JP3582278B2 - 再生装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘリカルスキャン方式で傾斜トラックを走査するテープ再生装置に関し、特にテープ状記録媒体の走行速度と回転ドラムの回転速度との相対速度を制御することでトラッキングサーボを行なう再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば磁気テープに対してデジタルオーディオデータを記録再生するデジタルオーディオテーププレーヤ(DATレコーダ/プレーヤ)や、同じく磁気テープを用いたDATシステムをコンピュータ用のデータのストレージシステムとして用いるようにし、コンピュータデータ記録再生を行なうようにしたデジタルデータストレージ機器(DDS機器)が開発されている。
【0003】
これらの装置では回転ドラムに例えば90°のラップ角で磁気テープを巻装させた状態でテープを走行させるとともに、回転ドラムを回転させて、回転ドラム上の磁気ヘッドを用いてヘリカルスキャン方式で記録/再生走査を行なうことで高密度記録を可能にしている。
【0004】
この場合、テープ上には例えば図10のように傾斜トラックTK ,TK が形成される。傾斜トラックTK ,TK はそれぞれ回転ドラムに搭載されたアジマス方向の異なる一対のヘッド(Aヘッド、Bヘッド)によって形成されるトラックであり、互いに逆アジマスとされるトラックである。
【0005】
ところで、再生時に磁気ヘッドはテープ上のトラックTKを正確にトレースしていかなければならないが、このトラッキング制御方式としては、例えばDDS再生装置ではいわゆるタイミングATF方式といわれるトラッキングサーボ制御動作が行なわれるようにされている。
このタイミングATF方式は、回転ドラムの基準位相位置から、ヘッドがトラック上から所定の信号(タイミング検出信号)を検出するまでの時間(トラッキング検出期間)を計測し、その計測値を基準値と比較して、誤差分をサーボエラー情報とする。
【0006】
そしてそのサーボエラー情報により、テープ走行のためのキャプスタンモータの回転速度を制御することで、テープ走行速度に反映させる。つまりテープ走行速度を調整して、良好なトラッキング状態が得られるようにドラム回転速度とテープ走行速度との相対速度を調整するものである。
【0007】
例えば図11のように或るトラックに対して磁気ヘッドの走査位置が図中TR として示すライン(タイミング)に相当する位置状態となった際に、回転ドラムの位相位置が基準位置とされるとする。ドラム回転中に基準位相位置となった時点では例えばドラムモータに配されているパルスジェネレータ(PG)からのパルス信号が発生されるように構成されていることで、回転ドラムが基準位相位置となったタイミングTR を検出できる。その後、磁気ヘッドが磁気テープに当接し、トラックTK に対する走査を行なっていくと、トラック上の所定の位置PTTP で再生データとしてタイミング検出信号が検出される。このタイミング検出信号とは、データ内の同期信号やアドレスの検出に基づいて予め決められた位置PTTP においてパルスが得られるようにしたものとする。
【0008】
ここで図中▲1▼、▲2▼、▲3▼として、トラックTK に対するトラッキング位相状態が異なる3種類の走査を示しているが、回転ドラムの基準位相位置(ラインTR の位置)のタイミングから位置PTTP に達するタイミングまでの期間(トラッキング検出期間)は、▲1▼、▲2▼、▲3▼の走査時にはそれぞれt1,t2,t3として示すように異なる時間となる。
【0009】
トラッキング検出期間としては、磁気ヘッドがトラックTKに対して良好なトラッキング状態、即ち▲1▼のようにトラックTK のセンターをトレースしていく状態にあるときに得られる時間t1が基準値として予め設定されており、従って、トラッキングサーボ制御時に、▲1▼のような走査が行なわれトラッキング検出期間として時間t1が計測された場合は、計測値と基準値は一致する。すなわち、この場合、計測値と基準値の誤差はなく、良好なトラッキング状態が得られているとされることになる。一方、▲2▼又は▲3▼のようなトラッキング位相状態で走査が行なわれた場合、トラッキング検出期間の計測値はt2又はt3となり、基準値と比較して誤差が存在することになる。この場合はその誤差分だけトラッキングずれが生じていることになり、これをテープ走行速度に反映させることで、ジャストトラッキング状態に向かうサーボ制御を実行することができる。
【0010】
このようなタイミングATFサーボを実行するにあたっては、基準値を予め求めておかなければならないが、上述したようにこの基準値とは、ジャストトラッキング状態において回転ドラムの基準位相位置のタイミングからタイミング検出信号が得られるタイミングまでの時間値である。タイミング検出信号は例えばトラック上の所定のアドレスにおける同期信号の検出に基づいて発生されるため、その位置PTTP は各種テープの各トラックにおいて固定のものであるが、実際には各種の記録装置と再生装置での機械的誤差などにより、位置ずれが生じることは避けられない。このため、DDS再生装置において或るファイルデータを再生するような場合は、その再生データの読出実行に先立って、そのテープ(そのファイルデータトラック)における基準値を計測しなければならない。
【0011】
この基準値の計測には、トラックに対して各種のトラッキング位相状態での走査を実行させ、その各走査において計測されたトラッキング検出期間から例えば平均値を算出し、これを基準値とするような処理が行なわれる。
例えば図12にそのイメージを示す。図示するようにトラックTK に対して例えばTJ1〜TJ5のように異なる複数のトラッキング位相状態で走査を実行させ、それらの走査の際に計測された各トラッキング検出期間から平均値を算出すると、ほぼ図中のトラッキング位相状態TJ3近辺のトラッキング位相状態におけるトラッキング検出期間が得られる。これはほぼジャストトラッキング状態でのトラッキング検出期間と考えることができ、従ってこれを基準値とすればよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、DDS再生装置では、テープ上の記録部分を再生する際に、何らかの理由で再生を一時中断する必要が生じた場合、リポジションと呼ばれる動作を行なう。このリポジションは、一般的には、それまで再生を行なっていた最後の部分よりも少し前のポジションまで戻って再生の待機を行ない、再び再生可能状態になった時点で続きの部分から再生を再開するという動作である。
【0013】
