JPH09246624A - 電子回路の形成方法 - Google Patents

電子回路の形成方法

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JPH09246624A
JPH09246624A JP8049960A JP4996096A JPH09246624A JP H09246624 A JPH09246624 A JP H09246624A JP 8049960 A JP8049960 A JP 8049960A JP 4996096 A JP4996096 A JP 4996096A JP H09246624 A JPH09246624 A JP H09246624A
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    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光酸化を効果的に進めることができ、かつ非
酸化部分は高い導電性が得られ、加工ステップが少な
く、加工によるパターン精度の低下や材料汚染のおそれ
が少なく、材料に無駄を生じない電子回路を形成する。 【解決手段】 オニウム塩を添加した固体ポリオルガノ
シランの薄膜の一部の部位を酸化した後、酸化性物質を
ドーピングすることを特徴とする電子回路の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電子回路の形成方
法に関し、さらに詳しくは、オニウム塩を添加した固体
ポリオルガノシラン、なかでも網状骨格ポリオルガノシ
ランを用いて基材表面に薄膜を形成し、その一部の部位
を酸化した後に、ドーピングすることによって、電子回
路を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路を形成するためには、その用途
に応じて、いろいろな方法が行われてきた。導電性また
は半導電性を有する物質で導体部を成形し、絶縁性物質
で導体部相互の間を遮断するという方法である。導体部
の形成方法としては、金属を延伸、切削、プレス、切断
など、機械的に加工する方法が従来から行われている。
また、金属膜や半導体膜を形成し、化学反応によってそ
の一部を溶かし去って導体部を形成する方法も、一般的
に行われている。後者の化学的方法は、特に微細加工を
必要とするエレクトロニクスやマイクロエレクトロニク
スの分野で、広く用いられている。これらの方法で形成
された導体部は、さらに絶縁物質を用いて加工され、電
子回路が形成される。
【0003】これらの化学的加工方法は、いずれも導体
材料を部分的に除去することによって、導体部を形成し
ている。しかしながら、これらの方法では、材料に無駄
が生じるというだけでなく、加工ステップが多いという
問題点を含んでいる。加工ステップが多いということ
は、とりも直さず、加工によりパターン精度が低下した
り、材料が汚染される可能性が大きいことを意味してい
る。後者の問題点は、化学的方法による微細加工におい
て、集積度や要求される加工精度、回路特性が増すにつ
れて、特に著しいものとなってきている。また、この化
学的方法による微細加工においては、加工工程で排出さ
れる排出物の処理の問題も大きくなってきている。
【0004】有機ケイ素系ポリマーの中でも、ポリオル
ガノシランやその類縁体は、σ結合からなるSi−Si
結合骨格構造を有するポリマーであって、そのσ電子を
非局在化することができ、その結果、炭素系ポリマーと
は異なった(半)導電性や光導電性、発光特性などとい
ったユニークな電子的特性を有している。また、ポリオ
ルガノシラン類の反応については以前より研究されてお
り、特に光分解反応については詳細な検討が加えられて
いる。ポリオルガノシラン類に紫外線を照射することに
よりSi−Si結合の切断が起こるが、この紫外線照射
を空気中で行わせることによって光酸化が起こり、ポリ
オルガノシロキサンなどに変換されるということが報告
されている(例:J. M. Ziegler ら,Proc. SPIE, 539
巻 166頁(1985); H. Banら,J. Appl. Polym. Sci., 3
3巻 2787 頁 (1987) )。
【0005】早瀬らは、特開平5−230380号公報
に、オニウム塩類を添加した直鎖状ポリオルガノシラン
組成物を基板上にスピンコートし、その一部を露光し
