JPH09246739A - 防水型電気部品収納ケースのアース構造 - Google Patents

防水型電気部品収納ケースのアース構造

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JPH09246739A
JPH09246739A JP4703596A JP4703596A JPH09246739A JP H09246739 A JPH09246739 A JP H09246739A JP 4703596 A JP4703596 A JP 4703596A JP 4703596 A JP4703596 A JP 4703596A JP H09246739 A JPH09246739 A JP H09246739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気部品を収容した防水型ケースの液密封止を
保ち、かつ簡単な構造でアース接続が可能になる防水型
電気部品収納ケースのアース構造を提供する。 【解決手段】表面10a,10bが絶縁処理された導電
性材料よりなる防水型ケース1の壁にアース用導電性ね
じ30をセルフタッピングによりねじ込み、このアース
用導電性ねじ30に上記防水型ケース1に収容された電
気部品22をアース接続したことを特徴とする防水型電
気部品収納ケースのアース構造である。アース用導電性
ねじのねじ部が防水型ケースのねじ孔にセルフタッピン
グにより密着しているからねじ孔が液密に閉止されるこ
とになり、防水型ケースの液密が保たれる。しかも、防
水型ケース1に収容された電気部品22は上記アース用
導電性ねじを介して防水型ケースにアース接続されるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水構造を保ち、
かつ収容された電気部品のアース接続をなした防水型電
気部品収納ケースのアース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば屋外設置形の照明器具において
は、点灯装置などの電気部品を雨水等から保護するため
に、この点灯装置などの電気部品を防水構造の電気部品
収納ケースに収容し、この電気部品収納ケースを照明器
具本体に取付けるようになっている。
【0003】しかしながら、電気部品に150V以上の
電圧が加わるような電気器具の場合は規格により電気部
品をアース接続することが義務付けられている。通常、
電気部品をアース接続する場合、電気部品に直接アース
線を接続し、このアース線をケースの外部に引き出す構
造が採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケース
が防水構造である場合は液密封止が必要であり、上記の
ようなアース線をケースの外部に引き出す構成である
と、このアース線の引き出し部で液密が損なわれてしま
い、漏水する心配がある。したがって、このようなアー
ス線の引き出し部は液密構造にしなければならないが、
この液密封止構造は複雑になり、部品点数が増加する心
配がある。
【0005】これに対し、防水ケースを導電体で形成し
た場合は、収容した電気部品をケースにアース接続し、
このケースのいずれかの箇所に外部のアース線を接続す
ることが考えられる。このようにすれば、防水ケース自
身がアース導電部材となるからアース接続のための格別
な開口を形成する必要がなくなり、格別な液密封止構造
が不要になる。
【0006】しかしながら、防水ケースが、例えばアル
ミニウムなどからなり、表面にアルマイト処理などのよ
うな絶縁・防錆処理等が施されている場合は、表面を利
用して電気的な導通ができず、したがって防水ケースに
アース接続のための格別な開口を形成する必要があり、
このようにすると漏水の心配がある。
【0007】すなわち、従来の構造の場合、電気部品を
収容した防水構造のケースのアース接続をする場合、液
密が十分でなく、しかも構造が複雑になるという問題が
あった。
【0008】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするのは、電気部品を収容した防
水型ケースにおいて、液密封止を保ち、しかも簡単な構