このリポジション動作で重要なことは、いかに早く一連のシーケンス(即ち一連のリポジション動作)を終了させることができるかという点であるが、リポジション動作において戻るべき量は、次に再生を再開するときに再生を開始すべきトラックにおいて確実にジャストトラッキング状態が得られることができるという条件から決まる。即ち、リポジション動作中に上述した基準値が誤差なく計測でき、一方、その際に戻すテープの量(トラック数)はなるべく少ないことが要求される。つまり、図12で説明したようにトラッキング検出期間の平均値に基づいて設定される基準値の誤差を少なくするにはより多数のトラック走査を行なってトラッキング検出期間のサンプルを多数得るようにしたほうがよいが、その一方でテープの戻し量、即ち走査できるトラック数は少なくし、リポジション期間を短くする必要があることになる。
さらに、テープを戻す際のテープ走行速度は、テープダメージなどを考慮して、なおかつ短時間で必要量のテープ戻しができる速度という条件から決められることになる。
【0014】
ここで、タイミングATFトラッキング動作について考えてみる。
リポジション動作から再生再開時迄の迅速性を考えると、再生再開時からのタイミングATF動作のための基準値の設定はリポジション動作中に完了することが好ましい。
一方でリポジション動作の迅速性の要求から、テーポ戻しの際のテープ速度は通常再生時の2倍速、3倍速という速度で行なわれるようにすることが考えられる。
【0015】
通常再生時のテープ速度を1倍速とすると、この1倍速とは、走査されるトラックに対するトラッキング位相状態は同一の位相状態となる速度である。
当然ながら、通常再生時には仮にトラッキングサーボをオフとしたとしても、各トラックに対して或る程度適正なトラッキング状態が保たれるようにすることが好ましく、このため1倍速とは、各トラックに対して同一のトラッキング位相状態が得られるような速度に設定される。
【0016】
従って例えば図13に示すようにテープ走行が1倍速とされ、トラッキングサーボがオフとされていることを仮定すると、各トラックTK に対するAアジマスヘッドの走査(SA×1)時には、それぞれ例えばTJ2として示すほぼ同一のトラッキング位相状態となる。
これをリポジション動作時の2倍速テープ戻しにあてはめて考えると、テープ戻しを行なっている際には各トラックTK に対するAアジマスヘッドの走査(SA×2)も各走査ごとにほぼ同一のトラッキング位相状態となる。この場合図13には、各走査でトラッキング位相状態がTJ4で示す状態となっている例を示している。
【0017】
即ち、リポジション動作時に通常再生時の整数倍速でテープ戻しを行なうと、各走査でのトラッキング位相状態はほぼ同様の状態となり、これは、トラックに対する各種のトラッキング位相状態でのトラッキング検出期間のサンプルを得ることができないことになる。これは、トラッキング検出期間のサンプルの平均値をとっても正確な基準値が算出できないことを意味し、基準値に大きな誤差が含まれていることはトラッキング制御が適正に実行されなくなることにほかならない。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点に鑑みて、例えばリポジションその他の場合において、トラッキングサーボのための基準値を設定する際のテープ走行速度を最も適正な速度とすることで、リポジション動作等の迅速性を実現するとともに適正なトラッキングサーボが実行できるようにすることを目的とする。
【0019】
このため、いわゆるタイミングATF方式でトラッキングサーボを行なうように構成された再生装置において、トラッキングサーボ制御の基準値、複数の異なるトラッキング位相状態においてそれぞれ得られるトラッキング検出期間の計測値サンプルに基づいた演算により、ジャストトラッキング位相状態におけるトラッキング検出期間の値として設定するとともに、基準値の設定を行なう際には、算出される基準値の誤差を許容範囲内とするための必要数以上の異なるトラッキング位相状態での計測値サンプルが得られるように、テープ状記録媒体の走行速度を、通常のデータ再生動作時のテープ状記録媒体の走行速度を1倍速としたときに、n/m倍速となる走行速度(但し、nは整数、mは 9≦m≦Z となる自然数、Zは基準値の設定時に実行可能なヘッドの走査回数、n/mは約分できない分数)とするように制御するサーボ制御回路を備えた
【0020】
さらに、実用上の諸条件を考慮すると、ヘッドの1回目の走査と(X+1)回目の走査が同一のトラッキング位相状態とする場合において、所定速度とは、(n/M)±(1/(M・X))の倍速値範囲に該当しない倍速値とすることが好適である。ただし、nは整数,Mは8以下の自然数とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の再生装置の実施の形態を説明する。この例ではDDS記録再生装置とするが、いわゆるDDS方式としては、細かくはDDS,DDS2,DDS3という3つの方式が開発されている。本例のDDS再生装置は、DDS/DDS2よりも高密度記録を可能にしたフォーマットが採用されているDDS3に対応したものとする。ただし本発明としてはDDS方式以外でもタイミングATF方式を採用する再生装置において適用できる。説明は次の順序で行なう。
1.DDS3方式のトラックフォーマット
2.記録再生装置の構成
3.タイミングATFのための構成及び動作
4.テープ走行速度
【0022】
1.DDS3方式のトラックフォーマット
図8、図9でDDS3方式のトラックフォーマットについて説明する。
図8は磁気テープ90上において形成されるヘリカルスキャン方式のトラックを示したものである。
各トラックは、図示しない記録ヘッドによりいわゆるアジマスベタ記録によりトラック幅TWのトラックとして形成されていく。隣接するトラック同志は互いに逆アジマストラックとされる。即ち、一方のアジマス方向とされるトラックTK と他方のアジマス方向とされるトラックTK が交互に形成される。
再生時には再生ヘッド16によりトラックが走査される。再生ヘッド16のヘッド幅HWはトラック幅TWよりも広い幅とされているが、いわゆるアジマス効果により、隣接トラックからのクロストークは防止される。
【0023】
DDSフォーマットにおいては一対の隣接するトラックTK ,TK は1フレームと呼ばれ、22フレームが1グループと呼ばれる単位となる。そしてグループの後ろにはECCフレームが設けられる。またECCフレームの後にアンブルフレームが設けられる。ただしこのアンブルフレームのフレーム数は規定されておらず、また設けられない場合もある。
ECCフレーム及びアンブルフレームによってテープ90上でグループの境界が規定されることになる。
なお、各グループにおいて、グループ内の最後のフレームには一連のデータを区分するためのインデックス情報が付加される。
【0024】
1つのトラック内のデータフォーマットは図9に示される。
1つのトラックは図9(a)のように両端にマージン領域が形成され、そのマージン領域に挟まれた領域がメインデータ領域とされる。
メインデータ領域は、0〜95のフラグメントアドレスが与えられた96単位のフラグメントに分割されている。1フラグメントは133バイトで構成され、その内容は図9(b)(c)に示される。
【0025】
フラグメントアドレスが9〜86までとなる78単位の各フラグメントは、図9(b)のように、先頭に1バイトの同期信号領域が設けられ、所定のパルス形態となる同期信号が記録される。