て、現像処理などをすることにより、高い解像性を有す
るポリオルガノシラン膜のパターニングができることを
開示している。
【0006】伴らは、特開昭62−111449号公報
に、アルゴン雰囲気下でメチルフェニルシラン単位とジ
メチルシラン単位からなる共重合ポリオルガノシランの
薄膜に遠紫外線を用いて露光して、任意のパターン状に
架橋反応を起こすことにより、ポリオルガノシランの架
橋パターニングを形成し、五フッ化ヒ素によるドーピン
グを行うことにより、低導電性部分と高導電性部分によ
る導電性パターン形成ができることを開示している。
【0007】ワイドマンは、特開平2−302439号
公報に、アルキルまたはアリールトリクロロシランから
合成したポリシリンを基板上にスピンコートし、酸素の
存在下に紫外線を照射して光酸化させることにより、屈
折率の低い部位を生成させ、これを用いて受動導波路の
ような光デバイスおよび電子デバイスを製造することを
開示している。
【0008】横山らは、ケミストリーレターズ、198
9年、1,005ページおよび高分子学会予稿集第41
巻、4,012ページにおいて、ポリ(ジオルガノシラ
ン)膜の光酸化によりシロキサンパターンを形成し、ホ
ール輸送能力の消失によるイメージ記録やゼログラフィ
ーに応用できることを開示している。
【0009】しかし、上記のいずれにおいても、網状の
分子骨格を有するポリオルガノシランを光酸化によって
絶縁部と導電部にパターニングする電子回路の形成につ
いては、開示されていない。また、該ポリオルガノシラ
ンにオニウム塩を添加したものを用いて電子回路を形成
することも、開示されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の電子回路形成方法における加工工程を省力化し、材料
の無駄を省き、加工ステップの増加に伴うパターン精度
の低下や材料への汚染を防ぎ、また回路パターンの追加
や修正を可能にする電子回路の新規な形成方法を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、固体ポリ
オルガノシランのSi−Si結合が光酸化によってSi
−O−Si結合に変換されること;そのようなSi−O
−Si結合を含有するポリマーが、該ポリオルガノシラ
ンとはまったく異なった性質を有しており、前述のポリ
オルガノシランの(半)導電性を示さず、逆に絶縁性を
示すことに着目し、ポリオルガノシランの酸化反応を利
用することにより、電気伝導度(暗導電)の変化による
電子回路の形成が可能になること;ならびにオニウム塩
を添加した固体ポリオルガノシランが、有機溶媒に可溶
で、任意の形状の薄膜に賦形でき、酸化速度が向上し、
しかも予期しなかったことに、ヨウ素のような酸化性物
質をドーピングすることにより、劣化が少なく、組成物
の導電性がオニウム塩を添加しないで酸化性物質をドー
ピングした場合に比べて著しく向上することを見出し
て、本発明を完成するに至った。なお、本発明におい
て、導電体およびその属性としての導電性には、半導電
体および半導電性を包含する概念として用いる。
【0012】すなわち、本発明の電子回路の形成方法
は、オニウム塩を添加した固体ポリオルガノシランの薄
膜の一部の部位を酸化した後、酸化性物質をドーピング
することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる固体ポリオル
ガノシランは、Si−Si結合からなる分子骨格を有す
るものである。その骨格構造は特に限定されず、鎖状、
分岐状または網状のいずれでもよいが、該ポリオルガノ
シランが常温で固体であることと、酸化反応によって分
子中少なくとも一部のSi−Si結合がシロキサン化し
ても固体を保ち、また酸化反応に伴って進行する低分子
化を防ぐことから、ポリシラン鎖自体、または後述の2
価の有機基R2 による架橋を含めて、網状骨格を形成し
ていることが好ましい。
【0014】ポリオルガノシランのケイ素原子には、1
価の有機基R1 が結合している。また、2価の芳香族炭
化水素基または複素環基R2 が、分子中の2個のケイ素
原子に結合して存在してもよい。
【0015】ケイ素原子に結合した1価の有機基R1
しては、置換または非置換の1価の炭化水素基および1
価の複素環基が用いられる。すなわち、このようなR1
としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシルなどのアルキル基;シ
