JPH09245395A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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Publication number
JPH09245395A
JPH09245395A JP8079354A JP7935496A JPH09245395A JP H09245395 A JPH09245395 A JP H09245395A JP 8079354 A JP8079354 A JP 8079354A JP 7935496 A JP7935496 A JP 7935496A JP H09245395 A JPH09245395 A JP H09245395A
Authority
JP
Japan
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tracking
timing
ttp
servo
signal
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Application number
JP8079354A
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English (en)
Inventor
Hidenori Nonoyama
秀紀 野々山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH09245395A publication Critical patent/JPH09245395A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤検出のタイミング検出信号によるトラッキ
ングサーボが乱れを防止し、良好なトラッキング動作を
保ってエラーレート、信頼性の向上を実現する。 【解決手段】 サーボ制御手段は、所定位置に対応する
タイミング検出信号が得られるべき期間を規定するウイ
ンドウを設定し、当該ウインドウ内となる期間内で得ら
れたタイミング検出信号によって求められるトラッキン
グ検出期間の計測値と基準値とを比較することで、サー
ボ制御信号を生成する。つまりタイミング検出信号を誤
検出ではないと判断するためのウインドウを設定し、こ
のウインドウ外のタイミングで検出されたタイミング検
出信号は、誤検出データであるとして排除し、トラッキ
ングサーボ動作に用いないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式で傾斜トラックを走査するテープ再生装置に関し、
特にテープ状記録媒体の走行速度と回転ドラムの回転速
度との相対速度を制御することでトラッキングサーボを
行なう再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気テープに対してデジタルオー
ディオデータを記録再生するデジタルオーディオテープ
プレーヤ(DATレコーダ/プレーヤ)や、同じく磁気
テープを用いたDATシステムをコンピュータ用のデー
タのストレージシステムとして用いるようにし、コンピ
ュータデータ記録再生を行なうようにしたデジタルデー
タストレージ機器(DDS機器)が開発されている。
【0003】これらの装置では回転ドラムに例えば90
°のラップ角で磁気テープを巻装させた状態でテープを
走行させるとともに、回転ドラムを回転させて、回転ド
ラム上の磁気ヘッドを用いてヘリカルスキャン方式で記
録/再生走査を行なうことで高密度記録を可能にしてい
る。
【0004】この場合、テープ上には例えば図10のよ
うに傾斜トラックTKA ,TKB が形成される。傾斜ト
ラックTKA ,TKB はそれぞれ回転ドラムに搭載され
たアジマス方向の異なる一対のヘッド(Aヘッド、Bヘ
ッド)によって形成されるトラックであり、互いに逆ア
ジマスとされるトラックである。
【0005】ところで、再生時に磁気ヘッドはテープ上
のトラックTKを正確にトレースしていかなければなら
ないが、このトラッキング制御方式としては、例えばD
DS再生装置ではいわゆるタイミングATF方式といわ
れるトラッキングサーボ制御動作が行なわれるようにさ
れている。このタイミングATF方式は、回転ドラムの
基準位相位置から、ヘッドがトラック上から所定の信号
(タイミング検出信号)を検出するまでの時間(トラッ
キング検出期間)を計測し、その計測値を基準値と比較
して、誤差分をサーボエラー情報とする。
【0006】そしてそのサーボエラー情報により、テー
プ走行のためのキャプスタンモータの回転速度を制御す
ることで、テープ走行速度に反映させる。つまりテープ
走行速度を調整して、良好なトラッキング状態が得られ
るようにドラム回転速度とテープ走行速度との相対速度
を調整するものである。
【0007】例えば図11のように或るトラックに対し
て磁気ヘッドの走査位置が図中TRA として示すライン
(タイミング)に相当する位置状態となった際に、回転
ドラムの位相位置が基準位置とされるとする。ドラム回
転中に基準位相位置となった時点では例えばドラムモー
タに配されているパルスジェネレータ(PG)からのパ
ルス信号が発生されるように構成されていることで、回
転ドラムが基準位相位置となったタイミングTRA を検
出できる。その後、磁気ヘッドが磁気テープに当接し、
トラックTKA に対する走査を行なっていくと、トラッ
ク上の所定の位置PTTP で再生データとしてタイミング
検出信号が検出される。このタイミング検出信号とは、
データ内の同期信号やアドレスの検出に基づいて予め決
められた位置PTTP においてパルスが得られるようにし
たものとする。
【0008】ここで図中、、として、トラックT
A に対するトラッキング位相状態が異なる3種類の走
査を示しているが、回転ドラムの基準位相位置(ライン
TRA の位置)のタイミングから位置PTTP に達するタ
イミングまでの期間(トラッキング検出期間)は、、
、の走査時にはそれぞれt1,t2,t3として示
すように異なる時間となる。
【0009】トラッキング検出期間としては、磁気ヘッ
ドがトラックTKに対して良好なトラッキング状態、即
ちのようにトラックTKA のセンターをトレースして
いく状態にあるときに得られる時間t1が基準値として
予め設定されており、従って、トラッキングサーボ制御
時に、のような走査が行なわれトラッキング検出期間
として時間t1が計測された場合は、計測値と基準値は
一致する。すなわち、この場合、計測値と基準値の誤差
はなく、良好なトラッキング状態が得られているとされ
ることになる。一方、又はのようなトラッキング位
相状態で走査が行なわれた場合、トラッキング検出期間
の計測値はt2又はt3となり、基準値と比較して誤差
が存在することになる。この場合はその誤差分だけトラ
ッキングずれが生じていることになり、これをテープ走
行速度に反映させることで、ジャストトラッキング状態
に向かうサーボ制御を実行することができる。
【0010】このようなタイミングATFサーボを実行
するにあたっては、基準値を予め求めておかなければな
らないが、上述したようにこの基準値とは、ジャストト
ラッキング状態において回転ドラムの基準位相位置のタ
イミングからタイミング検出信号が得られるタイミング
までの時間値である。タイミング検出信号は例えばトラ
ック上の所定のアドレスにおける同期信号の検出に基づ
いて発生されるため、その位置PTTP は各種テープの各
トラックにおいて固定のものであるが、実際には各種の
