JPH09246878A - 電流電圧変換増幅回路 - Google Patents

電流電圧変換増幅回路

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JPH09246878A
JPH09246878A JP8045694A JP4569496A JPH09246878A JP H09246878 A JPH09246878 A JP H09246878A JP 8045694 A JP8045694 A JP 8045694A JP 4569496 A JP4569496 A JP 4569496A JP H09246878 A JPH09246878 A JP H09246878A
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transistor
resistor
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JP8045694A
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Inventor
Noriaki Takahashi
徳明 高橋
Takashi Taya
隆士 太矢
Hideaki Odagiri
英昭 小田切
Shinsuke Yamaoka
信介 山岡
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度を劣化させずに大耐入力特性を改善し、
ダイナミックレンジを拡大させること。 【解決手段】 受光素子の出力電流が入力される入力端
子1と、入力端子1に入力された入力電流を電圧に変換
し、増幅する反転電圧増幅器AMPと、反転電圧増幅器
AMPから出力された電圧をレベルシフトして出力する
第1のエミッタフォロワ回路EF1と、第1のエミッタ
フォロワ回路EF1の出力側に設けられた出力端子2
と、反転電圧増幅器AMPから出力された電圧を反転電
圧増幅器の入力側に帰還させる第1の帰還抵抗6と、反
転電圧増幅器AMPから出力された電圧の直流分だけを
通過させるローパスフィルタ回路LPFと、ローパスフ
ィルタ回路LPFから出力された直流分の電圧をレベル
シフトして出力する第2のエミッタフォロワ回路EF1
と、第2のエミッタフォロワ回路EF1から出力された
直流分の電圧を反転電圧増幅器の入力側に帰還させる第
2の帰還抵抗7とを備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電流電圧変換増幅
回路、特に通信装置等におけるフォトダイオード等の受
光素子の出力電流を電圧に変換し、その電圧を増幅する
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の光受信装置に用いられた電
流電圧変換増幅回路の概念を示すブロック図、図4は従
来の電流電圧変換増幅回路の各部位の波形図、図5はフ
ォトダイオードの出力電流のオフセット成分とAC成分
を示す波形図、図6は従来例と本発明の出力電圧の波形
をそれぞれ示す波形図、図7は従来の電流電圧変換増幅
回路のブロック図、図8は図7の電流電圧変換増幅回路
と等価な具体的な回路を示す回路図である。一般に、光
受信装置は、図3に示す如く、まず伝送路より入力され
た光信号をフォトダイオードPD等の受光素子に入力す
ることにより、光の強・弱を電流振幅に変換し、これを
電流電圧変換増幅回路を用いて電圧振幅に変換し、増幅
回路で増幅して電圧として出力する。
【0003】一方、光通信の光送信装置においては、ま
ず図4の(1)のように、送信するディジタル信号の1
・0の値を電流の大小に変換してこれをレーザダイオー
ドLD等の発光素子に流し、図4の(2)のように光の
強・弱に変換して伝送路に伝送している。光送信装置の
光信号は伝送路の品質や長さに応じて減衰するため、光
受信装置のインターフェイス条件はこれを考慮してある
範囲の受光レベルを包含するように規格化される。ここ
で、規格内の最小の受光レベルの信号が入力された場合