クロヘキシルなどのシクロアルキル基;2−フェニルエ
チル、2−フェニルプロピルなどのアラルキル基;ビニ
ル、アリルなどのアルケニル基;フェニル、トリルなど
のアリール基;ビニルフェニルなどのアルケニルアリー
ル基;4−(ジエチルアミノ)フェニルなどの1価の置
換炭化水素基;チエニル、ピロリルなどの1価の複素環
基;3−イミダゾリルプロピル、3−カルバゾリルプロ
ピルなどの複素環置換アルキル基が例示される。このほ
か、本発明に用いられるポリオルガノシランにとって本
質的ではないが、合成反応の過程で導入される置換また
は非置換のアルコキシル基が、一部のケイ素原子に結合
して存在してもよい。このような置換または非置換のア
ルコキシル基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシなどのアルコキシル基;2−メトキシエト
キシ、2−エトキシエトキシ、2−ブトキシエトキシな
どの置換アルコキシル基が例示される。
【0016】R1 としては、原料の入手のし易さ、およ
びポリオルガノシランの合成のし易さから、炭素数1〜
6のアルキル基、シクロヘキシル基およびフェニル基が
好ましい。また、前述の、合成の過程で導入される置換
または非置換のアルコキシル基としては、炭素数1〜4
のアルコキシル基が好ましい。一方、ポリオルガノシラ
ン薄膜に高い導電性を付与するためには、これらの一部
がチエニル、ピロリル、3−イミダゾリルプロピル、3
−カルバゾリルプロピルなどの複素環含有基であること
が好ましい。
【0017】前述の網状骨格構造において、網目の程度
は特に限定されるものではないが、ポリシラン結合によ
る網目の程度を表す数値R1 /Siが1.00〜1.9
7の範囲であることが好ましく、1.00〜1.91が
より好ましく、1.00〜1.75がさらに好ましい。
網目の程度が小さく、R1 /Siが1.97を越える場
合は、酸化反応の際に、シロキサン結合を形成する酸化
反応のみならず、低分子化も起こり、固体膜としての維
持が困難となる場合もある。
【0018】また網状骨格として、分子中に、2個のケ
イ素原子に結合した2価の有機基R2 を含んでいてもよ
い。そのことによって、網状構造のポリオルガノシラン
の電気伝導性を高めるとともに、有機溶媒に対する溶解
性を付与し、該ポリオルガノシランの薄膜形成をより容
易にする点で、好都合である。形成される電子回路が良
好な導電性を得るためには、R2 は、芳香族炭化水素基
または複素環基であることが好ましい。。このようなR
2 としては、フェニレン、ビフェニレン、アントラセニ
レンなどの芳香族炭化水素基;ならびにチエニレン、ピ
ロリレンなどの複素環基が例示される。この場合、ケイ
素原子に結合した有機基、すなわちR1およびR2 の合
計量に対するR2 の量が30%以下であることが好まし
く、1〜20%がさらに好ましい。
【0019】ケイ素原子に結合した全有機基、すなわち
1 およびR2 中の複素環含有基の量、すなわち複素環
基および複素環置換アルキル基の合計量は、1〜30%
であることが好ましく、5〜15%がさらに好ましい。
複素環含有基の割合が少なければ高い導電性を得ること
ができない。またその割合が多すぎると、合成上、十分
な製膜性を与える高い分子量のポリオルガノシランが得
にくい。そのうえ、酸化された部位の絶縁性が十分でな
く、良好な電子回路の形成が難しくなる。
【0020】ポリオルガノシランの平均分子量は、該ポ
リオルガノシランが溶媒に可溶であって、固体膜が成形
できれば、特に限定されたものではないが、合成のし易
さと、溶媒可溶性、電子回路の特性の点から、1,00
0〜100万が好ましく、1,500〜20万の範囲が
さらに好ましい。
【0021】本発明に用いられる固体ポリオルガノシラ
ン、特に網状骨格ポリオルガノシランは、既知のポリオ
ルガノシランの合成法を用いて製造することができる。
金属ナトリウムによるオルガノクロロシランの縮合反応
(キッピング法またはウルツ法)を用いて、原料のオル
ガノクロロシランの混合比を調整することにより、分子
骨格の網目の程度を制御した様々な網状骨格ポリオルガ
ノシランを得ることができる。
【0022】また、アルコキシジシラン類の不均化反応
を利用すれば、温和な条件で、様々な有機置換基を有す
る網目状骨格のポリシランの合成が可能である(特開平
4−311727号公報、特開平6−57002号公報