記録装置と再生装置での機械的誤差などにより位置ずれ
が生じることは避けられない。このため、DDS再生装
置において或るファイルデータを再生するような場合
は、その再生データの読出実行に先立って、そのテープ
(そのファイルデータトラック)における基準値を計測
しなければならない。
【0011】この基準値の計測には、トラックに対して
各種のトラッキング位相状態での走査を実行させ、その
各走査において計測されたトラッキング検出期間から例
えば平均値を算出し、これを基準値とするような処理が
行なわれる。例えば図12にそのイメージを示す。図示
するようにトラックTKA に対して例えばTJ1〜TJ
5のように異なる複数のトラッキング位相状態で走査を
実行させ、それらの走査の際に計測された各トラッキン
グ検出期間から平均値を算出すると、ほぼ図中のトラッ
キング位相状態TJ3近辺のトラッキング位相状態にお
けるトラッキング検出期間が得られる。これはほぼジャ
ストトラッキング状態でのトラッキング検出期間と考え
ることができ、従ってこれを基準値とすればよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DDS再生
装置などでは各種の記録装置で記録が行なわれたテープ
カセットに対して互換性よく再生を行なうことができな
ければならない。これをトラッキングにあてはめると、
各種のテープカセットに対して良好なATFトラッキン
グ動作を行なわなければならないことになる。
【0013】DDS記録再生システムでは、磁気テープ
上のトラックの位置は、その記録を行なった記録装置の
記録位置調整誤差等に起因するずれとして、テープ幅方
向に±26.7μmまで許容されている。ところが再生
装置側にもやはり調整誤差は存在するため、合わせて約
±50μm前後の誤差を考慮する必要がある。つまりト
ラッキング検出期間のタイミング測定ずれとして、トラ
ッキング換算で±50μm前後のずれを考慮しなければ
ならない。
【0014】また、検出データには必ず誤検出という問
題は存在し、本来の位置PTTP 以外でタイミング検出信
号が検出されるということも起こりうる。特にトラッキ
ングがずれているような状態では誤検出が起こりやす
く、例えばサーボ状況が、トラッキングがずれているた
め適正トラッキング状態に収束させようとしている場合
などは、誤検出の点で不利となる。
【0015】そして、本来の位置PTTP より大きく離れ
た位置でタイミング検出信号が検出されてしまったよう
な場合は、算出されるトラッキング検出期間と予め設定
されていた基準値の誤差が、本来のトラッキングエラー
としての値に相当しない値となり、トラッキングが乱れ
てしまう。つまり、誤検出がトラッキングサーボに対す
る外乱となってしまう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、誤検出によるタイミング検出信号によって
トラッキングサーボが乱れてしまうことを防止し、これ
によって良好なトラッキング動作を保ってエラーレート
の向上、機器の信頼性を向上を実現することを目的とす
る。
【0017】このため、いわゆるタイミングATF方式
でトラッキングサーボを行なうように構成された再生装
置において、サーボ制御手段は、所定位置に対応するタ
イミング検出信号が得られるべき期間を規定するウイン
ドウを設定し、当該ウインドウ内となる期間内で得られ
たタイミング検出信号によって求められるトラッキング
検出期間の計測値と基準値とを比較することで、サーボ
制御信号を生成するように構成する。つまり、タイミン
グ検出信号を誤検出ではないと判断するためのウインド
ウを設定するようにして、このウインドウ外のタイミン
グで検出されたタイミング検出信号は、誤検出データで
あるとして排除し、トラッキングサーボ動作に用いない
ようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の再生装置の実施の
形態を説明する。この例ではDDS記録再生装置とする
が、いわゆるDDS方式としては、細かくはDDS,D
DS2,DDS3という3つの方式が開発されている。
本例のDDS再生装置は、DDS/DDS2よりも高密
度記録を可能にしたフォーマットが採用されているDD
S3に対応したものとする。なお本発明としてはDDS
再生装置以外でもATFトラッキングを採用するシステ
ムに適用できるものである。説明は次の順序で行なう。 1.DDS3方式のトラックフォーマット 2.記録再生装置の構成 3.タイミングATFのための構成及び動作 4.タイミングATFによるトラッキングサーボ動作例
【0019】1.DDS3方式のトラックフォーマット 図8、図9でDDS3方式のトラックフォーマットにつ
いて説明する。図8は磁気テープ90上において形成さ
れるヘリカルスキャン方式のトラックを示したものであ
る。
【0020】各トラックは、図示しない記録ヘッドによ
りいわゆるアジマスベタ記録によりトラック幅TWのト
ラックとして形成されていく。隣接するトラック同志は
互いに逆アジマストラックとされる。即ち、一方のアジ
マス方向とされるトラックTKA と他方のアジマス方向
とされるトラックTKB が交互に形成される。再生時に
は再生ヘッド16によりトラックが走査される。再生ヘ
ッド16のヘッド幅HWはトラック幅TWよりも広い幅
とされているが、いわゆるアジマス効果により、隣接ト
ラックからのクロストークは防止される。
【0021】DDSフォーマットにおいては一対の隣接
するトラックTKA ,TKB は1フレームと呼ばれ、2
2フレームが1グループと呼ばれる単位となる。そして
グルップの後ろにはECCフレームが設けられる。また
ECCフレームの後にアンブルフレームが設けられる。
ただしこのアンブルフレームのフレーム数は規定されて
おらず、また設けられない場合もある。ECCフレーム
及びアンブルフレームによってテープ90上でグループ
の境界が規定されることになる。なお、各グループにお
いて、グループ内の最後のフレームには一連のデータを
区分するためのインデックス情報が付加される。
【0022】1つのトラック内のデータフォーマットは
図9に示される。1つのトラックは図9(a)のように
両端にマージン領域が形成され、そのマージン領域に挟
まれた領域がメインデータ領域とされる。メインデータ
領域は、0〜95のフラグメントアドレスが与えられた
96単位のフラグメントに分割されている。1フラグメ
ントは133バイトで構成され、その内容は図9(b)
(c)に示される。
【0023】フラグメントアドレスが9〜86までとな
る78単位の各フラグメントは、図9(b)のように、
先頭に1バイトの同期信号領域が設けられ、所定のパル
ス形態となる同期信号が記録される。同期信号領域に続
いて6バイトのアドレス及びサブコード領域が設けられ
る。ここには1バイトでフラグメントアドレスが記録さ
れ、また5バイトでサブコードが記録される。
【0024】続いて2バイトがヘッダパリティ領域とさ
れ、さらに続く112バイトがデータ領域とされてい
る。このデータ領域に実際のデータが記録される。フラ
グメントの最後の12バイトはECC領域とされる。こ
のECC領域にはいわゆるC1訂正符号が記録される。
C1訂正符号はフラグメント内のデータに対するするエ
ラー訂正符号となり、つまり訂正処理はフラグメント単
位で完結することになる。
【0025】フラグメントアドレスが0〜8及び87〜
95までとなる18単位の各フラグメントは図9(c)
に示されるが、図9(b)のフラグメントと同様に同期
信号領域、アドレス及びサブコード領域、ヘッダパリテ