同期信号領域に続いて6バイトのアドレス及びサブコード領域が設けられる。ここには1バイトでフラグメントアドレスが記録され、また5バイトでサブコードが記録される。
【0026】
続いて2バイトがヘッダパリティ領域とされ、さらに続く112バイトがデータ領域とされている。このデータ領域に実際のデータが記録される。フラグメントの最後の12バイトはECC領域とされる。
このECC領域にはいわゆるC1訂正符号が記録される。C1訂正符号はフラグメント内のデータに対するするエラー訂正符号となり、つまり訂正処理はフラグメント単位で完結することになる。
【0027】
フラグメントアドレスが0〜8及び87〜95までとなる18単位の各フラグメントは図9(c)に示されるが、図9(b)のフラグメントと同様に同期信号領域、アドレス及びサブコード領域、ヘッダパリティ領域、及びECC領域が設けられる。ただし、図9(b)のフラグメントではデータ領域とされていた112バイトは、ECC領域とされ、C2訂正符号が記録される。
C2訂正符号は、1トラック内で完結する訂正系列の符号となる。
【0028】
なお、訂正符号としてはさらにC3訂正符号が付加される。これは図8に示したECCフレームにおいて記録されることになる。このC3訂正符号は1グループ内で完結する訂正系列の符号となる。
また、C1訂正符号、C3訂正符号によるエラー状況を確認すれば、1トラック内のどの部分でエラーが発生したかが確認できるが、C2訂正符号は1トラック内でインターリーブがかけられて記録されるため、C2訂正符号によるエラー状況からは1トラック内でのエラー発生位置は確認できない。
【0029】
2.記録再生装置の構成
図1に本例の記録再生装置の構成を示す。
インターフェース部1は、図示しない外部のホストコンピュータと接続されてデータの授受を行なう部位である。記録時にはホストコンピュータからのデータを受取り、インデックス付加回路2及びサブコード発生部8に供給する。また再生時には磁気テープ90から再生されたデータをホストコンピュータに出力する動作を行なう。
【0030】
記録時において、インデックス付加回路2は、入力されたデータに対して上述した1グループ単位毎にインデックス情報を付加する処理を行なう。
インデックス情報が付加されたデータは、C3エンコーダ3、C2エンコーダ4、C1エンコーダ5においてそれぞれC3系列、C2系列、C1系列のエラー訂正符号が付加される。C3エンコーダ3、C2エンコーダ4、C1エンコーダ5のそれぞれは、メモリ6にデータを1グループとなるデータ単位毎に一時的に記憶して処理を行なう。そしてC3エンコーダ3はトラック幅方向に対応するデータ列に対するエラー訂正符号C3を生成し、1グループのデータの最後のECCフレームのデータとして付加する。またC2エンコーダ4はトラック方向に対応するデータ列のエラー訂正符号C2を生成し、図9(c)に示したように0〜8フラグメント及び87〜95フラグメント内のエラー訂正符号C2とする。さらにC1エンコーダ5は、フラグメント単位のエラー訂正コードC1を発生させる。
【0031】
エラー訂正符号C1,C2,C3が付加されたデータはサブコード付加回路7に供給される。
サブコード発生部8はインターフェース部1から供給されるデータに基づいて各種のサブコードデータやフラグメントアドレスを発生させ、サブコード付加回路7に供給する。発生されるサブコードとしては、例えばデータの区切りを示すセパレートカウンタ情報、記録数を示すレコードカウンタ情報、テープフォーマット上で定義された各領域を示すエリアID、フレーム番号、記録単位数を示すグループカウント情報、チェックサムなどがあり、これらがサブコード発生部8においてフラグメントアドレスとともに発生されることになる。
【0032】
サブコード付加回路7ではこれらのサブコードとフラグメントアドレスを1フラグメント相当のデータ単位毎に付加していく。つまり図9(b)(c)におけるアドレス/サブコード領域に記録される情報が付加されることになる。
【0033】
続いてヘッダパリティ付加回路9では、図9(b)(c)におけるヘッダパリティ領域に記録されるCRCコードが付加される。このCRCコードはサブコードとフラグメントアドレスについてのエラー検出のための2バイトのパリティコードとされる。
【0034】
続いて8/10変調回路10では入力されたデータを1バイト単位で8ビットを10ビットに変換する、いわゆる8/10変調処理が行なわれ、その変調信号に対して同期信号付加回路11で同期信号が付加される。この同期信号とは、図9(b)(c)で示したフラグメントの先頭1バイトの同期信号である。
【0035】
さらにマージン付加回路12では、図9(a)に示したようにトラックの両端となるマージン領域に相当するデータを付加し、この段階で図9のトラックフォーマットにのっとった記録データ列が生成されることになる。このように生成された記録データは記録アンプ13に供給される。
【0036】
記録アンプ13で増幅された信号はロータリートランス14を介して回転ヘッドドラムHD内の記録ヘッド15に供給され、記録ヘッド15により走行されている磁気テープ90に対する磁気記録動作が行なわれる。
磁気テープ90はテープカセット91内に収納され、記録/再生時にはテープカセット91から磁気テープ90が引き出されて(ローディング)回転ヘッドドラム50に巻装されることになる。そしてキャプスタン28とピンチローラ29によって挟接された状態でキャプスタン28が定速回転されることで、磁気テープ90は定速走行される。
【0037】
図2に記録時及び再生時の動作のイメージを示す。
テープカセット91から引き出された磁気テープ90は、ガイドピン51,52,53により、回転ヘッドドラム50に対して高さ方向に傾斜した状態で約90°の区間で巻きつけられながら、キャプスタン28とピンチローラ29によって定速で走行する。
また回転ヘッドドラム50はこの磁気テープ90に摺接しながら回転されることで、記録ヘッド15による記録動作により、磁気テープ90には図8に示したようなヘリカルスキャン方式による記録トラックが形成されていく。
【0038】
なお、図1では1つの記録ヘッド15及び1つの再生ヘッド16を示しているのみであるが、実際にはアジマスベタ記録方式が採用されるため、図2に示すようにアジマス角度の異なる2つの記録ヘッド15A,15B、アジマス角度の異なる2つの再生ヘッド16A,16Bがそれぞれ互いに180°離れた状態で回転ドラムの周面上に配置されている。
そして記録時には記録ヘッド15Aと記録ヘッド15Bが交互に磁気テープ90と摺接することになるため、図8のようにアジマス角度の異なるトラックTK とトラックTK が交互に形成されていく。
【0039】
再生時には、図2のように回転ヘッドドラム50に巻きつけられた磁気テープ90が走行されるとともに回転ヘッドドラム50が回転されることで、再生ヘッド16A,16Bが交互に記録トラックをトレースしていき、記録されたデータが読み出される。
【0040】