のフォトダイオードPDの出力電流IPDを図4の(3
a)に、最大の受光レベルの信号が入力された場合のフ
ォトダイオードPDの出力電流IPDを図4の(3b)に
示す。出力電流IPDは入力される光信号の強度にほぼ比
例するので、最大受光レベル時では最小受光レベル時に
比べて振幅中心が上昇すると共に振幅が増大する。光受
信装置の電流電圧変換増幅回路は、インターフェイス条
件で決められた受光レベルの範囲において受光素子から
入力される電流に対して常に線形な増幅特性を有するこ
とが望ましい。
【0004】図7の従来の電流電圧変換増幅回路を示す
のブロック図において、1は例えば受光素子であるフォ
トダイオードPDの出力電流が入力される入力端子、2
Aは入力端子1に入力された出力電流が電圧に変換さ
れ、増幅された後に出力される出力端子、AMPは入力
端子1に入力されたフォトダイオードPDの出力電流を
電圧に変換し、増幅して出力する反転電圧増幅器、EF
1は反転電圧増幅器AMPから出力された電圧をレベル
シフトする第1のエミッタフォロワで、その出力側が出
力端子2Aに接続されている。6は入力端子1と第1の
エミッタフォロワEF1の出力側との間に設けられた第
1の帰還抵抗である。この帰還抵抗6は電流電圧変換増
幅回路の変換率を定める抵抗であり、帰還抵抗6の抵抗
値R6 を一般にトランスインピーダンスと称している。
【0005】図7に示す従来の電流電圧変換増幅回路
は、入力端子1に入力されたフォトダイオードPDの出
力電流を反転電圧増幅器AMPで電圧に変換し、増幅し
てエミッタフォロワEF1に入力する。エミッタフォロ
ワEF1では反転電圧増幅器AMPからの電圧をレベル
シフトして出力端子2Aに出力する。エミッタフォロワ
EF1の出力側と反転電圧増幅器AMPの入力側との間
に設けられた第1の帰還抵抗6は電流電圧変換増幅回路
の変換率を定めるものであり、かかる第1の帰還抵抗6
で定められた変換率の出力電圧が出力端子2Aから出力
されるものである。
【0006】図8は図7の電流電圧変換増幅回路と等価
な具体的な回路を示している。図8において、1はフォ
トダイオードPD等の受光素子の出力電流が入力される
入力端子、2A、2Bは入力端子1に入力された出力電
流が電圧に変換され、増幅された後に出力される出力端
子、3はトランジスタで、そのベースが入力端子1に接
続され、そのコレクタが抵抗8を介して供給電源に接続
され、そのエミッタがグラウンドGNDに接続されてい
る。トランジスタ3と抵抗8で反転電圧増幅器AMPを
構成している。4はもう一つのトランジスタで、そのベ
ースがトランジスタ3のコレクタと抵抗8の接続点に接
続され、そのコレクタが抵抗9を介して供給電源に接続
され、そのエミッタが抵抗10を介してグラウンドGN
Dに接続されている。トランジスタ4と抵抗9、10で
第1のエミッタフォロワEF1を構成している。トラン
ジスタ4のエミッタと抵抗10の接続点に出力端子2A
が接続され、トランジスタ4のコレクタと抵抗9の接続
点に出力端子2Bが接続されている。6は入力端子1と
トランジスタ4のエミッタとの間に設けられた変換率を
定める第1の帰還抵抗である。
【0007】図8に示す従来の電流電圧変換増幅回路の
動作について具体的に説明する。受光素子であるフォト
ダイオードPDの出力電流IPDは、図5に示したように
直流分であるオフセット成分IDCと交流分であるAC成
分IACに分けられる。まず、オフセット成分IDCに対す
る出力端子2の電圧変化ΔV2DC を考える。反転電圧増
幅器AMPに相当するトランジスタ3の利得を−Aと
し、反転電圧増幅器AMPの出力電圧に相当するトラン
ジスタ3のVbeをV0 とし、入力端子1のオフセット
成分の電圧をV1DC とすると、次の式が成立する。 ΔV0DC =−A*ΔV1DC 出力端子2の電圧V2 はトランジスタ3に相当する反転
電圧増幅器AMPの出力電圧V0 をトランジスタ4及び
抵抗8、9で構成されるエミッタフォロワ回路EF1で
レベルシフトしたものと考えられるので、ΔV2DC =Δ
V0DC =−A*ΔV1DC となる。
