JP2531922B2 - 単極性符号・双極性符号変換回路 - Google Patents

単極性符号・双極性符号変換回路

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JP2531922B2
JP2531922B2 JP5155956A JP15595693A JP2531922B2 JP 2531922 B2 JP2531922 B2 JP 2531922B2 JP 5155956 A JP5155956 A JP 5155956A JP 15595693 A JP15595693 A JP 15595693A JP 2531922 B2 JP2531922 B2 JP 2531922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッシブ・ダブル・ス
ター光加入者伝送システム、光インターコネクション装
置等のバースト信号伝送系の受信器に用いる自動識別レ
ベル制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】バーストデータ用のディジタル光信号受
信器において、バースト内の1ビット目から自動識別レ
ベル制御(ATC:オートマチック・スレッシュホルド
・コントロール)を行うATC回路として、差動入出力
トランスインピーダンスアンプを2つのゲインに切り換
えて用いる単極性符号・双極性符号変換回路が知られて
いる。従来の単極性符号・双極性符号変換回路の回路例
と入出力波形を図面を参照して簡単に説明する。
【0003】図6は、単極性符号・双極性符号変換回路
の入出力波形を示す波形説明図、図7は、従来の単極性
符号・双極性符号変換回路の例を示す回路図である。図
7に示すように、差動アンプ回路1の逆相出力を正相入
力に帰還抵抗4を介して帰還し、正相出力を逆相入力に
ピーク検出回路2を経て帰還抵抗3を介して帰還してト
ランスインピーダンスアンプ回路を構成すると、同トラ
ンスインピーダンスアンプ回路は単極性符号・双極性符
号変換回路として動作することが知られており、米国特
許US5025456で述べられている。
【0004】すなわち、図6に示すように、単極性符号
である正方向にのみ振幅Ii n で振れる電流パルスを入
力すると、正相出力として、正方向に振幅Vo u t +
負方向に振幅Vo u t - で振れる電圧パルスが得られ
る。ここで、正方向の振幅Vou t + と負方向の振幅V
o u t - が等しければ、出力電圧は双極性符号であると
いえる。従来例では、図7の回路は光受信器のプリアン
プ回路として用いられている。
【0005】同変換回路は微小な入力信号を扱うDC結
合アンプ系のため、回路のバイアス電圧のオフセット量
の低減が重要である。正相出力と逆相出力との差電圧で
ある出力オフセット電圧を最小にするためには、差動ア
ンプ回路とピーク値検出回路の直流特性を等しくすれば
よい。図7に示す従来の例では、差動アンプ回路1の増
幅段とピーク検出回路2の増幅段を同一の回路構成とす
ることで差動アンプ回路1とピーク検出回路2の直流特
性をほぼ等しくしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
単極性符号・双極性符号変換回路では以下の問題点があ
った。
【0007】差動アンプ回路1の出力段トランジスタ1
13、114のベース・エミッタ間電圧と、ピーク値検
出回路200の出力段トランジスタ213のベース・エ
ミッタ間電圧との間に200mV程度の差があるため、
差動アンプ回路1とピーク値検出回路2の直流特性に2
00mV程度のミスマッチが生じている。しかもこのベ
ース・エミッタ間電圧が温度および電源電圧に依存し、
さらに、差動アンプ回路1の利得の温度依存性、電源電
圧依存性を持つため、出力オフセット電圧に温度依存性
および電源電圧依存性が生じ、単極性符号・双極性符号
変換回路のダイナミックレンジが3dB程度劣化すると
いう問題点があった。
【0008】図6に示す単極性符号・双極性符号変換回
路の出力波形においては、通常、負方向の振幅Vo u t
- は正方向の振幅Vo u t + よりも小さい。負方向の振
幅Vo u t - を正方向の振幅Vo u t + に近づけるため
には、差動アンプ回路1の入力抵抗値を帰還抵抗3、4
の値よりも十分高くすれば良い。従来例では、図7の回