そして図1のように、再生ヘッド16(16A,16B)で読み出された信号はロータリートランス17を介して再生アンプ18に供給される。なお、実際には記録用のロータリートランス14、再生用のロータリートランス18はそれぞれ1つしか示していないが、ロータリートランス14は図2の記録ヘッド15A,15Bに対応して設けられ、またロータリートランス18も再生ヘッド16A,16Bに対応して設けられることになる。
【0041】
再生アンプ18で増幅された信号は同期信号検出回路19に供給され、同期信号の検出処理が行なわれる。そして内部のPLL回路により検出した同期信号に同期した再生クロックが生成され、その再生クロックにより再生アンプ18で増幅された信号(RF信号)を2値化する。
【0042】
2値化されたデータに対しては10−8復調部20で記録時の8−10変調に対するデコード動作が行なわれ、8ビット単位のデータに戻される。
8ビット単位のデータに復調された再生データはヘッダパリティチェック回路21で図9(b)(c)に示した2バイトのヘッダパリティを用いてサブコード及びフラグメントアドレスのパリティチェックが行なわれる。
パリティチェックを終えたデータはサブコード分離回路22及びタイミング検出パルス生成回路27に供給される。
【0043】
サブコード分離回路22ではフラグメントアドレス及びサブコードデータを抽出し、システムコントローラ31に供給する。
またフラグメントアドレス及びサブコードデータ以外の実際のデータはC1デコーダ23,C2デコーダ24、C3デコーダ25に送られる。
C1デコーダ23,C2デコーダ24、C3デコーダ25では、それぞれC1系列、C2系列、C3系列でのエラー訂正処理が行なわれる。C1デコーダ23,C2デコーダ24、C3デコーダ25のそれぞれは、メモリ6にデータを1グループ単位毎に一時的に記憶して処理を行なう。そしてC1デコーダ23は、フラグメント単位でエラー訂正コードC1に基づいて訂正処理を行ない、またC2デコーダ24はトラック方向に対応するデータ列のエラー訂正符号C2を用いて訂正処理を行なう。さらにC3デコーダ25は、エラー訂正符号C3を用いてフラグメント単位のエラー訂正処理を行なう。
【0044】
エラー訂正処理が完了したデータはインデックス分離回路26においてインデックス情報が分離されインターフェース部1に送られる。そしてインターフェース部1から外部のホストコンピュータに出力されることになる。
【0045】
システムコントローラ31は装置全体を制御するマイクロコンピュータによって形成される。即ち記録時/再生時の信号処理動作、テープ走行動作、回転ヘッドドラム50の回転動作等の制御を行なう。
またサーボ回路30は、システムコントローラ31からの指示に基づいて実際にテープ走行動作、回転ヘッドドラム50の回転動作を実行させることになる。なお、サーボ回路30はマイクロコンピュータで形成でき、またシステムコントローラ31としてのマイクロコンピュータの機能による回路系としてシステムコントローラ31と一体化してもよい。
【0046】
回転ヘッドドラム50の回転動作はドラムモータ33によって実行される。
また回転ヘッドドラム50にはドラムPG(パルスジェネレータ)36、ドラムFG(周波数ジェネレータ)37が取り付けられており、このドラムPG36からのパルスがアンプ38を介してサーボ回路30に供給される。またドラムFG37からのパルスはアンプ39を介してサーボ回路30に供給される。
サーボ回路30はドラムPG36、ドラムFG37からのパルスに応じてスイッチングパルスを生成し、また回転位相情報を検出することができる。
スイッチングパルスとは、いわゆるAアジマスヘッドとBアジマスヘッドとのそれぞれに対応する処理の切換の基準となる信号である。
【0047】
サーボ回路30は回転ヘッドドラム50の定速回転駆動に関しての制御としては、ドラムPG36もしくはドラムFG37からのパルスにより回転数を検出し、これを基準回転数と比較することで回転エラー情報を得る。そして回転エラー情報に応じてドラムモータドライバ32からドラムモータ33に印加する駆動信号を調整することで回転ヘッドドラム50を定速回転させる。
【0048】
また、キャプスタン28の回転数を制御することで、いわゆるトラッキングサーボを行なうことになる。そして本例ではトラッキングサーボ方式として、図11で説明したようなタイミングATF方式が採用されている。
キャプスタン28はキャプスタンモータ35によって回転駆動される。またキャプスタン28にはキャプスタンFG(周波数ジェネレータ)40が取り付けられており、このキャプスタンFG40からのパルスがアンプ41を介してサーボ回路30に供給される。
【0049】
キャプスタン28を定速回転させるためには、サーボ回路30はキャプスタンFG40からのパルスによりキャプスタン28の回転数を検出し、これを基準回転数と比較することで回転エラー情報を得る。そして回転エラー情報に応じてキャプスタンモータドライバ34からキャプスタンモータ35に印加する駆動信号を調整することで定速回転を行なう。
【0050】
そしてさらにトラッキングサーボを実行するために、サーボ回路30は、スイッチングパルスから検出できる回転ヘッドドラム50の基準位相位置タイミングと、タイミング検出パルス生成回路27から供給されるタイミング検出パルスTTPとを監視し、その期間をトラッキング検出期間として計測する。そして、トラッキング検出期間の計測値と予め設定しておいた基準値を比較することで、トラッキング誤差情報を得、それに基づいてキャプスタンモータドライバ34からキャプスタンモータ35に印加する駆動信号を調整し、キャプスタン28の回転速度を増減することでトラッキングサーボを行なう。
【0051】
3.タイミングATFのための構成及び動作
タイミングATF動作のための回路系の構成を図3に示す。
タイミングATF動作を含めたキャプスタンサーボのための回路系としては、サーボ回路30内にタイミングATF処理部61、スイッチングパルス生成部62、フリーランニングカウンタ63、サーボスイッチ64、キャプスタン基準速度発生部65、減算器66、速度サーボ信号生成部67が設けられる。
【0052】
トラッキングサーボをオフとしてキャプスタン28を定速回転駆動する場合には、システムコントローラ31から供給されるサーボオン/オフ制御信号TSON/OFFによりサーボスイッチ64がオフとされる。
この場合、キャプスタン基準速度発生部65から、キャプスタン28の回転速度として設定したい速度に応じた信号が発生され、それがそのまま目標速度信号CVとされて速度サーボ信号生成部67に供給される。また速度サーボ信号生成部67にはキャプスタンFG40からのパルスFG 、即ちキャプスタン28の回転速度の応じた周波数となるパルスが供給されており、速度サーボ信号生成部67はこのパルスFG から現在のキャプスタン28の回転速度を検出する。
【0053】