およびK. Kabeta ら、Chem.Lett., 1994, p835 〜838
参照)。
【0023】さらに、分子中にR2 を有するポリオルガ
ノシランは、たとえばアルコキシル基含有ジシラン化合
物を、一般式MR2 M(式中、R2 は前述のとおり、M
はアルカリ金属原子を表す)で示される有機アルカリ金
属化合物と反応させて、2個のケイ素原子の間にR2
が存在するアルコキシル基含有ビス(ジシリル)化合物
を合成し、該ジシリル化合物を上記のおよび/または他
のアルコキシル基含有ジシラン化合物とともに、上記の
反応で副生するアルカリ金属アルコキシドを触媒として
不均化反応させることによって合成できる。
【0024】本発明において、ポリシランに添加される
オニウム塩は、本発明のポリシラン組成物に高い導電性
を付与するために不可欠な成分である。このようなオニ
ウム塩としては、ヨードニウム塩およびスルホニウム塩
が好適であり、たとえば、次に列挙する分子構造を有す
る化合物の1種または2種以上を用いることができる。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】これらのオニウム塩のうち、溶媒への溶解
性と酸性度が強いことから、対イオンとしてヘキサフル
オロアンチモンアニオン(SbF6 -)またはテトラフル
オロボランアニオン(BF4 -)を有するものが好まし
く、前者が特に好ましく、ヘキサフルオロアンチモン酸
ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムが最も
好ましい。
【0028】添加されるオニウム塩の量は、固体ポリオ
ルガノシラン100重量部に対して、オニウム塩の種類
によっても異なるが、通常1〜200重量部、好ましく
は30〜120重量部であり、ヘキサフルオロアンチモ
ン酸ビス(p−ドデシルフェニル)ヨードニウムの場
合、さらに好ましくは30〜60重量部である。1重量
部未満では、組成物に高い導電性を与える効果が十分で
なく、200重量部を越えて添加すると、成膜性が悪く
なるうえ、薄膜の劣化を促進する。
【0029】オニウム塩を添加したポリオルガノシラン
を、適切な溶媒に溶解させて、基材表面に薄膜を形成す
るための処理液を調製することができる。あるいは、ポ
リオルガノシランを溶媒に溶解させた溶液にオニウム塩
を添加してもよく、オニウム塩を溶媒に溶解させた溶液
にポリオルガノシランを溶解させてもよい。溶媒として
は、これらを溶解させる非極性溶媒、極性溶媒のいずれ
を用いても差支えなく、たとえば、n−ヘプタン、n−
ヘキサン、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーエル、
クロロホルムなどが挙げられるが、ポリオルガノシラン
を容易に溶解させることから、テトラヒドロフラン、ク
ロロホルムのような極性溶媒の方が好ましい。良好な作
業性を得るための溶媒の量は、ポリオルガノシラン10
0重量部に対して、通常50〜10,000重量部、好
ましくは500〜2,000重量部である。
【0030】本発明に用いられる基材は、通常の電子回
路やマイクロ電子回路に基板として用いられるものをは
じめとして、絶縁物であれば何でもよく、用途や使用条
件に応じて選択される。このような基材としては、アル
ミナ、ベリリア、シリカ、チタニア、酸化タンタル、ム
ライト、ステアタイト、ホルステライト、ガラス、炭化
ケイ素、窒化アルミニウムのような無機絶縁材料;なら
びにフェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル、ポリイミド、ポリアミド、シリコーン樹脂、シリコ
ーンゴムのような有機高分子およびこれらに無機質充填
剤を配合した有機絶縁材料が例示される。
【0031】オニウム塩を添加されたポリオルガノシラ
ンの薄膜を形成する方法としては、上述のような溶媒に
該ポリオルガノシランとオニウム塩が溶解した溶液を基
材上に塗布し、常圧または減圧で常温に放置、または加
温して溶媒を揮散させ、オニウム塩含有ポリオルガノシ
ラン薄膜を得る方法が一般的である。塗布方法としては
ディッピング、スピンコーティングなどが例示され、均
一な厚みの薄膜が得られることから、スピンコーティン
グを用いることが好ましい。
【0032】このようにして得られたポリオルガノシラ
ンとオニウム塩を含む薄膜のうち、電気絶縁性を付与し
たい特定の部位を酸化した後に、さらに酸化性物質をド