路を光受信器のプリアンプとして用いるため、帰還抵抗
による熱雑音低減のため帰還抵抗値をできるだけ大きく
設定している。さらに、差動アンプ1の入力抵抗値を高
め、かつ、トランジスタ101、102のベース電流に
よる雑音を低減するためには、コレクタ抵抗111、1
12の値を大きくすれば良い。しかしながら、同コレク
タ抵抗値を高くすると、帰還増幅回路系の最も低周波の
極と低周波側から2番目の極が接近して位相余裕が減少
する。したがって、差動アンプ回路1の入力抵抗と帰還
抵抗3、4の比と、帰還増幅回路系の位相余裕がトレー
ドオフの関係となり、差動アンプ回路1の入力抵抗と帰
還抵抗3、4の比が十分大きくとれないため、単極性符
号・双極性符号変換の精度が低い、すなわち、負方向の
振幅Vo u t - が正方向の振幅Vo u t + よりも小さく
なってしまうという問題点があった。また、その変換の
精度がトランジスタ101、102の電流幅率に大きく
依存性するという問題点があった。
【0009】本発明は、ディジタル受信器の自動識別レ
ベル制御に用いる、高精度かつ低出力オフセットの単極
性符号・双極性符号変換回路を実現することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の単極性符号・双
極性符号変換回路では、ピーク検出回路を、第2の差動
アンプ回路の正相出力を逆相入力に帰還して構成したボ
ルテージフォロワ回路とするとともに、逆相出力を帰還
抵抗を介して正相入力に帰還、正相出力をピーク検出回
路を経て帰還抵抗を介して逆相入力に帰還した第1の差
動アンプ回路の出力バイアスレベルと等しい電圧を発生
する第1のダミー差動アンプ回路と、正相出力を逆相入
力に帰還しない状態における第2の差動アンプの出力バ
イアスレベルと等しい電圧を発生する第2のダミー差動
アンプ回路と、第1のダミー差動アンプ回路と第2のダ
ミー差動アンプ回路の差電圧を増幅して第1の差動アン
プ回路と第1のダミー差動アンプ回路、もしくは第2の
差動アンプ回路と第2のダミー差動アンプ回路の直流動
作点調整入力部に帰還する第3の差動アンプ回路を備え
る。
【0011】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、第1のダミー差動アンプ回路と、第2のダミー差
動アンプ回路と、複数の単極性符号・双極性符号変換回
路とを1個の集積回路チップ内に集積化する。
【0012】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、逆相出力を帰還抵抗を介して正相入力に帰還、正
相出力をピーク検出回路を経て帰還抵抗を介して逆相入
力に帰還した差動アンプの出力バイアスレベルと等しい
電圧を発生するダミー差動アンプ回路と、ピーク検出回
路の出力バイアスレベルと等しい電圧を発生するダミー
ピーク検出回路と、ダミー差動アンプ回路とダミーピー
ク検出回路の差電圧を増幅して差動アンプ回路とダミー
差動アンプ回路、もしくはピーク検出回路とダミーピー
ク検出回路の直流動作点調整入力部に帰還する差動アン
プ回路を備える。
【0013】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、ダミー差動アンプ回路と、ダミーピーク検出回路
と、複数の単極性符号・双極性符号変換回路とを1個の
集積回路チップ内に集積化する。
【0014】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、同単極性符号・双極性符号変換回路と直流特性の
等しいダミー単極性符号・双極性符号変換回路と、ダミ
ー単極性符号・双極性符号変換回路の正相出力と逆相出
力の差電圧を増幅して単極性符号・双極性符号変換回路
とダミー単極性符号・双極性符号変換回路のオフセット
調整入力部に帰還する差動アンプ回路を備える。
【0015】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、ダミー単極性符号・双極性符号変換回路と、複数
の単極性符号・双極性符号変換回路とを1個の集積回路
チップ内に集積化する。
【0016】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、逆相出力を帰還抵抗を介して正相入力に帰還、正