そして速度サーボ信号生成部67はパルスFG から検出できる現在の回転速度と、目標とすべき回転速度を示す目標速度信号CVとを比較し、その誤差をキャプスタンサーボ信号SCPとしてキャプスタンモータドライバ34に供給する。キャプスタンモータドライバ34は例えば3相駆動信号によりキャプスタンモータ35を駆動し、キャプスタン28を回転させるが、キャプスタンサーボ信号SCPに応じてモータ駆動電圧をコントロールすることで、キャプスタン28はキャプスタン基準速度発生部65から発生させた目標速度信号CVに収束していくように定速回転サーボが実行されることになる。
【0054】
従って、キャプスタン基準速度発生部65から発生させる目標速度信号CVを、通常の記録/再生時のテープ走行速度(1倍速)とすれば、キャプスタン28は1倍速の速度で定速回転され、また目標速度信号CVを、2倍速とすれば、キャプスタン28は2倍速の速度で定速回転される。即ち、キャプスタン基準速度発生部65から発生させる目標速度信号CVを変化させることで、テープ走行速度を可変させることができる。キャプスタン基準速度発生部65で発生させる目標速度信号CVはそのときの動作状態に応じてシステムコントローラ31が制御すればよい。例えば再生時には1倍速、テープ早送り再生時にはx倍速というように可変することができる。
【0055】
再生時においてトラッキング制御を行なう場合は、サーボスイッチ64がオンとされる。そしてタイミングATF処理部61がトラッキング誤差を検出し、その誤差を減算器66でキャプスタン基準速度発生部65で発生させる値から減算することで、目標速度信号CVが生成される。即ちこの場合目標速度信号CVは所定速度(例えば1倍速)を中心としてトラッキング誤差に応じて増減されることになる。従ってテープ走行速度はトラッキング状態に応じて所定速度を中心に加速/減速され、これによってジャストトラッキング状態に収束される。トラッキングが安定しているときは、トラッキング誤差はほぼゼロとなるため、テープ走行はほぼ所定速度で継続することになる。
【0056】
タイミングATF処理部61のトラッキング誤差の検出処理としては、タイミング検出パルス生成回路27からのタイミング検出パルスTTPと、スイッチングパルス生成部62で生成されるスイッチングパルスSWPに基づいて行なう。
【0057】
タイミング検出パルス生成回路27は、図1に示したようにヘッダパリティチェック回路21からの、ヘッダパリティチェックが終了したデータからタイミング検出パルスTTPを生成する。タイミング検出パルスTTPとは、トラッキング位相状態計測のための信号であり、図11において位置PTTP として示したトラック上の特定の位置から検出されるパルスのことである。
【0058】
タイミング検出パルス生成回路27では、トラックから読み出されるデータのうち、同期信号領域、アドレス/サブコード領域、ヘッダパリティ領域から検出されるデータ、つまりフラグメントのヘッダデータに基づいてタイミング検出パルスTTPを生成する。
例えばフラグメントアドレスによりトラック上の特定の位置(図11における位置PTTP )としてのフラグメントを検出したら、そのヘッダデータ検出に応じてタイミング検出パルスTTPを出力する。
【0059】
図4(d)はトラックTK ,TK から読み出されるRF信号のイメージを、また、図4(e)はタイミング検出パルス生成回路27が発生するタイミング検出パルスTTPを示す。
この図から分かるように、各トラックの再生走査期間においてトラック上の或る特定位置PTTP の再生走査に応じたタイミングでタイミング検出パルスTTPが出力されることがわかる。
【0060】
一方、図4(a)はドラムFG37から発生されるパルスFG 、図4(b)はドラムPG36から発生されるパルスPG の例を示している。
パルスFG ,パルスPG のいづれも回転ヘッドドラム50の回転速度に応じた周波数のパルスとなり、またパルスPG は、回転ヘッドドラム50の特定の回転位相位置に対応して発生されるものとなる。
【0061】
スイッチングパルス生成部62は、パルスFG ,パルスPG を用いて図4(c)のスイッチングパルスSWPを生成する。
例えばパルスPG が検出された次のタイミングとなるパルスFG の立上りを基準とし、それに所定の遅延時間DLを与えたタイミングが、スイッチングパルスSWPの立下りとなるようにスイッチングパルスSWPを生成する。スイッチングパルスSWPは信号処理についてのAチャンネル(再生ヘッド16A)/Bチャンネル(再生ヘッド16B)の切換基準となる信号となり、図3には示していないが、このスイッチングパルスSWPは、他の各種必要回路系にも供給される。
【0062】
スイッチングパルスSWPが『L』レベルの期間は再生ヘッド16Aからの再生データに関する処理期間となり、この期間においてトラックTK に対する再生ヘッド16Aによる走査が行なわれ、図4(d)のようにトラックTK からのデータ読出(RF(A))が行なわれる。一方、スイッチングパルスSWPが『H』レベルの期間は再生ヘッド16Bからの再生データに関する処理期間となり、この期間においてトラックTK に対する再生ヘッド16Bによる走査が行なわれ、図4(d)のようにトラックTK からのデータ読出(RF(B))が行なわれる。
【0063】
タイミングATF処理部61では、スイッチングパルスSWPの立下りタイミングをトラックTK に関するタイミングATF動作の基準となる回転ドラムの基準位相位置とする。つまり図11におけるタイミングTR とする。
そして、タイミングTR からタイミング検出パルスTTPが入力されるまでの期間TDT(A)を、計測する。つまり、回転ドラムの基準位相位置から、ヘッドがトラック上から所定の信号(タイミング検出パルスTTP)を検出するまでの時間(トラッキング検出期間)を計測することになる。
【0064】
この計測動作にはフリーランニングカウンタ63が用いられる。例えばスイッチングパルスSWPの立下りタイミングTR でフリーランニングカウンタ63のカウント値をラッチし、またタイミング検出パルスTTPの入力タイミングでフリーランニングカウンタ63のカウント値をラッチする。そして、この2つのカウント値で減算処理することでトラッキング検出期間としての計測値が得られる。
そしてこのように求められた計測値を、あらかじめ設定しておいた基準値(トラックTK 用の基準値)と比較して、誤差分をトラックTK に関するサーボエラー情報とする。
【0065】
またトラックTK に関してはスイッチングパルスSWPの立上りタイミングをタイミングATF動作の基準となる回転ドラムの基準位相位置のタイミングTR とする。
そして、タイミングTR からタイミング検出パルスTTPが入力されるまでの期間TDT(B)を同様にフリーランニングカウンタ63を用いて計測する。そしてこのように求められた計測値を、あらかじめ設定しておいた基準値(トラックTK 用の基準値)と比較して、誤差分をトラックTK に関するサーボエラー情報とする。
【0066】
図11においても説明したように、このようにして得られたサーボエラー情報を減算器66に入力し、目標速度信号CVに反映させてキャプスタン28の回転速度を制御することで、良好なトラッキング状態が得られるようにドラム回転速度とテープ走行速度との相対速度が調整される。