造でアース接続が可能になる防水型電気部品収納ケース
のアース構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、表面が絶縁処理された導電性材料よ
りなる防水型ケースと;この防水型ケースの壁にセルフ
タッピングによりねじ込まれた導電性ねじと;上記防水
型ケースに収容され、上記導電性ねじにアース接続され
た電気部品と;を具備していることを特徴とする防水型
電気部品収納ケースのアース構造である。
【0010】請求項1の構造によると、防水型ケースに
ねじ込まれた導電性ねじは、セルフタッピングにより防
水型ケースにねじ込まれているから、導電性ねじのねじ
部と防水型ケースの壁に形成されたねじ孔が相互に接触
する。したがって導電性ねじは防水型ケースに対して電
気的に導通し、この導電性ねじに電気部品をアース接続
すれば、この電気部品と防水型ケースとが導電性ねじを
介して電気的に接続されることになる。このような防水
型ケースは、上記導線性ねじまたは防止型ケースの他の
箇所から外部に対してアース接続することができる。
【0011】しかもこの場合、導電性ねじのねじ部と防
水型ケースの壁に形成されたねじ孔の内面はセルフタッ
ピングにより相互に密着しているからねじ孔は液密に閉
止されるようになり、防水型ケースの液密が保たれる。
【0012】なお、上記導電性ねじに電気部品を機械的
に結合すればこの導電性ねじで上記防水型ケース内にお
ける電気部品を固定することもできる。
【0013】請求項2の発明は、防水型ケースの内面お
よび外面の少なくとも一方は黒色に着色されていること
を特徴とする請求項1に記載の防水型電気部品収納ケー
スのアース構造である。
【0014】請求項2の構造によると、防水型ケースの
内面および外面の少なくとも一方が黒色に着色されてい
るから、電気部品の熱が防水型ケースを通じて外部に放
出され易くなる。すなわち、防水型ケースの内面が黒色
に着色されている場合は、内部に収容された電気部品か
ら発せられる熱は黒色表面を通じて防水型ケースに効率
よく吸収され、この防水型ケースの広い面積をもつ外面
から放熱される。また、防水型ケースの外面が黒色に着
色されている場合は、内部に収容した電気部品の熱は防
水型ケースに伝わり、この防水型ケースの広い面積をも
つ黒色の外面から黒体放射により効率よく放熱される。
【0015】したがって、防水型ケースの内面および外
面の少なくとも一方を黒色に着色すれば、内部に収容し
た電気部品の熱を効果的に放出するようになり、本来、
防水構造であることから放熱孔を開口することができな
い防水型ケース内に収容された電気部品の温度上昇を抑
止することができ、これら電気部品や防水型ケースの熱
劣化を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図示する一
実施の形態にもとづき説明する。図1は防水型電気部品
収納ケース(以下防水型ケースという)の分解した斜視
図、図2は防水型ケースに収容された電気部品の分解し
た斜視図、図3は防水型ケースの一部を示す分解した断
面図、図4はその組付け状態の断面図、図5は主要部の
分解した断面図、図6はその組付け状態の断面図、図7
は上記防水型ケースを用いた照明器具の斜視図である。
【0017】図1ないし図6において、1は防水型ケー
スであり、この防水型ケース1は、両端が開口された中
空のケース本体10と、このケース本体10の両端に設
けられたパッキング11,11と、上記ケース本体10
の両端を閉止する閉塞板12,12とを備えている。ケ
ース本体10は、例えばアルミニウム等の導電性金属材
料により押し出し成形されており、内面および外面には
図5および図6に示すように、防錆のためのアルマイト
(耐蝕性酸化被膜)処理10a、10bされており、こ
れらアルマイト処理面10a、10bにより上記内面お
よび外面はそれぞれ黒色に着色されている。
【0018】このケース本体10には、断面の底辺両端
および上辺中央部にそれぞれ長手方向に沿って溝部13
…が形成されており、これら溝部13…の端部は上記ケ
ース本体10の両端開口部に臨んで開口されている。
【0019】このようなケース本体10の両端開口部に
