JPH0924540A - ブロー成形装置およびブロー成形方法 - Google Patents

ブロー成形装置およびブロー成形方法

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JPH0924540A
JPH0924540A JP7199221A JP19922195A JPH0924540A JP H0924540 A JPH0924540 A JP H0924540A JP 7199221 A JP7199221 A JP 7199221A JP 19922195 A JP19922195 A JP 19922195A JP H0924540 A JPH0924540 A JP H0924540A
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blow
die
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opening
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Shuichi Ogiwara
修一 荻原
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Nissei ASB Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブロー型締め板を確実に同調させ、しかも、
ブロー型締め板と底型とを確実に連動させて、成形のサ
イクルロスをなくし、さらには、底型から確実に製品を
離型させて搬送を確実に行うことのできるブロー成形装
置およびブロー成形方法を提供する。 【解決手段】 ブローキャビティ型20,20を取付け
るブロー型締め板36a,36bを、型締め駆動装置の
駆動力によりタイロッドに沿って直線移動させることで
ブローキャビティ型20,20の開閉を行う型締め機構
22を有し、ブロー型締め板36a,36bを同調機構
により機械的に同調させ、この同調機構と機械的に連動
して型締め駆動装置の駆動力を伝達する伝達手段を介
し、底型開閉機構により底型を圧受け部材と底型固定板
との係合が解除された後、型開動作させ、さらにブロー
型締め板36a,36bの開閉動作と連動して、プリフ
ォーム10のネック部12を保持するネックガイド機構
28により、底型26から製品が離型した後プリフォー
ム10を開放させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形装置お
よびブロー成形方法に関し、特に、ブローキャビティ型
に底型を組み合わせた容器の成形に適したブロー成形装
置およびブロー成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば合成樹脂製の容器などを成
形するブロー成形装置においては、ネック部を有するプ
リフォームをブロー成形するものが知られている。
【0003】このようなブロー成形装置では、平行に配
置した複数本のタイロッドに一対のブロー型締め板を直
線移動可能に対向支持させ、このブロー型締め板を型締
め駆動装置により作動させる型締め機構を用い、前記ブ
ロー型締め板に前記プリフォームを成形するための割型
からなるブローキャビティ型を取り付け、前記型締め機
構によりブローキャビティ型を型締めした状態で、ブロ
ーコア型よりプリフォーム内にブローエアを導入して、
容器などを成形するようにしている。前記型締め駆動装
置としては、例えば、各ブロー型締め板を駆動する一対
の油圧シリンダを用い、これら油圧シリンダを油圧回路
により同調させるようにしたものが知られている。
【0004】また、このようなブロー成形装置におい
て、自立する足つきの容器や上底を有する容器などを成
形する場合には、ブローキャビティ型の底部に底型を組
み合わせ、この底型を昇降駆動装置を用いて型開閉し、
容器の底部に自立する足や上底を形成するようにしてい
る。
【0005】この場合、昇降駆動装置としては、例え
ば、空圧あるいは油圧シリンダが用いられ、底型の型締
め状態の位置決めは、空圧あるいは油圧シリンダの上限
・下限にて行われるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のブロー成形
装置にあっては、型締め駆動装置として一対の油圧シリ
ンダを用いる場合、油圧回路によって、油圧シリンダの
同調をとるようにしているが、多少の同調動作のずれが
生じやすく、このずれによって多少ではあるが成形のサ
イクルロスにつながるという問題があった。
【0007】また、底型を空圧あるいは油圧シリンダな
どの昇降駆動装置を用いて昇降駆動させる場合、ブロー
キャビティ型の開閉動作との同調動作にずれが生じやす
く、このずれによって成形のサイクルロスにつながると
いう問題があった。
【0008】さらに、底型の型締め状態の位置決めを空
圧あるいは油圧シリンダなどの昇降駆動装置の上限・下
限で行うと、ブローエアの圧力に対抗できるようにする
ために、昇降駆動装置が大型で、高価なものになってし
まうという問題があった。
【0009】そこで、ブローキャビティ型の型締め時に
底型をロックして、ブロー成形時のブローエアによる底
型の後退を防止する圧受け手段を設けることにより、昇
降駆動装置を大型にすることなくブローエアの圧力に対
抗できるようにすることも考えられる。
【0010】しかし、この場合、圧受け手段のロックお
よび解除のために、ブローキャビティ型の開閉動作の際
に、ブローキャビティ型の型閉じ動作に先立って底型を
型閉じ位置に移動させ、さらに、ブローキャビティ型の
型開動作完了後に底型の型開動作を開始させることとな
り、その分ブローキャビティ型の型開閉動作に遅れが生