【0067】
4.テープ走行速度
ところで、このようなタイミングATFサーボ動作を良好に実行するには、基準値が適正な値に設定されていなければならない。
基準値は、図12で説明したように各種のトラッキング位相状態における走査においてトラッキング検出期間としての計測値のサンプルを集め、その平均値から求めるものである。例えば基準値設定期間にはタイミングATF処理部61では、各走査毎に計測されるトラッキング検出期間の値を保持しておき、その平均値をもとめて基準値としてセットする。
【0068】
ところが基準値を誤差なく設定するには、得られる計測値のサンプルが多様なトラッキング位相状態に対応したものであることが必要である。
さらに基準値の設定は再生前のリポジション動作などの際に迅速に完了することが好ましい。
このようなことから、本例ではたとえばリポジション動作などの際に基準値設定が誤差なく行なうことができるように、テープ走行速度を規定するものである。
【0069】
リポジション動作などの際に基準値の設定を効率的に実行できるようにする好適なテープ走行速度の設定に関して、まず仮にリポジション動作時に2/3倍速でテープ戻しを行なった場合について述べておく。ただし2/3倍速とは、本例において好適とされるテープ走行速度ではない速度である。
【0070】
今、トラックTK ,TK に対するトラッキング位相を図5のように示すとする。
即ち、Aアジマスの再生ヘッド16Aからみて、AアジマスのトラックTK に対するジャストトラッキング状態となるトラッキング位相位置を0°とし、隣接するBアジマストラックTK を介した隣のAアジマスのトラックTK のジャストトラッキング状態となるトラッキング位相位置までを360°範囲とする。従って、図5に示すようにトラックTK の端部での位相は+90°及び−90°とし、またトラックTK のジャストトラッキング位置をAアジマスの再生ヘッド16Aからみて180°の位相であるとする。
【0071】
そして1倍速でテープ走行を行なった場合、再生ヘッド16Aの走査位相位置は360°変化するものとする。例えば或るトラックTK についてジャストトラッキング状態で走査が行なわれた場合は、次の走査は、隣接するBアジマストラックTK を介した隣のAアジマスのトラックTK のジャストトラッキング状態で行なわれることになる。再生ヘッド16Bについても同様である。
【0072】
また、各再生ヘッド16A,16Bがデータ読取が可能な範囲は各種条件によって変化するものではあるが、ここでは仮に、対応するアジマストラックのジャストトラッキング位相位置から±120°の範囲とする。即ち再生ヘッド16Aについて例示すれば、図5下部に示すようにトラッキング位相が120°〜+120°の範囲内となっているときは、AアジマスのトラックTK からのデータの読取が可能であるとする。
【0073】
図7は2/3倍速でテープ走行を行なった場合について示している。
図中、トラックTK ,TK の下方に示す矢印は、走行中に再生ヘッド16A,16Bによって行なわれる走査のトラッキング位相位置を示している。
リポジション動作のためのテープ戻しの間などにおいて基準値の設定を行なおうとした場合、そのトラッキング検出期間のサンプルを得るためには例えば各再生ヘッド16A,16Bがそれぞれ30回の走査を行なうものとする。
【0074】
まず再生ヘッド16Aについてみていく。走行開始から最初の走査SA1がトラックTK のエッジ部分、即ちトラッキング位相が−90°の状態で行なわれたとする。1倍速の走行時には再生ヘッド16Aは走査毎にトラッキング位相は360°変化するものであることから、2/3倍速の走行では、再生ヘッド16Aの走査毎にトラッキング位相は240°づつ変化することになる。
従って、走査SA2,SA3,SA4・・・・・・として示すように走査が進むにつれ、各走査の際のトラッキング位相は+30°、+150°、−90°、+30°、+150°・・・・・・・ と変化していくことになる。
【0075】
また同様に再生ヘッド16Bについてみると、走査SB1,SB2,SB3,SB4・・・・・・として示すように走査が進むにつれ、各走査の際のトラッキング位相は+150°、−90°、+30°、+150°、−90°・・・・・・・ と変化していくことになる。
【0076】
基準値の設定のためには、これらの走査においてそれぞれトラッキング検出期間のサンプルを得ていくわけであるが、トラッキング検出期間のサンプルはトラック上の所定位置のヘッダデータが得られなければタイミング検出パルスTTPが発生されないため、各再生ヘッドに関して、対応するアジマストラックのジャストトラッキング位相位置から±120°の範囲で走査が行なわれた場合でしか得られない。
従って、再生ヘッド16Aについては、トラッキング位相が+150°となる( )を付した走査SA3,SA6ではサンプルは得られない。また再生ヘッド16Bについては、( )を付した、トラッキング位相が+30°となる走査SB3,SB6ではサンプルは得られない。
【0077】
そしてさらに、各再生ヘッド16A,16Bともに、3回の走査で元のトラッキング位相位置に戻ってしまうことになるため、たとえ30回の走査が行なわれるようにしても、得られるサンプルは再生ヘッド16Aについては−90°と+30°におけるサンプルのみであり、また再生ヘッド16Bについては−90°と+150°におけるサンプルのみとなる。
つまり両再生ヘッド16A,16Bとも、トラッキング検出期間のサンプルは2つのトラッキング位相についてのサンプルしか得られない。このようなサンプルから平均値を算出して基準値を設定するとその基準値は誤差の大きいものとなる。
【0078】
例えば再生ヘッド16Aについて考えると、−90°と+30°におけるサンプルの平均値から、−30°におけるトラッキング検出期間の値が基準値として設定されてしまう。
そしてこれに基づいてトラッキングサーボを行なうと、常に−30°のトラッキング位相位置に向かってサーボがかけられることになり、きわめて不適当である。
【0079】
そこで本例では、以下のように基準値設定を行なう際のテープ走行速度を設定する。
まず上述の2/3倍速に対して少しだけずれた速度とした場合を考えてみる。その場合、各走査毎に変化するトラッキング位相角度は、各再生ヘッド単位でみて2/3倍速時の240°よりも多少異なった角度値となり、各走査時のトラッキング位相角度は図7に示した2/3倍速時のそれよりも、少しづつずれた角度となって、走査が進むにつれずれ量は大きくなる。そしてそのずれ量が120°に達したときに最初の位相に戻る。
【0080】
30回の走査においてトラッキング位相角度として偏らないサンプルが得られるようにするには、例えば30回の走査中に3回くらい位相が回るとよいと考えられる。即ち10回の走査で120°の位相変化として考えると、それに相当する倍速値は1/30倍速であり、従って2/3倍速値に対して1/30倍速以上離れた速度とすれば、偏らないサンプルを集めることができる。