は上記パッキング11,11が取付けられている。パッ
キング11,11は、例えばクロロプレンからなり、ケ
ース本体10の開口部に嵌合する嵌挿部14と、この嵌
挿部14と段差をなして上記ケース本体10の開口面に
当接されるフランジ部15を有している。このパッキン
グ11,11の嵌挿部14は上記ケース本体10の開口
部に嵌まり込むとともに、上記フランジ部15はケース
本体10の開口面に当接することによって上記ケース本
体10の開口部を液密に閉止する。なお、一方のパッキ
ング11にはリード線挿通孔16…が形成されている。
これらリード線挿通孔16…の大きさは、ここから引き
出される図示しないリード線が液密に貫通する程度の大
きさに形成されている。
【0020】パッキング11,11は前記閉塞板12,
12によりケース本体10の開口部に固定されている。
閉塞板12,12も例えばアルミニウム等の導電性金属
材料により形成されており、内面および外面がともに防
錆のためにアルマイト(耐蝕性酸化被膜)処理されてい
る。閉塞板12の周縁部には筒形をなす覆い部16が形
成されており、この覆い部16はケース本体10の開口
部の外周を覆うようになっている。このような閉塞板1
2は固定ねじ17により上記ケース本体10に固定され
ている。固定ねじ17は、閉塞板12に形成された挿通
孔18を貫通され、上記ケース本体10に形成した溝部
13の端部に螺合されるようになっており、この固定ね
じ17を溝部13の端部に捩じ込んで締め付けると、閉
塞板12がケース本体10の開口部に固定され、これに
より閉塞板12とケース本体10の開口部の間でパッキ
ング11が挾持されるようになっている。このため、パ
ッキング11はケース本体10の開口部と閉塞板12と
の間の液密封止をなす。そして、この場合、閉塞板12
の覆い部16が本体10の開口部外周を覆っており、こ
れによりさらにケース本体10の開口部と閉塞板12と
の液密を確実なものとしている。
【0021】上記一方の閉塞板12には、上記パッキン
グ11に形成したリード線挿通孔16…に対向してリー
ド線引出し孔19…が形成されている。また、閉塞板1
2,12にはそれぞれ取付け片20が突出して形成され
ており、この取付け片20には取付け孔21が形成され
ている。この取付け孔21には、後述する取付けねじ4
2が挿通されるようになっており、この取付けねじ42
により上記防水形電気部品収納ケース1は照明器具本体
40に固定されるようになっている。
【0022】上記のような防水構造の電気部品収納ケー
ス1には、電気部品が収容されている。電気部品は、特
にその部品を特定するものではないが、本実施例では蛍
光ランプ点灯用のインバータ点灯装置、すなわち電子点
灯回路部品を収容してある。蛍光ランプのインバータ点
灯装置は、詳図しないが高周波を発信するのに必要な電
子回路部品、例えばトランジスタ、ダイオード、FE
T、サイリスタ等のスイッチング素子、ノイズフィル
タ、全波整流器、電解平滑コンデンサ、チョークバラス
ト、直流カットコンデンサや共振用インダクタ、共振用
コンデンサなどにより構成されている。これら電子点灯
回路部品22…はプリント配線基板(PC基板)23に
実装されている。
【0023】そして、本実施例では、電子点灯回路部品
22…を実装してなる上記PC基板23が安定器ケース
24に収容されており、この安定器ケース24が前記防
水形電気部品収納ケース1に収容されるようになってい
る。
【0024】電子点灯回路部品22…を実装したPC基
板23を安定器ケース24に収容した安定器ユニット
は、標準品とされており、したがって本実施例では標準
品の安定器ユニットを用いる場合について説明するもの
である。
【0025】安定器ケース24は、導電性板金からなる
ケース基体25と、このケース基体25を覆うカバー2
6とを備え、これらケース基体25およびカバー26と
に囲まれた空間に上記PC基板23が収容されている。
なお、これらケース基体25およびカバー26には放熱
孔27…が開口されている。
【0026】そして、図示を省略するが、PC基板23
と上記ケース基体25との間はアース接続されており、
PC基板23に実装された電子点灯回路部品22…はP
C基板23を通じてケース基体25に接地されている。