【0008】ここで、トランジスタ3の電圧利得Aが充
分大きければ、即ち反転増幅器AMPではその入力側を
無限大と考えれば、出力電流IPDのほとんど全てが抵抗
6に流れるので、ΔIDC=(ΔV1DC −ΔV2DC )/R
6 =(−1/A*ΔV2DC −ΔV2DC)/R6 となる。
そして、ここで1/Aは略零であるから、ΔIDC=−Δ
V2DC /R6 となる。 ∴ΔV2DC =−ΔIDC*R6 ……………(1)
【0009】同様に、AC成分IACに対する出力端子2
Aの電圧変化ΔV2AC を考えると、 ΔV2AC =−A*ΔV1AC ΔIAC=(ΔV1AC −ΔV2AC )/R6 =(−1/A*
ΔV2AC −ΔV2AC)/R6 =−ΔV2AC /R6 とな
る。 ∴ΔV2AC =−ΔIAC*R6 ……………(2) となる。これにより、 ΔV2 =−(ΔIDC+ΔIAC)*R6 =−ΔIPD*R6 Ipd=0 のとき、V2 はGNDよりトランジスタ4のベ
ース・エミッタ間電圧Vbeだけ高い電圧になるので、出
力端子2Aには V2 =Vbe−IPD*R6 の電圧が現れることとなる。ここで、第1の帰還抵抗6
の抵抗値R6 を一般にトランスインピーダンスと称す
る。このトランスインピーダンスである抵抗6は、受光
レベルの下限における出力電流の振幅を、後段のトラン
ジスタ3の電圧増幅回路の入力電圧振幅の最小限度以上
に増幅できるように設定する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電流電
圧変換増幅回路では、フォトダイオードPDの出力電流
IPDが増大すると出力端子2の電圧は下降していくが、
GNDより低い電圧にはなり得ない。即ち、線形に増幅
できる入力電流IPDの範囲は、 IPD ≦Vbe/ R6 (Vbeはトランジスタのベース−エ
ミッタ間電圧) に制限される。従って、高い受光レベルで動作した場合
に出力電流PDが上限に達してしまうために、図4の(4
b)に示すように出力電流PDから変換された出力電圧の
出力波形に歪みが生じ、これを後段の電圧増幅回路に入
力すると、デューティの劣化を招く。このため、第1の
帰還抵抗6の抵抗値R6 はあまり大きくできないという
問題があった。即ち、従来の電流電圧変換増幅回路にお
いては、高感度特性と大耐入力特性を両立することがで
きなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電流電圧変
換増幅回路は、受光素子の出力電流が入力される入力端
子と、入力端子に入力された入力電流を電圧に変換し、
増幅する反転電圧増幅器と、反転電圧増幅器から出力さ
れた電圧をレベルシフトして出力する第1のエミッタフ
ォロワと、第1のエミッタフォロワの出力側に設けられ
た出力端子と、反転電圧増幅器から出力された電圧を反
転電圧増幅器の入力側に帰還させる第1の帰還抵抗と、
反転電圧増幅器から出力された電圧の直流分だけを通過
させるローパスフィルタ回路と、ローパスフィルタ回路
から出力された直流分の電圧をレベルシフトして出力す
る第2のエミッタフォロワと、第2のエミッタフォロワ
から出力された直流分の電圧を反転電圧増幅器の入力側
に帰還させる第2の帰還抵抗とを備えて構成されてい
る。
【0012】本発明においては、反転電圧増幅器の出力
側にそれから出力された電圧の直流分だけを通過させる
ローパスフィルタ回路と、ローパスフィルタ回路から出
力された直流分の電圧をレベルシフトして出力する第2
のエミッタフォロワと、第2のエミッタフォロワから出
力された直流分の電圧を反転電圧増幅器の入力側に帰還
させる第2の帰還抵抗とを備え、その第2の帰還抵抗は
第1の帰還抵抗に実質的に並列接続され、ローパスフィ
ルタ回路LPFを通過した直流分を第1の帰還抵抗の抵
抗値より低い抵抗値にして出力電圧のAC成分がとりう
る上限を上昇させるようにしたので、高い受光レベルで
動作した場合にも出力電流PDが上限に達せず、出力電流
PDから反転増幅器により変換され、出力端子から出力さ
れた出力電圧の出力波形に歪みが生じることがなく、デ