ィ領域、及びECC領域が設けられる。ただし、図9
(b)のフラグメントではデータ領域とされていた11
2バイトは、ECC領域とされ、C2訂正符号が記録さ
れる。C2訂正符号は、1トラック内で完結する訂正系
列の符号となる。
【0026】なお、訂正符号としてはさらにC3訂正符
号が付加される。これは図8に示したECCフレームに
おいて記録されることになる。このC3訂正符号は1グ
ループ内で完結する訂正系列の符号となる。また、C1
訂正符号、C3訂正符号によるエラー状況を確認すれ
ば、1トラック内でどの部分でエラーが発生したかが確
認できるが、C2訂正符号は1トラック内でインターリ
ーブがかけられて記録されるため、C2訂正符号による
エラー状況からは1トラック内でのエラー発生位置は確
認できない。
【0027】2.記録再生装置の構成 図1に本例の記録再生装置の構成を示す。インターフェ
ース部1は、図示しない外部のホストコンピュータと接
続されてデータの授受を行なう部位である。記録時には
ホストコンピュータからのデータを受取り、インデック
ス付加回路2及びサブコード発生部8に供給する。また
再生時には磁気テープ90から再生されたデータをホス
トコンピュータに出力する動作を行なう。
【0028】記録時において、インデックス付加回路2
は、入力されたデータに対して上述した1グループ単位
毎にインデックス情報を付加する処理を行なう。インデ
ックス情報が付加されたデータは、C3エンコーダ3、
C2エンコーダ4、C1エンコーダ5においてそれぞれ
C3系列、C2系列、C1系列のエラー訂正符号が付加
される。C3エンコーダ3、C2エンコーダ4、C1エ
ンコーダ5のそれぞれは、メモリ6にデータを1グルー
プとなるデータ単位毎に一時的に記憶して処理を行な
う。そしてC3エンコーダ3はトラック幅方向に対応す
るデータ列に対するエラー訂正符号C3を生成し、1グ
ループのデータの最後のECCフレームのデータとして
付加する。またC2エンコーダ4はトラック方向に対応
するデータ列のエラー訂正符号C2を生成し、図9
(c)に示したように0〜8フラグメント及び87〜9
5フラグメント内のエラー訂正符号C2とする。さらに
C1エンコーダ5は、フラグメント単位のエラー訂正コ
ードC1を発生させる。
【0029】エラー訂正符号C1,C2,C3が付加さ
れたデータはサブコード付加回路7に供給される。サブ
コード発生部8はインターフェース部1から供給される
データに基づいて各種のサブコードデータやフラグメン
トアドレスを発生させ、サブコード付加回路7に供給す
る。発生されるサブコードとしては、例えばデータの区
切りを示すセパレートカウンタ情報、記録数を示すレコ
ードカウンタ情報、テープフォーマット上で定義された
各領域を示すエリアID、フレーム番号、記録単位数を
示すグループカウント情報、チェックサムなどがあり、
これらがサブコード発生部8においてフラグメントアド
レスとともに発生されることになる。
【0030】サブコード付加回路7ではこれらのサブコ
ードとフラグメントアドレスを1フラグメント相当のデ
ータ単位毎に付加していく。つまり図9(b)(c)に
おけるアドレス/サブコード領域に記録される情報が付
加されることになる。
【0031】続いてヘッダパリティ付加回路9では、図
9(b)(c)におけるヘッダパリティ領域に記録され
るCRCコードが付加される。このCRCコードはサブ
コードとフラグメントアドレスについてのエラー検出の
ための2バイトのパリティコードとされる。
【0032】続いて8/10変調回路10では入力され
たデータを1バイト単位で8ビットを10ビットに変換
する、いわゆる8/10変調処理が行なわれ、その変調
信号に対して同期信号付加回路11で同期信号が付加さ
れる。この同期信号とは、図9(b)(c)で示したフ
ラグメントの先頭1バイトの同期信号である。
【0033】さらにマージン付加回路12では、図9
(a)に示したようにトラックの両端となるマージン領
域に相当するデータを付加し、この段階で図9のトラッ
クフォーマットにのっとった記録データ列が生成される
ことになる。このように生成された記録データは記録ア
ンプ13に供給される。
【0034】記録アンプ13で増幅された信号はロータ
リートランス14を介して回転ヘッドドラムHD内の記
録ヘッド15に供給され、記録ヘッド15により走行さ
れている磁気テープ90に対する磁気記録動作が行なわ
れる。磁気テープ90はテープカセット91内に収納さ
れ、記録/再生時にはテープカセット91から磁気テー
プ90が引き出されて(ローディング)回転ヘッドドラ
ム50に巻装されることになる。そしてキャプスタン2
8とピンチローラ29によって挟接された状態でキャプ
スタン28が定速回転されることで、磁気テープ90は
定速走行される。
【0035】図2に記録時及び再生時の動作のイメージ
を示す。テープカセット91から引き出された磁気テー
プ90は、ガイドピン51,52,53により、回転ヘ
ッドドラム50に対して高さ方向に傾斜した状態で約9
0°の区間で巻きつけられながら、キャプスタン28と
ピンチローラ29によって定速で走行する。また回転ヘ
ッドドラム50はこの磁気テープ90に摺接しながら回
転されることで、記録ヘッド15による記録動作によ
り、磁気テープ90には図8に示したようなヘリカルス
キャン方式による記録トラックが形成されていく。
【0036】なお、図1では1つの記録ヘッド15及び
1つの再生ヘッド16を示しているのみであるが、実際
にはアジマスベタ記録方式が採用されるため、図2に示
すようにアジマス角度の異なる2つの記録ヘッド15
A,15B、アジマス角度の異なる2つの再生ヘッド1
6A,16Bがそれぞれ互いに180°離れた状態で回
転ドラムの周面上に配置されている。そして記録時には
記録ヘッド15Aと記録ヘッド15Bが交互に磁気テー
プ90と摺接することになるため、図8のようにアジマ
ス角度の異なるトラックTKA とトラックTKB が交互
に形成されていく。
【0037】再生時には、図2のように回転ヘッドドラ
ム50に巻きつけられた磁気テープ90が走行されると
ともに回転ヘッドドラム50が回転されることで、再生
ヘッド16A,16Bが交互に記録トラックをトレース
していき、記録されたデータが読み出される。
【0038】そして図1のように、再生ヘッド16(1
6A,16B)で読み出された信号はロータリートラン
ス17を介して再生アンプ18に供給される。なお、実
際には記録用のロータリートランス14、再生用のロー
タリートランス18はそれぞれ1つしか示していない
が、ロータリートランス14は図2の記録ヘッド15
A,15Bに対応して設けられ、またロータリートラン
ス18も再生ヘッド16A,16Bに対応して設けられ
ることになる。
【0039】再生アンプ18で増幅された信号は同期信
号検出回路19に供給され、同期信号の検出処理が行な
われる。そして内部のPLL回路により検出した同期信
号に同期した再生クロックが生成され、その再生クロッ
クにより再生アンプ18で増幅された信号(RF信号)
を2値化する。
【0040】2値化されたデータに対しては10−8復
調部20で記録時の8−10変調に対するデコード動作
が行なわれ、8ビット単位のデータに戻される。8ビッ
ト単位のデータに復調された再生データはヘッダパリテ
ィチェック回路21で図9(b)(c)に示した2バイ
トのヘッダパリティを用いてサブコード及びフラグメン
トアドレスのパリティチェックが行なわれる。パリティ
チェックを終えたデータはサブコード分離回路22及び
タイミング検出パルス生成回路27に供給される。
【0041】サブコード分離回路22ではフラグメント