じてしまうこととなる。
【0011】また、ブロー成形後、底型を最後に型開さ
せて製品を離型しようとする際に、製品が底型と一緒に
移動してしまうことがあり、このように製品が移動して
しまうと、製品の搬送不良となり、次のブロー成形工程
が開始されず、ブロー成形装置を停止させなければなら
ない事態も生じることとなる。
【0012】本発明は、前記従来の問題点に着目してな
されたもので、その目的は、ブロー型締め板を確実に同
調させ、しかも、ブロー型締め板と底型とを確実に連動
させて、成形のサイクルロスをなくし、さらには、底型
から確実に製品を離型させて搬送を確実に行うことので
きるブロー成形装置およびブロー成形方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ネック部を有するプリフォ
ームをブロー成形するための割型で構成されたブローキ
ャビティ型と、前記各ブローキャビティ型を取り付ける
ブロー型締め板を対向配置し、このブロー型締め板を型
締め駆動装置の駆動力によりタイロッドに沿って直線移
動させることで、前記ブローキャビティ型の開閉を行う
型締め機構と、前記ブローキャビティ型に組み合わせら
れる底型とを備えるブロー成形装置において、前記ブロ
ー型締め板間に設けられ、各ブロー型締め板の開閉動作
を機械的に同調させる同調機構と、前記同調機構と機械
的に連動して、前記型締め駆動装置の駆動力を伝達する
伝達手段を介して前記底型を開閉動作させる底型開閉機
構と、前記同調機構により同調するブロー型締め板の開
閉動作と連動して、前記プリフォームのネック部を保持
し、プリフォームを位置決めするネックガイド機構とを
備えることを特徴としている。
【0014】本発明によれば、型締め駆動装置の駆動力
によるブロー型締め板の型開閉動作を機械的な同調機構
により同調させ、この同調機構の動きを伝達手段に伝達
し、さらにこの伝達手段により底型開閉機構に型締め駆
動装置の駆動力を伝達することで、機械的手段によっ
て、同調機構と底型開閉機構とを確実に連動させること
ができる。
【0015】従って、ブロー型締め板を確実に同調さ
せ、しかも、ブロー型締め板と底型とを確実に連動させ
ることにより、成形のサイクルロスをなくし、成形効率
を向上させることができる。
【0016】また、同調機構により同調するブロー型締
め板の開閉動作と連動してネックガイド機構がプリフォ
ームのネック部を保持し、プリフォームを位置決めする
ことにより、ブローキャビティ型の型締め時にプリフォ
ームを位置決めしてプリフォームとブローキャビティ型
の接触による傷つきを防止することができる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記同調機構は、前記ブロー型締め板の一方に固定
された第1のラックと、前記第1のラックと対向して前
記ブロー型締め板の他方に固定された第2のラックと、
前記第1および第2のラックに噛合する第1のピニオン
とから構成されることを特徴としている。
【0018】本発明によれば、同調機構を、第1および
第2のラックとこれらに噛合する第1のピニオンとから
なる簡単な機械的構成とすることができ、かつ、確実な
同調を取ることができる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記底型開閉機構は、ガイドロッドを介して、前記
タイロッドに対し昇降可能に設けられた底型取付け用の
底型固定板と、前記底型固定板を昇降させる第3のラッ
クとから構成され、前記底型開閉機構に型締め駆動装置
の駆動力を伝達する伝達手段は、前記第1のピニオンと
一体に回転する伝達部材と、前記第3のラックに噛合し
前記伝達部材の回転に伴って回転する第2のピニオンと
から構成されることを特徴としている。
【0020】本発明によれば、底型開閉機構および伝達
手段を前述の構成とすることにより、底型開閉機構を簡
単な構成で、確実に同調機構と機械的に連動させること
ができ、しかも、底型開閉機構に駆動装置を用いること
なく底型の開閉を行うことができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、前記ブローキャビティ型またはブロー型締め板は、
ブローキャビティ型の型締め時に前記底型または底型固
定板と係合してブロー成形時の底型の後退移動を防止す
る圧受け部材を備え、前記底型開閉機構は、前記ブロー
キャビティ型の型開時に、前記圧受け部材と底型または
底型固定板との係合が解除されるまで、底型の移動を防
止する底型移動調整手段を備えることを特徴としてい
る。
【0022】本発明によれば、底型開閉機構に駆動装置
を用いることなく、簡略な構成としているにかかわら
ず、圧受け部材によってブロー成形時のブローエアーの
圧力に対抗してブロー成形時の底型の後退移動を確実に
防止することができ、しかも、圧受け部材と底型または
底型固定板との係合が解除されるまで底型移動調整手段
によって底型の移動を防止することができるため、圧受
け部材の存在にかかわらずブローキャビティ型の型開完
了まで底型の移動開始を待つ必要がなく、圧受け部材と
底型または底型固定板との係合が解除された後に底型の
移動を開始することができ、成形のサイクルロスを防止
して成形効率を向上させることができる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、前記底型移動調整手段は、前記底型固定板を常時型
閉方向に付勢する付勢手段と、前記圧受け部材と底型ま
たは底型固定板との係合が解除されるまでの前記ブロー
型締め板の移動ストロークを吸収するストローク吸収部
材と、前記圧受け部材と底型または底型固定板との係合
が解除された後、ストローク吸収部材と係合して前記底