ーピングすることにより、電子回路を形成する。酸化方
法としては、薄膜の特定の部位を指定して酸化できる方
法であれば、どのような方法を用いても差し支えない
が、酸化反応操作の簡便性と、酸化する部位を微細なパ
ターン状に指定できることから、酸素の存在下に光、特
に紫外線を照射させることによる光酸化を用いることが
好ましい。
【0033】ポリオルガノシラン薄膜の光酸化は、たと
えば空気中で、低圧または高圧水銀灯のような光源を用
い、波長254nm、365nmまたはそれを中心としたブ
ロードな波長域の紫外線を、該薄膜の電気絶縁性を付与
したい特定の部位に必要量を照射することによって行わ
れる。
【0034】このような光酸化により、露光部位のポリ
オルガノシランのSi−Si結合の一部または全部をS
i−O−Si結合に変換させる。この場合、Si−Si
結合の一部がSi−O−Si結合に変化しただけでも、
すなわち、露光部位を完全にポリシロキサン化しなくて
も、薄膜の導電性を低下させて電気絶縁性にすることは
可能であり、本発明による電子回路を形成することがで
きる。
【0035】オニウム塩は、露光により酸を発生する。
上記の薄膜は、前述の特開平5−230380号公報に
開示されている系と同様にオニウム塩を含有するので、
ポリオルガノシランの感光性は、オニウム塩の露光によ
って生ずる酸によって増大すると考えられる。このよう
な感光性の増大により、露光部位のポリシランは、容易
にポリシロキサン化される。
【0036】ドーピングに用いる酸化性物質としては、
五フッ化アンチモン、ヨウ素、塩化第二鉄などが例示さ
れるが、電荷発生効率がよく、かつポリオルガノシラン
の低分子量化を引き起こしにくいという点で、ヨウ素お
よび塩化第二鉄が好ましい。
【0037】ドーピングに用いる酸化性物質の量は、ポ
リオルガノシラン100重量部に対して、通常1〜1,
000重量部、好ましくは10〜100重量部である。
1重量部未満では組成物に高い導電性を与えることがで
きず、1,000重量部を越えると製膜性が悪く、得ら
れたポリオルガノシラン膜に欠陥を生じやすくなる。
【0038】ドーピングは、これらの酸化性物質の蒸気
中または溶液中に、前述の特定の部位を酸化したポリオ
ルガノシラン薄膜をばく露または浸漬することによって
達成できる。たとえば次のような方法が用いられる。 (a)ポリオルガノシラン薄膜を、ヨウ素や塩化第二鉄
などの酸化性物質の蒸気雰囲気下にさらす気相(乾式)
ドーピング法;および(b)ヨウ素や塩化第二鉄などを
不活性溶媒中に溶解した溶液中にポリオルガノシラン薄
膜を浸漬する湿式ドーピング法。
【0039】気相ドーピング法においては、ドーパント
雰囲気の温度およびドーパントの分圧を制御することに
より、ドーピング速度をコントロールすることができ
る。一般にドーピングはドーパント雰囲気の温度が−3
0〜200℃の範囲で行うことができる。−30℃未満
ではドーピング速度が遅く、200℃を越える温度では
ドーピングの際にポリオルガノシランの劣化を招き、好
ましくない。ドーパント分圧は1Torrから5気圧の範囲
が好ましい。1Torr未満では一般にドーピング速度が遅
く、5気圧を越えて圧力を増しても特にその効果がな
い。
【0040】湿式ドーピング法に用いられる不活性溶媒
としては、たとえばドーパントとしてヨウ素を用いる場
合、ヨウ素と反応して電子受容体性化合物としての能力
を失活させない溶媒が用いられる。このような溶媒とし
て、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シクロヘキサ
ンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフランのようなエーテル類;酢酸エチルの
ようなエステル類;メタノール、エタノールのようなア
ルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドのような非プロトン系極性溶媒;その他、ニトロメ
タン、ニトロベンゼン、アセトニトリルなどが例示され
る。なかでもテトラヒドロフランのような溶媒は、ポリ
オルガノシランの良溶媒である。
【0041】
【発明の効果】本発明によって、オニウム塩を添加した
固体ポリオルガノシランの薄膜を基材上に形成し、そし
てその一部の部位を露光により酸化した後に、さらに酸
化性物質をドーピングするという3段階の工程によっ
て、電子回路を形成することができる。このようにして