アドレス及びサブコードデータを抽出し、システムコン
トローラ31に供給する。またフラグメントアドレス及
びサブコードデータ以外の実際のデータはC1デコーダ
23,C2デコーダ24、C3デコーダ25に送られ
る。C1デコーダ23,C2デコーダ24、C3デコー
ダ25では、それぞれC1系列、C2系列、C3系列で
のエラー訂正処理が行なわれる。C1デコーダ23,C
2デコーダ24、C3デコーダ25のそれぞれは、メモ
リ6にデータを1グループ単位毎に一時的に記憶して処
理を行なう。そしてC1デコーダ23は、フラグメント
単位でエラー訂正コードC1に基づいて訂正処理を行な
い、またC2デコーダ24はトラック方向に対応するデ
ータ列のエラー訂正符号C2を用いて訂正処理を行な
う。さらにC3デコーダ25は、エラー訂正符号C3を
用いてフラグメント単位のエラー訂正処理を行なう。
【0042】エラー訂正処理が完了したデータはインデ
ックス分離回路26においてインデックス情報が分離さ
れインターフェース部1に送られる。そしてインターフ
ェース部1から外部のホストコンピュータに出力される
ことになる。
【0043】システムコントローラ31は装置全体を制
御するマイクロコンピュータによって形成される。即ち
記録時/再生時の信号処理動作、テープ走行動作、回転
ヘッドドラム50の回転動作等の制御を行なう。またサ
ーボ回路30は、システムコントローラ31からの指示
に基づいて実際にテープ走行動作、回転ヘッドドラム5
0の回転動作を実行させることになる。なお、サーボ回
路30はマイクロコンピュータで形成でき、またシステ
ムコントローラ31としてのマイクロコンピュータの機
能による回路系としてシステムコントローラ31と一体
化してもよい。
【0044】回転ヘッドドラム50の回転動作はドラム
モータ33によって実行される。また回転ヘッドドラム
50にはドラムPG(パルスジェネレータ)36、ドラ
ムFG(周波数ジェネレータ)37が取り付けられてお
り、このドラムPG36からのパルスがアンプ38を介
してサーボ回路30に供給される。またドラムFG37
からのパルスはアンプ39を介してサーボ回路30に供
給される。サーボ回路30はドラムPG36、ドラムF
G37からのパルスに応じてスイッチングパルスを生成
し、また回転位相情報を検出することができる。スイッ
チングパルスとは、いわゆるAアジマスヘッドとBアジ
マスヘッドとのそれぞれに対応する処理の切換の基準と
なる信号である。
【0045】サーボ回路30は回転ヘッドドラム50の
定速回転駆動に関しての制御としては、ドラムPG36
もしくはドラムFG37からのパルスにより回転数を検
出し、これを基準回転数と比較することで回転エラー情
報を得る。そして回転エラー情報に基づいてドラムサー
ボ信号SD を発生し、ドラムモータドライバ32からド
ラムモータ33に印加する駆動信号を調整することで回
転ヘッドドラム50を定速回転させる。
【0046】また、キャプスタン28の回転数を制御す
ることで、いわゆるトラッキングサーボを行なうことに
なる。そして本例ではトラッキングサーボ方式として、
図11で説明したようなタイミングATF方式が採用さ
れている。キャプスタン28はキャプスタンモータ35
によって回転駆動される。またキャプスタン28にはキ
ャプスタンFG(周波数ジェネレータ)40が取り付け
られており、このキャプスタンFG40からのパルスが
アンプ41を介してサーボ回路30に供給される。
【0047】キャプスタン28を定速回転させるために
は、サーボ回路30はキャプスタンFG40からのパル
スによりキャプスタン28の回転数を検出し、これを基
準回転数と比較することで回転エラー情報を得る。そし
て回転エラー情報に基づいてキャプスタンサーボ信号S
CPを発生し、キャプスタンモータドライバ34からキャ
プスタンモータ35に印加する駆動信号を調整すること
で定速回転を行なう。
【0048】そしてさらにトラッキングサーボを実行す
るために、サーボ回路30は、スイッチングパルスから
検出できる回転ヘッドドラム50の基準位相位置タイミ
ングと、タイミング検出パルス生成回路27から供給さ
れるタイミング検出パルスTTPを監視し、その期間を
トラッキング検出期間として計測する。そして、トラッ
キング検出期間の計測値と予め設定しておいた基準値を
比較することで、トラッキング誤差情報を得、それに基
づいてキャプスタンサーボ信号SCPを発生し、キャプス
タンモータドライバ34からキャプスタンモータ35に
印加する駆動信号を調整してキャプスタン28の回転速
度を増減することでトラッキングサーボを行なう。
【0049】3.タイミングATFのための構成及び動
作 タイミングATF動作のための回路系の構成を図3に示
す。タイミングATF動作を含めたキャプスタンサーボ
のための回路系としては、サーボ回路30内にタイミン
グATF処理部61、スイッチングパルス生成部62、
フリーランニングカウンタ63、サーボスイッチ64、
キャプスタン基準速度発生部65、減算器66、速度サ
ーボ信号生成部67が設けられる。
【0050】トラッキングサーボをオフとしてキャプス
タン28を定速回転駆動する場合には、システムコント
ローラ31から供給されるサーボオン/オフ制御信号T
ON /OFFによりサーボスイッチ64がオフとされる。こ
の場合、キャプスタン基準速度発生部65から、キャプ
スタン28の回転速度として設定したい速度に応じた信
号が発生され、それがそのまま目標速度信号CVとされ
て速度サーボ信号生成部67に供給される。また速度サ
ーボ信号生成部67にはキャプスタンFG40からのパ
ルスFGC 、即ちキャプスタン28の回転速度の応じた
周波数となるパルスが供給されており、速度サーボ信号
生成部67はこのパルスFGC から現在のキャプスタン
28の回転速度を検出する。
【0051】そして速度サーボ信号生成部67はパルス
FGC から検出できる現在の回転速度と、目標とすべき
回転速度を示す目標速度信号CVとを比較し、その誤差
をキャプスタンサーボ信号SCPとしてキャプスタンモー
タドライバ34に供給する。キャプスタンモータドライ
バ34は例えば3相駆動信号によりキャプスタンモータ
35を駆動し、キャプスタン28を回転させるが、キャ
プスタンサーボ信号SCPに応じてモータ駆動電圧をコン
トロールすることで、キャプスタン28はキャプスタン
基準速度発生部65から発生させた目標速度信号CVに
収束していくように定速回転サーボが実行されることに
なる。
【0052】従って、キャプスタン基準速度発生部65
から発生させる目標速度信号CVを、通常の記録/再生
時のテープ走行速度(1倍速)とすれば、キャプスタン
28は1倍速の速度で定速回転され、また目標速度信号
CVを、2倍速とすれば、キャプスタン28は2倍速の
速度で定速回転される。即ち、キャプスタン基準速度発
生部65から発生させる目標速度信号CVを変化させる
ことで、テープ走行速度を可変させることができる。キ
ャプスタン基準速度発生部65で発生させる目標速度信
号CVはそのときの動作状態に応じてシステムコントロ
ーラ31が制御すればよい。例えば再生時には1倍速、
テープ早送り再生時にはx倍速というように可変するこ
とができる。
【0053】再生時においてトラッキング制御を行なう
場合は、サーボスイッチ64がオンとされる。そしてタ
イミングATF処理部61がトラッキング誤差SVを検
出し、そのトラッキング誤差SVを減算器66でキャプ
スタン基準速度発生部65で発生させる値から減算する
ことで、目標速度信号CVが生成される。即ちこの場合
目標速度信号CVは所定速度(例えば1倍速)を中心と