【0027】上記ケース基体25には、両端にそれぞれ
固定片28が突出して形成されており、この固定片28
には固定孔29が形成されている。この固定孔29に
は、後述するアース用ねじ30が挿通されるようになっ
ている。このアース用ねじ30とこれに螺合したナット
31により安定器ケース24が上記防水型ケース1に機
械的に支持されるようになっている。
【0028】上記アース用ねじ30は、本発明の導電性
ねじに相当するものであり、ねじ部がメートルねじとな
っているセルフタッピングねじ、例えばタップタイト
(商品名)により形成されている。このアース用ねじ3
0は図3ないし図6に示すように、防水型ケース1に形
成した下孔32に螺挿されている。この場合、下孔32
は予めアース用ねじ30のねじ部外径より小さな内径に
形成されており、この下孔32に上記アース用ねじ30
を捩じ込むとセルフタッピング作用によりアース用ねじ
30が下孔32にねじ溝を切削しつつ螺合されるように
なっている。
【0029】このようなアース用ねじ30を下孔32に
螺挿すると、アース用ねじ30の先端部は防水型ケース
1の内面に突出する。この突出先端部に前記安定器ケー
ス24に形成した固定片28の固定孔29を挿入させ
る。そして、この固定孔29から突出した上記アース用
ねじ30の先端にナット31を螺挿してこれを締め付け
ると、上記安定器ケース24はこのアース用ねじ30に
よって防水型ケース1に固定されるようになっている。
【0030】なお、アース用ねじ30のねじ頭部の座面
に、図5に示すように、接着剤や塗料、オイル、ワニ
ス、ゴムパッキング等の介在物33を設けると、これら
介在物33がアース用ねじ30の緩み止めをなすととも
に、アース用ねじ30とこれによりセルフタッピングさ
れた下孔32との間の液密をなす。また、セルフタッピ
ングの後に、アース用ねじ30のねじ頭部に、図6に示
すように、防錆剤や接着剤、塗料、オイル、ワニスなど
の塗布剤34を塗布すれば、アース用ねじ30の頭部の
錆止めをなすとともに、アース用ねじ30とこれにより
セルフタッピングされた下孔32との間の液密をなす。
【0031】このような構成の防水型電気部品収納ケー
ス1によれば、ケース本体10の両端開口部がパッキン
グ11および閉塞板12で閉塞されており、特にパッキ
ング11がケース本体10の開口部と閉塞板12と間で
挾持されているから、ケース1の防水が保たれる。した
がってこの防水型ケース1に収容した電子点灯回路部品
22…に雨水などが侵入するのが防止され、防水が保た
れる。
【0032】そして、上記電子点灯回路部品22…はP
C基板23にア−ス接続されており、このPC基板23
は安定器ケース24のケース基体25に対してアース接
続されている。ケース基体25は、両端に形成した固定
片28の固定孔29にアース用ねじ30が挿通されてお
り、アース用ねじ30に螺合したナット31により防水
型ケース1に固定されている。上記アース用ねじ30は
セルフタッピング部分が防水型ケース1の壁に密着して
いるため、上記安定器ケース24はアース用ねじ30を
介して防水型ケース1の壁と電気的に導通状態となって
いる。すなわち、安定器ケース24はアース用ねじ30
を介して防水型ケース1にアース接続されている。防水
型ケース1は端部に設けた取付け片21の取付け孔21
を介して外部にアース接続することができる。
【0033】よって、電子点灯回路部品22は、PC基
板23/安定器ケース24/固定片28/アース用ねじ
30/防水型ケース1/取付け片20の経路でアース接
続されることになる。
【0034】この場合、防水型ケース1のケース本体1
0は内面および外面が防錆のためにアルマイト処理10
a、10bされており、これらアルマイト処理面10
a、10bは絶縁層となっているのでケース本体10の
内面および外面は導電面として使用することができな
い。しかし、防水型ケース1の壁を貫通しているアース
用ねじ30のねじ部は、防水型ケース1の壁に対してセ
ルフタッピングにより密着しているから、アース用ねじ
30と防水型ケース1の壁との電気的接続が確実になさ
れるとともに、アース用ねじ30が貫通されることによ
り開口されたねじ孔はアース用ねじ30のねじ部の密着
によって閉塞されることになる。よって、アース接続部