相出力をピーク検出回路を経て帰還抵抗を介して逆相入
力に帰還した差動アンプ回路を、少なくとも入力バッフ
ァ段と増幅段の2段以上の段数で構成する。
【0017】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、差動アンプ回路の逆相出力を帰還抵抗を介して正
相入力に帰還、正相出力をピーク検出回路を経て帰還抵
抗を介して逆相入力に帰還した帰還増幅回路系の最も低
周波の極を差動アンプ回路の増幅段のカットオフ周波数
で定める。
【0018】
【作用】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路で
は、差動アンプ回路とピーク値検出回路の出力バイアス
レベルが常にほぼ一致するため、周囲温度、電源電圧に
かかわらず出力オフセットが生じない。
【0019】本発明の単極性符号・双極性符号変換回路
では、帰還増幅回路系の最も低周波の極が帰還抵抗値に
依存しないため、十分な位相余裕を確保しつつ差動アン
プ回路の入力抵抗と帰還抵抗の比を十分大きくとれるた
め、単極性符号・双極性符号変換の精度が大幅に向上す
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。
【0021】図1は、本発明の第1の実施例を示す回路
図である。第1の差動アンプ回路1の逆相出力を正相入
力に帰還抵抗4を介して帰還し、正相出力を逆相入力に
ピーク検出回路2を経て帰還抵抗3を介して帰還して単
極性符号・双極性符号変換回路を構成している。ピーク
検出回路2は、第2の差動アンプ回路6の正相出力を第
2の差動アンプ6の逆相入力に帰還して構成したボルテ
ージフォロワ回路である。第1のダミー差動アンプ回路
10、第2のダミー差動アンプ回路60は、それぞれ、
第1の差動アンプ回路1、第2の差動アンプ回路6を半
裁した回路であり、第1の差動アンプ回路1、第2の差
動アンプ回路6の出力バイアス電圧と等しい電圧を出力
する。第3の差動アンプ5で、第2のダミー差動アンプ
回路60と第1のダミー差動アンプ回路10の出力の差
電圧を増幅し、第2の差動アンプ回路6の増幅段を駆動
する電流源を構成するトランジスタ9および第2のダミ
ー差動アンプ回路60の増幅段を駆動する電流源を構成
するトランジスタ90のベースに帰還している。
【0022】温度変動、電源電圧変動等によって第2の
差動アンプ回路6の出力バイアス電圧が第1の差動アン
プ回路1の出力バイアス電圧よりも電圧ΔVだけ高くな
ると、第2のダミー差動アンプ回路60の出力バイアス
電圧も第1のダミー差動アンプ回路10の出力バイアス
電圧よりも電圧ΔVだけに高くなる。すると、第3の差
動アンプ5の出力電圧が高くなって、トランジスタ9お
よびトランジスタ90のベース電位が上昇して第2の差
動アンプ回路6および第2のダミー差動アンプ回路60
の増幅段を流れる電流が増し、増幅段のコレクタ抵抗2
11、212および214における電圧降下が増加し
て、第2の差動アンプ回路6および第2のダミー差動ア
ンプ回路60の出力バイアス電圧が低下する。すなわ
ち、第3の差動アンプ5による帰還ループのループ利得
をA5 とすると、第2のダミー差動アンプ回路60と第
1のダミー差動アンプ回路10の差電圧がΔV/A5
圧縮されたことになる。
【0023】第1の差動アンプ回路1の出力バイアス電
圧と第1のダミー差動アンプ回路10の出力バイアス電
圧、第2の差動アンプ回路6の出力バイアス電圧と第2
のダミー差動アンプ回路60の出力バイアス電圧はそれ
ぞれ等しいから、第2の差動アンプ回路6の出力バイア
ス電圧と第1の差動アンプ回路1の出力バイアス電圧の
差電圧も電圧ΔV/A5 に圧縮される。ピーク検出回路
2が、第2の差動アンプ回路6の正相出力を第2の差動
アンプ6の逆相入力に帰還して構成したボルテージフォ
ロワ回路であるため、第1の差動アンプ1の出力バイア
ス電圧とピーク検出回路2の出力バイアス電圧の差電圧
は、さらにピーク検出回路2内のループ利得によって圧
縮されるため、ほぼ0となる。かくして、周囲温度、電
源電圧にかかわらず差動アンプ回路1とピーク値検出回
路2の出力バイアスレベルが常に高精度に一致するた
め、周囲温度、電源電圧にかかわらず単極性符号・双極
性符号変換回路の出力オフセットはほとんど生じない。
【0024】図2は、本発明の第2の実施例を示す回路