してトラッキング誤差SVに応じて増減されることにな
る。従ってテープ走行速度はトラッキング状態に応じて
所定速度を中心に加速/減速され、これによってジャス
トトラッキング状態に収束される。トラッキングが安定
しているときは、トラッキング誤差SVはほぼゼロとな
るため、テープ走行はほぼ所定速度で継続することにな
る。
【0054】タイミングATF処理部61のトラッキン
グ誤差SVの検出処理としては、タイミング検出パルス
生成回路27からのタイミング検出パルスTTPと、ス
イッチングパルス生成部62で生成されるスイッチング
パルスSWPに基づいて行なう。
【0055】タイミング検出パルス生成回路27は、図
1に示したようにヘッダパリティチェック回路21から
の、ヘッダパリティチェックが終了したデータからタイ
ミング検出パルスTTPを生成する。タイミング検出パ
ルスTTPとは、トラッキング位相状態計測のための信
号であり、図11において位置PTTP として示したトラ
ック上の特定の位置から検出されるパルスのことであ
る。
【0056】ただし本例の場合は、図5に示すように1
つのトラックTKについて4つのロケーションR1〜R
4を設定し、各ロケーションR1〜R4においてタイミ
ング検出パルスTTPが得られる位置PTTP1〜PTTP4を
設定している。即ちタイミング検出パルス生成回路27
は、テープ90から読み出されてきたデータについて、
位置PTTP1〜PTTP4と設定されたフラグメントアドレス
を監視している。
【0057】このように4つのロケーションR1〜R4
のそれぞれからタイミング検出パルスTTPを得る方式
について説明しておく。図5のように各ロケーションR
1〜R4内においてタイミング検出信号が得られる位置
TTP1〜PTTP4を設定した場合、回転ヘッドドラムの基
準位相位置TRから各位置PTTP1〜PTTP4についてそれ
ぞれトラッキング検出期間を計測することになる。
【0058】位置PTTP1については、基準位相位置TR
の時点から位置PTTP1でタイミング検出信号が得られる
時点までの期間tR1の計測値をトラッキング検出期間
とする。位置PTTP2については、基準位相位置TRの時
点から位置PTTP2でタイミング検出信号が得られる時点
までの期間tR2を計測し、この期間tR2から、標準
時間差TLaを減算した値をトラッキング検出期間とす
る。標準時間差TLaとは位置PTTP1から位置PTTP2ま
での走査に要する標準的な時間により設定された値とす
る。
【0059】位置PTTP3については、基準位相位置TR
の時点から位置PTTP3でタイミング検出信号が得られる
時点までの期間tR3を計測し、この期間tR3から、
標準時間差TLbを減算した値をトラッキング検出期間
とする。標準時間差TLbは位置PTTP1から位置PTTP3
までの走査に要する標準的な時間である。位置PTTP4に
ついては、基準位相位置TRの時点から位置PTTP4でタ
イミング検出信号が得られる時点までの期間tR4を計
測し、この期間tR4から、標準時間差TLcを減算し
た値をトラッキング検出期間とする。標準時間差TLc
は位置PTTP1から位置PTTP4までの走査に要する標準的
な時間である。
【0060】このように各位置PTTP1〜PTTP4について
のトラッキング検出期間を測定したときには、理想的に
みると、各位置PTTP1〜PTTP4に対応するトラッキング
検出期間は同一値となるはずである。ところが実際には
トラックが湾曲して形成されていたり、走査が厳密に直
線状ではなかったりして各位置PTTP1〜PTTP4でのトラ
ッキング検出期間は異なった値となることもある。つま
り、各ロケーションで求められるトラッキング状態が異
なっていることもある。このため、各ロケーションR1
〜R4についてそれぞれ位置PTTP1〜PTT P4で各トラッ
キング検出期間を計測し、それぞれのトラッキング検出
期間に基づいてトラッキングサーボを実行すると、より
厳密に各ロケーションに対応したトラッキングサーボを
実行することができる。
【0061】このような方式を採用した本例の場合は、
タイミング検出パルス生成回路27は、トラックから読
み出されるデータのうち、同期信号領域、アドレス/サ
ブコード領域、ヘッダパリティ領域から検出されるデー
タ、つまりフラグメントのヘッダデータを監視してお
り、位置PTTP1〜PTTP4に該当するフラグメントアドレ
スに応じて、その時の同期信号等からタイミング検出パ
ルスTTPを生成することになる。
【0062】図4(d)はトラックTKA ,TKB から
読み出されるRF信号のイメージを、また、図4(e)
はタイミング検出パルス生成回路27が発生するタイミ
ング検出パルスTTPを示す。この図から分かるよう
に、各トラックの再生走査期間においてトラック上の或
る特定位置PTTP1〜PTTP4の再生走査に応じたタイミン
グでタイミング検出パルスTTPが出力されることがわ
かる。つまり1トラックの走査につき4波のタイミング
検出パルスTTPが出力される。なお、Aアジマストラ
ックTKA における位置PTTP1〜PTTP4をAPTTP1〜A
TTP4とし、またBアジマストラックTKB における位
置PTTP1〜PTTP4をBPTTP1〜BPTTP4としている。
【0063】一方、図4(a)はドラムFG37から発
生されるパルスFGD 、図4(b)はドラムPG36か
ら発生されるパルスPGD の例を示している。パルスF
D ,パルスPGD のいづれも回転ヘッドドラム50の
回転速度に応じた周波数のパルスとなり、またパルスP
D は、回転ヘッドドラム50の特定の回転位相位置に
対応して発生されるものとなる。
【0064】スイッチングパルス生成部62は、パルス
FGD ,パルスPGD を用いて図4(c)のスイッチン
グパルスSWPを生成する。例えばパルスPGD が検出
された次のタイミングとなるパルスFGD の立上りを基
準とし、それに所定の遅延時間DLを与えたタイミング
が、スイッチングパルスSWPの立下りとなるようにス
イッチングパルスSWPを生成する。スイッチングパル
スSWPは信号処理についてのAチャンネル(再生ヘッ
ド16A)/Bチャンネル(再生ヘッド16B)の切換
基準となる信号となり、図3には示していないが、この
スイッチングパルスSWPは、他の各種必要回路系にも
供給される。
【0065】スイッチングパルスSWPが『L』レベル
の期間は再生ヘッド16Aからの再生データに関する処
理期間となり、この期間においてトラックTKA に対す
る再生ヘッド16Aによる走査が行なわれ、図4(d)
のようにトラックTKA からのデータ読出(RF
(A))が行なわれる。一方、スイッチングパルスSW
Pが『H』レベルの期間は再生ヘッド16Bからの再生
データに関する処理期間となり、この期間においてトラ
ックTKB に対する再生ヘッド16Bによる走査が行な
われ、図4(d)のようにトラックTKB からのデータ
読出(RF(B))が行なわれる。
【0066】タイミングATF処理部61では、スイッ
チングパルスSWPの立下りタイミングをトラックTK
A に関するタイミングATF動作の基準となる回転ドラ
ムの基準位相位置とする。これは図11におけるタイミ
ングTRA に相当する。そして、図4に示すようにタイ
ミングTRA からタイミング検出パルスTTPが入力さ
れるまでのトラッキング検出期間MTTP(A)を、計測す
る。つまり、回転ドラムの基準位相位置から、ヘッドが
トラック上から所定の信号(タイミング検出パルスTT
P)を検出するまでの時間を計測することになる。な
お、この図4ではトラッキング検出期間MTTP(A)は回転