【0081】
図6に、2/3倍速よりも1/30倍速はやくしたテープ走行速度とした場合での走査のトラッキング位相を図7と同様に示す。つまり、21/30倍速(=7/10倍速)としてテープ走行を行なった場合である。
まず再生ヘッド16Aについて、図7と同様に最初の走査SA1がトラッキング位相が−90°の状態で行なわれたとする。この場合は、再生ヘッド16Aの走査毎にトラッキング位相は252°づつ変化することになる。
従って、走査SA1,SA2,SA3,SA4・・・・・・SA10として示すように10回の走査の際のトラッキング位相は、−90°、+18°、+126°、−126°、−18°、+90°、−162°、−54°、+54°、+162°と変化していき、11回目の走査SA11では元の位相である−90°に戻る。
【0082】
また同様に再生ヘッド16Bについてみると、走査SB1〜SB10の10回の走査ではトラッキング位相は+144°、−108°、0°、+108°、−144°、−36°、+72°、180°、−72°、+36°と変化し、11回目の走査SB11では最初の位相である+144°に戻る。
【0083】
図中( )を付した走査は、図7と同様にアジマストラックの関係によりトラッキング検出期間のサンプルを得られない走査を示している。ただし破線括弧を付した走査は、各再生ヘッドに関して、対応するアジマストラックのジャストトラッキング位相位置から±120°の範囲からはわずかに外れている位相での走査を示し、これは、各種条件によりデータ読取が可能な場合もあるものである。
【0084】
従って、再生ヘッド16Aについては、走査SA7,SA10ではサンプルは得られない。また走査SA3,SA4ではサンプルは得られない場合がある。
再生ヘッド16Bについては、走査SB3,SB6,SB10ではサンプルは得られない。また走査SB7,SB9ではサンプルは得られない場合がある。
【0085】
ところがこの場合、再生ヘッド16Aに関しては走査SA1,SA2,SA5,SA6,SA8、SA9というように少なくとも6種類のトラッキング位相角度でのトラッキング検出期間のサンプルは得られ、また再生ヘッド16Bに関しては走査SB1,SB2,SB4,SB5,SB8というように少なくとも5種類のトラッキング位相角度でのトラッキング検出期間のサンプルが得られる。
【0086】
サンプルが得られるトラッキング位相角度の種類の数は、最初の走査のトラッキング位相位置や、テープ走行速度精度、記録されているトラック幅の精度などにより変動するが、7/10倍速で走行した場合は、各再生ヘッド毎に少なくともほぼ均等に分布した5種類のサンプルを得ることができるといえ、場合によってはさらに多種類のサンプルが得られる。
そしてこのように均等な分布で得られるサンプルから平均値を算出して基準値を設定すると、その基準値はほぼジャストトラッキング位相から誤差のない状態での値とすることができ、これにより適正なトラッキングサーボが実現されることになる。
【0087】
以上のようにテープ走行速度を例えば7/10倍速とすると、基準値の設定に好適なものとなるが、次に7/10倍速以外ではどのような速度が好適であるかを考えてみる。
設定すべきテープ走行速度をn/m倍速とする。nは整数とする。
そして、m=9とした場合を考える。n/9倍速において約分できる場合を除くと、n/9倍速でテープ走行を行なった場合、9回の走査でトラッキング位相状態が一巡することになる。つまり、トラッキング位相の40°毎でサンプルが得られる。もちろん、このなかで逆アジマスとなるトラックに相当する位置ではサンプルが得られないトラッキング位相も存在する。また対応するアジマストラックのジャストトラッキング位相位置から+120°近辺、及び−120°近辺のトラッキング位相状態では、データ検出の可能性、つまりトラッキング検出期間の計測の可能性は確率的な現象となる。
【0088】
これらのことを考慮すると、40°毎のトラッキング位相により得られるトラッキング検出期間のサンプルの平均値は、トラッキング位相でみて、ジャストトラッキング位相から最大で10°程度の偏りをもつ値となる。
ところが、この10°の誤差はトラック幅の1/18の誤差に相当し、この程度ならトラッキング精度上、許容できる範囲である。
【0089】
つまりn/m倍速において、mの値が9以上となる倍速値であれば(ただし、約分できる場合は除く)、基準値の設定はほぼ正確に可能となり、この場合トラッキングサーボは良好に実現されることになる。
ただし、n/m倍速という場合の分母、即ち『m』とは、m回のスキャンでトラッキング位相位置が1回りすることを意味する。つまり1回目のスキャンとm+1回目のスキャンは同一のトラッキング位相位置となる。
【0090】
なるべく均等な分布でのサンプルを得るためには位相が1回るするスキャン数は多いほうが好適であり、このためmの値は9以上としたが、その一方で、あまりmの値を大きくしすぎると、均等な分布でのサンプルを得るためにスキャン数が多く必要になり、つまり均等な分布のサンプルを得るために長時間を要するようになってしまう。
従ってmの値としての上限は、基準値計測のために割り当てられる時間内において、実行可能なヘッドの走査回数Zとすることが好適である。換言すれば、基準値計測のための時間を割り当てた場合に、その時間内で実行されるヘッド走査回数Zを考えて、それを上限としてmの値を設定する(m≦Z)ことで、基準値計測の際のテープ走行速度(即ちn/m倍速)を設定すればよい。
【0091】
ところで、このようにしてn/m倍速としての具体的な速度値を設定することで、トラッキングサーボは良好に実現されることになるが、テープ走行系の機械的精度誤差、テープののび、テープ走行速度、などの種々の不安定要素を考慮にいれ、これらの条件が比較的悪い状態でも正確なトラッキングを実現しようとするならば、好適なテープ走行速度の範囲としての条件を厳しくする必要がある。そこで、均等な分布のサンプルを得るための走行速度の条件についての考察をさらに具体的に各倍速値で行なっていき、また多少許容範囲の条件を厳しくしていったとして、0〜1倍速までのまででみると、基準値の設定を考えたときに、さらに好適なテープ走行速度は、次のような範囲となった。
【0092】
0.1 〜 0.1125
0.22 〜 0.225
0.442857〜 0.45
0.55 〜 0.557143
0.775 〜 0.78
0.8875 〜 0.9
そしてこれらの速度値の範囲は、(n/M)±(1/(M・X))の倍速値範囲に該当しない倍速値となっている。
【0093】
なお、ここではX=10としており、つまり10回の走査でトラッキング位相位置が1周りする(1回目の走査と11回目の走査はトラッキング位相位置が同じになる)ようにすることを前提としている。また、nは整数、Mは1〜8の自然数としている。さらにn<Mとしている。
そして、そのような条件の上で、上記(n/M)±(1/(M・X))で示される倍速値範囲を除外し、残りのうちで実用上適切と考えられる速度範囲を例示したものが、上記各速度範囲となる。