の液密封止がなされる。
【0035】そして、このような構造であれば、防水型
ケース1の壁に対してアース用ねじ30をセルフタッピ
ングにより捩じ込む構造であるから、構造が簡単であ
り、部品点数も少なくてすむ。
【0036】また、安定器ケース24は両端に形成した
固定片28がアース用ねじ30およびナット31により
防水型ケース1に固定されているから、安定器ケース2
4が防水型ケース1に対して機械的な固定がなされる。
仮に、安定器ケース24を固定せずに防水形ケース1内
に収容したままであると、安定器ケース24が防水形ケ
ース1内で移動するおそれがある。そして、安定器ケー
ス24の両端部をパッキング11,11に当接させるこ
とによりこれらパッキング11,11で安定器ケース2
4を支持することも考えられるが、このような場合は安
定器ケース24の長さと両端部のパッキング11,11
の離間寸法を高精度に管理しなければならず、加工や組
立てに手間を要し、わずかな寸法ばらつきが生じても安
定器ケース24を確実に支持することができなくなる。
これに対し、本例のように安定器ケース24をアース用
ねじ30を用いて防水型ケース1に固定するようにすれ
ば、安定器ケース24を確実に防水型ケース1に対して
機械的に固定することができ、しかも格別な部品が不要
であるから、安定器ケース24の固定構造が簡単にな
る。
【0037】さらに、防水型ケース1のケース本体10
は内面および外面が防錆のためにアルマイト処理10
a、10bされており、これら表面は黒色に着色されて
いるから、内部に収容した電子点灯回路部品22が発熱
しても、この熱を防水型ケース1の外に有効に放出する
ことができる。すなわち、防水型ケース1は液密に閉塞
されることから電子点灯回路部品22より発せられる熱
を外部に逃がし難い構造になり、防水型ケース1内の温
度が上昇する心配がある。これに対し、防水型ケース1
の内面を黒色に着色してあると、電子点灯回路部品22
から発せられた熱は黒色表面を通じて防水型ケース1に
効率よく吸収されるようになり、この防水型ケース1の
広い面積をもつ外面から放熱される。また、防水型ケー
ス1の外面を黒色に着色してある場合は、防水型ケース
1の広い面積をもつ黒色の外面から黒体放射により効率
よく放熱される。
【0038】したがって、防水型ケース1の内面および
外面を黒色に着色すれば、内部に収容した電子点灯回路
部品22の熱を効果的に放出することができ、熱がこも
り勝ちな防水型ケース1内の温度上昇を抑止することが
でき、電子点灯回路部品22および防水型ケース1自身
の熱劣化を防止することができる。なお、黒色着色は、
防水型ケース1の内面および外面のいずれか一方であっ
てもよい。
【0039】上記のような構造の防水型ケース1は、図
7に示すように、照明器具に取付けられる。図7におい
て40は板金製照明器具本体であり、両端部にソケット
41,41が取着されており、これらソケット41,4
1には図示しない蛍光ランプが取付けられる。上記照明
器具本体40には、前記した防水型ケース1がねじ止め
される。すなわち防水型ケース1の閉塞板12,12に
は前述したように取付け片20が形成されているのでこ
の取付け片20に形成した取付け孔21に取付けねじ4
2を挿通して固定するようになっている。取付けねじ4
2は照明器具本体40の上面側から照明器具本体40に
挿通され、この取付けねじ42は上記防水型ケース1の
取付け孔21を貫通し、この取付けねじ42にナット4
3を螺合すれば、防水型ケース1が照明器具本体50に
固定される。
【0040】この場合、取付けねじ42に歯付き座金4
4を挿通させ、この歯付き座金44を照明器具本体50
とケース本体10とで挾み付けることによりこの歯付き
座金44をケース本体10 の外面に当接させるように
なっており、これにより歯付き座金44がケース本体1
0の外面に形成されているアルマイト処理10a面を破
ってケース本体10と電気的に接続される。このため、
防水型ケース1のケース本体10は歯付き座金44およ
び取付けねじ42を介して照明器具本体40に電気的に
接続されるようになる。よって防水型ケース1は照明器
具本体40にアース接続されることになり、前記電子点
