するデータ伸長部24と
から構成されている。
【0023】図2に示すように、フレーム再配置手段1
3は、フレーム入力順序制御部131とフレーム出力順
序制御部133とフレームメモリバッファ132とフレ
ーム順序記憶部134とからなる。フレーム入力制御部
131は、フレーム分割手段12から送られてきたフレ
ームのうち、データが含まれるフレームに順序番号を付
けてフレームメモリバッファ132に保存する。フレー
ム出力順序制御部133は、フレーム順序記憶部134
に予め記憶されているフレームの順序番号の順に従っ
て、フレームメモリバッファ132より該当する順序番
号を持つフレームを読み出してデータ列を再構成しデー
タ送信部14へ出力すると共に、不要となった順序番号
を持つフレームをフレームメモリバッファ132より削
除する。
【0024】フレーム順序記憶部134に記憶されてい
る順序番号は、ここではハーフレートであるので、例え
ば1,2,2,3,3,4,4 ・・・など、同一順序番号を2回繰り
返して送る形とする。
【0025】図3に示すように、フレーム再配置手段2
2は、フレーム出力順序制御部221とフレーム順序記
憶部222とフレームメモリバッファ223とフレーム
入力順序制御部224とからなる。フレーム出力順序制
御部221は、データ受信部21から順次フレームが送
られてくると、各フレームの入力順にフレーム順序記憶
部222に予め記憶されている順序番号1,2,2,3,3,4,4
・・・を付し、昇順、つまり番号1 から2,3,4 ・・・と
いう順にフレームの順序を並び変えてデータ列を再構成
し、その順にフレームメモリバッファ223に保存す
る。なおフレームの順序を再構成する際は、データ受信
部21からの各フレームにフレームが正常に受信された
か否かの情報を付し、異なるパケットで受信された同一
フレームのうち、正常に受信した正しいデータのフレー
ムのみを選出してデータ列を再構成する。フレーム入力
順序制御部224は、フレームメモリバッファ223に
記憶されたフレームを順序番号の昇順に読み出し、その
順にフレーム分割手段へ受け渡し、渡し済みの不要とな
った順序番号を持つフレームをフレームメモリバッファ
223から削除する。
【0026】次に、図4〜図9を参照してこのPHSの
通信動作を一例を説明する。
【0027】まず、ハーフレートの場合について説明す
る。
【0028】この場合、ある端末で会話を交わしたとき
の音声データは、データ圧縮部11に入力され、デジタ
ル化と共にデータ圧縮が施されて、データ圧縮部11か
らハーフレートの伝送速度でフレーム分割手段12に出
力される。これは、本来のPHSの伝送速度(フルレー
ト)の半分のレートである。このハーフレートのビット
列は、図4に示すように、長さmのデータを含む部分
(斜線部分)41と長さmのデータの無い部分(空欄部
分)42とが繰り返し現れるようなビット列となる。
【0029】フレーム分割手段12では、入力されたビ
ット列が、フレーム長m毎に分割される。このフレーム
長mは、データ送信部14から送出されるパケット長n
の半分の長さである。つまりフレーム分割手段12で分
割されたビット列は、図5に示すように、データを含む
部分(斜線部分)51とデータを含まない部分(空欄部
分)52の境界53がフレームの切れ目となるようなデ
ータ列になる。
【0030】このフレーム列は、フレーム分割手段12
からフレーム再配置手段13に出力され、そのフレーム
入力順序制御部131に入力される。
【0031】フレーム入力順序制御部131は、送られ
てきたフレームのうち、データが含まれているフレーム
に順序番号を付加してフレームメモリバッファ132に
蓄積する。ここで、付される順序番号は、フレーム入力
順序制御部131から出力される順にフレームに付けら
れる。つまりフレームの順序番号としては1,2,3,4 ・・
・などとなる。これらの順序番号をもつフレームは、フ
レーム順序記憶部134に記憶されたフレームを再配置
する順序番号の順序で再配置される。
【0032】例えば図6に示すように、フレームが順序
番号1,2,2,3,3,4,4 ・・・などの順になるように同じ番
号のフレームが複数作成され、連続して2つのフレーム
が繰り返される形で新たなフレーム列60が再配置さ
れ、フレーム出力順序制御部133から出力される。
【0033】このように同じフレームを繰り返すこと
で、実効伝送速度は、通常の伝送速度の半分となり、デ
ータ圧縮部11から出力される伝送速度と一致する。こ
のフレーム列60は、フレーム出力順序制御部133か
らデータ送信部14へ送られてパケットに加工される。
このとき、図7に示すように、パケット61には順序番
号1 をもつフレームが挿入され、このパケット61の次
のパケット62に(隣り合うパケットに)、パケット6