型固定板を型開方向に移動させる係合手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0024】本発明によれば、底型移動調整手段を付勢
手段とストローク吸収部材と係合手段とからなる簡単な
構成で、ブローキャビティ型の型閉時に、付勢手段によ
り、底型をブローキャビティ型の型閉動作に先だって型
閉位置に移動させることができ、しかも、ストローク吸
収部材および係合手段によって圧受け部材と底型または
底型固定板との係合が解除された後に底型を型開方向に
移動させることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1におい
て、前記ネックガイド機構は、前記ブローキャビティ型
またはブロー型締め板にスライド可能に設けられ、前記
プリフォームのネック部を保持する割型のネックガイド
と、前記ネックガイドを対向突出方向に付勢し、かつ、
前記底型の型開時における前記底型の型開移動後に、前
記ネックガイドを前記ネック部より開放させる付勢手段
とを備えることを特徴としている。
【0026】本発明によれば、ネックガイド機構を、ネ
ックガイドと付勢手段とで簡単に構成でき、しかも、付
勢手段により対向突出するネックガイドによって、ブロ
ーキャビティ型の型閉動作に先だってプリフォームのネ
ック部を保持してプリフォームの位置決めを行うことが
でき、さらに、型開時には、底型の型開移動後にネック
ガイドがネック部を開放することで、底型からの成形品
の離型時に成形品のネック部を保持して、成形品の移動
を防止し、搬送不良を防止することができる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項6におい
て、前記ネックガイド機構の付勢手段は、前記ブローキ
ャビティ型の型開時に、前記ネックガイドに当接してネ
ックガイドの閉方向の移動を防止するストッパロッド
と、前記ストッパロッドに装着されて前記ネックガイド
を対向突出方向に付勢するスプリングとを備えることを
特徴としている。
【0028】本発明によれば、ネックガイド機構の付勢
手段をストッパロッドとスプリングとからなる簡単な構
成とすることができ、かつ、ネックガイドの確実な動作
を確保することができる。
【0029】請求項8記載の発明は、ネック部を有する
プリフォームをブロー成形するための割型で構成された
ブローキャビティ型と、前記各ブローキャビティ型を取
り付けるブロー型締め板を対向配置し、このブロー型締
め板を型締め駆動装置の駆動力によりタイロッドに沿っ
て直線移動させることで、前記ブローキャビティ型の開
閉を行う型締め機構と、前記ブローキャビティ型に組み
合わせられる底型とを備えるブロー成形装置において、
前記ブロー型締め板間に設けられ、各ブロー型締め板の
開閉動作を機械的に同調させる同調機構と、前記同調機
構と機械的に連動して、前記型締め駆動装置の駆動力を
伝達する伝達手段と、前記伝達手段と機械的に連動し
て、前記型締め駆動装置の駆動力により前記底型を開閉
動作させる底型開閉機構とを備えることを特徴としてい
る。
【0030】本発明によればブローキャビティ型の開閉
動作を同調機構により、機械的に同調させ、この同調機
構と連動する伝達手段を介し、型締め駆動装置の駆動力
を底型開閉機構に伝達して底型を開閉動作させることが
でき、同調機構と底型開閉機構とを機械的に確実に連動
させることができ、ブローキャビティ型と底型との同調
ロスを防止して、成形サイクルロスを防止することがで
きる。
【0031】請求項9記載の発明は、割型で構成される
ブローキャビティ型間のブロー成形位置にプリフォーム
を設定する工程と、前記ブローキャビティ型を固定する
ブロー型締め板を同調機構により機械的に同調させなが
ら、型締め機構によりブローキャビティ型をタイロッド
に沿って直線移動させることで、ブローキャビティ型を
型締めする工程と、前記同調機構と機械的に連動して型
締め機構の型締め駆動装置の駆動力を伝達する伝達手段
を介して、底型開閉機構により底型を型締め位置に移動
させる工程と、前記ブローキャビティ型の型締め時に、
前記ブロー型締め板と同期させて、ネックガイド機構に
より前記ブローキャビティ型の接触前に前記プリフォー
ムのネック部を保持してプリフォームを位置決めする工
程と、前記プリフォーム内に圧縮気体を導入してブロー
成形する工程と、前記ブロー成形後であってブローキャ
ビティ型の型開時における前記底型の移動開始後に、前
記ネックガイド機構が成形品のネック部を開放する工程
とを含むことを特徴としている。
【0032】本発明の方法によれば、ブローキャビティ
型を同調機構によって確実に同調させ、この同調機構と
機械的に連動させて底型を開閉動作させることで、ブロ
ーキャビティ型および底型の同調ロスを防止して成形サ
イクルの短縮化を図ることができる。
【0033】また、ブロー成形後には、ネックガイド機
構が底型の移動開始後にネック部を解放するため、底型
から成形品が離型する際には、ネックガイド機構によっ
て成形品が保持されているため、成形品が移動して搬送
不良となるのを防止することができる。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項9におい
て、前記ブローキャビティ型の型締め時に、ブローキャ
ビティ型もしくはブロー型締め板に設けた圧受け部材
を、底型もしくは底型固定板に係合させて底型の移動を
防止する工程と、前記ブロー成形後のブローキャビティ
型の型開時における底型もしくは底型固定板から圧受け
部材の係合が解除された後に、前記底型開閉機構により
底型を移動させる工程とを含むことを特徴としている。
【0035】本発明によれば圧受け部材により、ブロー