ューティの劣化を招くことがなくなった。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1の説明) 構成の説明 図1は本発明の実施形態1の電流電圧変換増幅回路のブ
ロック図、図2は図1の電圧変換増幅回路と等価な具体
的な回路を示している。図1の電流電圧変換増幅回路に
おいて、従来例を示す図7と同様の構成の説明は省略す
る。LPFは入力側が反転電圧増幅器AMPの入力側に
接続され、反転電圧増幅器AMPから出力された電圧の
AC成分をカットするローパスフィルタ回路、EF2は
入力側がローパスフィルタ回路LPFの出力側に接続さ
れ、出力側が抵抗7を介して反転増幅器APMの入力側
に接続された第2のエミッタフォロワである。
【0014】図1に示す本発明の電流電圧変換増幅回路
では、反転電圧増幅器AMPから出力された電圧のAC
成分は第1のエミッタフォロワでレベルシフトされて出
力される。また、反転電圧増幅器AMPから出力された
電圧のオフセット成分である直流分だけがローパスフィ
ルタ回路LPFを通過するので、そのローパスフィルタ
回路LPFを通過した直流分に対しては第1の帰還抵抗
6に実質的に並列接続された第2の帰還抵抗7があるこ
とによって全体としての抵抗値が第1の帰還抵抗6の抵
抗値より低い抵抗値となって変換率が低下し、出力電圧
のAC成分がとりうる上限が上昇するため、高い受光レ
ベルで動作した場合にも出力電流IPDが上限に達するこ
とがなく、出力端子2から出力される電圧の出力波形に
ついて歪みを生じずに増幅できる範囲が従来より広が
る。
【0015】図2に示す電流電圧変換増幅回路におい
て、従来例を示す図8と同様の構成の説明は省略する。
13は一端がトランジスタ4のベースに接続された抵
抗、14は一端が抵抗13の他端に接続され、他端がグ
ラウンドGNDに接続された容量である。この抵抗13
と容量14でローパスフィルタ回路LPFを構成してい
る。5はトランジスタで、そのベースが抵抗13と容量
14の接続点に接続され、そのコレクタが抵抗11を介
して供給電源に接続され、そのエミッタが抵抗12を介
してグラウンドGNDに接続されている。トランジスタ
5と抵抗11、12で第2のエミッタフォロワEF2を
構成している。
【0016】動作の説明 次に図2に示す電流電圧変換増幅回路の動作について具
体的に説明する。まず、オフセット成分IDCに対する出
力端子2の電圧変化ΔV2DC を考える。反転増電圧幅器
AMPに相当するトランジスタ3の電圧利得を−Aと
し、反転増幅器AMPの出力電圧に相当するトランジス
タ3のVbeをV0 とし、入力端子1のオフセット成分
の電圧をV1DC とすると、次の式が成立する。 ΔV0DC =−A*ΔV1DC V2,V3 はV0 をトランジスタ4、5にそれぞれ相当す
るエミッタフォロワ回路EF、EF2でそれぞれレベル
シフトしたものと考えられるので、ΔV2DC =ΔV0DC
=−A*ΔV1DC となる。
【0017】ここで、トランジスタ5のエミッタの電圧
をV3 とすると、ΔV3DC =ΔV0DC =−A*ΔV1DC
=ΔV2DC となる。トランジスタ3の電圧利得Aが充分
大きければ、即ち反転電圧増幅器AMPではその入力側
を無限大と考えれば、出力電流IPDのほとんど全てが抵
抗6及び抵抗7に流れる。そこで、抵抗6、7を流れる
電流をそれぞれI6,I7とすると、ΔI6DC =(ΔV1DC
−ΔV2DC )/R6 =(−1/A*ΔV2DC −ΔV2DC
)/R6 となる。そして、1/Aは略零であるから、
ΔI6DC =−ΔV2DC /R6 となる。ΔI7DC =(ΔV
1DC −ΔV3DC )/R7 =(ΔV1DC −ΔV2DC )/R
7=−ΔV2DC /R7 となる。そして、IDCはI6,とI7
とを足したものであるから、 ΔIDC=ΔI6DC +ΔI7DC =−ΔV2DC *(1/R6 +1/R7 ) ∴ΔV2DC =−ΔIDC*(R6 //R7 )……………(3)
【0018】同様に、AC成分IACに対する出力端子2