図である。差動アンプ回路1の逆相出力を正相入力に帰
還抵抗4を介して帰還し、正相出力を逆相入力にピーク
検出回路2を経て帰還抵抗3を介して帰還して単極性符
号・双極性符号変換回路を構成していることは第1の実
施例と同様である。ダミー差動アンプ回路10は、第1
の差動アンプ回路1を半裁した回路であり、第1の差動
アンプ回路1の出力バイアス電圧と等しい電圧を出力す
る。ダミーピーク検出回路20はピーク検出回路2と同
一の回路であり、ダミー差動アンプ回路10の出力が入
力されている。差動アンプ5で、ダミーピーク検出回路
20とダミー差動アンプ回路10の出力の差電圧を増幅
し、ピーク検出回路2の増幅段を駆動する電流源を構成
するトランジスタ9およびダミーピーク検出回路20の
増幅段を駆動する電流源を構成するトランジスタ90の
ベースに帰還している。
【0025】温度変動、電源電圧変動等によってピーク
検出回路2の出力バイアス電圧が差動アンプ回路1の出
力バイアス電圧よりも電圧ΔVだけ高くなると、ダミー
ピーク検出回路20の出力バイアス電圧もダミー差動ア
ンプ回路10の出力バイアス電圧よりも電圧ΔVだけに
高くなる。すると、差動アンプ5の出力電圧が高くなっ
て、トランジスタ9およびトランジスタ90のベース電
位が上昇してピーク検出回路2およびダミーピーク検出
回路20の増幅段を流れる電流が増し、増幅段のコレク
タ抵抗211、212および214における電圧降下が
増加して、ピーク検出回路2およびダミーピーク検出回
路20の出力バイアス電圧が低下する。すなわち、差動
アンプ5による帰還ループのループ利得をA5 とする
と、ダミーピーク検出回路20とダミー差動アンプ回路
10の差電圧がΔV/A5 に圧縮されたこととなる。差
動アンプ回路1の出力バイアス電圧とダミー差動アンプ
回路10の出力バイアス電圧、ピーク検出回路2の出力
バイアス電圧とダミーピーク検出回路20の出力バイア
ス電圧はそれぞれ等しいから、ピーク検出回路2の出力
バイアス電圧と差動アンプ回路1の出力バイアス電圧の
差電圧も電圧ΔV/A5 に圧縮され、ほぼ0となる。か
くして、周囲温度、電源電圧にかかわらず差動アンプ回
路1とピーク値検出回路2の出力バイアスレベルが常に
高精度に一致するため、周囲温度、電源電圧にかかわら
ず単極性符号・双極性符号変換回路の出力オフセットは
ほとんど生じない。
【0026】図3は、本発明の第3の実施例を示す回路
図である。差動アンプ回路1の逆相出力を正相入力に帰
還抵抗4を介して帰還し、正相出力を逆相入力にピーク
検出回路2を経て帰還抵抗3を介して帰還して単極性符
号・双極性符号変換回路を構成していることは第1およ
び第2の実施例と同様である。差動アンプ回路1と同一
構成のダミー差動アンプ回路10の逆相出力を正相入力
にダミー帰還抵抗40を介して帰還し、正相出力を逆相
入力にピーク検出回路2と同一構成のダミーピーク検出
回路20を経てダミー帰還抵抗3を介して帰還してダミ
ー単極性符号・双極性符号変換回路を構成している。差
動アンプ5で、ダミー単極性符号・双極性符号変換回路
の逆相出力と正相出力の差電圧を増幅し、ピーク検出回
路2の増幅段を駆動する電流源を構成するトランジスタ
9およびダミーピーク検出回路20の増幅段を駆動する
電流源を構成するトランジスタ90のベースに帰還して
いる。
【0027】温度変動、電源電圧変動等によってピーク
検出回路2の出力バイアス電圧が差動アンプ回路1の出
力バイアス電圧よりも高くなることによって単極性符号
・双極性符号変換回路の逆相出力電圧が正相出力電圧よ
りもΔVだけ高くなると、ダミー単極性符号・双極性符
号変換回路においても逆相出力電圧が正相出力電圧より
もΔVだけ高くなる。すると、差動アンプ5の出力電圧
が高くなって、トランジスタ9およびトランジスタ90
のベース電位が上昇してピーク検出回路2およびダミー
ピーク検出回路20の増幅段を流れる電流が増し、増幅
段のコレクタ抵抗211、212および214における
電圧降下が増加して、ピーク検出回路2およびダミーピ
ーク検出回路20の出力バイアス電圧が低下する。その
結果、ダミーピーク検出回路20とダミー差動アンプ回
路10の差電圧が減少し、ダミー単極性符号・双極性符
号変換回路の逆相出力電圧と正相出力電圧の差がほぼ0
となる。単極性符号・双極性符号変換回路の正相出力バ
イアス電圧と逆相出力バイアス電圧の差電圧は、ダミー