成形時におけるブローエアの圧力に対抗することがで
き、しかも、底型を圧受け部材でロックするにもかかわ
らず、ブローキャビティ型の型開完了を待つことなく、
圧受け部材の係合が解除された直後に底型を移動させる
ことで、成形サイクルを短縮化することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0037】図1〜図9は、本発明の実施の一形態にか
かるブロー成形装置を示す図である。
【0038】なお、図5および図6では、図中左半分が
ブローキャビティ型の型締め時の状態を示し、右半分が
型開時の状態を示している。
【0039】このブロー成形装置は、射出成形された合
成樹脂製のプリフォームをブロー成形して製品である容
器を製造するもので、図5に示すように、プリフォーム
10は、ネック部12を有する有底筒状のもので、搬送
部材14によってネック部12を下側にした倒立状態で
ブロー成形装置へと搬送されるようになっている。
【0040】搬送部材14は、図5に示すように、一対
の搬送レール16と係合し、かつ、搬送チェーン88と
係合して、この搬送チェーン88の駆動により搬送レー
ル16に沿って移動可能にされている。また、搬送部材
14の上面には搬送用ピン18が突出され、この搬送用
ピン18にプリフォーム10のネック部12を差し込ん
でプリフォーム10を倒立状態で支持させるようになっ
ている。なお、プリフォーム10は、ブロー成形装置に
搬入される前にブロー成形適温に加熱されるようになっ
ている。
【0041】そして、前述のような搬送部材14によっ
て搬送されたプリフォーム10をブロー成形するブロー
成形装置は、図1および図2に示すように、割型で構成
されたブローキャビティ型20,20を型締め機構22
により型開閉、型締め可能にしている。
【0042】また、ブローキャビティ型20,20の上
部には、底型開閉機構24によって昇降可能にされた底
型26が組合わせられるようになっており、さらにブロ
ーキャビティ型20,20の下部には、図5〜図9に示
すように、ネックガイド機構28が設けられている。
【0043】型締め機構22は、成形機台30(図7参
照)上に搬送レール16を挟んで対向配置した一対の固
定板32,32に、それぞれ型締め駆動装置である型締
め駆動シリンダ(図示せず)を取付け、これら固定板3
2,32を4本のタイロッド34にて連結し、これら固
定板32,32間に一対のブロー型締め板36a,36
bをタイロッド34に沿ってスライド可能に対向配置し
ている。そして、それぞれの型締め駆動シリンダの駆動
力により、タイロッド34に沿って、一対のブロー型締
め板36a,36bが直線移動して、互いに接近、離反
し得るようになっている。この一対のブロー型締め板3
6a,36bの対向面に、割型で構成されたブローキャ
ビティ型20,20が取付けられるようになっている。
【0044】また、一対のブロー型締め板36a,36
bは、ブロー型締め板36a,36b間に設けられた同
調機構38によって機械的に同調されるようになってい
る。
【0045】この同調機構38は、ブロー型締め板36
a,36bの上部位置で、その両側2箇所に設けられた
もので、その両側位置におけるそれぞれの同調機構38
は、第1および第2のラック40,42および第1のピ
ニオン44とから構成されている。
【0046】第1のラック40は、一端が他方のブロー
型締め板36aに固定され、他端側が一方のブロー型締
め板36bに対し貫通する状態で設けられ、その下面側
に歯部を有する状態とされている。
【0047】第2のラック42は、一端が一方のブロー
型締め板36bに固定され、他端側が一方のブロー型締
め板36aに対し貫通して設けられ、その上面に歯部を
有する状態とされている。
【0048】第1のピニオン44は第1のラック40と
第2のラック42の間に配設されて第1のラック40お
よび第2のラック42の各歯部と噛合する状態となって
いる。
【0049】従って、型締め駆動シリンダの駆動力によ
りブロー型締め板36a,36bを開閉動作させると、
ブロー型締め板36a,36bの動作に伴って、第1の
ラック40および第2のラック42が移動することとな
り、しかもこれら第1のラック40および第2のラック
42に第1のピニオン44が噛合しているため、ブロー
型締め板36a,36bの速度にばらつきが生じようと
したり、開閉のタイミングがずれようとした場合であっ
ても、第1および第2のラック40,42、第1のピニ
オン44を介して型締め駆動シリンダの相互の駆動力が
互いに他の型締め駆動シリンダの促進力あるいは抑制力
として作用することとなり、その結果各ブロー型締め板
36a,36bの開閉動作を簡単な構造で確実に同調さ
せることができる。
【0050】底型26は、容器の底部に自立用の脚を形
成するキャビティ面90を有し、底型開閉機構24によ
って型開閉可能に昇降されるようになっている。
【0051】底型開閉機構24は、上部の一対のタイロ
ッド34,34上に掛け渡し固定した支持台46と、こ
の支持台46の上方に配置された底型取付板48と、支
持台46の下方に配置された底型26を固定するための
底型固定板50と、支持台46に対し、底型取付板48
および底型固定板50を昇降可能に案内する一対のガイ
ドロッド52と、底型取付板48と底型固定板50とを
連結する一対の連結ロッド54と、底型取付板48に垂
下状態で取り付けられた第3のラック56とを備え、こ
の第3のラック56を、前記同調機構38と機械的に連
動する伝達手段58を介して昇降させることにより、型
締め駆動シリンダの駆動力を底型開閉機構24に伝達す
るようにしている。
【0052】この伝達手段58は、前記一対の第1のピ
ニオン44を両端部に固定し第1のピニオン44と一体