灯回路部品22は、PC基板23/安定器ケース24/
固定片28/アース用ねじ30/防水型ケース1/歯付
き座金44/取付けねじ42を介して照明器具本体40
にアース接続されることになる。
【0041】また、照明器具本体40を外部にアース接
続したい場合は、上記取付けねじ42にアース線45の
接続端子46を接続し、この接続端子46を固定ナット
47で締め付けると、照明器具本体40はアース線45
を通じて外部にアース接続することができる。
【0042】なお、上記実施例では、照明器具に用いら
れる電子点灯回路部品22を防水型ケース1に収容した
例を説明したが、照明器具の電気部品は電子点灯回路部
品22に限らず、チョーク形安定器であってもよい。ま
た、本発明は照明器具用の電気部品には限らず、要する
に、アース接続を必要とする電気部品を防水型ケースに
収容した場合であればどのような電気部品であっても適
用可能である。
【0043】また、上記実施例では、電子点灯回路部品
22を安定器ケース24に収容し、この安定器ケース2
4を防水型ケース1に収容して2重ケースの構造にした
が、本発明はこれに限らず、安定器ケース24を使用せ
ずに直接防水型ケース1に電子点灯回路部品22、また
はチョーク形安定器、もしくは他の電気部品を収容する
場合であっても実施可能である。
【0044】さらに、防水型ケース1の内面および外面
を黒色に着色する場合は、アルマイト処理面に限らず、
黒色塗料を塗るなどの手段であってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、導電性ねじをセルフタッピングにより防水型ケース
にねじ込み、この導電性ねじとケースに収容した電気部
品を電気的に接続したから、電気部品と防水型ケースが
導電性ねじを介して電気的に接続されることになる。そ
してこの場合、導電性ねじのねじ部と防水型ケースの壁
に形成されたねじ孔の内面はセルフタッピングにより相
互に密着しているからねじ孔は液密に閉止されるように
なり、防水型ケースの液密が保たれる。よって、防水型
ケースの液密封止が保たれ、しかも簡単な構造でアース
接続が可能になる。
【0046】請求項2の発明によれば、防水型ケースの
内面および外面の少なくとも一方が黒色に着色されてい
るから、電気部品の熱が防水型ケースを通じて外部に放
出され易くなり、熱がこもり勝ちな防水型ケース内の電
気部品の温度上昇を抑止することができ、これら電気部
品や防水型ケースの熱劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す防水型ケースを分
解した斜視図。
【図2】防水形ケースに収容された電気部品を分解した
斜視図。
【図3】防水型ケースの一部を示す分解した断面図。
【図4】同防水型ケースの一部の組付け状態の断面図。
【図5】主要部の分解した断面図。
【図6】同主要部の組付け状態の断面図。
【図7】同防水型ケースを用いた照明器具を分解した斜
視図。
【符号の説明】
1…防水型ケース(防水型電気部品収容ケース) 10…ケース本体 10a,10b…アルマイト処理面 11…パッキング 12…閉塞板 22…電子点灯回路部品 23…PC基板 24…安定器ケース 25…ケース基体 26…カバー 28…固定片 30…アース用ねじ 31…ナット 40…照明器具本体 41…ソケット 42…取付けねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が絶縁処理された導電性材料よりな
    る防水型ケースと;上記防水型ケースの壁にセルフタッ
    ピングによりねじ込まれた導電性ねじと;上記防水型ケ
    ースに収容され、上記導電性ねじにアース接続された電
    気部品と;を具備していることを特徴とする防水型電気
    部品収納ケースのアース構造。
  2. 【請求項2】 上記防水型ケースは、内面および外面の
    少なくとも一方が黒色に着色されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の防水型電気部品収納ケースのアース
    構造。
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