単極性符号・双極性符号変換回路の正相出力電圧と逆相
出力電圧の差電圧と等しいから、周囲温度、電源電圧に
かかわらず単極性符号・双極性符号変換回路の出力オフ
セットはほとんど生じない。
【0028】第1、第2、および第3の実施例において
は、差動アンプ回路5の出力電圧をピーク検出回路2と
ダミーピーク検出回路20の増幅段を駆動する電流源を
構成するトランジスタ9および90のベースに帰還して
いるが、ピーク検出回路2とダミーピーク検出回路20
の他の直流動作点調整端子に帰還してもよい。また、第
1、第2、および第3の実施例においては、ピーク検出
回路2の出力バイアス電圧を差動アンプ回路1の出力バ
イアス電圧に従属させているが、差動アンプ回路1の出
力バイアス電圧をピーク検出回路2の出力バイアス電圧
に従属させてもよい。すなわち、およびダミー差動アン
プ回路10の増幅段を駆動する電流源を構成するトラン
ジスタの差動アンプ回路5の出力電圧を差動アンプ回路
1とダミー差動アンプ回路10の直流動作点調整端子に
帰還してもよい。また、第3の実施例では、差動アンプ
回路5の出力電圧を単極性符号・双極性符号変換回路を
構成する帰還ループの外のオフセット調整端子に帰還し
てもよい。
【0029】第1および第2の実施例においてはダミー
差動アンプ回路として差動アンプ回路を半裁した回路を
用いているが、ダミー差動アンプ回路は、差動アンプ回
路の正相出力電圧と逆相出力の差電圧の中点の電位を得
る抵抗分割回路等の他の形式の回路でもよい。
【0030】図4は、本発明の第4の実施例を示すブロ
ック図であり、バーストモード対応4チャンネルプリア
ンプアレイICの回路構成を示している。各チャンネル
における第1の差動アンプ回路11、12、13、14
の逆相出力を正相入力にそれぞれ帰還抵抗41、42、
43、44を介して帰還し、正相出力を逆相入力にそれ
ぞれピーク検出回路21、22、23、24を経て帰還
抵抗31、32、33、34を介して帰還して単極性符
号・双極性符号変換回路を4回路構成している。ピーク
検出回路21、22、23、24は、それぞれ第2の差
動アンプ回路61、62、63、64の正相出力を逆相
入力に帰還して構成したボルテージフォロワ回路であ
る。第1のダミー差動アンプ回路10、第2のダミー差
動アンプ回路60は、第1の差動アンプ回路11、1
2、13、14、第2の差動アンプ回路61、62、6
3、64の出力バイアス電圧と等しい電圧を出力する。
第3の差動アンプ5で、第2のダミー差動アンプ回路6
0と第1のダミー差動アンプ回路10の出力の差電圧を
増幅し、第2の差動アンプ回路61、62、63、64
および第2のダミー差動アンプ回路60の直流動作点調
整端子に帰還している。これ全ての回路が1個の集積回
路チップに集積されている。
【0031】温度変動、電源電圧変動等によって第2の
差動アンプ回路6の出力バイアス電圧が第1の差動アン
プ回路1の出力バイアス電圧よりも電圧ΔVだけ高くな
った場合の動作は第1の実施例と同様である。
【0032】第1から第3の実施例では、ダミー回路お
よび差動アンプ回路5の組み込みによって回路素子数が
増加するが、本実施例ではダミー回路および差動アンプ
回路5は4チャンネルの単極性符号・双極性符号で共有
しているため、1チャンネルあたりの回路素子数増はわ
ずかである。
【0033】本実施例では、アレイのチャンネル数は4
であるが、他の数であってもよい。本実施例は、第1の
実施例の回路を4チャンネル集積化したICの構成図で
あるが、第2、第3の実施例についても集積化を行うこ
とが可能である。
【0034】また、本実施例では差動アンプ回路5の出
力電圧を第2の差動アンプ回路61、62、63,64
および第2のダミー差動アンプ回路60の直流動作点調
整端子に帰還しているが、第1の差動アンプ回路11、
12、13、14および第1のダミー差動アンプ回路1
0の直流動作点調整端子に帰還してもよい。
【0035】図5は、本発明の第5の実施例を示す回路
図である。差動アンプ回路1の逆相出力を正相入力に帰
還抵抗4を介して帰還し、正相出力を逆相入力にピーク
検出回路2を経て帰還抵抗3を介して帰還して単極性符
号・双極性符号変換回路を構成していることは第1から
第3の実施例と同様である。差動アンプ回路1は、入力
バッファ段7と増幅段8とレベルシフト回路で構成され
ている。入力バッファ段7はエミッタ負帰還抵抗を挿入