に回転する伝達部材60と、この伝達部材60のほぼ中
央部に固定されて第3のラック56と噛合し、伝達部材
60の回転にともなって回転する第2のピニオン62と
から構成されている。そして、前記同調機構38の第1
のピニオン44の回転に伴って、伝達部材60を介し、
第2のピニオン62が第1のピニオン44と一体に回転
し、この第2のピニオン62の回転に伴って、第3のラ
ック56が昇降し、この第3のラック56と連結固定さ
れた底型取付板48がガイドロッド52に沿って昇降
し、この底型取付板48と連結ロッド54を介して連結
された底型固定板50が底型取付板48の昇降に伴って
昇降し、底型26を昇降させて底型の開閉を行うように
なっている。
【0053】なお、底型取付板48の両端部には、底型
26の型閉時における支持台46側に当接するショック
アブソーバ64が設けられ、底型26の型閉時における
衝撃を吸収するようにしている。
【0054】このように、同調機構38と機械的に連動
させて底型開閉機構24による底型26の開閉動作を行
わせることにより、底型開閉機構24に空圧、油圧シリ
ンダ等の底型駆動装置を用いることなく開閉動作を行わ
せることができ、しかも同調機構38と確実に連動した
開閉動作を行わせることができる。
【0055】また、ブローキャビティ型20,20の上
端面に、それぞれブローキャビティ型20,20の型締
め時に底型固定板50の上面と係合して底型26の後退
移動を防止する圧受け部材66を設けることで、プリフ
ォーム10内に圧縮気体であるブローエアを導入してブ
ロー成形を行ってる際に、ブローエアの圧力によって底
型26に対し後退方向に力が作用した場合であっても、
この圧受け部材66によってブローエアの圧力を受ける
ことができ、そのためブロー成形時における底型26の
後退移動を確実に防止してパーティングラインを最小限
に抑え、容器内容量を一定に保つことができるようにな
っている。
【0056】従って、底型開閉機構24は、ブローエア
の圧力に耐える程度の型閉力を有するものである必要は
なく、底型26を単に昇降させる程度の力があれば足り
ることから、底型開閉機構24を小型、かつ簡略なもの
とし、安価にすることができる。なお、底型固定板50
には、ブローキャビティ型20,20の上面に当接し
て、底型26の型締め位置を規制するストッパ84が設
けられ、確実に底型26を型締め位置に下降、停止でき
るようになっている。
【0057】このように、圧受け部材66を設けること
で、ブローキャビティ型20,20の型閉動作に先立っ
て底型26を型締め位置に移動させ、かつ、ブローキャ
ビティ型20,20が型開動作を開始して圧受け部材6
6と底型固定板50との係合が解除された後に底型26
を移動させる必要が生じる。
【0058】そこで、底型開閉機構24に、底型移動調
整手段68を設けて、底型26の型開閉時における移動
の調整を行うようにしている。
【0059】この底型移動調整手段68は、底型固定板
50の上面における連結ロッド54の下端対応位置に設
けられ、圧受け部材66と底型固定板50の係合が解除
させるまでのブロー型締め板36a,36bの移動スト
ロークを吸収するストロークを有するストローク吸収部
材70と、このストローク吸収部材70を貫通した連結
ロッド54の下端に形成され、圧受け部材66と底型固
定板50との係合が解除された後ストローク吸収部材7
0と係合して底型固定板50を型開方向に移動させる係
合手段としての係合部72と、前記連結ロッド54の底
型取付板48とストローク吸収部材70との間に配設さ
れ、底型固定板50を常時型閉方向(図中下方向)に付
勢する付勢手段としてのコイルスプリング74とから構
成されている。
【0060】底型移動調整手段68を前述のように構成
することにより、底型26の型開状態において、コイル
スプリング74により係合部72と、ストローク吸収部
材70とが係合する状態で、底型固定板50が下方に付
勢されており、この状態でブローキャビティ型20,2
0の型締め動作を行うと圧受け部材66が底型固定板5
0と係合する前に底型固定板50が底型26の型締め位
置に到達し、その後、圧受け部材66と底型固定板50
とが係合してブローキャビティ型20,20の型締め完
了までの間はストローク吸収部材70の上部に係合して
いた係合部72がストローク吸収部材70のストローク
分だけ下方に移動して図4に示す状態で型締めされるこ
ととなる。
【0061】ブローキャビティ型20,20の型開時に
は、ストローク吸収部材70と係合部72とが、図4の
状態から、圧受け部材66と底型固定板50との係合が
解除されるまで、係合部72がストローク吸収部材70
のストローク分だけ上方に移動し、圧受け部材66と、
底型固定板50の係合が解除された後、係合部72がス
トローク吸収部材70の上部に係合し、底型固定板50
が上昇して型開動作を開始することとなる。
【0062】ネックガイド機構28は、図5〜図9に示
すように、各ブローキャビティ型20,20の下部にス
ライド可能に設けられ、プリフォーム10のネック部1
2を保持する一対の割型のネックガイド76,76と、
これらネックガイド76,76を対向突出方向に付勢す
る付勢手段78,78とを備える。
【0063】付勢手段78,78はブローキャビティ型
20,20の型開状態でネックガイド76,76に当接
してネックガイド76,76の移動を防止するストッパ
ロッド80,80と、このストッパロッド80,80に
装着されて、ネックガイド76,76を対向突出方向に
付勢するスプリングとしてのコイルスプリング82,8
2とを備える。なお、コイルスプリングのほか、板ばね
や十分な突出量を確保できる各種のスプリングを採用す
ることもできる。また、ネックガイド76,76は付勢