得られる電子回路は、電子伝導回路として用いることが
できる。すなわち、エレクトロニクス、マイクロエレク
トロニクス用の導電回路などの受動的回路として用いる
ことができるだけでなく、発光機能などを付与すれば、
能動的電子回路としての使用も可能である。
【0042】本発明による電子回路の形成方法は、導電
体の特定の部位を絶縁体に変換して、電子伝導特性の境
界を形成することによってパターンを形成するものであ
り、材料に無駄を生じない。
【0043】さらに、オニウム塩を固体ポリオルガノシ
ランに添加することにより、ポリオルガノシランの光酸
化を効率的に進めることができる。すなわち、酸素雰囲
気下で光酸化を行う場合、短時間の光照射によって絶縁
部と導電部からなるパターンを容易に形成しうる。
【0044】さらに、このようなポリオルガノシラン薄
膜に照射する光の波長を変えることにより、露光部位の
絶縁性を任意に制御することができる。たとえば、短波
長の光を照射して露光部位を高絶縁性にしたり、長波長
の光を照射して、露光部位の絶縁性を低く抑制すること
が可能であり、このことを利用して、パターンの設計を
より多様なものにすることができる。
【0045】そのうえ、予期しなかったことに、非酸化
部分の薄膜は、オニウム塩の添加により101 Ωcmオー
ダーまでの高い導電性を有する。しかも、この導電性は
安定であり、ポリオルガノシランの種類およびオニウム
塩の種類と量を選択することにより、任意に設定でき
る。
【0046】そればかりでなく、本発明による電子回路
の形成に至る加工ステップは、導体形成、レジスト塗
布、露光、エッチング、残留レジストの剥離除去という
従来の電子回路形成方法よりも少なく、加工によるパタ
ーン精度の低下や材料汚染のおそれが少ないことから、
きわめて優れた電子回路形成方法である。
【0047】
【実施例】以下、合成例、実施例および比較例によっ
て、本発明をさらに詳細に説明する。これらの例におい
て、部は重量部を表し、物性値は25℃における値を示
す。以下の実施例は単に例示であって、本発明はこれら
の実施例によって限定されるものではない。
【0048】合成例1(網状骨格ポリオルガノシランの
合成) 冷却管および撹拌機を備えたフラスコに、乾燥アルゴン
気流下で1,2−ジメチル−1,1,2,2−テトラエ
トキシジシラン50部を仕込み、これにナトリウムエト
キシド10mol %を加え、100℃で20時間加熱撹拌
した。冷却後、吸引濾過により固形分を除き、濾液を
1,000部の無水メタノールにゆっくりと注ぎ、白色
固体を再沈殿させた。吸引濾過により瀘別して集めた固
体を、無水エタノールで洗浄し、減圧下に乾燥させ、5
部の網状構造ポリオルガノシランを得た。得られたポリ
オルガノシランの 1H NMRを測定した結果、メチル
基とエトキシ基の存在が確認され、その比率は10:1
であった。GPCによるポリスチレン換算重量平均分子
量は3,300であった。
【0049】合成例2(チエニレン基含有網目状構造ポ
リオルガノシランの合成) 冷却管および撹拌機を備えたフラスコに、乾燥アルゴン
気流下で2,5−ジブロモチオフェン2重量部を仕込
み、テトラヒドロフラン100部を加えて溶解させ、ド
ライアイス−アセトン浴で温度を−78℃とした。これ
にn−ブチルリチウムの1.8M n−ヘキサン溶液1.
5部を滴下し、そのまま1時間撹拌した。これに1,2
−ジメチル−1,1,2,2−テトラエトキシジシラン
50部を仕込み、室温まで昇温させた後、撹拌しながら
100℃で20時間加熱した。冷却後、吸引濾過により
固形分を除き、濾液を無水メタノール1,000部中に
ゆっくりと注ぎ、白色固体を再沈殿させた。吸引濾過に
より濾別した固体を、無水エタノールで洗浄し、減圧下
で乾燥させて、網目状構造のポリオルガノシラン6部を
得た。得られたポリオルガノシランの 1H NMRを測
定した結果、メチル基、エトキシ基およびチエニレン基
の存在が確認され、その比率は85:13:2であっ
た。GPCによるポリスチレン換算分子量は、11,0
00であった。
【0050】合成例3(アントラセニレン基含有網目状
構造ポリオルガノシランの合成) 冷却管および撹拌機を備えたフラスコに、乾燥アルゴン
気流下で9,10−ジブロモアントラセン6部を仕込
み、テトラヒドロフラン100部を加えて溶解させ、ド
ライアイス−アセトン浴で温度を−78℃とした。これ
にn−ブチルリチウムの1.8M n−ヘキサン溶液1.