なお、従って(n/M)±(1/(M・X))の倍速値範囲に該当しないという条件のみでみれば、上記各速度範囲としての例以外にも適切な速度値は存在する。 また、各速度範囲としての数値は0〜1倍速までの速度値として示したが、これらの値に整数を足した倍速値(例えば1.1 倍速など)も、基準値の設定誤差が許容できる範囲内となる。
【0094】
以上のように、トラッキングサーボ動作のための基準値を設定する際のテープ走行速度はmが9≦m≦Zの条件を満たす値としてのn/m倍速とすればよく、また、より好ましくは上記の例示した倍速値範囲とすればよい。
そして、基準値の設定を例えばリポジション動作中に行なう場合は、リポジション動作におけるテープ戻しの際の走行速度をこれらの倍速値とすることで、効率的に正確な基準値設定を行なうことができ、これによってテープ走行量を少なく設定してもよいことになるため、一連のリポジション動作を迅速に完了することができる。もちろんテープ走行量を少なくできることは、それだけテープダメージの観点でも好ましいものとなる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の再生装置では、タイミングATF方式でトラッキングサーボを行なうためのトラッキングサーボ制御の基準値は、複数の異なるトラッキング位相状態においてそれぞれ得られるトラッキング検出期間の計測値サンプルに基づいた演算により、ジャストトラッキング位相状態におけるトラッキング検出期間の値として設定するとともに、この基準値の設定を行なう際には、算出される基準値の誤差を許容範囲内とするための必要数以上の計測値サンプルが得られるように、テープ状記録媒体の走行速度を、通常のデータ再生動作時のテープ状記録媒体の走行速度と異なる所定速度とするようにした。
特に好ましくは、この所定速度とは、通常のデータ再生動作時のテープ状記録媒体の走行速度を1倍速としたときに、n/m倍速(ただしnは整数,mは、9≦m≦Zとなる自然数、Zは基準値の設定時に実行可能なヘッドの走査回数)とする。もしくは、所定速度は、ヘッドの1回目の走査と(X+1)回目の走査が同一のトラッキング位相状態とする場合において、(n/M)±(1/(M・X))の倍速値範囲に該当しない倍速値(ただしnは整数,Mは8以下の自然数)としている。
【0096】
これにより、少ない走査回数で、多数の異なるトラッキング位相状態におけるトラッキング検出期間のサンプルを得ることができ、従ってテープ走行区間でみれば少ない区間の走行で正確な基準値の設定を行なうことができるという効果がある。そしてこれにより基準値設定のために要する時間やテープ走行量の短縮が可能になり、例えば迅速性が要求されるリポジション動作などの際にも、その要求を満たしたうえで正確な基準値設定ができ、正確なトラッキング制御が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置の回転ヘッドドラムの説明図である。
【図3】実施の形態の記録再生装置のキャプスタンサーボ系のブロック図である。
【図4】実施の形態の記録再生装置のキャプスタンサーボ系の動作の説明図である。
【図5】トラックに対するトラッキング位相角度の説明図である。
【図6】7/10倍速走行時の走査でのトラッキング位相角度の説明図である。
【図7】2/3倍速走行時の走査でのトラッキング位相角度の説明図である。
【図8】DDS3方式のテープ上に形成されるトラックの説明図である。
【図9】DDS3方式でのトラックフォーマットの説明図である。
【図10】ヘリカルスキャン方式のトラックの説明図である。
【図11】タイミングATF動作の説明図である。
【図12】タイミングATFのための基準値設定動作の説明図である。
【図13】1倍速及び2倍速走行時の走査でのトラッキング位相角度の説明図である。
【符号の説明】
1 インターフェース部、2 インデックス付加回路、3 C3エンコーダ、4 C2エンコーダ、5 C1エンコーダ、6 メモリ、7 サブコード付加回路、8 サブコード発生部、9 ヘッダパリティ付加回路、10 8/10変調回路、11 同期信号付加回路、12 マージン付加回路、13 記録アンプ、14,17 ロータリートランス、15,15A,15B 記録ヘッド、16,16A,16B 再生ヘッド、18 再生アンプ、19 同期信号検出回路、20 10/8復調回路、21 ヘッダパリティチェック回路、22 サブコード分離回路、23 C1デコーダ、24 C2デコーダ、25 C3デコーダ、26 インデックス分離回路、27 タイミング検出パルス生成回路、28 キャプスタン、29 ピンチローラ、30 サーボ回路、31 システムコントローラ、32 ドラムモータドライバ、33 ドラムモータ、34 キャプスタンモータドライバ、35 キャプスタンモータ、36 ドラムPG、37 ドラムFG、38,39,41 アンプ、40 キャプスタンFG、50 回転ヘッドドラム、61 タイミングATF処理部、62 スイッチングパルス生成部、63フリーランニングカウンタ、64 サーボスイッチ、65 キャプスタン基準速度発生部、66 減算器、67 速度サーボ信号生成部

Claims (2)

  1. 回転ドラムに配されたヘッドにより、テープ状記録媒体において傾斜トラックとして記録されているデータの再生を行なう際に、回転ドラムが1回転周期内の基準位相位置となる時点から前記ヘッドがトラック上の所定位置の再生を行なう時点までとなるトラッキング検出期間を計測し、このトラッキング検出期間の計測値を、設定されたトラッキング検出期間の基準値と比較することで、テープ状記録媒体の走行速度と回転ドラムの回転速度との相対速度に対するサーボ制御信号を生成してトラッキングサーボを行なうように構成された再生装置において、
    前記基準値、複数の異なるトラッキング位相状態においてそれぞれ得られるトラッキング検出期間の計測値サンプルに基づいた演算により、ジャストトラッキング位相状態におけるトラッキング検出期間の値として設定するとともに、基準値の設定を行なう際には、算出される基準値の誤差を許容範囲内とするための必要数以上の異なるトラッキング位相状態での計測値サンプルが得られるように、テープ状記録媒体の走行速度を、通常のデータ再生動作時のテープ状記録媒体の走行速度を1倍速としたときに、n/m倍速となる走行速度(但し、nは整数、mは 9≦m≦Z となる自然数、Zは基準値の設定時に実行可能なヘッドの走査回数、n/mは約分できない分数)とするように制御するサーボ制御回路を備えた
    ことを特徴とする再生装置。
  2. 前記ヘッドの1回目の走査と(X+1)回目の走査が同一のトラッキング位相状態となるようにするときに、前記所定速度は、
    (n/M)±(1/(M・X))の倍速値範囲に該当しない倍速値とすることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。ただし、nは整数,Mは8以下の自然数とする。
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