ドラムの基準位相位置のタイミングから位置PTTP1に対
応する最初のタイミング検出パルスTTPのタイミング
までとしているが、他の(2番目以降の)タイミング検
出パルスTTPについても、回転ドラムの基準位相位置
タイミングからの期間を計測し、1番目のタイミング検
出パルスTTPとの間の時間差を減算することでトラッ
キング検出期間MTTP(A)が計測できる。
【0067】なお本例においては4つのロケーションR
1〜R4において検出される各タイミング検出パルスT
TPを利用するが、本発明が適用できるATFトラッキ
ングサーボ動作としては、1トラックにつき1つのタイ
ミング検出パルスTTPを発生させてトラッキング検出
期間MTTP(A)を計測し、基準値と比較することでトラッ
キングエラーを検出するものであってもよい。また、上
記のように複数のロケーションを設定し、1トラックに
つき複数のタイミング検出パルスTTPが検出されるよ
うにした場合でも、これは例えば基準値算出のために用
いるものとし、再生時のトラッキングサーボ動作には1
つのタイミング検出パルスTTPのみを用いてトラッキ
ングサーボを行なうようにしてもよい。もちろん、例え
ば4つのタイミング検出パルスTTPのうち2〜3個を
用いて、それぞれトラッキング検出期間MTTP(A)を計測
し、それぞれ基準値と比較することでトラッキングエラ
ーを検出するようにしてもよい。本例の場合は各タイミ
ング検出パルスTTPを用いてトラッキングサーボを行
なうものとするが、本発明としては少なくともトラック
につき1つのタイミング検出パルスTTPを検出してト
ラッキングサーボを行なう再生装置に適用できるもので
ある。
【0068】トラッキング検出期間MTTP(A)の計測動作
にはフリーランニングカウンタ63が用いられる。例え
ばスイッチングパルスSWPの立下りタイミングTRA
でフリーランニングカウンタ63のカウント値をラッチ
し、またタイミング検出パルスTTPの入力タイミング
でフリーランニングカウンタ63のカウント値をラッチ
する。そして、この2つのカウント値で減算処理する
(2番目以降のタイミング検出パルスTTPについて
は、さらに1番目のタイミング検出パルスTTPとの間
の時間差を補正する)ことでトラッキング検出期間M
TTP(A)が計測でき、トラッキング検出期間としての計測
値が得られる。そしてこのように求められた計測値を、
あらかじめ設定しておいた基準値(トラックTKA 用の
基準値)と比較して、誤差分をトラックTKA に関する
サーボエラー情報とする。
【0069】またトラックTKB に関してはスイッチン
グパルスSWPの立上りタイミングをタイミングATF
動作の基準となる回転ドラムの基準位相位置のタイミン
グTRB とする。そして、タイミングTRB からタイミ
ング検出パルスTTPが入力されるまでのトラッキング
検出期間MTTP(B)を同様にフリーランニングカウンタ6
3を用いて計測する。そしてこのように求められたトラ
ッキング検出期間MTTP(B)の計測値を、あらかじめ設定
しておいた基準値(トラックTKB 用の基準値)と比較
して、誤差分をトラックTKB に関するサーボエラー情
報とする。
【0070】図11においても動作原理を説明したよう
に、このようにして得られたトラッキング誤差SVを減
算器66に入力し、目標速度信号CVに反映させてキャ
プスタン28の回転速度を制御することで、良好なトラ
ッキング状態が得られるようにドラム回転速度とテープ
走行速度との相対速度が調整される。
【0071】4.タイミングATFによるトラッキング
サーボ動作例 以上のようなタイミングATFサーボ動作を実行する際
のタイミングATF処理部61の動作を具体的に説明し
ていく。
【0072】トラッキングサーボを良好に実行するに
は、まず基準値が適正な値に設定されていなければなら
ない。基準値の設定については詳しい説明は省略する
が、実際の再生開始前の時点で基準値設定のための或る
程度のテープ再生動作を実行し、図12で説明したよう
にトラックに対して各種のトラッキング位相状態におけ
る走査においてトラッキング検出期間としての計測値の
サンプルを集め、その平均値から求める。
【0073】例えばトラッキングサーボをオフ(サーボ
スイッチ64をオフ)とした状態で例えばテープ走行速
度を1倍速とは異なる速度として再生ヘッド16A,1
6Bによりそれぞれ30回程度の再生走査を行なうこと
で、各種のトラッキング位相状態が得られるようにして
再生動作を実行し、各トラックTKA ,TKB に対応し
てそれぞれトラッキング検出期間としての計測値のサン
プルを集める。そして、そのサンプルの平均をとること
で、AアジマストラックTKA についての基準値、Bア
ジマストラックTKB についての基準値を得、これを記
憶しておくものである。
【0074】そして実際の再生時のトラッキングサーボ
動作としては、再生ヘッド16AによるAアジマストラ
ックTKA の走査時には、AアジマストラックTKA
ついて記憶されている基準値と、上述したようにタイミ
ング検出パルスから計測できるトラッキング検出期間の
計測値を比較してトラッキング誤差SVを生成する。ま
た再生ヘッド16BによるBアジマストラックTKB
走査時には、BアジマストラックTKB について記憶さ
れている基準値と、上述したようにタイミング検出パル
スから計測できるトラッキング検出期間の計測値を比較
してトラッキング誤差SVを生成する。
【0075】さらに本例の場合は、トラッキングサーボ
時において誤検出によるタイミング検出パルスTTPを
排除するために、タイミング検出パルスTTPのタイミ
ングについてのウインドウを設けるようにしている。ウ
インドウの設定は、基準値設定の際に行なう。上記の基
準値設定のための計測動作により、図6に示すような各
ロケーションR1〜R4における位置PTTP1〜PTTP4
タイミング(ジャストトラッキング状態におけるタイミ
ング)がわかる。その位置PTTP1〜PTTP4のタイミング
を中心として所要のタイミング幅となるウインドウW1
〜W4を設定する。
【0076】例えば基準値設定処理での再生動作とし
て、各アジマストラックTKA ,TKB に対して、それ
ぞれ1〜2フレーム間、もしくは3〜30個程度のトラ
ッキング検出期間MTTP の計測値サンプルを得る。トラ
ッキング検出期間MTTP の計測値サンプルとしては、各
アジマストラックTKA ,TKB について或るロケーシ
ョンでのトラッキング検出期間MTTP を少なくとも3つ
以上集めることとする。
【0077】次に、集められた計測値サンプルのうちで
最大値と最小値となるサンプルを除き、確実に誤検出で
はないとみなすことのできる計測値サンプルを残す。そ
して残された計測値サンプルの平均をとって、ウインド
ウを設定する。例えば、その平均値を中心にトラッキン
グ換算で±10μm程度の幅となるウインドウ値を設定
する。実際上、ウインドウの値は、設定される基準値を
中心としてトラッキング換算で±10μm程度のタイミ
ング幅を示す値となる。
【0078】この動作を図6であてはめると、いまロケ
ーションR1における位置PTTP1から検出されたタイミ
ング検出信号TTPに基づいて計測されたトラッキング
検出期間MTTP1の計測値サンプルを3個以上集めたとす
る。この各計測値サンプルは、位置PTTP1の走査タイミ
ングを中心に分布していることになる。そして誤検出の
可能性を考慮して最大/最小値となるサンプルを除外
し、平均をとれば、それはほぼ正確に位置PTTP1に対応
するタイミング値であるといえる。そこで、そのタイミ
ング値を中心としてトラッキング換算で±10μmとな