1に挿入したものと同じ順序番号1 を持つフレームと順
序番号2 をもつフレームとが挿入され、これが繰り返さ
れる形で各パケット61〜64にデータが加工される。
そして、このパケット毎にある時間間隔でアンテナ3か
ら無線信号として送信される。
【0034】ここで、図8に示すように、無線伝送中の
ある1つのパケット、例えばパケット62に挿入された
順序番号1,2 をもつ2つのフレーム62a、62bのう
ち、一方のフレーム、例えば順序番号2 をもつフレーム
(斜線部)62bのデータに誤りが発生したとする。
【0035】この場合、受信手段2では、データ受信部
21で、パケット62に続いてパケット63を受信する
と、フレーム出力順序制御部221が各フレームの入力
順にフレーム順序記憶部222に予め記憶されている順
序番号1,2,2,3,3,4,4 ・・・を付す。
【0036】ここで、フレーム出力順序制御部221
は、異なるパケット62,63で受信された同じ順序番
号2 をもつ2つのフレーム62b、63aのうち、前に
受信したパケット62に挿入されていた誤りフレーム6
2bは選出せず、その後に受信したパケット63の正常
に受信されたフレーム63aを選出してデータ列を順序
番号の昇順に再構成する。
【0037】つまり番号1 から番号2,3,4 ・・・という
順にフレームの順序を並び変えてその順にフレームメモ
リバッファ223に保存する。
【0038】続いて、フレームメモリバッファ223に
記憶されたフレームは、フレーム入力順序制御部224
により、順序番号の昇順に読み出されて、その順にフレ
ーム分割手段へ出力され、不要となった順序番号を持つ
フレームはフレームメモリバッファ223から削除され
る。
【0039】このようにこの動作例によれば、送信手段
1から無線伝送されたある1つのパケット62に挿入さ
れた順序番号1,2 の二つのフレームのうち、順序番号2
のフレームに誤りが発生したとしても、受信手段2で後
続パケット63に挿入されていた誤りのない順序番号2
をもつフレームを選出するので、前のパケット62のデ
ータの誤りが回避され、結果的に受信手段2側では、誤
りなくデータを再生できる。
【0040】すなわち、受信手段2でパケットを受信し
たときに、誤りが発生したパケットのフレームは利用せ
ず、その前後に正常に受信した異なるパケットの同じフ
レーム(データ)を利用してデータを再生するので、結
果的に受信手段2では、誤りなくデータを再生でき、デ
ータ伝送時の品質劣化を防止することができる。
【0041】次に、図9〜図13を参照してクォーター
レートの場合について説明する。
【0042】この場合、データ圧縮部11から出力され
るデータの伝送速度は、本来の伝送速度の1/4であ
る。したがって、フレーム分割手段12で分割されるフ
レーム長mはデータ送信部14から送出されるパケット
長nの1/4とする。 すなわち、データ圧縮部11か
ら出力されるクォーターレートのビット列は、図9に示
すように、長さmのデータを含む部分(斜線部分)71
と長さ3mのデータの無い部分(空欄部分)72が繰り
返し現れるようなビット列となる。このビット列は、フ
レーム分割手段12でm(=n/4)ビットのフレーム
に分割される。
【0043】例えばフレーム分割手段12で分割された
ビット列は、図10に示すように、データを含む部分
(斜線部分)81とデータを含まない部分(空欄部分)
82の境界がフレーム83の切れ目となるようなフレー
ム列となる。このフレーム列はフレーム入力順序制御部
131に送られる。
【0044】そして、フレーム入力順序制御部131で
は、送られてきたフレームのうちデータが含まれている
フレームに順序番号を付加してフレームメモリバッファ
132に保存する。
【0045】ここで、フレーム入力順序制御部131か
ら出力される順にフレームに付けられる順序番号は1,2,
3,4,5,6,7,8 ・・・などとなる。
【0046】またフレーム順序記憶部134に記憶され
たフレームを再配置する順序番号の順序は、例えば1,2,
3,4,2,3,4,5,3,4,5,6,4,5,6,7,5,6,7,8 ・・・などのよ
うに、同一の順序番号のフレームをある順序で4回繰り
返して配置される。
【0047】これによりフレーム入力順序制御部131
から出力されるフレームは、図11に示すように、順序
番号1,2,3,4,2,3,4,5,3,4,5,6,4,5,6,7,5,6,7,8 ・・・
などの順になり、新たな順序のフレーム列90になる。
【0048】このように同じフレームを4回繰り返して
送信することで、図11に示したフレーム列90の実効
伝送速度は、本来の伝送速度の1/4となり、データ圧
縮部11より出力される伝送速度と一致する。
【0049】このフレーム列90は、データ送信部14
に転送されて4mビット毎のパケットに加工される。こ