したエミッタ結合増幅回路であり、エミッタ負帰還抵抗
の挿入により十分高い入力抵抗を得ている。また、増幅
段8はエミッタ結合増幅回路であり、トランジスタ11
5、116のベース・コレクタ間にコンデンサ117、
118をそれぞれ挿入することにより帯域制限を行って
いる。
【0036】増幅段8において帯域制限を行い、かつ、
帰還抵抗3、4の値を小さくすることにより、単極性符
号・双極性符号変換回路を構成する帰還増幅回路系の最
も低周波の極が前記差動アンプ回路の増幅段のカットオ
フ周波数で定まり、低周波側から2番目の極が、該単極
性符号・双極性符号変換回路の入力部のカットオフ周波
数で定まっている。したがって、帰還抵抗値を低減して
帰還量を増加しても位相余裕は減少しない。入力バッフ
ァ段7の挿入で差動アンプ回路1の入力抵抗を高く、ま
た、増幅段8における帯域制限で帰還抵抗3、4の値を
小さくすることが可能となっているため、差動アンプ回
路1の入力抵抗を帰還抵抗3、4の値よりも十分高くす
ることが可能となり、単極性符号・双極性符号変換の精
度従来例よりも著しく向上する。
【0037】差動アンプ回路1の入力段のトランジスタ
の電流増幅率βに依存するが、本実施例では、帰還抵抗
値が1kΩ、電流増幅率βが100の場合の入力抵抗が
約50kΩであり、電流増幅率βが半減しても入力抵抗
が約25kΩと帰還抵抗値よりも十分高いため、単極性
符号・双極性符号変換の精度の電流増幅率β依存性が小
さい。
【0038】本実施例では、入力バッファ段としてエミ
ッタ負帰還抵抗を挿入したエミッタ結合増幅回路を用い
ているが、エミッタフォロワ回路等の高入力抵抗の得ら
れる他の回路を用いてもよい。また、増幅段においては
エミッタ結合増幅回路を構成するトランジスタのベース
・コレクタ間にコンデンサを挿入することによって帯域
制限を行っているが、他の手法を用いて帯域制限を行っ
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上、説明した様に、本発明によればデ
ィジタル受信器の自動識別レベル制御に用いる、高精度
かつ低出力オフセットの単極性符号・双極性符号変換回
路を実現することが可能であり、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第5の実施例を示す回路図である。
【図6】単極性符号・双極性符号変換回路の入出力波形
を示す波形説明図である。
【図7】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1、5、6、11〜14、61〜64
差動アンプ回路 2、21〜24
ピーク検出回路 3、4、30〜34、40〜44
抵抗 111、112、211〜215
抵抗 7
入力バッファ段 8
増幅段 9、90、101、102、113〜116、213
トランジスタ 10、60
ダミー差動アンプ回路 20
ダミーピーク検出回路 117、118
コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安斉 紀子 東京都港区芝五丁目29番11号 日本電気 テレコムシステム株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−266630(JP,A) 特開 平6−177664(JP,A) 特開 昭62−15909(JP,A) 特開 平6−204881(JP,A) 特開 平6−310937(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の差動アンプ回路の逆相出力を第1
    の帰還抵抗を介して前記第1の差動アンプ回路の正相入
    力に帰還し、前記第1の差動アンプ回路の正相出力をピ
    ーク検出回路を経て第2の帰還抵抗を介して前記第1の
    差動アンプの逆相入力に帰還して構成した単極性符号・
    双極性符号変換回路において、 前記ピーク検出回路が、第2の差動アンプ回路の正相出
    力を該第2の差動アンプの逆相入力に帰還して構成した
    ボルテージフォロワ回路であり、 前記第1の差動アンプ回路の出力バイアスレベルと等し
    い電圧を発生する第1のダミー差動アンプ回路と、正相
    出力を該差動アンプの逆相入力に帰還しない状態におけ
    る第2の差動アンプの出力バイアスレベルと等しい電圧