る範囲は、タイミングでいうと図6のTW1,TW2に
なるとする。このとき、ウインドウW1は、TW1〜T
W2のタイミング範囲と設定するものである。
【0079】このような処理を、他のロケーションR2
〜R4についても実行することで、図6に示すように各
ロケーションでのウインドウW1〜W4が設定できる。
設定したウインドウW1〜W4はタイミングATF処理
部61が内部レジスタに記憶しておく。図6のウインド
ウW2としてのTW3〜TW4のタイミング範囲、ウイ
ンドウW3としてのTW5〜TW6のタイミング範囲、
ウインドウW4としてのTW7〜TW8のタイミング範
囲は、それぞれ実際の位置PTTP2,PTTP3,PTTP4を中
心としてトラッキング換算で例えば±10μmとなる範
囲でのタイミング期間とされる。
【0080】なお、このように各ロケーションR1〜R
4についてそれぞれウインドウW1〜W4となる値を算
出するほか、例えば1つのロケーションについてウイン
ドウを設定したら、他のロケーションについては標準時
間差TLa〜TLc等を用いて、計算により他のウイン
ドウを設定するようにしてもよい。
【0081】ここでウインドウ幅を基準値(ウインドウ
W2〜W4については、それぞれ対応する基準値に標準
時間差TLa〜TLcを加え、タイミングTRから位置
TT P2,PTTP3,PTTP4までの期間に相当するタイミン
グ)を中心としてトラッキング換算で±10μmとなる
タイミング幅としているのは、次の理由による。起こり
うる最大のトラッキングエラー、つまりタイミング検出
パルスTTPが検出できる最大のオフトラック量は、D
DS3方式の場合、ジャストトラッキング状態から±7
μm程度の範囲となる。また回転ヘッドドラム50にお
いて記録/再生時に起こりうる最大の回転変動をトラッ
キング換算すると、±2〜3μm程度である。
【0082】従ってウインドウW1〜W4のそれぞれ
を、基準値に基づく位置PTTP1,位置PTTP2,PTTP3,
TTP4のタイミングを中心としてトラッキング換算で±
10μmとなる範囲とすることは、これらのトラッキン
グ変動を考慮したうえで、少なくともウインドウ内のタ
イミングで得られたタイミング検出パルスTTPは、誤
検出ではないと判断することができるためであり、この
ウインドウ内のタイミングで検出されたタイミング検出
パルスTTPによって求められるトラッキング検出期間
は、タイミング変動幅でみて許容できる範囲とされるも
のである。
【0083】このように基準値及びウインドウW1〜W
4の設定が完了することで、実際の再生動作において正
確なATFトラッキングサーボの実行が可能となる。再
生時におけるATFトラッキングサーボのためのタイミ
ングATF処理部61の動作を図7に示す。
【0084】タイミングATF処理部61の動作は、図
4に示すスイッチングパルスSWPのエッジタイミング
TRA ,TRB が検出された時点、及びタイミング検出
パルスTTPが入力された時点で行なわれる。タイミン
グATF処理部61は、スイッチングパルスSWPのエ
ッジを検出したら、処理をステップF101からF102に進め
る。そしてスイッチングパルスSWPのエッジが検出さ
れた時点のフリーランニングカウンタ63のカウント値
を取り込み、スイッチングパルスのエッジタイミングM
SWP とする。
【0085】なお、スイッチングパルスSWPの立下り
エッジが検出されてステップF102に進んだ場合は、エッ
ジタイミングMSWP は、その後検出されるAアジマスト
ラックTKA からの各タイミング検出パルスTTPにつ
いて、トラッキング検出期間を計測するための回転ドラ
ム基準位相位置タイミングの値として用いられ、一方、
スイッチングパルスSWPの立上りエッジが検出されて
ステップF102に進んだ場合は、エッジタイミングMSWP
は、その後検出されるBアジマストラックTKB からの
各タイミング検出パルスTTPについて、トラッキング
検出期間を計測するための回転ドラム基準位相位置タイ
ミングの値として用いられることになる。
【0086】タイミング検出信号TTPが入力された
ら、タイミングATF処理部61は処理をステップF103
からF104に進める。そして、そのときのフリーランニン
グカウンタ63のカウント値を取り込み、それをタイミ
ングT1として保持する。
【0087】次に、ステップF105としてタイミングT1
と、スイッチングパルスのエッジタイミングMSWP との
差を算出する。そしてその差を時間T2とする。スイッ
チングパルスのエッジタイミングMSWP は、その直前の
ステップF102の処理で取り込まれれていた値であり、こ
のエッジタイミングMSWP は、回転ヘッドドラム50の
基準位相位置のタイミングTR(=図4のTRA 又はT
B )に相当する。
【0088】ステップF205で得られた時間T2は、回転
ヘッドドラム50の基準位相位置のタイミングTRから
タイミング検出信号TTPが入力されるまでの時間に相
当する。つまり、図5に示す時間tr1,tr2,tr
3,tr4のいずれかの値である。そこでステップF106
では、この時間T2を図6のように設定されたウインド
ウ値W1〜W4と比較し、入力されたタイミング検出信
号TTPがR1〜R4のうちのどのロケーションでのタ
イミング検出信号TTPであるかを推定する。
【0089】ところが、ウインドウ値W1〜W4が例え
ば図6のように設定されていることで、時間T2がどの
ウインドウ値にも該当しない場合がある。時間T2がど
のウインドウ値にも該当しない場合とは、入力されたタ
イミング検出信号TTPが、実際に位置PTTP1,P
TTP2,PTTP3,PTTP4でのタイミングのいづれからも、
かなり離れたタイミングで検出されたものといえる。即
ちこれは、誤検出の可能性が高く、トラッキング誤差S
Vの計算に悪影響を及ぼすデータであるといえる。そこ
で、該当なしの場合はステップF107から処理を終了し、
そのときのタイミング検出信号TTPについては、トラ
ッキング誤差SVの計算に用いないようにするものであ
る。
【0090】一方、時間T2がW1〜W4のうちのどれ
かのウインドウ値の範囲内に該当した場合は、そのとき
のタイミング検出パルスTTPは或るロケーションに対
応する適正なデータであるとし、ステップF108に進む。
そしてこの場合は、該当したウインドウ値により、タイ
ミング検出パルスTTPが得られたロケーションが推定
できることになる。即ち時間T2がウインドウW1の範
囲内であればロケーションR1、時間T2がウインドウ
W2の範囲内であればロケーションR2、時間T2がウ
インドウW3の範囲内であればロケーションR3、時間
T2がウインドウW4の範囲内であればロケーションR
4と推定できる。
【0091】ロケーションが推定できたら、ステップF1
08では、その推定されるロケーションに対応する標準時
間差TL(x)と時間T2の差を取り、これをトラッキ
ング検出期間MTTP とする。図5から理解されるよう
に、もしタイミング検出信号TTPがロケーションR4
からのタイミング検出信号TTPであったと判断された
ら、T2−TLcを算出してトラッキング検出期間M
TTP を得る。またロケーションR3からのタイミング検
出信号TTPであったと判断されたら、T2−TLbを
算出してトラッキング検出期間MTTP を得る。ロケーシ
ョンR2からのタイミング検出信号TTPであったと判
断されたら、T2−TLaを算出してトラッキング検出
期間MTTPを得る。ロケーションR1からのタイミング
検出信号TTPであったと判断されたら、この場合は補
正は不要なので、時間T2をそのままトラッキング検出