手段78,78により、底型26の型開移動後にネック
部12を開放できるように設定されている。
【0064】従って、ネックガイド76,76が、付勢
手段78,78のコイルスプリング82,82により対
向突出方向に付勢されているため、ブローキャビティ型
20,20の型締め時には、その型締め完了前にネック
ガイド76,76がプリフォーム10のネック部12を
保持して、プリフォームの位置決めを確実に行い、プリ
フォーム10とブローキャビティ型20,20との接触
によるプリフォーム10の傷つきをなくすことができ
る。また、ブローキャビティ型20,20の型開時に
は、底型26から成形品である製品86(図9参照)が
離型するまでの間、製品86のネック部12を保持して
おくことができ、離型時に製品が底型26と共に移動し
て搬送不良の状態となるのを確実に防止することができ
る。
【0065】次に、前述のブロー成形装置を用いたブロ
ー成形方法について図7〜図9を中心に説明する。
【0066】まず、搬送部材14の搬送用ピン18にネ
ック部12を差し込んだ倒立状態のプリフォーム10
を、ブロー成形適温に加熱した状態で、搬送レール16
に沿ってブロー成形装置のブロー成形位置へと搬送す
る。
【0067】この場合、割型からなるブローキャビティ
型20,20は型締め機構22によって型開状態とさ
れ、かつ、底型開閉機構24によって底型26が上昇し
た状態とされ、プリフォーム10はブローキャビティ型
20,20間のキャビティ面対応位置に停止される。こ
の状態で、底型固定板50は、底型移動調整手段68の
コイルスプリング74によって、下方に付勢された状態
となっており、ネックガイド機構28のネックガイド7
6,76は付勢手段78,78のコイルスプリング8
2,82によって対向突出された状態となっている。
【0068】次に、ブローキャビティ型20,20を固
定するブロー型締め板36a,36bを、それぞれの固
定板32,32に取付けた型締め駆動シリンダの駆動力
により、タイロッド34に沿って直線移動させること
で、ブローキャビティ型20,20を図7に示すよう
に、型締めする。
【0069】この場合、ブロー型締め板36a,36b
は、第1,第2のラック40,42および第1のピニオ
ン44からなる同調機構38によって、一対の型締め駆
動シリンダの速度のばらつきや型締めのタイミングがず
れた場合でも、確実に同調されて成形のサイクルロスを
確実に防止することができる。
【0070】また、ブロー型締め板36a,36bの型
締め動作に伴い、同調機構38と機械的に連動して型締
め機構22の型締め駆動シリンダの駆動力を伝達する伝
達手段58を介し、底型開閉機構24により底型26を
型締め位置に移動させる。
【0071】この場合、底型固定板50に設けたストッ
パ84がブローキャビティ型20,20の上面に当接し
て、底型26が確実に型締め位置に下降、停止される。
【0072】また、底型開閉機構24の底型固定板50
は、底型移動調整手段68により下方に付勢された状態
となっており、しかも、この底型移動調整手段68はブ
ローキャビティ型20,20の型開時に圧受け部材66
と底型固定板50との係合が解除された後に底型26を
上昇させるだけのストローク分を吸収できるようにスト
ローク吸収部材70が設定されているため、圧受け部材
66と底型固定板50とが係合する前に底型26が型締
め位置に移動させられることとなる。
【0073】そして、底型26が型締め位置で位置決め
された状態で、圧受け部材66と底型固定板50との係
合が開始して、ブローキャビティ型20,20の型締め
状態が完了するまで係合部72がストローク吸収部材7
0内で下降して、図4に示すような状態となる。
【0074】さらに、ブローキャビティ型20,20の
型締め時に、ブロー型締め板36a,36bと同期させ
て、ネックガイド機構28によりブローキャビティ型2
0,20の接触前にプリフォーム10のネック部12を
保持してプリフォーム10を位置決めする。
【0075】この場合、ネックガイド機構28を構成す
る一対のネックガイド76,76が、付勢手段78,7
8のコイルスプリング82,82により対向突出方向に
付勢されているため、ブローキャビティ型20,20の
型締め前に確実にプリフォーム10を保持して位置決め
し、型締め時のプリフォーム10とブローキャビティ型
20,20との接触によるプリフォーム10の傷つきを
防止することができる。
【0076】次に、プリフォーム10内に圧縮気体であ
るブローエアを導入してブロー成形を行う。
【0077】この場合、ブローキャビティ型20,20
の型締め前あるいは型締め後に、ブローノズル92(図
7参照)を上昇させて搬送部材14に当接し、このブロ
ーノズル92より搬送部材14を介し、プリフォーム1
0内にブローエアを導入してブロー成形を行う。
【0078】次いで、ブロー成形後、型締め駆動シリン
ダの駆動力によりブローキャビティ型20,20を図9
に示すように型開する。
【0079】この場合、同調機構38が第1、第2のラ
ック40,42及び第1のピニオン44により、ブロー
型締め板36a,36bを機械的に同調させ、この同調
機構38と機械的に連動する伝達部材60及び第2のピ
ニオン62からなる伝達手段58を介して第3のラック
56により底型開閉機構24が機械的に連動し、底型2
6を型開動作させる。この型開途中の状態を図8に示
す。
【0080】また、底型開閉機構24は、型締め状態
で、図4に示すように、係合部72がストローク吸収部
材70の下端部に位置し、ストローク吸収部材70と係
合していない状態となっているため、同調機構38と連
動する伝達手段58を介し底型開閉機構24の第3のラ
ック56が上昇して連結ロッド54が上昇を開始しても
連結ロッド54の下端に設けられた係合部72は、スト