の電圧変化ΔV2AC を考えると、 ΔV0AC =−A*ΔV1AC 出力端子2の電圧はV2 はトランジスタ3に相当する反
転増幅器AMPの出力電圧V0 をトランジスタ4、5に
相当するエミッタフォロワ回路EF、EF2でレベルシ
フトしたものと考えられるので、ΔV2AC =ΔV0AC =
−A*ΔV1AC となる。ここで、入力信号の周波数fに
対してローパスフィルタ回路LPFのカットオフ周波数
fc が f>fc =1/(2*π*R13*C14) となるように抵抗13及び容量14の値を設定すると、
ΔV0AC はローパスフィルタ回路LPFを通過できない
ので、ΔV3AC = 0 となる。
【0019】従って、抵抗6、7を流れる電流をそれぞ
れI6,I7とすると、ΔI6AC =(ΔV1AC −ΔV2AC )
/R6 =(−1/A*ΔV2AC −ΔV2AC )/R6 とな
る。そして、1/Aは略零であるから、ΔI6AC =−Δ
V2AC /R6 となる。ΔI7AC =(ΔV1AC −ΔV3AC
)/R7 =−ΔV1AC /R7 =(−1/A*ΔV2AC
−ΔV2AC )/R7 = 0 となる。そして、IACはI6,
とI7とを足したものであるから、 ΔIAC=ΔI6AC +ΔI7AC )=−1ΔV2AC /R6 ∴ΔV2AC =−ΔIAC*R6 ……………(4)
【0020】上記(2)、(4)式及び(1)、(3)
式から分かるように、この回路ではフォトダイオードの
出力電流IPDのAC成分による出力端子の電圧変化は従
来の回路と等しいままで、IPDのオフセット成分による
出力端子の電圧変化を、 (R6 //R7)/R6 =R7 / (R6 +R7)<1 倍に減少することになり、その分だけ出力電圧のAC成
分がとりうる上限が上昇するため、線形に増幅できる出
力電流IPDの上限が上昇することになる。
【0021】(効果の説明)本実施形態は以上説明した
とおり、トランジスタ3に相当する反転電圧増幅器AM
Pの出力側に出力電圧のオフセット成分である直流分だ
けを通過させる抵抗13及び容量14で構成されるロー
パスフィルタ回路LPFを設け、第1の帰還抵抗6に実
質的に並列接続される第2の帰還抵抗7を設け、そのロ
ーパスフィルタ回路LPFを通過した直流分に対して全
体として第1帰還抵抗6の抵抗値より低い抵抗値にして
出力電圧のAC成分がとりうる上限を上昇させるように
したので、高い受光レベルで動作した場合にも出力電流
PDが上限に達せず、出力電流PDから反転電圧増幅器AM
Pにより変換され、出力端子2から出力された出力電圧
の出力波形に歪みが生じることがなく、デューティの劣
化を招くことがなくなり、感度を劣化させずに大耐入力
特性を改善し、ダイナミックレンジを拡大させる効果が
得られる。
【0022】利用形態の説明 実施形態1では、本発明の電流電圧変換装置を通信装置
などに使用されるフォトダイオードPDを使用した光信
号の受信回路に適用した例を説明したが、同じく入力電
流の振幅を電圧振幅に変換する回路への適用が可能であ
る。また、図2のトランジスタ5のコレクタあるいはエ
ミッタ、および、図1のローパスフィルタ回路LPFの
出力からは入力端子1に入力された出力電流の直流成分
に比例した信号が得られるため、光信号の入力レベルの
測定や、光入力断の検出や、AGC(Auto Gain Contro
l) 回路への入力として用いることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、反転電圧
増幅器の出力側にそれから出力された電圧の直流分だけ
を通過させるローパスフィルタ回路と、ローパスフィル
タ回路から出力された直流分の電圧をレベルシフトして
出力する第2のエミッタフォロワと、第2のエミッタフ
ォロワ回路から出力された直流分の電圧を反転電圧増幅
器の入力側に帰還させる第2の帰還抵抗とを備え、その
第2の帰還抵抗は第1の帰還抵抗に実質的に並列接続さ
れ、ローパスフィルタ回路LPFを通過した直流分に対
して全体として第1の帰還抵抗の抵抗値より低い抵抗値
にして出力電圧のAC成分がとりうる上限を上昇させる
ようにしたので、高い受光レベルで動作した場合にも出