5部を滴下し、そのまま1時間撹拌した。これに1,2
−ジメチル−1,1,2,2−テトラエトキシジシラン
50部を仕込み、室温まで昇温した後、撹拌しながら1
00℃で20時間加熱した。冷却後、吸引濾過により固
形分を除き、濾液を無水メタノール1,000部中にゆ
っくりと注ぎ、白色固体を再沈殿させた。吸引濾過によ
り濾別した固体を、無水エタノールで洗浄し、減圧下で
乾燥させて、網目状構造のポリオルガノシラン7部を得
た。得られたポリオルガノシランの 1H NMRを測定
した結果、メチル基、エトキシ基および9,10−アン
トラセニレン基の存在が確認され、その比率は78:1
8:4であった。GPCによるポリスチレン換算分子量
は、2,700であった。
【0051】合成例4(網状骨格ポリオルガノシランの
合成) 冷却管および撹拌機を備えたフラスコに、窒素気流下で
乾燥トルエン400部と金属ナトリウム14部を入れ、
還流状態となるまで加熱し、激しく撹拌して、ナトリウ
ムディスパージョンを調製した。ついで、該ディスパー
ジョン中に、フェニルトリクロロシラン21部とメチル
シクロヘキシルジクロロシラン20部の混合物をゆっく
りと滴下した。加熱還流のまま8時間反応を行なった。
得られた反応混合物を100部のメタノールの中に加
え、室温で1時間撹拌後、反応混合物を濾過し、濃縮し
た。これをトルエン20部に溶解し、メタノール1,0
00部に注ぎ込むことにより再沈殿させた。固形物を濾
別し、別のメタノールで洗浄し、乾燥させることによっ
て、粉末状の網状骨格ポリオルガノシラン6部を得た。
生成物の 1H NMRの結果から、フェニル基とシクロ
ヘキシル基の比率は1:1であった。GPCによるポリ
スチレン換算重量平均分子量は2,000であった。
【0052】合成例5(鎖状骨格ポリオルガノシランの
合成) 合成例4と同様な操作により、メチルフェニルジクロロ
シラン38部と金属ナトリウム10部から、ポリスチレ
ン換算重量平均分子量が7,900である固体のポリ
(メチルフェニルシラン)を得た。
【0053】実施例1 合成例1で得たポリオルガノシラン5部にヘキサフルオ
ロアンチモン酸ビス(p−ドデシルフェニル)ヨードニ
ウム2.5部を添加して、得られた混合物をクロロホル
ム100部に溶解させ、これを石英ガラスにスピンコー
トした後、室温で溶媒を蒸散させ、その後減圧下で10
0℃に1時間保って、石英ガラスの表面に厚み0.7μ
m のオニウム塩含有ポリオルガノシラン膜を形成させ
た。このポリオルガノシラン膜をコートした石英ガラス
板の一部の部位をアルミホイルで遮光し、空気中で80
W高圧水銀灯を用いて9,600mJ(波長350mm換
算)の紫外線を照射した。ついでこの石英ガラス板をヨ
ウ素蒸気に1時間さらし、試験体を得た。このものの体
積抵抗率を測定したところ、遮光部は2×103 Ωcmの
体積抵抗率を示したのに対し、露光部は1013Ωcm以上
の体積抵抗率を示した。これによって、半導電回路が形
成できることが明らかとなった。このように部分遮光し
て紫外線照射したポリオルガノシラン膜コート石英ガラ
ス板の紫外スペクトルを測定したところ、遮光部では光
照射前と比べてスペクトルの変化がなかったのに対し、
露光部では250〜400nmのポリオルガノシランによ
る吸収スペクトルは消失していた。
【0054】実施例2 実施例1の配合比と方法により、合成例2で得たポリオ
ルガノシランとヘキサフルオロアンチモン酸ビス(p−
ドデシルフェニル)ヨードニウムから、厚み0.5μm
のオニウム塩含有ポリオルガノシラン膜を形成させた。
実施例1と同様に、一部を遮光して空気中で9,600
mJ(波長350mm換算)の紫外線を照射し、ついでヨウ
素蒸気に1時間さらしたものの体積抵抗率を測定したと
ころ、遮光部は9×102 Ωcmの体積抵抗率を示したの
に対し、露光部は1013Ωcm以上の体積抵抗率を示し
た。
【0055】実施例3 実施例1の配合比と方法により、合成例3で得たポリオ
ルガノシランとヘキサフルオロアンチモン酸ビス(p−
ドデシルフェニル)ヨードニウムから、厚み0.6μm
のオニウム塩含有ポリオルガノシラン膜を形成させた。
実施例1と同様に、一部を遮光して空気中で9,600
mJ(波長350mm換算)の紫外線を照射し、ついでヨウ
素蒸気に1時間さらしたものの体積抵抗率を測定したと
ころ、遮光部は3×103 Ωcmの体積抵抗率を示したの
に対し、露光部は1013Ωcm以上の体積抵抗率を示し
た。
【0056】実施例4 実施例1の配合比と方法により、合成例4で得たポリオ
ルガノシランとヘキサフルオロアンチモン酸ビス(p−