    を発生する第2のダミー差動アンプ回路と、該第1のダ
    ミー差動アンプ回路と該第2のダミー差動アンプ回路の
    差電圧を増幅して前記第1の差動アンプ回路と前記第1
    のダミー差動アンプ回路、もしくは前記第2の差動アン
    プ回路と前記第2のダミー差動アンプ回路の直流動作点
    調整入力部に帰還する第3の差動アンプ回路を備えるこ
    とを特徴とする単極性符号・双極性符号変換回路。
  2. 【請求項2】 第1のダミー差動アンプ回路と、第2の
    ダミー差動アンプ回路と、複数の単極性符号・双極性符
    号変換回路とを1個の集積回路チップ内に集積化してい
    ることを特徴とする請求項1記載の単極性符号・双極性
    符号変換回路。
  3. 【請求項3】 差動アンプ回路の逆相出力を第1の帰還
    抵抗を介して前記第1の差動アンプ回路の正相入力に帰
    還し、前記差動アンプ回路の正双出力をピーク検出回路
    を経て第2の帰還抵抗を介して前記差動アンプ回路の逆
    相入力に帰還して構成した単極性符号・双極性符号変換
    回路において、 前記差動アンプの出力バイアスレベルと等しい電圧を発
    生するダミー差動アンプ回路と、前記ピーク検出回路の
    出力バイアスレベルと等しい電圧を発生するダミーピー
    ク検出回路と、該ダミー差動アンプ回路と該ダミーピー
    ク検出回路の差電圧を増幅して前記差動アンプ回路と前
    記ダミー差動アンプ回路、もしくは前記ピーク検出回路
    と前記ダミーピーク検出回路の直流動作点調整入力部に
    帰還する差動アンプ回路を備えることを特徴とする単極
    性符号・双極性符号変換回路。
  4. 【請求項4】 ダミー差動アンプ回路と、ダミーピーク
    検出回路と、複数の単極性符号・双極性符号変換回路と
    を1個の集積回路チップ内に集積化していることを特徴
    とする請求項3記載の単極性符号・双極性符号変換回
    路。
  5. 【請求項5】 差動アンプ回路の逆相出力を第1の帰還
    抵抗を介して前記第1の差動アンプ回路の正相入力に帰
    還し、前記第1の差動アンプ回路の正相出力をピーク検
    出回路を経て第2の帰還抵抗を介して前記差動アンプ回
    路の逆相入力に帰還して構成した単極性符号・相極性符
    号変換回路において、 前記単極性符号・双極性符号変換回路と直流特性の等し
    いダミー単極性符号・双極性符号変換回路と、該ダミー
    単極性符号・双極性符号変換回路の正相出力と逆相出力
    の差電圧を増幅して前記単極性符号・双極性符号変換回
    路と前記ダミー単極性符号・双極性符号変換回路のオフ
    セット調整入力部に帰還する差動アンプ回路を備えるこ
    とを特徴とする単極性符号・双極性符号変換回路。
  6. 【請求項6】 ダミー単極性符号・双極性符号変換回路
    と、複数の単極性符号・双極性符号変換回路とを1個の
    集積回路チップ内に集積化していることを特徴とする請
    求項5記載の単極性符号・双極性符号変換回路。
  7. 【請求項7】 差動アンプ回路の逆相出力を第1の帰還
    抵抗を介して前記差動アンプ回路の正相入力に帰還し、
    前記差動アンプ回路の正相出力をピーク検出回路を経て
    第2の帰還抵抗を介して前記差動アンプの逆相入力に帰
    還して構成した単極性符号・双極性符号変換回路におい
    て、 前記差動アンプ回路が、少なくとも入力バッファ段と増
    幅段の2段以上の段数で構成されていることを特徴とす
    る単極性符号・双極性符号変換回路。
  8. 【請求項8】 差動アンプ回路の逆相出力を第1の帰還
    抵抗を介して前記差動アンプ回路の正相入力に帰還し、
    前記差動アンプ回路の正相出力をピーク検出回路を経て
    第2の帰還抵抗を介して前記差動アンプの逆相入力に帰
    還して構成した単極性符号・双極性符号変換回路におい
    て、 該単極性符号・双極性符号変換回路を構成する帰還増幅
    回路系の最も低周波の極が前記差動アンプ回路の増幅段
    のカットオフ周波数で定められていることを特徴とする
    単極性符号・双極性符号変換回路。
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