力電流PDが上限に達せず、出力電流PDから反転増幅器に
より変換され、出力端子から出力された出力電圧の出力
波形に歪みが生じることがなく、デューティの劣化を招
くことがなくなり、感度を劣化させずに大耐入力特性を
改善し、ダイナミックレンジを拡大させる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の電流電圧変換増幅回路の
ブロック図である。
【図2】図1の電流電圧変換増幅回路と等価な具体的な
回路を示す回路図である。
【図3】従来の光受信装置に用いられた電流電圧変換増
幅回路の概念を示すブロック図である。
【図4】従来の電流電圧変換増幅回路の各部位の波形図
である。
【図5】フォトダイオードの出力電流のオフセット成分
とAC成分を示す波形図である。
【図6】従来例と本発明の出力電圧の波形をそれぞれ示
す波形図である。
【図7】従来の電流電圧変換増幅回路のブロック図であ
る。
【図8】図7の電流電圧変換増幅回路と等価な具体的な
回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2A 出力端子 6 第1の帰還抵抗 7 第2の帰還抵抗 AMP 反転増幅器 EF1 第1のエミッタフォロワ EF2 第2のエミッタフォロワ LPF ローパスフィルタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06 (72)発明者 山岡 信介 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子の出力電流が入力される入力端
    子と、 入力端子に入力された入力電流を電圧に変換し、増幅す
    る反転電圧増幅器と、 反転電圧増幅器から出力された電圧をレベルシフトして
    出力する第1のエミッタフォロワと、 第1のエミッタフォロワ回路の出力側に設けられた出力
    端子と、 反転電圧増幅器から出力された電圧を反転電圧増幅器の
    入力側に帰還させる第1の帰還抵抗と、 反転電圧増幅器から出力された電圧の直流分だけを通過
    させるローパスフィルタ回路と、 ローパスフィルタ回路から出力された直流分の電圧をレ
    ベルシフトして出力する第2のエミッタフォロワと、 第2のエミッタフォロワから出力された直流分の電圧を
    反転電圧増幅器の入力側に帰還させる第2の帰還抵抗と
    を、 備えたことを特徴とする電流電圧変換増幅器。
  2. 【請求項2】 受光素子の出力電流が入力される入力端
    子と、 ベースが入力端子に接続され、コレクタが抵抗を介して
    供給電源に接続され、エミッタがグラウンドに接続され
    た第1のトランジスタと、 ベースが第1のトランジスタのコレクタに接続され、コ
    レクタが抵抗を介して供給電源に接続され、エミッタが
    抵抗を介してグラウンドに接続された第2のトランジス
    タと、 第2のトランジスタのエミッタに接続された出力端子
    と、 一端がそれぞれ互いに接続され、他端が第2のトランジ
    スタのベースに接続された抵抗と他端がグラウンドに接
    続された容量とからなるローパスフィルタ回路と、 ベースがローパスフィルタ回路の抵抗と容量の接続点に
    接続され、コレクタが抵抗を介して供給電源に接続さ
    れ、エミッタが抵抗を介してグラウンドに接続された第
    3のトランジスタと、 第2のトランジスタのエミッタと第1のトランジスタの
    ベースとの間に設けられた第1の帰還抵抗と、 第3のトランジスタのエミッタと第1のトランジスタの
    ベースとの間に設けられた第2の帰還抵抗とを、 備えたことを特徴とする電流電圧変換増幅器。
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JP (1) JPH09246878A (ja)

Cited By (3)

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