ローク吸収部材70内で上昇することとなり、圧受け部
材66と底型固定板50との係合が解除させるまでは係
合部72とストローク吸収部材70の上部とが係合せず
に底型固定板50は上昇を開始せず、底型26はその型
締め位置で停止されたままの状態となり、圧受け部材6
6とを底型固定板50との係合が解除された後、ストロ
ーク吸収部材70の上部に係合部72が係合して、底型
固定板50が上昇を開始し、底型26が上昇することと
なる。この場合、底型26から製品86の離型時もしく
は離型後にエアを吹き出して製品86の底部の離型を助
け、さらに製品86の底部の冷却を促進させるようにし
ている。
【0081】さらに、ブローキャビティ型20,20の
型開動作と連動してネックガイド機構28が製品86の
ネック部12を開放する。
【0082】この場合、ネックガイド機構28のネック
ガイド76,76が付勢手段78のコイルスプリング8
2,82によって対向突出方向に付勢されているため、
ブローキャビティ型20,20が型開動作を開始して
も、ネックガイド76が製品86のネック部12を保持
した状態を維持し、圧受け部材66と底型固定板50と
の係合が解除されて底型26が上昇を開始し、底型26
から製品86が離型されるまでネックガイド76,76
による製品86のネック部12の保持状態を維持し、底
型26から製品86が離型した後に、ネックガイド76
がブローキャビティ型20,20と共に移動を開始して
図9に示すように製品86のネック部12を開放するこ
ととなる。
【0083】そして、ネックガイド機構28のネックガ
イド76,76による製品86の保持状態が解除された
状態で、搬送部材14により製品86を搬送し、適宜の
取出手段により製品86を取り出すことで一サイクルの
成形が終了することとなる。
【0084】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において他の種々の
実施の形態に変形することが可能である。
【0085】例えば、前記実施の形態においては、プリ
フォームを倒立状態で搬送する状態について説明した
が、この例に限らず、プリフォームを正立状態で搬送す
る場合にも適用することができる。
【0086】また、プリフォームの搬送手段としてチェ
ーン駆動による搬送部材を用いているが、この例に限ら
ず、回転板による回転搬送や搬送アームを用いた搬送等
の搬送手段を用いることも可能である。
【0087】さらに、前記実施の形態においては、一対
の型締め駆動シリンダを用いてブローキャビティ型を型
開閉、型締めする場合について説明したが、この例に限
らず、1つの型締め駆動シリンダを用いて一対のブロー
型締め板を型開閉、型締め動作させる場合にも用いるこ
とが可能である。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の位置形態に係るブロー成形装置
のブロー型締め板の同調機構および底型開閉機構を示す
部分側面図である。
【図2】図1の同調機構および底型開閉機構の平面図で
ある。
【図3】図1および図2の底型開閉機構のみを示した断
面図である。
【図4】図1および図2の同調機構および底型開閉機構
のみを示した正面図である。
【図5】ネックガイド機構の側面図である。
【図6】図5のネックガイド機構の平面図である。
【図7】ブロー成形装置の型閉状態を示す一部破断側面
図である。
【図8】図7の状態から型開の途中段階の状態を示す側
面図である。
【図9】図8の状態から型開した状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 プリフォーム 12 ネック部 20 ブローキャビティ型 22 型締め機構 24 底型開閉機構 26 底型 28 ネックガイド機構 34 タイロッド 36a,36b ブロー型締め板 38 同調機構 40 第1のラック 42 第2のラック 44 第1のピニオン 50 底型固定板 56 第3のラック 58 伝達手段 60 伝達部材 62 第2のピニオン 66 圧受け部材 68 底型移動調整手段 70 ストローク吸収部材 72 係合部 74 コイルスプリング 76 ネックガイド 78 付勢手段 88 搬送チェーン 90 キャビティ面 92 ブローノズル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネック部を有するプリフォームをブロー
    成形するための割型で構成されたブローキャビティ型
    と、 前記各ブローキャビティ型を取り付けるブロー型締め板
    を対向配置し、このブロー型締め板を型締め駆動装置の
    駆動力によりタイロッドに沿って直線移動させること
    で、前記ブローキャビティ型の開閉を行う型締め機構
    と、 前記ブローキャビティ型に組み合わせられる底型と、 を備えるブロー成形装置において、 前記ブロー型締め板間に設けられ、各ブロー型締め板の
    開閉動作を機械的に同調させる同調機構と、 前記同調機構と機械的に連動して、前記型締め駆動装置
    の駆動力を伝達する伝達手段を介して前記底型を開閉動
    作させる底型開閉機構と、 前記同調機構により同調するブロー型締め板の開閉動作
    と連動して、前記プリフォームのネック部を保持し、プ
    リフォームを位置決めするネックガイド機構と、 を備えることを特徴とするブロー成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記同調機構は、前記ブロー型締め板の一方に固定され
    た第1のラックと、前記第1のラックと対向して前記ブ
    ロー型締め板の他方に固定された第2のラックと、前記