のとき、図12に示すように、例えばパケット91にお
ける順序番号1 以外の順序番号2,3,4 を持つフレーム
は、次のパケット92にも挿入される。パケット92の
順序番号2 以外の順序番号3,4,5 を持つフレームは、次
のパケット93にも挿入され、これが繰り返され、それ
ぞれのパケット91〜94毎に、ある時間間隔でアンテ
ナ3から無線信号として送信される。
【0050】そして、無線伝送中に、例えば図13に示
すように、パケット91内の順序番号2 をもつフレーム
(斜線部)91bなどに誤りが発生したとする。
【0051】この場合、受信手段2では、データ受信部
21で、パケット91に続いてパケット93を受信する
と、フレーム出力順序制御部221が各フレームの入力
順にフレーム順序記憶部222に予め記憶されている順
序番号1,2,3,4,2,3,4,5,3,4,5,6,4,5,6,7 ・・・を付
す。
【0052】ここで、フレーム出力順序制御部221
は、異なるパケット91、92で受信された同じ順序番
号2 をもつ2つのフレーム91b、92aのうち、前に
受信したパケット91に挿入されていた誤りフレーム9
1bは選出せず、その後に受信したパケット92の正常
に受信されたフレーム92aを選出してデータ列を順序
番号の昇順に再構成する。
【0053】つまり番号1 から番号2,3,4 ・・・という
順にフレームの順序を並び変えてその順にフレームメモ
リバッファ223に保存する。
【0054】続いて、フレームメモリバッファ223に
記憶されたフレームは、フレーム入力順序制御部224
により、順序番号の昇順に読み出されて、その順にフレ
ーム分割手段へ出力され、不要となった順序番号を持つ
フレームはフレームメモリバッファ223から削除され
る。
【0055】後続するパケットの同一の誤りのない二つ
のフレームを選出することによって、誤りが回避され、
結果的に受信手段2では誤りなくデータを再生できる。
【0056】これにより、あるパケット内のデータに誤
りが発生したり、あるパケットが受信側に届かない場合
でも、異なるパケットから得られた同じデータを利用す
ることによりデータの品質劣化を回避することができ
る。
【0057】このようにこの動作例によれば、送信手段
1から無線伝送されたある1つのパケット91に挿入さ
れた4つのフレーム91a〜91dのうち、91b〜9
1dの3つに誤りが発生したとしても、受信手段2でパ
ケット91、92を受信したときに、パケット91の誤
りフレーム91b〜91dは利用せず、その後に正常に
受信した異なるパケット92の同じ順序番号2,3,,4をも
つフレーム92a〜92cを利用してデータを再生する
ことにより、結果的に受信手段2では、誤りなくデータ
を再生でき、初めの動作例よりもパケットの伝送速度は
半分に低下するものの、誤り防止の信頼性を4倍に高め
ることができる。
【0058】この結果、送信側から送信したパケット
を、パケット再送制御などを行わずに受信側へ確実に届
けることができる。
【0059】なおこの実施形態のPHSは、送信手段1
と受信手段2とを有する複数の端末がそれぞれに会話す
る双方向通信について説明したが、これ以外にも、本発
明は、例えば送信手段1のみを備える端末と、受信手段
2のみを有する端末とから構成し、互いの端末による一
方向通信を行うことも可能である。
【0060】またこの実施形態では、伝送系を無線伝送
として説明したが、本発明は、これに限定されることな
く、例えば光ファイバー網などを介した有線伝送にも適
用できることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
信系から同じフレームを複数作成し、それぞれを別のパ
ケットに挿入して受信系へ送信し、受信系では、複数の
個受信した同じフレームの中から正常のものを選出して
フレームを並べ変えた上でデータを再生するので、伝送
途中のデータに誤りが発生した場合でも、データの品質
劣化を招くことがなく受信側でデータを再生することが
できる。
【0062】この結果、リアルタイム通信時に、送信側
から送信したパケットを、伝送データの品質劣化を招く
ことなく確実に受信側へ届けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態であるPHSの端末の
構成を示す図である。
【図2】このPHSの送信手段のフレーム再配置手段1
3の詳細構成を示す図である。
【図3】このPHSの受信手段のフレーム再配置手段2
2の詳細構成を示す図である。
【図4】ハーフレートの場合のビット列の一例を示す図
である。
【図5】ハーフレートの場合にフレーム毎に分割された
ビット列の一例を示すである。
【図6】新たに再構成されたフレーム列を示す図であ
る。
【図7】個々のパケットに挿入されたフレームの並び順