ドデシルフェニル)ヨードニウムから、厚み0.3μm
のオニウム塩含有ポリオルガノシラン膜を形成させた。
実施例1と同様に、一部を遮光して空気中で9,600
mJ(波長350mm換算)の紫外線を照射し、ついでヨウ
素蒸気に1時間さらしたものの体積抵抗率を測定したと
ころ、遮光部は6×103 Ωcmの体積抵抗率を示したの
に対し、露光部は1013Ωcm以上の体積抵抗率を示し
た。
【0057】実施例5 実施例1の配合比と方法により、合成例5で得たポリオ
ルガノシランとヘキサフルオロアンチモン酸ビス(p−
ドデシルフェニル)ヨードニウムから、厚み0.9μm
のオニウム塩含有ポリオルガノシラン膜を形成させた。
実施例1と同様に、一部を遮光して空気中で9,600
mJ(波長350mm換算)の紫外線を照射し、ついでヨウ
素蒸気に1時間さらしたものの体積抵抗率を測定したと
ころ、遮光部は4×103 Ωcmの体積抵抗率を示したの
に対し、露光部は1013Ωcm以上の体積抵抗率を示し
た。
【0058】実施例6 合成例3で得たポリオルガノシラン5部と、ヘキサフル
オロアンチモン酸ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨ
ードニウム5部を用いたほかは実施例1と同様にして、
厚み0.6μm のオニウム塩含有ポリオルガノシラン膜
を形成させた。実施例1と同様に、一部を遮光して空気
中で9,600mJ(波長350mm換算)の紫外線を照射
し、ついでヨウ素蒸気に1時間さらしたものの体積抵抗
率を測定したところ、遮光部は4×101 Ωcmの体積抵
抗率を示したのに対し、露光部は1013Ωcm以上の体積
抵抗率を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 高史 東京都港区六本木6丁目2番31号 東芝シ リコーン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オニウム塩を添加した固体ポリオルガノ
    シランの薄膜の一部の部位を酸化した後、酸化性物質を
    ドーピングすることを特徴とする電子回路の形成方法。
  2. 【請求項2】 固体ポリオルガノシランが、網状骨格を
    有する、請求項1記載の電子回路の形成方法。
  3. 【請求項3】 固体ポリオルガノシランのケイ素原子
    に、1価の有機基(R1)が結合し、R1 はたがいに同一
    または異なっていてもよい、置換または非置換の1価の
    炭化水素基または複素環基であり、一部が置換または非
    置換のアルコキシル基であってもよい、請求項1または
    2記載の電子回路の形成方法。
  4. 【請求項4】 R1 が、たがいに同一または異なってい
    てもよい、炭素数1〜6のアルキル基、シクロヘキシル
    基またはフェニル基であり、一部が炭素数1〜4のアル
    コキシル基であってもよい、請求項3記載の電子回路の
    形成方法。
  5. 【請求項5】 固体ポリオルガノシランのケイ素原子
    に、1価の有機基(R1)、および2価の芳香族炭化水素
    基または2価の複素環基(R2)が結合し、R1とR2
    合計量に対するR2 の量が30%以下である、請求項1
    記載の電子回路の形成方法。
  6. 【請求項6】 R2 が、フェニレン、ビフェニレン、ア
    ントラセニレン、チエニレンまたはピロリレンである、
    請求項5記載の電子回路の形成方法。
  7. 【請求項7】 ケイ素原子に結合した全有機基の1〜3
    0%が、複素環含有基である、請求項3または5記載の
    電子回路の形成方法。
  8. 【請求項8】 オニウム塩が、ヨードニウム塩またはス
    ルホニウム塩である、請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の電子回路の形成方法。
  9. 【請求項9】 オニウム塩の対イオンが、ヘキサフルオ
    ロアンチモンアニオンである、請求項8記載の電子回路
    の形成方法。
  10. 【請求項10】 薄膜の一部の部位の酸化を、酸素の存
    在下で該薄膜に光を照射して行う、請求項1〜9のいず
    れか1項に記載の電子回路の形成方法。
  11. 【請求項11】 酸化性物質が、ヨウ素、塩化第二鉄ま
    たは五フッ化アンチモンである、請求項1〜10のいず
    れか1項に記載の電子回路の形成方法。
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