期間MTTP とする。
【0092】このように、或るロケーションでのタイミ
ング検出信号TTPからトラッキング検出期間MTTP
(=図4のMTTP(A)又はMTTP(B))が計測されたら、ス
テップF109では、このトラッキング検出期間MTTP と基
準値を比較し、その誤差値をトラッキング誤差SVとし
て出力する。このトラッキング誤差SVは前述のように
減算器66においてキャプスタン基準速度発生部65か
らの値に対して減算処理され、目標速度信号CVが生成
される。そしてキャプスタン速度サーボ信号生成部67
で、その目標速度信号CVと現在のキャプスタン速度が
比較されてキャプスタンサーボ信号SCPが生成されるこ
とで、トラッキングサーボが実現される。
【0093】以上のような本例のトラッキングサーボ動
作は、タイミング検出パルスTTPについての誤検出を
排除するウインドウW1〜W4を設定しているため、不
適切なタイミング検出信号TTPを排除してトラッキン
グ誤差SVを計算でき、つまり誤検出等によりトラッキ
ングサーボが乱れてしまうということが防止される。こ
のため安定したトラッキングサーボが実現され、これに
よりエラーレートの向上、再生装置としての信頼性の向
上等が実現できる。
【0094】なお本例の場合、4か所のロケーションに
対応してウインドウ値W1〜W4を設定するものとして
説明したが、ウインドウ設定により誤検出データを排除
するという本発明の技術は、他のロケーション数を設定
する方式、及びトラックを複数のロケーションに分割せ
ず1か所の位置からタイミング検出信号TTPを検出す
る方式を採用した場合などでも適用できるものである。
いずれにしても、トラッキングサーボのためのトラッキ
ング誤差を算出するためのタイミング検出パルスTTP
が検出されるべきタイミングを中心として、上述のよう
に例えばトラッキング換算で±10μmとなる範囲のよ
うな好適な範囲のウインドウを設定し、不適当なタイミ
ング検出パルスTTPを排除するようにすればよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生装置で
は、サーボ制御手段は、所定位置に対応するタイミング
検出信号が得られるべき期間を規定するウインドウを設
定し、当該ウインドウ内となる期間内で得られたタイミ
ング検出信号によって求められるトラッキング検出期間
の計測値と基準値とを比較することで、サーボ制御信号
を生成するようにしている。このため、不適当なタイミ
ングで検出されたタイミング検出信号はトラッキングサ
ーボのための演算動作から排除される。従って誤検出に
よるタイミング検出信号によってトラッキングサーボが
乱れてしまうことが防止され、良好なトラッキング動作
が保たれてエラーレートの向上、機器の信頼性の向上が
実現されるという効果がある。
【0096】特に、ウインドウは、基準値を中心とし
て、タイミング検出信号によって求められるトラッキン
グ検出期間のタイミング変動許容範囲として設定されて
いることにより、適切に誤検出データを排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置の回転ヘッドドラム
の説明図である。
【図3】実施の形態の記録再生装置のキャプスタンサー
ボ系のブロック図である。
【図4】実施の形態の記録再生装置のキャプスタンサー
ボ系の動作の説明図である。
【図5】実施の形態でのタイミングATF時のロケーシ
ョン設定の説明図である。
【図6】実施の形態でのウインドウの説明図である。
【図7】実施の形態のトラッキングサーボ動作のフロー
チャートである。
【図8】DDS3方式のテープ上に形成されるトラック
の説明図である。
【図9】DDS3方式でのトラックフォーマットの説明
図である。
【図10】ヘリカルスキャン方式のトラックの説明図で
ある。
【図11】タイミングATF動作の説明図である。
【図12】タイミングATFのための基準値設定動作の
説明図である。
【符号の説明】
1 インターフェース部、2 インデックス付加回路、
3 C3エンコーダ、4 C2エンコーダ、5 C1エ
ンコーダ、6 メモリ、7 サブコード付加回路、8
サブコード発生部、9 ヘッダパリティ付加回路、10
8/10変調回路、11 同期信号付加回路、12
マージン付加回路、13 記録アンプ、14,17 ロ
ータリートランス、15,15A,15B 記録ヘッ
ド、16,16A,16B 再生ヘッド、18 再生ア
ンプ、19 同期信号検出回路、20 10/8復調回
路、21 ヘッダパリティチェック回路、22 サブコ
ード分離回路、23 C1デコーダ、24 C2デコー
ダ、25 C3デコーダ、26 インデックス分離回
路、27 タイミング検出パルス生成回路、28 キャ
プスタン、29 ピンチローラ、30 サーボ回路、3
1 システムコントローラ、32 ドラムモータドライ
バ、33 ドラムモータ、34 キャプスタンモータド
ライバ、35 キャプスタンモータ、36 ドラムP
G、37 ドラムFG、38,39,41 アンプ、4
0 キャプスタンFG、50 回転ヘッドドラム、61
タイミングATF処理部、62 スイッチングパルス
生成部、63フリーランニングカウンタ、64 サーボ
スイッチ、65 キャプスタン基準速度発生部、66
減算器、67 速度サーボ信号生成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムに配されたヘッドにより、テ
    ープ状記録媒体において傾斜トラックとして記録されて
    いるデータの再生を行なう際に、回転ドラムが1回転周
    期内の基準位相位置となる時点から前記ヘッドがトラッ
    ク上の所定位置に対応してタイミング検出信号が得られ
    る時点までとなるトラッキング検出期間を計測し、この
    トラッキング検出期間の計測値を、設定されたトラッキ
    ング検出期間の基準値と比較することで、テープ状記録
    媒体の走行速度と回転ドラムの回転速度との相対速度に
    対するサーボ制御信号を生成してトラッキングサーボを
    行なうように構成された再生装置において、 前記所定位置に対応するタイミング検出信号が得られる
    べき期間を規定するウインドウを設定し、当該ウインド
    ウ内となる期間内で得られたタイミング検出信号によっ
    て求められるトラッキング検出期間の計測値と基準値と
    を比較することで、前記サーボ制御信号を生成するサー
    ボ制御手段を備えたことを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ウインドウは、前記基準値を中心と
    して、タイミング検出信号によって求められるトラッキ
    ング検出期間のタイミング変動許容範囲として設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
JP8079354A 1996-03-08 1996-03-08 再生装置 Pending JPH09245395A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7477475B2 (en) 2006-05-26 2009-01-13 Sony Corporation Helical scan type magnetic tape reproduction apparatus and magnetic tape reproduction method

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