を示す図である。
【図8】無線伝送中のあるパケットに誤りが発生した一
例を示す図である。
【図9】クォーターレートの場合のビット列の一例を示
す図である。
【図10】クォーターレートの場合にフレーム毎に分割
されたビット列の一例を示すである。
【図11】新たに再構成されたフレーム列を示す図であ
る。
【図12】個々のパケットに挿入されたフレームの並び
順を示す図である。
【図13】無線伝送中のあるパケットに誤りが発生した
一例を示す図である。
【図14】従来のPHSの端末の構成を示す図である。
【符号の説明】
11…データ圧縮部、12、23…フレーム分割手段、
13、22…フレーム再配置手段、14…データ送信
部、21…データ受信部、24…データ伸長部、13
1、224…フレーム入力順序制御部、132、223
…フレームメモリバッファ、133、221…フレーム
出力順序制御部、134、222…フレーム順序記憶
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータをフレームに変換し所
    定の伝送路系に送信する送信系と、前記所定の伝送系か
    らフレームを受信しデータ列に逆変換する受信系とから
    なるデータ通信システムで使用されるデータ通信装置に
    おいて、 前記送信系が、 前記入力データを圧縮してデータ列にするデータ圧縮部
    と、 前記データ圧縮部により圧縮されたデータ列を所定長の
    フレーム毎に分割するフレーム作成手段と、 前記フレーム作成手段により分割されたフレームを、所
    定倍数で複数個作成し、少なくとも同じものが同時に送
    信されないように予め設定された順序に並べ替えて新た
    なデータ列を再構成するフレーム再配置手段と、 前記フレーム再配置手段により新たなデータ列に再配置
    されたフレームを前記所定倍数分の1のビットレートで
    前記所定の伝送系に送信するデータ送信部とを具備し、 前記受信系が、 前記所定の伝送系からフレームを前記所定倍数分の1の
    ビットレートで受信するデータ受信部と、 前記データ受信部により受信されたフレームを、前記所
    定倍数分順次蓄積するフレーム蓄積手段と、 前記フレーム蓄積手段により蓄積されたフレームを予め
    定められた順序に並べ変えるフレーム順序並べ変え手段
    と、 前記フレーム蓄積手段により蓄積された中に同じフレー
    ムが複数個蓄積されていた場合、その中から正常に受信
    されたものを一つを選出して前記フレーム順序並べ変え
    手段に供給する正常フレーム選出手段と、 前記フレーム順序並べ変え手段により並べ変えられた順
    にフレームを組み立ててデータを再生するデータ再生手
    段とを具備したことを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 入力データを圧縮してデータ列にするデ
    ータ圧縮部と、 前記データ圧縮部により圧縮されたデータ列を所定長の
    フレーム毎に分割するフレーム作成手段と、 前記フレーム作成手段により分割されたフレームを、所
    定倍数で複数個作成し、少なくとも同じものが同時に送
    信されないように予め設定された順序に並べ替えて新た
    なデータ列を再構成するフレーム再配置手段と、 前記フレーム再配置手段により新たなデータ列に再配置
    されたフレームを前記所定倍数分の1のビットレートで
    所定の伝送系に送信するデータ送信部とを具備したこと
    を特徴とするデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 所定の伝送系からのフレームを送信側と
    同じ数分の1のビットレートで受信するデータ受信部
    と、 前記データ受信部により受信されたフレームを、前記ビ
    ットレートの分母の数分、順次蓄積するフレーム蓄積手
    段と、 前記フレーム蓄積手段により蓄積されたフレームを予め
    定められた順序に並べ変えるフレーム順序並べ変え手段
    と、 前記フレーム蓄積手段により蓄積された中に同じフレー
    ムが複数個蓄積されていた場合、その中から正常に受信
    されたものを一つを選出して前記フレーム順序並べ変え
    手段に供給する正常フレーム選出手段と、 前記フレーム順序並べ変え手段により並べ変えられた順
    にフレームを組み立ててデータを再生するデータ再生手
    段とを具備したことを特徴とするデータ通信装置。
JP8050621A 1996-03-07 1996-03-07 データ通信装置 Withdrawn JPH09247131A (ja)

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