    第1および第2のラックに噛合する第1のピニオンと、 から構成されることを特徴とするブロー成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記底型開閉機構は、ガイドロッドを介して、前記タイ
    ロッドに対し昇降可能に設けられた底型取付け用の底型
    固定板と、前記底型固定板を昇降させる第3のラックと
    から構成され、 前記底型開閉機構に型締め駆動装置の駆動力を伝達する
    伝達手段は、前記第1のピニオンと一体に回転する伝達
    部材と、前記第3のラックに噛合し前記伝達部材の回転
    に伴って回転する第2のピニオンとから構成されること
    を特徴とするブロー成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記ブローキャビティ型またはブロー型締め板は、ブロ
    ーキャビティ型の型締め時に前記底型または底型固定板
    と係合してブロー成形時の底型の後退移動を防止する圧
    受け部材を備え、 前記底型開閉機構は、前記ブローキャビティ型の型開時
    に、前記圧受け部材と底型または底型固定板との係合が
    解除されるまで、底型の移動を防止する底型移動調整手
    段を備えることを特徴とするブロー成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記底型移動調整手段は、前記底型固定板を常時型閉方
    向に付勢する付勢手段と、前記圧受け部材と底型または
    底型固定板との係合が解除されるまでの前記ブロー型締
    め板の移動ストロークを吸収するストローク吸収部材
    と、前記圧受け部材と底型または底型固定板との係合が
    解除された後、ストローク吸収部材と係合して前記底型
    固定板を型開方向に移動させる係合手段と、を備えるこ
    とを特徴とするブロー成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記ネックガイド機構は、前記ブローキャビティ型また
    はブロー型締め板にスライド可能に設けられ、前記プリ
    フォームのネック部を保持する割型のネックガイドと、
    前記ネックガイドを対向突出方向に付勢し、かつ、前記
    底型の型開時における前記底型の型開移動後に、前記ネ
    ックガイドを前記ネック部より開放させる付勢手段とを
    備えることを特徴とするブロー成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ネックガイド機構の付勢手段は、前記ブローキャビ
    ティ型の型開時に前記ネックガイドに当接してネックガ
    イドの閉方向の移動を防止するストッパロッドと、前記
    ストッパロッドに装着されて前記ネックガイドを対向突
    出方向に付勢するスプリングと、を備えることを特徴と
    するブロー成形装置。
  8. 【請求項8】 ネック部を有するプリフォームをブロー
    成形するための割型で構成されたブローキャビティ型
    と、 前記各ブローキャビティ型を取り付けるブロー型締め板
    を対向配置し、このブロー型締め板を型締め型締め駆動
    装置の駆動力によりタイロッドに沿って直線移動させる
    ことで、前記ブローキャビティ型の開閉を行う型締め機
    構と、 前記ブローキャビティ型に組み合わせられる底型と、 を備えるブロー成形装置において、 前記ブロー型締め板間に設けられ、各ブロー型締め板の
    開閉動作を機械的に同調させる同調機構と、 前記同調機構と機械的に連動して、前記型締め駆動装置
    の駆動力を伝達する伝達手段と、 前記伝達手段と機械的に連動して、前記型締め駆動装置
    の駆動力により前記底型を開閉動作させる底型開閉機構
    と、 を備えることを特徴とするブロー成形装置。
  9. 【請求項9】 割型で構成されるブローキャビティ型間
    のブロー成形位置にプリフォームを設定する工程と、 前記ブローキャビティ型を固定するブロー型締め板を同
    調機構により機械的に同調させながら、型締め機構によ
    りブローキャビティ型をタイロッドに沿って直線移動さ
    せることで、ブローキャビティ型を型締めする工程と、 前記同調機構と機械的に連動して型締め機構の型締め駆
    動装置の駆動力を伝達する伝達手段を介して、底型開閉
    機構により底型を型締め位置に移動させる工程と、 前記ブローキャビティ型の型締め時に、前記ブロー型締
    め板と同期させて、ネックガイド機構により前記ブロー
    キャビティ型の接触前に前記プリフォームのネック部を
    保持してプリフォームを位置決めする工程と、 前記プリフォーム内に圧縮気体を導入してブロー成形す
    る工程と、 前記ブロー成形後であってブローキャビティ型の型開時
    における前記底型の移動開始後に、前記ネックガイド機
    構が成形品のネック部を開放する工程と、 を含むことを特徴とするブロー成形方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記ブローキャビティ型の型締め時に、ブローキャビテ
    ィ型もしくはブロー型締め板に設けた圧受け部材を、底
    型もしくは底型固定板に係合させて底型の移動を防止す
    る工程と、 前記ブロー成形後のブローキャビティ型の型開時におけ
    る底型もしくは底型固定板から圧受け部材の係合が解除
    された後に、前記底型開閉機構により底型を移動させる
    工程と、 を含むことを特徴とするブロー成形方法。
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